2007.12.30

さんまいのおふだ

久しぶりすぎて忘れてましたよ。

『イチ押し☆の絵本』。

この絵本もお気に入りで、何度も繰り返し読んだ。

Sanmainoohuda 『さんまいのおふだ』

有名な昔話ですね。自分は福音館書店のが好き。

和尚さんのお使いの帰り、夜になって道に迷った小僧。灯りを見つけて訪ねてみると、婆さんが一晩泊めてくれることになった。夜中に目を覚ました小僧は、この婆さんが鬼ばさ(鬼婆)であることを知る。ここから小僧のエスケープが始まるわけです。

小僧が便所で三枚のお札をゲットする。その便所から脱出するくだりが面白い。騙されたことを知った鬼婆の、鬼気迫る追跡が恐ろしい。小僧は負けじとお札を有効活用。お札で「山」を作っては逃げ、「川」を作っては逃げ、「炎」を作っては逃げするが、鬼婆はそれらを乗り越えて迫ってくる。

ようやく寺にたどり着いた小僧だが、戸が閉まっている。和尚さんに早く開けてと懇願する小僧。鬼婆はすぐそこまで迫ってきているというのに、和尚さんは呑気に身支度している。読者の子どもは「早く開けてあげてよ!」とハラハラするものだが、決して慌てない和尚さん。

最後の「和尚さん vs 鬼婆」のシーンは、それまでのスリリングな展開とは打って変わってのんびりした展開となる。本当に強い者は鬼婆のような野蛮な者ではなく、微塵も動じずに知恵を使った和尚さんのような存在なんでしょうな。

リズム感のある新潟の方言が面白くて、表情も面白くて、超オススメですよ。

「山道で迷ったはずの小僧が、寺へ逃げ帰るときに道に迷わないのはどうして?」などと考えるようになったら、あなたはもう大人。死に物狂いになって逃げれば、道に迷わないものです!

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2007.08.07

いやだいやだ

久々の『イチ押し☆の絵本』、いってみましょう。

これまた、自分にとっては軽いトラウマ絵本。幼児期に出会ったこの絵本。小学校に入っても、しばらくは表紙を見ただけでも怖じ気づいたもの。

Iyada 『いやだいやだ』

これをいよいよ反抗期の甥っ子に利用できる日が来たことを嬉しく思いますね(笑)。「いや、いや」と言うわけです。もちろん、子どもの発達において、こうした「いや、いや」という反抗は大切なものです。決して頭ごなしに押さえつけるものではありません。

しかし、これって程度問題でしょ。

親としては子どもの「いや、いや」を容認しても良い場合があります。でも、幼児期の子どもの「いや、いや」を全部受容するのは間違い。親としては「子どもがいやと言ってもやらせる」局面を用意してあげなければならないわけです。

そこで使えるのが、この絵本。

ルルちゃんが「いやだ、いやだ」と言うと、ルルちゃんの周りもみんな「いやだ、いやだ」と言い始めるんですね。おかあさんやお菓子、ぬいぐるみや保育園に履いていく靴まで「いやだ、いやだ」と言うんです。おひさままで「いやだ、いやだ」と言って隠れてしまう辺りなんかは、ホントに怖かったのを覚えています。

Nenaiko_2 実は、もっとトラウマなのは、同じシリーズの『ねないこだれだ』です。表紙自体が黒字にお化けですからね。

amazonの説明文を一部紹介。

「ボン ボン ボン……」と時計が夜の9時を告げる。こんな時間に起きているのは、ふくろう、くろねこ、それともどろぼう…「いえ いえ よなかは おばけの じかん」。

   「おばけの じかん」にまだ遊んでいる子どもは「おばけになって とんでいけ」。小さいおばけが大きいおばけに手をひっぱられて、夜空へぐんぐん登っていくシルエットが描かれたページでお話は終わる。

最後はお化けにされて連れて行かれるシーンで終わり。子どもには怖くて仕方がない結末。

こういった絵本、「子どもに恐怖心を与える教育はいかがなものか」という意見もあるでしょう。しかし、子どもに恐怖心を与えてはいけないなどという決まりなどはどこにもない。子どもだからこそ、幼い恐怖心を持って当然のこと。

