2023.07.13

家庭犬トレーニング研修キャンプ in 軽井沢2023

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

行動コーチングアカデミーからのご案内です

年に1度、軽井沢での山本央子先生のご指導による家庭犬トレーニング研修キャンプ

募集開始です。

奥田先生曰く「臨床的、実践的なため、技術を身につけたい方が参加すべきキャンプ」「専門用語を身につける頭でっかちキャンプではない」です。

2泊3日、犬たちと仲間たちと山本央子先生らと共に暮らしながらトレーニング方法を学びます

山本先生のご指導によって犬とトレーナーたちが確実に変わっていきます。

飼い主&行動コーチングアカデミー学校長として奥田健次先生も参加されます

奥田先生からコメント、いただきました

今年も、まだコロナ前までの合宿と同じまでは戻せていませんが、昨年と同じレベルでの対策を講じて実施することになりました。宿泊は基本的には近隣宿泊施設を利用していただきます。どうしてもという方についてはアカデミーでの宿泊もできます。食事もアカデミー内では提供いたしません。お弁当などを自前で調達していただきます(初参加の方も、共同で調達するのでご心配はありませんよ)。将来ある学生さんは参加しやすいように、昨年よりも少し費用を下げました。

色んな指導者がいますが、他とは「レベチ」の山本先生のご指導を直に受けられるんです。技術はもちろん、飼い主と犬のwell-beingのデザインも素晴らしいなと、いつも思っています。では、過ごしやすい季節の軽井沢にて、お待ちしています。

以上、奥田先生からのコメントでした。

ということで、募集要項は下のPDFファイルまたはWordファイルをダウンロードしてご確認ください。

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申込みフォームからの申込手続きとなります。(PDFファイルをご覧頂くためには、Adobe Reader(R)が必要です。 お持ちのパソコンにインストールされていない場合は、Adobeのホームページからダウンロードしてください。)

多くの方のお申し込み、お待ちしています。こちらの家庭犬トレーニング研修の申込み締切は、9月1日午後5時となっております

(募集要項の通り定員が少なめですので、お早めに申し込まないと満員になって募集停止することになるでしょう)

はじめて来られる方は、山本央子先生のご著書『ヘンリー、人を癒す―心の扉を開けるセラピー犬』をお読みになっておくと、直接ご本人にご指導をいただけるわけですから、感慨深いと思います。アカデミー校長の奥田健次先生の『メリットの法則』もオススメです

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

 

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2023.05.20

行動分析学実践合宿2023

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です❗

毎年開催の「行動分析学道場」は事例研究コースも一般コースも満員となりました。

さて、期日が後先になりますが、こちらも毎年恒例の実践系合宿「行動分析学実践合宿2023」をご案内いたします。

保護者の人気が高いのですが、最近は教員や福祉関係の専門家、心理士、医師などの専門職の参加も増えているため、名称を「行動分析学実践合宿」にしています。もちろん、保護者の方々も参加できます。

具体的な実践から学んでいただくために「ケース検討会」が目玉となっています📝

実際のケース(よくあるケース)から学びを深めていただくことになります。

奥田先生の解決策も、毎年ご覧いただけるので年に1度の貴重な学びで、この合宿も大人気。

何せ、動画でかなり見せてもらえる合宿は他になかなか無いことでしょう。

昨年の『保護者・実践家向け2022』に参加された方には、リピーター割引価格になっています

若い学生さん向けの学割価格もあります❗❗

この2日間の合宿に参加すれば、奥田先生のご指導や仁藤先生、笹田先生のワークショップを受けることができるのです

ふるってご参加をお待ちしています

昨年に引き続き、感染予防のため、いくつかの対策を講じていますので案内をご確認ください。

来春開学を予定している小学校の最新情報なども得られます。

奥田先生からのメッセージです。

昨年と一昨年、そして今年も再放送でドキュメンタリーが放送されると、相談申し込みが激増します。ただ、あらかじめ断っておりますが、相談枠はもういっぱいの状態がずっと続いています。いくらか退会された方の枠が空くのですが、それも当然すぐに埋まってしまいます。発達障害のある子どもの保護者で、サムエル幼稚園への入園や「さやか星小学校」への入学・編入学を検討されている方が、いきなり検定を受けても多くの場合、不合格になってしまいます。不合格でも、地元の幼稚園や保育所でも適応していく行動を、自宅で形成していくことは可能です。そのために、合宿に来て大切なことを学んでいただければと思います。現場での実践者の方々には、年に1度のこの機会にご参加いただき、大切なことは「質問すること」です。せっかくの合宿ですので、質問しまくってくれるとありがたいです(ただし、せめて私の本や私が推薦する本は読んでおいて下さい)。軽井沢でお待ちしています。

以上です。

詳しくは、ご案内をよくお読みください。

ダウンロード - jissen2023e69c80e7b582.docx

1冊でも多く奥田先生の著書や2冊のマンガ、翻訳書は読んでおいて下さい

道場と違って、募集期間が短いのでお早めにお申し込み下さいませ。

こちらの申し込み方法も、今年から上記の案内の通り申し込みフォームからとなります。そして、登録されるメールは、携帯などのメールでは、こちらからの返信メールが迷惑メールに振り分けられる可能性がありますので、GmailなどPCで使用されるメールをご利用されることを推奨します。

それでは、お申し込みをお待ちしています。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

 

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2017.08.02

家庭犬トレーニング研修2017 in 西軽井沢

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

行動コーチングアカデミーからのご案内です

毎年恒例、山本央子先生のご指導による家庭犬トレーニング研修キャンプです

今年も9月に開催されます

行動コーチングアカデミーの合宿の中で、実践的なキャンプの1つです。合宿の期間中、24時間共に暮らしながらトレーニング方法を学びます

もう6年目になりますが、山本先生のご指導によって毎回、犬やトレーナーたちが変わっていくのを実感できます

詳しくは、奥田先生からコメントを先にいただいていますので、ご覧下さい

毎年、これ言っていることですけれども。

動物の業界ですが、資格を勲章のようにチラつかすだけの人が多いようですね。人間の教育も似たようなものですが。

研修マニアが資格集めているけれども、そんな資格は研修を受けていればいずれ取れるものばかり。それでは技術をまったく保障しません。

行動コーチングアカデミーの研修は技術の向上を第一にしていますので、逆に資格などの紙切れは発行しません。

うまくなりたい方、自分のスキルを磨きたい方がお越し下さい。

獣医、動物関係の職種の方々、動物のトレーナーなどを優先的に受け入れようと思いますが、今回も若干名「見学者」も募集します。ただし、見学者とて目的がはっきりしない方等はお断りする場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

この家庭犬キャンプは、参加対象は限定的です。狭い業界のようですので、山本先生や奥田先生のお知り合いの方やご紹介の方を優先しますので、そういった紹介がもらえそうな方は、先生方にご相談してみて下さい。「誰の紹介もなければ断る可能性が高いです」と仰る奥田先生。

まったく新規の方は、奥田先生の上記のお言葉の通り、受講を認められない場合もございます

募集要項やご案内、申込み方法などは次のファイルをダウンロードして下さい。

申込みの段階で「ハンドリング希望」または「見学者として参加希望」か、明記していただきますようお願いいたします。

費用のお支払いは申込みが受理されて参加が認められてからでお願いします。受理され、費用が確認でき次第、現地住所他のご案内をいたします。

「kateiken2017.pdf」をダウンロード

「2017re.xlsx」をダウンロード

申込み先のメールアドレスは、上記の添付ファイルからご確認下さい。(PDFファイルをご覧頂くためには、Adobe Reader(R)が必要です。 お持ちのパソコンにインストールされていない場合は、Adobeのホームページからダウンロードしてください。)

多くの方のお申し込み、お待ちしています。こちらの家庭犬トレーニング研修の申込み締切は、8月20日となっております

はじめて参加される方、まだお読みでない方は、もし入手可能なようでしたら下記の教科書を読んでおいて下さいませ

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2017.04.20

「保護者向け合宿2017」のご案内

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

毎年恒例、保護者向け合宿のご案内はこちらの記事となります

今年も「保護者向けケース検討会」を行います

実際にあったケース(よくあるケース)から、参加者全員に考えてもらいます。それから奥田先生の解決方法が紹介されます。専門家を養成するようなコースみたいでとても実践的と、大好評でした

昨年も、保護者だけでなく専門家の参加もありました。心理士、学校教員、児童発達支援の実践家などが、保護者と共に学ぶ時間です。

奥田健次先生からのコメントです。

昨年、よくある事例いくつか取り上げました。頭を柔らかくしてもらって、日々の療育や実践に結びつけてもらえればと。本を読むだけではとても足りないので、年に一度、こういう合宿を活かして下さい。

ただ、なんだか「自分のことを分かってもらいたい!」みたいな目的の人は受講ご遠慮下さい。むしろ「自分のことはどうでもいい、子どもために役立ちたい」という方、お待ちしています。

すぐにクレームを言う方も来ないで下さい。100%学ぶ姿勢を求めます。

志ある方だけで少人数ゼミみたいにやりたいなと、私個人は思ってます。

あと、こないだのNONFIXの解説やら、泣く泣くカットされた部分のトーク秘話も披露するかも。

先生からのメッセージは以上です

社会人として大学に入り直したり通信教育を受けるまでは経済的にも時間的にも負担が大きすぎる方などに、年に1度の大人も学ぶことのできるこの保護者合宿、毎年好評です。

昨年の『保護者向け合宿2016』に参加された方には、リピーター割引価格になっています

このたった2日の合宿に参加すれば、奥田先生のご指導や仁藤先生のワークショップを受けることができるのです 仁藤先生のワークも毎年好評です

ふるってご参加をお待ちしています

※締切ました

ただ、案内にも書かれていますが、お子さんの相談のために参加することはご遠慮下さい。あくまで、保護者自身が学んで身につけて、自宅で実践していただけるためのものと捉えてお申し込み下さい。

なお、行動分析学道場2017のほうも同時に募集中です(事例研究コースの締め切りは5月2日、一般受講生の締め切りは5月24日です)。行動分析学道場のご案内は、こちらをご覧下さい

今回の合宿の事前課題として指定されている教科書を、下記にリンクを貼っておきます。

他にも、奥田先生の2冊のマンガはじめ、著訳書を読んでおられることを推奨します。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2017.04.02

行動分析学道場2017募集開始

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

毎年恒例、行動分析学道場2017の募集を開始しました!!

全国から多くの方々が行動分析学を学びに、毎年、軽井沢まで足を運んで下さいます

参加者は、心理士、教員、医師、医療、福祉関係、行政関係、動物関係など、全国各地の行動分析学に強い関心をもつ専門家の出会いと交流の場にもなっています。

本日、正式に参加者の募集を開始いたします

超一流の講師陣が揃って、とっても贅沢な3日間です

学校長の奥田健次先生、杉山尚子先生(星槎大学)、島宗理先生(法政大学)、そしてゲスト講師に山本央子先生(ヤマザキ動物専門学校/帝京科学大学)が師範として、道場のコーチと共にご指導を行っていただきます

今回の受講生も2つのタイプに分けます。

「事例研究コース」と「一般受講生」の2つです。

詳しい内容は、下記からダウンロードしてご覧下さい。

【行動分析学道場2017】

主催:行動コーチングアカデミー

場所:長野県北佐久郡

日時:2017年8月8日(火)〜10日(木)

内容等、下記のファイル(word)をダウンロードしてご覧下さい(直接、ファイルに必要事項を明記して、添付ファイルにてご提出下さい)。

※締め切りました

※お申し込みの方へ:申込みメールの本文に「事例研究コースとして参加希望」か「一般受講生として参加希望」か、明記して下さいますようお願い申し上げます。

※「事例研究コース」については事前指導を受けていただく関係上、申込み締め切りを5月2日に設定してあります。別途、確認同意書もお送りいただくことになります。ダウンロードしたファイルの最後にありますので、ご確認下さい。

「一般受講生」の申込み締切は5月24日です。

【5月3日追記】

事例研究コースは定員となりましたので募集停止としました。一般受講生は引き続き募集しております。

少し敷居を高く感じておられる方は、「一般受講生」として参加することができます。一般の主婦や保護者などは「一般受講生」として参加しておいたほうが無難な感じがします(近日中に、保護者向け合宿2017のご案内も予定しています)。今回の事例研究コースもすべて『じぶん実験』に限ります。

旧ぶろぐ事務局のワタクシも、いつか「事例研究コース」を受けてみたいのですが、いつも定員で埋まってしまいます

昨年までの実績では、事例研究コースは若干名ですので、すぐに定員が埋まってしまうことでしょう。事例研究コースに入れなかった場合、一般受講生でも構わない方は、そのことも記載しておいていただければ幸いです。

申込み者すべてが参加出来るものではなく、書類審査にてお受けできない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。教育相談目的や起業目的、あるいは仕事も明確でない方のご参加もお断りする方針となっています。

講師陣の代表的なご著書を、下記にリンクを貼っておきます

特に、島宗理先生の新著「使える行動分析学-じぶん実験のすすめ」は必ずしっかり読んでおいて下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2016.07.14

家庭犬トレーニング研修2016 in 西軽井沢

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

行動コーチングアカデミーからのご案内です

毎年恒例、山本央子先生のご指導による家庭犬トレーニング研修キャンプが今年も9月に開催されます

行動コーチングアカデミーの数ある合宿の中で、もっとも実践的なキャンプと言われております。合宿の期間中、24時間共に暮らしながらトレーニング実践を行うんだそうです

今回5回目ですが、山本先生のご指導によって毎回、犬やトレーナーたちが短期間で変わっていくのが実感できます

詳しくは、奥田先生からコメントを先にいただいていますので、ご覧下さい

犬の業界ですが、どうも資格をちらつかすだけの人が多いようですね。研修マニアが資格集めているけれども、そんな資格は研修を受けていればいずれ取れるものばかり。それでは技術をまったく保障しませんね。療育の業界とそっくりです。

そんなわけで、うちの行動コーチングアカデミーの研修は技術の向上を第一にしていますので、逆に資格などの紙切れは発行しません。

うまくなりたい方、自分のスキルを磨きたい方がお越し下さい。

獣医、動物関係の職種の方々、動物のトレーナーなどを優先的に受け入れようと思いますが、今回も若干名「見学者」も募集します。ただし、見学者とて目的がはっきりしない方等はお断りする場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

このキャンプは、参加対象はかなり限定的です。狭い業界のようですので、山本先生や奥田先生のお知り合いの方やご紹介の方を優先しますので、そういった紹介がもらえそうな方は、先生方にご相談してみて下さい。

まったく新規の方は、奥田先生の上記のお言葉の通り、目的がはっきりしないなどの場合、受講を認められない場合もございます

募集要項やご案内、申込み方法などは次のファイルをダウンロードして下さい。

申込みの段階で「ハンドリング希望」または「見学者として参加希望」か、明記していただきますようお願いいたします。

費用のお支払いは申込みが受理されて参加が認められてからでお願いします。受理され、費用が確認でき次第、現地住所他のご案内をいたします。

「kateiken2016.pdf」をダウンロード

「2016re.xls」をダウンロード

申込み先のメールアドレスは、上記の添付ファイルからご確認下さい。

多くの方のお申し込み、お待ちしています。こちらの家庭犬トレーニング研修の申込み締切は、8月20日となっております

はじめて参加される方、まだお読みでない方は、もし入手可能なようでしたら下記の教科書を読んでおいて下さいませ

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2016.06.22

『サマースクール2016 in 西軽井沢』 一般募集開始しました!(追記あり)

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

保護者向け合宿に続いてのご案内です

今年は4年ぶりに軽井沢で『サマースクール』を開催します。前回は2012年に徳島ABA研究会のスタッフをお招きし、徳島で毎年開催しているサマースクールを西軽井沢に出前してもらいました。

今回も徳島ABA研究会のスタッフ数名と、そして奥田先生の研究室スタッフ数名コラボで開催されます

今年は、奥田先生のたっての願いで長野県の教員や専門職の方々に優先的に参加していただけるよう、長野県には先行募集をかけていました。

本日より、全国からご希望の方々の募集を開始します

案内にありますように、原則的に教員や支援者を対象にしています。幼稚園教諭や保育士、心理士、福祉関係など、指導や支援に携わっておられる方も対象です。

このサマースクールは保護者対象ではありませんので、保護者合宿のほうをお申し込み下さいませ

保護者合宿のお申し込みご案内は、こちらをご覧下さい。まだ募集しております

もし、募集締め切りが近づいて空きがあれば保護者にも募集を呼びかける可能性もあるとのことです。締め切りを延長しました。あと若干名、募集いたします。教員以外の支援者も受講可能です。お待ちしております。(保護者への募集はまだ行いません)

奥田健次先生からのコメントです

このサマースクールですが、全国から徳島県に一番教員を送り込んできたのは私だということです。あちこちの講演会、研修会でご紹介して来ましたとおりです。

全国から徳島に人は集まるのですが、徳島の外でこの素晴らしいイベントが広がっていかないことをずっと残念に思っていて、4年前に自腹を切って徳島から多くのスタッフを講師としてをお招きしました。大好評でしたが、それでも徳島県外に撒かれた種が芽を出して定着するまでには至りませんでした。

ただ今回は、長野県で同じような志を持つ教員集団との出会いもあって、その先生方に直接このサマースクールを通して、これが長野県で単発のイベントではなく定着して地域貢献していける可能性が見えてきました。

そんなわけで、もう一度、私が一念発起して開催することにしたのです。

長野県内の教員に1名でも多くご参加いただきたいのですが、行動分析学道場と同じように恐らく全国から教員が集まることでしょう。

ミツバチの花粉が花畑を拡げていくようなイメージです。良いものは拡大しよう。待っていても広がりませんでした。待つのはやめて、効果的な方法で誰かが動けば良い。その役割を私が担おうと思います。大学を早期退職までしたんですから、そりゃやること全部本気ですよ。笑

サマースクールの特徴は、研修時間の約半分がワークです。話を聞く時間がかなり少なくて、とにかく学習者が行動してスキルを身につけて行きます。

自称「文系」で数字が苦手という教員でも、たったこの2日のプログラムで行動を数えることができるようになります。

ぜひ、ご都合をつけてサマースクールにお越し下さい。

先生からのメッセージは以上の通りです

ふるってご参加をお待ちしています

※申込み書のダウンロードは終了しました。

(ワードファイルがうまくダウンロードできない場合、PDFファイルのほうをご利用下さい)

用語など参考になる教科書を、下記にリンクを貼っておきます。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2016.06.10

「保護者向け合宿2016」のご案内

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

今回は、保護者向け合宿のご案内です

今年の目玉は「保護者向けケース検討会」ということになります

実際にあったケース(よくあるケース)から、参加者全員に考えてもらって、それから奥田先生の解決方法を紹介するような、まるで専門家育成のためのコンテンツ

過去には、保護者だけでなく専門家の参加もありましたので、みなさんであれこれと考えてみてください

奥田健次先生からのコメントです。

聞いて学ぶ、やってみて学ぶ。そして、考えてみる。それから家へ帰ってやってみる。すばらしい。以上。笑

先生からのメッセージは以上です

社会人として大学に入り直したり通信教育を受けるまでは経済的にも時間的にも負担が大きすぎる方などに、年に1度の大人も学ぶことのできるこの保護者合宿、毎年好評です。

昨年の『保護者向け合宿2015』に参加された方には、リピーター割引価格になっています。 この2日だけの合宿に参加すれば、奥田先生のご指導や仁藤先生のワークショップを受けることができるのです

ふるってご参加をお待ちしています

※申込み書のダウンロードは終了しました。

(ワードファイルがうまくダウンロードできない場合、PDFファイルのほうをご利用下さい)

ただし、案内にも書かれていますが、お子さんの相談のために参加することはご遠慮下さい。あくまで、保護者自身が学んで身につけて、自宅で実践していただけるためのものと捉えてお申し込み下さい。

今回の合宿の事前課題として指定されている教科書を、下記にリンクを貼っておきます。

他にも、奥田先生の図書類を読んでおられることを推奨します。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2016.03.30

行動分析学道場2016募集開始

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

恒例の行動分析学道場の募集を開始しました

毎年、全国から多くの方々が行動分析学を学びに、軽井沢まで足を運んで下さいます

これまで、心理士や教員だけでなく、医師や社会福祉関係、行政関係、動物関係などなど、全国各地の専門家の出会いと交流の場にもなっています。

本日、正式に参加者の募集を開始いたします

超一流の講師陣が揃って、とても贅沢な3日間です

学校長の奥田健次先生、杉山尚子先生、島宗理先生、そしてゲスト講師に山本央子先生が師範として、道場のコーチと共にご指導を行っていただきます

今回の受講生も2つのタイプに分けます。

「事例研究初級コース」と「一般受講生」の2つです。

詳しい内容は、下記からダウンロードしてご覧下さい。

【行動分析学道場2016】

主催:行動コーチングアカデミー

場所:長野県北佐久郡

日時:2016年8月8日(月)〜10日(水)

内容等、下記のファイル(word)をダウンロードしてご覧下さい(直接、ファイルに必要事項を明記して、添付ファイルにてご提出下さい)。

※3月31日にURLについて追記しました。

※お申し込みの方へ:申込みメールの本文に「事例研究初級コースとして参加希望」か「一般受講生として参加希望」か、明記して下さいますようお願い申し上げます。

※「事例研究初級コース」については事前指導を受けていただく関係上、申込み締め切りを5月2日に設定してあります。別途、確認同意書もお送りいただくことになります。ダウンロードしたファイルの最後にありますので、ご確認下さい。

「一般受講生」の申込み締切は5月25日です。

※4/26追記

「事例研究初級コース」は、あと1名で締め切りとなります。これから「事例研究初級コース」をお申し込みの方は、下記の通り、「事例研究初級コース希望だが、定員オーバーになったら一般受講生として希望」と明記して、お申し込み下さいませ。「一般受講生」は、引き続き募集しております。

※事例研究初級コースの申込みは終了しました。「一般受講生」は、引き続き募集しております。

※すべてのお申込みは定員となりましたので終了しました。

少し敷居を高く感じておられる方は、「一般受講生」として参加することができます。一般の主婦や保護者などは「一般受講生」として参加しておいたほうが無難な感じがしますが、今回の事例研究初級コースもすべて『じぶん実験』に限ります。

毎年、自分の恥ずかしいクセ直しとかで「事例研究初級コース」を受けてみようかな、とかワタクシも思います

昨年の実績では、事例研究初級コースは若干名ですので、すぐに定員が埋まってしまうことでしょう。事例研究初級コースがあぶれた場合、一般受講生でも構わない方は、そのことも記載しておいていただければ幸いです。

申込み者すべてが参加出来るものではなく、書類審査にてお受けできない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。教育相談目的や起業目的、あるいは仕事も明確でない方のご参加もお断りする方針となっています。

講師陣の代表的なご著書を、下記にリンクを貼っておきます

特に、島宗理先生の新著「使える行動分析学-じぶん実験のすすめ」は必ずしっかり読んでおいて下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2015.06.07

保護者向け合宿2015のご案内

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

今年も保護者向け合宿、開催されることになりました

ご案内をこちらにアップいたしました

昨年までの保護者向け学生向けの合宿も大好評で、全国各地から奥田先生の方法や行動分析学の基礎を学びたいという保護者が集まりました

また専門家を目指す学生さんの参加もありました

ご案内のPDFファイルは、次からダウンロードして下さい。定員を満たした時点で募集を停止いたします。

※申込み書のダウンロードは終了しました。

奥田健次先生からのコメントです。

今年は演習やワークだけでなく実習も入れるつもりです。実演します。ただし、「うちの子はまだ無理」とか「うちの子は、そんなのはもう出来ているし参考にならない」という姿勢の人は、申し込んでこないで下さい。教育相談が目的ではないからです。原理や応用例を学んで、頭を柔らかくしてもらいたいと思っています。

毎回お伝えしていますが、お子さんや特定の子どもについて相談を目的としたご参加は固くお断りします。

定期的な相談と、合宿とは目的も機能もまったく異なるからです。

夕食会や懇親会とかは楽しくやりましょう。マンガ版アスペルガー先生の貴重な原画など、スペシャルなものもご覧頂けます。笑

先生からのメッセージは以上です。

社会人として大学に入り直したり通信教育を受けるまでは経済的にも時間的にも負担が大きすぎる方などに、年に1度の大人も学ぶことのできるこの保護者合宿を楽しみにしてくれている人もいると聞いています。

昨年の『保護者向け合宿2014』に参加された方には、リピーター割引価格になっています。 この2日だけの合宿に参加すれば、奥田先生のご指導を受けることができるのです。また、大好評だった仁藤先生のワークショップもお楽しみにして下さい

ふるってご参加をお待ちしています

ただし、案内にも書かれていますが、お子さんの相談のために参加することはご遠慮下さい。あくまで、保護者自身が学んで身につけて、自宅で実践していただけるためのものと捉えてお申し込み下さい。

今回の合宿の事前課題として指定されている教科書を、下記にリンクを貼っておきます。

他にも、奥田先生の図書類を読んでおられることを推奨します。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2015.03.29

行動分析学道場2015募集開始

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

毎年恒例となり、大好評をいただいております行動分析学道場のお知らせです

これまでの行動分析学道場には、全国から多くの方々が行動分析学を学びに軽井沢まで来て下さいました

昨年には、地元の学校教員の参加もありまして、地元と全国各地の専門家の出会いや交流の場にもなっているようです。

今年は、昨年までよりも早い時期に開催することになりました。本日、正式に参加者の募集を開始いたします

これまで同様、超一流の講師陣が揃って、とても贅沢な3日間となります

学校長の奥田健次先生はじめ、杉山尚子先生、島宗理先生、そしてゲスト講師に山本央子先生にお越しいただきます

今回の受講生も2つのタイプに分けます。

「事例研究初級コース」と「一般受講生」の2つです。

詳しい内容は、下記からダウンロードしてご覧下さい。

【行動分析学道場2015】

主催:行動コーチングアカデミー

場所:長野県北佐久郡

日時:2015年8月4日(火)〜6日(木)

内容等、下記のファイル(word)をダウンロードしてご覧下さい(直接、ファイルに必要事項を明記して、添付ファイルにてご提出下さい)。

※申込み書のダウンロードは終了しました。

※お申し込みの方へ:申込みメールの本文に「事例研究初級コースとして参加希望」か「一般受講生として参加希望」か、明記して下さいますようお願い申し上げます。

※「事例研究初級コース」については事前指導を受けていただく関係上、申込み締め切りを4月28日に設定してあります。別途、確認同意書もお送りいただくことになります。ダウンロードしたファイルの最後にありますので、ご確認下さい。

「一般受講生」の申込み締切は5月20日です。

少し敷居を高く感じておられる方は、「一般受講生」として参加することができます。ワタクシのような一般の主婦というか保護者などは「一般受講生」として参加しておいたほうが無難な感じがしますが、今回の事例研究はすべて『じぶん実験』に限るそうです。

でしたら、ワタクシも自分の恥ずかしいクセ直しとかで「事例研究初級コース」を受けてみようかなとも思います

申込み者すべてが参加出来るものではなく、書類審査にてお受けできない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。教育相談目的や起業目的、あるいは仕事も明確でない方のご参加もお断りする方針となっています。

講師陣の代表的なご著書を、下記にリンクを貼っておきます

特に、島宗理先生の新著「使える行動分析学-じぶん実験のすすめ」は必ずしっかり読んでおいて下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2014.07.29

家庭犬トレーニング研修 in 西軽井沢2014のお知らせ

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

行動コーチングアカデミーでは、今年も山本央子先生のご指導による家庭犬トレーニング研修キャンプが開催されます

いろいろな合宿があるのですが、その中でもっとも実践的なキャンプがこの家庭犬の研修だと言われています。なぜなら、この合宿の期間中、近隣の保護団体等から犬を数頭お借りして、24時間共に暮らすからです。

1年目、2年目ともに、山本先生のご指導がとても的確で、犬やトレーナーたちが短期間で変わっていくのです

詳しくは、奥田先生からコメントを先にいただいていますので、ご覧下さい

今年も山本央子先生のご指導による家庭犬トレーニングキャンプを開催することになりました。

一昨年、これを開催したときには家庭犬の指導の現場で行動分析学の専門用語が広まっているものの、その専門用語の理解も不十分で、かつ実践の方がおろそかな人が結構いました。実践が不十分なのを専門用語の習得で誤魔化そうというのでしょうか。

ま、同じようなことは、たとえば大学教員の中にもそういう人はいますけれども。そういうのを「評論家」と言います。

しかし、一部で「私は目の前の犬を何とかしたい!」と強い気持ちのプロがいることも知りました。こういう一部の方々は山本先生のところに集まって、実践的な修行を続けているようです。すばらしいことです。

私は飼い主であって、犬を教える専門家ではないのですが、山本先生の目標の立て方や行動修正の技術などから、毎回学ばせてもらっています。一生修行を続けること、そして優れた他の専門家の技術から学ぶこと。今年いちばんのワクワクです。

獣医、動物関係の職種の方々、動物のトレーナーなどを優先的に受け入れたいと思いますが、今回は若干名「見学者」も募集します。ただし、見学者とて目的がはっきりしない方等はお断りする場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

我こそは家庭犬のために、という方々のお申し込みをお待ちしています。

このキャンプは、参加対象となる方がかなり限定されていますので関係者にしか告知していませんでしたが、まだ若干の余裕がありますので、ご案内させていただくことになりました

募集要項やご案内、申込み方法などは次のファイルをダウンロードして下さい。

申込みの段階で「ハンドリング希望」または「見学者として参加希望」か、明記していただきますようお願いいたします。そして、費用のお支払いは申込みが受理されて参加が認められてからでお願いします。

※申込み書のダウンロードは終了しました。

申込み先のメールアドレスは、上記の添付ファイルからご確認下さい。

多くの方のお申し込み、お待ちしています。こちらの家庭犬トレーニング研修の申込み締切は、8月12日となっております

はじめて参加される方は、もし入手可能なようでしたら下記の教科書を読んでおくことが望ましいとのことでした

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2014.07.19

【新刊】拝啓、アスペルガー先生 ―私の支援記録より(飛鳥新社)【予約開始!!】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田健次先生の新著、飛鳥新社さんから拝啓、アスペルガー先生 ―私の支援記録よりが、近日中に発売されます

このタイトル、めっちゃ読みたくなります

今回は奥田先生のブログでの発表が先になりました

前々から告知されていましたが、雑誌『アスペハート』(アスペ・エルデの会刊)で連載されていた中から、選り抜きして単行本化したそうです。選り抜いただけでなく、より具体的に思い切って加筆されたとのこと。とっても楽しみです

奥田先生から、こちらの旧ブログ用にいただいたばかりのコメントです。ちょっと長いよっ

教科書でもない、子育て本でもない。読み物として小説っぽく読めるかもしれませんが、すべて実際に出会った子どもたちの記録に基づいています。心がけたのは、出てくる親子や私の様子が目に浮かぶように書くということ。

出版社の担当者らは感動して何度もウルっとヤバかったらしいのですが、自分としては「どして? なるべくしてなってるし? あ、もしかして親子が喜んでいる姿に反応してるのね?」ってな具合です。その変化はその都度うれしいですよ。でも、その変化は計画通りなので、実行している自分的には「よっしゃ完成! 次!」という感じですかね。

いくらでも繰り返せるのですが、どうしても読者の中には「うまくいった事例ばかり載せている」と批判する人って出てくるのですが、今回なんか特にそうでしょうね。そういう方は知識と経験が足りなさすぎるということです。分野が違うと、分からないと言えばそれまでですが、でも学会の学者でもそういう素人同然なことを言う人がいますからねえ。

たとえばそれは、プロのピアニストに「これから『ドミソド』の和音をアルペジオで弾いて下さい、絶対にミスタッチしないように!」とお願いするくらい、失礼かつアホなことと同じです。ピアニストからすれば「馬鹿か、お前! なめんなよ!」ってなものです。

ピアニストが難しい曲を難なく弾くように、教室に入れない子どもを教室に入れる方法があるということです。

逆に俺は、むしろなかなか上手く計画通りに行かない事例があれば、そっちのほうこそ学会発表したり研修会で紹介したりしたくなります。どうやって計画変更してうまくいったか、あるいはなぜ終結するに至ったかを発表するのに恐れがありません。

ピアノのことがまったく分からない人にとって、たかだか片手で基本の和音を鳴らすことすら「すごい!」と思うのでしょうが、人の臨床だって同じですよ。「たまたまうまくいったんでしょ」などと発想すること自体が愚かしい。

今回の新刊ですが、実際にあっちこっちで『さじをなげられた子』がたくさん出てきます。それを、いとも簡単に「ドミソド」を鳴らすくらい簡単に変えたか、ご覧頂けると思います。まあ、あちこちで直らなかった子どもたちですので「ドミソド」どころか、実際にはリストの超絶技巧の曲をさらりと弾いているのかもしれませんけどね。

海外で定期的に教育相談をやっている事例も紹介しています。

ところどころ、子どもたちの反応がチャーミングです。

タイトルに「アスペルガー」と入れていますが、アスペルガー症候群の事例に限っていません。自閉症、LD、ADHD、中には定型発達の子どもの事例も入っています。中学生くらいでも、発達支援の理解を深めるために役立てられるだろうと。あるいは、発達障害の子を持つ家族のストレスや悩み、そこから成長していく姿などを読み取ることもできるかもしれません。

色んな読み方ができるので、自分のキャリアの中ではこれはまったく新しいタイプの本となりました。

お楽しみ下さい。

ニュータイプの本ですか

ってか、長っ

にしても、ホント楽しみですねぇ

下記のリンクから、予約申し込みができます

書店では売り切れですぐに揃わないかもしれませんので、早めのご予約がお勧めです。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2014.06.29

行動分析学道場2014

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

昨年、一昨年に引き続きまして、行動分析学道場のお知らせです

昨年の行動分析学道場も全国から多くの方々が行動分析学を学びに軽井沢まで来て下さいました

今年はさらに中身をリニューアルしました。すでに、日程と内容について部分的に告知してきましたが、いよいよ正式に参加者の募集を始めました

講師陣は、これまで同様に超一流の先生方が揃って、とても贅沢な3日間となります

学校長の奥田健次先生はじめ、杉山尚子先生、そして島宗理先生です。そして、ゲスト講師は今年も山本央子先生にお越しいただきます

参加者の声で最も多かったのが「大学の集中講義やスクーリングと違ってゼミの合宿みたいで濃厚だった」というものでした。

さて、今回の受講生についてですが明確に2つのタイプに分けることにしました。

「プロ受講生」と「一般受講生」の2つです。

※プロ受講生は定員となりましたので受付を終了しました。

詳しい内容は、下記からダウンロードしてご覧下さい。

【行動分析学道場2014】

主催:行動コーチングアカデミー

場所:長野県北佐久郡

日時:2014年8月18日(月)〜20日(水)

内容等、下記のファイル(word)をダウンロードしてご覧下さい(直接、ファイルに必要事項を明記して、添付ファイルにてご提出下さい)。

※申込み書のダウンロードは終了しました。

※お申し込みの方へ:申込みメールの本文に「プロ受講生として参加希望」か「一般受講生として参加希望」か、明記して下さいますようお願い申し上げます。

※「プロ受講生」については事前に島宗先生のご指導を受けていただくことと人数把握の関係上、申込みの締切を7月29日とさせていただきます。申込みが早ければ早いほど十分なご指導を受けていただけますので、ご検討中の方はお早めにお申し込み下さい。「一般受講生」の申込み締切は8月8日です。

奥田健次先生から、メッセージをいただきました。

今年は2つの受講生タイプに分けていますので、自信がそれほど無いけど参加しながら行動分析学の奥の深さを学んでいきたいという方でも参加しやすいようになっています。そういう方は「一般受講生」としてお申し込み下さい。

専門職に就いており、どうせ参加するなら何らかの具体的な達成目標を掲げて身につけて帰りたいという方は「プロ受講生」としてお申し込み下さい。

プロ受講生のほうは、主に島宗先生が事前課題から当日の指導まで、懇切丁寧にご指導を担当して下さいます。もちろん、全体のプログラムについても参加でき、すべての講師陣からの指導を受けることもできます。

プロ受講生は、具体的には「事例検討の方法」について学んでいただくことに特化しています。申込み多数の場合は、プロ受講生として希望されても一般受講生のほうに回っていただくこともありますので、あらかじめご了承下さい。

イメージとしては、ボクシングのジムでプロとして試合に出る方と、試合には出ないけどボクシングやエクササイズが好きで楽しみを体験したり共有したりしたい人を分けるような感じです。

リピーターも参加しやすくしていますので、年1回の修行を習慣にしたいという方も歓迎します。

全国からいろいろな立場の方が来られます。昨年同様、同志との交流もお楽しみ下さい。

参加の躊躇が無くなりますね

敷居を高く感じておられた方は、「一般受講生」として参加することができます。ワタクシのような主婦というか保護者などは「一般受講生」として触れておきたいなという感じです。いえ、もしかしたら保護者でも「プロ受講生」として参加チャレンジするのもアリかもしれませんね。

ただし、断り書きがありますように「教育相談や起業相談等を目的とした方のご参加は、固くお断りいたします」とのことですので、そういう方のご参加はご遠慮いただきます。また、保護者でもなく仕事も明確でない方のご参加もお断りする方針です。

先生方の代表的なご著書を、下記にリンクを貼っておきます

特に、島宗理先生の新著「使える行動分析学-じぶん実験のすすめ」は必ずしっかり読んでおいて下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2014.06.03

保護者向け合宿2014のご案内

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部(旧ブログ)の事務局です。

さて、今回は合宿のお知らせです。

奥田先生のダイヤモンドブログのほうで先に日程だけ通知されていましたが、本決まりとなりましたご案内をこちらにアップしております。

昨年の保護者向け学生向けの合宿も大好評で、全国各地から奥田先生の方法や行動分析学の基礎を学びたいという保護者が集まりました。また一般の社会人や、教育関係の学生さんの参加もありました。

ご案内のPDFファイルは、次からダウンロードして下さい。

※受付は終了しました。

定員を満たした時点で募集を停止いたします。

奥田健次先生からのコメントです。

昨年、一昨年と保護者向けの合宿をやらせていただきました。

昨年の内容よりもさらに新しい講義や演習を増やしましたので、より実践に活かせるアイデアを得ていただけるだろうと思っています。それなりに費用がかかりますから、きっとしっかり学ぶ姿勢の方ばかりでしょう。

ただし、お子さんや特定の子どもについて相談を目的としたご参加は固くお断りします。定期的な相談と、合宿とは目的も機能もまったく異なるからです。

夕食会や懇親会とかは楽しくやりましょう。

その頃までに、1冊本が出ているかもしれません。参加者には、それらの本の作成秘話など、ブログに書けないようなお話も出るかもしれません。

先生からのメッセージは以上です。

社会人になって、大学の科目等履修生で受講すると、検定料、入学金、授業料で、半期1コマだけで14万円ほどかかりましたし、他にも通学にかかる費用や教科書代、図書類の複写などの諸費用がかかるのですから、こうした合宿はとても良心的だと感じます。なおかつ、昨年のこの保護者向けの合宿に参加された方には、リピーター割引価格になっています。

大学などで科目等履修生となって毎週通学することが困難な方には、この2日だけの合宿に参加するだけで、奥田先生のご指導を受けることができるのです。ぜひどうぞご参加下さい。

ただし、案内にも書かれていますが、お子さんの相談のために参加することはご遠慮下さい。あくまで、保護者自身が学んで身につけて、自宅で実践していただけるためのものと捉えてお申し込み下さい。

今回の合宿の事前課題として指定されている教科書を、下記にリンクを貼っておきます。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2013.09.17

中高生向け心理学体験合宿2013

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

さて、行動コーチングアカデミーでは、初めての試みとして「中高生向け心理学体験合宿」というイベントを行います

中学生、高校生を対象にした、心理学の体験合宿ということで、どんな内容になるのでしょうか

奥田健次先生に聞いてみました。

これまで、単発で特別授業として高校生や中学生に心理学の授業を教えることは何度もありました。学校側は総合学習の一コマとしてなのでしょうが、教える側は何せ1回きりなので、もっと連続的に教えてみたらどうなるんやろうと思っていました。

心理学って「こころ」の学問でしょ? これくらいのイメージがあるかもしれません。じゃあ、「こころ」って何か? 実態あるものなのか? 高校生が「精神的にやばい」と言った場合、それってどういう意味なのか。 

身体測定で身長や体重を測れるように、「こころ」というものも測れないと学問ではないはずです。イメージや感覚、習慣や好み。こういうものも、今回の合宿で測ってみましょう。

将来、心理学を仕事にしなくても、たとえば会社で働くにしても何かの問題や課題があるでしょう。スポーツ選手でも、どこかで壁にぶちあたるかもしれません。あるいは、心理学に関係しそうな仕事、カウンセラーなどの心理職はもちろん、医師、看護師、学校の教諭、保育士、福祉関係、コーチング関係、メディア関係など、そこで活躍するための進路選択にも役立ててもらえるかもしれません。 

話を聞くばかりの授業ではなく、ほとんどが体験型の合宿ですので楽しく心理学を学んでいただけると思います。

せっかくですので、軽井沢の街の魅力も味わって下さい。 

保護者(または保護者代理)との参加をお待ちしています。

保護者の方へ。

この合宿は教育相談のためのものではありません。教育相談目的で、この合宿に参加したいという明確な意思のない生徒を連れてくることは、他の純粋な気持ちで参加する生徒や保護者に迷惑をかけることもあります。暴力的な言動のある生徒も、合宿に参加することはできません。これらのルールを守っていただけない場合、お帰りいただくこともあります。

そのため、一応、参加者はこれまでの行動コーチングアカデミーの合宿に参加したことのある方が保護者になることを原則とします。そういう方は、お子さんや親戚の子、あるいはお子さんの友人で興味のある生徒を連れて来ることもできます。合宿に参加したことのない方は、推薦状をご用意下さい。

下記からダウンロードできるご案内にもありますが、今回の合宿は、生徒の不登校やひきこもり、行動問題を相談する場ではありませんので、そうした方々によるお申し込みはくれぐれもご遠慮下さるようお願いいたします。

「中高生向け心理学体験合宿2013」

主催:行動コーチングアカデミー

場所:長野県北佐久郡

日時:2013年10月19日(土)〜20日(日)

内容等、下記のファイルをダウンロードしてご覧下さい。

直接、ファイルに必要事項を明記して、添付ファイルにてご提出下さい。

※申込み書のダウンロードは終了しました。

奥田先生の特別講義は、あちこちの高校で大人気です。最近、テレビ番組で紹介されることも増えていますが、それ以前からずっと中高生を対象に特別授業をやっておられました

大学を退職された今でも、毎年どこかの特別授業に呼ばれて、高校生が明確な目的をもって進路を選ぶようになったなどと、大変な好評ぶりなのです。生徒が目を輝かせて話を聞いているというのを、学校の先生方にも実感していただいています

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保護者の方にも、親子参加であるという条件を、むしろラッキーと思って楽しんで来て下さればと思います

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2013.07.10

行動分析学道場2013

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

昨年に引き続きまして、行動分析学道場のお知らせです

昨年、第1回目の行動分析学道場をオープン記念が大々的に開催され、全国から多くの方々が行動分析学を学びに軽井沢まで来られ、とても盛大な修行の場となりました。そのシーンの一部は、今年2月に放送されたNNNドキュメントで放映されました

今年は、中身をリニューアルしまして開催されます。講師陣は、昨年と同様に超一流の先生方が揃っており、とても贅沢な3日間となることは間違いありません。学校長の奥田健次先生はじめ、杉山尚子先生、そして島宗理先生です

奇しくも、今年4月、NHK『あさイチ!』にご出演なさったお三人。生で『あさイチ!』の続きも楽しめそうです

そして、ゲスト講師として、今年も山本央子先生にもお越しいただけることとなりました

昨年の道場も、この4人の講師を中心に、研修者を巻き込んで丁々発止な掛け合いは、大変に盛り上がったそうです

大学の集中講義やスクーリングとは、比べものにならない贅沢さですね。宿泊しながら、空いた時間があればいつでも行動分析学について教えてもらえる機会というのは、学会でもなかなか得られそうにありません。

「行動分析学道場 2013」

主催:行動コーチングアカデミー

場所:長野県北佐久郡

日時:2013年8月20日(火)〜22日(木)

内容等、下記のファイルをダウンロードしてご覧下さい。

※申込み書のダウンロードは終了しました。

※ファイル、wordに変更しました。直接、ファイルに必要事項を明記して、添付ファイルにてご提出下さい。

別の合宿のときにも申し上げましたが、大学の科目等履修生になろうとする場合、大学によって違うようですが、検定料、入学金、授業料で、半期1コマだけでワタクシの場合は14万円ほどかかりましたし、他にも通学にかかる費用や教科書代、文献複写などの諸費用がかかるのですから、朝食や昼食、宿泊代込みの行動コーチングアカデミーの合宿はとても良心的。

とはいえ、この行動分析学道場は学ぶ側にすれば「道場」の名の通り、気合いを入れて参加しないと、いろんな意味でもったいないと思います

行動分析学道場の講師陣の大学などで科目等履修生となって毎週通学することが困難な方が、道場の講師陣からの直接ご指導を受けられる機会なんて他にはないでしょう

奥田健次先生から、メッセージをいただきました。

今年もやります。オープン記念の昨年の道場では、多方面の参加者が来られたので、多少ねらいが拡散したところもあります。それはそれで面白かったのですが、今年は昨年よりも実践寄りにしたいと思って、講師の先生方と打ち合わせをしてきました。個人的には、実践寄りでありながらも「え? そんなのも実験できるの?」というところまで討論したいと思っています。そして、昨年よりもワークを増やしたいなと。

実験的な試みとして楽しみにしているのは、最終日のイベント。あえて、行動分析学に対するよくある批判(または誤解)について、研修者自身が相手の立場を想定して問答するものです。産業図書の『行動分析学入門』では、行動分析学ゼミの中であれやこれやと質問が出まくっています。あんなことを実際にやってみようではないかと。

たとえば、「夢」を見るということ。寝てる間に見る夢。将来のやりたいことを語ること。それらが問題になった場合(怖くて眠れない、現実離れした夢を語り続ける等)。これらの行動随伴性は? 臨床的にはどのような支援ができるか? どのような行動を測定すればいいのか?

