2008.03.13

2ちゃんで誹謗中傷された学園長の記者会見

ネット(2ちゃんねる)で誹謗中傷を繰り返した保護者が名誉毀損で罰金刑。

学園長が記者会見をしたようですが、なかなか良いことを言ってくれた。

「ネットの怖さ知って」ライナス学園長

2008.3.12 20:41

 「『2ちゃんねる』さえなければ、と思った。ネットの怖さをもっと分かってほしい」−。インターネット掲示板での中傷で退学者が出るなどの被害を受けた学校法人「湘南ライナス学園」(神奈川県小田原市)。吉崎真里学園長は、いわれのない誹謗(ひぼう)中傷に翻弄(ほんろう)された2年間を、苦渋の表情で振り返った。

 「ライナスのやりたいことは洋服屋、カランの店の労働力探し」「奪い取った入学金は洋服屋の仕入れ金として消えていきます」「学園長が精神異常者」

 LD(学習障害)などで一般の学校で居場所のない児童生徒を受け入れる同学園が開校してから半年後。平成17年11月から始まった誹謗中傷の書き込みは、生徒の就労訓練などのため運営されている婦人服店をターゲットにして始まった。吉崎さんへの個人攻撃もエスカレートしていった。

 これらの書き込みは昨年末に名誉棄損で罰金刑を受けた元生徒の父親のものと確認されているが、ネットの匿名社会は、「祭り」と称して多くの便乗組を呼んだ。

 代理人の弁護士によると、同学園に関する「2ちゃんねる」での書き込みは計5000〜6000件で、そのうち約2000件が中傷的な内容。同学園は父親のほか1人に対して損害賠償を求め提訴しているが、その人物は学園とは無関係な第三者だった。

 「ネットの書き込みを読むたびに吐いた」と吉崎さん。当初「2ちゃんねる担当」とされた職員は、半年後に鬱病(うつびょう)になって退職し、後を引き継いだ夫もノイローゼ症状を起こした。退学者が相次ぎ、48人いた児童生徒は26人にまで減少。母校が中傷されたショックから自傷行為に走る卒業生も出たという。

 書き込みをした父親は、プロバイダーの情報開示により特定された後の19年4月、学園に謝罪文を提出した。書き込みをした理由は「学園について疑問を感じていて、情報がほしかった」とした。吉崎学園長は「なぜこんなことをやったのか、いまだに分からない。子供が楽しみにしていた文化祭を中止にしたことぐらいしか、心当たりはない」と話す。

 また、「子供のために自ら選んだ学校を、自分で壊すようなことがなぜできるのか。うちに通いたがる子供の意思を無視して退学させた親もいた。この2年で、親というものに疑問を抱いた」と率直に語る。

 吉崎さんは「(ネット上の誹謗中傷を)警察にきちんと取り締まってほしい」と主張する。

 「今の子供たちはネットの世界で生きていく。今きちんとしておかなければ、教育を何もかも壊されてしまう」

 会見には、生徒会の生徒も同席した。生徒会長で高校3年生の佐藤祐樹君は「2ちゃんねるにああいう書き込みをされて、とても辛く、怒りを覚えている。学校で暴れていた自分は、ここに通うようになって人の痛みを分かる心ができた。ネットの書き込みより、今現在の自分たちを見て考えてほしい」と訴えた。

この記事を読んでみて、この学校の学園長はなかなかしっかりした先生だと思いますよ。「2ちゃんねる」というネットの問題だけ取り上げて終わりではなく、親の姿勢に疑問を抱いたということを率直に述べている。

「子供のために自ら選んだ学校を、自分で壊すようなことがなぜできるのか。うちに通いたがる子供の意思を無視して退学させた親もいた。この2年で、親というものに疑問を抱いた」

世間では親の問題を指摘できない空気がある。そのために、親のレベルは「裸の王様」よろしく自分が何を言っているのか分からないほど理性が低下してきている。マスコミも学者も教育関係者も、堂々と親の問題を指摘できない(裏では悪口を言っている)。

子どもや保護者におもねる教育者など、絶対に信用しない方がよい。そんなものはホストみたいなもの。足らないところ、至らないところを指摘してくれる教育者なら、少しは耳を傾けてみても良いかもしれない。ただし、これまたそのベースに愛情が無いとね。厳しいことを言うだけなら、占い師でも出来るから。

愛情があるふりをしておもねるだけの教育者は害悪、厳しいことを言うだけの教育者も疑問。なかなか難しいもんです。

だから自分としては、ひたすら目の前の問題を解決してあげることにのみコミットすることにしている。気持ちが伝わらなくても、問題が解決していく事実の積み重ねだけは本物をお見せすることができますからね。誤魔化しも効きませんでしょ。自分はこれまで同様、職人の道を歩み続けます。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ま、気が向いたら投票してください。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント, 教育, 特別支援教育, 社会 |

2008.03.04

大学で発達障害学生を支援すること

ようやく日本でも大学において発達障害学生を支援する必要性が認められはじめたようで。

しかし、実態を直視するならば、大学に入るまで診断を受けずに放置されていた(あるいは、診断を認めずに放置していた)ということが問題を大きくしていて、早期診断と早期支援が重要だと、改めて思わされるわけです。

発達障害の学生の人づきあいを大学が支援 京大など

2008年02月23日 

各地の大学で近年、自閉症やアスペルガー症候群など発達障害とみられる学生が目立っている。人間関係などに難しさを抱え、大学に通わなくなる学生も。か かわる全教員が特性を理解し支える京都大学、インターネットによる支援体制をつくる富山大学など、フォローに乗り出す大学が出始めた。

京都大学では、高機能自閉症の3回生男子(21)を、所属学部の教職員やカウンセラーがチームで支えてきた。

 「遠回しな表現を理解できません」「否定的な言葉かけに過剰反応します」。合格後すぐ、母親は、成育歴や問題点をファイルにまとめて、理解を求めた。大学側は、高校の担任からも話を聞き、相談役を決めた。情報は、かかわる全教職員で共有した。

 1回生の6月、この学生が教務課に退学届を手に飛び込んできた。「もう京大生としてやっていけない」。語学で音読がよくできていないと指摘され、パニック状態だった。1時間ほどじっくりと聴くと、落ち着いた。

 相談役の職員(56)は、今も年6回面接をする。学生は「いつでも相談できて助かった」。京大では今後、様々な障害のある学生の支援を、大学全体で継続して進める学生センター設置を検討中だ。

高知大学は06年度から、入学時の健康診断で自閉症傾向が強ければ、保健管理センターの面接に誘う。早期コンタクトで、気軽に相談できる体制づくりを狙う。発達障害が疑われる学生は、06、07年度新入生でそれぞれ複数。また昨年度、センターへ相談に来た中にも十数人いた。

富山大学は4月、学生と教職員向けのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を立ち上げる。面と向かっての相談が苦手な学生向けに、カウンセラーとネット上でやりとりできる。

 「孤立させたくない」と斎藤清二保健管理センター長(57)。年100人ほどの新規相談者中、昨年は1〜2割に発達障害が疑われたという。

多くは、過去に診断を受けていない。「知的レベルが高く、気づかれずに来た」と斎藤さん。

 国立特別支援教育総合研究所などが05年度、全国の大学や短大の相談担当者らに実施した調査では、過去5年間で約760校のうち3割が、発達障害の診断があるか疑いのある学生の相談を受けていた。

 岐阜大学医学部・高岡健准教授(児童精神医学)は「発達障害の人にとって必要なのは、障害の理解に基づいて生活しやすい環境を整えるということ。今後もこうした視点による、取り組みを広げていく必要がある」と話す。

 《発達障害》 (1)自閉症やアスペルガー症候群を含む「広汎性発達障害」(2)落ち着きがない「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」(3)読み書きや計算など特定分野が困難な「学習障害(LD)」など。脳の機能障害が原因と考えられている。文部科学省の02年調査では、普通学級に通う小中学生の6.3%に発達障害の可能性があるとされた。05年4月、早期発見と支援を国・自治体の責務とする発達障害者支援法が施行された。

この記事を読んでみれば、大学で学生生活につまずいてからその大学で初めて発達障害の疑いや診断がなされるというような状況が見えてきます。

これでは、マスメディアが大きく取り上げるような凶悪な事件が起きてから、その後の取り調べや鑑定によって「元々、発達障害があった」と診断されるようなものと同じではありませんか。