アフターケアがどうあるべきかを考えれば良いわけです。「怖いけど、ママが付いていれば大丈夫よ」と言って、こういう絵本を初めて読んであげた日には、ゆっくり一緒に布団に入って話を聞いてあげるわけです。こうやって、世の中には怖いものもあるけど、ママやパパに付いていれば大丈夫という安心感をセットにして与えていくことを目指しましょう。

このシリーズ、ぜひともオススメの絵本たちです。インテリアの一つとして、置いておくのも良いでしょう。

DVDもあるんですね。買おうっと。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2007.06.10

どろんこハリー

ハリーシリーズ。このブログで以前、『うみべのハリー』を紹介したことがあるが、その前作にあたる絵本。

これ、図書館で何度も何度も借りたなあ。家に持って帰ると「また、同じの借りてきたの?」と言われるほど好きだった。これが一番借りた回数の多い絵本かも。

Doronko_1 『どろんこハリー』

本当にかわいい。「犬はよろこび庭かけまわり」が基本なので、その通りの犬の日常をモチーフにしている。「お風呂が嫌い」というのもそう。うちのハッピーもそうだったなあ(涙)。

そのお風呂嫌いから始まるストーリー。ブラシを隠して逃げちゃうわけ。

外で遊んでいるうちに、どろんこになってしまう。お家に帰っても、誰にもハリーだと分かってもらえない。必死で得意技を披露して自分だと家族にアピールするんだけど、その姿がなんとも愛らしい。うちのハッピーも必死になると自分の得意技を披露してアピールしまくっていたなあ(涙)。

この子がハリーと知っている読者の子どもは、「ほら、ハリーって気付いてあげてよ」って感じで、子ども心が揺さぶられます。

最後のページが一番のお気に入り。これ以上ないというような安心感。ああいう表情を見せるよね、犬たちは。犬とは心が通じ合う気がするよね。

やることがそっくりなのでハッピーのことを思い出して辛くなりますが、「どろんこハリー」も心に残る財産です。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2007.06.01

おだんごぱん

ブログも久々なだけに、当然この『イチ押し☆の絵本』シリーズも久しぶり。

今回はいわゆる『ランナウェイ系絵本』。いわゆるとか言ってるけど、自分が勝手に『ランナウェイ系(runaway)』と読んでるだけなんよね、はい。

『おだんごぱん』

美味しいのか不味いのか。あまり美味しそうに見えない主人公のおだんごぱん。ちょっと生意気ですばしっこい。

子どもの好きなことを1つ挙げるとすると、それには間違いなく「逃げること」が挙げられるだろう。鬼ごっこという遊びがまさにそう。また、発達障害のある子どもたちを見ていると、一生懸命逃げて喜んでいるが、鬼になって追いかけるほうには興味を示さないことがよくある。どう考えても、「逃げること」は楽しいのである。

自分も子どもの頃、鬼ごっこの逃げ方はワイルドでサバイバルなチャイルドだった(笑)。高速道路を横切ったり、線路の下をすり抜けたり、三階から飛び降りたり。うむ。中学生の頃、いや高校になっても、逃げ方はリチャード・キンブルばりだったねえ。よく怪我したものだ。

鬼ごっこを命がけでやる。そんな自分が好き。

・・・・・んなこた、どうでもよい。

ま、とにかくこの絵本。歌いつつ逃げるパンを応援したくなる。うさぎやオオカミ、熊などが食べたそうにしているので、もしかしたらこの怪しげな「おだんごぱん」も美味しいのではないか。そもそも、おじいさんが食べたそうにしていたなんて、きっと美味しいものに違いない。そのような確信が生まれてきます。

ところがキツネと出会ったその結末は・・・・。

「この絵本を読まずに死ねるかい!」といえる絵本の一つです。

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.11.17

ちびくろ・さんぼ

やっぱ、これ。基本でしょう。一斉絶版された絵本。

Chibikurosambo 岩波版『ちびくろ・さんぼ』

知らない人はいないでしょう。

一斉絶版についての解説はwikipediaから。

一斉絶版問題

イギリスでもアメリカでも、この絵本は広く受け入れられ、一時は黒人のイメージを向上させる本として図書館の推薦図書にまでなっていたが、1970 年以降に突然のように人種差別との関連性が指摘されはじめ、書店や図書館から排除されるようになった。(しかし、発売禁止や絶版の措置が取られたわけではなく、注文すれば購入できる状態ではある。)問題とされたのは、作品の中の男の子の名前「サンボ」がアメリカ合衆国における黒人に対する蔑称と共通しているということ、サンボが169枚のホットケーキを平らげる描写が「大喰らいの黒人」を馬鹿にしているのではないか、サンボの派手なファッションは黒人の美的センスを見くびっている、などである。