こういった質問を大歓迎し、まるで産業図書『行動分析学入門』の中のゼミ生になったかのような体験をしていただきたいと思っています。実際、この本の著者2名が道場の講師ですから、まさしく実現可能です。

マニアックな質問も大歓迎です。もちろん、なるべくただの問答に終わらないように、臨床家としての立場から実用性のある回答や提案なども提供することもあるでしょう。講師陣と合宿所で、また旧軽井沢などに一緒に出かけた先で、ひたすら研究や臨床についての質問も歓迎します。学生の頃の、あの盛り上がったゼミや研究会を思い出していただけるでしょう。

昨年は、全国からいろいろな立場の方々が行動分析学を学ぼうと来られました。同志との交流もお楽しみ下さい。

いいなぁー

こういうメッセージをお聞きすると、本当にワタクシも参加させていただきたいと、ちょっと前向きに考えてしまいます。夏の軽井沢ですし、避暑にももってこいの季節でしょうね

先生方の代表的なご著書を、下記にリンクを貼っておきます

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2013.05.31

日本テレビ『スッキリ!!』出演情報!!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

朝の情報ワイド番組、あの『スッキリ!!』に奥田健次先生がご出演なさいます

この番組からのご依頼についても、あまりにも急だったそうで、その顛末は先生から聞いてビックリしました。先月の『モーニングバード』なんかは、前日の夜にコメントを求められたのだとか。NHKの『あさイチ』も平日毎日やってる番組だから、かなりの過密なスケジュールだったと聞いています。

今度の『スッキリ!!』は、日本テレビ開局60年記念のベルト企画っていうんですって。それが教育をテーマにしているらしく。ですから、来週の月曜日から金曜日まで、いま注目されている日本の5人の教育関係者を紹介する特別企画なのだそうです

海外出張中の奥田先生から、つい先ほどコメント(長文)をいただきました

スッキリに出るんやけど、おれみたいな見た目がスッキリせん男がな(笑)。いや、おれはホンマはスッキリし過ぎているのかもしれんけども。たとえば、大学を退職したときも失業保険を受けられるらしいところ、おれは「要らない」に○を付けたしな。他にもブログでは言えないスッキリしたエピソードも山ほどあるけどさ。スッキリやなくて『キッパリ!!』か。

急な依頼で、かなり無茶な要求オンパレード。特に無茶なのが「子どもや親を指導しているシーンを撮影したい」というやつね。放送日が決まっててさ、普通は無理でしょ? でもまあ、長年支援してきた家族のご協力によって、それは撮れましたよ。前のドキュメントのときは「初診を撮りたい」ということで、それはもう絶望的に厳しかったんですがね。半年以上かけて協力者が見つかった次第です。

シーンはケース会議、教育相談、佐世保での講演、軽井沢でのロケ、成田空港でのロケなどから抜粋されるんでしょう。15分程度の特集だそうです。たった15分なので、かなり削られるんでしょう。

浅井企画のマネージャーによれば、今どき、テレビ番組で一人の人が15分の時間を持つというのは「かなり長い」のだそうです。確かに。バラエティー番組でも、使っている人が多すぎて、一人が喋ってるところなんか1分も無いくらいかもしれんもんね。

今回、おれは久しぶりに上から下まで真っ黒の服装にしてます。なぜか。それは、すみませんね、他局ですが。『TAKE FIVE』にハマってましてね。TAKE FIVEが盗みに入るときは黒ずくめですから。それだけの理由なり。

日テレさんがどう編集するか分からないけども、おれがどんなに苦労してきたかというような部分はね。そんなに使わないで欲しいねんけどな。そんなもんは窓から捨てちゃえって。苦労してきたという自覚がおれ本人に無いからな。他人から見たら、そりゃそう見えるのかもしれんけども。たまたま生き抜いてきただけで、それは人それぞれやんか。いろんな人がいるって。

そっちよりも、「どんだけ複雑な問題でもサラッと直してるよ、当たり前でしょ」っていう部分を前面に出してもらえればね。努力して結果を出しているんじゃなくて、結果を出すのが仕事ですからね。見所は「嘔吐する子を1回の教育相談で直した」、「強迫性障害の子を1回の教育相談で直した」結果を確認するシーンでしょう。「すごいですね」と言われても、「当たり前です」と答えてます。意外と『アッサリ!!』やねん。

ディレクターに「どこからその自信が出てくるのですか?」と何度も聞かれたけどもね。一般の人にも聞かれますが。あのな・・・。プロのピアニストがドミソの和音を取っただけで「すごいですね」と言われるようなもんでしょ。おれにしてみたら、教育上の課題ってのはそれくらい簡単なものでね。「自信がある」と言うほうが恥ずかしいやん。だから、『アッサリ!!』と「当たり前です」と。

ただ、いじめを見殺しにして言い逃れをする校長らの、言い逃れを許さない指摘だけは、初めてカメラに向かって「おいこら!! ふざけんな、お前らな!!」と、ほとんどプロレスラー状態。プロレスラー状態かもしれんけど、100%の怒りと悲しみをディレクターによって引き出されてしまった格好です。これ、日テレが採用するかどうか、乞うご期待。

それにしても、5月に入ってからの、すでにすべてのスケジュールが決まっている中で、よく実現したよな。しかも、すべての要素が入ってて。ケース会議、臨床、講演、海外移動。そして、軽井沢での農作業。およそ、おれのやってることが撮られましたよ。

前のドキュメントはシリアスな感じになってたけど、今度のは「ドヤ的」なところが出ていればええね。ドキュメントの真似事なら『ガッカリ!!』です(笑)。メッセージがしっかり伝われば『ヤッタゼ!!』『バッチリ!!』ですし、関西人らしさが『クッキリ!!』と『コッテリ!!』出ていれば『スッキリ!!』です。

・・・。

奥田先生、最後のほうは悪ノリ

放送日は、6月5日(水)です

番組自体は8時からの番組なのですが、奥田先生が登場する特集は9時頃からということですので、「6月5日(水)あさ9時から日本テレビ系列」ででしょう。

仕事中の方は録画を。主婦の方々は生放送をご覧下さいね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 いじめ・ハラスメント教育学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2013.05.23

【お知らせ】デュオ講演会のご案内【in 軽井沢】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

ご無沙汰しておりますが、こちら旧ブログでは事務局のワタクシめが主に一般向け講演会やメディア等の出演情報をお知らせしております

といいましても、2月の『NNNドキュメント'13』(日本テレビ)以降、ご案内ができずにおりました。その後、奥田健次先生は4月『あさイチ』(NHK)、5月『モーニングバード』(テレビ朝日)、そして6月『スッキリ!』(日本テレビ)など、地上波でも多数ご出演されています

ニュース系などは当日インタビュー、翌朝放送ということもありますので、奥田先生ご自身で書いておられる新ブログ『ダイヤモンドブログ』を読者登録(無料)して、お見逃しないように

さて、今回は一般向けの講演会を軽井沢で開催することになりました。奥田先生の強いご希望で、今回は小林重雄先生(筑波大学名誉教授)とのデュエット講演会になりました

この両先生のコンビといえば

学苑社さんのロングセラー『自閉症児のための明るい療育相談室ー親と教師のための楽しいABA講座』の共著者コンビ

予定では、上記の本の中身が飛び出したような講演会になるようです。初めて来られる方は、事前に上記の本を読んでおかれると、当日の楽しみが増えると思いますよ

通常、こんな破格では講演会は出来ないのですが、「地元向けではこういう感じでやってますというご挨拶みたいなもん」と、奥田先生。もちろん、地元の方々に限らず、東京の生活圏ですので関東エリアの方々も、軽井沢のカフェ散策やアウトレットでのショッピングなども、ぜひこの機会に

詳しくは、こちらのページに案内が出ています。お申し込み方法等、ご確認なさって下さい。※

ところで、新ブログのほうですが、ストーカーコメント(ワタクシも確認しましたが、性的な関係を迫るような内容に満ちていました)を入れる人がいて、本人を特定できましたので、その方は読者登録できないようになっています。奥田先生はこういった身の程知らずの女性を、たいへん嫌っておられます。もし、今度の講演会にも、その本人と覚しき人から申し込みがあってもお断りしますし、会場でも奥田先生にはスタッフを張り付けて、近寄らせないようにするかもしれません。強行的に接近する場合は、警察にもすぐに通報いたします。

※5月28日追記

講演会事務局より。申込みが当初予定の90名に達しましたので申込み受け付けを終了しました。 たくさんのお申込みありがとうございました。 なお、お申込み頂いた方には全て返信をさしあげています。 まだ返信が届いていない場合には、携帯電話のメール設定が@gmail.comからのメールを拒否する設定になっていること等が考えられますので、設定を変更して再度お申込みいただくか、他のメールアドレスからお申込みください。 以上、よろしくお願いいたします。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2013.02.19

番組放送後の反響

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

先日のNNNドキュメント放送後、いや放送中、ものすごい反響でした

Yahooの項目検索で「奥田健次」が、ずっとトップ3以内キープしてましたし

番組は本当に時間があったらもっと続きを見せて欲しいくらいで、あっという間に終わってしまいました

番組放送後、かなり興奮してなかなか寝付けませんでしたよ

放送前後からネットのほうでも、かなりの反響があったことも伺えます。翌日以降、ブログなどでもいろいろなことを書かれていましたね。いくつかは、事務局のワタクシから移動中の奥田先生に報告いたしました。

結果、先ほどお返事をいただきました。

あらかじめブログで言っていた通りでしょ。同業者らしき人の反響には、レベルの低さを感じます。「好き嫌い」の感情的なレベルのものは常々あるのでさておき、技術レベルについての評論もあるんやね。読んだけど、分かってないねぇ。およそ、大学院を出て数年ほど実践してるんやろうけど、論文と本を読んで大学や現場で臨床をやっただけのレベルなのかね。枠の中に収まっているから、そんなのはこれからも大したことないでしょう。

ちなみに、おれは別にABAを売り込もうと安易に思ってないし。それに、臨床心理士として肩書きが付いているのは番組側の意図。資格もどうでもええねん。そこのアイデンティティーにしがみついている奴があれこれ言うてるだけ。臨床心理学を学んでいるのに、そこに気づけない、気づいてもコントロールできん奴らが結構いるってこと。

今回のドキュメントを通して言いたかったことは、「必ず変わる」という事実くらいやな。2年間で50本以上のテープを回した中から抜粋した45分ほどの中身。技術的なことが伝わるわけがないやろ。

技術の評論とか馬鹿らしい。こないだ書いたけど、パネルクイズアタック25の最後のクイズみたいなもんや。隠れた部分の多い中で、ちらちら見えるもので全部が分かったようなことを言うのは注意深さが足りんよな。専門家ならばこそ、学会とか研究会で堂々と名乗り出てくれたら教えてやるねんけどな。ブログとか実名が分からん人の論評なんか、気にせんでええよ。実名が分かってもネット上は不毛やわ。

たとえば、アイコンタクトは形成するべきものというより、結果として付いてくるようにしてあげたほうが良い。アイコンタクトを教えようとするのではなく、別の課題の中で必要に応じて自在に使えるようにするのが臨床的には理想的。このことは、弟子らにもっと教えてあげないといかんねんけども。おれのゼミや研究会などに学びにくる人にはただで教えているんで、弟子らが教えてやればええんよ。教えてもらって分かるレベルではまだまだや。自分のものにせいよと。

ついつい、こうやって名前も顔も目に浮かぶ仲間に対して、辛口に言ってしまう自分がいる。それくらい、おれはネット上の名前の知らない人の論評は気にしてないってこと。

ABAで一緒?

あほか。

同じ臨床心理士資格?

おれは別にいらん。

野球やってます。草野球とプロ野球の一流選手は同じレベルか? ちゃうやろ(笑)。

でもな。嬉しかったのはな。同業者の中でも、大学病院で勤務している医師、医科大で勤務する心理士で、やっぱりケースの数が多い方々は、シンプルに「素晴らしかった」とメールくれました。その理由が またこちらも「お、そこを分かってくれましたか?」と唸らされるし、弁別課題の本当の狙いについても気づいてくれているのかもしれない。

子どもが脳のどこを使っているか、知覚運動でどこを働かせたいか。同時に使わせるか、単一で使わせたほうが良いのか。微細な行動もチェックしながら、おれはそんなことも考えてます。ABAだけでそんなこと学べるかいっ。

まあ、これ以上ブログで言う必要なし。学会で会ったときに聞いてきて下さるので、こちらも相手の質問の意図を確認しながら回答しますから。

こういう人たちは、おれより一回りくらい年上でも「奥田先生」と呼んで「また今度、続きを教えて下さい」みたいに結んである。したがって、こちらこそ尊敬しているわけです。

なるほどー。まあ、確かに奥田先生はこの旧ブログ時代から現在のダイヤモンドブログまで一貫して実名でやってこられましたからね。それに対して、あれこれと論評するのは相手にする必要なしってことですね。お弟子さんがもっと頑張ってというメッセージかしら?

技術的なことであれこれというのも、ちょっとワタクシとしては気になりますが、草野球選手が不調のメジャーリーガーにあれこれ言うようで滑稽でもありますね。

そういえば、費用のこともいろいろと言われていました。それも、奥田先生はブログの方であらかじめ書いておられましたね。やっぱり先生の予想通り、同業者からの声。「50分でいくら」じゃなくて、カウンセラーの出張時間を考えないといけませんのに。例えば、往復12時間かけて出張したら、時給4,000円程度。別途の交通費は人が動く経費として交通機関に支払われるもの。ほとんどの場合、万一のために前日入りされる先生なので1泊2日での換算なら1,000円〜2,000円程度かしら。4、5日かかる海外出張だと時給で900円前後かゼロ近くになることもある計算になりますね。

ワタクシも自宅に来もらってのご指導でしたが、先生の移動時間を考えると確かに本当に申し訳ないくらいの報酬にしかならなかったと思います。買い手側の親ですが、買い手側の支払い代金だけで考えませんでしたよ。どれだけ先生のお時間を拘束したのかと考えれば、分かると思います。うちの子はすぐに学校に行くようになったので、よほど他の相談室や病院で効き目のない指導を受け続けるよりもコストは低く、効果絶大、薬漬けになるリスク回避になったことか。

妬みややっかみだらけの世界なのかな。ワタクシも奥田先生が最近しょっちゅう仰るように、今回の放送後のいくつかの反響を見て「ABAだから良いだろう」なんて思わなくなりました。あの番組を見て論評するABA専門家やABAオタク院生(?)は、どうかしてるんでしょう。尺の関係で、かなりカットされているのも画面で分かりますのに。後は、先生のご著書やブログなどのご発言に、普段からムカついておられるのかしら。

ちょっと、今回はワタクシのほうが辛口だったかしら

念のため、この1行上のところまで「こんなんでアップしてよろしいですか?」と、念のため先生に確認したところ、「センスあるあんたに任せてるんやから、ちょっとぐらい自分の考えをぶちまいたところでええんちゃう? 最後に『私のことは嫌いでも奥田健次のことは嫌いにならないで下さい!ふらいんぐげっと』って言っておいてくれたらええわ。今後、そんなことを確認せんでもええよ」とのことでした

ワタクシのことは嫌いでも、奥田健次のことは嫌いにならないで下さい! ふらいんぐげっと

あとですね、これも先生の予想通り、アマゾンや楽天などで「メリットの法則」「叱りゼロ」「子育てプリンシプル」「自閉症児のための明るい療育相談室」が全部完売

どころか、アマゾンのベストセラー商品ランキングでトップ10入りしてますし、サブカテゴリ(子育てとか障害児教育だとか心理学だとか)はずっと位キープしてました

テレビで初めて知った方が多いでしょうが、書物については奥田先生のまた全然ちがったユニークな側面を知ることができるでしょう 今回のドキュメント番組では「ちょっと怖っ」っていう印象かも知れませんが、「メリットの法則」とかお読みいただくと「なんちゅう面白い人」っていう発見があるかもしれませんね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2013.02.11

NNNドキュメント'13『孤高の出張カウンセラー 自閉症の子どもたちとの500日』

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

いよいよ、奥田健次先生のご出演されるドキュメント番組が、次の日曜日に放送日を迎えます 亀梨君と江川さん上田さんのGoing! の直後の番組、NNNドキュメント'13です

日テレ系列の別のサイトを見ましたら、タイトルが変わっておりました

最初は、

異才の心理療法士

だったのですが、

孤高の出張カウンセラー

に、変わってます

事務局のワタクシの子は、不登校だったので自閉症だけじゃないのですが、まさしく新しいタイトルの通り、我が家に奥田先生に来ていただいて、あちこちで聞いていた話とまったく違った方向に修正してもらって、助けられました

昨夜、NNNドキュメントの来週の予告で、ちらっと先生の回のを見ることができましたよ

あんな短い予告だけでも、子どもたちが4,5人くらい出てきました。で、先生はいつも通りの感じで、関西弁で普段着な感じに見えます

夜中でしたが、奥田先生に予告編を見た感想をお伝えしましたら、こちらのブログ用にとコメント返信いただきました

ホテルで仕事してたんやけど、おれも見たよ。自分って感じがせんよな。すでに過去の自分は客観的にしか見れんから、抜け殻みたいな感じやな。それか『パーマン』に出てくるコピーロボットみたいな感じかな。子どもらは、カメラマンがさすがというか、やっぱりエモーショナルな感じが出てて、どの子も可愛らしいわな。当然、希望だらけですがな。おれには〜、希望がある、そして〜、持病がある、ララララ♪

最後の子のは、ちょっと番宣がてらに解説しておくと、お母さんが「家でいくら書かせようとしても嫌がって書こうとしないんです」と言うので、おれが「それは簡単ですよ、今やって見せましょか?」っていうことで、即座になぞり書きをやったシーンです。

同じく、別の子。「どうやっても蝶結びができません」。「簡単です、今やりましょうか」。お母さんからしたら「できない」。おれからしたら「簡単」。よくあることです。この辺りは大胆じゃない。フツーです。ただ、タイミングやら指の使い方まで微細な技術的なものはあります。カメラの前でガチで解説しながらお見せました。

それが、実際の放送でどこまで詳細に紹介されるのか分かりません。細かすぎて伝わらないのは全部カットされるんやろね。多分、もっと激しい暴力。長引く行動障害。これも「簡単」。「大胆」というならまあ、こっちのほうは確かにね。一般視聴者に分かりやすいってことで、多めに紹介されるようです。

せっかく仕事を紹介してくれるのなら、一般視聴者への分かりやすさよりも、微妙なテクニックを使ったマニアックな職人技みたいなところをお願いしたかったのですが、こればかりは制作サイドの意向がすべてです。

あと一つ、この次回予告を、おれ本人にやらせてもらいたかったなぁと。おれならね。マスオさんになりきれるし。

「さぁて、来週のNNNドキュメさんは~?

ケンジです。ええぇっ!? 金曜日の午前に講義を終わらせてそのまま空港に直行してバンコクへ? 土日にセラピーやったら月曜の深夜便で翌早朝に空港に戻って、大学に直帰? 月曜の研究日だけで海外でも仕事して来れるんですかぁ、お義父さん。次回、NNNドキュメント、55分の拡大枠で行きます。お楽しみに。

来週もまた見てくださいね!! ジャン、ケン、ポン!! うふふふふ…。」

おれなら、ここをマスオさんの声マネでやるんやけどなぁ。あ、サザエさんは他局か。サっザエさーんは、たっきょくやっ、なー♪

これこれ、先生 悪のりしすぎ

たぶん、「孤高の」とかってタイトルになっちゃったから、そのイメージ崩しに走っておられるんだろうと予想してますが

前のタイトルの「異才の」も、今回のタイトルの「孤高の」も、いずれにしても奥田先生を形容するのに相応しいものだと思います。以前、お電話でお話しをしたときは先生ご自身、「『孤高の』とかやなくて、『紅茶派の』とか『鼻炎の』とか『忌野』とかにしてくれたらええのに」と仰ってました

とっても楽しみです 奥田先生のお仕事ぶりの、ほんのわずか一部分のダイジェストくらいなのでしょうが、先生の凄さが番組で取り上げられただけでも親としては大満足です

日曜日の深夜ですよ、お間違いなく。日付的には月曜日になっている遅い時間ですが、週刊テレビガイドや日曜日の新聞テレビ欄などをチェックしてみて下さいね

次回予告動画は、番組サイトにアップされると思います この数日しか見られないものですので、要チェックです

http://www.ntv.co.jp/document/

予告動画は、こちらです。

http://www.dai2ntv.jp/player/index.php?corner_id=000001167z

日本テレビ系列「NNNドキュメント」、2月17日(日)に全国放送です

2月17日(日) 24時50分~ 55分枠

日本テレビ「NNNドキュメント'13」

再放送①

2月24日(日) BS日テレ 11:00~

再放送②

2月24日(日) CS「日テレNEWS24」 18:00~

※番組終了後用の公式サイトの予告動画です。画像をクリックしたら公式サイト動画に移行します。

Nnn130217

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2013.01.30

NNNドキュメント『異才の心理療法士』

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

先日、奥田先生のドキュメント番組について、こちら旧ブログでもお知らせしました。テレビ出演情報

その後、NNNドキュメントの番組サイトで、奥田先生の放送回についての内容告知がありましたので、こちらでも引用してリンクを貼っておきます。NNNドキュメント

異才の心理療法士 自閉症の子ども達との500日[仮題]

わが子が自閉症と宣告された母親の苦悩を希望へと導く臨床心理士がいる。歯に衣着せぬ言動と奇抜な風貌で国内外を飛び回る“出張型心理カウンセラー”奥田健次(41)氏。番組ではわが子の将来を案じて思い悩む母親と、知的障害を伴い言葉の発達が困難と思われた男児が、わずか数ヶ月で驚きの成長を見せる姿を追う。その一方で奥田の大胆な手法に戸惑う家族も…。子どもの問題行動に向き合った瞬間に独自のひらめきで解決策を見出し、確かな変化をもたらす奥田の手法。その根底にあるものは数多くの臨床実績と、「障害は的確なアプローチによって改善する可能性がある」という信念だ。そして、奥田が幼少期に受けた暴力…。その体験を乗り越え、自閉症の子どもたちに情熱を注ぐ姿に密着する。

奥田先生の仕事っぷりが、この短い番組告知文でもよく現れていると思いますよ

昨夜、この告知文について先生のコメントをいただきました

もうすでにおれの手を離れて制作者サイドの料理になっているからな。その番組サイトの文章についてもおれはまったく知らない。何遍も言ってるけど、おれは素材を提供しただけ。

奇抜な風貌って言われても。フツーなんですけど。「わずか数ヶ月で驚きの成長を」ってあるけど、実際の指導はその数か月の間、1回とか2回だけやからね。取材が数か月くらいのスパンで来ただけでしょ。親御さんが家で今やるべき関わり方を提案し、その通りに正しくやっていただいたら、その日から変わるっての。

「障害は的確なアプローチによって改善する可能性がある」というのも甘っちょろい。 おれが言ったのは「「障害は的確なアプローチによって改善する」やで。他にも「幼少期の暴力」についてはどこまで扱うんやろうな。そしておれ、何も乗り越えてないよ。 何か乗り越えたような実感が一つもあらへん。ただ、歩んできただけ。ただし、その道は、ひどかったんやと思うわ。聞く人が驚くからな。

あ、あと小林重雄先生も出てくるってよ。日テレのプロデューサーが、小林先生のお名前を知っていたんやって。で、おれからインタビューを受けて下さるようにお願いするとコンプライアンスの問題があるらしいから、おれは一切、ノータッチ。制作サイドが小林先生の勤務先に直接問い合わせて実現したみたい。だから、どんなことを仰ったのかは自分もオンエアまで知りませんわ。ただ、『自閉症児のための明るい療育相談室』のあとがきに書き合ったように、「とんでもねえ育ちの悪い可愛い野郎だ」くらいのことは言って下さっていると思うけどね。

取材を受けた当人すら、どんな感じに料理されるのか分からないから、「どうにでもなれ! どんなだろうと、おれの臨床の仕事は変わらんわ!」っていう心境やね。それでも、まじめな番組に出たらもう後はウンコの帽子を頭にかぶるような番組にしか出ないよ。

再現すると、こんな感じでした

事務局させてもらってるワタクシは、うちの子の不登校を1回目と2回目で指導されたことを実行しただけで、すんなり登校できるようになりました。実行しただけ、というと簡単なように今は聞こえますが、当時は考えもしなかったような提案をされましたので、かなりビビリましたが

その後も、事あるごとに具体的な解決方法を1回で出していただいてます。最初はワタクシは否定されてばかりで面食らっていましたが、今は逆に「どんな提案されるんだろう? ああかな、こうかな」と、どっか余裕で奥田先生のご提案を予想するのを楽しんでいます

そんなわけで、個人的にも今回のドキュメンタリーは非常に楽しみです。深夜ですがモチロン生で見ます

当時の担任やスクールカウンセラーとかにも見てもらいたいです

放送は日本テレビ系列「NNNドキュメント」、2月17日(日)に全国放送です

放送日

2月17日(日) 24時50分~ 60分
日本テレビ「NNNドキュメント'13」

再放送①

2月24日(日) BS日テレ 11:00~

再放送②

2月24日(日) CS「日テレNEWS24」 18:00~

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2013.01.16

テレビ出演情報

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

こちら旧ブログのほう、ご無沙汰しております

奥田先生の新著『メリットの法則−行動分析学・実践編』(集英社)は、発売2か月を過ぎてなお書店で完売が続き、とても順調に部数を伸ばしているようです

もうワタクシ、2回ゆっくり読了して3回目をゆっくり読んでいるところです

やっぱり「すごいなぁ」と思うのは、奥田先生の場合は実際に直しちゃうってところ。行動分析学の研究者でもあるから客観的なデータも取っておられる。それはワタクシのような親にとってデータがどうこういうのは、あんまり意味ないかもしれませんが。

この『メリットの法則』、相変わらず奥田先生の専門家に対する怒りというか苛立ちというか、それはすごいぶっこんでおられるところもあります

ああだこうだと外野からの声は聞こえなくもないですが、目標設定の適切さとその到達までの早さというか、他の人もそういう臨床家としての仕事で満足させてよって、ワタクシは元・不登校児の親として思います。

ところで、新オフィシャルブログ(奥田健次オフィシャルブログbyダイヤモンドブログ)のほうで、奥田先生がご自身でちらちらと告知されておられましたが、いよいよ正式に告知できる段階が来ました。

2月17日(日) 24時50分~ 60分
日本テレビ「NNNドキュメント'13」(サブタイトルは1月末決定)

再放送①→BS日テレ 
    24日 日曜日 11:00~
再放送②→CS「日テレNEWS24」
    24日 日曜日 18:30~
       (拡大枠は18:00~)

NNNドキュメントですって

日本Top3の長寿番組です

上田さん、江川さん、亀梨くんの『Going!』を観て、そのまま夜更かししたら始まる番組ですよね。

通常、30分枠なのだそうですが、年に数回の1時間枠ってのがあるそうなのですが、それです

2年間も取材を受けてこられたとのこと。そして、海外ロケも何回も行われたんですって

技術的な凄さは、例えば『自閉症児への明るい療育相談室』(学苑社)を読めば分かる人は分かるのですが、ドキュメンタリー取材によって実際の療育相談を観ることができるというのは出版物の何百倍。非常に楽しみです。

奥田先生から昨日、コメントをいただきましたのでそのまま掲載します(大学の実名のところは「○○」にしてます)。最後のほうはかなりヤバイですガクガクブルブル

もちろん、ワタクシもムカついてます

まじめ一直線。爆発しているところとか、アホなことを言っているところとか、全部カットされると思うよ。取材内容はガチンコです。今の時代、ヤラセとかに制作会社もテレビ局も何の旨味も無いでしょ。だから、本当に番組に出てくる親子とは、すべて事前の打ち合わせもゼロにして、普段やってる臨床の通り、初顔合わせのインテイク。または学校コンサル。これも学校に行くまで、どんな相談内容か自分は聞かないことにしているので。

今回の取材時のケースですが、外科医の手術に喩えれば、誰も出来ない手術ではなくて誰でもできるケースばかりになってしまいました。同時期、どこを訪ねても「できない、直らない」と言われて専門家すら手に負えなかった一家心中寸前のケースもインテイクしていて、2回目のセッションまでに数百レベルの激しい行動をゼロにしただけでなく、ご両親も前向きな生活ができるようになったのとかもありました。ただ、あまりにインテイク前にひどい状態だったので、取材協力を申し出るのも痛ましくて出来なかった。ひどければひどいほど、視聴者には「ドラスティックに変わる」というのを目の当たりにしていただけるんですがね。

ただ、一般視聴者ではなくて専門家はどう観るんやろうね。まあ、自分はそういう同業者や臨床心理士らの論評(ツイートっての?)なんざ「うっとうしいな、データ持ってこいや」というスタンスなんでね。自然科学のレベルで、自分がやったことと結果を語り合える人相手ならワクワクするねんけど、そんな人は残念ながら超レア。

しかし、ドキュメンタリーって言っても、こちらは普段やってる仕事をお見せするだけ。素材提供で終わり。制作サイドが2年間で集めた素材をどう料理するかです。自分は、他局でよくある「自閉症児の親は大変だ、ほらこんなに子どもがパニクってる」「もっとこういう親子を周囲が理解してあげて」という文脈にしないことを条件に、取材を引き受けたんよね。「必ず目の前で分かりやすい成果を上げてみせますから」ということを約束して引き受けたわけ。何のプレッシャーも無かったよ。どんな問題でもすぐに直してきたわけやから。視聴者に「こんなに良くなるんだ! 変わらないと思っていた行動がこんなにすぐに変わるんだ!」という明るい光を見せること。これだけは制作サイドにお願いしてきた。

先日、ダイヤモンドブログのほうにも書いておいたけども、番組を観たからって安易に相談の申し込みをしてこられても困るので、こっちのブログに来た人も問い合わせる前に呼んでおいて下さい(テレビ出演後の仕事の依頼について)。いつも番組放送後、そういう依頼が殺到しますが、ほとんど返信もできませんので。おれの身体、一つしかないもん。がんばるけど。すでにがんばってるけど。

そうそう。ある親御さん達から聞いた話やけど、某ABAの関係者が「奥田先生がもし死んだら指導してもらえないですよ! その点、うちは誰が担当しても同じプログラムをずっと提供できますよ! バックに○○大学が付いてますし」と営業かけられたってことを耳にした。「奥田先生がもし死んだら」とかって(怒)。あー、そうですよ。おれが死んだら終わりやわな。だから、おれは自分のクライアントにいつも「私が明日死んでも大丈夫なように・・・」と毎回毎回、すべての助言を遺言だと思って自立してもらうよう支援してるねん。自分で「明日事故で死ぬかもしれない」と言うのはええけども。お前ら、自分らの営業が自滅発言だってのに気づけよ。これ、そのまま載せてええよ。

最後のほうの話、似たようなことはワタクシも耳にしたことがあります別の大学でしたが。

正直、親の立場から言わせてもらえれば、「同業者でしょ、どうせやっかみ」。ABAというのだけ同じでも大した成果を上げてないから、先生の普段から仰る「臨床」という部分の技術的な「すごさ」が分からないんですよ。草野球選手がイチロー選手のバッティング技術を語るようなものですって。もしくは、自分らもイチロー選手と同じことができるって思っているのかしら。その身の程しらずがレベルの低すぎさを物語ってます。それにしても「死んだら」ってホント失礼

・・・すみませんね 先生の怒りが飛び火しちゃいました

でも、今回のNNNドキュメントはもちろん一般視聴者向け。奥田先生の当初からの目的「明るい光を見せる」が達成されますように

遅い時間なので、昼寝をしておいて「Going! 亀梨君からの〜」で奥田先生60分を観たいと思います

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2012.11.15

【動画アップ】メリットの法則――行動分析学・実践編【集英社新書】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田健次先生の新書、メリットの法則――行動分析学・実践編が、いよいよ明日発売となります

amazonや楽天などで予約開始後、ずっと集英社新書トップセラーにランクインしていたようで、注目度がすごいです

Photo

で、そのamazonさんにですが、奥田先生の動画がアップされておりました

新ブログのほうで、先生ご自身で「集英社に行って撮影してきたでー」と仰っていたやつですね(こちらの記事です)。

めっちゃ真面目なトーンで始まったかと思ったら、後半、崩されていましたね

真面目なトーンで「パンダの着ぐるみまで」って

なんであそこでパンダが出てくるのかって(笑)

思わず飲んでた抹茶ラテに吹き出しそうになっちゃいました

いや、あの最初の真面目なトーン自体、奥田先生のボケかましなんだという気がします

下記のリンクから、amazonのページをご覧いただければ、どなたでも動画をチェックできますよ

明日から全国書店の目立つところに並ぶことと思います

ぜひ、お読み下さいませ

事務局のワタクシ、非常に楽しみにしています

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

関連記事:

メリットの法則――行動分析学・実践編(集英社新書)、発売間近!!

Posted by 事務局 教育学ぶこと特別支援教育健康・美容お知らせ |

2012.10.25

メリットの法則――行動分析学・実践編(集英社新書)、発売間近!!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田健次先生の新著、集英社新書からメリットの法則――行動分析学・実践編が、まもなく発売されます

このタイトル、奥田先生がビーバップ!ハイヒールご出演のときのテーマじゃないですか

当時の記事は、こちらなどですね

【本日10/16放送】ビーバップ!ハイヒール【山形テレビ】

【本日オンエア】ビーバップ!ハイヒール【名古屋中京広域圏】

【本日9/9放送】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

【テレビ出演】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

この番組、面白かったなー

深夜帯なのに高視聴率13.5%を記録したということでした

今回の新著、来月11月16日に全国書店に並ぶそうです。インターネットサイトではすでに予約開始されてます 今回も早めに予約購入しておくと、発売日にいち早くお手元に届くんじゃないでしょうか

今回もまた、めちゃくちゃ楽しみなのです

奥田先生にいただいたばかりのコメントを読むと、ますます早く読みたくてウズウズします

奥田健次先生のコメント:

今回のは何せ新書ですからね。書店の専門書コーナーに行く必要がないというところがポイントです。今までは、教育・心理学・子育てなどのコーナーに行って見つけるという感じ。新書の場合は、普通に新書コーナーに並んでるから。駅のkioskとかに並ぶわけです。つまり、対象は一般読者向け。ですが、自分はこれを教科書のつもりで書きました。

なぜか。一つはその出演したテレビ番組の方針で、専門用語ゼロで解説しないといけなかったので、どうしても厳密な説明が省略されてしまうわけです。だから、どうしてもきちんと厳密なことを書いておく責任を感じたから。

もう一つは、やっぱり同じ集英社新書で、杉山尚子先生のベストセラー&ロングセラー『行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由』が、やはり新書なのに教科書として利用可能という路線だからです。新書だからって、キャッチーなコピーで大げさなことを書くのではなく、新書そのものを基本図書にすることが可能だということが証明されたようなもんです。

今まで書いた本の中で、一番「まじめに」書きましたよ。新書だからって奇をてらっていません。ごく当たり前のことを、ひたすらまじめに書きました。それでも、リストカットのことをラテン系の楽器「ギロ」に喩えた話など、テイストは軽いです。だから、新書らしくサラッと読めます。でも、ある程度以上の基礎知識のある人にとっては、実は非常に奥の深い事例が出てきて、実践で使ってみて、また何度か読み直してみて、ようやく「なるほどね」という意味で、やはり教科書(ちょっとマニアックな)みたいになるでしょう。

タイトルや帯については、いつものように出版社の販売の部署の意向で、またもちょっとど派手な感じですが、『ONE PIECE』『ドラゴンボール』『北斗の拳』『ジョジョ』などの集英社の意向ですから、お任せするのが一番。

本文の中では、「えっ、そんな病気まで直るの?」という事実から始まって、「えっ、そんなふうにすれば逆に病気になるのか」という新しい行動病理モデルの提案まで、一般の人にとっても専門家にとっても読み応えのある章もあります。

いつになく、コメントも「まじめ」にいただきました

新書は700円前後のお値段で、しかも読みやすい軽いテイストということなので、これまでとは違って果てしなく読者ターゲットが広がりますね

早くもアマゾンさんは、画像がアップされてました

Photo

確かに、ど派手な帯

まさしく、メリットの法則の番組出演時の出で立ちですね

下記のリンクから、予約申し込みができます 乞うご期待ですね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2012.07.09

第1回 行動分析学道場 in 西軽井沢

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部(旧ブログ)の事務局です。

こちらのブログのほう、ほとんど終了しておりますが、ニュースを不定期にアップさせていただくこともございます。

さて、今回は合宿のお知らせです。

奥田健次先生のご講演などでは予定がお知らせされていたようですが、その日程の通りで現時点で確定していることをアップさせていただきます。もう1か月ほど先の夏休みになりましたので、詳細はまだですが、お申し込みも受け付けておりますので、よろしくお願いいたします。

「第1回 行動分析学道場」

主催:行動コーチングアカデミー

場所:長野県北佐久郡

日時:2012年8月7日(火)〜10日(金)

内容:

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8月7日(火) ABAサマースクール(初級1日目)

8月8日(水) ABAサマースクール(初級2日目)

定員:各日程40名まで

※どちらか1日だけという申し込みは出来ません。

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8月9日(木) 行動分析学の基本・デモンストレーションなど(1日目)

8月10日(金) 行動分析学の基本・応用・座談会など(2日目)

※どちらか1日だけという申し込みは出来ません。

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奥田先生からご説明があったのは、上記の内容まででした。そして、少し詳細な内容についてはファイルが送られてきましたので、ご関心のある方はダウンロードしてご利用下さい。

ご案内と申し込みフォーム(※対象者の範囲を少し広げました ※メールのみでのお申し込みとさせていただきました ※9〜10日のほうは定員に達しましたので申し込みを締め切りました ※全日程を終了しました)

内容については、非常にエキサイティングなものとなりそうです。8月7日~8日は、今年、日本行動分析学会実践賞を受賞された「徳島ABA研究会」によるABAサマースクールです。関東、東日本方面で、徳島まで行けなかった、特別支援教育に関わる教職員、学生、福祉関係者向けのイベントです。

8月9日~10日には、行動コーチングアカデミーの奥田健次学校長による講義・演習、「行動分析学入門」などのベストセラー基本図書の著者・杉山尚子先生によるレクチャー、山本央子先生(ヤマザキ動物専門学校/帝京科学大学)によるトレーナートレーニングの実践講座を予定しています。また、島宗理先生(法政大学)と愛犬「はるちゃん」の暮らしを支援するための、行動分析学コーチングのデモンストレーションを予定しています。

以上のように、日本を代表する行動分析学の専門家によるプレゼンテーションやデモンストレーションは、行動分析学が実際の社会問題や生活にどのように活かされているのか、入り込んでいるのかを目の当たりにできるイベントとなります。

なお、保護者対象の合宿は、また別の機会に行う予定だとのことですので、今回は教師、保育士、心理士、発達支援者、特別支援に関わる学生、行動分析学の研修を続けたい社会人などを対象としています。

合宿所で泊まり込みながら、じっくりと行動分析学の研修を受けられるという、おそらく日本で初めての研修会となりそうです。ぜひ、この機会に各分野のご専門の先生方と直接お会いし、指導や助言を受けてみてはいかがでしょうか。

先生方の代表的なご著書を、下記にリンクを貼っておきます。

本当に超・豪華な講師陣ですね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2012.05.01

【講演会】ちゃれんじキッズ子育て講演会【@東京】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

前回の記事で、「これが最後の投稿となるかも」と言いましたが、事情でもう少し続けることになりました 新ブログのほうも、もう少しなのですがちょっと遅れているようです。

今回は講演会のお知らせです

ちゃれんじキッズさんの主催講演会で、今回は東京で開催されます

子育て支援講演会 -叱りゼロで「自分からやる子」に育てるためのコツ-

上記のようなタイトルです。昨年末、名古屋公演だったときも痛快な回答の連発だったようですね 詳しくは、ちゃれんじキッズさんのブログをご覧下さい。また、予約申し込みもそちらのほうでお願いします

こちらです。http://challengekidsblogsite2009.blogspot.jp/p/610.html

さて、叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本は、絶好調で売れているそうです。週刊教育資料(2012年4月2日号 No.1202)にも紹介されていますので、お読みになりたい方は取り寄せるか図書館などで文献複写依頼して下さいね

詳しくは後日発表されるでしょうが、この本について、また新しい展開が進んでいるということをお聞きしました ドラマ化 海外進出 これまた、いずれ発表されますのでお楽しみに

奥田先生の最近の軽井沢ライフなど、左側のフォトアルバムにも収録されていますので、そちらのほうもよろしければご覧下さいね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育学ぶことお知らせ |

2012.04.20

【軽井沢】森の生活アルバム

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

こちらのブログでは、これが最後の投稿となるかもしれません

大学を退職され、新しい生活を始められた奥田先生(その記事はこちら)。そのご様子を、ちょっとだけご紹介しましょう

昨年秋、奥田先生が「気になるな。これは切り落とします」と言っておられたところ。

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2012年3月。嵐のような暴風の日。奥田先生はバンコクから帰って来られました。

「ショック! 素人目にも切っておくべきやと気づいていたのに後回しにしてたらこれや! 冬の間の雪の重みとこの暴風のせいや! 自然、なめたらあかん」

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先生、屋根の上に木の枝が落ちてるじゃないですかΣ(゚д゚lll)アブナッ !

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奥田先生のコメント:「はじめての鳶職」

ちょ・ちょっと先生 ヾ(.;.;゚Д゚)ノ

そ、それはチェーンソーではないですか!!(゚ロ゚屮)屮

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しかも、普段着( ゚д゚) ブランド物でそんなことしますかぁ?

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先生、あぶないですって

「これ、木の枝ちゃうやん! 丸太やで、近くでみたら。また屋根が凹んでるし、穴があいてしもとるやんか」

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奥田先生から添えられたコメント:

うりゃーーーーーー! のわーーーーーーーー! 切りまくれーーーーー!