診断は医療機関でなされるものです。「サスペクト(発達障害の疑いや可能性)」くらいなら、児童相談所や保健所などの公的機関でもできます。

だから、医療機関や公的相談機関での発達障害の疑いや診断技術を向上していくことのほうが第一に重要なのです。この一番重要なことに触れずに、大学で支援を拡げていこうというのは、本末転倒というものでしょう。マスコミは、こういうところまで踏み込んでいないし、学者もここまで踏み込んで発言する人はいないようですね。

大学生になるまで放ったらかしにされた発達障害のある青年の多くは、すでに多く傷ついていたりするのです。

一方で、医療機関、児相、保健所などが、早期の診断(サスペクトを含む)をしにくい他の要因も分かっているので、それを斟酌すれば一方的にこれらの診断の遅れを非難するのも気の毒な面があるんですね。

「診断しにくくしている要因」について解説しようと思いましたが、やっぱりやめときます。ここまで書いたんですから、ちょっと考えてみて下さい。ヒントは「多くの親も悪い」ということです。ヒントというか、ほとんど答えですね。

自分の教え子の中には、大学院まで修了した青年もいます。友達は多くはありませんが、今では真面目な社会人です。他にも、大学や専門学校に進学した子もいます。この教え子らには、やはり知的な遅れはないのですが、早期から自分の支援を親子共々受けていたということです。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ま、気が向いたら投票してください。

関連記事:
『KY』と『心の理論』
よくわかる発達障害
【お知らせ】教職研修7月号増刊
LD、ADHDの児童生徒が通級指導の対象に
ミサイルのようなロッカー
     など。

Posted by 奥田健次 特別支援教育 |

2008.03.02

法政大学の客員研究員になりました

法政大学大学院にライフスキル教育研究所が設置されました(研究所のホームページはこちらをクリック)。

そしてこの度、客員研究員に招へいされました。

それぞれの分野で大変著名な先生方や業界大手の方々と、これからどんな仕事が展開できるのやら。楽しみです。

昨日は徳島で講演、そして先生方の事例発表会に参加してきました。

ただの講演ではなく、徳島ABA研究会が主催で、現場の先生方が事例相談を行い、自分がそれぞれの事例に助言を行うというシリーズものの企画です。

コンサルテーションの時間も機会も少なかったのに、それぞれの先生方が一定以上の成果を挙げておられて、とても嬉しく思いました。中には、大きな成果を挙げた事例もあり、この研究会のレベルの高さを頼もしく思います。学会みたいにポスター発表がたくさんありました。

参加者のある先生は「また新しい事例に取り組んでいきますので、ご助言をお願いします」と積極的。すだちの次に有名な、徳島名物『徳島ABA研究会のサマースクール』で鍛えられているし、試行錯誤の実践から成功経験を積み重ねてきているだけに、動機づけの高い先生方ばかりです。他の都道府県にお住まいの教員も、このサマースクールにぜひ参加してみて下さい。必ず、現場での指導に役立つスキルを身に付けることができるでしょう。

このサマースクールの生みの親、法政大学の島宗先生も来場されました。自分は事例発表会の後の懇親会には参加できずとんぼ返りでしたが、いろいろ情報交換ができました。また、東京都の特別支援教育の現状や課題を聞きました。きっと、それらの課題もまた徳島と同じように、島宗先生はクリアしていかれるのでしょう。

自分も直接・間接的に、研究所のお仕事も含めて協力できればと思います。

さっそく、ライフスキル教育研究所の講座がスタートしました。島宗先生のブログをご覧下さい。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ま、気が向いたら投票してください。

関連記事:
徳島県で事例研、行ってきました。
岡山県総合教育センターに行ってきました。
久里浜養護学校に行ってきました。
全体研修より事例研を(2)
全体研修より事例研を(1)
     など。

Posted by 奥田健次 特別支援教育 |

2008.02.03

ユニクロ、だいすき!!

ユニクロ、よく頑張っているんですね。

久々に買い物に行こうかな(笑)。

とにかく応援しますよ。

障害者雇用率、ユニクロ首位・厚労省調査

 厚生労働省は民間企業の企業別の障害者雇用状況(2007年6月現在)の調査をまとめた。従業員5000人以上の企業で従業員に占める障害者の割合が最も高かったのは、カジュアル衣料のユニクロで7.43%だった。フルタイムの従業員1万541人のうち783人を雇用、2位のすかいらーく(2.9%)を大幅に上回った。

 障害者雇用促進法は従業員56人以上の企業に対し、従業員数の一定割合の障害者を雇うことを義務付けている。現在の法定雇用率は1.8%で、未達成の企業には納付金の支払いなどの義務がある。07年の全企業の障害者雇用率の平均は1.55%だった。(11:24)

まあ、この記事だけでは詳しい中身までは分かりません。

問題もいろいろあるでしょうが、「実践しながら考える」という姿勢があるならそれを評価したいと思います。実践もせず、あーだこーだと考えたフリして何もしない大人が多いものですから。

そうそう、TBS『だいすき!!』。やはりヒューマンドラマというか、連続ドラマなのに毎回泣かせるシーンがあって困ります(苦笑)。「偏見」→「理解」という展開なんですけど、もしかしたらこのドラマ、このまま終わってしまうのかもしれない。

実際、「障害の理解」というのは最終目標ではないはず。ところが、「うちの子のことをもっと理解して!」が目標になってしまっているケースが少なくない。それだけ周囲の無理解が多いからでしょうが、自分は「(理解を前提に)いかに援助するか」を考えて仕事しています。

ドラマの主人公の「ゆず」が母親としての幸せを感じられるためには、そりゃあ並々ならぬ専門家の援助があるんですよ。こういう専門家の援助など、ドラマではほとんど描かれていません(主として家族の思いや努力が描かれるのは当然ですね、ドラマですからね)。

毎回、涙さそう展開なので「この野郎!」と思いつつ、ドラマ嫌いな自分がついつい見てしまいます。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ま、気が向いたら投票してください。

関連記事:
ドラマ「だいすき!!」
『KY』と『心の理論』
自閉症生徒を勝手にカットした中学校
発達障害児支援エキスポ2007
たまには仕事のことを(研究室の惨状はオマケ)
     など多数。

Posted by 奥田健次 特別支援教育, 社会 |

2008.02.02

講演のお知らせ

来月1日、徳島県で一般公開の講演があります。

タイトルは「特別支援教育によって成長する子ども・学校・保護者」の予定です。自分の講演よりも、現場の先生方による事例発表に価値があります。他県からもどうぞご参加下さい。

以下、主催者からのご案内のページのコピーです。

春の特別講座(3月1日)開催のご案内
さて、今年度も「春の特別講座」を開催します。

今年度の講座には,桜花学園大学准教授の奥田健次先生をお招きし,これからの特別支援教育のあり方について,応用行動分析の視点からの様々な展開のアイデアを,お話しいただきます。
また,本年度,小学校や特別支援学校で行われた事例研究のポスター発表を行い,どんな子どもにどんな支援ができるのか,具体的な情報交換の場を提供します。特別支援教育に関わる教師,保育士,関係の方々のご参加をお待ちしております。

日 時:2008年3月1日(土)13:30〜17:00
場 所:鳴門教育大学附属特別支援学校体育館(徳島市上吉野町)
参加費:無料
対 象:特別支援教育に関わる保育士,幼・小・中・高・特別支援学校等教員,関係機関職員,保護者,一般
主催:徳島ABA研究会
後援:日本行動分析学会・徳島県教育委員会・徳島県特別支援教育研究会・徳島新聞社,NHK徳島放送局
連絡先:鳴門教育大学大学院障害児教育専攻
猪子秀太郎(inoko@naruto-u.ac.jp)

詳しくは、下記の開催要項をご覧下さい。
たくさんの参加をお待ちしています。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ま、気が向いたら投票してください。

Posted by 奥田健次 お知らせ, 特別支援教育 |

2008.01.23

トイレのレバーの話(お下品ねえと医者に叱られるか?)

ええ記事やぁ(笑)。

「うん、うん」と頷けるし。

今宵もトイレ談義に花を咲かせましょう。

トイレの小レバーこれって必要なの?