日本でも1953年に岩波版が登場して以来、常に人気の高い絵本であり、主要な出版社から70種類を越えるいろいろな版が出版されていたが、1988年、突然に事実上すべての出版社がこの絵本の出版を自主的に取りやめてしまうことになった。1988年にワシントン・ポストに掲載された日本の黒人のキャラクター人形に対する批判記事(マーガレット・シャピロ/東郷茂彦記者)を発端として海外の黒人表現を見直す動きに誘発され、有田喜美子とその家族で構成される市民団体「黒人差別をなくす会」がこの絵本の主要な発売主である岩波書店およびその他の「サンボ」の日本語版絵本を出版していた各出版社(サンリオ、学習研究社、講談社、小学館など)に本書は差別的と抗議し、さらに海外から日本大使館への抗議も多数寄せられた。岩波書店はこの本を絶版にし、他の出版社もこれに追随した。この結果、『ちびくろサンボ』は書店の店頭や図書館の書架から姿を消した。図書館や各家庭から『ちびくろサンボ』を集めて燃やすという過激な反応も一部であった。これらは、マスコミによって大きく取り上げられ、差別表現に神経質となった世論の影響が大きい。またカルピスの商標など、その他の黒人表現の自主規制にも繋がった。

こうした絶版措置を支持する声もある一方で、『ちびくろサンボ』に愛着を持つ人々からは「なぜこのすばらしい作品を消すのか」と不満が起った。サンボ(zambo)は南アメリカにおいて、インディオと黒人の混血を指す語であり差別語ではないとする反論や、「サンボ」「マンボ」「ジャンボ」はシェルパ族の中では一般的な人名であるという反論もなされている。

同様の植民地時代における黒人蔑視の思想を孕んでいるとされる作品としては、『ぞうのババール』、『ドリトル先生シリーズ』などがあるが、それらのいずれも日本国内で絶版措置がとられてはいない。

1988年の岩波書店版に引き続いてすべての出版社が絶版の措置をとったことは、この本が著作権を正式に取得していなかったためではないかという指摘もある。

笑ったのは、うちのスタッフがプレイルームに入れる絵本リストを作っていて、それに『シナの五にんきょうだい』『ちびくろさんぼ』とかが入っていて(笑)。さすが、うちのスターッフ! 自分の好みを知っているっていうか。まあ、絵本にあまり詳しくない連中だから、このブログの『イチ押し☆の絵本』からリストアップしただけともいう(爆)。

この絵本を純粋な子どもが手にしたとき、黒人差別を助長するかねえ、しかし。「人種差別だ」「そうだ、そうだ」と言ってしまったから、そういう絵本にされちまったんじゃないの。風刺漫画とか政治的な意図があるなら問題ありだが、表現の問題でしょ。黒人を絵本の主人公にするとき、肌の色を黒くしたらいかんのかい?

『言葉狩り』もだが、『絵本狩り』ってのもやめて欲しいもんだ。

昨年、瑞雲舎から復刊。『シナの五にんきょうだい』も瑞雲舎。やるね、GJ!

 

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関連記事:シナの五にんきょうだい


Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.11.15

奇跡の名犬物語

タイ国王の絵本が日本語訳になって出版された。スマトラ沖地震の直後にタイに入国し、クーデターの直後にまたもタイに入国した、タイに何故か縁のある自分としては見逃せない絵本だ。

タイ国王の「愛犬物語」、日本語訳の子供向け絵本に
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20061115i501.htm

 【バンコク=田原徳容】タイのプミポン国王が野良犬との生活をつづった「トンデン物語」が日本語に訳され、「奇跡の名犬物語」(世界文化社)の題で子供向けの絵本として出版された。
 4年前に発表された原作はタイで65万部のベストセラー。国王の愛犬家ぶりは有名で、インド洋津波では国王の発案で訓練を受けた野良犬が捜索活動で活躍した。タイと日本は来年、修好120年を迎え、タイ政府関係者も「タイへの理解がさらに深まる」と“国王本”の日本進出に期待している。
 雌犬トンデン(邦訳ではタイ語の響きを生かし「トーンデーン」と表記)は、国王が1998年秋に救った野良犬の中の一匹が産んだ。賢明で立ち姿が堂々としているトンデンの特徴を詳細に記録。「テレパシーが使えるようだ」などの独自の観察も盛り込んでいる。
 11月中旬から日本とタイで店頭に並んでいる。
(2006年11月15日3時13分  読売新聞)