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すごい! 奥田先生ってこんなガテン系じゃなかったはず・・・

「2時間ほど頑張っただけでも偉いやろ・・・途中で燃料切れや」

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良い服が台無しになっちゃうじゃないですか((( ゚д゚)

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でも、すごい(゚0゚) 屋根の上に覆い被さっていた木々が片付いてる∑(゚∇゚|||)

これがアフターですか。

奥田先生のコメント:「よく見てみ、大木のところだけはまったく動かなかったわ。時間切れ。もうカナダに向かわなきゃならんので、このまま残す。穴の所だけビニール袋かぶせとく」

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こんな作業をバンコクから帰国されてすぐにやっちゃうなんて。そして、それでまたすぐに海外ですかΣ(゚□゚*)

カナダから戻られたときのお写真。

タイトル:「2回目の鳶職」

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ちょっと笑えました (゚ε゚ )ブッ!! でもまだ普段着じゃないですか

奥田先生のコメント「服の問題やなくて、こないだ切りまくったらアレルギーがひどく出てしまって。だから、アレルギー防止。それとこないだ屋根からすべって落ちそうになったので地下足袋をワークマンで買ってきた。」

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奥田先生のコメント「男3人がかりで大木を落とすことに成功。で、穴埋め作業を開始」

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奥田先生コメント「これがほんまにアフターや。傷跡は残っているが、どうや、かなりスッキリしたやろ」

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奥田先生のコメント「チェーンソーも壊れるっちゅうねん。説明書を見ながらメンテナンスしてるところ」

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奥田先生のコメント「これは電線に乗っかってる枝を切り落としているところ。こんな感じでトラブルだらけや」

・・・最後のほう、もうワタクシは言葉を失ってしまいました(;´▽`A``

他にも強烈なガテン系のお写真を送っていただきましたが、ここまでにしておきますね(^-^;

近々、奥田先生ご自身がお書きになる新ブログがスタートします この続きはそちらのほうで。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶこと脱力系健康・美容環境お知らせ |

2012.03.07

奥田健次先生が大学を退職されることになりました(>_<)

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

重大なお知らせです

奥田健次先生が大学を退職され、新しい生活を始められることとなりましたΣ(゚д゚;)

別の大学 いいえ、違うんです、それが

山にこもるんですってΣ(・ω・ノ)ノ! 信州は浅間山麓のふもと軽井沢です

ジョンレノン&オノヨーコの軽井沢、今の天皇皇后両陛下のテニスデートの軽井沢です(ワタクシの年齢がばれそう・・・苦笑)。

そういえば、叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本のあとがきに書いてあった。

ワタクシ、このご計画のお話を初めて伺ったとき、正直、背筋が寒くなるような気がしました(((゚Д゚)))

ご定年を迎えた方とか、定年間近な方なら分かります。しかし、バリバリ大学教員のときにそんな進路を取りますかね などなど心配をしましたが、すぐにそれも奥田先生らしいなと思いました(o^-^o)

詳しいことは、奥田先生の新・オフィシャルブログが始まる予定ですので、そちらをお楽しみにお待ち下さい。

奥田先生からひとこと、いただきました(゚▽゚*)

おう。やめるよ。てりやきチキンバーガー食い過ぎたからな。もうええやろ。今まで、初対面の人に大学教員にみられたことなんか一度もなかった。職業を言うとビックリされる。でも、もう「ビックリされ度」もね、自分的には低くなってきて。ほんで最近、「お仕事は?」って聞かれたときに、なんて答えたら驚かれるのか考えてみた。そしたら「羊飼いです」って言うのが、どうやらその答え。あるやん? そういうの。「職業 羊飼い」って言ってみたい年頃ってあるやんか。それですわ。ええよ、もう。大学教員は非常勤とかで十分、笑いが取れるし。せやから、4月から羊飼いになりま~す。てへぺろ。

超・奥田先生らしいコメントでしたが、本当なのだから恐ろしい(;´▽`A``

とかヤギとか。廃校を再生するんだとか、発達障害や不登校の子の生活の場を作るんだとか。行動分析学のコミュニティーだとか。あまりに壮大なスケールのお話でした(≧∇≦)

もちろん、今までやってこられたお仕事は続けられますので、関係者はご安心くださいね。そのこともコメントいただきました。

当たり前です。教育相談は自分の仕事。それしかできへんからな。それを無くしたら、自分はカス人間よ。食洗機の使い方も知らへんから。新しい仕事は、教え子らと近所の子どもら、じいさまばあさま、動物たちと暮らすんです。ハンバーガーはファーストフードじゃないやつを食べることにするから、ご安心ください。ピザは週1宅配ってのをやめて、これからは自分で作るよ。てへぺろ!

もう「てへぺろ」はいいですから ただ使いたいだけでしょ そういうことですので、本当に関係者のみなさま、ご安心下さいね

新しいブログのことも、決まりましたらお知らせしたいと思います

そして、本当はずっと体調を悪くされたまま騙し騙し仕事をされていた奥田先生。この2年くらいは病で倒れた同僚教授の分まで講義をされたりしていたらしく、奥田先生のほうが倒れてしまうよと心配していたのですが(;ω;)

2月に大きな検査をし、来週さらに1泊2日で検査入院。2月中旬に軽井沢にお引っ越しなさってから、来週の入院までの1か月は布団しかない名古屋の自宅と全国を、行ったり来たりの生活をしておられます

どうしてそこまで人のために身を粉にして働くの とか言いつつ、ワタクシの家族もそんな奥田先生にずっと前に助けられたものですから、なんとも言えない気持ちになります。身勝手ですが「やっぱり休んで下さい」とお願いしたいですヾ(;□;)э

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なのに、来週には入院なのに。先生たら、移動中の車の後部座席で仮眠しなきゃならないほどの゚゚(´O`)°゚ 

 

 

 

 

 

 

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今日、同行スタッフから送られてきた写真たち いつものお仕事バッグを枕に仮眠ですか (゚□゚*)

ちゃんと布団で寝て下さい! と、お伝えしましたら、

布団で寝られへんから工夫して仮眠しとるんや。最近、布団では2時間くらいしか寝てない。この工夫はすごいやろ! 車で30分は寝た。

もう(-゛-メ) 

どうしたら、ちゃんと身体を休めて下さるんですか(u_u。)

20120222_1_2

 

でも、あたたかい写真も送られてきました。2月中旬、大学での集中講義の冒頭に、先生が「実はこれが最終講義となりました」と伝えたら、当然、学生さんはとても驚かれたようです。

 

そしたら、集中講義中に、学生さんらはナイショで寄せ書きアルバムを制作して下さったんだとか(o^-^o)

 

 

 

※先生が退院されたら、またいくつか他の写真もアップしますね。

 

 

 

 

 

学生さんらのアルバム制作のことは、奥田先生はご存じでなかった。最後のコマの後、学生さんから花束とアルバムをいただいたそうで、感激されたそうです。直後にお電話いただいたとき、涙声でしたもんね ばらしちゃった(*^.^*)

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改めてコメントをいただきました。コメントをとなると、照れ隠しになるんですね(^-^; ルフィになったり彦麻呂になったり

これや、これ。これ、おれの宝ものや。お宝だぁ! 学生らのキモチの詰まった宝石箱や〜。思わず学生らの前で半泣きになりかけたけど、教室が乾燥していたから水分不足でね。家に帰ってポカリスエットを飲みながら寄せ書きを読んだら、じわじわ涙が出たよ。さすが大塚製薬ポカリスエット。ポカリっつうのはすばらしく・・・ ちがうわ、ポカリやない。ありがとう、みんな!

ステキな学生さんらですね。

せやで。ほんまに。てゆーか、たった2日ほどでこれが制作できちゃうの? 保育士や幼稚園の先生になる学生らの、行動力には心から敬意を持つよ。ほんまに心があたたかいね。160人の受講生やってんで。おれ、この年齢で最終講義ができるなんてラッキーかもしれんよ。160人分の味噌煮込みうどんの大運動会や〜。

彦麻呂も、もういいです(-ε-) 学生さんらは寂しがるでしょうに。

ほんまは、この寄せ書きもらったときは「やっぱり辞めたくないな」って思ったりもしたけど、軽井沢に土地も買ったし、もう後戻りができへんからね。だから、逆に学生らがいつでも遊びに来たらいい。学生らからしたら、軽井沢にいつでも遊びに行けると思ってたらええんやからね。社会人になっても軽井沢に別荘があるとでも思って来たらええねん。

そんで、来週の入院のこと。どうしても卒業式と重なってしまったから、それは申し訳ないです。でも、卒業生らを卒業させるために特にこの2年間、かなり無理してきたので、ゆるしてね。入学式や卒業式とか、休んだことがないんやけども、それくらい体調が悪いねん。ここんとこ、ずっと左胸が痛む。

分かってあげてくださいね。満身創痍です、奥田先生は

20120222_3

ここ追記(3/14):昨日、無事にご退院されました みーんな心配していたんですよ。退院後にいただいたメールから抜粋します ちょっと痛々しいけど

痛くて涙が。こんなに涙を流したのは、人生で2番目やった。ダントツの1番は愛犬・ハッピーとの別れ。まだ喉に違和感が残ってますわ。痛みに悶えてあぶら汗のにじむ手を握って背中をずっとトントンしてくれた看護師さんの優しさには「そんなに親切にされると、恋に落ちるで!」とか今なら思えても、そんときは苦しすぎて恋に落ちる余裕もないねんって。命を落とすかと思ったもん。

心配させてすみません。励ましてくれてありがとう。

看護師さんの優しさはお仕事ですって(*^m^) てか、奥田先生は看護師が苦手だとか言っておられませんでしたっけ( ´艸`)

とにかく、これからは先生ご自身の体調をしっかり立て直して下さいね

(追記ここまで)

最後、研究室のビフォー・アフターを送ってもらいました。

Okuda2012labo

引っ越し前。

 

 

 

 

 

 

 

 

20120215171626

引っ越し後。

 

 

「さすがにさみしーな、と」とのことでした。

 

 

 

とにかく、奥田健次先生の新しい軽井沢での暮らし、応援してます。といいますか、しょっちゅう遊びに行かせて下さいo(*^▽^*)o と、そこは電話でお願いしました。すると、

いいよー

フランチェンの声だ(^-^;

新しいブログのほうも、ロハス系だと聞いていますので、のんびりかつハチャメチャなものを楽しみにしてますね こっちのココログの管理のほう、ワタクシは裏方に回るか、引退させていただくか。まだ決まってませんが、ワタクシも新しいブログでまた先生の記事が読めるのが楽しみです

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2012.02.04

【重版決定】叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本【大和書房】追記付き!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

おかげさまで、奥田先生の新刊の売れ行きが絶好調のため、1月末に叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本の重版が決まったそうです 。たった1か月ですよ もう今月には第2刷が出るとのことです

120106

年末年始を挟んでいましたので、これからというところだったのでしょうが、実は年始にもこうやって朝日新聞に広告で掲載されていたりしました

まだお持ちの方は探してみて下さい。大きくはありませんが、1月6日の朝刊にあると思います。地域によっては広告掲載日が異なることもあるようです。

そして、もうすぐ読売新聞(2月7日)、毎日新聞(2月8日)にも新しい広告が掲載されると聞きました さらなる反響が楽しみですね

ネットのほうの反響もたくさん届いています。中には、親にも叱りゼロで、というようなものもありましたが、それはですね。親としての気持ちは分かりますが、それでは奥田先生が奥田先生で無くなってしまいます

事務局のワタクシの場合、奥田先生は親としての子どもへの対応のまずさを厳しい言葉で何度も教えて下さいました ワタクシは他の心理相談や病院を回ってきた経験から、その場しのぎのカウンセラーの慰めの言葉がまったく親子のためにならず、むしろ問題をひどく悪化、長期化させてきたため、その苦い経験からそれを実感するのです

奥田先生には、初めて、今まで他の専門家から聞いたこともないような耳の痛いことを教えていただきました 学校に行かない息子をなんとかしたかったので、ぜんぜん腹が立ったりはしませんでしたよ

むしろ初めて指導を受けた時には「この先生って、まったく嫌われたりすることを恐れてないのかな」って内心思ったりして、それは今も変わりません。親に向かって言いにくいこと、誰も言ってくれなかったことを直言して下さった唯一の先生です さぞ嫌われても構わないというお覚悟をお持ちだったのではないかと

こんな経緯があったものですから、「これは本物だ」と直感したわけです それで、実際にはここでは書けないくらい大変なことをして息子に対峙しましたが、翌日から放課後からですが学校に行くようになりました ずっと動かなかった岩が動いたって感じでしたよ

その後、奥田先生に報告したときにいただいた言葉は忘れられませんよ。「他の心理士は言葉でお母さんを慰めようとするかもしれんね。でも、私は子どもの変化から慰めを受けてもらいたいと思ってる」「最初はお母さんのやり方や考え方を100否定してきたけど、○○君が元気に再登校できるように変わったんだから、私の言った通りにやり方を変えてくれたお母さんのお手柄100です」と。ありがたすぎて感動的でした

ですから、親には叱り100でお願いします 厳しいことを言われたくない親は、そもそも先生のところには来ないでしょうから。

先日、別の件で奥田先生にでお話しした際、ネットでの反響のことについても聞いてみました。以下、およそワタクシの記憶の通りのコメントです。(その後、「先生のご発言、これで良いですか?」とメールで確認したところ、「ええんちゃう? つーか、家政婦のミタばりのセリフ再現やな。その能力は大したもんや」とお褒めをいただきました なので、ほぼ正確だと言えるでしょう

ネットの反響の中でも、人物評価はどうせ悪いに決まってるから、ぜんぜん気にせえへんよ。どうしても親は人物評価したくなるでしょうに。前著から含めて、嫌われても構わん、てゆーか嫌われてナンボのことを言うてんねんから。 親には叱るよ。当たり前やん。弟子にも叱る。なかなか簡単には褒めんよ。子どもが変わって初めて褒めるわ。俺に「叱るな」って言われてもな。そんなん、塩に向かって「辛いよ」と言ってるようなもんや。塩が塩気を無くしたら、それはもう塩とは言わんやろ。せやから、めっちゃ辛い塩であり続けるし。塩が必要な人が必要としてくれるだけでええねん。

それよりも、春休みに新著が出る予定。もう秋に原稿は書き終わってるねんけどね。これは、また全然ちがう本やから。読者も「誰が書いた」だの気にせんと、書かれた内容のことを考えて読んでほしいね。まあ、新書の大手からなので、ほとんどの読者は著者の俺のことを知らずに読んでくれることになるんやろうけどね。本が売れたら、種芋を買ってジャガイモを育てるわ。もっと売れたらルクルーゼも買ってシチューをコトコト煮込むに違いない。場合によっては、21エモンに出てくる芋掘りロボットのゴンスケを導入したいって思ってるねん。

関西弁の再現はちょっと違うかも知れませんが、こんな会話でした

Kinokuniya20120120

それと、この写真。紀伊國屋さんの中でも頑張ってくれている店舗がありまして。スティーブ・ジョブズと同じ棚ですよ、先生 

 

ちなみに、これは二子玉川店の棚です

ありがたいなあ。「山本五十六」の横かぁ。なんで、子育て本なのに、五十六先生の横なのは、なんでやろう。

こんまりさんの整理本とか売れてるから、こんまりさんはルクルーゼを、各色各サイズ持ってるんやろうなあ。ときめいてるんやろうなあ。いや、ときめく整理できへんから、あんまり持たんようにしてはるんちゃうか。俺はルクルーゼを薪ストーブの上に並べて、ときめきたいわぁ。

などと、笑っておられました

それより、奥田先生の近況も含めて、新しい出発についての壮大な夢のような、これまた聞いたことのないようなお話しを聞くことができました 夢のような話も、先生にかかれば夢でないのか

我が家への助言内容も聞いたことのないものばかりでしたが、奥田先生の生き方そのものが聞いたことのないものばかりで 近々、このことも何らかの発表があるでしょう

ルクルーゼのお鍋を各色そろえられますように

 

※(2月6日追記)

長崎出張されておられる奥田先生から、大和書房からの広告情報の詳細メールが転送されてきましたので、ご案内いたします。

読売新聞 2月7日(大阪と西部2月8日)
毎日新聞 2月8日(大阪と西部2月9日)

要チェック

20120205181223 奥田先生からのコメント:

2回目の長崎。ええね、ここ大好きやわぁ。2年前に初めて行ったときに、「プライベートでも行きたい街トップ3」に入ったと言ってたけど、まあ今回も仕事でしたが、なんか好き。トップ3というかナンバー1かもしれん。神戸に似てるからかもしれんね。歴史を感じる街が好きというのもある。出会った先生方、若手心理士の皆さん。もっと、「ながさき言葉」を聞きたかったのに。敬語を使うと長崎弁が消えるんやって。それなら敬語なんか使わんといてよぉ。また来ます。

長崎は事務局のワタクシも哀愁を感じる大好きな街でございます 先生からこれ見よがしに送られてきた皿うどんが美味しそうっ

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2011.12.30

【絶賛発売中】叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本【大和書房】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

クリスマスちょい前に、ワタクシは奥田先生のご厚意で1冊ゆずっていただきました もう回、読んでしまいました

2回目になると、行動分析学の教科書に書いてあったあの原理かな、あれはその現象かな とか、じっくり深く読もうとしていて、気がつくとすごい勉強になった気がします

というのも、行動分析学の専門用語がゼロなのです これはすごいことだと思います

読後の感想なのですが、本のタイトルだけを見た人はきっと勘違いするだろうなと 「叱りゼロ」というのは何でも受容してあげなさいという意味ではないということは、奥田先生を知っている人とか子育てプリンシプルを読んだ人なら想像できると思いますが、知らない人からすると他の子育て本のように「子どもの要求をしっかり受け入れてあげて」というメッセージに受け取るんじゃないかしら

でも、読めば分かりますが、やっぱりそんな甘っちょろい本ではありませんでした 2章から、「叱り」よりももっと強烈な接し方がびっしり紹介されています。もちろん、体罰でもありません。言われてみるまで思いつかない回答もたくさんありましたが、読んでみると「そりゃあ、確かに効き目があるだろうね」「その方法があったか」と何度も思わされました

やっぱすごい子育て本です、これは

Photo で、書店にて見つけましたが、amazonでの売れ行きもさることながら、書店での平積み状態

 

 

 

 

 

 

 

 

Photo_3 別の書店では、平積みであったのがすでに残り1冊状態 書店でもめちゃ売れです

 

 

 

 

 

 

 

ワタクシの感想を奥田先生にお伝えしたところ、お返事コメントいただけました

ええことに気づいたね。そうです。あのタイトル、まさにその通りで嘘は無いんやけど、読みもしない人がひっかかるように意図的に計画してます。「叱る必要はまったくないけども、因果応報で結果に責任を持たせることのほうが親として大変でしょう?」「叱るだけなら出来る人は結構いるけど、子ども自身の行動に結び付けてわが子にリアルに損をさせることは出来ていますか?」というメッセージがあるわけですよ。ちゃんと読んでない人は、きっと「叱りゼロだけで大丈夫なわけがない」と言うやろね。逆に、「やっぱり子どもを叱っちゃだめだよね、何でも受け入れないと」と言う人もいるかもしれん。そんな人らには、ちゃんと読んでよと。

それにしても、想像していた以上に売れてるみたい。ありがたいことです。個人的にはイラストのゼリービーンズさんの母親や子どもの表情が見事やろ。自分が選んだイラストレーターさんではなく、出版社チョイスなのでしたが、本当に自分の好みな感じで好きです。また、一緒に仕事できる縁があったらええな。大和書房さん、ありがとう。ゼリービーンズさん、ありがーとゴザイマース。表紙デザインも気に入っています。

おお うらやましいな、べた褒めじゃん

奥田先生お気に入りのゼリービーンズさんのホームページはこちら

ワタクシもめずらしく褒められた感がありますので、いい年を越せそうです

それでは、みなさま良いお年をお迎えください。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2011.12.04

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本、発売間近!!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

2011shikarizero_4 奥田健次先生の単著第弾、叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本が、まもなく発売されます

帯付きの画像も見つかりました 下に貼っておきます

12月21日、一般書店にて発売予定。大和書房さんから出版されます(目次はこちら)。アマゾンや楽天などで、すでに予約購入の申し込みが開始されています 早めに予約申し込みをされると、思ったよりも早くお手元に届くかもしれませんね

これ、すごい楽しみなんですよね 親としては、ついつい叱ってしまうことってあるんですけど、自己嫌悪ですもん

叱られた子どもも嫌でしょうが、親だって自分が嫌になる

そんな悪循環を、なんとかして断ち切りたい

奥田先生は、物事の悪循環をいつもお見通しで、なおかつそれを断ち切る術を提供して下さるんですよね 子育てのことだけでなく、全部ですから。うまくいかない学校との話し合いとかも、どうしてそんなうまい方法が見つかるのって不思議なくらい なんど助けてもらったことか(感情に走りがちなワタクシはこっぴどく叱られたけど)。子どもには「叱りゼロ」なのに そういえば「親には叱りますよ」って何度も言われていた

奥田先生にしては比較的まじめなコメントをいただきました

この本は面白いと思うよ。パッと見、あんまり硬派な感じにはしてないねんけど、読んでみるといくつか「普通じゃない部分」がありますからね。「え、そんな答えが他にもあるの?」ってな感じやろうね。他にもあるどころか、いくらでもあるねんけどな。だから、本にするってのは、ほとんどを捨て去るわけやから割り切り上手にならんといかん。伝えたいことが1で、捨てるのが9くらいよ。本だけで著者を判断することなど、絶対に出来ないね。それは本を出版してみて初めて実感した事実。

読者も「そんなやり方、うちの子には合わない」とかいう読み方をせずに、「少なくともそういうやり方でうまくいく子がいるって、どういう原理があるのかしら?」と考えていただきたいね。実際、事実しか書かないわけやし。しかも、同様なことは書ききれないほどやってるわけやからね。著者のことを嫌いな人はその著者の本も嫌いで当たり前。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、ですからね。だから、そういうのは気にしません。「子育てプリンシプル」もそうやったけど、専門家の方々からの評価が高いのが有り難かった。

ところで「やり方」について言うと、「オールマイティーな方法なの?」と思い込むのが一般の人の特徴。でも、そんなことが言いたいわけではないんよ。「オールマイティーな方法があるんじゃなくて、全部、子どもに合わせる(だから合うんです)」って発想法なの。これ、行動分析学の基本的発想(帰納法と言います)。他の心理学や世間一般と違うところです。ちょっとコムズカシイことを言いましたが、本の中で専門用語はほとんど使っていません。中学生が読んでも分かる本を目指しました。冬休み用に読んでみて下さい。

Shikarizeroobi めっちゃ楽しみです

下記のリンクから、予約申し込みができます 乞うご期待ですね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2011.11.05

【講演会】子育て講演会の情報【またまた名古屋】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

2011年12月の講演会のご案内です。先日の500人会場のホールは、大入り満員でございました

さて、今回はまた名古屋で講演会です。今度は、ちゃれんじキッズさんの3周年記念講演会

講演というよりも、独演会のような感じになるのでしょうか やってみないとわからない、まったく新しいタイプのイベントになるようです

ちゃれんじキッズさんのホームページをご覧下さい。また、すぐに満員になるでしょうから、お申し込みはお早めに

それに、奥田健次先生の新著がもうすぐ出ます アマゾンでも、もう予約ができる状態になっていました。ワタクシも、早くもアマゾンさんに予約申し込みをしました

本のタイトルは変更されるんですって。今年の年末年始は、奥田先生の新しい子育て本を片手に、のんびりお正月を過ごそうと思います

ぜひ、みなさまもお楽しみに。タイトルからして楽しみですね

奥田先生からコメントをいただきました。

体調が悪い、ほんまに。まあ、あと少し何とかやるしかねえな。講演はうまくいくか分からへんね。スタッフらとの会話を公開するようなもんやからな。笑点みたいに大喜利やるかもな。もちろん、お客さんがいるんやから意識してセーブするやろうけども。とにかく、紅白歌合戦を見ながら年越しそばを食べて、行く年来る年を見つめてゴワーンと静かに年を越しましょう。

自分の体調のことよりも、バンコクの親子たちが心配。定期的に支援に行っている国の一つやから余計に毎日心配。こないだ講演をやったときには、いつもの町並みやったのに、その数日後にまったく別の景色になってしまった。日本人学校が心配。早く回復しますように、心から祈っています。

バンコクの平穏な日の戻りますことをお祈りいたします。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2011.09.04

【講演会】愛知県自閉症協会支援セミナー【@名古屋】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

2011年11月の講演会のご案内です。

愛知県自閉症協会(つぼみの会)さん主催の支援セミナーで、自閉症児の「困った行動」に困らない明るい支援というタイトルが付いております

「困った行動」に困らないとは、奥田先生ならではのタイトルですね

なんと会場は、今回500人規模のホールだそうです。午前の奥田先生の基調講演から夕方のパネルディスカッションまで、盛りだくさんのセミナーです。ワタクシも出席しようかしら・・・

この夏、あちこちを飛び回って足を悪くされた奥田先生にコメントをいただくのは心苦しかったのですが、コメントいただいちゃいました

どでかいホールですな。1,200人規模のホールでやったこともありますが、500人くらいでも、ちょっとしたコンサートライブですよ。今回、自分の講演よりも実は午後のパネルに、県外から特別ゲストパネラーをお招きすることになり、これが何よりワクワク楽しみですよ。愛知県や名古屋の教員や教育行政、福祉職の方々には、ちょっと井戸の外を見てもらうことになるでしょう。化学反応が起きるのを楽しみにしています。久しぶりに、「まぜるな危険」やで。やはり外からの血を入れないとね。中部地区は、悪い意味で「そのまま」なところがありますから。そのままでええのは、相田みつをだけにしておけばええがな。

なんだか、久しぶりに過激で毒々しいディスカッションになりそうなのですね。危険なニオイがしますよ ぜひ、午前中から午後までの全日程にご参加され、お聞き逃しありませぬよう

以下、インフォメーションです。つぼみの会さん、自閉症児のための明るい療育相談室の学苑社さんホームページもご覧下さい。

>>>

愛知県自閉症協会支援セミナー
【自閉症児の「困った行動」に困らない明るい支援】

愛知県自閉症協会では、下記のとおり、支援セミナーを行います。自閉症についてもっと理解したいと思っている保護者の方、幼稚園や保育園、学校の先生、学生の方、福祉サービスに従事している方、企業の方、一般の方などたくさんの方のご参加をお待ちしております。
今回のセミナーでは、国内外で自閉症児の臨床活動をされている奥田健次先生をお招きします。この機会に一人でも多くの方に、奥田先生の療育の極意にふれていただきたいと思います。参加ご希望の方は下記要項をご覧いただきお申し込みください。

日時:平成23年11月3日(祝・木)10:00~15:45(途中昼食休憩)
会場:中区役所ホール(中区栄4-1-18)*地下鉄栄駅下車 栄地下街12番出口より東へ徒歩1分
    *駐車場がございませんので、公共交通機関をご利用ください。
内容:10:00~ 基調講演
       『自閉症児の「困った行動」に困らない明るい支援
          ~家庭・学校・施設における対応のポイント~』
   13:30~ パネルディスカッション
講師:奥田 健次先生(桜花学園大学人文学部准教授)
   *兵庫県西宮市出身。専門行動療法士、学校心理士、臨床心理士。
    1999年、 日本行動療法学会 内山記念賞受賞。
    2003年、日本教育実践学会研究奨励賞受賞。
    2008年、第4回日本行動分析学会学会賞(論文賞)受賞。
    日本国内だけでなく、海外でもご活躍の先生です。
コーディネーター:船橋 篤彦先生(愛知教育大学障害児教育講座准教授)               
パネリスト:奥田健次先生、公立学校教員、愛知県自閉症協会保護者(調整中)
定員:450名(先着順)
資料代:つぼみの会会員1,000円 会員外2,000円 学生1,000円(要学生証提示)
   (当日会場で申受けます)
締切:10月15日(必着)*ただし、定員に達した場合は、締め切り前でも受付終了となります。
共催:あいち発達障害者支援センター、名古屋市発達障害者支援センター りんくす名古屋
【申込方法】
◎会員・会員外とも往復はがきでのお申し込みのみ受付けます。上記の内容をお書きください。
往信はがき=「11月セミナー参加希望」と必ずお書き添えの上、①参加者氏名、②ご住所、③連絡先(自宅、携帯など確実に連絡の取れる番号)、④会員/会員外の区別、⑤保護者/専門職/支援者/学生などお立場をご記入下さい。
返信はがき=表面は返信先の住所、氏名を必ずお書きください。
      裏面は入場券を印刷しますので何も書かないでください。
      入場券は10月15日以降、順次発送いたしますのでご了承ください。
◎なお、お申込はがきはお一人一通有効です。ご家族でお申込の場合でも、お1人ずつお申し込みください。
申込先:愛知県自閉症協会(つぼみの会)「11月セミナー申込係」
    〒460-0013 愛知県名古屋市中区上前津2-14-25 上前津中央マンション202号
問合せ先:TEL/FAX052-323-0298
*事前にお申し込みください。お申し込みなしの当日参加はお受けできかねますのでご協力をお願い致します。
*会場内(ホール・ロビー)は飲食禁止です。休憩の際の昼食については、お手数ですが各自会場外でお摂りいただくようお願い致します。

>>>

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2011.06.26

電子書籍版「子育てプリンシプル」、ボイジャーストアのバナー広告をご覧下さい!!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

前回の記事で紹介しました電子書籍版の子育てプリンシプルですが、その後、ボイジャーストアさん(Voyager Store)のトップページに でかでかとバナー広告が掲載されとります

Voyagerokuda_2

こんな画面です どこに子育てプリンシプルのバナーがあるか、分かりましたか? ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の下、スタンフォード大学のティナ・シーリグ教授の下ですよ!!(゚ロ゚屮)屮

 

 

ぜひ、みなさまもボイジャーストアさんのサイトをご覧になってください

 

ボイジャーストアのトップページ ← クリックしてみてね

Altbook

 

それと、ボイジャーストアの中のaltbookの中に入ると、子育てプリンシプルのバナーがメインなのでございます でかっ

 

まだまだ電子書籍に慣れるには時間がかかりそうなアナログ人間のワタクシですが、アメリカでは紙の本よりも部数で超えたのだとか

 

可能性は計り知れませんね(≧∇≦)

 

altbookのトップページ ← こちらもクリックしてご確認下さい

 

ご多忙の奥田先生には申し訳なかったのですが、メールでご感想を尋ねてみました。

すまんね、返信が遅くなって。いま睡眠時間が3時間くらいしかない毎日で。 電子書籍は、確かに可能性はあるんやろうね。ワシみたいな芸人が、ハーバードやスタンフォードの先生の広告と並んで出てるなんて、紙の本では考えられんわな。せやけど、日本での電子書籍普及はまだまだやろうな。圧倒的にこのメディア利用人口が少なすぎる。こないだのデンバーに行って驚いたんやけど、たった1年前の渡米時と比べて、会場にワンサとiPadを持ち込んでるアメリカ人がいて。iPhoneなんかは全員が持ってるみたいに見えた。発表を聞きながら、がんがん利用してるねん。アメリカ人全員が機械オタクに見えたくらいよ。iPadとかになると、日本ではまだまだチラチラ見かけるくらい。ひねくれ者のワシは、電子メールとか電話とかも捨てて、伝書鳩にしようかと。『NTT PoPoPo』とか『ドバトバンク』とか設立して、『iPigeon』を売り出してみたい。以上!

おぉ NTTポポポとか、奥田先生がまだブログ書いておられた頃の記事「トイレですること(煙草、マリファナ、携帯電話)」じゃないですか(´,_ゝ`)プッ

デンショバトは困りますが、それはさておき。電子書籍版「子育てプリンシプル」を、ぜひまだ電子書籍を未体験の方もお試し下さいね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶことお知らせ |

2011.05.25

【電子書籍版】子育てプリンシプル【本日発売!!】※ランキング1位の追記付き

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

こりゃ、すごい

ロングセラー中の子育てプリンシプルが、電子書籍として本日、発売開始となりました〜 一ツ橋書店さんのプレスリリースは、こちら

ウワサには聞いておりましたが、身近な本が電子書籍になるなんて、不思議な感じがします

ボイジャーストア(Voyager Store)から購入できます。PCからのサイトはこちら。iPhoneやiPad、iPodなどの場合、Voyager Booksのアプリを無料でダウンロードしてから、子育てプリンシプルを検索してみて下さい

正直、事務局のワタクシ、古いタイプの人間でして、「本はやっぱり紙の本を手にとって読みたいわ」と考えておりました。その感覚的なものは、今も変わったようには思えません

でもですよ。考えようによっちゃあ、電子書籍ならではの利点もあるんですね それは、「いつも持ち歩いてることになる」ってことです あたりまえっちゃあ、あたりまえのことなのですが。たしかに、紙の本から得られる質感は、やはり紙の本からしか得られませんよね しかし、それだけに大切な本を持ち歩いて傷ませたくないし、なにせ重たい

紙の質感はなくても、ちょっと読みたいときに、携帯電話の中にその本が入っているわけですから、荷物の量はまったく増えない。まあ、これほとんど奥田センセの受け売りなのですが iPhoneユーザーとして、ありがたーく電子書籍版「子育てプリンシプル」を購入&インストールさせていただきます

そういうことで、すでに紙の本をお持ちのお方も、ぜひ、スマートフォンやパソコンの中に、電子書籍版「子育てプリンシプル」をご購入いただき、さらに身近な一冊にしていただければと思います 税込みで800円だそうです。

渡米前でお忙しい奥田先生ですが、「電子書籍版の出版に際し、ひとことだけコメントください」と、メールで催促してみました。すると、

21世紀やなぁ

・・・と、これだけでした ほんとにひとことじゃん

紙の本も、引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

2011okuda_rank1_2 ※追記:『奥田健次の教育改革ぶろぐろ部』事務局より(2011年5月26日)

す・す・す、すんごい なんと、電子書籍版「子育てプリンシプル」が、ボイジャーストアのaltbookのランキング1位になっております 発売後、24時間も経たないうちに、たくさんのお買い上げをいただいたようで、ご購入いただいたみなさま、ありがとうございますっ

ワタクシのiPhone、ばっちりインストールできました。やっぱり紙の質感がないので、まだまだ読むには違和感だらけなのですが、「いつでも持ち歩いてる感」がイイ

奥田先生にメールで、「ランキング1位ですよ、赤川次郎の三毛猫の上にございますっ!」と速報してみました。真夜中なのに速攻で返ってきたお返事は、「最大瞬間風速みたいなもんやろ。そんなん言うたら、amazonのときもモー娘。の上にランキングされたこともあるわね。三毛猫をみくびんなよ」とのこと 血液型に結びつけるとまた先生に叱られるでしょうが、B型の先生の扱いはなかなかムズカシイ

とにかく、お買い上げありがとうございます。そして、どうぞ紙の本、電子書籍版のいずれも、末永くよろしくお願いいたします 記念にランク1のを掲げておきます

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2011.04.27

【新刊】行動分析学研究アンソロジー2010【単行本】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

久しぶりの更新となります。東日本大震災のこともあって、生活が落ち着かず、記事が滞っておりました。この度の大震災で被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。

さて、星和書店さんから行動分析学研究アンソロジー2010が刊行されました

チラシには、下記のように紹介されております。

日本行動分析学会創立30周年を記念して刊行された。

日本行動分析学会の学会誌「行動分析学研究」から

珠玉の論文21編を集め、新たに論文へのコメントを追加した。

行動分析学初学者の「行動分析学的な研究とはどのようなものか」

という問いに具体的に答えるために編纂された一冊である。

テーマは哲学、基礎実験、応用実験、実践と多岐にわたる。

つまり、学会の論文とかは図書館で複写をお願いするとか学会員でなければ、なかなかお目にすることはできないんですけども、こうやって書籍化されると一般の人でも他の本と同じように購入できるというメリットがあるんですね

哲学や基礎実験とか、素人のワタクシにはちょっとコムズカシそうですけども、興味あるところ必要なところを読むだけでも、手元に置いておきたい便利本なのかもしれません

そして、何より。

奥田健次先生の学会賞受賞論文が所収されているのです そういうのもあって、当然「買い」です。サインしてもらおうっと

コメントをいただいております(ちなみに、奥田先生のコメントは大震災前の、この本の発売前のものですので、まだこの本が先生の手元になかった2月中旬頃のコメントです)。

おお、これね。不登校の論文ですわ。その後も同じような子ども達を、わんさと元気にしてるからね。論文については教科書的ですよ。オーソドックスやと思う。どんなコメントが書かれているのかが楽しみです。それにしても、アメリカから戻ってきて誰の紹介もなく行動分析学会の大会に初参加したのが懐かしい。あのとき、自分の論文がこんなふうにアンソロられるなんて想像もせんかった。だから、別にそれを意識したこともなかったので目標にしていたわけでもない。そんなもんです。自分としては、もっとすごくて、もっと面白くて、もっとワクワクするような介入のほうが沢山あって。そっちを論文にできない(または書く時間がない)のが、何とももどかしい。ええよぉー、ほんまに。自分の仕事をこんなに真剣に出来るなんて最高ですわー。

また、先生は照れ隠しみたいな 改めてコメントとかお願いすると、奥田先生ってまず決まってマトモに答えてくれないです。おちょくられるワタクシがいけないのかな。。

しかし、お会いするとどんだけ情熱的なお方か、お会いした方は分かると思いますけどね。不登校のお仕事にしても、いじめの問題への取り組みにしても、何時間もかけて妥協を一切ゆるさない態度は、ブログのコメントでは絶対に伝わらないと思います

事務局のワタクシなんかは、怒濤の如く叱っていただきましたから。怒鳴ったりされないんですが、怒濤ではありますね。親子関係が安定すると途端にお茶目な先生が出てきます

先日、フォトアルバムにチョッパーを追加しましたが、奥田先生に加工後のお写真をお見せしたときにワタクシはまた要らんことを聞いてしまいました。「先生はONE PIECEに出てくるキャラみたいに、強くて、優しくて、明るくて、お茶目で、激しいですね」と何気なく発言したのですが、「ちょい待ち! 『おバカで』が抜けてるやろ! あと『おマヌケで』とか『おムコウミズで』とかも忘れたらいかんぜよ」と返されました

不登校のことについてになると、ついついワタクシ、途方に暮れていた日々に奥田先生に助けていただいた日のことを思い出して、感動やら感謝やら、感慨ひとしおな気持ちになってしまうのでした

ぜひこの珠玉の論文集、他の本とはひと味も違うものですので、ぜひ蔵書の一つに加えてみてはいかがでしょうか。石川健介先生の解説コメントを読みまして、奥田先生がどのような点で細やかな配慮をしておられたのかネタバラシ的なところがあって「ナルホド」と、それも得した気分になりました

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

関連記事:

奥田先生、学会賞を受賞!!(事務局からのお知らせ)


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2011.02.05

【2/12沖縄で放送】ビーバップ!ハイヒール【QAB琉球朝日放送】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田先生ご出演のビーバップ!ハイヒール人はガラッと変わる! 行動のウラに隠された法則が、沖縄でも放送されます

2011/02/12 10:00 〜 2011/02/12 10:55(琉球朝日)

沖縄では約5か月遅れなんですね。しかも、他局ではだいたい深夜帯なのに、沖縄では午前中なんですね

沖縄にお住まいのお方、ぜひご覧下さいね

ちょっと遅くなりましたが、新年の最初のお言葉もコミコミで、奥田健次先生からのコメントを(今回はお電話でインタビューしたことをワタクシがなるべく忠実にまとめました)

先生、ブログ用に新年のご挨拶とかいかがですか

ってゆーか、もう2月になってるやん。集中講義2つとかやってるから、この1か月で1年分の講義をこなしたことになるよ。生きる屍か、おいらは。しゃべりすぎで声が細川たかし、ちゃうわ、氷川きよし、ちゃうわ、五木ひろし、ちゃうわ、森進一ちゃうわ。。。いや、森進一でええんや! そう、森進一のようなボイスになってますよ。「おふくろさん」って学生の耳元でささやいたろか。似てて怖いやろうな。おふくろさーん♪

そっちですか 似てるどうこうじゃなくて女子大生が耳元でささやかれるほうが怖いじゃないですか で、沖縄でのビーバップハイヒールのコメントをお願いしますm(_ _)m

え? ビーバップ!? その日、ちょうど沖縄入りしてるわ。なんちゅう偶然? みんなで見てね〜ってな感じやね。ムーチー食べながら見てね〜って。巨人と楽天のキャンプとオープン戦を現地リポートしに行くねん。

まじっすか

そういえばこないだは羽田から那覇、隣の席がトルシエ監督やったこと、言ったっけ??

ええっ!!(゚ロ゚屮)屮 聞いてないですよ、すごいですね どんな方でしたか(゚▽゚*)

フォーメーションとしては、2−2−2−2−・・・みたいな座席の配置やったな。

いや、客室の座席をサッカーのフォーメーションとかに見立てないで下さい トルシエ監督はどんなお人でしたか

フランス人やからってフランスパンをいつも持ってるとは限らんぞっ! ( ´_ゝ`)ノボンジュール

いやいや、誰もそんなこと聞いてませんですよ( ̄Д ̄;;

手がデカかったのが印象に残ってるな。さすがスポーツ選手って感じ。

サッカーですってば(#`Д´)

いやこれはまじで足については革靴を履いていたから分からへんやん。2コイチの座席やからお互いの手と手がつながるくらいの近さですよ。下手するとメルヘンですよ。二人の距離は近すぎた。だから、でっかい手やなあ、ビンタとかされたくないなあ、ビンタされたらレッドカード出したらないかんなあ、飛行機から退場ってパラシュートなんかなあ、という印象しか残ってへんねんって。

・・・もうトルシエ話は結構ですからε-( ̄ヘ ̄)┌

ああ、すまん、すまん。トルシエ話じゃなくてザッケローニ話のほうね。すごかったな、アジアカップ。おれは全試合、最後まで見てたぞ。ドルガバの他にザッケローニ監督も好きになってしまったやんか。インテルも。そもそもイタリア人の気質というのは本来・・・

・・・先生、サッカー日本代表の新旧監督の話じゃなくって(;;;´Д`)ゝ ビーバップのことをお話し下さいよぉo(_ _)oペコッ

なんや、そっちね。さっき「サッカーですってば」とか言うから。なんやったっけ。あ、今度「メリットの法則」をちゃんと本に書いて出します。ちゃんと行動分析学の本ですよ。そっちのほうもお楽しみに。活字でどれだけボケられるかが勝負や。しかし、活字ではツッコミが常に自分ばかりやから難しいんよ。一人ボケで一人ツッコミのオンパレードになると1回くらいはええねんけど、やりすぎるとシベリアっぽくなる。それだけは何としても避けなければいかん。まじめに書かねばなるまい。

何の心配をされてるんですか\(;゚∇゚)/

わざと「めんどくさい行動」を付加するっての、沖縄の人たちってどうなんやろうかな。誰にしても苦手なんやけど、地域性とかあるかどうか。沖縄の地域性といえば高校野球のイメージが強いけどもサッカーが結構人気で・・・

またサッカーに持って行くんかいっ o(#゚Д゚)_‐=o)`Д゚)・;

こんなやりとりでした すんません、ほとんどサッカー話で

気を取り直して、それでは沖縄の方々は放送をお楽しみにして下さい。奥田先生が放送当日、沖縄入りされてるんですって。そして、メリットの法則の教科書は、本当に楽しみにしてます

※追記

奥田先生から「すまん、自分の予定なんかどうでもええねんけど、認識が1週間ずれとった。スケジュール的にバタバタしていてね。勘違いしてた。実際、巨人−楽天オープン戦はもう1週後やった。自分が沖縄入りするのは、放送1週間後」とのメールをいただきました。沖縄での放送日は、お知らせした通り2月12日でございます 新聞やテレビ番組ガイドなどでご確認下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

前回までの関連記事:

【本日10/16放送】ビーバップ!ハイヒール【山形テレビ】

【本日オンエア】ビーバップ!ハイヒール【名古屋中京広域圏】

【本日9/9放送】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

【テレビ出演】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

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2010.12.20

【講演会】児童・思春期の問題行動への行動分析学によるアプローチ【@京都】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

2011年2月の講演会のご案内です。京都認知行動療法カウンセリングルームさん主催の、第10回京都行動療法研修会

奥田先生のご講演テーマは、

児童・思春期の問題行動への行動分析学によるアプローチ

主に、不登校へのアセスメントや介入についてのお話が中心になるようです

奥田先生からのコメントです

京どす。京どすえ。関心おありのお方はどうぞお越しやす。京の都までお上りやす。いつもの不登校についての話をするんどすが、3時間もあるどすさかいに、事例についてもあれこれ紹介するつもりどす。。。あかん、なんちゃって京都弁、むずかし杉る。はんなりにもほどがあるわ。  京都はええとこやで、ほんまに。もちろん、日本一すきな場所やな。2年ぶりやね、京都での講演は。絶対に「ブランド京野菜」をおすすめしますよ。岩倉具視も食べたはずやし、吉良上野介に仇討ちする前に山科に隠棲していた大石内蔵助も食べたはずや。もちろん坂本龍馬も。とにかく、京都いうだけで野菜にしてもお水にしても、歴史を感じられるからな。テンション上がるわー。なんで小中学生の頃とか、歴史が嫌いやったんやろうなー。面白くなかったもんなー、授業が。弥生時代あたりで嫌になったわぁ。ってことで、やっぱり授業は教え方やって。そう自分にプレッシャーをかけとくことにするお茶目な自分。しょうがないやん、人間だもの。

相田みつを いくらテンション上がったからって、話が広がり杉

ぜひ、事前学習をしておきたいというお方には、下記の論文をお薦めしておきます。図書館などで複写依頼して下さいね。「行動分析学研究」のは、学会賞受賞論文です

 奥田健次(2007)不登校の行動論的予防に向けての挑戦的提案(1).子どもの健康科学, 7(2), 3-11.
 奥田健次(2008)不登校の行動論的予防に向けての挑戦的提案(2). 子どもの健康科学, 8(2), 3-8.
 奥田健次(2005)不登校を示した高機能広汎性発達障害児への登校支援のための行動コンサルテーションの効果−トークン・エコノミー法と強化基準変更法を使った登校支援プログラム−.行動分析学研究, 20(1), 2-12.