1月22日17時0分配信 R25

「大」であれ「小」であれ、流すときはいつも「大」…という人多いのでは? なにって、トイレの話です。大レバーなら一気に流れるので、「流してやったり!」という爽快感が味わえますよね。でも小レバーは“いつまでレバーを押さえていればいいのか分からない”“ちゃんと流れたか心配になる”という不安感があったりします。女子は、小の時も紙を使うので、小レバーはいらないって人もいるみたいだし、結局のところいらないんじゃないの? どうなの?

「それは言い過ぎです。大レバーと小レバーでは流れる水の量がおよそ2リットルも違うんですよ」(TOTO広報・久野さん)

2リットル。大きいペットボトルほども違うのか。「小」のときも大レバーを使っていた僕は、1日何リットル無駄遣いしていたのか、怖くて計算できません。

でもやっぱり、小レバーはいつまで押さえていればいいのかわからなくて不安。なにか目安みたいなのはあるんですか?

「それが、これといってないんです。便器の水からにごりが消えるまで、目で判断するしかありません。84年にはノンホールドタイプという押さえなくてもいいタイプが開発されていますが、便器のリフォームのタイミングは30〜40年ともいわれており、なかなか入れ替わらないみたいです」(同)

う〜ん、やっぱり見て判断するしかないのか。でも、排泄物を流すためにそんなに水が必要なんですかね?

「トイレの水は、排泄物を便器から流したらそれで終わりじゃないんです。その先の配管まで流さなきゃいけないんですね。形式にもよりますが、大レバーだとおよそ8リットル、小レバーだと6リットルの水が必要です。古いものだと10リットル以上流れるものもあるんですよ」(同)

意外と水を使うトイレ。大・小を使い分けている人とそうでない人では1日6回「小」をするとして、年間でおよそ1160円の違いが出るとか。そう聞くと使い分けたほうがいいのかも。
(R25編集部)

そうなの? 大レバーと小レバーで2リットルも違うのかい。そりゃあ、てーへんだ、てーへんだ!

TOTOの方、いつも真面目にお話ししてくれるのが嬉しいね。便器の水からにごりが消えるまで目視せよ、ですか。そりゃ、厳しいっすよ。

ホテルのトイレだと、だいたい大も小も関係ないよね。それから、飛行機と新幹線のバキューム方式。あれのシステムはスゴイ!! 中川家(弟)ばりに700系と500系のバキューム音の違いを表現できるように練習してみたけど。新幹線好きの小学生に披露してあげたら「すげ〜!!」と喜んでくれました。何がスゴイんだか(笑)。

それにしてもこの記事。『大レバーなら一気に流れるので、「流してやったり!」という爽快感』ですか。言い得て妙ですな。そりゃ、ダブル爽快ですがな(爆)。

ちょうど今日のケースカンファで、真面目にうちのスタッフらにトイレットトレーニングの指導をしました。簡単すぎて自慢にもならんのですが、トイレットトレーニングほど余裕かつ簡単、なのに親御さんにとても喜んでもらえるものはないですね。専門家のくせにトイレッティングの指導もできん人がいるのには驚きですわ。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ま、気が向いたら投票してください。

Posted by 奥田健次 特別支援教育, 脱力系 |

2008.01.15

ドラマ「だいすき!!」

知的障害のある母親の育児。

こういうテーマのドラマです。年末から、何度も番宣やってたので気になってました。

私としては原作自体を知りませんでしたので、ドラマの内容や方向性がどんなものなのかまったく分かりません。ただ、自分の生涯の仕事として身近に関わっている人が取り上げられているような気がしますので、みなさまにも紹介いたします。

主役の香里奈さんは、確か前の自閉症者ドラマではヒロイン役で出演されていましたよね。放送局のホームページはこちらです。

TBS『だいすき!!』

今週木曜日、1月17日(木)夜10時からスタートです。知的障害に関心のある方はもちろん、奥田研究室の仕事に興味のある方は、どうぞご覧下さい。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ま、気が向いたら投票してください。

関連記事:
『KY』と『心の理論』
自閉症生徒を勝手にカットした中学校
発達障害児支援エキスポ2007
たまには仕事のことを(研究室の惨状はオマケ)
     など多数。

Posted by 奥田健次 教育, 特別支援教育 |

2008.01.04

『KY』と『心の理論』

最近、あっちこっちで「KY、KY」と。

流行りすぎたために、そのうち「古い!」という風に死語化するんでしょうな。

まずは、面白い記事。英語の勉強にもなるかもよ。

空気を読む

 「KY」(空気が読めない)という言葉が若者の間ではやり、今年の流行語大賞の候補にもなりました。安倍前首相に関して言及した表現が多く聞かれたように思います。

 「空気を読む」とは、周りの状況や雰囲気に合った言動を取ることのようですが、ケースによって英訳の仕方は変わります。例えば、安倍さんの突然の辞任表明に対するある政党の地方組織幹部の言葉。「空気が読めない首相らしく、参院選で国民が示した『ノー』にようやく気が付いたのでは」なら、Typical of a prime minister who fails to read each situation,it's only now that he's finally become aware of the rejection(of his administration)expressed by the public in the House of Councilors election.などとなります。

 read(judge) the situation は、文字通り状況を読む、という意味です。これは、He's not tuned in to what's going on (状況を把握していない).He fails to sense the mood of the public(世論に鈍感だ).などの言い方もできるでしょう。

 次に、同窓会の帰り道の会話。「Aの会社が業績不振で給料が大幅にカットされたのをみんなで心配してたところだったのに、羽振りのいいBは、新しいベンツを買ったとか自慢話ばかりしてたんだ。ほんとあいつは空気読めないよな」なら、Even though we were all worried about the huge pay cut A got,because his company's business isn't going well,B,who's well paid,went on and on bragging about things like his new Mercedes.That guy really doesn't pay any attention to the situation he's in.です。

 一方、読売新聞の「週刊KODOMO新聞」の中学生記者のコラムに、こんなものがありました。同じ掃除当番でも、部活などがあって急いで終わらせたい生徒が多い場合は、まじめにやっている生徒が「KY」と言われ、逆の場合はいいかげんにやっている生徒がそう呼ばれるとか。これでは、物事の正否にかかわらず、暗に迎合を強いているだけに見えます。最後にこの生徒はこう結んでいます。It's really difficult to decide whether to accept a situation so that you don't disrupt the calm,or to stick to what you think is right even if you are called“KY”.(空気を読んで波風を立てないようにするか、「KY」と呼ばれても自分の考えを貫き通すか。本当に難しい)(塚原真美記者)

(2007年12月28日  読売新聞)

英語での表現は、それこそシチュエーションによって表現が変わるんでちょっと難しいかもな。

しかし、英語でも“situationを読む”の他に“contextを読む”という使い方もあって、欧米でも『KY』な人がいるというのを察することができる。

ところで、心理学では1980年代から『心の理論(Theory of Mind)』という概念が提唱されて、これが20世紀最後の新しいトピックの一つとして注目されていた。これは、ブログ用に簡単にいえば「他人の気持ちを理解すること(understanding other mind)」、「相手の心を読むこと(mind reading)」。

知的に高い自閉症の子どもが『心の理論』をテストする課題で、おしなべて低い成績を取るということで注目された概念です。ちなみに、自分の研究上の専門です。「奥田健次」「心の理論」でググってみてください。ネットで検索するだけでも、いろんな記事が出てくると思います。

ブログでお手軽に理解しようとするのではなく、たくさん本や論文を書いてきているので、真剣に学びたい人は後で紹介する書物から学んでください。ブログやらネットで「分かったような気持ち」にならんで下さい(最近、そういうお手軽な奴らが増えている)。

まあ、自分が専門に実験研究を続けてきて分かったことってのは、「心を読むこと」と言っても、結局は「状況を読むこと」でしょ、ということ。マインドリーディングという概念が流行していた頃から、自分は一貫して「マインドじゃなくって、シチュエーションリーディング」と言い続けてきたよ。

ともかく、そういう意味で『KY』と『心の理論』というのは類似した概念といえるでしょう。

しかし、知的に遅れのない自閉症の子どもさんでも「空気を読む」というのを獲得する方法を開発してきたし、すでに学会発表もしてきました。この指導プログラムはある程度限定された場面を用いるのですが、学会発表後も、今のところすべての子どもに成功を収めています。

奥田健次(2003)通常学級における自閉症児に対する挙手行動の指導プログラム.日本行動分析学会第21回年次大会発表論文集, 67.