『微笑みの国』の国王、プミポン国王の絵本。ぜひとも読んでみたい。

ところで、日本ではあまり知られていないのが、あのスマトラ沖地震の津波でプミポン国王はお孫さんを亡くしている。

タイ国王の孫も、津波の犠牲に
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/2004-12-27T193030Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-165815-1.html

【バンコク 27日 ロイター】 タイのタクシン首相は27日、インドネシア・スマトラ島沖の大地震に伴う津波で、プミポン国王の21歳の孫が死亡した、と発表した。
死亡したのは、国王の長女の息子、Bhumi Jensen氏。津波が襲った時間に、クラビ沖でジェット・スキーをしていた姿が目撃されている。レスキュー隊がカオラク・ビーチで遺体を発見した。
2004/12/27 19:30

このお孫さんは、自閉症という発達障害をもつ男性であった。このことは、タイ国民なら皆が知るところだ。つまり、王室も隠そうとせず、国営テレビにも何度も出ていたという。祖父のプミポン国王と同じく、国民のアイドル的存在だった。発達障害に偏見のない国柄だと思わせるのは、彼の最期である。きっと最高の余暇(レジャー)を楽しんでいたのだろう。国民のアイドルの最期に、みな悲しみが溢れたという。

愛する孫を津波で失ったプミポン国王。そういう視点からも、この絵本を読んでみる価値があるだろう。

 

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関連記事:
さよならドンムアン空港
非ジャーナリスト宣言!(笑)
バンコクに来ています
帰国、そして日常へ。
正月から海外へ
子や孫の世代まで
初めてのムエタイ観戦

Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本, 特別支援教育 |

2006.10.01

みんなとはちがった人たち

すごく良い本だ。自分や他人のことについて『違い』を感じ始めた子ども達に読んであげてほしい。自閉症についての理解を促進するためにも、助けとなる一冊だろう。

2006minna 絵本としても品質の高さがにじみ出ている。

『みんなとはちがった人たち 自閉症の英雄のこと』

 

 

高機能自閉症、アスペルガーの子どもたちが悩み始める年頃。こうした絵本に出会うことで、「みんなとは違うことは、恥ずかしいことではない」「みんなと違う人たちは、おかしな人たちではないんだ」「みんなと違うことは、すばらしいことなんだ」と実感できるかもしれない。歴史上でも優れた、科学者、芸術家、数学家、文学者、哲学者、コメディアンにも、同じように「みんなと違う」と言われて育った人たちがいるのだ。

子ども向けの絵本だが、大人や教師が読んでみても学ぶところが多い。また、発達障害とは無関係と思っている方々にとっても、知らないだけで自分の周囲に「みんなと何かがちがう人」と感じることがあるだろう。もしかすると、「自分こそが他の人と何かちがう」と感じている人もいるかもしれない。

美術作品としても価値のあると思うので、ぜひ関心のある人は手にしてみて下さい。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本, 特別支援教育 |

2006.08.04

そらいろのたね

この絵本も、いつまでも深く印象に残っている作品だ。大人に「独り占めはダメよ」と叱られると癪にさわっただろうが、この絵本に語りかけられると妙にみんなと一緒に分け合おうという気持ちにさせられる。

『そらいろのたね』

作者は『ぐりとぐら』シリーズの、なかがわりえこさんと、おおむらゆりこさん。

ぐりとぐらの絵本のように、全体的にほのぼのしているものの、やはりキツネのキャラが強烈で、ゆうじのキャラの素朴さが際だっていて、子ども心に何かを残す絵本だ。

ヒヨコが、ネコが、ブタが、と、徐々に大きなお客様がやってくるのは、なんだかウレシイ気分にさせてくれる。そして、独り占めのつまらなさが、みんなと一緒に楽しむシーンと対照的に描かれている。

今でもときどき開きたくなる絵本である。この絵本も英語版が出ているんだね。名作ですよ、確かに。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.06.12