少ない定員ですので、お申し込みはお早めに こちらからご案内をご覧下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2010.12.02

【特別講義】いじめの防止と再登校支援【@法政大学】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

あっという間に12月

みなさま、いかがお過ごしでしょうか

すでに、島宗先生のブログでご紹介されておりますが、今年もまた法政大学で奥田先生の特別講義が開催されることになりました(奥田先生は法政大学大学院の講師でもあります)。一般の方も参加できるそうですので、ご関心のある方はぜひこの機会にどうぞ

奥田先生のコメント:

さむい。しぶくて熱い煎茶を飲みながら柿の種を食べたい。ピーナッツは捨てるけども。特別講義はこれ、急遽、決まりました。法政大は非常勤やら客員研究員やらで関わらせていただいとりますから、こんな離れ業っぽく急に特別講義というのもありえるんです。不登校の話で、いつもと同じ講義ですけれども、2回3回と聞いてもらって良いんじゃないかと。世の中で言われてることとあまりにかけ離れてることを言ってるんやから、しっかり問題解決につながる考え方に巻き戻していただかないとね。簡単よ。簡単にほんまに良くなるのにね。それを、受講者に実感していただくことが第一です。自分は理念ばかりの教育学者と違うので、講義や講演だけやってるわけじゃないやんか。今日も不登校の子どもの相談してきたところ。前回の1回の親面接だけで、元気に学校に行ってますって(当たり前すぎて自慢にもならんけど、両親とも感激されてるのがうれしいね)。それよりも、ぽかぽか温かい縁側でお茶をゆっくり飲みながら柿の種を食べたい。ピーナッツ抜きで!

コメント、ありがとうございました

そんなわけで、みなさんもぜひ柿ピーをお食べ、じゃなかった 法政大にお越し下さいね

そして、律儀なお方にはぜひともあらかじめ子育てプリンシプルと、前回記事児童心理の奥田先生の担当箇所「初期の登校しぶりへの介入」を、特別講義前に読んでおいていただければと思います

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2010.10.30

【エキスポ出演】学習を促進する個別指導の原理【JDDネット】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

2年に1度だったはずの発達障害児支援エキスポ「次世代育成と発達障害児者支援の体験博覧会」が、今回から年に1度に? 初回も2回目も、奥田健次先生のワークショップは満員御礼札止めでした

去年:【速報】発達障害児支援エキスポ2009【事務局より】

3年前:発達障害児支援エキスポ2007

今年は熊本県内にて開催されるとのこと 九州看護福祉大学にて、11月20日(土)15:30-17:30 です。

奥田先生にブログ用コメントいただきました

これね。今回はさすがに札止めにはならんでしょう。ちょっと情報公開が遅かったかもしれないので。てか、他の先生方よりも多めに設定してますから。何年前か熊本のでっかいホールで現場の教員対象の講演をやったり、一般向けの講演をやったりしたけど、そんときは「熊本県民こんなに一箇所に集まってええの?」というくらいやったね。自分は家族支援とか地道な活動を熊本でもやってきたけど、講演は久しぶりやなあ。馬刺と辛子蓮根を食べに行きますよ。あとは、今回こそ熊本城の「武者返し」を登りきりたい。多分、無理。加藤清正のすごさを味わうには石垣を素手で登るのが一番。返されるよ。馬刺や蓮根よりも熊本を味わえるよ。欧米の観光客に「ニンジャ・ブシドー」とか、また言われるに決まってる。ナメルナ。しゃらっぷ。A ninja has special equipment. But I don't have it.や。素登りやぞ、こっちは。

せ、先生!?

今年のワークショップは「発達にどんなつまずきのある子どもであっても、すべての子どもは絶対に良くなる」という実感を持っていただける話をします。内心、「どうせ無理だ」とか「やっても無駄だ」と無気力になっている人は少なくない。そんな無気力を蹴散らしてしまう話です。後は、具体的な実践事例を紹介して、明日からの学校教育、家庭教育、相談室での支援に役立つ話題を提供する予定です。

コメント、ありがとうございます 途中なんやかんやと熊本城のワークショップと間違えられてはいけませんので、勝手にコメントを分割させていただきました

ワークショップは、満員になると申し込みができなくなるみたいですので、迷っておられるお方はお早めに

ホームページはこちらをクリックして下さい

次世代育成と発達障害者支援の体験博覧会2010

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2010.10.23

【鼎談掲載】こどもがまんなかフォーラム2010【こどもマガジン】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

全日本私立幼稚園連合会、(財)全日本私立幼稚園幼児教育研究機構、全日本私立幼稚園PTA連合会の三者共同プロジェクト、こどもがまんなかPROJECTというものがございます。

このプロジェクトの全国大会、こどもがまんなかフォーラム2010が渋谷C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)にて開催されます。2010年11月17日(水)です。

この大会に奥田健次先生が登場されます

登場されます...と申し上げましたが、奥田先生ご本人は会場には来られません。この会場に来られた参加者のみなさまに配布される『こどもがまんなかマガジン』に、カラー7ページで鼎談に出席した一人として登場するということです 全国から集まって大入り満員になるようですが、このマガジン自体は「全国約8000園の私立幼稚園すべてに発送」されるんだそうです。

奥田先生にお言葉をいただきました

企画担当者から「子育てプリンシプル」の著者としてスポットを当てますんで、どうしても登場していただきたいと依頼されたんですわ。えっ、じゃあ「こどもがまんなか」やなくて、「おれさまがまんなか」でええんですか? ほんまにええんですね。ってな具合でお引き受けした次第。まあ、鼎談やってみるとそれほどまんなかやなかったよ。せめて、髪型だけでもぴったりセンター分けで抵抗したかったんやけどなあ。手に入る人はこのマガジン読んでみて下さい。ご一緒した先生の「普通の子に...」というご発言に、「普通」って何のことやら自分には分かりません、と。自分は「みんなとはちがった人たち」をウリにしてるし。「普通」という観念は、自分の中では「各駅停車のことでしょ、阪急電車で言うところの」くらいの位置付けに過ぎません。それから、企画者側にちょっとした警鐘も。「こどもがまんなか」というキャッチフレーズを、親が「わがこがまんなか」と思い込んだらえらいこっちゃ、と。無人島に一人だけならありえるかもしれんが、複数の子どもがいたら誰かが「はしっこ」に押しやられるんやから、ぶつかりあいですがな。だから子育てには調整がいるってわけ。「はしっこ」の素敵さや住みやすさも教えてあげないとね。「はしっこ」も「まんなか」だよって。そんな話もしました。それから、年に1回の運動会とかに来てくれるパパよりも、そのたった1回の運動会に来られなかったパパが勝る場合もあるということも話しました。運動会に来てくれなかったパパが勝る場合なんてあるのか、と思われるかもしれませんね。それがあるんです。鼎談をお読みいただければ具体的な例を紹介しているので、きっと「なるほど確かに」と思っていただけるでしょう。

運動会に来てくれなかったパパが勝る場合

どんなケースなんだろ 早く回答を知りたいです

非売品のマガジンなので、とても貴重なものですね なんとかして手に入れよっと

参加できそうな方はぜひ当日、会場でゲットして下さいね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2010.10.15

【本日10/16放送】ビーバップ!ハイヒール【山形テレビ】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田健次先生が登場されるビーバップ!ハイヒール、「人はガラッと変わる! 行動のウラに隠された法則」。山形テレビで放送されます

2010/10/16 24:30 ~ 2010/10/17 1:25

上記の時間のようです。該当する地域の方はご自身で番組表をお確かめ下さいね

さて、先日の神戸親和女子大で開かれた行動分析学会大会に出席して来られた奥田先生。どうでしたか?とメールで聞きましたところ、

>おう。タクシーで入ろうとしたら門番に入り口で降りるように言われたわ。そこをなんとか坂の上までプリーズとお願いしてみたが、みなさまここで降りていただいてますからと。なかなかキチンとした門番で、お寺の仁王をホーフツさせたわ

 ちがーう

そうじゃなくって、ちょうどビーバップ放送1か月後で、しかも行動分析学会で、しかも関西だからどうだったんですかって聞きたかったんですよ 再度メールをしてみましたら、先ほどいただきましたお返事

そりゃ、いろんな人に質問されたよ。放送内容についての学術的質問からミーハー的質問、写真撮影やら、しぇいくはんどやら。理事会でツルシアゲにされるとかあるんかなと思っていたけど、今の理事会の先生方はユーモアセンスあふれる方ばかり。理事会とか以外でも、番組でしゃべったことの補足説明やカットされた部分などを聞いた若い衆らは、事前に杉山尚子先生の新書や、子育てプリンシプルなどを読んで取材し構成したディレクターさんや放送作家さんも本当にすごいと。まったくその闘莉王、ちゃう。そのトゥーリオ、ちゃう。その通りよ、うん。あと、有料サイトの動画にアップされてるけど、とある話しの流れから自分がアドリブで「デメリット」の解説をすることになったんやけど。台本では「メリットの法則」だけで進行する予定だったのが、うまいことデメリットの話にも展開できたのは儲けもん。しかも、小杉さんが「電気ショック」を提案して、凡人チームが3人そろって吉田さんをビリビリ攻撃。吉田さんが「え、そんな○○○的な罰?」と、芸人さんが「電気ショック」とか「罰」という専門用語を並べてくれた。自分は立場上、こんな罰の話はしたらいかんでしょ。人相手に使わへんしさ。芸人さんたちやから、そんな話をしてくれて良かったんよ。だからあの展開はベストやね。お世辞抜きに、頭の良い人たちやわー、ほんまに。

ほんと、そう思います それをアドリブでうまく引き出した奥田先生もグッジョブ

ビーバップ!ハイヒールの携帯サイトの動画は6か月ほどで見られなくなるようです。ぜひ、そのブラマヨ吉田さんの「○○○的な罰?」というご発言をご覧になって、吉田さんの言葉のチョイスのすばらしさを今のうちに堪能して下さいね あと、隠れた名場面は何と言ってもたむらけんじさんの「情けない表情」です 奥田先生がちゃんとたむけんさんに「申し訳ないんですけど」と前置きしてから、行動を見りゃわかる事実をキッパリ伝えているときに、それを聞いておられる表情が愛らしくてたまりませんでした 小杉さんもわざとたむけんさんの情けなさを際だたせようと奥田先生の解説を繰り返し強調して言語化しておられてヒドイ たむけんさん、ほとんど半泣きじゃないですか たむけんさんは獅子舞キャラよりも、あんな情けないキャラが大好きです ぜひ、有料ですが動画サイトをご覧くださいね

ビーバップ!ハイヒールのPCサイトは、こちら

奥田先生の登場回のバックナンバーページは、こちら。人はガラッと変わる! 行動のウラに隠された法則

放送作家りんたろうさんの記事は、こちら。人や自分を思い通りにできる~行動分析学~

あと、ワタクシも番組で紹介された筒井先生の裏辞典を購入しました。抱腹絶倒というか、見ちゃいけないものを見てしまった感じでした

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

前回までの関連記事:

【本日オンエア】ビーバップ!ハイヒール【名古屋中京広域圏】

【本日9/9放送】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

【テレビ出演】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

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2010.09.23

【本日オンエア】ビーバップ!ハイヒール【名古屋中京広域圏】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

先日、ようやく事務局のワタクシも9月9日に近畿圏で放送(ビーバップ!ハイヒール)されたテープを見ることができました

面白い

わかりやすい

奥田先生はいつものボケをかましておられました しつこく長いノリにはしっかりとツッコミを入れてもらっていましたね プロのツッコミに心底よろこんでいる奥田先生の笑顔が印象的でした

ちなみに、なんと視聴率13.5%

これは夜11時台では、かなり脅威的な数字だそうです 確かにこの回の内容はローカル番組ならではというより、あきらかに全国区的な内容ですもんね。ツイッターやブログなどでも大反響でしたね

さて、この放送が名古屋はじめ中京広域圏で、本日9月23日(木)24時20分から放送されます(日付は24日ですが、23日の深夜ということです)。メ〜テレです。名古屋は先生のお膝元。そして、この日はちょうど栄で講演会ですね。講演会の後、名古屋におられる方はそのまま夜遅くから放送されるので、ご覧になって下さいね (補足:岡山・香川地区も本日深夜、放送されるようです。それぞれ放送時間をご確認下さい)

奥田先生からコメントをいただきました。

自分は9月9日には見られへんかったんです。あっちこっちお仕事ツアーやったからね。テレビ局から滞在先まで送ってもらったDVDで、遅ればせながら見ましたわ。普段、一人ボケをやってるからどうしてもノリが長くなってしまってる。そこはリンゴねえさんにバッチリしばいてもらえたので感謝(笑)。途中、自分のボケをブラマヨ小杉さんが乗ってくれて吉田さんがツッコミを入れつつ、そのツッコミがズレてきて(笑)、逆に小杉さんに激しくツッコミ返されるという展開になるとは(感激でした)。とにかく、あれ、まったく打ち合わせゼロです。ほんまにプロってすごいわ。質問コーナーも打ち合わせする暇が無かったんです。だからアドリブで回答してます。吉田さんの切実な相談を5秒で回答してしまって、ちょっと悪かったかもしれん(笑)。たむけんさん、夏川純さんへの回答は、かなり真面目な内容なのですが、それらはモバイルサイトでペイパービューです(1回視聴するのに30円くらい)。ペイパービューって、林家ペーパー夫妻を見ることちゃうで。

やはり学術的な説明は全部カットされてました。やや認知っぽい説明をしてしまっている部分がオンエアされてますが、そこも収録では「新しい随伴性にさらされることになる」という意味の説明をしているのです。それでも、収録ですら「随伴性」とかの専門用語は、口にさえ出せる雰囲気ではありませんでした。しかしまあ、文句を言いそうなのは意地悪な同業者だけでしょう。やってる自分は分かってるし、使い分けてるんやからええねん。使い分けられへんほうが、どうかしてるゼ(笑)。情報バラエティー番組やで。放送大学とちゃうねんって。

それにしても「メリットの法則」という一般向けネーミング。放送後にいろいろ反響があったようですが、これは行動分析学では「強化の原理」と言います。もっときちんと学びたいと思ったお方は、わが国の行動分析学の第一人者、杉山尚子先生の教科書をぜひお読み下さい。正しい用語で、なおかつ分かりやすく解説されており、今回の放送をご覧になった方には特別に理解が深められるはずでしょう。

それにしても、打ち合わせゼロであれだけ堂々と芸人さんらと渡り合える奥田先生って、やっぱり話し慣れしておられるから それとも関西人だからかしら

事務局のワタクシのお気に入りシーンは、

1位 究極のダイエット

2位 先祖が海賊

3位 吉田さんへの5秒回答

モバイルサイトのほうは、

1位 たむけんさんへの回答に、小杉さん「メリットが小盛り」と

2位 夏川純さん母にさらっと「チーム牛若」入りを勧める奥田先生

3位 吉田さんへのデメリット提案に対する吉田さんのコメント

これらが何度みても笑えるポイントです

では、本編のほう、名古屋地区の方、お楽しみ下さいね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

前回までの関連記事:

【本日9/9放送】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

【テレビ出演】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

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2010.09.09

【本日9/9放送】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

今日9月9日は、ビーバップ!ハイヒールの放送日です。先日のお知らせの追加情報です。

番組サイトからの情報です。

人はガラッと変わる! 行動のウラに隠された法則

■番組内容
「ニワトリが三目ならべで人間に勝つ!」「ハトが上手にピンポンをする」「インコがくちばしでゴルフのパットを決める」・・・。動物達に芸を仕込むのは大変な感じがするが、実はさほど大変ではない。動物には、いつでもどんな動物でも共通(人間も含めて!)の、行動に関するとある『法則』があり、それを上手に使えば、たった数時間でこれらのことを教えることができるのだ! では、その法則とは一体どんな法則なのか? (以下、省略)

面白そう つづきは、番組サイトの「モバイル」のほうからご覧ください。ビーバップ!ハイヒール

他にも、インターネットTVガイドさん。

番組詳細
ゲストに桜花学園大学准教授の奥田健次さんを迎え、行動の裏に隠された法則を紹介する。多くの人は、自分の欲求や意思で行動していると考えるが、行動の原因は全く別のところにあるという。そこには共通の法則があり、それを応用すれば、やめたいと思っている癖なども解決できるという。そこで、人の行動を変えることができる法則の正体を解明。さらに、ダイエットに成功する方法も伝授する。「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの新企画”適正価格HOWマッチ?”をおくる。

この「人は、自分の欲求や意思で行動していると思い込んでいるけども、行動の原因はまったく別のところにある」という出だしだけでも、えーーーって思いますね でもそれが行動分析学、というところでしょうか。

奥田先生から放送直前にもうひと声、メールいただきました。

番組のディレクターさんや放送作家さんが杉山尚子先生の入門書とかを事前によく読んでいて下さったので、すごいな業界の人たちはと感心しました。たとえば、事例の再現VTR。行動分析学入門などでも紹介されている事例をもとに構成されています。ひとつ目の「便秘」の事例。これはまあ収録では「便秘を治す」ということで子ども限定でしょという雰囲気になってしまったところもありますが、本当は「トイレを嫌がる(結果として便秘を引き起こす)」のをどうやってトイレに楽しく行けるようにするかを主眼としたものです。収録ではうまく伝わらなかったと思います。 ふたつ目の「嘔吐を繰り返す子」の事例。これは、制作の段階では「消去」の介入の紹介だけでした。ここは、自分が少し念を押して台本を書き直してもらいました。「消去」だけでなく「消去抵抗」に関する説明、そして重要なことは同時に「別の適切な行動」を増やすことを目指すことです。これがなければ、かなり厳しい印象だけ与えてしまって、一般の人にはとても受け入れられない支援と思われますから。自分のやってる臨床では実際に「適切な行動を増やす支援」を必ず提供しています。 VTR撮りまで監修していませんが、かなり良い感じに仕上がってました。苦しんでいた女の子が元気になったシーンを、出演者は収録で初めて見て、再現VTRとはいえ、みんな「治ってよかったなぁー」と感動してました。

ますます楽しみになってきました

奥田先生のコメントつづきです。

それから、後半に「何とかしたい!こんな困った人の行動」という質問コーナーがあります。打ち合わせもなしに台本もなしにアドリブで答えさせていただきました。そもそも、行動分析学の立場からは「困った人」という考え方はありません。「人を困らせる行動」はあるでしょう。このコーナーは、そういう自分の行動分析家としてのこだわり部分が出て、番組制作側の意図や期待には添えなかったかもしれません。実際、ブラマヨの小杉さん、吉田さんが出してきた質問に対する自分の回答は、いずれも「その行動を変える必要はありませんよ」というものだったと思います。しばしば行動分析学は「何が何でも人の行動を変容しようとしている」と誤解されます。人間が豊かな生活を送る上で、価値のある行動(他人から見ると価値のないように見える行動も)もあるし、価値(好子や嫌子)は人それぞれだからです。詳しい説明は収録では専門的すぎるので、あんまりできませんでした。あとは、夏川純さんの質問に対する回答が、行動分析的にはもっとも役立つものだと思います。専門用語でいえば「両立できない行動の分化強化」です。教科書的です。しかし、もしかしたらこれカットされているみたい(涙)。なんでカットされたんやろ。ブラマヨ吉田さんがセクハラ発言したからかなぁ。いや、そこではしてなかったか。いやいや、吉田さんの目がセクハラっぽかったからか。せや、その可能性をぬぐい去ることはできへん(笑)。とにかく、番組では「循環論」の「じゅ」も、「強化」の「きょ」も、「好子」の「こ」も、随伴性の「ず」も使わせてもらえませんでしたので、少しやりにくかったです。逆に、制作側の意図としてはそういう専門用語を徹底的に排除して、いかに分かりやすく伝えるかを主眼としていたでしょうから、そこは制作サイドの意図通りにはなってるのでしょうね。その他ですが、予期せぬ「すべり」が起きたんです。講演ですべったことがないネタがなぜ!? まあ、事前の打ち合わせがゼロで、しかも真面目なトーンでみんな真面目に聞いてくれているときにボケかました自分が悪いんですけども。いや。すべってません。わざと起こした事故や。すべってなんかーーー、い・ま・せ・んーーー。

奥田先生がすべった 貴重な映像になりそうです

番宣CMのVTR、見る限り本当に盛り上がってますね

20100909bansen

行動分析学がテレビで紹介されること自体があまりありませんので、ぜひみなさまご覧になってくださいね 今日9月9日、よる11時17分からです。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

前の記事:【テレビ出演】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

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2010.08.27

【テレビ出演】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

メディアへの出演情報です 今回は朝日放送のビーバップ!ハイヒール

放送エリアですが、近畿圏2府5県(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山・徳島)、その他放送地域:名古屋・福岡・熊本・岡山・香川・高知・宮城・福島・長野となっとります

番組のサイトはこちら

ビーバップ!ハイヒール

テーマは行動分析学。バラエティー仕立てになっているでしょうから、内容がとても楽しみです

奥田先生からメールでコメントいただきました

行動分析学の、あるいは行動科学の真髄というか、醍醐味というか、守備範囲の広さというか、その魅力の片鱗がほんの少しでも紹介されればと思います。子どもの症例の再現VTRについては、実際の臨床現場の様子を制作サイドに事前に伝えておきました。厳密にいえば説明不足なところもあるのですが、子役の迫真の演技もあって臨床現場をイメージしやすいでしょう(医者がお手上げ状態でも行動分析学なら解決可能という、よくある流れです)。VTRの症例は、海外で実際に行われた研究を下地にしたものです。自分もそれらをアレンジしていろいろやってますので、そんな日本の職人ならではの工夫についても、ディレクターさんには事前に伝えていました。でも、収録では残念ながら時間がなくて、その職人らしさを語るまでには至りませんでした。普段は講演で2時間ほどの独壇場なのですが、出演者の多いバラエティ番組では30秒くらいで説明すると良い感じで、1分以上しゃべり続けると長すぎるような雰囲気があります。そんなわけで、いつもと勝手が違いすぎたため、自己採点としては20点くらいです。あとは、編集でプラス80点にして下さることを祈ります。「編集力(へんしゅうりき)」でお願いしますm(_ _)m  収録後、差し替えVTR撮りがありましたので、出演者のみなさまやスタッフのみなさまにはご挨拶の間もなかったのが心残りです。

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それから、すでにご存じでしょうが、日本の行動分析学の第一人者であり国際行動分析学会会長などを歴任された佐藤方哉先生が痛ましい事故でお亡くなりになりました。あまりにも突然の訃報を聞いたあとは、仕事しながら講演しながら涙が出てきたりしました。この収録の前日の訃報でした。とてもバラエティ番組の収録に臨める気分では無かったのですが、佐藤先生ならば「奥田君らしく行動分析学を明るく楽しく世間一般に伝えて欲しい」と仰ったでしょうから、そう自分自身に言い聞かせて(とても役不足ですが)収録に臨みました。佐藤先生とはこないだのテキサスでの学会でお会いしたのが最後となりました。何か佐藤先生のことを偲びつつ収録に臨めないか思案していたのですが、最後にテキサスでお会いしたときに着ていた服を引っ張り出して、それで出演することにしました。だから、テンガロンハットにターバン、ウエスタンブーツにジーンズと、カウボーイスタイルで出ています。佐藤先生との思い出の写真は、このブログの“photo”にあります。佐藤方哉先生、本当に寂しくてたまりませんが、これまでの御恩を自分は一生忘れません。

佐藤方哉先生の突然の訃報、事務局スタッフ一同、本当に信じられませんし、なかなか受け入れることができません。番組の収録現場ではこの悲痛な事情には微塵も触れず、明るく楽しく振る舞われた奥田先生には本当に頭が下がります。

先生のコメントの続きです。

関西では9月9日(木)23:17〜放送ですが、それ以外の地域では1週間以上、放送日が遅くなりますので、それぞれ番組表などをご覧になって、ぜひ行動分析学のこの回をご覧ください。ちなみに名古屋地区は9月23日オンエアとのことです。また、放送を見た後にでも感想なり、補足なり(必要であれば)、送りますよ。ブラマヨ吉田さんの「父親 のフエ」相談、小杉さんのコンビ愛、夏川純さんの明るい悩み相談、たむらけんじさんの情けなーい相談事などなど、まじめで笑える内容もりだくさんです。かなり編集されるでしょうが、自分も楽しみにしておきます。

わくわくしますね

そういえば、ワタクシがちょっと前にお電話で、「最近、メディア関係のお仕事が多いみたいですね」といらぬことを伺いますと、奥田先生「ネクタイしろだの言われるんならテレビには出んよ。どうしてもネクタイ巻いて欲しいんやったら、頭に巻き巻きウ○コを乗せて出てやる。それでちょうど釣り合いがとれるやろ! ガハハハ!!」とのことでした

関東圏の方は、どこか放送エリア内の知り合いの方に、録画などをお願いしてみて下さいね。間違いなく保存版です

奥田先生の著書だけでなく、放送中にも紹介されたという杉山尚子先生のご著書も、まだの方はぜひお読み下さい

※(9/4追記)ビーバップ!ハイヒールのサイトが更新されましたね 9/9放送日の番宣動画もチェックできます 奥田先生のキャラ負けしない出で立ち、たむらさんの情けな〜い表情、小杉さんの大爆笑 それぞれの個性が短い時間にあふれている気がします 本当に収録現場が楽しそうな雰囲気ですね はやく見たいなー

※(10/3追記)収録日の直前に急逝された佐藤方哉先生とテキサスでお会いしたときに奥田健次先生が着ていた服というのがこちらです。放送ではずっと着席しておられたので、全身のお姿を見ることができませんでしたが、完全に同じ服装だったとのことです。佐藤先生とのお写真も再掲いたします。いずれも、今年のサンアントニオでの学会大会での一コマです。国際行動分析学会の新旧会長と一緒に写っている貴重なお写真の一枚として、今度の日本行動分析学会年次大会での「佐藤先生を偲ぶ会」でも掲示されると伺いました。その他の写真や奥田先生からいただいたコメントは、photo album をご覧ください。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

関連記事(裏ネタあり):

【2/12沖縄で放送】ビーバップ!ハイヒール【QAB琉球朝日放送】

【本日10/16放送】ビーバップ!ハイヒール【山形テレビ】

【本日オンエア】ビーバップ!ハイヒール【名古屋中京広域圏】

【本日9/9放送】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

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2010.07.11

【講演会】名古屋栄で講演会!!【子育て】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

9月の講演会のご案内です。奥田先生のお膝元・名古屋にて、ちゃれんじキッズ主催、特別講演会です

子育てプリンシプルが教育や心理臨床の専門家にも読まれており、支援の方向付けに役立てられているとのことです

名古屋は栄のど真ん中とても便利な都会ですので、観光もご計画に入れてお越しになってみてはいかがでしょう

詳しくは、ちゃれんじキッズのページをご覧ください

ちゃれんじキッズ 講演会のお知らせ

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2010.06.17

【関東地区】講演会のお知らせ

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

講演会のご案内です。松戸市の小金北中学区教育コミュニティ会議主催、講演会です

子育てのプリンシプルを必要としている教職員、保護者など、自由に参加ができるとのことです。あらかじめ子育てプリンシプルを読んでおかれると、理解をより深めることでしょう

ご案内は下をクリックして下さい。ファイルがダウンロードされます。

「子育てプリンシプル講演会」をダウンロード

奥田先生に伺ったところ、「不登校への対応を中心に話す予定です。いじめへの対処も少しだけ話すかも知れないけども、なにせ時間が限られているので、本当に伝えたいことを絞り込んで話します」とのことでした

「りす組さん」「らいおん組さん」(←子育てプリンシプルをお読みの方は分かりますよね)くらい年齢の小さいお子さんをお持ちのお母様方に、あるいは祖父母の皆様方に、ぜひとも先生のお話を役立てていただきたいと思います

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2010.03.22

小児科診療 2010年73巻4号

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

先生の論文が公刊されました

2010syounika

診断と治療社さんが出しておられる、小児科診療という雑誌です

この号の特集ですが、特集/発達障害の未来を変える -小児科医に必要なスキル

というものです

奥田先生は、行動療法の箇所を担当されています。一般の方もご購入できますので、このテーマについて最新の情報を知りたい方はどうぞご購入下さい。

ワタクシはさっそく入手し、読ませていただきました こうした知見を、小児科医が幅広く知っておられるだけでも、親として安心かなーと思いました。行動療法が誤解されている部分は奥田先生も十分に承知の上で、先回りして誤解を解くような論述をされているところが印象的です。その他としては、巻末の執筆者紹介のところの先生の写真とコメントときたら・・・

奥田先生からコメントをいただきました。

小児科医には情熱的な方が多いですからね。本当は「行動療法」について解説して下さいと依頼されたときには、「なんで自分が?」と思ったもんですし、別に何か新しい発見を書くわけでもない。提言をするわけでもない。まったくロマンを感じない仕事やと思って、キッパリ断ろうと思ってたんです。でも、「行動療法をまだ良く理解していない小児科医や、誤解している医者に少しでも正しい知識を」ということで、押し切られました。確かにそれならちょっとはロマンもあるってなもんやと。そんなにロマンが大切かって? ロマンとパッションとユーモアは大切ぜよ。この3つが見事1つに揃ったってことや。うん。まさに、臨床家のモチベーションの宝石箱や〜。

最近、彦摩呂コメント増加中の奥田先生 ロマン、ロマンって言われますが、とにかく巻末のコメントが。違うでしょって。。。

そのボケ、誰も突っ込んでくれないと思いますよ

アマゾンではリンクがないので、とりあえず出版社のサイトをリンクしておきますね。専門家だけでなく、心理士の方、親御さんや院生さんにも、かなりお薦めです

小児科医療 2010年 73巻 4号(2010年3月発売)

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2010.03.05

講演会のご案内【追記付き】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

講演会のご案内です。名古屋市発達障害者支援センター「りんくす名古屋」主催、講演会です。タイトルは、

自閉症児のための明るい療育―子どもの「好き」を利用して伸ばす支援の基礎―

講演会への参加はなんと無料とのことですので、ふるってご参加下さい。

限定ですが奥田先生のサイン会もあるとのことです

事前予約ができませんので、当日、整理券が配られるそうです

良い席はお早めに

講演会のサイトは、こちらから

先生からようやくコメント、頂きました。

整理券って、コンサートじゃあるまいし。てゆーか、平日のそんな時間でしかも急遽依頼されてセットされた講演会やから、今回は3分の1くらいしか埋まらないんちゃうかなー。って言ってて入れなかったりする人がいたらゴメンネごめんね。半年前から広報してたら全然席が足らんでしょうが、1か月弱じゃそんなに埋まりませんよ。でも、名古屋は人が多いからワカラン。養殖ウナギも多いからワカラン。何を言っているのか自分でもワカラン。

ウナギは関係ないと思うのですが・・・

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

 

※追記:『奥田健次の教育改革ぶろぐろ部』事務局より(2010年3月19日)

短い広報機関だったにもかかわらず、大盛況だったようです。サイン会も、こんなに盛り上がりました

行列のできる講演会ですね

Atsuta201003a  奥田先生ご本人は「サインなんか無いんですよ、ごめんなさいねぇ、ありがとうございます!」と繰り返し繰り返し一人一人に声をかけられ・・・。サインをもらったある女性の方は丁寧な先生の応対をご覧になって、「舞台の上のお姿とは、全然ちがうんですね〜と感想を漏らしておられました スタッフには鬼のように厳しく、舞台の上では仕事オーラが出まくりーんの先生ですからね

Atsuta201003c 別の角度

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2009.12.26

Cheers! Kids 2010冬号

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

さて、今月に入って3つめの奥田先生、雑誌登場です

あんふぁん巻頭特集プレジデントファミリー特集、そしてCheers! Kids(ちぁ〜ずキッズ) 2010冬号

こちらの子育て雑誌は地方情報誌でもありますので、岡山県内の書店でしか購入できません。でも、編集室に申し込んでいただければ県外の方でも送料込みで送っていただけるそうです。詳しくはちぁ〜ずキッズ岡山編集室のサイトをご覧ください。

事務局のワタクシはこの巻頭特集全体に感銘を受けました。パパ力(ぢから)を見直すことを通して、ママ力(ぢから)も振り返ることができたり。反省したり感謝したり。奥田先生の協力ページだけでも5ページにわたっていて、かなり中身の濃い〜特集でした。Q&Aもありますよ。全体的には、奥田先生の『子育てプリンシプル』からのメッセージでもあり力強さを感じます

奥田先生からいただいたコメントです。

こちらもインタビュー取材によるものですから、自分がテキストを書いたわけではありませんよ。でも、テキストの完成度は高いと思います。編集室の方々の意識の高さがすごいということでしょう。編集者の方々は、毎号、あちこちの専門家や実践家とお会いして話を聞いているわけです。だから、耳や目が肥えているはずなのです。机上の空論を語るだけの人ならば底の浅さがバレてしまうかもしれません。自分は実践をやってて良かった。今なお支援をし続けていて本当に良かった。改めてそう実感させられました。いつでも十分ではないかもしれませんが、支援を受け続けておられる親子に、感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございます

なかなか入手しにくい雑誌でしょうから、少しだけページの画像を紹介しますね。Okuda2009cheers

では、ご注文の方はちぁ〜ずキッズ岡山編集室のサイトからお願いします。子育てプリンシプルもぜひご一読下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局


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2009.12.18

プレジデントファミリー2010年2月号

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。先日のあんふぁんに続きまして

本日発売となりました、プレジデントファミリー 2010年2月号。奥田先生の取材記事が、なんと11ページにわたって特集の一つとして掲載されています! プレジデントファミリーのサイトはこちらです。

メジャー誌ですね

今ドキの子どもたちの本音に対して、専門家はどう見るのか、親はどう捉えればよいのか。そんな特集でした。

奥田先生からコメントをいただいております。

いやあ、すごい取材量やったよ。実際、できあがりのページも10ページ超えだったんやから、そんなもんなんでしょうけど。こんなん言ってええんやろかという回答については、やっぱり綺麗に削除(笑)。うん、キレイキレイ。でもね、ちょっとばかり厳しめのメッセージも採用して下さったんですよ。取材に来て下さった編集者の方が自分の話を本当に良く理解して下さったおかげで、言い回し程度の修正で済んだので楽チンでした。逆に、編集者がちょっとシビアかなと感じる言葉を使っておられたところもあって、自分のほうがマイルドな言葉に修正した部分もありました。自分と数時間以上、結構深刻な事例の話なんかを聞いて下さるうちに、聞いている方も自然にその厳しさが当然のことのように思えてくるからかもしれませんね。それは良いことです。自分としても「どーせ過激やからボツになるんでしょ」とか決めつけず、これからも厳しいメッセージを伝えていくことにします。取材に来られる方は、そういうことを踏まえてお越し下さい。えにーたいむ、ウェルかめです。

ウェルかめ イチロー選手ですか

事務局のワタクシ、この特集に出てくるくらいの子がおりますので、いろんな子どもの本音を聞くことができ、大変興味深かったです。奥田先生が高校生とその親に“一喝”しているところが最高に共感できました

全国の一般書店で簡単にお買い求めいただけます。

アマゾンからもどうぞ。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2009.12.12

【巻頭特集】あんふぁん年末年始号【インタビュー】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田先生のインタビュー記事が掲載された雑誌が出ました

幼稚園系フリーマガジンで有名なあんふぁん(サンケイリビング新聞社)です。全国9版にて71万部発行〜

巻頭特集のタイトルは『わが家の子育て指針』

私立幼稚園在園の家庭以外の方が入手するのは直接見本誌を送ってもらうしかないようですけれども、あんふぁんのサイトで奥田先生の記事全文を読むことができます

こちらです。あんふぁんのサイト。

でも、実際に雑誌を手元に読んだほうがイイ、と思いました。

奥田先生のコメント:

取材に答えたやつで、自分で原稿を書いたわけやないんよ。取材は品川で受けたねえ。もっといろんなことを喋ったけど、あれくらいにうまくコンパクトにまとめられたのは逆にすごいと思うよ。ボツにされた話もあって残念やけど、それは慣れてるからね(苦笑)。取材に来て下さった方全員が『子育てプリンシプル』を読んでいてくれたので、話が早かった。あんふぁんの記事を読んでくれた幼稚園ママさんらが子育てプリンシプルも読んでくれたら最高やね。

そういうわけで、『子育てプリンシプル』もリンク貼っておきます。

雑誌系の特集はあと2つほど続くようです。楽しみです〜

 

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2009.12.08

【新刊】小・中 特別支援教育コーディネーターのための実践・新学習指導要領

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田先生の予告通り、ここんとこ出版ラッシュ

今回は、教育開発研究所さんから出ましたタイムリーな参考書です。出版社さんの図書紹介によれば、

特別支援学校の新学習指導要領は,通常学校で特別支援教育を進める際にも有効・重要なリソースです!
 小・中および特別支援学校の学習指導要領からポイントとなる部分をすべてピックアップし,通常学校の特別支援教育コーディネーターのために平易・具体的に解説!
 新「自立活動」をベースにした新教育課程の具体例を多数収録!
 小・中学校の各教科・領域では,どのように特別支援教育に配慮した指導を進めればよいのか,その具体的方法を提案します!      

事務局ではまだ読み始めたばかりなのですが、執筆陣が現場の先生方を含め、とても実践的な先生ばかりで具体的な内容だなという印象です。

奥田先生のコメント:

これまた頼まれた原稿で、とてもお断りできなかったやつです。分量が少なかったのでコンパクトに必要なことをまとめるのに苦慮しました。読者にはどの箇所も読みやすいはず。特別支援教育に関わるコーディネーターや教師には必携の一冊やろうし、熱心な保護者の方々にも、学生さんにも手元に置いて参考にしていただければと。こないだの『児童心理』もここのブログで紹介してもらったら、あっという間に売り切れになってしまったみたいやね。アマゾンの在庫管理、どないなっとんねん? てゆーか、このブログが本のPRになってるからか。ということならば、一度、お礼を。毎度、ありがとうございます。あと、今月は雑誌ももう数冊、出ますよ。

楽しみです

柘植雅義先生とのお仕事は、以前の記事にも紹介されています。2つだけ紹介しておきますね

発達障害・不登校の事例に学ぶ 行動療法を生かした支援の実際

これならできる“LD・ADHD・高機能自閉症への対応” ──考え方・取り組み方と今やらなければならないこと

バナーリンクを貼っておきますね。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2009.10.01

【速報】発達障害児支援エキスポ2009【事務局より】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

2年に1度の発達障害児支援エキスポ2009(次世代育成と発達障害児者支援の体験博覧会2009)に、今回も奥田健次先生が出展依頼を受けました。2年前に奥田先生が書かれた記事はこちらです

前回も一番に満員御礼をいただきましたが、なんと今回もいち早く奥田先生のワークショップが<SOLD OUT>となってしまいました

それで申込者がまだ多数おられるということで、エキスポ主催者側が早くも定員増加の打診をしてこられたそうです。近々、増員分の受付が開始されるそうですので、ご希望の方はあきらめずにホームページをチェックしてみて下さいね

それと、10月14日のシンポジウムは大ホールを借りておりますので、座席にかなり余裕があるとのことです。当日でも受付可能のようですし、こちらは無料ですのでどうぞお越し下さい。立命館大学の望月昭先生も来られて、すごいメンバーで開催されます。こちらのホームページに情報があります。

 

 

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2009.07.13

【週刊朝日】子育てプリンシプル、紹介されました!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

『週刊朝日』(7月17日号)に、子育てプリンシプルの書評(話題の新刊紹介:土屋敦 評)が付いたそうです

まだ事務局も確認できていませんが、現在店頭に並んでいるものなので、急いで買いに行って来ようと思っています。毎週火曜日に最新号に変わるので、店頭では今日しか買えないですもんね

どうしてもと仰る方は『週刊朝日』のウェブページから購入できるようです。

一つ前の記事で紹介しましたように、この本は一般書として幅広く反響が大きいということでしょう。

奥田先生らしい痛快な表現が込められておりますので、ぜひ多くの方々にお読みいただきたいと思います

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2009.07.03

【大反響】子育てプリンシプル

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

一ツ橋書店さんから出た子育てプリンシプル。こちらのほうは、やはり一般書だけあって幅広い方々に大反響です

超・有名ブログから、一般の主婦の方のブログまで、あちこちで取り上げられています

有名ブロガーからは、『オフイス・マツナガのブログ!(現役雑誌記者によるブログ日記!)』さん。こちらには、奥田健次先生の自薦も掲載されています。

それから、『桃の里から』さん。政治・経済・医療・福祉など、各方面で横行するまやかしをぶった切っておられて、注目されているブログです。

『ひねもすまたり』さんは、本書の中身をかなり詳しく要約して下さった上で、ご感想も紹介して下さっております。

比較的新しいブロガーも取り上げて下さっています。『林住期から遊行期へ』さん。さっそく奥田先生に読んでもらうと、「臨床について書くということには、無理があって、なかなか本にすることは出来なかったという。子どもは、一人ひとり違うのだから、それをうちの子にもここに書いてあるようにすればいいのだなどと思われると困るからだ。全くその通りだと思う。」と言って下さっていたのを、とても喜んでおられました。「ああ、その苦しい部分を分かって下さる読者もおられるんだー」と。

ブログ以外でも、各界著名人からの書評や推薦の言葉が寄せられています

作詞家・音楽評論家の湯川れい子先生から、直筆のお便りが届けられたそうです。私信ですので内容は公開いたしませんが、とても教育や子育ての問題に興味をもっておられることが伝わる、心温まるお手紙だったそうです。実は、奥田先生のカラオケ十八番(だという)、小林明子さん『恋におちて -Fall in love-』。作詞が、湯川れい子先生なのです。奥田先生は、「中学生の頃は歌詞の意味も分からずに歌っていたけども、本当に良い詩というのは歌詞のフレーズがそのまま丸暗記されてしまうものです。この曲はまさにそんな名曲。他にも松本伊代のセンチメンタル・ジャーニーとか、中森明菜のSOLITUDE、中島美嘉のNHKのアニメ『火の鳥』などなど。記憶に残る歌詞ばっかりですよ! 拙著を読んで下さったなんて、光栄ですというか恐縮ですというか感激ですというか、何というかカンというか・・・」と興奮気味。事務局のワタクシもまったく同意です。

最後に、『ブログ桜舟塾』さんでも紹介されていますが、精神科医・香山リカ先生が雑誌で紹介して下さいました

香山リカ BOOK REVIEW

**親子で成長する子育て 「土台家族」を目指す**

 私事で恐縮だが、私には子どもがいない。だからときどき診察室で不登校児の親などに、「先生にはお子さんがいないから私の気持ちなんてわかりませんよね」と言われることがある。それもあって、あえて「親になる前に『子育て本』を書きたかった」という心理学のプロである著者に強い興味を持った。
 著者の主張は、とても明確。親と子はそれぞれの立場と役割をしっかり認識し、親はほめるときはほめる、でも毅然とすべきときは厳しく、失敗や挫折のチャンスを奪わずに、「ごめんなさい」と「ありがとう」が言える公共心を持った子どもを育てるべき。まとめるとこうなるだろう。
 そして、目指すべきはメンバーが基本ルールをしっかり共有している「土台家族」だとする。ムードに流されるクラゲ家族、親が一方的に理不尽な命令をする煉瓦塀家族では、子どもの自己肯定感は育たない。もちろん、親が目先の損得にとらわれたり見栄やお金にうつつを抜かしたりしていては、世間や子どもに揺さぶられ、とても土台家族は作れない。
 なるほど。これは子育て本というよりは、親自身に「あなたはしっかり生きてますか」と問うた本だ。わが子かわいさのあまり、情に流されたりした経験がない著者だからこそ、こうやってズバリ、親である大人を叱咤激励できるのかもしれない。子育て中の親にはもちろん、子育てが終わった大人や若い人も一読しておくとよいかもしれない。
 異色の臨床心埋士、“子育てブラックジャック”の異名も取る著者は、これから教育界にちょっとした旋風を巻き起こしそうな予感がする。

『月刊 日本語』アルク刊 2009年7月号掲載

「行動療法のこととか書いているから嫌われるんやろう」と思っていた奥田先生は、「精神科医の中には変わった人がいるんやなあ。いや、ほとんどの精神科医が変わってるんであって、香山リカちゃんがマトモってことなのか・・・。しかし、マトモじゃないおいらを褒めて下さる香山センセーもマトモじゃないのかねえ・・・よーするに、マトモとかイジョーとかってこーいう分からんものもあるんやね」という感想を漏らしておられました(思わず、飲んでいたコーヒーを吹いてしまいました・笑)。香山リカ先生、大変失礼いたしましたm(_ _)m 奥田先生の返信メールをそのまま載っけて良いと言われてますので・・・。本音は心から喜んでおられます! 子育てプリンシプルをご紹介して下さり、事務局スタッフ一同、心から感謝しております

香山リカ先生の書評が掲載されている『月刊 日本語 2009年7月号』、下のバナーからご購入いただけます。子育てプリンシプルをまだお読みでないお方も、よろしければぜひご一読下さい。

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2009.05.08

新著『自閉症児のための明るい療育相談室』発売間近!!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

ここのところ、奥田先生、出版ラッシュですね。つい先日、子育てプリンシプルを紹介したばかりでした。

Okudakobayashi2009_2 今回の一冊は『自閉症児のための明るい療育相談室−親と教師のための楽しいABA講座』。学苑社さんから出版されます。

奥田先生の恩師のお一人、小林重雄先生との共著です。

帯のオモテ、ウラには次のようなことが書かれていました。

●帯より これまで何千人ものクライアントと対峙してきた臨床家であり、自閉症研究者である二人の著者が、読みやすいQ&A方式で、読者の悩みにお答えします。全54の質問に対して、著者が繰り出すそれぞれの回答は、今まで詳しく明かされてこなかった“テクニック”“独自の技法”が満載です。

◆このような方法を紹介します ◆
腹五分目法/アメ横スルメ法/バルーンの原理/シンクロナイズの原理/ブルブル握手脱感作法/膝カックン式着席法/うっかり法/どさくさにまぎれて法/ マンガ喫茶式保管法/デジカメコレクション法/悪女の深情け法/こだま法 など

明るい療育相談室というだけあって、なんだか技法の名前も興味そそられるものばかりです

なんだか「どさくさにまぎれて法」なんてのは、行動療法らしいなあと思ってしまいました

いつものように奥田先生からコメントをいただきました。

これはええ本やわ。すんごい面白い。小林先生のお茶目っぷりを引き出せたのは、企画として大成功。イラストもやわらかいし、本文の表現もかなりやわらかい言葉で書かれているんですけどね。でも、本当は普通の親御さんにとっては厳しいと思えることを、二人揃ってさらっと答えてるんですよ。たとえば、食べるときに遊んでしまう子どもに対して、私も小林先生も「時間が来たら、皿を下げてしまって、食事を終わりにしてしまいましょう」とハッキリと答えています。他にも「そんなことしてたら取り返しがつかなくなります」とか、良くない対応は良くないとキッパリ答えています。私と小林先生がそこまでハッキリキッパリ答えることができるのは、当然ですが親子共に良くなって欲しいという強い願いがあるからです。私自身が書いた「はじめに」はまあ良いのですが、著者二人の「あとがき」にぜひご注目下さい。私と小林先生の「なれそめ」が書かれています。行動療法の基礎がある程度できている読者にとったら、回答のアイデアの面白さが、ただ面白いアイデアだということではなく、その根底にはしっかりとした行動科学の基礎原理を用いているということにお気づきいただけるかもしれません。学術書ではありませんが、学術的に楽しむこともできる一冊です。

ワタクシは最終原稿を読ませていただきましたが、確かに「あとがき」もステキですが、本文を読むにつけ、奥田先生や小林先生のように職人気質なセラピストってやっぱりひと味もふた味も違うなーと思いました

保護者や教師の皆さんにとっては、身近な悩みへの具体的なヒント満載な一冊ですので、すごくオススメです。

こちらもアマゾンなどで予約購入が出来ます。ブログ左枠のバナーから購入できます。

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2009.04.21

新著『子育てプリンシプル』発売間近!!