この指導プログラムは、きっと普通の自閉症療育の発想では生まれないアイデアに基づくだろうと思います。

しかしまあ、安倍さんもそうですが、自閉症児者でなくても『KYな人』『心の理論の欠如した人』ってのは少なくないですね。表面上のことに反応してしまう傾向が強いというか衝動的というか、そんな人が増えているってことじゃないでしょうか。

ミネルヴァ書房の『よくわかる発達障害』が、お陰様で売れ行き好調のようです。半年程度で第6刷まで増刷されて、先日の学会にて編者の先生にお礼を言われました。自分、2頁しか担当してないんですけどね(苦笑)。でも、うちのブログからも沢山お買い上げ下さっているのは事実です(感謝です)。この本に『心の理論』の解説を書いてますので、関心のある方はどうぞお読み下さい。

ブレーン出版の『ことばと行動』のほうは、相当、お勉強できる人でないと難しいと思います。こちらも、心の理論について丸1章執筆しています。なんと、アマゾンで古本が倍近くのプレミアになってますよ! ブレーン出版さん、増刷ぷり〜ず!

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

関連記事:
よくわかる発達障害
品川でシンポジウムやります
ABA2006参加記(4)

Posted by 奥田健次 特別支援教育, 社会 |

2007.12.08

自閉症生徒を勝手にカットした中学校

とんでもない話だ。私立学校では、ときどきそういう話を聞くことがあるけども。

単純にムカっとする。

自閉症の生徒外しDVD 東京の中学 保護者訴え、復活

2007年12月08日17時11分

 東京都練馬区の区立中学校が校内で開かれた合唱コンクールのDVDをつくる際、1年生の学級で自閉症の生徒が映っていない映像を撮り直して販売しようとしていたことがわかった。この生徒の保護者の訴えで中学校は生徒の映像を復活させることにしたという。

 同校や関係者によると、合唱コンクールは11月8日に開かれた。各学級が2曲ずつ歌い、その様子を録画していた。

自閉症の男子生徒(12)は最初は音楽に合わせて体を揺らしていたが、1曲目の途中で舞台から退場してしまった。このため学校側は、すべての学級が歌い終わった後、この学級だけ1曲目を撮り直し、DVDにはこの映像を収録しようと計画した。男子生徒の保護者からも購入希望があったため、この保護者用に男子生徒が映っているDVDを1枚だけ特別につくり、他の希望者には映っていないDVDを売ろうとしたという。

 これを知った男子生徒の保護者は「みんなに販売されるDVDにも息子の映像を入れてほしい」と訴え、学校側も映像を編集していないDVDを販売することに改めた。保護者は「クラスの一員として参加したのだから、DVDに入れないのはおかしいと思う。何に対する配慮なのか分からない」と話している。

 これに対して校長は「退場していく映像を残すことは(自閉症の)生徒に対して酷では、と考えた。保護者の心情をくみ取れなかった」と話している。

校長さんよ。「保護者の心情をくみ取れなかった」などと言うが、そんな言い訳が通用するのかね。

せやけど、校長だけが悪いわけではないやろ。撮り直しと決めた教師ら、映像を差し替えようと決めた教師ら、自閉症児の保護者にだけ編集前のDVDを渡そうと決めた教師ら。これらの過程で、疑問は起こらなかったのかね。

取り直して編集したということは、学校側は「完成形」にこだわったということか。となると、「自閉症の生徒が入ったものは不完全」ということになるよな。そんなもん、身体を揺らしたりその場から離れたりすることがあるのは分かってたでしょ。クラスメイトを外すことのほうが不完全やろ。

今回の問題は象徴的なものであって、根本的にはあちこちの学校でみられることですよ。

特別支援教育においては、保護者との話し合いが重要。最近、保護者との話し合いを避けようとする学校や幼稚園、保育所が多い。確かに、話すと自己主張しかしないトンデモナイ保護者が多くなっているのも事実。トンデモナイ要望について長い時間をかけて話を聞く必要はない。

学校の先生が忙しすぎる状況にあるのも事実。しかし、正直なところ「どういう要望は聞いたほうが良いのか、どういう要望は突っぱねても良いのか」という基本的な弁別が出来ない教師が多い、と自分は見ている。正直な教師なら、率直にそういった質問をして来られる。

人間関係が苦手な教師なら仕方がない(どうやって採用されたんやっていう話)。しかし、不勉強な校長や教師が多いのは困る。少なくとも、今年4月の「特別支援教育の推進について(通知)」を読んでみて欲しい。これ、読んでいない校長がいたのにはビックリした。

他にも「発達障害者支援法」についても、しっかり読んでいただきたい。

しかし、保護者の中にもこれらを読んでいないか、斜め読みしている人が多いということも事実なので、あえて指摘しておこう。

自分は学校の味方でもないし保護者の味方でもない。自閉症児者の味方であり続けたい。だから、今回のような話には単純にムカっとくる。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

関連記事:
徳島県で事例研、行ってきました。
【お知らせ】教職研修7月号増刊
LD、ADHDの児童生徒が通級指導の対象に
発達障害者支援法の通知文書
      など。

Posted by 奥田健次 特別支援教育 |

2007.11.15

発達障害児支援エキスポ2007

博覧会に出展して下さい、との依頼を受けました。

エキスポですか。一体、どんな風景になることやら。

自分としては「焼きとうもろこし」「焼きそば」などの屋台をやりたかった。それなのに、まじめな話をしなきゃならんみたい(涙)。うちのスタッフにモリゾーとキッコロの格好をさせたかったのに。

名古屋市内で12月2日(日)。定員は30名なので申し込みはお早めに。本日15日から申し込みが始まるそうです。普通の講演会なら参加費はもっと高いと思いますが、きっと格安で参加できると思います。

ワークショップですが、ビデオを観たりしながらの講演です。一度でも講演に来たことのある方も、復習がてらどうぞ。

詳しくはこちらをご覧下さい。徐々に更新されていくようです。

次世代育成と発達障害児者支援の体験博覧会2007

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

Posted by 奥田健次 お知らせ, 特別支援教育 |

2007.10.12

徳島県で事例研、行ってきました。

久しぶりに徳島県に事例研の講師として出張してきました。

徳島県の特別支援学校(養護学校)には、かなり初期の頃に応用行動分析学のプロジェクトに関わらせてもらっていたのでした。

それが、今では県内の特別支援学校のすべてに応用行動分析学のテクノロジーが取り入れられて発展を遂げており、全国でも有数の『行動分析学モデル学校』のある自治体となっています。

今回の徳島出張は4回目。2日間の間に、特別支援学校2校と公立小学校1校を巡回しつつの事例研。馬車馬のようにパッカパッカ働いてきました(苦笑)。

今回の仕事の主催は、徳島ABA研究会。徳島県の教員が自主的に応用行動分析学の研修と、特別支援教育への援用を推進するための、草の根的な研究会なのです。

この徳島ABA研究会という教師による自主研修会が、サマースクールや研究会、事例研究データベース作成など、学校教育現場のニーズに直結する企画を立ち上げては実行しておられるのだから、本当に頭の下がる思いがします。島宗先生が立ち上げられたシステムが発展し、止まることなく動いているんですよね。

とにかく、徳島県の教員は基本的な姿勢がすばらしいと思いますよ。

なんせ、今回の事例研。事前に主催者側が「奥田先生に事例の助言をしてもらいたい学校は手を挙げてください」と声をかけたそうで、そしたらあっという間にスケジュールを超えてしまうほどの希望者がいたようです。

普通ね、教師の多くは(というかほとんどは)部外者に授業を見られることは嫌がるものですよ。それに、事例をある程度まとめなきゃならんし、しかもどんな指摘をされるか分からないでしょ? 実力が無くてプライドだけは高い教師とか、メンドクサーな教師とかは、別に給料が上がるわけでもなし、出世に関係あるでもなし、事例を出そうとは思いませんよ。

しかも、下町のガンコ職人で「怖い、厳しい」と言われている(?)自分が助言者でしょ。(ホントは現場に対しては建設的で優しいんやけどねえ)

それなのに、事例発表の定数オーバーでお断りしなきゃならん学校もあったとのこと。こんな積極的な自治体を自分は他に知りません(それに比べて自分の地元はというとまだまだ全然....)。