うみべのハリー

ハリーシリーズの絵本。これも、マイフェイバリットの1つ。

Umibeno 『うみべのハリー』

本当に可愛いんだから。

犬のハリーが海水浴に来て、いろんなトラブルを起こしてしまうというストーリー。言葉の言い回しがちょっと大人っぽいところがあって、逆にそのフレーズが強く残ってしまっている。

ハリーが急いで走っていくのを「いちもくさんに」と描写していた。これがすんごい一生懸命っていう感じがして可愛らしい。タイトルだって「うみべの」ですよ。こどもにとっちゃ、謎めかしいはずだ。「海辺」と気付くようになるにはもうちょっと大きくなってから。だから良い絵本なんだよ。

この絵本も自分の財産だ。

 

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2006.05.10

忍術・手品のひみつ

絵本ではないのだが。今回は『学習まんが』。

自分の一番のお気に入り。

『忍術・手品のひみつ』

これね、学研の学習まんが『ひみつシリーズ』の中で、今なおすごい売れ筋を誇る超ロングセラー。自分が小学校の頃に母親に買ってもらった本で、ボロボロになるまで何度も繰り返し読んだ(引っ越しのときに捨てられてしまったのだが)。

子どもって、忍術とか手品が好きでしょ? 自分もね、これを読んだ直後に学校で「将来の夢は?」と聞かれたとき、「忍者になること」と答えた(笑)。本当に、忍者屋敷に住んでみたいと思ったし、今でも憧れているかもしれない。余談だが、吉良上野介の屋敷で、かくれんぼしたいと今でも思っている。

ギャグ風だが、ストーリーが小気味よいほどテンポ良く、忍者修行の江戸時代からいきなり手品教室の現代に戻ってくるところも不自然でない。サスケも一緒に付いてくるあたり『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のような展開だ。主人公らのセリフのフレーズも、耳から離れない。確か山道を楽々走りながら「のーぼーり、あーざーやーか♪」っていうセリフがあった。

最後のシーンは、泣いてしまうよ。それほどまでに、出会った仲間との愛着が、読みながらに形成されていたんだろう。ギャグまんがで泣かせるかねえ。本当、これやっぱり名作なんやろうな。自分は、ドラえもんの映画版も弱いほうだ。『のび太の宇宙開拓史』とか、きっと今でも泣いてしまうやろうな。

買い直して読もうっと。「ふしぎ」に興味のある小学生には、絶対にウケるだろう。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.03.27

とこちゃんはどこ

『ウォーリーをさがせ』がブームになるずっと前から、『さがせ系』絵本は子どものお気に入りだった。

『とこちゃんはどこ』

またも、加古里子さんの絵である。

第一回の『イチ押し☆の絵本』で取り上げた『どろぼうがっこう』のときにも書いたことだが、加古さんの絵は細かい絵のコレクションなのである。

この絵本では、とこちゃんと似たような子どもがぎっしり詰まった絵の中から、とこちゃんを探し出さなければならない。細かい絵のシリーズを描く加古さんならではの絵本であり、何度でも楽しめる。

子どもと一緒に、この絵本で遊んでみましょう。ちなみに、なんと英語版もあるのだ。割高だが、思わず購入してしまったマニアックな自分(苦笑)。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.03.03

おそばのくきはなぜあかい

絵本の中にも、トラウマチックな印象が残っているものもある。

さすがに大人になったんだからもう大丈夫だろうと見くびっていると。。やっぱり開こうとするだけで身構えてしまうものだ。こうした絵本を、トラウマ絵本という(笑)。

osobanokuki 『おそばのくきはなぜあかい』

前回の『イチ押し☆の絵本』と同じ岩波の子どもの本シリーズだ。初版が1954年(昭和29年)か。きっと、自分の親の世代が読んだ絵本だろう。そして、これは日本の民話なのだから、祖父やそのまた祖父までも知っているということか。

この絵本には、「なぜ?」についてのお話しが3つ入っている。子どもは「なぜ?」が好きなのだ

『おそばのくきはなぜあかい』
『おししのくびはなぜあかい』
『うみのみずはなぜからい』

初山滋さんの絵が、子どもの頃はなんとなく恐かった。でも、今見ると何だかカワイイなあ。『うみのみずはなぜからい』が自分のお気に入りで、今でもあれが何処かの海の底で回り続けていると思ってしまうのだから、民話ってすごいものだ。