Kosodate_principle_2 奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

この度、奥田健次先生の単著、子育てプリンシプルが発売されます!!

5月11日、一般書店にて発売予定。一ツ橋書店から出版されます。アマゾンでも近日中に予約購入の申し込みが開始されるとのことです。出版社さんのレビューはこちらをご覧ください。

すでに、ホームページにもアップされていますが、印刷中の表紙カバーをブログでもアップさせていただきました。ド派手

帯のテキスト(表面)はこんな感じになっています

目先の損得勘定に気を取られるキリギリスのような親。
将来のことを考えず,今のムードに流されて揺れるクラゲのような親。
そんな大人の子育ては,かなりキケンなものなのです。
子どもに“苦労”をさせられますか?
子どもに“がまん”をさせられますか?
子どもの“苦労”や“がまん”を,しっかり激励してあげていますか?
ブレない土台や羅針盤。それが,プリンシプル[=原理・原則]。
プリンシプルを求めることは,親と子の成長に欠かせません。
プリンシプルのある子育てに全力で取り組みましょう。

※本書には,親にとってシンドイ姿勢を求める提言など,カゲキな発言が含まれています。

“子育てブラックジャック”

待望の初単著!!

プリンシプルの直伝,ついに解禁!

最後の小さい字が良いですね。“これは劇薬です”みたいな注意書きっぽくて面白い。表紙や帯などのデザインやコピーは、出版社や編集プロらが会議で決めたんだそうです。ちなみに、ワタクシ事務局の特権で原稿ゲラだけでなく見本デザインも見せていただきましたが、帯の袖にも小さな写真がありました。でも、ここではどの写真が載っているのかはナイショです。皆様にはぜひ書店で手にとって見ていただきたいと思います。

奥田先生からいただいたコメントです。

なんか照れくさいというか恥ずかしい。しかし、プロダクションやデザイナーに任せることで、他人から自分がどんな目で見られているのか少し分かる気が。本書では、言いたいことの2割程度しか言えてないので、自分としてはこの本のどこが「カゲキ」なのか分かりませんね。講演とかではもっとカゲキなのに。それにしても、この本が1,050円(税込)って安すぎるんちゃうか。教科書や専門書だったら、この分厚さなら2,000円前後はするのに。だからなのか、カバー帯の写真はブログでアップされてるやつを使用したいってさ。単なる出版社のフトコロ事情なのか、深イイ話っぽい意図があるのか。これらの写真は、全部シロウトがパシャっと1枚だけ撮影したものなんよ。そういうのを帯とかで使用するか、普通? プロのカメラマンで撮影会とかするんでないの? などと、憎まれ口をききたくもなりますが、出版社としてはとにかく売れてくれないと話にならないでしょうから。売れれば映画化でもしてもらおうかしら。主演は小池徹平君でよろしく。まあ、しかし昨今はとにかく本が売れませんからね。マンガは売れるが、活字は売れない。売れなくても良いから、必要としている人にとって、何かの力になれば十分です。

確かに、お買い得ですね。

映画化は、、、無理でしょう

しかし、ワタクシはこういう直言を待っておりました。奥田先生は、世の中が親に対して厳しいことを言わないから、先生ご自身が嫌われ役か憎まれ役でも買ってやる、という役回りをされているのでしょう。以前「ある意味、一人勝ちや」と言っておられたことを思い出しました。直後に「ビジネスとしては勝ちとは言えんけどねっ」と自嘲して笑っておられましたが、他にはないという意味で「勝ち」ということなのでしょう。

奥田先生は実際に問題を直せるから、過激なことを言っても通用するのです。これが、直せないのに口先だけというのでは、とても通用しないでしょう。「直してもらう問題なんかありません」という親には不要な直言かもしれませんが、ちょっとでも助けを必要としている親には、本当に大切なことが書かれていると思います。特に、8歳までの子をもつ親御さんにはぜひとも読んでいただきたいと思っています。

アマゾンなどで予約購入が出来るようになりました!

ブログの左枠のバナーから購入できます。

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2008.12.11

奥田先生、学会賞を受賞!!(事務局からのお知らせ)

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

最新ニュースが入ってきました!!

奥田健次先生が、「第4回日本行動分析学会学会賞(論文賞)」を受賞されました!!

Kenjiokuda2008_001 奥田先生からいただいたコメントです(メール本文そのまま掲載いたします)。

このところ忙しくて、研究が思うように進んでおらず、投稿できる論文数も減ってきました。ですから、行動分析学会の論文賞というのは意識にありませんでした。この度、突然に今回の受賞の知らせを受け、「シンジラレナーイ、すりーぴんぐイヤーにウォーター!」という心境であります。私という人物を選んでくださったのではなく、論文を評価してくださったことを、とてもありがたく嬉しく思います。私にはクラゲを光らせることはできませんが、子どもたちを光らせることをこれからも一番の仕事として、最期の日まで励んでいきたいと思います。

奥田先生らしい、ウィットに富んだコメントですね

なお、受賞式と受賞講演は、2009年度大会(筑波大学)にて行われるとのことです。(学会のニュースレターは、こちらをクリックすればダウンロードできます)

もう一つ、奥田先生の近況を。来年、バルセロナで開催される教育シンポジウムから講演依頼があったそうです(国際的っ!)。使用言語は英語だということもあって、先生はこの依頼を引き受ける気まんまんでした。ところが、このシンポジウムの日程が上記の行動分析学会と重なっているんだそうです。

「受賞式とかが無ければ筑波をサボってバルセロナやねんけどなあ、ユーロも安いしなあ、マイルも貯まってるしなあ、でもやっぱり受賞式を欠席するわけにはいかんやろぉ、パーマンのコピーロボットがほしいなぁ」と、ボヤいておられました。まあ、まあ、先生。今回は行くなってことでしょう。講演の機会はまたあるでしょうから。

それよりも心配なのが、先生の体調です。このところ、ずっと悪い状態が続いているそうで。一同、もっと自分のための時間を作られると良いのにと思っているのですが、なかなか言うことを聞いてくれないんですよね。ホント、休んでくださいってば。お願いいたします

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2008.03.01

酒ではモヤモヤを吹き飛ばせません!?

おもしろい基礎実験。

酔ったラット、しらふのラット(笑)。

この名称だけでも笑えます!

酒で憂さ晴らしは逆効果?東大教授がラットで実験

 憂さ晴らしに、酒の力を借りるのは無駄かも——。東京大学の松木則夫教授(薬品作用学)らが28日、そんな研究結果を発表した。

 ラットを使った実験で、薄れかけた恐怖の記憶をアルコールが鮮明にする役割を示したという。成果は米国の専門誌に掲載された。

 松木教授らは、ラットをふだんの飼育環境と違う箱に移し、電気ショックを与えた。いったん通常の飼育環境に戻し、翌日、恐怖を与えた箱に戻した。ラットが箱の中でじっと動かない時間の長さから、「恐怖記憶」の度合いを測った。

 再び箱に入れて恐怖記憶を呼び覚ましたラットを2グループに分け、片方にアルコールを飲ませた。すると、酔ったラットは、しらふのグループより、箱の中でじっとしている時間が長くなった。恐怖記憶が、アルコールによって強められたと考えられるという。

 松木教授は「記憶はいったん不安定になり、徐々に固定していくとされる。嫌なことを忘れる奥の手は、おぼろげなうちに、楽しい記憶で上書きしてしまうこと」と酒に頼らない忘れ方を勧めている。

(2008年2月28日21時00分  読売新聞)

うむ。「嫌なことを忘れるためには楽しい記憶で上書きせよ」ですか。結論が行動療法的。

行動療法ではずっと昔から定式化された方法ですね。

それでも酒飲みは酒を飲む。行動療法家も酒を飲む(自分は飲まないけどね)。

ということは、本当は嫌なことを忘れようとして飲んでいるわけではないともいえるのではないか。そう考えれば、いろいろ機能的な考察が展開できる。

単純に美味しいから、酒を飲む場はたいてい楽しい場だから、酒を飲んで泥酔すると助けてくれる人がいるから(甘えられるから)、などなど。

実験箱のラットは、アルコールを飲まされるだけでしょ。人間でいえば「一人暮らしの自宅での一人酒」に近いのかもしれません。アルコールの効果を検討するのがこの実験の目的なのでこれでOKですが、「楽しい宴席での酒」の効果については今後の課題なのかもしれませんね。

「酔ったラット」の実験箱を「楽しいパーティー状態」にしてみるとどうなるのかしら。

何にせよ、こういう基礎実験は好きですね。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2008.02.19

坂本龍馬を訪ねて

龍馬さんの記事を2つ。

いずれも近年になって明らかにされたもの。

まだ暗殺の事件については謎のままだが、少しずつ歴史の探訪が進んでいくのでしょうね。

チョコより興奮?龍馬の直筆

2008年02月14日

 幕末の志士、坂本龍馬の直筆の手紙が13日、名古屋市昭和区の南山中学男子部で披露された。龍馬にあこがれる生徒が、持ち主に送った手紙がきっかけで実現した出会い。テレビの鑑定番組で6400万円の値がついた貴重な品と、生徒たちは恐る恐る対面した。
 手紙は、長野県上田市の三吉治敬(はる・たか)さん(69)が所有する4通。三吉さんの曽祖父にあたる三吉慎蔵(1831〜1901)が、親交のあった龍馬と交わした書簡だ。
 長州藩の支藩、長府(現在の下関)藩士で槍(やり)の名手だった慎蔵は、藩から薩長同盟締結のため京都に向かう龍馬の警護を命じられた。寺田屋事件に遭い、龍馬の命を救ったことが縁で親交を深めたとされる。
 公開は、龍馬にあこがれる生徒が書いた1通の手紙がきっかけだった。同校3年の渡辺大起(ひろ・き)君(15)らは、テレビ番組で手紙の存在を知り「読ませてほしい」と気持ちを伝えた。未来を担う若い人にこそ歴史に触れてほしいと考える三吉さんは、これを快諾。地元以外の学校では、初めての公開となった。
 幕府や諸外国の様子、倒幕に向けた動きなどを記した文面には、勝海舟、西郷隆盛、中岡慎太郎らの名も登場する。あこがれの人の直筆を目の当たりにした渡辺君らは「バレンタインチョコよりうれしいプレゼントです」と興奮気味だった。

おお! 自分も読んでみたい!

もう1つ。

愛の証し、龍馬が妻に贈った帯締めを公開…高知

 幕末の志士・坂本龍馬(1835〜67)が、妻のお龍(りょう)に贈った帯締めが見つかり、高知市文化プラザで公開されている=写真。愛刀のつかに使う飾り金具「目貫(めぬき)」と、ひも「下緒(さげお)」で作っており、龍馬の思いの深さがうかがえる。

 帯締めは龍馬の暗殺後、お龍が1年間身を寄せた高知県内の縁者の娘がもらった。娘は龍馬と親交のあった旧家に嫁ぎ、代々女性たちが秘蔵。市立市民図書館がこの家から借り受け、出展した。

 2年間の結婚生活で、夫婦の絆(きずな)を示す資料は少なく、幕末史に詳しい木村幸比古・霊山歴史館学芸課長(京都市)は「貴重な愛の証し。龍馬の資料は出尽くしており、近年ではまれな発見」と評価。3月2日まで展示する。
(2008年2月18日  読売新聞)

袴にブーツ。女子大生の卒業式のスタイルの定番やけど、龍馬さんが日本で初めてそのスタイルをしたんよね。知らない人は、龍馬さんの銅像とか写真とか見てみ。草鞋じゃなくて、ちゃんとブーツを履いてるよ。

お龍との関係を示す資料からも、龍馬さんの人となりが分かってきそう。

毎月、高知で仕事をしているのに、まだ資料館には行ってない。いつか行きたいものです、ブーツを履いて。

追記:“photo album”に追加された写真です。2008年12月。奥田健次の教育改革ぶろぐろ部事務局より。

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2008.02.17

笑いを測定する試み

これまた面白い実験ですな。

笑いを測定するんですって。心理学者としては、測定のアイデアには自ずとワクワクするもので。

さて、今回はどんな測り方なのでしょうか、見てみましょう。

笑い測定機開発、大爆笑4秒で20「アッハ」 関西大

2008年02月16日09時50分

 笑いの度合いを数値化し、アッハ(aH)という単位で表す「笑い測定機」を関西大の木村洋二教授(コミュニケーション論)と大学院修士課程2年の降旗(ふりはた)真司さんの研究チームが開発した。笑いは健康にいいといわれるが、それを科学的に検証するために役立てたいという。

 ほお、横隔膜、腹筋の周辺の皮膚にセンサーを張り付け、1秒に3千回の頻度で、筋肉を動かすときに発生する微弱な電気(筋電位)を測定する。これをパソコンに取り込み、独自開発の専用ソフトで解析し、笑いの程度を判定する。心から笑っていない人を見破ることもできるという。木村教授によると、大爆笑は1秒あたり5アッハほどで、これが4秒続くと20アッハになる。

 07年に測定機の原理に関する特許を出願した。開発費は約600万円。

 23日午後、大阪府吹田市の同大で公開実験をする。

顔面の筋肉の動きですか。ニンテンドーDSとかで、そんな表情づくりトレーニングがあったよね。可能でしょう。

しかしまあ、筋肉の動きはやっぱり単なるトポグラフィー。その数値だけで「笑い」の分析をするには限界があるでしょうね。また別の指標で測定しないといかんのやろうね。いずれにしても、ワクワクする研究です。でも、自分も吉本の若手芸人の審査員やったことあるけど、センサーを審査員の顔にペタペタ付けられるのは嫌ですなあ。

ところで、この新聞記者さんが悪いのか何なのか、「大爆笑は1秒あたり5アッハほどで、これが4秒続くと20アッハ」という記述を読んだときに、自分は『0.5アッハ』を記録したよ。だって、そのまんまやん(笑)!

将来、「すべり笑い」とかも測定できるようになるんかなあ。「今日のステージは5ヘクトシベリアだったね」とか、シベリア文太さんはじめスベリ芸をやる芸人用の指標も欲しいところ。光度が「カンデラ」なら、スベリ度は「ツンドラ」でもええんちゃう? 寒そう。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと脱力系健康・美容 |

2008.02.16

オバマ氏の話よりも眼鏡の話。

なんだかオバマだクリントンだ、うるさいねえ。

そう思ってたら、本当にこんな記事を見つけたよ(オバマ氏を小浜市が勝手に応援 国内外のメディア殺到)。オバマ氏を小浜市が勝手に応援やって。ダジャレか。

米国の大統領候補選なんかどうでもいい。福井県。福井県といえば眼鏡!

福井県ってのは、関西人からすれば「金沢や富山に行く途中に通る道」みたいに思われてる。そういう見られ方に対して福井の人が怒っているのかというと、そんなものよと自認している人が多いみたい。「空港も小松空港でいいや」という県民性。結構、「いい人」が多いのです。

ところで、福井県といえば「眼鏡」です。全国生産の90%が福井県。生産量だけではありません。世界が注目する眼鏡工房がたくさんあるんですわ。福井県の職人しか出来ない技術もあるんだそうな。さすが手工業の国、日本。

自分もいよいよ「世界のFUKUIブランド」を買ってしまいましたよ。今まで「おフランスのアランミクリ」を愛用していたざますが(笑)、今回は「マスナガ(THE MASUNAGA)」の新作を購入してしもたんやざぁ(この方言、合ってるの?)。最新のカタログにも載ってない、新作中の新作です。増永眼鏡といえば、昭和天皇がご愛用された老舗メーカー。スイスやドイツにも進出しているんですね。

自分は「職人の仕事」に愛着を感じる。修行に修行を重ねてこそ、本物が生まれるんですよ。仕事に妥協などありえない。

そういえば、自分が新大阪で修行していた頃のこと。一等地のオフィスだったんですが、そんなわけでお隣が越前屋俵太さんのオフィスでした。芸能人のオフィスの隣で、発達障害のクリニックをやっていたんです。

越前屋俵太さんといえば、アルマーニのスーツ(衣装ではなく自前)を着たまま海の中に入って、フツーに路上インタビューみたいな感じで仕事中の漁師さんにハンドマイクを向けてインタビューとかしていて、無茶で笑えた(悪い子だったので真似してしまったことも)。福井、越前、新大阪、自分の修業時代。そういう繋がりで、なんか勝手に懐かしい。

もちろん、今もこれからもひとり修行が続きます。マスナガの眼鏡、ミクリと同じように大切にします。

 

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たまには仕事のことを(研究室の惨状はオマケ)
ABA2006参加記(1)
楽屋を一つ下さいな

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2008.02.10

無鉄砲でごめんね。

しんどい。どえらく疲れました。

昨夜から小さなビジネスホテルに泊まって、朝から仕事でしたよ。その周辺、そんな小さなホテルしかないんやもん。また仕事の内容もちょっとねえ。

専門分野のことを話しに行くのではなく、聴きに行く側やったわけ。専門分野だけに、講師の話のレベルが自分には正直、低すぎてしんどかった。

まあ、講師の立場になれば難しいんよね。いろんな聴衆がいるんやけど、どのレベルに合わせて話せば良いのかという悩みね。それもあるけど、経験話で6時間というのはキツイ。データの提示が1回も無かった。ちょっと考えものでしょう。ここまでが講演会の感想。

ここから先は自分の一般的な姿勢。

自分自身のためなら絶対に我慢しないよ。でも、今回の仕事はうちの学生と自分の研究室のスタッフのために尽きる。だから我慢した。かなり堪え忍びましたよ。「学生やスタッフのため」という役目を終えたら、この反動は恐ろしいからね。足かせが外れたら、関係者ひっくるめて蹴散らしてやる。なめんなよ。

ってなわけで、夕方に会場を去ってすぐにタクシーにて伊丹空港に移動。で、これから松山ですわ。完全無欠の超・無鉄砲な自分にはピッタリの「坊つちやん」の街。赤シャツ、野だいこ、自分には近寄るな。学界はこんな連中だらけなんで、ムカっ腹を押さえられんからな。

そうそう。無鉄砲なケンカを続けていると、夜中の再放送とか見ている仕事仲間とか「あしたのジョー、見てたら奥田先生を思い出したよ」とかメールが来る。んで、自分の闘いぶりを知る親御さんにも昨年暮れ「奥田先生はわざとご自身を逆境に追い込んでますよね。ゴローくんみたいですね」など心配して下さるもんですから、「申し訳ない」と思うわけです。んで「ところで、ゴローって誰? 稲垣吾郎?」と確認すると、「MAJORの茂野吾郎君ですよ」と。

ちょっと読んでみようと調べてみました(漫画とアニメでした)。いきなり序盤から父親との別れや母子家庭後の母親の再婚とか、そういうシチュエーションが自分と結構かぶってて(年齢やらセリフやら)、ちょっと読むだけのつもりが思わず読み続けてしまってます(苦笑)。あんなにマッチョではないけども、アグレッシブなところは親御さんの言うようにソックリ。「強い相手」とか「あんな人にケンカ売らねーだろ!」というのに偉そうにされれば、間違いなくケンカしてしまうんでね。「アホやなー、損するでぇ」と思われても仕方がない。自分、アホですもん。

Pitcher_okuda2008_1 そんなわけで(というわけでもないんですが)、研究室にあるユニフォーム(本物)を着て撮影会と相成りました。すでに〝photo album〟に設置されてます。

明日は子ども達の指導です。これが一番だわ。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと脱力系 |

2008.01.22

緑のたぬき? 否、緑の焼きそば!

緑の焼きそば。

ええねえ、茶そばみたいで。ソースを入れてまぜたら、また変色するんでしょ?

自分もいつか試す、試すー!!

「気持ち悪〜い」緑色の焼きそば 科学の不思議

2008年01月21日

 同志社大生が小学生に理科のおもしろさを伝える「楽しい科学実験教室」が19日、同大京田辺校地(京都府京田辺市)であった。市内の小学4〜6年の児童46人が集まり、先生役の学生14人と実験を楽しんだ。

 大学生がイベントの企画や運営を学ぶ授業の一環。3班に分かれ、ロボットを使ってモーターの動力をギアに伝える▽液体窒素でさまざまなものを凍らせる▽紫キャベツの汁で酸性とアルカリ性の違いを学ぶ——といった実験をした。

 紫キャベツと焼きそばを一緒にいためると、化学反応でそばが緑色に。子どもたちからは「気持ち悪い」「すごい」と歓声があがった。参加した市内の松井ケ丘小6年、杉木映里佳さん(12)は「理科は好きでも嫌いでもなかったけど、焼きそばが緑色になってびっくりした。家でもやってみたい」と話した。

変色といえば。忘れもしないのが小学校の時の理科の実験。

リトマス紙を使う前に、担任に「奥田君、こっちの液体にはこっちのリトマス紙を使って」と言われた。自分としては、「そんなん最初っから答えが分かってるんちゃうん? 色が変わるってんでしょ!」と思っていて、案の定、そうだった。

自分としては、赤いリトマス紙が青く変色する液体の中に、青いリトマス紙を入れたくて仕方がなかった。それをどうしても許してくれなかったんですよ、担任は。「モッタイナイ」という理由。「それに青いのをいれても変化がないから」と言われておしまい。「変化がないのをこの目で確認するのが大切なんとちゃうん?」と疑問を持ったが、「奥田君は理解の悪い子だ」みたいな評価でした。

科学ってのは疑問に思ったことを試験するのに、その試験をさせてくれなかった担任のおかげで、しばらく理科なんかキラーイになってしまった。

だから、こんな授業をやってくれる大学生がいたら嬉しかったやろうな。

自分もまた出前授業をやろうかな。高校の総合学習なんかで心理学のオモシロイ話をすると、いつも大好評なわけですよ。「犬のウンコ恐怖症を無くす方法」とか、笑える話をしましょうか。小学生向きにもアレンジできるし。幼稚園の年長さんにやると、もうバカうけ。

相変わらず、テレビ向きではないかもしれんが(笑)。

 

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Posted by 奥田健次 教育学ぶこと |

2008.01.17

「すべらない話」では文法が崩れても構わない話

話のネタ次第で、「文法のくずし」みたいなものが問題ではなくなる。

前半は「うーん」という感じでしたが、途中から「なるほどー」に変わる記事でした。神戸新聞の記事です。じっくり読んでみてつかあさい。

「体験談文法」は面白い話限定 神戸大・定延教授

 「すべらない話」という人気テレビ番組がある。お笑いタレントが体験談を語り、視聴者の爆笑を誘う番組だ。一方で現実社会ではどうでもいいような体験談を延々と聞かされて辟易(へきえき)することもある。ところが日本語では、面白くない“体験談”は文法的に語りえないのだという。“朗報”のようなその法則を明らかにした、神戸大国際文化学部の定延利之(さだのぶ としゆき)教授(言語学・コミュニケーション論)に聞いた。(武藤邦生)

 まず例文。「北京のまちって、しょっちゅうレストランがあるよね」

 違和感はないかもしれないが、この文はふつうの文法に照らせば、おかしい。

 「『しょっちゅう』『ときどき』『めったに〜ない』などは、デキゴトが起こる頻度を表す言葉なのに、レストランというモノの数を表現している」と定延教授は説明する。

 でもこうした会話は、ごく日常的に交わされている。定延教授自身、「定延なんて名字の人、めったにいないでしょう」などといわれることもあるという。

 日本語文法の盲点ともいえるこの語法こそ、定延教授のいう「体験談の文法」。レストランという「モノ」を、「北京のまちを歩くと、私の目の前にレストランがしょっちゅう現れた」という「デキゴト」(体験)に変換して話す文法だ。

 ただし、この文法はいつでも使えるわけではない。

 例えば最初の例文を少し変えて、「うちの近所って、しょっちゅうレストランがあるよね」とすると、途端にかなり不気味な文章になる。まるで、レストランが現れては消えるような…。

「北京」は○なのに、「うちの近所」は×。その理由は「“ワクワク感”が違うから」と定延教授。「体験談の文法は、面白い話限定。北京の話なら面白そうでワクワクするけれど、近所のことなんかどうでもいい」。つまり、つまらない“体験談”は文法上、語ることが許されないのだ。

 面白くない話には、モノをモノのままで話す文法、すわなちふつうの文法しか使えない。「たくさんレストランがある」のように。ふつうの文法とは「体験談の文法」と対極の「知識伝達の文法」で、「言語学はこれまで知識伝達の研究ばかり力を注いできた」という。

 定延教授は「コミュニケーションは何も知識の伝達だけで成り立っているわけではない。実際、体験談の文法は頻繁に使われているし、人の心が動かされるような場面では、体験を語ることが決定的に重要な役割を担っている」と指摘している。

(12/14 10:13)

「ワクワク感」の違いかぁ。

うん、すごく良いよね! こうなってくると、言語学からのこうした分析には、心理学(とりわけ行動分析学)のパラダイムが適用できる。スキナーの『言語行動』の枠組みで考えてみると、それこそ自分はワクワクしてしまうね。

いやあ、勉強になります。

 

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関連記事:
学会の最終日@San Diego
スキナーの心理学
     など。

Posted by 奥田健次 教育学ぶこと |

2008.01.13

君もロボットになれる、なろう!

チュイーン、ガシャン。チュイーン、ガシャン。

のどかな地方の田畑に、こんなロボティックな音が鳴り響く。

重い米袋も楽々、農作業ロボットスーツ開発…東京農工大

 重い米袋も中腰のまま楽に持てる「ロボットスーツ」を、東京農工大の遠山茂樹教授らが開発し、9日公開した。

 農作業のとき、服の上から体に装着する。ひじや腰、ひざなど計8か所の超音波駆動モーターで人間の動きを補助し、体にかかる負担を大幅に軽くする。

 作業内容によって力の入れ具合を切り替えられるようになっており、例えば大根の収穫では、引き抜く際に大きな力が必要なひざと腰を重点的に補助。果樹の枝切りでは、腕を上げた状態で固定する。このスーツを装着すれば、20キロ・グラムの米袋を抱えたまま中腰になっても、何も持たずにイスに座っている感じだという。

 ロボットスーツは介護向けなどに開発されているが、農作業に特化したタイプは世界初という。4年後の商品化を目指しており、遠山教授は「今後は、果樹の熟度を測ったり天気を予測したりするシステムを組み込んで、農作業全体を補助するスーツを実現したい」と話している。

(2008年1月9日19時4分  読売新聞)

これはすごいね。目に浮かぶよ、ロボットスーツを身にまとった爺さんと婆さんが、畑のあちこちで大根引き抜いている姿がさあ。

夜中のテレビショッピングなんかで紹介される日も近い?

逆に、ロボットスーツを着たいがために、農業やろうとする若者が増えるとええかもしれんな。愛媛県でミカン狩りに力を発揮する「オレンジゲッターロボ IYO-MISHIMAX」とか、鍬でザクザクと畑を耕すのが専門の「墾田用ザクII」とか(笑)。

うむ。ロボットスーツには夢がある!

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2007.11.25

成育医療センターでプレゼンしてきました

いやあ、面白かった。

ちょっとビックリ。行ってよかった成育医療。あの舞台で爆風ブチかましても、オーディエンスはニコニコ頷いてくださるんだもん。

シンポジウムでの話題提供。自分のお題は『携帯電話を子どもに持たせることに関する諸問題−心理学者からみた批判的考察−』でした。

自分の専門は社会学ではない。自分はあくまでも臨床家。だから、調査研究とかはやらないので、そういったデータは公的な機関のものを提示するだけ。

しかし、自分らしさは具体的な事例の紹介にある。いくつか、トンデモナイと思われるような事例を紹介した。それはそれで、調査研究では分からない生々しさが伝わるので好評だったみたい。

そのうち本を書くつもりです(といいつつ、捗らないけどね)。だって、プーチn...、じゃなかった(それは前の記事!)。忙しいんだもん。

自分のプレゼンの話はさておき。

いや、特に感動したのは自分の次の話題提供者。神山潤先生。事前に読んだレジメだけでも期待感バツグンでした。子どもと睡眠についての第一人者。

プレゼンテーションはもう最高。リサーチベースドで、スライドに次々とデータが現れては消え、現れては消え。猛スピードでしたが、朝の光の大切さ、夜の光の問題について、多くのデータに基づいて提言されました。

現代日本の夜の明るさ、子どもの睡眠時間の短さ。これが、どれほどひどいか国際比較されるところも、説得力抜群のスライド類。「ひどい」のは知っていたが、どれほどひどいのか、参加した人は視覚的に良く理解できたと思う。

某テレビ局の「愛は地球を救う」だの言いながら、24時間テレビの前の子どもを眠らせないという大人の詭弁。まったくご指摘通りです。

子どものことを守らなければならない大人が、目先の金儲けを選択してしまい、そのために子どもが犠牲になっている。うちのブログでもずっと主張していること。うちのブログ、政治家や大人の詭弁が大嫌いやからねえ。ホント、楽しかった。

神山潤先生のご著書、ぜひお読み下さい。真面目に、ホントに大切なことが書かれています。睡眠時間の短い自分には耳の痛い話でした(いつか、改善したいと思っています)。この下のスライドで紹介しています。

 

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隠されていたいじめ、激増するいじめ。
子どものケータイを制限する応援団
     など多数。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会学ぶこと健康・美容環境 |

2007.09.19

赤穂「忠臣蔵」検定

赤埴源蔵、礒貝十郎左衛門、潮田又之丞・・・・。

こんな感じで、赤穂四十七士の名前を諳んじておりました。元々、忠臣蔵ファンだったんですけどね。大学院修了間際、「赤穂市内の福祉施設で心理士の仕事しない?」って声をかけられて、何も考えずに「赤穂、大好きー!」と二つ返事で引き受けてしまった。タイミング良く、大河ドラマが忠臣蔵やったし。

仕事の帰りとか、赤穂城趾や大石神社、息継ぎの井戸などにひとり、遊びに行ったものだ。

「忠臣蔵」検定でござる 赤穂市で今冬、初実施

 忠臣蔵ゆかりの兵庫県赤穂市で、初の「赤穂『忠臣蔵』検定」が、今冬実施される。義士の人数にちなんで出題数は47問、開催は討ち入りムード高まる12月。試験官は義士と同じ雁木模様のハッピで臨む。受験資格はなく、吉良上野介の出身地・愛知県吉良町の人も参加大歓迎−と、全国の義士ファンに挑戦を呼びかけている。

 義士ファンに赤穂へ足を運んでもらおうと、赤穂義士会が主催。すでに「中央義士会」(本部・東京)が高度な内容の忠臣蔵通検定を実施しているが、地元・播州赤穂版は「義士に親しんでもらえる気楽な内容にしたい」という。

 市内の小・中学生が使用している副読本が検定の公式テキスト。検定は12月2日午前10時から、同市の関西福祉大で行われ、その後は赤穂城跡などを訪ねるオプショナルツアーも用意。

 赤穂義士会では「歌舞伎の『忠臣蔵』ではなく、史実の元禄赤穂事件から出題するので気をつけて」−と呼びかけている。申し込み方法やテキスト購入などの問い合わせは、事務局((電)0791・43・6848)。

(2007/09/12 02:18)

Akou2 検定を受けて一発合格してみたいけど、んな暇がありませんがなー。

赤穂で仕事していたときに購入した討ち入り装束。色は白と黒ですが、バナーの新選組と同じデザインでしょ。実際には、新選組のほうが時代がもっと後でして、新選組が赤穂浪士に倣ったんですわ。

「試験官は義士と同じ雁木模様のハッピで臨む」やって。ほな、自分は吉良上野介のコスプレで受験しようカナー。額に内匠頭に斬りつけられた傷跡もリアルに付けてさあ。

面白そう。

赤穂浪士ファンは、ぜひ受けてみて。でも、赤穂は遠いよぉ〜(笑)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2007.09.17

大変なときに来タイですたい

自分はダイジョブでした。身内にはご心配をおかけしてスンマソン。あ、ジェンキンスさんもこちらに来られてるんですね。

タイへの出張の際は、いつも事件・事故が起こるんよ。2004年のスマトラ島沖地震直後、昨年9月のクーデター直後。今回はまたも先日のスマトラ島沖地震と今回の旅客機墜落でした。

タイ機の死者88人 格安運賃…天候不順で着陸失敗

■日本人の搭乗なし

 【バンコク=菅沢崇】タイ南部のリゾート地、プーケット国際空港で16日午後4時(日本時間同6時)ごろ、乗員乗客130人乗りの旅客機が、悪天候の中で着陸に失敗し、炎上。旅客機はタイの格安航空会社「ワン・ツー・ゴー」のMD82型機。タイ政府などによると、88人の遺体を発見し、42人の負傷者を病院に搬送したという。

 同社は、搭乗者に日本人はいないと発表。外務省も在タイ日本大使館を通じ、乗客に日本人がいないことを確認した。プーケット県の副知事は「43人を救出し、病院に搬送した」と述べた。乗客123人のうち78人がオーストラリア人やイスラエル人、英国人など外国人で、残る45人がタイ人という。

 墜落したのはバンコク・ドンムアン発プーケット行きのOG269便。豪雨の中、プーケット空港に着陸しようとして墜落し、滑走路脇の林に突っ込んだ。複数の爆発音が聞こえ、機体は2つに割れたという。生存者の一部は自力で事故機から脱出した。

 タイ航空幹部はロイター通信に「着陸時は視界が悪く、パイロットは着陸のやり直しを試みたが、バランスを崩して墜落した」と事故の状況を語った。滑走路にも水がたまっていたという。機体の炎は消し止められたが、空港は閉鎖が続いた。

 国家災害警戒センターは、管制官がインドネシア人の機長に悪天候を伝えなかったことと、機長が管制官に着陸の指示を仰がなかったことが事故の原因になった可能性があると指摘した。

 ワン・ツー・ゴーは国際便を運航するオリエント・タイ航空が出資して2003年12月に設立された。13機を保有し、バンコクと国内地方都市の間を運航している。

 プーケット島は日本人にも人気のリゾート。2004年12月に起きたスマトラ島沖地震の際、津波に襲われ、大きな被害が出た。プーケット島とその周辺で日本人28人が死亡した。

(2007/09/17 00:01)

こういうのはボムバルディアみたいな機材自体の構造上の問題と違って、パイロットの飛行時間に依存する問題でしょう。パイロットになるまでの飛行訓練時間が長いと、当然ながら経費が高くなる。格安航空会社は、こういうところの経費すら節減しようとするでしょ。

さてと。いろいろ大変ですが、気を取り直して仕事人としてしっかり仕事してきますわ。

 

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非ジャーナリスト宣言!(笑)
バンコクに来ています

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2007.08.12

大盛況御礼@沖縄講演

沖縄での講演、とても盛り上がりました。2日前から大雨洪水警報が出続けていたのに、参加者で会場が埋め尽くされました。わざわざ本州からこの講演に参加するために、何人かお越しになった人もおられて。なんだか恐縮っす。

Img46be5821dd15b いつも沖縄に行くと良い天気に恵まれるのですが、なぜだか今回は沖縄の歴史上でもまれな大洪水。河川のない沖縄で洪水のシーンを見るとは、タクシーのおっちゃんも驚いていましたね。車がお風呂に浸かった状態になるんですね。

これ、お馴染みの那覇市牧志の国際通りが浸水してますよ。ほんと、沖縄ではありえん光景。

講演は午前から午後まで90分を3コマ。行動分析学の基礎的なお話しと、技術的なお話しのイントロダクション。

実際のセラピーでどれくらい子どもらが変わるかってのをビデオを観てもらってイメージしていただく。まったく無発語の子どもらが、どんな風に指導して、どんな風に言葉が出るようになるのか、参加者は固唾をのんで見守っているのでしょう。

だから、子どもが発話した瞬間などは感動が伝わるようで、何度も「おおおーーーーっ!」と歓声が上がり拍手が起こりました。そういう姿勢でビデオを観られるというのは、参加者の質の高さを物語っているといえます。

後半は、特別支援教育について。特別支援教育については、技術論というよりもシステム論。教師個人の力量を高めるというより、学校としてどういった支援を進めていくのか資料を提供しつつ紹介した。沖縄で、親御さんと学校と地域の専門家がうまく特別支援教育を進めていってくれることを期待したい。

それにしても、90分の3セッションなんて「あっという間」だったでしょう。自分ももう喉がガラガラだったけども、まだまだ話し足りないところもありました。

Okinawasoba 驚いたのは、なんと今回の講演会があることを知った団体が、「沖縄そば」の屋台を開いてくれたことです。自分も今までいろんなところで講演をやってきたけれども、自分の講演を『縁日』みたいにテキ屋さんが出てくれるなんてのは初めてですよ(笑)。

この写真ね。さすがに売れないでしょうと思ったら、結構、売れたそうな。ううむ。確かに本格的な味だったからなあ。今度は「焼きとうもろこし」とかもプリーズ。

それから、会場は沖縄国際大学でした。明日、8月13日は「沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落し、日本の警察が入ることもできなかった記念日」です。あれから3年になります。講演は、その軍用ヘリがぶつかった建物の隣の棟。空から降ってくるものって、「雨」「ペンギンちゃんの帽子」「ペンギンちゃんのステッキ」「かみなりちゃん」くらいしか知らんよ。沖縄国際大のキャンパスでは、「空からヘリが降ってきた♪」なんですからね。半端やない!

Noflyzone 沖国の学生さんらも負けてない。講演の途中から、ライブが始まった。「何?」と思ったら、かなり本格的なライブ。ステッカーとか団扇をもらってきました。コンサートの名前は『NO FLY ZONE』。ラムズフェルドが普天間基地を視察したとき、 「事故が起きないほうが不思議だ」と危険性を認めたほど。「世界一危険な基地」などといわれている。

講演でお話ししている最中、何度かヘリが降ってくるんではないかと本気で思いましたよ。

とても不謹慎なので「ヘリ、ヘリ、降れ、降れ、もっと降れ〜♪」とは歌いませんでしたが、「もっと怒りを!」とは思いました。

Okikoku これは入り口の岩。岩に穴が空いている(まさか弾丸の跡?)。その左側に見える建物が、ヘリのぶつかったビル。現在は新築されています(米軍による証拠隠滅ともいう)。墜落後、ここに日本の警察は立ち入ることすらできませんでした(怒)。

講演会終了後、いろいろな方々が挨拶に来てくれました。正直、嬉しかったです。

打ち上げは近くの居酒屋『ぱいかじ』。沖国大前店です。綺麗で個室も広くて料理も色々でとても良いお店でした。ファミリーメンタルクリニックの仲俣先生、沖縄国際大学の知名先生、スタッフのみなさん、沖国OBとご一緒しました。さんざんローカルな話で盛り上がりました。自分も、「読谷村ネタ」やら「元・ポパイ」の中華料理店やら「沖縄のお墓でBBQ」やら、うちなんちゅ(沖縄人)でも知らないような話をしまくり。楽しい時間でした。

それにしても、こんなに天候が悪いところ定員オーバーするほど来ていただいて、沖縄そばの屋台まで来ていただいて、感謝・感激・ヘリ・アラレ。ん? 間違い。感謝・感激・雨・アラレ。

明日からまだ仕事なんですね、自分は。少なくとも、沖縄。晴れてよ。ビューティフルマンデーをお願いします。

【追記】
ココログからgooのブログにはなぜだかTBが通りませんので、なかまた先生のブログの記事、リンクを貼っておきます。こちらをクリックして、ご覧下さい。

【追記2】
ぱいかじでの飲み会の写真付き記事もアップされていました(苦笑)。「ふぁみめファミリー」と和気藹々。

 

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【8月講演】ABAワークショップ in 沖縄

Posted by 奥田健次 学ぶこと特別支援教育 |

2007.08.06

集中講義@愛知大学

いやあ、体力的には「もう、あきまへん」という感じだが、学生さんから伝わる熱気でサービスしまくり。

集中講義の1日目が終わって、すでに森進一ボイス。これで2W連続森進

講義を終えたあと、愛知大学の心理学実験室を見学させてもらいました。

それはもう、本当にすばらしい施設。まあ、愛知大学の学生さんからすれば自分の大学しか知らないでしょうから「当たり前」かもしれんけど。

実験施設を見せてもらう前から「硬派な心理学をやってる大学」とみていたが、予想通りだった。施設、教員共に、最高の環境ですよ(あまり褒めると、自分の本務校に何か文句言われるかも知れんが、良いものは見習うべしということで)。愛知大学心理学専攻のホームページをご覧下さい。基礎実験が充実してるでしょう!