事例発表して下さった先生方、事例発表に関わられた先生方、本当にご苦労さまでした。まだ、事例研究データベースのための指導計画を見直ししなければなりませんが、間違いなく発表者の先生方のスキルは向上しますので。がんばって下さい。

そりゃ向上しますよ。講演とかで、自分の面白い話を聞いて「なるほど」っていうのよりも、先生方が「考えて、作って、また考えて、作る」わけですから。こういう『思考のキャッチボール』が、問題解決力を生み出すわけですよ。確実に。

それにしても、大変やったけど充実していたなあ。酷使されたけど(笑)、やっぱり先生方が熱心なんやもん。楽しかったよぉ。学校に行くときも「かかってこいやー!^^」みたいな姿勢でいるんですが、まあかわいいもんでした。やっぱり楽しいよ、巡回は。誰も来ない相談室で時間つぶししなきゃならんスクールカウンセラーとかは、自分にはとても苦痛やからギャラが良くてもお断り。「今、ここ」の子どもへの支援をやってこそ、職人の血が騒ぐってもんだい、べらぼーめぇ。

事例研では最後に過激なことを提言せざるを得ないことになってしまって、いろいろな意味で失礼しました。でも、地域の子どもや家族を、そして学校を良くするためには、どうしても必要な提言なのです。喫緊の課題が見えてしまったわけです(「通級指導教室」の設置・利用促進とか、「専門家チーム」の設置とか)。

今回、事例発表された先生方は真面目で真剣な方ばかりでした。教師一人の力で学級経営をなんとかしようと孤軍奮闘しておられます。でも、学級経営は教師一人が抱えるものではありません。学校全体で支援体制を構築することに、教師がこぞって力を合わせていかなければならないんですよ。『チーム支援』ですよ。教師個人の力量に依存する支援ではなくて、組織や体制による支援が必要なのです。それが特別支援教育なんですからね。システム作りが必要なんです。

これをよく読んで下さい。事例研の最後でお話しした「特別支援教育の推進について(通知)」です。徳島県に限らず、他の地域の読者の親御さんも。

みなさんの地域や学校で、これらのうち取り組みがなされていない項目があれば、その自治体や学校は『違法』なんだと言っていいんですよ。何もやっていない教育委員会はまだまだたくさんありますね。はっきり言って予想通り、ものすごい格差ですよ。

まあしかし、保護者がまずはしっかり勉強していてくれなきゃ、話になりませんよ。熱意もあって実力もあるし工夫もしている教師が、学校の支援体制の低さのために潰されていくケースが少なくないんやからね。

あちこちで過激なことを言って回っているけど、自分は保護者に対して厳しいことを言える数少ない専門家であると自負している(だからマスメディアはいつもボツにしよる)。利用してくれたら良いよ。嫌われ役なら任せといて(ちょっとつらいけどね)。

今はまあ、喉が森進一状態。

今週は1週間で6回のフライト。CAよりも乗ってるやん(苦笑)。

東京→高知、高知→名古屋、名古屋→徳島、徳島→名古屋、名古屋→仙台、仙台→伊丹という流れ。その間、ちゃんと大学で講義もやって委員会の仕事もやってますよ。ホテルでも仕事してるんで、オーバーワーク状態。

今日は最後の学校で倒れそうになりやした。襲われたらきっと抵抗できませんでした。すだちを買って帰ればよかったよ(泣)。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

関連記事:
岡山県総合教育センターに行ってきました。
久里浜養護学校に行ってきました。
全体研修より事例研を(2)
全体研修より事例研を(1)
     など。

Posted by 奥田健次 特別支援教育 |

2007.09.19

続いてバンコク(奇跡のズー物語)

Uh yeah, forever 旅の September♪

なんて、サザンの曲が耳に聞こえる今日この頃。

バタバタとバンコクで仕事を終わらせて日本に帰ります。

この9月は、名古屋を起点にして東京、ハワイ、関西、北海道、博多、北陸、東京、タイという感じで世界中を転々と。合間に名古屋に戻りつつの動きですから、閉口してしまいますよ。夜中に職場で少し仕事して、自宅に戻ってズボンとシャツを交換したらまた出発という日々。この後さらに9月末までに、神戸で学会、高知、沖縄という動き。北から南まで、どんだけ〜的な動きですわ。

そういえば、アメリカの学会で出会った野球帽の男が「オレは世界中を駆け巡る臨床家だ」とか言っていたけどね。「どことかに行ったんだ?」と聞いたら、「全米各地をあちこちだ」 と。

この野球帽、アメリカのことを「世界」と思っていて、合衆国以外の土地は「異国」と思っているようやね(笑)。今のところ、これだけ各地に呼ばれて出ていく臨床家は自分の他に知らない。

初日の仕事を終えて、セブンイレブンに買い物に行く途中、ホテルの裏道を歩いていると突然目の前に大きな壁が。と思ったら、なんと象。ゾウですよ、ゾウ。エレファントですわ。ゾウさんとすれ違いました。バンコクには何度も来てるけど、こんなん初めてですわー。ここは、Zooか?

翌日、現地の親御さんに聞いてみたら、あれは商売なのだという。象を連れ回してエサを買ってもらうことで、象は飯にありつけるし飼い主も儲かるというシステム。飼い主はどこで象と一緒に生活してるのかというと、ほとんどホームレス状態のようだ。そりゃそうでしょうな。だって、家の中に入れないじゃん。

象とすれ違ったあと、その通りは元々スラム街だったのもあって、数年前と同じく0歳〜4、5歳くらいの「グターーーー」っとした子どもを抱いた母親が、釣り銭をコップに入れろと物乞いしてる。夜中の地べたに、元気なはずの幼児がとにかくほとんど死人のように「グターーーー」っとしているわけ。悲しくなるよな。

現地のレストランで一人で食事していると、まあ次から次へと現地の10代の女の子を連れたオッサンどもがワラワラと。これもいつもの光景だ。どう見てもモテなさそうなオッサン同士が日本語で何やら話していて、現地の少女をホテルに連れて行くわけ。日本人も多いけど、買春やってる白人もかなり多い。売春もビジネスになってるんよ。これも、悲しくなるよな。

初期のエントリーにも書いたけど、別に自分は「日本は経済大国で良かった」と単純に喜べないんよ。いずれ、日本もこうなるのかな(すでになってるのかな)という危機感の一つでも持たなきゃ。かといって、国家が裕福ならそれでいいのかというとそうでもない。国民がある程度豊かであるほうがいいけど、豊かであるために日本の国柄や歴史を外国に売り渡すのなら、それは売春と大差ない。

2007bangkok 最終日の夜、またセブンイレブンに買い出しに。今度はまたゾウさんに出会ったら写メをと思って携帯を持参して外出。「まあ、今夜は無理やろな」と思ってたら、何のことはない。ホテルを出てすぐ、エレファントが側道を歩いとるんですよ。すぐに追いかけて写メりました。

ほれ、これ。ホテルのスタバの前を移動中のZooの後ろ姿。あ、ズーちゃうわ、ゾウ(笑)。なんや、顔を覗いてみると牙が生えてるやん(ちょっと恐怖感が...)。

さらに追いかけて、マクドの前。

ここでもう1枚。

すると、飼い主の兄ちゃんはさすが目ざとい。写メった後、自分はすぐに電話してるフリをしたけども、おもむろに接近してきて「エサを買ってください」と(苦笑)。

まあ、しょうがねえなあ。まあ、やっぱ餌付けもしてみたいし。そう思って、20バーツ(80円程)で野菜の入った小袋を購入。購入した時点で、このゾウさんは180度こちらを振り向き、鼻を伸ばしてくる。「動物使いになりたいと思っていた少年時代が自分にもあったはずだ」と言い聞かせて、しっかりと一切れずつ野菜を手渡してみる。ゾウさんも上手に鼻をクルっと丸めて受けとって口に運ぶ。その素早さたるや! 餌付けしているところを自分で写メする暇もなかったぞ。

2007bangkok1 この写真は、餌付けをやることになったマクド前での接写。ギガでかっす。

さて、その餌付け。自分もいろんな国の激しい行動障害のある人にも食事指導をしてきた経験とテクがあるので、ゾウさんにもきちんと一切れずつ鼻に手渡すわけです。

しかしこれだけでは面白くないので、遊び心が豊かな自分は、ほんのちょっと渡すペースを遅らせてみました。そしたら、なんとやっぱりこのズーさん。鼻の甲(?)で、自分のみぞおち辺りをコンコンやるんですよ。エレファント・ボディーブローはなかなかキツイものがある。ウェイト差があるでしょ。ウルトラスーパーヘビー級のボクサーが、ライト級のボクサーを殴るようなもんやわ。