つくづく、『おそば〜』も『うみ〜』も日本の昔話の中では名作の部類に入ると考える。

1冊で3話楽しめるので、ぜひとも「なぜ、なぜ?」期の子どもに読んであげてほしい。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.02.22

ちいさいおうち

子どもの頃に出会ったのだが、今でも大好きだ。

忘れられない絵本の一つである。

『ちいさいおうち』

田舎の小さい家の気持ちに自然と自分の気持ちを重ねてしまう。ときどき、出張先で大きなビルに挟まれた古い小さな家を見かけると、この絵本のことを思い出してしまう。

そして、あくせくした人や巨大なコンクリートの壁に囲まれたストレスフルな生活を送っていると、余計にこの絵本の世界に引き込まれてしまうのだ。

都会に住んでいる疲れた人たちにとってとても癒される絵本だと思う。まさに郷愁である。子どもにも読ませたいが、まずは大人が感情移入してしまうこと間違いない。

大型判と小型判がある。

 

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2006.02.02

ぴかくん めをまわす

自分の大好きな作家の一人、長新太。

ナンセンス作家なのだが、そのナンセンスさが子どもには大ウケなのだ。

『ぴかくん めをまわす』

長新太さんの絵は、登場する人や物に顔があるのだ。そして、みんな鼻がでかい。絵の具で子どもが描いたような豪快な彩色だ。だから自分は好き。これからも長新太さんの絵本は、たくさんお薦めすることになるだろう。

この作品もほら。信号機のあか、あお、き。目鼻が付いてるでしょう。子どもは、アニミズムなのだ。だから、子どもも長新太の世界が大好きだ。

子どもにとって身近な信号機が、変になってしまうという設定。それだけでも十分、子どもの気持ちを掴んでしまう。3、4歳くらいの子どもから、喜んでくれるだろう。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.01.29

モチモチの木

自分にとって、今でも本棚から取り出すだけでも勇気のいる1冊がある。

『モチモチの木』

mochi これほど、自分が恐る恐るページをめくった絵本はない。

滝平二郎の版画のような切り絵が、冷たく温かく美しい。

主人公の5歳の豆太は臆病者。読者は豆太の弱さに感情移入する。豆太がどうしてもこの臆病を克服しなければならない日が突然やってくるのだ。しかも、たった一人で克服しなければならない。

この絵本は、思いやりや優しさ、真の勇気というものを教えてくれる。

大人にとっても、真の勇気とは何か、この絵本から問いかけがあるのではないだろうか。

 

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2005.12.13

シナの五にんきょうだい

自分が子どもの頃、図書館で何度も何度も借りた絵本。

『シナの五にんきょうだい』。自分が1番好きな絵本である。

高校生の頃、買おうと思って探したが見つからなかった。一時期、「言葉狩り」が流行って出版自粛をしていたようなのだ。元々は、福音館書店だった。数年前、たまたま吉祥寺の絵本屋さんで見つけ、購入したのである。新しい版の出版社は、瑞雲舎である。

大人になってから読んでみても、やはりワクワクドキドキする良い絵本である。自分は、これが差別だとか偏見を助長するなど到底思えない。むしろ、きょうだい5人がそれぞれ違う力を持っていて、それぞれが力を合わせて困難を乗り越えていくところにヒーロー的な憧れをもって見てしまう。

個人的に大好きなシーンは、海の水を全部飲み干した場面。思わず、自分も海の中に駆けていって沈没船とか探検したくなる。そんな想像力が膨らむのだ。

こうした素晴らしい絵本を、子どもに与えてあげてほしい。

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2005.12.04

どろぼうがっこう

自分は絵本マニアかもしれない。小さい頃から、しょっちゅう図書館で絵本を借りて読みあさってきた。自分が子どもの頃、読んだ絵本のことは結構覚えているもので、大人になっても読み直したくなるものだ。20代の前半、借金してまで30万円もする丸善『世界中の絵本シリーズ』を買ってしまった。当時、10万円の中古車に乗っていた自分が(笑)!! 絵本は財産、だと思う。

これからこのブログでイチ押し☆の絵本を紹介していく。

第1回目は『どろぼうがっこう』

これ、面白くってワクワクしたなあ。校長先生と生徒の、ドジでマヌケなやりとりが漫才のように面白い。かこさとしの絵本は、色々なアイテムが並ぶものが多く、カタログっぽくて好きだ。

ぜひ、子どもに読んであげてほしい。

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