だからでしょうね、教えやすいのなんのって。きちんと心理学の基礎を学んでいるんですよね。しかも、実験で行動を測定してきているから、行動療法の話がしやすくてありがたい。サクサクっと進みますね。

きっと学生さんらも、自分の講義を理解するにあたって、基礎で学んだ知識を応用できるイメージを掴めたんじゃないかな。まあ、そういう手応えはありましたよ。

やっぱり学問ってのは、基礎あっての応用。心理学の基礎をしっかりやらずに応用ばっかりやっても駄目だ。それは害悪だって。それをたった1日で改めて実感しましたわ。

学生さんの中には、すでにHPもブログもチェックしてくれている人もいた。基本的に初対面。初対面なのに、今日1日の話の中で、もっとも出現頻度の高かったワードはウンコでした(笑)。

「お下品ね」と言われるかも知れないが、分かりやすいんやもん。しゃーないやん。実際、学生のみなさんも自分が「ウンコする行動」で具体的な話をしてあげると、男の子も女の子も「うんうん、あるある」と納得してくれるんやもん。

ただし、人がどんなときに小林製薬の商品名を使うかって説明するときに、商品名を「ウンコ、その後で」と言い間違えると、「それ、そんなモロな商品名じゃ無いですよ、絶対に!」とお叱りを受けたですね〜(笑)。

しかし、我ながらええ授業をやったと自賛。よくまあ1限から5限まで、学生らの集中をほとんど途切れさせずに、ひきつけ続けたものだ。自己満足ではなくって、学生らに満足してもらう講義をせんといけませんわね。ただ、明日は少しゆるめてあげてもええかな。

「奥田先生は、たとえ話がうまい」とよく言われます。自分でもそう思います。ま、昨日は学会で「江戸の末期症状」なんて言ったのもそうですが、「あるある」と思わせてナンボですからね。しかも、これだけ「たとえ話」が出るのは、それだけたくさんの事例とかやってきているからでしょう。いろんな人に説明するにあたって、比喩というのは役立つものです。

まあ、明日はのんびりやりましょう。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2007.08.05

行動分析学会@立教大学(千秋楽)

埼玉での学会も最終日。異常に暑い。宿泊したホテルが最悪で、初日は空調が壊れていてまったく眠れなかった。フロントが「直しました」と言っていたくせに、嘘ばっかり。

翌日も途中から故障。部屋移動させられましたよ。「なんで壊れているの?」と聞いたら、「隣の部屋の空調の部品が欠けていて、こっち側の部屋の空調全部が調子悪いんです」だと。

通常、こういう場合はキレてあげるべきなのですが、なにせ体力・気力共にエンプティーだったので、ため息ひとつだけ。2日で120分しか寝てないよ。

それでもなるべく居眠りしないように頑張って朝から会場へ。

昨日の発表は、これ。

アスペルガー幼児の粗雑で乱暴な行動に対する介入

今日は、これ。

重度知的障害を伴う自閉症児へのPECSを応用した指導

これだけみても、うちの研究室が対象児を選ばず、知的な遅れのある子どもから遅れのない子どもまで幅広く支援しているアピールになる。今日も昨日に負けないくらい盛り上がりました。

シンポジウムも面白かった。行動分析学会でも、思いっきり「グローバルスタンダード(アメリカン・スタンダード?)」の流れが強まっているんですね。

ところが、教育研究への補助金がアメさんと日本では全然違う。とにかく、日本は金が無い。無いなかで、世界に通用する研究をやっていかなければならないから、日本の教育研究者には、そりゃあもう血の滲むような努力や工夫がいるわけです。

とりわけ行動分析家は、こんな中でも海外に負けない良質な仕事をし続ける「ストイックな武士」なのです。

日本人研究者が劣っているわけではない。圧倒的な物量攻撃に歯が立たない状況なの。で、どうするか。これまで、研究者個人でやっていた仕事を共同でやるしかない、という話になる。

自分は最後のディスカッションの時間に質問させてもらった。幕末、欧米列強が武力外交で迫ってきている状況で各藩相争っているんじゃなくて、中央に力を結集したことを例に出してみた。

所属する学会を「江戸時代末期」に喩えたのは、少々失礼な話かもしれないが。しかし、これはまあいつもの奥田流(笑)。好評だったみたい。

終わってからいろんな先生に「○○先生には岩倉具視になってもらってさあ(笑)」「やだよ、おれ襲撃されたくねえよ!」とか、「奥田先生、坂本龍馬みたいに暗殺されないようにね〜(笑)」とか、会う人、会う人から気の利いたリアクションをもらいました。結構、幕末マニアが多いのかな〜(苦笑)。

午後はカタニア先生の招待講演。4年前の国際学会で自分の研究発表を評価して下さった優しい紳士。その後、1年に1度しかお会いしないけれども、覚えていてくれました。まあ、アメリカでも自分は目立ちますからね。

カタニア先生、「強化の遅延」でみられるパフォーマンスから、ADHDの症状を説明するというものだった。オペラント貯蔵(Operant Reserve)の話やセルフコントロールの辺りなど興味深かったが時間切れ。もう少し詳しく聞いてみたかった。

その後は、いろいろ。研究関係の情報交換なり。

で、帰り際にまた「シャーペン、シャーペン、シャーペン、シャーペン」と、優しい学生さんらにしつこく囁いておきました(笑)。

さて、明日からはまた集中講義です。3日で1,350分、しゃべってきます。

追記:“photo album”に追加された写真です。2008年12月。奥田健次の教育改革ぶろぐろ部事務局より。

Ryoma1_4

 

 Ryoma2_3

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2007.08.04

行動分析学会@立教大学

立教大学に来てます。先週も東京で仕事してましたので、2週連続TOKIOということになるわけです。

といっても、キャンパスの所在地は埼玉県の新座ってところなんですね。池袋から各停に乗ってしまったせいもあって、遠かったでー。てゆーか、疲れていたからでしょう。東京駅から池袋までが遠い、遠い。ガンダーラに行くくらい遠く感じましたね。

移動疲れで持病の偏頭痛も。ロキソニンを服用して、出版社との打ち合わせも乗り切りました。

立教大学といえば「プレゼント用シャーペンが使いやすい」ので有名? ぜひともGETしてみようと受付の学生さんに聞いてみた。

自分「立教大学の名物シャーペンを分けてもらえますかねえ」
受付「卒業式でもらえるやつですか?」
自分「オープンキャンパスでもらえるやつですわ」
受付「それって、名物なんですか? 聞いたことないですけど…」
自分「そりゃあもう、使いやすいのなんのって」
受付「どこで名物になってるんですか?」
自分「詳しいことは言えないけど、日本で一二を争うシャーペンなんよ」
受付「事務に聞いてみます」
自分「えっ、真面目に?」

受付の男の子が事務に走ってくれました。ところが、残念ながら事務が閉まっているとのこと。

GETできないと思うと、余計に気になる日本一の立教シャーペン。しつこく、「なんとか手に入らんのですかねえ? O先生とかいっぱい持ってるんじゃないの?」とおねだり。「(目をつぶって)ああ、もう立教シャーペンでスラスラ書いている自分がいるわー。チュートリアル徳井ばりに妄想してしまうわー」

こんなわがままな珍客に丁寧に接してくれる受付の学生さんには頭が下がります。

受付「そんなに欲しいんですか? 笑」
自分「学会の自分の発表よりも優先的に欲しいくらいやね! 笑」
受付「じゃあ、オープンキャンパスに来て下さい!」
自分「それなりに似合うと思うけど、高校生の恰好して来るの?」
受付「十分、もらえると思いますよ 笑」
自分「今回は、噂のシャーペンをもらいに来たと言っても過言でないね」
受付「じゃ、これに送り先を書いて下さい」
自分「え? まじで送ってくれるの?」
受付「GETできるか分かりませんが、やってみます!」
自分「うわ、じゃあ5本くらいとか〜? 笑」
受付「5本希望って書いておいて下さいね」
自分「いやあ、オバチャン嬉しいわあ、5本もええなんて〜!笑」

などと、最後は遠慮知らずの関西のオバチャン状態ですわ(笑)。

自分のことを知らない学生さんも当然いるんやけど、知ってる学生さんらがこの珍客を何とか知らせようとフォローしてくれているのが微笑ましい。

学生A「O先生と一緒に本を書いておられる先生だよ」
学生B「へええ」

すんませんね、こんなワガママちゃんで(笑)。親切な学生さんに郵送料を多めに渡しておきました。「GETできなかったら、気にせずにお茶でも飲んでなー」っていうことで。

ってなわけで(?)、自分の発表はいつも通り無事終了。

研究発表のことよりも、シャーペンのことが気になるのでそっちのレポート中心のゆるゆるエントリーでした。

おしまい。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2007.07.11

イチローさんの言うとおり♪

イチローさんの言うとおり♪ イチローさんの言うとおり♪

祝・米球宴MVP!

祝・米球宴初のランニング本塁打!

イチロー選手の球宴直前のインタビューを聞いてみましょう。

7年連続球宴のイチロー、貫録の会見
(一部引用)

 常々、日本と比べ米国の野球レベルが上と思われることに「しゃくに障る」と言っていた。この日もその点を問われるとハッキリ口にした。
 イチロー「しゃくに障るんですけど、日本が一番かと言えばそうでもない。そうなっていきたいですけどね。アメリカはちょっとした謙虚さがあれば、そして日本はもうちょっと自己表現というか、主張してもいいかな。そこのバランスですよね。それが融合した時に一番のものができると思う」

プロ中のプロ。

アメリカに行った日本人の中には、自身が日本人であることを忘れて「日本はだめだ、日本人はだめだ」と言いまくる自称国際人(←嘲笑!)が少なくない。こういう人は、見ていて痛いし恥ずかしい。

イチロー選手は当然ながら一流。アメリカに行く前から一流である。そのイチロー選手がアメリカの野球を馬鹿にするわけでもなく、だからといって日本の野球を相対的に卑下するわけでもない。プロ中のプロとして、学ぶべきところは学んで自らの野球をさらに高めたいという姿勢があり、またアメリカにも日本の野球の良さを知らしめたいという思いが込められたコメントだ。

傲らない。卑下しない。こういう姿勢を、海外に留学する日本人は見習わなければならない。

察するに、イチロー選手は米球界にいても米球界に染まらないだろうし、日本球界に戻ったとしても日本球界色に染まることはないだろう。ただ、ひたすら良い野球をやりたいイチローという『生涯一職人』なのである。

最後に、日本ではサッパリで、アメリカに行ってから大当たりした岡島投手についてチクリ。もちろん、岡島投手へのハッパでもありエールでもある。

★イチローに聞く

−−岡島は「イチローさんと話したい」と言っている

 「ボクは最初は話したい、という価値観はなかった。そこにいられるだけで(充実していた)。ずいぶんと余裕ですね、岡島は」

イチローさんの言うとおり!

イチローさんの言うとおり!

 

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Posted by 奥田健次 スポーツ学ぶこと |

2007.05.31

学会の最終日@San Diego

長かった学会も最終日を迎えました。最終日ですら午後まであって、滞在先のホテルをチェックアウトした後、荷物をベルに預けて参加。

Dr. Hank Schlingerや、Dr. Janet Twymanの関係しているパネルディスカッションへ。うちの院生が「Web関係のプレゼン」と思い込んでいたが、実際には言語行動(verbal behavior)と複雑な行動(complex behavior)についての理論行動分析。

同行の院生にはサッパリだったようだが、自分には難しい内容であることに間違いないものの、しかし色々な示唆を与えられるものだった。以下、自分用の覚え書き(ハンドアウト資料なし、スライドなしだったので自分ら外国人にはキツかったっす;あ、自分は外国人なんやね)。

Skinnerの言語行動(verbal behavior)と、言語学(linguistics)の違いについて。これらは良く知られた内容。

キーワードは『文(sentence)』。これを形態的に分析するか(つまり文法などの文構造)、機能的に分析するか。

もちろん、行動分析学では機能(function)を重視する。具体的には、「話し手」と「聞き手」の相互作用から、言語行動や相手の行動がそれぞれにどのような制御をもたらすか。こうした相互に影響を与え合う、つまり「どんな刺激に、どんな反応をしているのか?」を知ることが肝心なのである。

ここまでは行動分析学では常識の範囲。

興味深かったのはハンクのプレゼン。

ハンクは自分がミュージシャンであることを例に挙げて、「ベートーベンを聴いたとき、その聴覚(auditory)刺激にどう反応しているか?」「バッハ、ショパン、ブラームスを聴いたときに、どう反応しているか?」「ビーチボーイズやビートルズを聴いたときに、どう反応しているか?」などと問うていた。ハンクの場合、「内的(private)に唄っている」とのこと。

自分もそうだ。聞いたことのない曲でも、音楽を聴いて無反応にはいられない。だから自分の場合、「〜ながら」で音楽を聴くのは苦手。自転車に乗りながらiPodなどありえない。電車に乗りながら本を読みながら音楽を聴いている連中の気が知れない。とても真似できない。音楽を聴くと、必ずどこかのパートを担当するのに集中してしまうからだ。

ここには、きっとエコー反応(echoic)、イントラバーバル(intraverbal)なども絡んでいるんだろう。ここまではまだ分かりやすい話。

しかし、難しいのは視覚(visual)刺激への反応である。具体的には、たとえば「夢」に対してどう反応しているか? これらは分析がより困難である。聴覚刺激へのエコー反応は分かるが、視覚刺激への反応は何なのか? いわゆる「表象(representation)」と呼ばれるものか? これらはまだまだ分かっていないことだ。

確かに、視覚刺激への複雑な反応様式について、キーを押すような反応を制御するような基礎実験のデータは山ほどあるけれども、夢やイメージなどの刺激への反応については何か言えるほどのデータもない。「制御」する術がないからなのか。

聴覚刺激については、ハンクのプレゼンを聞いていて面白い話を思い出した。ある歌手の話によると、「のどを休ませなければならないときは、歌ってはいけないのはもちろん、曲を聞いてもいけない」とのこと。「曲を聞くだけでも、自動的にのどが歌ってしまう」のだとか。ハンクの話を聞いた後、この歌手の話もまんざらではないなと思った。

とても興味深く聞けた。複雑な行動をどう分析するのか、考えるよすが(food for thought)となった。

以上、覚え書き。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2007.05.30

シンポジウム、その他。

国際学会で参加したシンポジウム。自閉症児の感情行動について。

なかなか面白かったし、自分の仕事関係でもちょっとしたヒントを思いついたので、参加して良かった。

以下、自分用の覚え書き。最後のほうは、とあるミュージシャンと再会した話になるんやけどね(笑)。

自閉症の子どもは、社会的な行動に問題を持っている。社会的な行動には、色々なものが含まれ、その範囲はとても広い。

そのうち、感情行動と呼ばれるものを指導できるか。効果的な指導プログラムはどんなものか。

今回のシンポジストの研究発表の一つでは、「言語的なもの(verbal)」、「顔の表情(non-verbal)」、「声のイントネーション(non-verbal)」の3つを行動レベルで定義して扱っていた。

ハンドアウト資料が無かったので、自分の汚いメモだけだから不正確かもしれないが。4つの感情行動が、標的行動として選定されていた。

「馬鹿馬鹿しい」「興奮」「感謝」「同情」だったと思う。

具体的には、先生が「冷蔵庫の中にパンダを入れてきたよ」と言ったとき、子どもは「馬鹿馬鹿しい」というセリフと表情をすることが求められる。他にも先生に「好きなほうをあげるよ」と言われて、感謝の言動をする。先生に「私は調子が悪い」と言われたら、「お気の毒に」と言う。まあ、こんな感じ(例は勝手に作っています)。

指導方法は、モデルの提示、スクリプトフェイディング(台本を読ませ、そのうち台本が無くても出来るようにする方法)、シェイピング(行動形成)など。データをみれば、明らかに子どもの言動が指導前と比べて改善しているのが分かる。

もう1つの研究でも同じような実験研究が紹介された。

しかし、どうも両方ともかなり不自然である。そう感じるのは自分が日本人だからかな、と思っていた。日本人はあまり気持ちを表情に出さないし、表情に出し過ぎるのは良くないような文化がある。

でも、指定討論(シンポジストの発表を受けて議論の口火を切る人)のDr.シュリンガーもこれらの研究を評価をした上で、「もっと自然な方法では出来ないのか」というような指摘をしていた。

自分も終わってから、発表者のところに言って質問。1つは、「指導手続きでerror correctionってのがあるけど、具体的にはどうやってやるの? 自閉症の子どもの顔を触るの? 触覚過敏があるから難しいんじゃない?」と聞いてみた。発表者は「Least to Most プロンプトを使っているから、問題ないよ」と答えてくれたけど、これって答えになってないよね。「だからさ、口元を触ったり眉毛を触ったりするんでしょ? 少しずつって言うけど触るのを少しずつってどうやるの?」→「こうやるのよ(と自分の口を触ってた)」。2つ目の質問は、「なんでさあ、たったこれだけの指導に6か月から24か月もかかるの?」と。発表者は「いろいろそれぞれ事情があって・・・」というところで、Dr.ハンク・シュリンガーが挨拶に来てくれた(発表者は自分を学生と思ってたんやろね、きちんと応答せずに終わってしまったよ)。

Sandiego11_1 ハンクは今回の国際学会の1か月前、いきなり自分にメールを送ってきたんよね。いろんな論文を探していて、たまたま自分の論文(日本語論文だがアブストラクトは英語なので検索にひっかかる)を見つけたようで、それに関する資料を送ってくれってなお願いメール。ハンクには3年前に同学会で発表したときに指定討論をしてもらっていたけど、メールでは初めてだったのでビックリした。

でまあ、また資料は送りますよなんて話をしました。

実はこのハンク、ミュージシャンでもあるんよね。そして、自分がホームページをリニューアルするときに業者に参考ホームページとして紹介したのが、ハンクのホームページだったわけ。ハンクのホームページには、確かアカデミックなことは書いてなかったっけ。ひたすら音楽のことしか書いてなかったっけ。

ハンクのホームページはこちら。その名も、ハンクシュリンガー・ドット・コム。トップページを開いてしばらく静かにお待ち下さい。忘れた頃に、ハンクの音楽が流れ始めます。

http://www.hankschlinger.com/

 

んで、こっちが自分のホームページ。その名も、ケンジオクダ・ドット・コム。トップページを開くとすぐにムービーが始まり、直後に音楽が始まります。ただし、自分のはウェブから購入した曲。

http://www.kenjiokuda.com/

 

職場で見ている人は音にご注意下さい。

あーあ、このエントリー、途中から完全に脱線してしまってるよ(苦笑)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと特別支援教育 |

2007.05.29

研究発表を終えました。

今度は仕事のシーンをアップしておきましょ。

ポスターセッションはおかげさまで今回も盛況でした。ハンドアウト資料も20部用意していたのですが、前半30分ほどで無くなってしまいました。

研究内容についてはここでは書きませんが、まあこんな感じですよっていう。

Sandiego6 最初はお客様もちょっとずつ。

データの説明は簡単です。しかし、教示内容やらについては、実際には日本語を使っているのでそれを英語に置き換えて説明するのに困難を感じます。日本語はあまり主語を使いませんからね。

ポスターセッションには、毎回、母国語が英語でない方がたくさん来られます。お互いに第二言語でお話しすることになるわけですが、逆に妙に英語が母国語のアメリカ人よりも分かりやすかったりします。

Sandiego7 DVDを使って指導手続きを解説。これはかなり親切なプレゼンテーション。

技術大国日本、ここにあり。

 

 




Sandiego8 だんだん人が集まってきた。

自分の胸には今年も『SABA DONOR』のリボンが。行動分析学を学ぶ学生さんのための財政援助をしてますよっていう証し。

正直、昨年は自分の手違いでウェブからクレジットカード払いをしてしまったんですわ(ほんの僅かですけど)。「去年は手違いだったので今年から払いません」というのも何だかなあということで、今年からは自発的にドナーになっています。

しかし、アメリカに来ると余計に学生さんと間違えられるんですね。今回も初対面のアメリカ人が自分のことを完全に学生と思い込んで話しかけてきたところ、現地の日本人が「彼はプロフェッサーよ」と耳打ちし、「エエーーーーーーッ!」ってな具合。

ただでさえ若く見える日本人。とりわけ、自分の血筋では仕方がない。

Sandiego9_1
中盤から人の波が押し寄せてきました。

日本人の学生さんや若手臨床家もたくさん来てくれました。

さんくす!




 

Sandiego10_1 発表終了時間が過ぎても、ずっと待ってくれていたお客様が来てくれました。ありがたや、ありがたや。

ってなわけで、自分の発表はこれにて一件落着。

後は、いろんなセッションを回って質問しまくりますわ。気楽なもんですよ。

アメリカ人の大学院生や臨床家とかにも色々とアドバイスしてあげるんだけど、どうも学生に見られているんだろうね。ちょっと聞く姿勢がイマイチって感じがする。貫禄がないんやろうねえ。早く白髪の爺さんになりたいなあ。

来年はまたシカゴ。

参加しようかなあ、どうしようかなあ。電子チップ内蔵の新パスポートで渡米するのは嫌だナァ。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2007.05.26

サンディエゴに出張してます

毎年恒例。今年もABA(国際行動分析学会)に参加です。

今年の開催地はSan Diego。少し生活していたことのある土地なので、そこに行って自分の研究発表をするというのは、ちょっと感慨深いですね。

サンフランシスコに到着。こんな感じ。

2007sfo 
ほら、とうとうスーツケースなし。いつも全国を回っている「機内持ち込み可」サイズのコロコロに、2つの鞄を載せただけ。

下着類は、ホテルの洗面所で、アライグマのように洗っております。

サンディエゴでの1泊目、ゆっくり時差ぼけを治すために、こっちの夜更けまでフラフラになりながら仕事してました。もう30時間以上、寝てない。

なのに、こっち時間の朝5時に、普段まずかかってこない「偉い先生」から携帯電話を鳴らされて、起こされました。しかも間違い電話だったようで。。

気を取り直して、もうひと寝しようとしましたが、今度は、昔お世話になったホストマザーから「ウェルカム、ケンジ!」の電話が・・・・。

電話で起こされると、日本語ですら何を喋ってるのか自分でも分からないのに、いきなり英語で朝から電話で会話。ハイテンションなホストマザーは「今夜、会って遊ぼうねー!」「何時、何時?」「どこで、どうやって?」ってな感じ。ありがたやー(涙)。

低血圧の自分が必死で書いたメモは、象形文字みたいになっとりますわ。

毎年、ABAの初日はボロボロになっちまってます。

まあ、とにかく初日は1年ぶりの人たちに挨拶回り。始動するのは2日目からでござる。

 

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関連記事:
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西海岸に移動しました
サンフランシスコ講和会議

Posted by 奥田健次 学ぶこと脱力系 |

2006.11.19

「オランダ軍、捕虜虐待」と聞いて思い出すこと。

読売新聞の「イラク人捕虜、オランダ軍も拷問か」という記事。これに反応せざるをえない自分がいる。前田利貴陸軍大尉のこと。

イラク人捕虜、オランダ軍も拷問か…総選挙に波紋も
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061118id23.htm

 【アムステルダム=林路郎】22日に総選挙を控えたオランダで、昨年3月までイラク南部に駐留したオランダ軍の情報担当者が、身柄を拘束したイラク人捕虜から情報を引き出す目的で拷問を加えていた疑惑が表面化した
 オランダ紙フォルクス・クラントが17日、国防省の内部メモを基に報じたもの。03年11月、ムサンナ県に駐留していた複数の軍情報担当者が捕虜数十人をサマワの連合軍暫定当局(CPA=当時)施設で聴取した際、▽目隠しをさせてから急に非常に明るい照明にさらす▽眠らないようホースで水をかける▽不快な高音を大音量で聞かせる——などしたという疑惑だ。
 軍規にある法律顧問の同席義務も守られなかったという。
 カンプ国防相は17日、記者団に、そうした行為を同省が把握していたことを認めつつ、「処罰に相当する事実は見当たらなかった」と説明した。バルケネンデ首相は再調査を指示している。
(以下、略)
(2006年11月18日23時10分  読売新聞)

この記事の「オランダ軍」「捕虜虐待」という言葉に即座に想起してしまうのが、前田利貴陸軍大尉の『戦死』である。昭和20年8月15日の『終戦』後も、実際には昭和27年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効するまで戦争状態は続いていた。つまり、8月15日なんてのは終戦日でもなんでもない。

少し長いけど、中学生や主婦の読者も、以下をじっくり読んで下さい。決して、ナナメ読みせず、じっくりと。小林よしのりさんのマンガでも紹介されていた。

山野ゆきよしメルマガさんの、『前田利貴とインドネシア独立』より。

 昭和20年8月15日のポツダム宣言受諾。その宣言に基づき、敗戦国日本をターゲットにした戦争犯罪裁判が行われた。

 ところで、一般に、A級戦犯及びBC級戦犯とよくいわれているが、私たち日本人は、それらを、被告とされた人物の階級を指した序列を表すものと思い込みがちであるが、決してそうではない。

 ABCとは、日本より早くに準備された、ドイツのニュールンベルグ裁判における戦争犯罪の規定に由来している。

 すなわち、大まかにいって、A項目「平和に対する罪」、B項目「戦争法規及び慣習の違反」、C項目「捕虜の虐待を含む人道に対する罪」、それぞれを表わすABCなのである。
 よって、正確には、A級戦犯ではなく、A項目戦犯容疑者というべきであろう。ABCという順番が、階級好きの日本人の性向にあってか、いつの間にか、A級戦犯、BC級戦犯という誤解を招きがちな表記が一般化していった。
 結果的には、A項目戦犯容疑者とは、指導的立場にある高位高官の人物が多く、BC項目戦犯容疑者とは、戦争の現場における直接の指揮者、責任者、執行者等の人物が多くなり、尚一層、その印象が強まってしまったようだ。

 ちなみに、A項目の「平和に対する罪」なる概念は、この裁判のために急遽作り上げられた考え方である。しかしながら、言ってしまえば、戦争それ自体が、「平和に対する罪」そのものであり、そのような罪状名を作り上げてしまうと、それで全てが完結してしまう。裁判を行う意味をなさないのではないだろうか。

 さらに言えば、日本を裁いた連合国側には、リアルタイムで北方四島と北海道を侵略中で、しかも、日本軍兵士数十万人をシベリアに抑留し、強制労働させている真っ最中であったソ連(現ロシア)までが裁判官として加わっていたことや、この後述べるが、日本の敗戦後すぐに、独立宣言をしたインドネシア占領に乗り出したイギリスなどに、「平和に対する罪」などと言って責められたということでは、全くもって、たまったものではない。

 さて、BC級戦犯容疑者裁判である。

 これらはアメリカ、イギリス、オーストラリアなど7カ国が主宰国となり、国内外の49の裁判所でほとんど非公開で行われた。5,700人が捕虜虐待や民間人殺戮などの戦争法規違反に問われ、920人が処刑されたという。
 BC級戦犯裁判も、東京裁判同様に、首を傾げたくなる内容も多かった。元捕虜の証言などを手がかりに犯人捜しが行われたが、身に覚えのない容疑で逮捕され、処刑された「戦犯」も少なからずいたようである。また、イギリスやオーストラリア、オランダのように、日本軍の捕虜になった者を裁判官に選び、報復的な処置を前提にしたり、罪状調査、陳述などを省略するもの、通訳のつかなかったりしたものも多数あった。中には、法廷では本人に陳述の機会すら与えられないケースもあり、いきおい、感情的な判決も多かったと思われる。

 さて、BC級戦犯裁判について書かれた書物をいくつか読んでみると、インドネシアに再侵略したオランダの軍事裁判が、もっとも粗暴であったと書かれたものが多い。

 日本とオランダとの戦闘行動は僅か9日間に過ぎず、よって、捕虜や一般市民の受けた人的被害は、他の連合諸国に比べても、最も軽微なものであった。
 それなのに、なぜ、戦犯に問われた数とその量刑とは、他とは比較にならないほど重酷なものであったのか。

 その理由の一つとしてあげられるのは、オランダの「プライド」であろう。

 オランダ本国が、既にヨーロッパ前線において、ドイツとの戦いに疲弊している間隙を縫って、インドネシアが日本に奪われてしまったという「怨み」。また、日本敗戦後も、オランダ自らインドネシアを奪い返したのではなく、イギリス軍が上陸し、日本の武装解除をしてから、オランダが譲り受けたという「屈辱」。

 もう一つの大きな理由は、オランダが再びインドネシアに上陸した際の、インドネシア独立共和国との闘争、さらには、そのインドネシア独立に、日本兵が大きく力を貸していたという事実があげられる。

 このテーマは長くなるので、ここではこれ以上触れないが、日本人として、是非知っておかなければいけない事実である。

 それらを全て受けての、「前田利貴陸軍大尉」である。

—————

 インドネシアのティモール島クーパン収容所で行われた裁判において、昭和23年4月29日に、前田利貴陸軍大尉が死刑を宣告された。

 前田利貴は、加賀藩主前田家の末裔で、正確に言うと、第13代藩主前田斉泰(なりやす)の玄孫(孫の子供)にあたる。彼の父親は華族でもあり、彼自身は、学習院高等科から法政大学に入り、卒業後は、三井物産に勤めていた。馬術が得意で、幻の東京オリンピックの候補選手でもあった。

 前田の罪状は、ティモール島及びサウ島で逮捕した捕虜に拷問を加え、死に至らしめたということである。
 もちろん、それらは、前田の預かり知らぬことであり、むしろ、裁判においては、原住民特にサウ島民の多くが、「最後の公判の時まで、私の為に有利な証言をして呉れた」(『世紀の遺書』より。以下、引用は全て同書より)ことからも明らかなように、「サウ島警備隊長時代の至誠が天にも通じている」仕事ぶりであった。

 これは、前田の毛並みの良さが、予め、オランダ当局に目をつけられていたことに起因する罪状であったようだ。本人も、これまでの処遇から、その点は充分覚悟していて、「今日あるを予期し前以て遺髪を送った次第」と認(したた)めている。

 前田の育ちの良さ、教育の深さは、この遺書の中からでも自然、感じられてくる。

 前田とともに処刑された、穴井秀雄兵長が、「昔の楽しかった思ひ出にふけると死ぬのがいやになる」と言うが、前田の場合は、「将来の希望を胸にうかべた時一番死ぬのが嫌になる」と述べている件からも、充分、彼の性向が窺うことができる。

 やや長いが、前田の人格を端的に表わす部分を遺書から引用する。

 「兄(前田の遺書は、弟妹に宛てたものである)が死の判決を割合に平然と受けることが出来たのは、之全く御両親の御教養の賜に外ならず、之を見ても我々の御両親は我々が知らぬ間に人間最大の修養をちやんとして居て下さつたのだ。(中略)今となつては其の高恩を何一つ御報いすることが出来ないのは慙愧に耐へない。故に皆は是非兄に代わつて御両親を大切に孝養を尽くしてください」

 さて、前田に対してだけではなく、インドネシアに置ける日本人捕虜への虐待は、猖獗を極めたものであった。

 捕虜たちは、犬や猫の物真似をさせられたり、夜中に、突然起こされ、コンクリートの上に二時間も座らせられて、罵詈雑言を浴びせられたり、日本人同士の殴り合いをさせられたり、床の上にばら撒いた飯粒を這いつくばって食べさせられたり等々、「彼らが我々のことを事件に取りあげている以上の虐待を重ねて」受け、捕虜たちは半死半生となった。
 しかし、捕虜たちは、「『我々はどうせ死ぬのだ。この虐待は我々一身に引き受け(中略)同胞の人に少しでも虐待の及ばぬように!』と申し合わせ神に祈っている次第です」と励ましあっていた。

 そんな中でも、前田は最後まで誇りを失わなかった。死の前日に、残る捕虜たちに世話になったお礼の手紙を書き、「私の希望として検事に申し出たこと」として、次のように書いている。

 「1.目かくしをせぬ事
  2.手を縛らぬ事
  3.国歌奉唱、陛下の万歳三唱
  4.古武士の髪に香をたき込んだのに習い香水一ビン(之は死体を処理するものに対する私個人の心づかいであります)
  5.遺書遺髪の送付
     以上全部承認」

 処刑前夜、前田は、ともに死ぬことになる穴井に対し、こまごまと注意を与えていたという。

 「穴井君。左のポケットの上に白布で丸く縫いつけましたか」
 「はい。明るいうちにつけておきました」
 「白い丸が心臓のところにあたる。明日は早いから目標をつけて置かぬと弾が当たりそこなったら長く苦しむだけだからね。発つ時は、毛布を忘れないように持って行きましょう。死んだら毛布に包んでもらうのです。砂や石が直接顔に当たって、ちょっと考えるといやな気がするからね」

 翌朝早く、二人は書き置いたとおりの手順と態度で銃殺された。大きな声で歌も歌い、二人何か言葉を交わして、静かな笑い声をあげた直後、銃撃音が響いたという。

 その時、昭和23年9月9日午前5時45分。

 さすがの監視兵たちも、この歌声と笑い声の最期には、恐れと驚きを感じたらしい。あれほど続いていた収容所内での虐待が、その時以来、すっかりやんでしまったという。

 「『我々はどうせ死ぬのだ。この虐待は我々一身に引き受け(中略)同胞の人に少しでも虐待の及ばぬように!』と申し合わせ神に祈っている」

 彼らの祈りは、神に通じたのである。

ところで、よく「あの戦争(大東亜戦争)の総括をやらなけりゃ」とか言ってる人がいるだろう。「早くやんないと、あの戦争を知ってる人がいるうちに!」とか言ってる人。田原総一郎さんが代表的かな。何を言ってるんだろうか。田原さんのこういう論調って、「おれはあの戦争を知ってるんだ、知らないお前らが何を言う!」と言わんばかりで幼稚すぎる。「知ってる」ってアンタ、ポツダム宣言受諾のときに何歳よ。少年田原が何を知ってるっていうのか。

「生き証人がいる間に」ってのを協調するなら、じゃあ、誰も戊辰戦争のことを語ることはできないじゃないか。

「生きているうちに」って言わなきゃならんのはな、それは北朝鮮に拉致された日本人を待つ家族のためにだろう。それから、北方領土で暮らしていた日本人が生きているうちに再び故郷の土を踏ませてあげたいと。こういう時に使うもの。偏向ジャーナリストごときが「知ってる人間が集まって、総括だ!」なんて叫ぶのは、まったくおこがましいことだ。

自分は少なくとも、中学や高校時代、この前田大尉のことを教えてもらわなかった。『北のひめゆり』のことも、知らなかった。いずれも成人してから後に知った話だ。日本人でありながら。恥ずかしい。

今を生きている子どもらに、これからを生きる日本人のために、そういう祖父や先祖がいたことを伝えなきゃならんよ。

 

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関連記事:
【復刻】東條英機宣誓供述書

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.11.08

すげえ! 回転する錯視図形だよ。

たまには心理学ネタ。錯視図形ってご存じ? ミューラーリヤーの矢羽根の錯視とか見たことあると思います。長さや大きさが同じなのに違って見えたり、直線が曲がって見えたりする図形のことです。北岡教授の錯視図形は、回転して見える図形。部屋に飾っておこうかな、いや病気になるかもしれんからやめとこう。

円模様が回転して見える 立命館大教授、錯視研究で受賞http://www.asahi.com/national/update/1108/OSK200611080024.html
2006年11月08日13時40分

 直線なのに曲がって見えたり、四角形が揺れて見えたりする視角の錯覚(錯視)の研究で、北岡明佳・立命館大教授(知覚心理学)が7日、色に関連した科学や芸術の研究に貢献した人に贈られる「ロレアル 色の科学と芸術賞」の金賞に選ばれた。
 北岡教授は円模様がとぐろを巻く蛇のように回転して見える図形など、約10年の研究で錯視の基本図形を多数発見し、1000種以上の錯視デザインを作った。錯視は脳神経の一部が誤作動して起きると考えられており、青と黄色など特定の色の組み合わせで起きやすくなるという。
 賞は仏の化粧品会社ロレアルグループの拠出金で97年に創設した。北岡教授の錯視デザインはホームページで公開している。

Rotsnake_1 北岡教授のホームページはこちらをクリック。車酔いする人は、見ないほうがよいかもです。うおぉぉぉ。回って、回って、回って、回〜るぅぅぅぅ〜。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.10.13

里親について考えてほしい

日本の児童虐待に対する取り組みは最低である。多くの専門家の危機感の無さも問題だが、自分は法整備の問題が大きいと学会等で主張してきた。そして、別の問題として自分が指摘してきたのが『里親不足』である。自分としては甚だ悔しいが、アメリカの国として子どもを守るの精神と比べると、日本は全然ダメな現状である。

マドンナ、アフリカの男の子を養子に
http://www.sanspo.com/sokuho/1012sokuho005.html

 米人気歌手マドンナが10日、アフリカ南部マラウイの男児(1)を養子縁組する申請をした。女性・児童省の高官が11日、共同通信に語った。
 高官によると、男児の母親は出産直後に死亡。父親は生存しているが、男児を養う経済力がなく、孤児施設に預けていた。
 マラウイの法律は、養子縁組の際、子どもとともに1年半、マラウイに滞在するよう里親候補に義務付けているが、マドンナには、例外措置が認められる可能性が高いとみられている。
 マドンナは4日からマラウイに滞在中。「男児を希望」との要望を受けた同国政府側があらかじめ“養子候補”を選考、マドンナはその中から選んだという。
 マラウイなどサハラ砂漠以南のアフリカは、エイズ禍が深刻。マドンナはマラウイの孤児支援のため300万ドル(約3億6000万円)以上を集めたいと表明していた。(共同)

またマドンナですよ。自分はマドンナのことは、携帯電話のことで取り上げたものだから、改めて敬服するのである。

日本人は、わが子の子育てを終えたら、孫遊び。または、ペットを飼う。こんな感じ。欧米人は、血の繋がらない孤児を引き取って里親になろうとする人が多い。国際比較調査でも歴然の差である。

「里親不足と児童虐待にどういう関係があんの?」って言う人は、もう少し勉強して下さい。ドキュメンタリー番組とか本とか読んでいても、何も見えて来ないよ。特に、アメリカの虐待予防の論文なんかを読むと、そもそもの発想が日本とは違うんやから。この話を、児童相談所や鑑別所他、法務省関係の人にしても「ぽか〜ん」ってしていて、まったくどうにも思考停止状態にみえる。

勉強したい人は、まずはこれだけでも読んでみて。多分、他に類を見ないであろう視点から書いたものなので、虐待に取り組んでいる人はちゃんと引用できるほど読みこなしていただきたい。

奥田健次(2001)子どもへの虐待に対する積極的対応のために−応用行動分析学による支援の可能性−.犯罪心理学研究, 39, 188-191.

「abuse2001.pdf」をダウンロード

もう6年も前に書いたものか。予想通り、世の中、全然良くなっていない。

残念ながら、世の中で頭が良いと言われている人が実は全然ダメダメな奴らばかりなので、これからも悪くなるだろうと溜め息が出る。自分のようなアホな暴れ馬ひとりの力では、駄目なんですよ。

最後に、自分の親友(かなり年上の親友だが)たるアメリカ人のことを紹介しよう。彼は宣教師。里親になろうと、孤児院を何度も訪ねていた。孤児院には、たくさんの孤児がいた。その中から、一人だけ選ばなければならない。元気そうな子、聡明そうな子、明るく活発な子、愛嬌のある子。色んな子どもがいる。彼が選んだ子は、そのいずれの子でもなかった。一番、みすぼらしい服を着て、愛嬌も無いきかん坊で、孤児院でも問題児と言われた男の子の親になることに決めたのだ。これは実話である。彼の息子はすでに成人している。もちろん、思春期は激しく彼に反抗したときもあった。

自分は、これこそ『本物の子育て』ではないかと思っている。

 

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関連記事:
子どもに携帯を持たせないマドンナは賢母
親の子殺し、子の親殺し。
どうしようもない校長
      など。

Posted by 奥田健次 教育社会学ぶこと |

2006.10.08

キリンをケースに入れよ【プロジェクトX2】

あはは。たまには面白い記事でも。「キリンがケースに入らない」って。キリンビールのケースを思い浮かべたでしょ? 違うんですよねぇ。本物のキリンさんのお話です(笑)。

キリンがケース入り「拒否」、引っ越し難航 円山動物園
http://www.asahi.com/science/news/TKY200610050323.html
2006年10月06日

 札幌市円山動物園の雄のマサイキリン「シゲジロウ」が和歌山県の観光施設に貸し出されることになったが、輸送用のケースに入ることを1週間近く拒み続けている。
 無理やり押し込むとおびえるため、中にえさを入れて自分から入るのを待っているが、なかなか近づこうとしない。そのえさを母親が食べてしまうことも。
 背丈は3メートルだが、1歳8カ月の子ども。もともと警戒心の強い動物で、職員は「今月中に運べるかどうか……」と首を長くして待っている

10010440063 自分は動物使いではないけれども、中に入れる方法を知ってるよ。

アメリカのことわざやったかな。「馬を水辺に連れてくるのは簡単だが、水を飲ませるのは難しい」ってあるでしょ。つまり、『動機づけ(motivation)』のコントロールは簡単じゃないよって話ね。実際、こうしたことわざはビジネス業界でも教育現場でも使われることがある。

だが、自分の専門の行動分析学。『確立操作(establishing operation)』とか『状況事象(setting events)』という操作的な概念がある。これを使えば、動機づけもコントロールできる。また、恐怖心については行動療法が使える。あとは、具体的な事象に落とすだけ。トゥレットな自分は、またもポンポン泉が湧くようにキリンさんをケースに入れるためのアイディアが浮かびましたよ。

以下、自分がいつも言ってること。さっきの馬の話ね(どこかで聞いた話を、奥田流にアレンジしたストーリーです)。

むかしむかし、ある王様の国に優秀な駿馬がおりました。でも、この馬はわがままでお城の中の水を飲もうとしません。困り果てた王様は、大臣にこう言いました。「国中の学者を集めて、この馬にお城の水を飲ませたら、黄金をあげよう」。大臣はさっそくおふれを出しました。やがて国中から学者がやってきました。学者はあの手この手で馬に水を飲ませようとしました。水の中に砂糖を入れたり、音楽を聴かせてみたり、別の馬に水を飲ませるところを見せてみたり。ところが、何をやっても馬は水を飲もうとしませんでした。学者たちは肩を落として帰っていきました。王様はすっかり呆れてしまいました。すると水場の前で、とつぜん少年が「そんなの簡単だよ!」と言い出しました。大臣たちは追い返そうとしましたが、王様が遊び心に「まあ、やらせてみてはどうだ」と少年の申し出を許しました。少年は「まかせて!」と言って馬に飛び乗りました。少年はさっそく馬を城外まで走らせました。そのまま日が暮れるまで休まず城の回りを走り続けました。日が暮れた頃、走り続けて疲れ果てた馬に乗った少年は城の水場に戻ってきました。少年は馬から降りて、馬を水場に引いていきました。すると、馬は何もしなくても水場の水をたくさん飲んでくれました。大臣の中には、「そんな方法は卑怯だ!」と少年を罵る者もいましたが、王様は深く感心してこう言いました。「少年よ、あっぱれ見事じゃ。そういう方法があったとはな。よし、そなたに黄金をくれようぞ」。少年はこう答えました。「王様、黄金よりもこの馬を下さい。こんな働き者の馬は他にはいませんから」。王様は少年の望むとおり、この駿馬を少年に与えました。

こんなお話しです。

あ、ただね。このキリンの場合。「走らせろ」「ケースの中に餌(水)を入れよ」なんて考えていないよ。そう思いついた人はまだまだ初心者。奥田流ならば、もうちょっと別の方法がある。自分なら1週間もかかりません(キッパリ)。「行動上の問題で、解決できない問題はない」と、さらっと言っておきます。

円山動物園さん、本当に困ったら連絡下さい。いくつかアイディアを提供しますから。キリンさんの体を傷つけず、ケースに入れる方法は確実にあります。うまくいったからって少年のように「キリンを下さい」とは言いませんので。

うまくいったら、「キリンさんが好きです、でもゾウさんのほうがもっと好きです」って言わせてもらいます(笑)。

記者さん、今回はなかなか面白い記事でした。

【追記】リスザル日記さんとこの画像、こちらでも使わせてもらいました。
トラックバック、ありがとうございました。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.09.25

やっぱり学校を作りたい!