後からダメージが来たよ。どんなダメージかって? 臭いがクッサイ。しょうがないから、元のペースで残りの野菜を一切れずつプレゼンツ。袋の中の野菜が無いと見て取るや、ズーさん、また巨体を180度反転させて次の客探し。ズーさん、現金な奴。飼い主と一緒に交通量の多い大きな道路を横断して反対側へ消えていきました。

買い物をしてホテルに戻っても、ズーさんの香りがTシャツに残ってますわ。肌触りはザラザラでしたよ。「ダブなら〜、埴輪が有田焼になるって感じ!」っていうちょっと前のCMの商品を使って、ちゃんと洗顔してほしいね。あ、買い物の帰りにまた別のズーさんとすれ違った。ここんとこ、増えてるのかね? ズーさんビジネスが。

スラムの死人同様の幼児を連れた物乞いと売春少女の街には悲しさを感じるが、ズーさんビジネスには少しだけ微笑ましさを感じるといえば、あまりにも『動物贔屓』ですかね。

とにかく、「タイは象の国」というのを町中で初めて実感しました。

ズ〜さん ズ〜さん にほひがキツイのね
そうよ かあさんも キツイのよ♪

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

関連記事:
大変なときに来タイですたい
初ワイハからアロハ〜♪
子や孫の世代まで
     など。

Posted by 奥田健次 特別支援教育 |

2007.09.17

トークン・エコノミー法(バックアップ編)

親御さんや教師の中に、トークン・エコノミー法(こちらを参照;前編後編)を上手に使いこなす人もいれば、イマイチうまくいかなくて諦めてしまう人もいる。時には、(自称)専門家ですらこの指導法を使いこなせず、誤解している人もいる。

前編でも言ったように、この指導法の決め手は「さじ加減」。さじ加減を間違えると、有効であるはずの子どもにすら、効果が低減してしまう。子どもの状態を検討し、その子どもにとっての課題(環境側)の要因についても検討し、「さじ加減」を調整しなければならない。

さて、今回紹介したいのはトークン・エコノミー法で用いられる好子(こうし)について。定められた分量のトークンを集めたら、それと引き替えにもらえる「楽しみ」のことを、バックアップ好子といいます。まあ、分かりやすくいえば報酬みたいなもの。

スタンプカードが「20個でマグカップ、50個でフラワーギフト...」みたいなシステムだ。他にも、いろいろなシステムがある。「ドラゴンボールを7つ集めたら神龍が出てきて願い事ゲット」というのもそう。

親御さんが子どもの楽しみを知っているつもりで知らないケースが少なくない(「子の心、親知らず」という感じか)。多くの親御さんは、親が望ましいと思っている遊びを与えようとしているようだ。だが、子どもにとっての楽しみは、必ずしも親が望ましいと思っている遊びと一致するわけではない。どちらかというと、一致しないことのほうが多いのではないか。

「どんなものがバックアップ好子として使えますか?」と質問されることが多い。自分は「駄菓子屋で小賢しく買い集めたくなるようなシリーズ物、コレクション物が使えることが多いかな」と助言するんですが、最近の親御さんは「?」という感じ。もしかして、駄菓子屋で買い物経験が無いのではないか? そう思ったので、一つだけ紹介。

Token3 遠くに出張するための移動中、こんなものを仕入れた。自閉症スペクトラムでなくてもコレクションに楽しみを感じる子どもには有効なことが多い。

左側のはポケモンのシール。男の子にも女の子にも人気がある。右側のはプリキュア。他にもドラゴンボールとか、いろんなラインナップも豊富だ。それぞれ、シールの入ったポチ袋が30袋も束になっていて630円。ポチ袋1つをゲットするために、トークンを一定量集めなければならないので、そんなに高いものではない。やり方によれば、週1回程度のバックアップだけでも十分効果的な子どももいる。

自分も「ビックリマンチョコ」のシールとか、「プロ野球チップス」の選手カードとか、メンコとか集めていた。

最近は、駄菓子屋がほとんど見つからないが、スーパーの中に似たようなコーナーがあるし、コンビニでもこういった袋入りのカードやシールを見つけることができる。

コレクションが楽しみの子どもさんには、ぜひ使ってみてほしい。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

関連記事:
トークン・エコノミー法(後編)
トークン・エコノミー法(前編)

Posted by 奥田健次 特別支援教育 |

2007.09.06

初ワイハからアロハ〜♪

成田からドタバタとワイハ入り。ぷらいべーと?

んなわけ、ないでしょーが。

現地在住の家族支援。

アメリカではこれまで、ニューヨーク、シカゴ、LA、サンディエゴで出張セラピーをやってきたが、ハワイでは初めて。新しい場所が苦手という「場所見知り」があるので、ちょっと緊張しながらホノルル到着。しかも、悪いことに飛行機の中で持病の頭痛が。こういうときは必殺技ダ、「テ〜イク、メディシーン!」

ホノルルに着いてみたら拍子抜け。アナウンスは日本語、看板も日本語、入国審査も税関も、こっちが英語で喋ってるのに日本語で返して来られるんだもん。税関のオヤジも「ヒャクマンエン、モッテ、マシタカ〜?」とか妙な日本語で聞いてくるし(笑)。そういや、機内で隣だった老婆は思いっきり日本人の顔してるくせに、英語しか喋れない現地人だった。

飛行機では絶対に眠れないので、時差ぼけしながらワイキキのホテルで夕食。なんか、やっぱり沖縄に似ているよね。だから、何遍もハワイのことを聞くつもりで「沖縄では・・・・」と間違えてしまう。2日目になると、「ここはアメリカ」というより「ハワイはハワイだ」とトートロジーも使って納得。

2日目に家族支援をしました。トレーニーの何気ないリアクションが、かわいいんですよね。世界中、どこへ行っても求められることは同じだし、明確で具体的なビジョンを家族に示していくのが自分の仕事。ときに厳しいことを言っても、それが必要なことだと理解してくれる親御さんは、親としての地頭が強いんだと思うね。なにげに、トークン・エコノミー法とかをうまく応用して成功してくれてるし(スバラスィ)。自分のかわいい教え子も、直接指導によって新しいことをどんどん学習してくれる。これまたスバラスィ。

2007hawai お仕事の後、束の間のハワイ滞在のために親御さんがプチ観光にお付き合い下さいました。

ワイキキは人がいっぱいということで、地元の人に人気の静かなビーチへ繰り出す。こんな景色。

ちょっと寒かったけど、子どもらと一緒に海水浴。波が来て、波に揺られて、笑うだけ。ホント、海の中で笑いっぱなしだった。

日本からやってきた日本人と遊ぶだけでも楽しいでしょうに、海水浴、遊び上手で子どもと動物にはモテモテの自分という3つの要素が合わさると、子どもらのハッピーな笑顔といったら、そりゃあもう極上。

 

世界最強ベビーシッターでしたよ(笑)。

 

2007hawai1 近くの超高級ホテルのプールで飼っているイルカも見てきました。ちょうどトレーニングの最中でした。思いっきり間近でチェックできましたよ。

思いっきり「オペラント条件づけ」なんですね。イルカが「ねえ、ねえ、褒めてよ」ってな感じで、トレーナーの近くで顔を出す辺り「やっぱ、チミたちもボクらと同じ哺乳類ですな!」と納得。Sea Worldで見たときよりも親近感があったよ。

いつか、ドルフィン・エンカウンターをやってみたいね。きっと、自分ならオペラント条件づけで勝手にトレーニングを始めてしまうと思うけど(笑)。動物へのオペラント条件づけの参考図書として、所属学会の先生方の教科書を紹介しておきます。

 

沖縄でやった「きょうだいの会」のハワイ版という感じの楽しい一日でした。

 

2007hawai2 夜には、ハワイでは定番のコンビニ(スーパー?)といわれる、ABCマートへ。食品類のラインナップが、ジャパニーズって感じ。「ざるそば」とか「いなりずし」なんかも揃ってた。中には「スパムむすび」みたいに、日本とハワイのコラボ作品も。

ほれ、これが「ざるそば」の写真。ひらがなで商品名が書かれてる。

多分、美味しいと思う。ABCマート、恐るべし。日本語でいえば「いろは屋」か。

そして、その翌日はもう帰国する日。帰国したら自宅へ戻って職場で仕事して、またすぐに日本各地を転々とする日々へ。

依頼原稿やら4本ほど貯まっているので、移動中にパソコン開いてガンバッとります。真面目かどうかは分かりませんが、遊んでるわけじゃありませんからね。

帰りの飛行機。眠れそうで眠れずにウトウトしている頃、機長が「左下にフレンチフライが食えます」とかなんとか言うんで、「へ? マクドの支店が太平洋上に?」と。左側窓席だったので、外を見てビックリ。これ、ミッドウェーのフレンチフリーゲート礁じゃん。あわてて、写メは使えないのでPDA内蔵カメラで撮影。ハウ・ビューリホー。

しかし、PDAからPCにファイルを送る方法が分からない機械オンチ野郎なので、みなさんにはお見せできず。正直、スマン。

そんなわけで、初ワイハはプライベートではなく、やっぱり超過密スケジュールなお仕事なのでした。

マハロ!

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

関連記事:
きょうだいの会 in 沖縄 2007
たまには仕事のことを(研究室の惨状はオマケ)
トルネード・チューブ
トークン・エコノミー法(後編)
トークン・エコノミー法(前編)
    など。

Posted by 奥田健次 教育, 特別支援教育 |

2007.08.14

きょうだいの会 in 沖縄 2007

今年も『きょうだいの会』を沖縄で実施しました。きょうだいの会の趣旨は、去年の記事をご覧下さい。

今年も、時間を忘れてメンバーの子どもたちと、沖縄でゆるゆる遊び尽くしましたよ。「時間を忘れて」というのと、「遊び尽くす」というのがポイントです。

週間天気予報では、今週の沖縄は水曜日までずっと大雨というものでした。また、前日の天気予報でも今日は降水確率80〜90%。誰もが「今回、海水浴はアウトかな」と思っていました。

ところが。

未明から南南東の風が強い雨雲を沖縄本島のぎりぎり西へ追いやってくれたのです。ちょっと風が強かったのですが、例年通り海水浴ができました。宜野湾のトロピカルビーチです。2年前、日焼けを通り越した大やけどをして死にかけたビーチです(悲)。

2007sib6_4 死にかけただけあって、日焼け対策は万全。うちなんちゅ(沖縄人)と同じ、上半身は長袖Tシャツ式でバッチリ。Tシャツも海パンもおニューざます。

残念だったのは、海の水が去年と比べると澄んでいなくて、自分的に勝手に夏の風物詩にしている「熱帯魚を追いかけること」ができませんでした。

夕方から潮が満ちてきたら、子どもらと一緒に宝物探し遊び。「生きた貝」を探しまくるんですね。こうやって、文章で書くだけでは「何が面白いんやろう?」なんですが、やってみると1時間でも飽きないもんですよ。

その後、とても風が強くて寒くなりました。少し早めに海から出ることにしました。

2007sib1 去年はビーチ終了後、レストランで夕食だったのですが、今回は親御さんが「うちなー式BBQ」を準備してくださいました。ウワサに聞いていましたが、内地のBBQと比べて豪快。本格的。

内地では準備に時間がかかるでしょ。食材を串に刺しておいたり、炭火で火を付けるのに時間をかけたり。なんか面倒くさい。

ところが、うちなー式ではレンタルの鉄板にプロパンガスですよ。テキ屋が使うようなシステム。だから、あっという間に料理が出来るんですわ。

2007sib2 2007sib3 豪快! 肉がデカイ!! お母さん方、こんな豪快な食材もサッサッサと焼いていくんですね。

また、肉が柔らかくて美味しい。ソースは『A1ソース』。沖縄でしか見かけないソースです。

ソースがなくても美味しい鉄板焼きです。自分が小食なのが恨めしい。食べる早さは人一倍。食べる量が少なくて残念。もう食べられないってのに、あまりに美味しいから最後は無理して食べてしまうことに。こうやって、沖縄に来る度にウエート・オーバーするって寸法です。

2007sib5 きょうだい達の食欲は底なし。「食べる〜、食べる〜、俺ーたーちー♪」という曲が聞こえてきそう(笑)。

参加したきょうだい達は、今日は主役です。普段、自分がみている子ども達は自宅や祖父母宅でお留守番。こういう逆転現象は、やっぱり必要だなといつも実感します。お互いに良い体験になります。

自分が覚えたばかりの『うちなーぐち(沖縄ことば)』を使いまくり(笑)。

「まじむん、出ぇるでぇぇぇーーー」。

「まじむん」とは「魔物」のことです。小学校入学前の子どもをビビらせてみます。「こわい?」と聞くと、頷いてくれました。頷いてくれたら、「大丈夫やで、奥田先生がまじむん、やっつけてやるからな」と言って抱きしめてやるのです。ま、要するに「美味しいとこ取り」ってわけです。今夜、子どもが眠れなかったらママとの絆を深めていただくチャンス。

強烈なインパクトを受けた子なんか、その後「まじもんとスパイダーマンはどっちが強いの?」とか聞いていました。子どもらしくてカワユイ。

2007sib4_2 「まじむん、出ぇるでぇぇぇーーー」とか言ってる自分。うーん、役者やなあ(笑)。

楽しいBBQの後、北谷町のジャスコのゲーセンに繰り出しました。

今年は「太鼓の達人」、完敗です。去年、辛勝したのが効いたようで、かなり練習を積んだようです。こちらは去年以来、一度もやってません。負けると思ったら、完膚無きまでに打ちのめされました。

しかたなく、得意のUFOキャッチャーへ。ま、UFOキャッチャーは少年時代から通算すれば小型のベンツが買えるほど鍛えてますんで、今年もそれなりにGETして子どもらにあげました。

親・教師公認の夜遊びでした。ま、あんまり遊びすぎると「まじむん」出てきそうなので、それなりの時間に解散しました。

また来年、みんな揃って遊べると楽しいでしょうね。きょうだい達の成長ぶりが見られるのも楽しみなことです。

今年の夏もこれで終わり。明日からまた移動&仕事の日々です。

また来年、会えると良いねぇ。

写真はまた追加します。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

関連記事:
きょうだいの会 in 沖縄 2006

Posted by 奥田健次 特別支援教育 |

2007.08.12

大盛況御礼@沖縄講演

沖縄での講演、とても盛り上がりました。2日前から大雨洪水警報が出続けていたのに、参加者で会場が埋め尽くされました。わざわざ本州からこの講演に参加するために、何人かお越しになった人もおられて。なんだか恐縮っす。

Img46be5821dd15b いつも沖縄に行くと良い天気に恵まれるのですが、なぜだか今回は沖縄の歴史上でもまれな大洪水。河川のない沖縄で洪水のシーンを見るとは、タクシーのおっちゃんも驚いていましたね。車がお風呂に浸かった状態になるんですね。

これ、お馴染みの那覇市牧志の国際通りが浸水してますよ。ほんと、沖縄ではありえん光景。

講演は午前から午後まで90分を3コマ。行動分析学の基礎的なお話しと、技術的なお話しのイントロダクション。

実際のセラピーでどれくらい子どもらが変わるかってのをビデオを観てもらってイメージしていただく。まったく無発語の子どもらが、どんな風に指導して、どんな風に言葉が出るようになるのか、参加者は固唾をのんで見守っているのでしょう。

だから、子どもが発話した瞬間などは感動が伝わるようで、何度も「おおおーーーーっ!」と歓声が上がり拍手が起こりました。そういう姿勢でビデオを観られるというのは、参加者の質の高さを物語っているといえます。

後半は、特別支援教育について。特別支援教育については、技術論というよりもシステム論。教師個人の力量を高めるというより、学校としてどういった支援を進めていくのか資料を提供しつつ紹介した。沖縄で、親御さんと学校と地域の専門家がうまく特別支援教育を進めていってくれることを期待したい。

それにしても、90分の3セッションなんて「あっという間」だったでしょう。自分ももう喉がガラガラだったけども、まだまだ話し足りないところもありました。

Okinawasoba 驚いたのは、なんと今回の講演会があることを知った団体が、「沖縄そば」の屋台を開いてくれたことです。自分も今までいろんなところで講演をやってきたけれども、自分の講演を『縁日』みたいにテキ屋さんが出てくれるなんてのは初めてですよ(笑)。

この写真ね。さすがに売れないでしょうと思ったら、結構、売れたそうな。ううむ。確かに本格的な味だったからなあ。今度は「焼きとうもろこし」とかもプリーズ。

それから、会場は沖縄国際大学でした。明日、8月13日は「沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落し、日本の警察が入ることもできなかった記念日」です。あれから3年になります。講演は、その軍用ヘリがぶつかった建物の隣の棟。空から降ってくるものって、「雨」「ペンギンちゃんの帽子」「ペンギンちゃんのステッキ」「かみなりちゃん」くらいしか知らんよ。沖縄国際大のキャンパスでは、「空からヘリが降ってきた♪」なんですからね。半端やない!