バンコクに来ていると日本語放送はNHKしかない。再放送ばかりだが、たまたま付けていると感動的なものに出会うこともある。最近の世論に反して(笑)、NHKにも素晴らしい番組もあるよと言っておきたい。長野県須坂高等学校の『りんどう祭(竜胆祭)』。

にんげんドキュメント
天突く龍を作れ 〜長野 須坂高校文化祭〜

これなんだよね。自分が普段から「いじめの解決は『大河ドラマ』を作成するような作業だ」と言っていること(『いじめのある現場で解決する策がある』)。そして、学校に提案していることだ。

同校で40年も続いている『りんどう祭』という伝統的な文化祭。巨大な龍を制作するのだ。生徒達は半年間かけてその日のために巨大な龍を作っていく。大学受験を控えた3年生までもが、早朝から放課後までに空き時間を作って張り子の龍の制作作業に打ち込んでいるのだ。

当然だが簡単に出来るものではない。完成日までの時間がない。自分の担当パーツが1つでも欠けると龍は完成しない。だからこそ、焦りや苛立ちが強くなるし、仲間同士のぶつかり合いもある。部活や勉強との両立に葛藤する生徒。高校生の前に立ちはだかる巨大な龍は、あまりにも思春期の若者にとって厳しい試練だといえるだろう。

作業から半年。ここからは『儀式』である。ハイテクや合理性の世の中では味わうことのできないシーンを、高校生達は真剣に真面目に描き出していく。

『建立(こんりゅう)』という儀式では、生徒達が手分けして作った龍のパーツを一つずつ起こしていき、組み立てていかなければならない。龍をしっかり支えるために、骨組みは材木で出来ている。張り子の紙や塗料の重さも半端ではない。リーダーの「建立!」という掛け声に合わせて、男子生徒らが壊さないように慎重にロープを引っ張ってパーツを起こしていく。見るからに、かなり重そうである。

女子生徒達は『竜胆祭賛歌』を歌い踊りながら、男子生徒らの作業を鼓舞するのだ。眠れる巨大な龍は、こうして若者の掛け声と歌と祈りの中、命を吹き込まれていく。グラウンドに高くそびえる龍。半年かけて皆で手分けして作った龍が一つになった瞬間だ。それまで対立していたような生徒同士も、ごく自然に互いに抱擁して喜びを分かち合う。皆、熱い涙を流している。

感動した生徒達は、完成した龍の体にメッセージを書き込む。半年前までは、ただの『学校行事』に過ぎなかったのだろう。しかし、気が付くと皆で作り上げた龍に対する『愛着』が強く芽生えているのだ。

だが、儀式はこれで終わりではない。文化祭の終わりに、この龍を解体しなければならないのだ。リーダーが声を詰まらせながら感謝の気持ちを皆に伝え、最後の掛け声と共に生徒らは一斉にロープを引っ張る。今度はゆっくりではない。一気に倒してしまうのだ。あれだけ建立するまで苦労した龍は、もろくも倒され命尽きてしまうのだ。

最近の若者のことだから、一斉に倒したら倒したで喝采するのだろうか。否。皆、すぐに倒れた龍のもとに駆け寄り、泣いているのだ。もう言葉すら無く、ただ泣くばかり。時間までに解体しなければならない。号泣しながら、龍のうろこを剥がしている。中には、解体作業もできないほどに泣き崩れている女子もいる。やさしく慰め励ましながら、解体作業に参加させる友もいる。無情に見えるが、骨組みをチェーンソーで小さく切っていく男の姿もある。

巨大な龍の亡骸は、一所に集められた。何も知らない自分は、トラックで運ばれて行くのだろうかと思ってしまった。だが、そんな考えは儀式には合わないものだということがすぐに分かった。弓道部の生徒数名が登場したのだ。長い矢の先には炎。火矢である。掛け声と共に一斉に火矢が放たれ、龍の亡骸に到達する。火柱は高く燃え盛り、『りんどう祭』の本当のクライマックスを迎えることになる。

自分は不覚にも何度か泣いてしまった。こういうドラマを作ることができるなら、いじめなんか無くなるだろう。逆に言えば、これほどのドラマを作らなければ、いじめは無くならない。

それにしても、長野県の教育はすごいなあと学生の頃から思っていた。学生の時に見たドキュメントのこと。それもNHKだったと思うが。確か、小学生が1年かけてヤギを飼育する。ところが、最後の最後で『お別れの時』がやってくる。ただ、お別れするのではない。食肉処理場(と畜場)に連れて行かれると教師から説明される。当然、小学生達は「かわいそうだ」と言って泣いてしまう。普段、何気なく食事している(そして食べ残ししている)けれども、こうした経験によって『食物とは何か』ということを肌で感じることになるだろう。実験授業のドキュメントだった。これも確か長野県での取り組みだったと思う。この取り組みの話なんかも、自分はある教育委員会で提案したこともある。すごく嫌な顔をされたが。

その後、この取り組みはどうなったのだろうか。

『りんどう祭』にしても、保護者の中には「うちの息子にはそんな時間よりも大学受験のための勉強の時間が大切です」と言う人がいるのではなかろうか。それでも、40年も伝統を守ってきた学校はすばらしい。塾や大学では決して学べないことがあるのだ。『青春』という一言では語りきれないものがある。

自分はそういう学校を作りたいなあ。うらやましいなあ。いつも言っていることだが、そういう学校を経営させてもらえるならば、いつでも大学教員なんて辞めちまいます(本気です)。

 

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関連記事:いじめのある現場で解決する策がある
      など。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント教育学ぶこと |

2006.09.20

国立菊池病院でのお仕事。

熊本県の国立病院機構菊池病院に来ました。2日に渡って自分の専門である応用行動分析学の基礎について、講義と演習を行うため。いつも敬服するのは、ここに集う医師や看護師、心理士の多くの熱心さだ。何せ、医師までもがこんな暴れん坊の自分の話を聞こうというのだから。

こちらのほうには、もう3年連続でお招きいただいている。精神科医の原井宏明先生は、自分には日本で数えるほどしかいない『治せる精神科医』。権威主義ばっかりで治せない精神科医は吐いて捨てるほどいるが(笑)、原井先生はあらゆる面で他とは違う。

最初の出会いなんぞ、周囲が心配するかのような学会でのバトル。通常ならば、お互いに遺恨を残すようなバトルではあったが、こちらもデータを堂々見せるしセラピーVTRなんかも見せているうちに、いつしか数少ない『分かり合える関係(?)』になったような気もする。

原井先生は、自分が年下だろうと医師でなかろうと、自分の仕事からでも何か学ぼうとされるし、自分は自分で原井先生に会うときは「原井先生をうならせてみようか」なんて思うものだから、やはり奇妙な付き合い方だ。自分の仕事について、たとえ年配のお偉い先生から評価されてもあまり嬉しくない(どころか、腹が立つこともある)。「お前ごときに何が分かっとるねん」という心境だ。同じ話を、原井先生もしていたことを思い出す。

だからこそ、余計に『(自分の仕事の細部まで)分かってくれる人』との会話は楽しいものだ。今日もそれぞれの治療場面を見学し合いました。いやあ、そりゃあもうワクワクしましたよ(ニューヨークで公開したとき以来かな、この感覚は)。細かいところまで分かって下さる先生の前でセラピーやるなんて、セラピスト冥利に尽きるね。そして、見るのもまた勉強になる。原井先生のところで仕事している人は、さぞ勉強になるやろうなあ。

学会とか研究会なんかで、それぞれの持ち事例を披露し合えるような関係は少ない。たいてい、こっちが一方的に自分の事例を紹介するか、他人の事例にコメントするかなので面白くない。原井先生とは、たくさん困難な事例もレアな事例も持っている者同士なので、必然的に会話の興味が尽きない。「まったくそうだね」と原井先生。

『ブラックジャック同盟』とでも呼ぼうか、自分がお付き合いしている医師は数少ないが、実力で世界に通じる人ばかりやからね。その代わり、みなさん強烈すぎるキャラです(もちろん、自分も;笑)。そして、当然ながら忙しすぎて、もっと大きな仕事があるのに時間がないというのも共通の問題だろう。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.09.03

行動分析学会の千秋楽。

今日はもう1件の発表。千秋楽なので閑散としてるかなと思ったが、それでも盛況だった。

今日のメインは招待講演、Alan Silberberg先生のお話。あんまり専門分野のことをブログに書くと、一般の読者が遠のいてしまうので、感想だけ。

Silberberg先生の専門分野は、実験的行動分析と行動経済学である。今回の講演のタイトルは“Reflex Strength Viewed from an Economic Perspective(経済的視点から見た反射強度”。

ヒトを含む動物が学習した行動の強さを測定する尺度について、行動経済学ではこんな方法がありまっせ的な内容だった。一般読者用に書くとすれば、たとえば煙草を吸う人でも喫煙行動はさまざま。何時間に1本吸うかとか、煙草が無いときに何日かけて買いに行くのか(その日のうちに買いに行く、翌日に買うことにする、来週買う、etc.)とか、行動の速度や頻度、煙草の好子としての価値などを客観的に測定することができる。

んで、この強度は測定できるだけじゃなくって、予測と制御も可能。

こうした基礎研究には、臨床への応用のためのヒントが隠されているもの。臨床的には、煙草やドラッグを断ち切るための環境条件も見えてきそうだし、発達障害児への指導にも役立ちそう。

直感的に閃いたことを書いておこう。

高機能自閉症の子どもにトークンエコノミー法でゲームソフトを買い与えるばっかりでなく、使い古したゲームソフトをリサイクルショップに売りに行くなんてことは出来ないだろうか。買い集めてばかりいると、家の中がゲームソフトだらけになってしまう。「ゲームソフトを数本売らなければ、新しいゲームソフトは買えない」条件を設けると、果たしてこうした下取り売買行動が自発するのだろうか。下取り売買行動が成立するための条件について、臨床研究を行ってみるのも面白そうだ。

なんてネタを、ブログに書いてしまった(笑)。素早い読者(研究者)は試してみますか? 「すでに論文になってまっせ」ってな情報があるならば、教えておくんなまし。

おわりに。主催校の関西学院大スタッフの皆様、お疲れ様&ありがとうございました。きっとお疲れのことでしょう。美味しいお酒を飲んで下さい。

200609030951000 何が気に入ったって? そりゃあ、これでしょ。『おしぼりサービス』。グリーン車みたいじゃん。毎日、よく冷えたおしぼりが嬉しかった。まさに、GJ! ちょっとやってみた『おしぼり王子』(爆)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

行動分析学会の2日目。

今日は発表してきました。ま、学会発表くらいは会員ならば誰でも出来るので、大したことではありません。「こんなんやりましたけど、どないでっか?」的なね、やっぱり独りよがりの仕事はしたくないからさ。

寂しいことは、もう誰からも教えてもらえないということ。こっちが効率的に自分の仕事を伝えるのに専念するだけ。んでも、ただ伝えるだけで終わるのではなくって、相手の反応を見ながら伝えると、結構、自分の考えが明確になるんよね。「ああ、俺ってこういう仕事をやってたんだ」という発見だったり再確認だったり。そういう『学び』をしているようなもんですよ。「教えてもらおうなんて甘えるな!」ってなもんやろうね。

これって、やっぱ大事なこっちゃなと思う。

今日のシンポジウムは、こちら。

学校支援において連携や協働を進めるために、『行動コンサルテーション』はいかに役に立つか−わが国への適用の現状と課題−

話題提供は、野呂文行先生(筑波大)、加藤哲文先生(上越教育大)、米山直樹先生(関西学院大)であった。お馴染みの顔触れであるが、それぞれ明快な切り口で『行動コンサルテーション』の実際の営みを示して下さった。

指定討論は、神村栄一先生(新潟大)、松見淳子先生(関西学院大)であった。神村先生は、教育相談のフィールドで行動分析学研究者がどんな戦略(政治)をもって進めていくか指摘された。また、松見先生の討論で印象に残ったのは、話題提供者らが紹介したアメリカのモデル(Berganモデル)は「学校内に常勤の専門家がいることを前提にしたものであって、日本のスクールカウンセラーや巡回相談員はほとんどの場合、常勤ではない」という指摘であった。確かに、週1日勤務の心理士と毎日勤務の心理士とでは全然違う。これは単に量的な問題だけではないだろう。毎日勤務の心理士だと『同じ船の乗組員』という目で見られるからだ。

質疑応答では、多少、場を盛り上げるために質問してみた。

今回の話題提供では、すべて大学教員という肩書きでコンサルタントとしてコンサルティ(学校教員など)にコンサルテーションを行う話ばかりだと。でも、教育相談に従事している圧倒的多数は、(大学教員でない)スクールカウンセラーなり、教育委員会の主事とかなのだから、社会的要請としてはその圧倒的多数の専門家が『行動コンサルテーション』を出来るようにすることではないか。つまり、行動コンサルタント養成に着手することが大学教員の目指すべき仕事でないかと。

それこそ、有識者の立場を社会のために利用して、市町村や県の教育委員会に働きかけることからスタートせなあかんのちゃうかと。ちなみに、特別支援教育のほうではそれが出来ているよ。こんな自分のような有識者でない人間でも、ある教育委員会に「特別支援教育コーディネーター養成講座」をやるべきでしょうと企画を持ちかけたら、一発で採用された実績がある。ま、名称は「養成講座」から「研修講座」に変更させられたけどね。

神村先生の戦略の話や、松見先生がされている学校や教育委員会での仕事などが、自分の質問したことに関連しているのかもしれない。

いろいろ質問した自分が、じゃあそういう仕事が出来るかというと出来ないし、自分の趣味じゃない。ただし、自分はスクールカウンセラーはやってない。面白くないからね。やっぱり、特別支援教育のほうが教育委員会の対応が良いように思う。ギャラはビックリするくらい安いけれども、確かにやりがいがあるね。

「大学教員がいつまでもスクールカウンセラーをやってんじゃねえよ!」と(までは発言していない)。ちょっとはそう思ってるかもしれんけどね(笑)。いや、もちろん今回の話題提供の先生方のような行動分析家が、スクールカウンセリングの現場でデータを取り続けている限りにおいては、それはもうジャンジャンやるべきだと思っています。データをある程度集めたら、それをどのように社会のために利用するか。こういう戦略はしっかり持っとかないといかんでしょうと思いました。

データも取らずにスクールカウンセラーやってる大学教員は、行動分析家でもNGだわさ。ってか、行動分析家としては当然失格やろうね。

ちょっと過激すぎましたかね(苦笑)。

いや、懇親会で小野浩一先生(駒澤大)から「奥田君、だめだよ『自分も出来てないんですけどね』なんて言っちゃあ(笑)」って言われちゃいました。

あくまでも過激なのを期待されるんですよね、小野センセ。。そりゃ、あきまへんですわぁ(苦笑)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.09.01

行動分析学会の1日目。

オープニングの今田寛先生のご講演から参加してきた。まあ、いつも変わらず気持ち良いほど辛口で、自分は大好き。そういえば、昔ピアスしている女子学生に「親からもらった体に傷を付けるな! イヤリングにしろ!」と叱ったという逸話を聞いたことがある。うーむ、自分はやっぱ似ているのかも(苦笑)。

『わが国の心理学教育を考える』というタイトルで、30分の短い話だった。

関学の若い学生さんにとっては伝説の人、古武弥正先生の「基礎あっての応用じゃ!」というスローガンを紹介され、アメリカの心理学教育の変遷を紹介された。自分流に要約すれば、「簡単には(基礎の無い)臨床心理教育を認めない」という徹底したフィロソフィーが、1960年代までのアメリカにはあった。

ところが、60年代の反体制運動の潮流の中で、少しずつ臨床心理の教育路線が確立されていく。しかし、それでもその過程では徹底した議論があったという。

一方、日本では日本臨床心理士資格認定協会が『臨床心理士』を1988年にスタートさせてしまって一大勢力となったため、日本心理学会が慌てて1990年に『認定心理士』をスタートさせた。そして、大学設置基準が大綱化されたのが1991年だった。『臨床心理士』の後追いという逆転の歴史は、ご自分のことも含めて心理学基礎分野の怠慢だったと、先生は指摘された。つまり、日本の『臨床心理士』は、心理学の基礎分野との徹底した議論もなくスタートしたものなのである。

もう一つ、今田先生の気持ちよいご発言。先生が「産業界の規制緩和の教育界への影響」を指摘され、自由競争と市場原理主義が、心理学を学ぶ学生を「モノ」のようにした。「2000〜2003までの4年間に54の心理学関係学科が認可」され、これらの入学定員は5,000人にも及ぶ。文科省の大学設置の委員として関わっておられた今田先生は、当然ながらそうした「売れれば何でも良い」的な市場原理主義に抵抗されたようで、特に「臨床心理学部」の設置には断固として反対され、その名称では認可させなかった。「基礎なき応用」はいかん、という徹底した姿勢には共感するところ大であるし、市場原理主義によって「思想の欠如」を招くという見方にも大賛成。

シンポジウム『テクノロジーと行動分析』も面白かった。あまり沢山書けないので、「へぇ」と思ったことだけメモ。インストラクショナルデザインの話題提供の中で、「“e-Learning”はもう古くなってて、最近では“Blended Learning”とか“Technology Enhanced Learning”といって、対面授業の改善の方向性に向いている」ということだ。まさに「へぇ」である(良い意味で)。やはり「“Face to Face”が教育の基本でしょう」と考えている自分は、「ほらね、戻るべきところに帰結したよ」と思った。シンポジウム全体としては、打ち合わせが不十分だったのか、質疑の時間も無く、盛り上がらなかったのが残念だった。本来ならば、絶対に盛り上がるはずの企画だったのに、ちょっと『MOTTAINAI』感あり。

公開講演『もっとペンギンを知るための行動分析学』というタイトルで、眞邊一近先生のプレゼンだった。これは、6月のアトランタのときに当ブログで紹介した内容のものであった。

ペンギンを被験体にした行動実験自体が初めてのことなので、「そもそもペンギンは動物行動学的にどういう能力があるのか、どういう制限があるのか」ということから明らかにしなければならない。その作業が、自分のように発達障害臨床をやっている者にとってもヒントだらけであり、共通する作業や現象もいくつか発見することができた。特に「ITI中の反応が無くならないという問題」の分析と対処法は、臨床で通じるよなと思った(一般の読者の皆様にはゴメンナサイ)。んで、「同じケープペンギンという種でも、ペンギン個体それぞれで違うところもある」という話も、「うーん、そうだよなあ、同じだよなあ」と思った次第。

フロアから質問させていただいたが、こうした研究で行動科学のテクノロジーも発展する可能性もあるが、それ以上に今回のタイトル通り「ペンギンという種のことをもっと知る」ことができるだろう。行動分析学に留まらず、関連分野に与える新しい知見も出てきそうで、発展が楽しみ。近い将来、八景島シーパラダイスで、定番のイルカやアザラシばかりでなく、トレーニングを受けた芸達者なペンギンがどんどん見られるのも楽しみ。そのうち、クールミントガムの実写CMなんかも出来るかも。

おっと、昨日のエントリーもプリンスホテルの話につながっちゃった。この八景島シーパラダイスもプリンスホテル系じゃん。奇遇だねえ。

 

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関連記事:ABA2006参加記(5)

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.08.21

早実、斎藤佑樹君に学ぶ。

早稲田実業が熱戦の末、夏の大会初制覇。バタバタ移動している最中、空港のロビーで斎藤佑樹投手のインタビューをちらっと見た。後でネットで斎藤投手が残したコメントをチェックした。はっきり言って、すばらしい。

早実が2日間の死闘制し、悲願初V!駒苫は夏3連覇逃す
http://www.sanspo.com/sokuho/0821sokuho018.html

第88回全国高校野球選手権大会最終日は21日、兵庫県西宮市の甲子園球場で前日に延長十五回引き分けとなった駒大苫小牧(南北海道)−早実(西東京)の決勝再試合を行い、早実が4−3で勝ち、1915年の第1回大会から通算27度目の出場、3度目の決勝進出で悲願の全国制覇を果たした。早実は春の選抜大会では、57年に王貞治・現ソフトバンク監督を擁して優勝している。

★早実・斎藤3連覇止めた−クールな右腕、初Vに涙

先輩たちの思いを背負って投げた144キロの直球だった。斎藤の夏の甲子園通算948球目。田中のバットが空を切り、2日間にわたる激闘に幕が下りた。クールで鳴らす男も、さすがに涙をこらえられない。「今までで一番うれしい」。おえつで言葉になっていなかったが、確かにそう言った。

本当に4日連投なのか。そう思わせるほどの投球だった。次々と140キロ以上の直球を投げ込み、スライダーの切れも前日と変わらない。「疲れはあったけれど、最後は気持ちでした」。九回に中沢に2点本塁打を浴びて1点差に迫られると、スタンド全体が騒然とした。しかし、マウンドに集まった内野手とともに空を見詰め、落ち着きを取り戻した。

「先輩の思いが斎藤に乗り移っていたようだった。斎藤を支えるチームメートも想像以上だった」。和泉監督の目は潤んでいた。そんな恩師にエースは「ここまで成長できたのは監督のおかげ。勝ったことよりも、監督に優勝させてあげたことの方が…」と、泣かせるセリフを口にした

もうひとつ。

熱投Vの早実斎藤が涙/夏の甲子園
http://highschool.nikkansports.com/2006/koshien/news/f-hb-tp1-20060821-0008.html
「うれしい。仲間を信じ、部員全員を信じマウンドを守ってきました。みんなに感謝したい」。

複数エースでローテーションして投げたのではない。斎藤投手が4日連投したわけだ。ややもすると現代的に「自分のお陰だ、自分が強いからだ」と言ってしまいがちなシチュエーションにもかかわらず、こんなコメントを残した斎藤投手は、「仲間とは何か」「コミュニティーとは何か」「社会とは何か」「歴史や伝統とは何か」、ということを良く分かっている生徒なのだ。知識として分かっているという意味ではない。そういうタテやヨコの中におかれた自分を『繋がりある存在』として感じ、自然に周囲の人の繋がりまで身にまとっているのだろう。自分は自分一人のものではないということを。

スポーツに打ちこむ若者から、学ぶこともたくさんある。

駒大苫小牧も、試合には敗れたが、最後まで見事だった。

 

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Posted by 奥田健次 スポーツ学ぶこと |

2006.07.31

【復刻】東條英機宣誓供述書

週末、新幹線移動の際に書店で見つけた新刊。新刊といっても、本当は昭和23年に発行されたものである。本書は、占領軍GHQの発禁本第1号とされていたためだ。

東條英機の孫娘、東條由布子さんによって編集され、ようやく広く日の目を見ることとなった。

さっそく『編者まえがき』を読んだ。GHQによる徹底した情報統制を乗り越え、運命的な巡り合わせで、発禁となった初版本を由布子さんが手にすることができたという。

『編者まえがき』より引用する。

 この本を読み進むにつれ、私はつくづく祖父の「勇気」に感じ入りました。あれだけの四面楚歌の状況の中で、しかも国際裁判の法廷という場で、日本国の立場を正々堂々と主張していたということが、改めて分かったからです。
「断じて日本は侵略戦争をしたのではありません、自衛戦争をしたのであります」
 私はこれぞ本物の軍人魂、これぞ日本人だと感じました。死を覚悟していたからこそ、これだけのことが言えたのでしょう。

同じく『編者まえがき』より。

 戦後、日本は連合軍の政策にすっかり洗脳されてしまいました。日本が行った戦争を「侵略戦争」であったと刷り込まれた上に、GHQの検閲により「自衛戦争」という主張は掻き消されていました。日本人は目も耳も塞がれていたのです。占領中はまだしもサンフランシスコ講和条約が発効した昭和二十七年以降も、日本の政府や政治家たちは、連合軍によって押しつけられた「歴史認識」を修正しようとはせず、国民の再啓蒙をまったくといっていいほど行いませんでした。多くの国民が、心の底で誇りを求めていたのにもかかわらず−。

今、東條英機宣誓供述書(全文)を読み進めているが、「メモ魔」と呼ばれた東條の詳細な記録に驚くばかりである。

そして何よりも、これは当時の日本のおかれていた状況がつぶさに分かる一級の記録であり、だからこそGHQは供述書の内容について論理的に反論することを避け(反論できるわけもなく)、発禁本としたのだ

発禁第1号とされた本書なのだから、読者は虚心坦懐に読まなければならない。戦後、植え付けられてきた知識やイメージを一時的に脇に置いて、本書を手にするべきだろう。

自分の死を覚悟していた東條は、決して東京裁判で、自分自身を護ろうとしたのではない。天皇と、日本を護ることに命を懸けたのだ。

こんな東條を、日本人が戦後60年間ずっと『極悪人』と決めつけたままでよいわけがない。反戦平和の左翼が、東條他いわゆる『A級戦犯』を犯罪者と言い続けるならば、そんな人間の望む平和など『偽善者の戯言』に過ぎない。片方で「平和、平和」と言いながら、片方で自己弁護をしなかった男に石を投げ続けているだけだ。自分の幼稚さに気付けないほど幼稚な姿である。

GHQの民間情報教育局によるWGIP(戦争についての罪悪感を日本人に刷り込む計画)による洗脳から、まず目を覚ますこと。アメリカはじめ戦勝国のリンチ裁判を全面否定すること。まずは、ここから始めようではないか。自分も、大学生の頃までは何も知らず、命懸けで日本を護ってくれた方々に対して悪い人達だとレッテルを貼ってしまっていた。本当に申し訳ない気持ちである。ごめんなさい。

本書は書店で発売中。小林よしのり氏推薦の帯が目立つので、すぐに見つかるだろう。

【追記】本書の初版は1年前になっていて、今回書店で見つけたのは第7刷だった。『いわゆるA級戦犯』が売れたので、再注目されたということなのだろう。

 

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関連記事:
サンフランシスコ講和会議

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.07.16

白洲次郎に会いに行く

学校の歴史では教えてもらえなかった、カッコいい日本人。白洲次郎。今度、特番があるそうだ。

白洲次郎にゆかりのある人たちを、さんまさんが訪ねて回るそうだ。

TBS系ってことで、どんな番組になるのか目が離せない。少なくとも、文庫も読んでね。

明石家さんま痛快ニッポン男子スペシャル“白洲次郎に会いに行く” 

7月19日(水) 23:55~25:20 TBSテレビGコード(8479529)

「幼稚な正義感」って良いね。自分の生き方に照らし合わせてみても、ぴったり嵌まる言葉だわ。自分も今、白洲次郎の生き方を勉強中。若い世代に伝えなきゃならん。

今の日本を見てごらん。本当に「プリンシプル(ゆずっちゃいけない原理原則)がない」。教育も、子育てもそうだ。これ、かなりまずい状況なんだよ。大人にプリンシプルがないから、そりゃあ子どもはもう統制効かんのは当たり前。

こんな日本だからこそ、白洲次郎の生き方に学ばなければいけない。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.06.06

南極物語〜Eight Below〜

昨日、日本に帰国。映画があまり好きでない自分なのだが、機内映画にどんなものがあるのか見てみたら、『南極物語』とあるではないか。懐かしい。

さっそく再生してみるが、これって子どもの頃に見たタロとジロの『南極物語』(1983年)のリメイクやんけ。オリジナルの日本で製作された『南極物語』を知らない若い読者も少なくないだろう。このストーリーは実話なのである。

こちらのサイトから予告編をご覧頂きたい(『南極物語』)。あかんわ、予告編だけでも泣けてくる。

子どもの頃、映画館でボロボロに泣いてしまい、それからタロジロファンになった自分は、タロとジロのイラストを描いたり本を集めたり、宝塚ファミリーランドにタロとジロがやって来たときには追っかけにも行った。

もう大人なんで泣かんやろうし、飛行機の中で泣くのも情けない。よっしゃ、アメリカさんが作った『Eight Below(南極物語)』と、日本のオリジナル『南極物語』との違いを、分析的に比較して観てやろうではないか。

しかし、もうあかん。前半の、犬ぞりのシーンだけで、いろいろ思い出してしまって泣けてくる。取り残された犬たちが、なんだか助け合いながら過酷な条件で生き延びていく姿にも感動。すでに涙が。

そして、感動の再開シーンでは分かっちゃいるけどボロボロ泣いてしまった。子どもの頃は映画館。大人になってからは機内でボロボロに。あんまし、自分って昔から変わってへんやんか。どうも、自分は動物沙汰の映画に弱いようだ。『ドン松五郎』でも泣いたしね。下手すると『子猫物語』でも泣くかもしれない。恋愛ものとかは全然興味ないねんけどな。

忠誠とか忠孝。自分の好きなテーマだ。

DVD、買おうっと。ついでに、昔懐かしい日本製作のオリジナル『南極物語』も買っておこうっと。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.06.05

サンフランシスコ講和会議

帰国する最後の日は、サンフランシスコ。何度も滞在しているのだが、どうしても一度、行っておきたい場所があった。

Operahouse_1 オペラハウス。正式名は戦没者追悼記念オペラハウス(War Memorial Opera House)である。

1951年9月に講和会議が行われた場所である。ポツダム宣言を受諾し降伏文書に署名した1945年から、6年かけた後に日本の主権を連合国に承認させた場所(ただし、沖縄の復帰は置き去りにされたままの主権回復だったが)。

日本は本当に主権を回復したのか? 日本は本当に独立国なのか? 連合国によるリンチ裁判(東京裁判)によって「戦死」した先人に、自分らは堂々と顔を合わせることができるのか? 『物理的な主権回復』だけで満足していて、『精神的な主権回復』が実現していないのではないか?

Operahouse_2_1 こんなことを思い、オペラハウスの前でしばし佇む。

講和会議から55年。55年前にこの場に臨んだ(臨むこともできなかった)先人達の心中を察すると胸が痛み、言葉が出なかった。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.06.02

ABA2006参加記(7)

アトランタでの学会も無事終了。それなりに良い刺激を受けることはできた。総括。

まず、今大会、行動分析学の学会にしては会場内の場所表示など弁別刺激(手がかり刺激)が少なすぎて困惑した。ホテル側の要請だったのだろうか、とにかく会場が二つの建物に別れていて難しい場所移動なのに、矢印の一つすら見かけなかった。

それから、会場の部屋割りにも問題があったのではないか。同じ時間帯に、小さな会議室には聴衆で溢れかえり、地べたに座っての参加、廊下から覗いての参加などということが、2回はあった。一方で、あきらめて隣の大きな会場を覗いてみると、ガラガラに空いていた。事前に予測できないものなのだろうか。

内容についてだが、今大会の自閉症・発達障害系の発表では、やたらと“Video Modeling”法が目立った。昨年は、PECSが目立っていた。どうも、毎年ブームというかトレンドがあるのかもしれない。しかしながら、“Video Modeling”について行動分析学的に詳細な分析が出来ているかといえば、ほとんどの研究でそれが曖昧なままだったように思われる。あまり質の高い研究ではなく、実践としてもそれほどインパクトは無かった。

200605311218000 もっとアメリカの学生さん達には、ラディカルな視点から行動分析学の基礎を再学習していただきたい。あ、ちなみに自分は今回「SABA DONOR」なんだわ(リボン付きの名札がカックイー)。「SABAの助成金を受けている学生よ、しっかりしろ!」の一言ぐらい、言っても構わんだろう。

 

200605311219000 最後に。自分は初日からペリエを買いまくって、会場でも酒飲みのようにペリエ瓶を持ち歩いていたのだが、3日目にして売り切れた。これは、自分の宣伝効果ではないかと思っている。ペリエ代理店は、少しばかりの謝意を示してほしい(笑)。

さあ、来年の学会はSan Diegoだ。自分のセカンドタウン。必ず発表しようと思っている。

 

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“すぎ”だらけ(too muchなアメリカン)
ボーイング777の機内より
いざ、アトランタへ。

Posted by 奥田健次 学ぶこと特別支援教育 |

2006.06.01

ABA2006参加記(6)

今回のシンポジウムは、アメリカのHeadsprout社が中心メンバーのものだった。

自分はもう何度か彼らのシンポジウムに参加しているのだが、今回が初めての大学院生もいたので、一緒に参加してきた。

シンポジウムの内容についてあまりここで書いても一般読者には興味のないことかもしれないので、Headsproutの仕事について紹介することにしよう。

現在、アメリカの教育的危機の一つに、アメリカの子どもの約40%が読み書きの問題を持っていることが挙げられている。これは、National Center for Learning Disabilitiesによって2001年に報告されたことである。

これだけの問題があるのは、英語がアルファベット26文字の組み合わせによって発音が異なるという言語の構造上の特徴に起因するのであろうが、他にも経済的な格差とそれが生み出す教育格差などの社会構造も関係しているのかもしれない。

問題の原因はともかく。Headsproutはこうした喫緊の社会的課題に応えるために行動分析学者数名が起業したベンチャー企業である。つまり、Headsproutは、アメリカの子どもに効果的に「読み」のパフォーマンスを高めることにコミットした会社というわけだ。ここでの「読み」とは、テキストを読む“reading”と、文脈や内容を理解する“comprehension”の両方が含まれている。

Headsproutの「読み」指導プログラム(Early Reading)は、サイエンスベースドでありリサーチベースドである。つまり、実験的に立証された効果的な指導方法がこのプログラムの随所に盛り込まれており、よくある作りっぱなしの教材開発会社とは発想も方法も違っている。

また、子どもはオンラインで学習を進めていくのだが、子どもがあるエピソード(課題)で正解したり間違ったり、答えるのに時間がかかったりしたことは、すべて個別データとなって収集されていく。あるエピソードでは、学習がスムーズな子どもとそうでない子どもとのスコアの幅が大きすぎるといった場合、そのエピソードはバージョンアップされ、こうした幅が少なくなるまで改訂されていく。

詳細な個別データを見せてもらったことがある。確かに、10万人の学習者がいれば10万人のデータ、1万の教室のデータがあれば1万の教室のデータという感じで、学習者の達成過程がよく分かる。

教材に子どもを合わせるのではなく、子どもに教材を合わせていくというスタンス。良き臨床家のスタイルを、企業で実践しているというわけだ

必然的に大きな成果を上げており、教育局や第三者機関などから表彰されたりしている。

今回のシンポジウムは、自分は教材開発に関心のある大学院生を連れていた関係で参加したのだが、自分にとって真新しい話はあまりなかった。院生にとっては刺激的な内容であったと思う。

思わず笑っちゃったのは、このEarly Readingを導入している小学校の登校シーン。スクールバスの中身を改造していて、みんながブースの中のパソコンに向かってEarly Readingをやっていた。やらされているというのではなく、教材自体が楽しいので進んでやっている感じだ。バスの中でゲームボーイで遊んでいる感覚なのだろう。

自分の『関西んぐりっしゅ』も、Early Readingでスキルアップしてもらおうかと本気で考えたりして(笑)。

Vice President の Janet Twyman とは、今回は挨拶程度しか話はできなかったが、こちらの仕事もまた見せられるように精進しなければならない(遅々とした歩みだが)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと特別支援教育 |

2006.05.31

ABA2006参加記(5)

日本大学の眞邊一近先生のポスター発表。たくさんの注目を浴びていた。なんてったって、ペンギンでっせ。ペンギンはみんなのアイドルとちゃいますか?

今回、ペンギンのオペラント条件づけの実験を、横浜にある八景島シーパラダイスという動物園の協力を得て行っておられ、その成果を発表されていた。眞邊先生といえば、セキセイインコの鳴きわけを教えた実験行動分析家である。

Penguin ペンギンを対象にスキナー箱を使ってオペラント条件づけの実験を行ったのは、世界初の試みだそうだ。

次から次へとポスターの回りに人が集まっていた。なお良かったのは、VTRを持ってきておられたこと。このVTR再生戦術は、昨年、3年前に自分も行っており、実験データの掲示にならんで効果的なプレゼンテーションとなる(去年、電源が借りられなくて往生したが)。

自分もVTRを拝見したが、ペンギンが自分からエレベーターを降りて、廊下を歩いて実験室に入り、自分で体重計の上に乗り、自分からスキナー箱の中に入っていくのを目の当たりにした。ドアを開けているのはもちろん人間なのだが、実験室までの長い距離をペンギン自らが先導して歩いている。

ちなみに、眞邊先生のホームページから、このペンギンのオペラント条件づけの動画を見ることができる。

最初は、画面をつつく行動をシェイピング

続いて、黒い■をつつく行動のみ強化

黒い■をつついた瞬間に鳴る「カッチン」という音は、クリッカーと呼ばれる合図音である。このクリッカートレーニングは、最近では家庭用犬などのトレーニングなどで多用されている。

それから、エレベーターから実験箱までの移動

今のところ実験ベースでやらせていただいているそうなのだが、自分は「商業ベースというか動物園側のニーズはエンターテイメントでしょうから、今後、そういうニーズに応えていく予定はあるんですか?」と聞いてみた。眞邊先生の答えはイエス。つまり、近い将来、この八景島シーパラダイスでペンギンショーを見ることができるということ。

ペンギンマニアにはたまらないニュースだ。うーん、クールミント

クリッカートレーニングの解説書やビデオを紹介しておく。すごく簡単に、だれでも家庭犬のトレーニングが開始できる。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.05.30

ABA2006参加記(4)

またまたシンポジウムに参加。これまた自分の専門分野。

『心の理論(theory of mind)』ね。ただし、このトピックを扱う場合、研究者のお里が知れるっていう部分がある。

今回のシンポジウムのカテゴリーが『自閉症』『実験的分析』となっていたので、大いに期待していった自分が間違いだった。ちなみに、この連中もハンドアウト無し。なんなんだろうね、不親切な話だ。

まずは、企画者によるプレゼンテーション。これは、単に行動分析学の立場から自閉症の『心の理論』論を批判するといった内容である。前提として「行動分析学の立場からまだ批評がされていない」みたいなことを言っていたけど、そんなことはないだろう。

自分は山ほどやってきたよ、そんなこと。論評だけでも、これぐらい。

奥田健次・井上雅彦(2000).自閉症児への「心の理論」指導研究に関する行動分析学的検討−誤信課題の刺激性制御と般化−.心理学評論, 43(3), 427-442.

奥田健次(2001).認知発達と言語行動:「心の理論」研究から. 日本行動分析学会(編), 浅野俊夫・山本淳一(編),ことばと行動:言語の基礎から臨床まで(pp. 189-210). ブレーン出版.

奥田健次(2004).「心の理論」、なにができるのか.吉備国際大学臨床心理相談研究所紀要, 1, 17-23.

まあ、どなたかが言っていたことだが、「英語で書いてよ」って。そうだね、英語で書かなきゃいかんよな。それって、公用語だからって訳ではないよ。英語論文しか目を通さない君たちのために、仕方がないから書いてやるしかねえかって話(笑)。なんとか時間を作って書くしかねえな。

話を戻そう。この最初の発表者は、『心の理論』を『視点取得』と位置づけて理論分析している。これって、まったく自分の論評と同じではないか。この発表者に寄れば、3つの視点取得があって、『言語的視点取得(verbal perspective taking)』『感情的視点取得(emotional perspective taking)』『知覚的視点取得(perceptual perspective taking)』が、さらっと説明されただけ。

2番目の発表者については、実験をやったようだが結果は文章でしか提示されていない。グラフが無いのだ。おまけにハンドアウトも無いから、お話しにならない。内容については『心の理論』というよりも、自閉症論についてという感じであった。

3番目の発表者が一番ましだった。聴覚刺激(20dB、40dB、60dB)に対する定位反応(orient responses)から、自閉症児と健常発達児との差違を見出すような実験デザインであった。データもグラフで表示されていた。また、馴化(habituation)に注目した実験デザインも面白いなとは思う。ただし、結論が面白くもなんともない。討論も全然、面白くなかったから、眠りの境地だった。

要するに、自閉症児は健常発達児と比べて異なった反応パターンを示すということを明らかにしただけ。そこから、「馴化に障害がある(impaired)」とか、「刺激に対する反応が弱い」、「オペラント/レスポンデント学習に問題がある」、
「社会的刺激に対するinsensitivity」、「知覚的な偏好がstereotypyを生み出している」などと結論づけたところで、それがどうしたという印象しか残らない。それは、自閉症と診断されるに至る行動群を持つ子どもがいるわけだから、そういう実験計画を立てれば差違がでるのは当然のこと。

それが何か特効薬の開発にでも繋がるならば、一定の意味もあるかもしれないが、ほとんどの研究が「やっぱ、自閉症の子どもって健常児と違うよね」で終わってないか? これは、アメリカに限らず日本も含めた世界各国の自閉症研究者の特徴なのかもしれない。

ちょうど5年前に、自分はこんな辛口論評(「心の理論」研究に対する批判論文)をホームページに書いている。時代は何も変わっちゃいない。

もう『自閉症論』なんかのシンポジウムには行かないようにしよう。ストレスと怒りが貯まるだけだ。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと特別支援教育 |

ABA2006参加記(3)

今日は自分の専門分野に近いポスター発表を見に行く。

Aba2006_3 面識のない研究グループだが、さっそく質問してみる。

自閉症児の『共同注視(joint attention)』についての研究。アセスメントと指導の両方の発表があった。いずれもデータを出してはいるものの、もう少し手続きを明確にしてほしかった。

少なくとも、この手の実験研究においては、セッティングについては図示するのが当然ではないか。どこに、実験者と子どもが座っていて、提示されるアイテムはどの位置、カメラはどの位置ということが分からなければ、リプリケーションも出来ない。

Aba2006_4 この点について訪ねると、口頭での説明が始まる。だから、それが不十分だからってセッティングを図示するように求めるとレジメの裏に書いてくれた。

この手の研究ならば、日本の研究者においても、実験条件や結果をクリアに出していると思う。例えば、以下の研究などがその一例。

山本淳一(1996).自閉症児における前言語的行動の成立条件:共同注視、指さし、リファレンシャル・ルッキングの行動分析.文部省科学研究費補助金重点領域研究(認知・言語の成立2),41-52.

Tsuchiya, R., & Yamamoto, J. (2001) . An experimental study investigating the conditions for establishing joint attention and declarative communication in children with autism, Japanese Journal of  Special  Education, 38(6), 33-49.

行動分析学以外の立場でも、以下のようなものがある。

Matsuzawa, M. & Shimojo, S. (1997).  Infants fast saccades in the gap paradigm and development of visual attention. Infant Behavior and Development, 20, 449-455.

Matsuzawa, M. (2001). Development of target-selection process in generation of saccadic eye movements in infants. Perceptual and Motor Skills, 93, 115-123.