Noflyzone 沖国の学生さんらも負けてない。講演の途中から、ライブが始まった。「何?」と思ったら、かなり本格的なライブ。ステッカーとか団扇をもらってきました。コンサートの名前は『NO FLY ZONE』。ラムズフェルドが普天間基地を視察したとき、 「事故が起きないほうが不思議だ」と危険性を認めたほど。「世界一危険な基地」などといわれている。

講演でお話ししている最中、何度かヘリが降ってくるんではないかと本気で思いましたよ。

とても不謹慎なので「ヘリ、ヘリ、降れ、降れ、もっと降れ〜♪」とは歌いませんでしたが、「もっと怒りを!」とは思いました。

Okikoku これは入り口の岩。岩に穴が空いている(まさか弾丸の跡?)。その左側に見える建物が、ヘリのぶつかったビル。現在は新築されています(米軍による証拠隠滅ともいう)。墜落後、ここに日本の警察は立ち入ることすらできませんでした(怒)。

講演会終了後、いろいろな方々が挨拶に来てくれました。正直、嬉しかったです。

打ち上げは近くの居酒屋『ぱいかじ』。沖国大前店です。綺麗で個室も広くて料理も色々でとても良いお店でした。ファミリーメンタルクリニックの仲俣先生、沖縄国際大学の知名先生、スタッフのみなさん、沖国OBとご一緒しました。さんざんローカルな話で盛り上がりました。自分も、「読谷村ネタ」やら「元・ポパイ」の中華料理店やら「沖縄のお墓でBBQ」やら、うちなんちゅ(沖縄人)でも知らないような話をしまくり。楽しい時間でした。

それにしても、こんなに天候が悪いところ定員オーバーするほど来ていただいて、沖縄そばの屋台まで来ていただいて、感謝・感激・ヘリ・アラレ。ん? 間違い。感謝・感激・雨・アラレ。

明日からまだ仕事なんですね、自分は。少なくとも、沖縄。晴れてよ。ビューティフルマンデーをお願いします。

【追記】
ココログからgooのブログにはなぜだかTBが通りませんので、なかまた先生のブログの記事、リンクを貼っておきます。こちらをクリックして、ご覧下さい。

【追記2】
ぱいかじでの飲み会の写真付き記事もアップされていました(苦笑)。「ふぁみめファミリー」と和気藹々。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

関連記事:
【8月講演】ABAワークショップ in 沖縄

Posted by 奥田健次 学ぶこと, 特別支援教育 |

2007.07.28

行動療法を生かした支援の実際

2007okuda2 このところ、出版ラッシュ。まあ、たまたま時期が重なっただけのこと。去年から今年にかけて、書きまくったからねえ。

今回は、これ。画像をクリックしたら拡大できます。

発達障害・不登校の事例に学ぶ 行動療法を生かした支援の実際
(小野昌彦・奥田健次・柘植雅義 編)東洋館出版社

今回は編著者としてのお仕事をさせていただきました(そういえば、この編者3人で数年前に奈良でご一緒しましたねえ^^)。この教科書では、事例をたくさん紹介していますので、本書のタイトル通り「支援の実際」を読者にご覧頂きたい、そして何かヒントを見つけて頂ければとの思いを込めて編集しました。

行動療法による支援がなぜ効果的なのかというところまで、本書から読み取っていただければ、編著者の一人としては最高ですね。

この1か月だけで3冊。前の2冊は、これ。

小学校 学級づくりの救急箱

よくわかる発達障害

あと、年内にもう1冊かな。それから仕込み中の単行本もね。お楽しみに!

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

Posted by 奥田健次 お知らせ, 特別支援教育 |

2007.07.23

岡山県総合教育センターに行ってきました。

やり残した仕事の一つ。当時、自分の転勤のために約束していた研修会が実現できなかった。「転勤先から手弁当で研修会に行きますよ」と本気で申し出たのに、教育委員会のほうが遠慮して実現しなかったものだから、ずっと気がかりになっていたんですね。

それが、ようやく別のカタチで実現しました。岡山県総合教育センターというと、自分も転勤前最後に岡山市内で講師をやって以来。ところが、なんと呼ばれて行った場所は、とんでもないド田舎!

吉備高原に移転したというんですね。知りませなんだ。

前の職場にほど近いため、なんだか「イヤ〜な気分」が半分と、今回のように当時から自分みたいな過激派(?)を必要としてくれていたという「アリガタ〜イ気分」が半分という感じ。いや、アリガタ〜イ気分のほうがほとんどなのに、そのアリガタ〜イ気持ちを邪魔するのが吉備という土地なんですわ(笑)。

午前中に岡山駅前のホテルからタクシーで移動すること1時間。よく行き来した山道を、ロング(遠距離乗車)でゴキゲンなドライバーの観光案内を聞きつつ現地入り。

ビックリするほど綺麗な建物。岡山のどこにそんな金が残っていたの(笑)?

いや、こんなスバラシイ施設があるんなら良い仕事が出来そうじゃないですか。今年の4月に出来たばかりで、ホルムアルデヒドに囲まれた室内とFOMAが圏外という悪条件を除いて、うらやましい限り。

さて研修内容について。今回は、巡回相談を担当される教員の研修会だった。ただの単発の講演会ならお断りしたと思うけど、シリーズで依頼されていたので引き受けてました。受講者70人中10人程度は「常連さん」。でも、60人は初顔合わせなので基礎的な話をやんなきゃならない。

さらに悩ましいのは、自分の尊敬している数少ない大学教員、岡山大学の佐藤暁先生もまた自分の話を聞きに来られるということだった。自分の集中講義にも最後の一コマまで聞かれちゃってるので、手の内を知られてしまっている(苦笑)。同じ話では恐縮だと勝手に感じてしまって仕方がない。でもやっぱり初めての方のほうが多いし。

でも、センターからの研修リクエストが「中学生以上の特別支援教育について何かお話しを」ということだったので、よっしゃ分かった。あ、ちょうどタイムリーな動きがあったわ。よっしゃ、よっしゃ。

などと閃いたわけです。

ところが、閃いたのが遅すぎた(泣)。というか、日曜日の夜にホテル入りしてから調べ始めたんですねー。相変わらず、取りかかるのが遅い。

パワーポイント作成していたら、気がついたら明け方の4時過ぎですよ(泣々)。小鳥さんの朝のさえずりが聞こえるし、しばらくするとJRの始発も動き始めるし、ほとんど眠れませんでした。まっ、ボクが悪いんですけどね(泣×3)。

今年度から文科省の新しい事業として「高等学校における発達障害支援モデル事業」というのがあるんです。文科省のHPで1か月前に資料が情報公開されたばかり。これを紹介することから始めることにしたわけです。

全国で14校の国公私立高校がモデル校に指定されています(北海道、埼玉県、東京都2、静岡県、滋賀県、京都府、大阪府2、和歌山県、福岡県2、長崎県、熊本県)。

なんで、愛知県は無いの? 兵庫県も無いの? 神奈川県も無いの? おかしいなー、なーんてね。愛知、兵庫、神奈川だからねぇ(笑み)。

高等学校における特別支援教育となると、小中学校の特別支援教育とはまた違った視点からの支援が必要となる。特に、進路指導や就労支援などが大きなウエイトを占めるようになるし、他機関との連携もハローワークやら厚生労働省の就業事業などの利用とか、教員にとっても新しい知見の修得が求められる。上記14校の取り組みに注目したい。

研修会ではこれらの話のほか、保護者や学校や対象生徒のアセスメント方法