これらって、実はね、今から3年前の日本発達心理学会で自分が企画したラウンドテーブルのトピックなのだ。我ながら、なかなか硬派な企画をしたものだと思っている。

いつか、このラウンドテーブルをそのままアメリカに持ち込んでみたいものだ。日本の発達心理学者の大半が軟派なデータしか出さない(出せない)でいるが、乳幼児を対象にした発達研究では、かなり硬派でしっかりした実験研究も多いのである。もちろん、行動分析学研究者の仕事が硬派だってことは言うまでもない。

Aba2006_5 それにしても、この写真。なんだか喧嘩してるみたいに見えなくもないが、そうではなくって(笑)、「子どもの視線をレコードするのは難しいことでしょう、どうやってやったの?」なんて質問しているところだと思う(ペリエ、片手に)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと特別支援教育 |

2006.05.29

ABA2006参加記(1)

初日はのんびりと思っていたが、結局、真面目にペリエ片手にシンポジウムに出てしまった。いきなりだが、アメリカらしい典型的な良い部分と悪い部分がはっきり出ていたシンポジウムであった。

“Teach Town”という自閉症児へのCAI(コンピュータ支援教育)の会社主体のシンポジウム。

アメリカでは、こうした企業が研究発表するケースは日常茶飯事であり、それなりの品質保持と企業PRが目的なのであろう。これ自体、決して悪いことではない。

しかし、内容に関しては今イチだった。不親切なことにハンドアウト資料も企業のチラシ1枚と、印刷中の研究論文のコピーだけ。他の会場の盛況ぶりと比較しても、大きな会場を借りている割に、さっぱりの客入りだった。

この企業から最初のプレゼンをした女性は、コンピュータを指導に使う利点として、次のようなことを挙げている(といっても、資料がないので参加した自分の速記メモ頼りだが)。

教材を減らすことができる。
厳密なデータを収集できる。
スタッフトレーニングが容易である。
トリートメントにかかるコストを減らす。
多くの子どもにとって動機づけを高める。
獲得を促進する。
すぐに試行を提示できる。
般化。
即時強化。

上記のことは、確かにその通りであろう。

しかし、つまるところ『便利でお手軽』ということを売りにしているのであって、職人たる自分の方向性とは異なっている。発表者は「教室を走り回る子どもがいて、教師が『ナンシー、ナンシー、ナンシー、こっちきて座って、ナンシー、ナンシー!』と呼びかけて大変だけど、コンピュータを使えば、じっと座ってくれる」みたいなことを言っていた。

確かに、大学での学生指導をやっているときに、学生が教材の準備にちょっとでももたついていると、その隙に子どもが離席するなんてことはよくあること。アメリカでは、だからコンピュータを使う。だが、自分は学生に「もたもたするな」「子どもを叱るな、もたもた準備しているお前が悪いのだ」「エスケープされるのを待つんじゃなくて、こっちから準備ができるまで離席を許すように」などと指導している。そして、パソコンの前での学習では動機づけが高い、その利点を活用しようというアメリカ的発想。自分は違う。「自閉症の子どもに好かれるセラピストになれ!」くらいのことを、学生らには指導しているのだ。理論は同じでも、方向性が違うのだ。

後は提示されたデータ(Pre-Post Test)について。事前テストで平均60%の正答率だったのが、事後テストで約90%に上がっている。しかし、事前テストの正答率が60%と考えると、これはあまり驚くべき変化ではない。最初からある程度のコンピュータスキル(少なくとも着席しての課題従事スキル)があったのではないか、との疑問を持った。

この疑問は、次の発表者によって裏付けられた。次の発表者は、大学教員の立場からこの“Teach Townプログラム”と“教師による指導”との比較研究を行った結果のプレゼンだった。結果は、確かに“Teach Town”で一定の効果もあったが、参加児の中には“Teach Town”が効果的でない子どももいることを示していた。今後の課題の一つに『どんな子どもが“Teach Town”に合うのか?』としていた。ちなみに、この発表者はこのシンポジウムの指定討論者でもある。

一応、フェアな討論もあった。しかし、シンポジウムの企画者でもあり最初の発表者でもある女性は、この企業代表ということもあって、効果的なことを強くアピールしていた。ちょっとクーラーが寒く感じてしまった。

自分が相手にしている年少の自閉症児をみれば、コンピュータに向かうことができるまでにある程度のトレーニングが必要だということ。つまり、CAIは結構なことだが、その指導を開始するためのレディネスが問われなければならない。この辺りの議論が不足していたことが残念である。

自分の好みで言わせてもらうならば、やはり何でも『お手軽、便利』というのは嫌いである。アメリカ社会では、色んな人が教師・セラピストをしている。教育レベルの高い人もいれば、そうでない人もいる。人種も母国語もさまざま。だから、マニュアルが必要な社会というわけだ。こういう社会で作られた資格は、したがって『最低限の品質保証』的な意味合いが強いといえる。戦後、アメリカを模倣し過ぎた日本でも、資格は『最低限の品質保証』の色彩が強い。自分は、そんなアメリカの資格なんか要らない。日本の資格も要らない。

自分が共感するのはドイツのマイスター制度である。パン職人になるにしても、6年間の修行が必要だという。6年だよ。医者と同じだ。

残念なことに、日本はアメリカ化するばかりで合理化社会に転じてしまった。NHKの『プロジェクトX』が最後の望みだったのだが、この番組も終了してしまったのも時代の流れか? 早く『プロジェクトX2』が始まることを願っている。

自分としては、あえて時代の流れに逆行して合理主義一辺倒を否定し、マイスター制度に倣っていこうと思う。ただし、職人といっても「黙って見てろ、技を盗め」などと言ったことはない。きちんと、理論の説明はするしデータに基づいて指導している。データに基づく職人たれ、である。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと特別支援教育 |

2006.05.26

いざ、アトランタへ。

本日より米国はアトランタに出かけます。

ここのところ毎年参加&研究発表している国際行動分析学会年次大会が、彼の地で開かれるからだ。

西海岸の一部しか知らない自分にとっては、こうした機会でもなきゃ新しい場所に出向かんし。

昨日、学生との最後の晩餐のときの会話。

学生「先生、マフィアに殺されないように気を付けて下さいよ」
自分「気を付けようもあらへんわな」
学生「普段からアメリカバッシングしているから心配です」
自分「おお、マジで暗殺されるかもな(笑)」
学生「ホント、気を付けて下さいね」
自分「まあ、人間、殺される時は殺されるもんや」

何気ない、いつもの会話なのだが、後からふと気が付いたことが。

普通「人間、死ぬときゃ死ぬからな」と言うべきところ、自分はなんと「人間、殺される時は殺されるからな」なんて言っている。

本気でそう考えているから自然に出た言葉なのだ。何度か危険な目に遭っているし。

アメリカって「ウェルカム」などと言いつつ、9・11から後、入国するときに顔写真を撮られて、なおかつ指紋まで取られるようになった。それで「ウェルカム」かよって(笑)。

今回はオフ日が少ないが、それなりに楽しんでくるつもり。大学院生も1名同行するので、ほとんどツアコンかもしれんな。あ、日の丸、持ってくるの忘れた(笑)。

現地のホテルに着いたら、何事もなかったように何か記事を書く予定。

面白いエピソードは、、、書けないか。面白すぎると書けないので、ほどほどのものがええわな。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.04.20

困った子どもとのかかわり方

先日、ある親御さんから「保育士や学校の先生に読んでもらいたい行動分析学の入門書は無いですか」と質問された。

自分は迷わず、河合伊六(著)『困った子どもとのかかわり方−行動分析による新しい保育・教育』川島書店 をお薦めした。

これは現場の実践者には、間違いなく読みやすい教科書である。言うことを聞かない子ども、ことばの遅れのある子ども、不登校の子ども、さらには「キレる」子どものことなど、最近よく出会う(目に浮かぶ)事例を取り上げつつ、行動分析学(Behavior Analysis)の基礎原理を学ぶことができるからである。

行動分析学では、いわゆる「問題行動」を起こしている子どもを目の前にしても、問題の原因を子どものせいにしない。子どもの内的要因に原因帰属させず、徹底的に環境との相互作用に焦点を当て、そこにアプローチするのが特徴である。

内的要因とは、たとえば「ストレス」とか「攻撃性」「衝動性」「認識」「依存心」「責任感」「やる気」「向上心」などなど。これらは、『仮説構成概念』といって「ありそうだが、どこにもないもの」なのだ。「どこにもないもの」を、「強い」「高い」だの「不足している」「未熟」などと論じたところで、何の役にも立たない。時間の無駄だ。時間の無駄どころか、害のある場合すらある。「思い込み」は間違いを生みやすい。

だが、世の中ではこうした仮説構成概念を用いた評論が横行している。教育の専門家ですら、そうである。マスコミに出てくる知識人だろうと、学術大会に来ている著名な教育学者であろうと、世間で行われている自由な評論と大差はない。自分が、『居酒屋のおっさん話』と呼ぶゆえんである。

この仮説構成概念が、さも「あるかのように感じる」のは、ある種の行動の頻度が多すぎたり少なすぎたりする特徴を持つからだ。その特徴を、仮説構成概念で説明する(レッテルを貼る)のが、人間の習慣になっているだけだ。学術的な根拠を知りたい人は、『ことばと行動−言語の基礎から臨床まで』の拙稿を一読いただきたい。

行動分析学(または徹底的行動主義)では、こうした仮説構成概念を用いて行動の原因を説明することを避ける。思い込みによる解釈を徹底して排除する。その代わりに、科学的に洗練された実験方法を用いて、ある行動とそれに影響を与える環境因子の因果関係を探りながら、応用の分野(教育や福祉など)では問題の解決に役立つ手立て(変数)を明らかにしていく

やや、小難しいことを書いてしまったかもしれない。だが、本書『困ったこどもとのかかわり方』は上記のような行動分析学からの視点を、うまく織り交ぜている。

数年前、著者の河合伊六先生と学会で直接お会いした際、この本のことについて話をすることがあった。自分は「分かりやすい良い本なので、保育研修とかで教科書として使っています」と報告した。すると河合先生は開口一番、「あの本、タイトルを失敗しました」と仰った。「『困った子ども』じゃなくて、『困った教師・親』なんだよね」というようなことを言っておられた。さらに言えば、『困った教師・親』でもなく、『困った相互作用』ということだったのだろう。それにしても、河合先生はもう大御所も大御所なのだが、ビックリするほど柔軟かつブレないお方である。自分のような小御所も、こうした「柔軟かつブレない姿勢」を理想としている。

河合先生の意図を推し量って、奥田流に本書のタイトルを書き換えるとすれば、『いわゆる「困った子」と呼ばれる子どもとのかかわり方』で良いのではないだろうか。実際に、家庭や教育現場では、親や教師が主観的に「困った」と感じることがあるのは事実なのだから。

いずれにしても、本書が悩める親・保育士・教師にとって助けとなる部分は大きいと、今なお考えている。行動分析学を知らない人にとっては、きっと「目からウロコ」となるはずだ。

 

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関連記事:
殴る小学生と殴られる大人
文学的表現で不登校をごまかすな
子どもを上手く育てるために
子どもはストレスに強いのだ
教育の常識は非常識
    など多数。

Posted by 奥田健次 教育学ぶこと |

2006.04.12

二夜連続なり…

まあ、ひどいもんやね。昨夜の記事に続いて。今まで研究室で1日徹夜ってのはあったけど、2日連続ってのは初めてかもしれんな。

Ashi0
不便やから、スリッパを購入。『枕っち』が簡易ベッドの上から覗いてる。

 
 
 
 
 
 

Ashi1  
タオルケットの先から素足が(昨晩の状態)。昨晩、めちゃ寒かった。せやから自宅に毛布を取りに帰ってなあ。『ナマ足フェチ』にはたまらん1枚ですかね(自分、アホですわ )。

 
 
 
 
 

Ashi2_1  
そんなわけで毛布。これで少しは快適、か? いや、喘息が悪くなる一方ですわ。

 
 
 
 
 
 
 

なんだかな、「過労死記録ブログ」になってきたかもしれんな(苦笑)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.04.11

とにかく今年度は…

超、忙しい。簡易ベッドをポケットマネーで購入。ほぼ毎週、研究室で寝泊まりせなあかん。

「たまに」やったら過去にもちょくちょくあったけど。毎週やからね。ちょっと、いま喘息が出てるしな。

ま、このところ依頼原稿も貯まってるし。仕事ははかどるやろうな。

せやけど、このまま過労死か(笑)。

Bed000 
 折りたたんだ状態。

 
 
 
 
 
 
 

Bed001  
 寝かせた状態。

 
 
 
 
 
 
 

Bed002  
 ハイ、おやすみ。
(撮影&枕ゲット:自分)


 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.04.10

整備士OBが若手に技術伝承することに。

今さらながらではあるが、まさに「技術伝承」の必要性を認めざるを得なくなったのだろう。

日航は、これまで合理化に過ぎたようだ。

日航:整備士OBを再雇用 若手と組み技術伝承
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060409k0000m020103000c.html

 日本航空(JAL)は60歳で定年退職する整備士OBらの再雇用制度を、新経営陣が発足する6月以降、本格的に導入する方針を明らかにした。OBと若手整備士の2人で整備作業に従事させ、ベテランの技術を伝承するとともに整備ミスを防ぐ体制を築く。運航トラブルや、グループ役員が代表取締役3人の退陣を求めた内紛で揺れるJALは早期に安全対策を確立させ、利用者の信頼を取り戻したい考えだ。
 JALでは3月下旬、整備士がMD87型機の点検期限を見過ごした上、問題発覚後も手抜き検査で済ませて再運航していたことが発覚。国土交通省に今月5日提出した再発防止策では、重要な整備については複数人数での作業を徹底させる方針を盛り込んだ。
 整備体制強化のため、JALは07年度に技術系の採用を従来の約15人から四十数人に大幅増加する方針だが、機体などの整備には長年培った技術や経験が欠かせない
 一方、「団塊の世代」の整備士らが大量に退職することや、改正された「高齢者等の雇用の安定等に関する法律」(4月施行)で65歳までの継続雇用制度の導入が義務化されることを念頭に、05年11月に再雇用を促す「JALグループシニアセンター」を設立した。新経営体制の発足を機に、整備士OBを中心にベテランの再活用を積極的に図り、若手に技術や経験を伝えていく考えだ。
 再雇用を希望する55歳以上の整備士やパイロットなどの運航乗務員らにセンターに登録してもらい、定年後も65歳まで整備や運航の現場で再雇用する。ある役員は「一連の運航トラブルに対するベテランの危機感が募っており、再雇用への反応は強い」と期待している。【瀬尾忠義、小倉祥徳】
毎日新聞 2006年4月9日 3時00分

マニュアルさえあれば誰でもできる。だから、整備士も人員削減、欠員補充無し。こうした傲慢な考え方が、整備士の世代の偏りを生みだし、技術伝承の停滞を引き起こしてきた。

一度失われたものを取り戻すのは至難である。ベテラン整備士から若手への伝達がスムーズにいくかどうか。世代間のコミュニケーションがうまくいかなければ、期待通りの結果を得ることは困難だ。

日航のこうした姿をみて、他の企業は学ばなければならない。一度途切れた技術を伝承することは困難である、と

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.03.18

高機能自閉症の高校生バスケット選手が大活躍

久々に泣いたよ。

ミラクルプレーで話題の高校生バスケット選手にハリウッドが映画化権争い
http://abcdane.net/blog/archives/200603/basket_waterboy.html

basket_waterboy 2週間ほど前に、米国ニューヨーク州の高校で4分間に20得点を挙げるミラクルプレーをした高校生にオリンピック以上の注目が集まったが、映画業界ではこの高校生の感動のストーリーを映画化しようと火花を散らしていると言う。

ミラクルプレーを連発した高校3年生のジェイソン・マクエルウィン(Jason McElwain)君は、高校の地元の大会の最後の試合で、最後の4分間に登場した。ジェイソン君にとって公式戦出場はこれが最初で最後。今までジェイソン君は、選手としてではなくマネージャーとして選手に水をあげたり、ボール拾いをしたりでチームに貢献していたのだった。

最後の4分間に投入されたジェイソン君が放った最初のシュートはリングすらかすめないエアボールだった。しかし、その後に6本の3ポイントショートを決める芸術的なプレーで20得点をあげ、試合が終了すると生徒がコートにかけより全員でジェイソン君を胴上げするシーンが感動を呼んだ。

実はジェイソン君は自閉症で、選手たちが練習を終えた後にひとりで体育館に残り、シュート練習をしていた努力が実った20得点だった。

ジェイソン君は、NBA選手でT-MACと呼ばれるTracy McGrady(トレイシー・マクグラディ)にあやかって、J-Macとも呼ばれているが、このジェイソン君にハリウッドが目を付けた。

ディズニーやワーナーといった大手を含めて、25のプロダクションがジェイソン君の両親に映画化交渉の話を持ちかけていると言う。

学校でも友達の多いジェイソン君は「僕は他の人たちとそんなに違わないし、自閉症であることを気にしていない。ただ、僕がそうであるだけということ。他の自閉症たちの人に言いたいのは、がんばって夢を持ち続けていれば、チャンスは訪れ、きっと夢は叶うということ」と話している。

ふだんは雑用係だったジェイソン君のことを現代のリアルウォーターボーイと呼んだりしているニュースキャスターも居ましたが。

とにかく、ジェイソン君のミラクルプレーに全米が驚愕して話題になって、その後のインタビューなどで実はジェイソン君が自閉症だった…といったことが伝わったという感じでしょうかね。

上記の記事のサイトに、そのドキュメントのVTRがあるのでご覧頂きたい(クリック)。ジェイソン君本人もインタビューに答えている。

この記事を読んで、自分は率直に次のようなことを思った。

何か一つのことを不満を言わずに続けること。簡単なようで、これほど難しいことはない。

またしても自閉症の子どもから大切なことを教えられた。

 

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関連記事:
ミサイルのようなロッカー
転んでもタダで起きない
    など。

Posted by 奥田健次 学ぶこと特別支援教育 |

職人との交わり

職人は気むずかしい。と、言われている。

これ、自分のこと。

確かにそう思う。

今日は沖縄で同じような職人と交わる時間があった。ブログでも相互にTBで交流のあるファミリーメンタルクリニックの院長、なかまた先生。なかまた先生と、先生と一緒にお仕事をされている先生(ご本人に承諾を得ていなかったので実名は控えました)。

それぞれ違う立場で積み重ねてきた経験を話し合うと、細かな部分で同じようなことを考えたり、同じようなことを感じたりしているものだと思った。その細かさたるや、どうも職人同士でしか分かり合えない部分もあるのだろう。途中から周囲の興味・関心を忘れて細かな会話をしてしまった。どの世界でも、職人同士は気が合うものなのかもしれない。

ちなみに、あえて『職人』と言っているが、自分は科学的な立場で仕事をしているので、自分がやっている技法についてはすべて説明可能である。

自分では『王道』だと思っている技法も、世の中では『邪道』とみられることが多い。だがそれは「世の中でやっていることが間違っているからだ」と、堂々と言えてしまう自分がいる。だからといって、自分のやり方がすべてだとは考えていない。王道でも邪道でも甲州街道でもいいから、とにかくクライアントが良くなればいい。ただし、品質を保障するために、やはりどんな方法でも説明可能(反復可能)でなければならない。

もう一つ感じたこと。職人って仕事バカのように思われがちだが、仕事以外で何か仕事の価値に匹敵する『大好きな遊び』を持っていること。そういう余裕がまた生産的な仕事を生み出す秘訣なのだろう。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.02.09

ブログ内検索が!

すごいゼ!

ブログ師匠の島宗先生の記事を読んで。「お奨めです」ってんで真似してみようかなって。暴想さんのスクリプト。

試してみたけど自分のブログが『上級向けテンプレート』になっていない部分で見事にコケてしまった。

そこら辺りから諦めずいじってみたら。デキタヨ!! 30分ほどで。

今までの検索時間がリヤカーだとすれば、今度のは新幹線レベル。無茶苦茶、便利になりました。右サイドバーの上にある、ボックスに適当な単語を入れると、過去記事を一挙に検索してくれる。例えば、「牛」と入れて検索してみると一瞬にして過去記事を検索しちゃう。凄すぎるよ。

ちょっと気に入らないのは、右上に配置したら本当に右上にぴったり貼り付いてしまったこと。新選組の写真の下に、もう少しサイドバーのスペースが欲しいのだが、どうやったらよいのか分からない。詳しい方、誰か教えて下さい。(単なるブラウザの表示の差だったようです。Firefoxがあんまし恰好良くなかっただけでした)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.12.30

こだわりのヘアカット

この数か月、忙しくて散髪も行けなかった。

今日こそ、仕事の合間に新幹線に乗って移動し、宝塚へ移動。すぐにカットしてもらって、伊丹空港から羽田へ。散髪だけのために、新幹線と飛行機を使ってしまった自分。

こんな自分には、散髪についてかなり変わった遍歴がある。

小さい頃、祖父の森造じいさんが孫の散髪を趣味にしていたので、祖父のところに行っては散髪されていた

散髪屋さんに行くとお金を払うのだが、祖父に散髪してもらうとおこづかいがもらえた。はさみから剃刀まで、本格的な道具を揃えていた。

祖父が体を悪くしてからは色んな理容室に行った。親のオーダーは「スポーツ刈り」もしくは「坊ちゃん刈り」。いずれも気に入らなかった。中学生になって、野球部の時は当然「丸刈り」だった。

野球部を辞めてから、自分の気に入る理容室を見つけようと探し歩いたが満足できなかった。満足していないくせに、店員さんに「こんな感じでどう?」と言われると、「いいですね」と言ってしまう自分が嫌になってきた。

それから先、とにかく一度行った理容室や美容室には二度と行かないようにした。近所に行くところが無くなると、わざわざ電車に乗って1時間かけて、初めてのお店を訪ね歩いた。普通の人なら、ある程度同じ所に通うのだろうが、自分は出張先でも理容室を訪ね歩いた。それでも、一度たりとも満足できないままに最後には「いいですね」と嘘を言う自分。「いいですね」といいながら、急いで家に帰ってシャワーでセットし直すほど気に入らなかった。

社会人になって、深夜の通販を見て「これだ」と思って購入したものがある。それは、掃除機の先に芝刈り機のようなものを付けて自分でカットするやつ。刈られた髪がそのまま掃除機に吸い込まれるので掃除要らずというスグレモノ。これなら「いいですね」と自分で本当に思うまで、自己責任でカットし続ければいい。自分はこれを5年続けた。

当然ながら、ショートヘアになるし、結局は虎刈りになることも多く、最後には「ええいっ」とバリカンに持ち替えて丸刈りにしてしまう。

当時の職場でも、いきなり丸刈りにしてくる自分を学生らはどんな目でみていたことか。

それが、2年前に雑誌の撮影があって、『芝刈り機』ではどうしてもマズイだろうということで、きちんとした店に行くことにした。「どうせ、満足できないけども芝刈りよりはエエやろ」という諦めモードで。で、やっぱり最初の店員さんはイマイチだった。数か月後、また同じ店に行ったが担当がFさんに変わった。

なぜか、やたら上手い仕上がりだった。まあ、でもたまたまだろう。

数か月後、また最初の時の店員さん。やっぱり、イマイチ。ここで「もしかしたらFさんって何かが違うのかも?」と初めて思った。

そこで数か月後、自分が「やたら上手い」と思ったFさんを指名してみた。それで、カットしてもらうと「やっぱり上手い」。というか、自分が想像しているよりもいい感じに切ってくれて仕上げてくれる

それからというもの、自分はFさんにしか切ってもらえなくなったのだ。何せ、20数年かけて探してきて、満足できる仕事をしてくれたのは彼しかいないのだ。

いろいろ話を聞いているうちに、すぐに納得できた。Fさんはすでに高い技術を持っているにもかかわらず、今でも自腹であちこち出かけて勉強しているというのだ。一流のピアニストでも、毎日、ピアノに触っているという。1日くらい弾かなくても大丈夫なのだろうが、それでも練習を続けている。職人とはそういうものなのだ。

自分はいつも言っているように(『商人根性より職人魂を』)、減りつつある職人を大切にしたいと思っている。そして、自分も職人であり続けたい。

実家の親は、自分が『芝刈り機』で散髪していた時には「ちゃんと美容室に行きなさい」と注文を付けていた。それが今では、散髪だけのために宝塚まで移動すると「わざわざ宝塚まで帰ってこなくても地元にいくらでもあるでしょう」と言う。親というのはこんなもの。

しかし、自分に必要なのは洗練された職人の技術のみである。

takarazuka宝塚にて。そして伊丹空港へ移動。

 
 
 
 
 
 
 

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.12.28

スキナーの心理学

心理学や関連諸科学を勉強している人にはお薦めの訳書が出た。

監訳者は自分の恩師、佐久間徹先生。

佐久間先生は、暴れん坊な自分がこの業界に入る際に、一から教えて下さった先生である。

先生がおられた大学の学生ではないのに、研究室やクリニック、夜の研究会などにひたすら通い続けた自分を、熱心に教えて下さった。自分は水を得た魚のように、毎晩、英米の文献を翻訳しまくった。その後、佐久間先生の下で切磋琢磨している若手たち(弟弟子になるのか?)が訳出に加わっていて頼もしい限りだ。

今回の翻訳書は、自分も原著を『amazon.com』で購入して読んでいたものだった。読みやすい英文だったように記憶している。内容については、ある程度、行動分析学の入門書を読んでからのほうが理解を深めやすいだろう。

skinnerスキナー(Skinner, B. F., 1904-1990)の行動主義心理学は、古いもののように思われがちではあるが、そうではない。スキナーの言語行動論と、それ以降の行動分析家による研究の積み重ねによって、いわゆる『思考』や『推論』のような複雑な行動も分析可能となり、予測と制御のためのメカニズムも実験的に明らかにされつつある。

何より、応用分野(例えば、発達障害児の言語獲得や、組織行動マネジメントなど)において大きな貢献をしているのである。

巻末にある行動分析関係図書のリストも役に立つと思う。

入門書を読み終えた人には、ぜひ手にして欲しい一冊だ。

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.12.14

またまた原稿執筆中。

いつも沢山の訪問、ありがとうございます。

ついこの前、脱稿したばかりなのに。またもや別の原稿締め切りに追われています。こうやって一生、締め切りに追われる生活が続くのもまた愉しいことかもしれません。

大学で仕事をしつつ、先週から寒い北国、週末は沖縄まで飛び回り、合間合間に原稿を書いています。そんなわけで、担当者さん。大目に見て下さいね。

ブログへの投稿は束の間、休みます。『りょうま』のことは事務局に任せています。マハロっ。

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.12.06

最近、武闘派(笑)。

同業者と思われる方から、当ブログを紹介していただいた。

山梨臨床心理と武術の研究所の記事である(「最近、社会派」)。

--以下、引用。

 そこで、最近私が社会勉強のために巡回しているブログ、HPを紹介させていただきます。

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部
  行動分析家、行動療法家の奥田健次先生のブログ。私はメンタリティー的には、行動療法的なものが合うのですが、奥田先生の歯に衣を着せぬ直言に、感じては いてもうまくいえないことがさっぱりと晴れる気がして、いつも深く納得しています。反小泉心理学者の急先鋒ですね。歴史的にアグレッシブな行動科学者の系 譜を見事に継いでおられます。
 それに先生の新撰組のコスプレ姿も良いですね。いつか僕も真田幸村の甲冑でも着てブログに載せてみようかな。

--以上、引用終わり。

著者の先生のプロフィールを拝見すると、臨床心理学だけではなく武術の研究をされているようだ。

自分は心理臨床オタクな人間には山ほど出会って嫌な思いをしてきた。

一方、臨床家でも味があるなと思う人は、必ず何か心理学以外の「道」にあって「道」を探求しておられる気がする。そして、そうあるべきだと思っている。合気道でも、茶道でもよい。

求道者たちは年齢の上下や立場の上下など関係なく、ただひたすら学び続けているのだ。そういう意味では、大学などの組織で年齢や立場の上下、学閥などがある世界では、所詮は趣味レベルの人間ばかりで埋め尽くされているといえよう。

そういうわけで、自分はもうこの業界では異端者のようであるが、これからも「道」を極めていきたい。

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.12.04

久しぶりの講演

今週は珍しく講演が2回もあった。岐阜と岡山。

数年前ならザラだが、過去の記事にも書いたように、最近はほとんど講演をお断りしているので、久しぶりである。

いずれも熱心な現場の先生の要請に断り切れずに承諾した仕事だ。でも、行ってよかったと思う。一生懸命、話を聞いて下さる教師には頭の下がる思いである。こちらも学ぶことがあるし、エネルギーをいただいている。

特別支援教育はチームワークが大切だ。こういう明るく熱心な教師とチームを組むのは、なんと心強いことか。

自分は、講演の時にも断っていることだが、最近しばしば『100歳のじーさん』が憑依する。つい過激なことを言ってしまうのだが、おおむね大きな懐で受け入れてくれているようで感謝一杯の気持ちだ。

仕方ないのだ、この過激さは。それだけ、実際に大変な現場で臨床活動しているのだから。そもそも、自分を演者として招く現場って、こんな過激なのを求めているでしょう? 触れられたくない現場は呼ばないだろうし。

でも過激なことを言っても、きちんとホテルに帰ったら一人、反省しているけど。意外と反省するタイプなのよ。いや、本当に。

Posted by 奥田健次 学ぶこと特別支援教育 |

2005.11.24

脱稿。

ようやく原稿を書き終えた。実は、締め切りを4日ほど過ぎてしまっていたのだ。編集者さん、関係者の皆さんには大変、ご迷惑をおかけしました。深くお詫び致します。

その間、コンサートに行ったり、可愛い甥っ子会いに行ったり、遊んでいたかのような印象がありますが、ホテルで、空港のラウンジで、新幹線の中で、原稿を書いていました。で、昨日から14時間ぶっ通しでラストスパート。最後は脳内麻薬が噴出して、ライターズ・ハイ状態。気持ちよかった。

それにしても、自分は段々、締め切りが守れなくなってきている。これは良くない。遅筆は嫌いだ。セルフマネジメントを見直す必要アリ。

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.11.21

教科書執筆中につき

ただいま重要な原稿の締め切り直前。

追い込みをかけなければならない。ってか、追い込まれてるのは自分ってか。

ブログの管理はしばらく事務局に任せておいて、自分は執筆活動にいそしみます。

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.11.18

脳科学に、チョット待った。

最近の学問領域で、急速な進歩を遂げているのが脳科学である。

科学の発展のお陰で、脳の働きが解明されつつあるのだ。そして、これと同時にありとあらゆる分野−例えば、医学、リハビリテーション、工学、スポーツ、心理学、教育学、哲学など−で、脳科学が取り入れられてきた。脳科学ブームといえるだろう。

脳科学の良いところは、説明の節約性の高さである。人間の複雑な行動を、いとも簡単なフレーズで説明できるのである。たとえば、特定の場面でキレやすい子どもについて「脳内のドーパミンが不足している」と説明。非常に分かりやすいものである。

もう一つは、メタファーがフィットしやすい。たとえば、「あいつを殴ったのは脳が指令を与えたから」と言う。「指令を与える」とは第三者が自分に指 示・命令を出すことだが、あたかも自分の脳が上官で、それに従う下士官たる自分がいるという説明なのである。1つの体の中に、命令する側と命令される側が存 在するような説明だ。

説明の節約性が高いと、われわれは「なるほど」と、つい納得してしまいがちだ。しかも、最近の日本人は横文字に弱い。カタカナ語を使い回すと格好良いと思い込んでしまうところがある。脳科学は、カタカナダラケナノダ。

だが、われわれに必要なことは節約的な説明なのだろうか。節約性の高い説明の短所は、ややもすれば循環論に陥りがちな点にある。

たとえば、「授業中、すぐに立ち歩いてしまうのはどうして?」→「ノルアドレナリンが不足しているから」 →「ノルアドレナリンが不足しているって、どうして分かるの?」→「だって、すぐに立ち歩いちゃうでしょ」・・・。脳科学の説明だけでは、すぐに問題解決 というわけにはいかない

少なくとも、問題解決という観点からは、説明の節約性よりも他に大切なことがある。

それは取りも直さず、どんな場面でどういう行動が生じやすいか、どういう条件でその行動が増えたり減ったりするかという知見であろう。つまり、行動科学が標榜していること、すなわち行動の予測と制御こそ問題解決の観点から有用なのである。

行動分析学(Behavior Analysis)は、表面に現れている行動しか研究対象にしていないと、未だに誤解されていることが多い。行動分析学では、脳の働きや遺伝要因などを否定していない。いわゆる心の動き−意識、思考、欲求、記憶、推論など−が、目に見えないものであっても、行動として扱っているのだ。

だが、それらを行動の原因の説明に用いることは避けている。だって、行動の説明を、その行動のレッテルで説明しても仕方がないでしょう。「すぐに殴るのは攻撃性が高いから」「攻撃性が高いからすぐに殴る」。ほら、循環論。実用的でない。

とても読みやすい入門書が出版された。新書なのでスラスラ読める。行動分析学の「なるほど」は脳科学とはチョット違って、「なるほど、使える」である。行動分析学を知らない人も、一読されることをお薦めする。きっと、新しい発見があるだろう。

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.11.13

学部ゼミ2005

学部ゼミの卒業アルバム用。

なんだかなあ。自分が新選組って言ったら、盛り上がっちゃって。

学生達も浴衣着るってさ。みんな、こういうの好きなんやね(笑)。
2005zemi
普段は、ビシバシ厳しい指導をしていますよ。

さあ、卒論、がんばろうぜ! 臨床、楽しもうぜ!
就職活動、ふんばろうぜ!!

  

おまけ。コスモス像の前でご乱心の自分(笑)。

2005zemi1

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2005.09.15

集中講義の夏、終わる。

この夏、集中講義の嵐であった。自分の大学では3科目(60コマ)、別の大学で15コマ、計75コマギネスものかもしれない。喉がガラガラになる。

学生も頑張らなければならないが、こちらには常に倒れてはいけないという緊張感がある。この緊張感のお陰で、なんとか乗り越えることができた。

途中、台風のせいで1日延期によって予定変更を余儀なくされたのには閉口したが。

とにかく忙しくて、他にやらなければいけない仕事にほとんど手が付けられなかった。それでもなんとか、各地の教育相談は減らさずに実施している。流れで海外にも出張セラピーに出かけた。その移動距離たるや、選挙の遊説で動いていた小泉だろうと岡田だろうと負けはしまい。

しかしながら、近年とみに体力面で自信を無くしている。また忘れ物もひどくなってきた。相変わらず記憶力は良いのだが、小物忘れがひどい。携帯の充電器、パソコンの液晶プロジェクタ接続プラグ、研究室の鍵など。

無意識でポイッと置いてしまう物を忘れるようだ。

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.09.07

スティーブ・ジョブス

友人からちょっといい話を転送してもらった。

アップルコンピュータの創設者、スティーブ・ジョブス氏のスピーチだ。読んでみると、所々、氏の言葉が胸に響く。自分も共感するところが多かった。特に、死を考えることで人生に重要な決断ができるという部分。

自分も毎日、自分の生を終えることを意識しながら生活をしている。つまり、死を身近なものとして生活しているのだ。

そして、ジョブス氏の生い立ち。大した学歴もない自分と似ているところもあって、これもまた共感できた。自分も養子縁組の子だし。

ブログの記事としては少し長いかもしれないが、ぜひゆっくり読んで欲しい。

引用元はPLANet blog.

--以下、引用。

アップルコンピュータ創立
CEOのスティーブ・ジョブス氏のスタンフォード大学卒業祝賀スピーチ

PART  1   BIRTH
 ありがとう。世界有数の最高学府を卒業される皆さんと、本日こうして晴れの門出に同席でき大変光栄です。実を言うと私は大学を出たことがないので、これが今までで最も大学卒業に近い経験ということになります。
 本日は皆さんに私自身の人生から得たストーリーを3つ紹介します。それだけです。どうってことないですよね、たった3つです。最初の話は、点と点を繋ぐというお話です。
 私はリード大学を半年で退学しました。が、本当にやめてしまうまで18ヶ月かそこらはまだ大学に居残って授業を聴講していました。じゃあ、なぜ辞めたんだ?ということになるんですけども、それは私が生まれる前の話に遡ります。
 私の生みの母親は若い未婚の院生で、私のことは生まれたらすぐ養子に出すと決めていました。育ての親は大卒でなくては、そう彼女は固く思い定めていたの で、ある弁護士の夫婦が出産と同時に私を養子として引き取ることで手筈はすべて整っていたんですね。ところがいざ私がポンと出てしまうと最後のギリギリの 土壇場になってやっぱり女の子が欲しいということになってしまった。で、養子縁組待ちのリストに名前が載っていた今の両親のところに夜も遅い時間に電話が 行ったんです。「予定外の男の赤ちゃんが生まれてしまったんですけど、欲しいですか?」。彼らは「もちろん」と答えました。
 しかし、これは生みの母親も後で知ったことなんですが、二人のうち母親の方は大学なんか一度だって出ていないし父親に至っては高校もロクに出ていないわ けです。そうと知った生みの母親は養子縁組の最終書類にサインを拒みました。そうして何ヶ月かが経って今の親が将来私を大学に行かせると約束したので、さ すがの母親も態度を和らげた、といういきさつがありました。

               ◆◇◆

PART  2   COLLEGE DROP-OUT
 こうして私の人生はスタートしました。やがて17年後、私は本当に大学に入るわけなんだけど、何も考えずにスタンフォード並みに学費の高いカレッジを選 んでしまったもんだから労働者階級の親の稼ぎはすべて大学の学費に消えていくんですね。そうして6ヶ月も過ぎた頃には、私はもうそこに何の価値も見出せな くなっていた。自分が人生で何がやりたいのか私には全く分からなかったし、それを見つける手助けをどう大学がしてくれるのかも全く分からない。なのに自分 はここにいて、親が生涯かけて貯めた金を残らず使い果たしている。だから退学を決めた。全てのことはうまく行くと信じてね。
 そりゃ当時はかなり怖かったですよ。ただ、今こうして振り返ってみると、あれは人生最良の決断だったと思えます。だって退学した瞬間から興味のない必修 科目はもう採る必要がないから、そういうのは止めてしまって、その分もっともっと面白そうなクラスを聴講しにいけるんですからね。
 夢物語とは無縁の暮らしでした。寮に自分の持ち部屋がないから夜は友達の部屋の床に寝泊りさせてもらってたし、コーラの瓶を店に返すと5セント玉がもら えるんだけど、あれを貯めて食費に充てたりね。日曜の夜はいつも7マイル(11.2km)歩いて街を抜けると、ハーレクリシュナ寺院でやっとまともなメシ にありつける、これが無茶苦茶旨くてね。
 しかし、こうして自分の興味と直感の赴くまま当時身につけたことの多くは、あとになって値札がつけられないぐらい価値のあるものだって分かってきたんだね。
 ひとつ具体的な話をしてみましょう。

               ◆◇◆

PART  3   CONNECTING DOTS
 リード大学は、当時としてはおそらく国内最高水準のカリグラフィ教育を提供する大学でした。キャンパスのそれこそ至るところ、ポスター1枚から戸棚のひ とつひとつに貼るラベルの1枚1枚まで美しい手書きのカリグラフィ(飾り文字)が施されていました。私は退学した身。もう普通のクラスには出なくていい。 そこでとりあえずカリグラフィのクラスを採って、どうやったらそれができるのか勉強してみることに決めたんです。
 セリフをやってサンセリフの書体もやって、あとは活字の組み合わせに応じて字間を調整する手法を学んだり、素晴らしいフォントを実現するためには何が必 要かを学んだり。それは美しく、歴史があり、科学では判別できない微妙なアートの要素を持つ世界で、いざ始めてみると私はすっかり夢中になってしまったん ですね。
 こういったことは、どれも生きていく上で何ら実践の役に立ちそうのないものばかりです。だけど、それから10年経って最初のマッキントッシュ・コン ピュータを設計する段になって、この時の経験が丸ごと私の中に蘇ってきたんですね。で、僕たちはその全てをマックの設計に組み込んだ。そうして完成したの は、美しいフォント機能を備えた世界初のコンピュータでした。
 もし私が大学であのコースひとつ寄り道していなかったら、マックには複数書体も字間調整フォントも入っていなかっただろうし、ウィンドウズはマックの単 なるパクりに過ぎないので、パソコン全体で見回してもそうした機能を備えたパソコンは地上に1台として存在しなかったことになります。
 もし私がドロップアウト(退学)していなかったら、あのカリグラフィのクラスにはドロップイン(寄り道)していなかった。
 そして、パソコンには今あるような素晴らしいフォントが搭載されていなかった。
 もちろん大学にいた頃の私には、まだそんな先々のことまで読んで点と点を繋げてみることなんてできませんでしたよ。だけど10年後振り返ってみると、こ れほどまたハッキリクッキリ見えることもないわけで、そこなんだよね。もう一度言います。未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信 じること。点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく、そう信じることで君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きていくこと ができる。結果、人と違う道を行くことになってもそれは同じ。信じることで全てのことは、間違いなく変わるんです。

               ◆◇◆

PART  4   FIRED FROM APPLE
 2番目の話は、愛と敗北にまつわるお話です。
 私は幸運でした。自分が何をしたいのか、人生の早い段階で見つけることができた。実家のガレージでウォズとアップルを始めたのは、私が二十歳の時でし た。がむしゃらに働いて10年後、アップルはガレージの我々たった二人の会社から従業員4千人以上の20億ドル企業になりました。そうして自分たちが出し うる最高の作品、マッキントッシュを発表してたった1年後、30回目の誕生日を迎えたその矢先に私は会社を、クビになったんです。
 自分が始めた会社だろ?どうしたらクビになるんだ?と思われるかもしれませんが、要するにこういうことです。アップルが大きくなったので私の右腕として 会社を動かせる非常に有能な人間を雇った。そして最初の1年かそこらはうまく行った。けど互いの将来ビジョンにやがて亀裂が生じ始め、最後は物別れに終 わってしまった。いざ決裂する段階になって取締役会議が彼に味方したので、齢30にして会社を追い出されたと、そういうことです。しかも私が会社を放逐さ れたことは当時大分騒がれたので、世の中の誰もが知っていた。
 自分が社会人生命の全てをかけて打ち込んできたものが消えたんですから、私はもうズタズタでした。数ヶ月はどうしたらいいのか本当に分からなかった。自 分のせいで前の世代から受け継いだ起業家たちの業績が地に落ちた、自分は自分に渡されたバトンを落としてしまったんだ、そう感じました。このように最悪の かたちで全てを台無しにしてしまったことを詫びようと、デイヴィッド・パッカードとボブ・ノイスにも会いました。知る人ぞ知る著名な落伍者となったことで 一時はシリコンヴァレーを離れることも考えたほどです。
 ところが、そうこうしているうちに少しずつ私の中で何かが見え始めてきたんです。私はまだ自分のやった仕事が好きでした。アップルでのイザコザはその気 持ちをいささかも変えなかった。振られても、まだ好きなんですね。だからもう一度、一から出直してみることに決めたんです。
 その時は分からなかったのですが、やがてアップルをクビになったことは自分の人生最良の出来事だったのだ、ということが分かってきました。成功者である ことの重み、それがビギナーであることの軽さに代わった。そして、あらゆる物事に対して前ほど自信も持てなくなった代わりに、自由になれたことで私はまた 一つ、自分の人生で最もクリエイティブな時代の絶頂期に足を踏み出すことができたんですね。
 それに続く5年のうちに私はNeXTという会社を始め、ピクサーという会社を作り、素晴らしい女性と恋に落ち、彼女は私の妻になりました。
 ピクサーはやがてコンピュータ・アニメーションによる世界初の映画「トイ・ストーリー」を創り、今では世界で最も成功しているアニメーション・スタジオです。
 思いがけない方向に物事が運び、NeXTはアップルが買収し、私はアップルに復帰。NeXTで開発した技術は現在アップルが進める企業再生努力の中心にあります。ロレーヌと私は一緒に素晴らしい家庭を築いてきました。
 アップルをクビになっていなかったらこうした事は何ひとつ起こらなかった、私にはそう断言できます。そりゃひどい味の薬でしたよ。でも患者にはそれが必 要なんだろうね。人生には時としてレンガで頭をぶん殴られるようなひどいことも起こるものなのです。だけど、信念を放り投げちゃいけない。私が挫けずに やってこれたのはただ一つ、自分のやっている仕事が好きだという、その気持ちがあったからです。皆さんも自分がやって好きなことを見つけなきゃいけない。 それは仕事も恋愛も根本は同じで、君たちもこれから仕事が人生の大きなパートを占めていくだろうけど自分が本当に心の底から満足を得たいなら進む道はただ 一つ、自分が素晴しいと信じる仕事をやる、それしかない。そして素晴らしい仕事をしたいと思うなら進むべき道はただ一つ、好きなことを仕事にすることなん ですね。まだ見つかってないなら探し続ければいい。落ち着いてしまっちゃ駄目です。心の問題と一緒でそういうのは見つかるとすぐピンとくるものだし、素晴 らしい恋愛と同じで年を重ねるごとにどんどんどんどん良くなっていく。だから探し続けること。落ち着いてしまってはいけない。

               ◆◇◆

PART  5   ABOUT DEATH
 3つ目は、死に関するお話です。
 私は17の時、こんなような言葉をどこかで読みました。確かこうです。
「来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きるとしよう。そうすればいずれ必ず、間違いなくその通りになる日がくるだろう」。それは私にとって強烈 な印象を与える言葉でした。そしてそれから現在に至るまで33年間、私は毎朝鏡を見て自分にこう問い掛けるのを日課としてきました。「もし今日が自分の人 生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」。それに対する答えが“NO”の日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要 があるなと、そう悟るわけです。
 自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思うこと。これは私がこれまで人生を左右する重大な選択を迫られた時には常に、決断を下す最も大きな手掛かり となってくれました。何故なら、ありとあらゆる物事はほとんど全て…外部からの期待の全て、己のプライドの全て、屈辱や挫折に対する恐怖の全て…こういっ たものは我々が死んだ瞬間に全て、きれいサッパリ消え去っていく以外ないものだからです。そして後に残されるのは本当に大事なことだけ。自分もいつかは死 ぬ。そのことを思い起こせば自分が何か失ってしまうんじゃないかという思考の落とし穴は回避できるし、これは私の知る限り最善の防御策です。
 君たちはもう素っ裸なんです。自分の心の赴くまま生きてならない理由など、何一つない。
              
 ◆◇◆

PART  6   DIAGNOSED WITH CANCER
 今から1年ほど前、私は癌と診断されました。 朝の7時半にスキャンを受けたところ、私のすい臓にクッキリと腫瘍が映っていたんですね。私はその時まで、すい臓が何かも知らなかった。
 医師たちは私に言いました。これは治療不能な癌の種別である、ほぼ断定していいと。生きて3ヶ月から6ヶ月、それ以上の寿命は望めないだろう、と。主治 医は家に帰って仕事を片付けるよう、私に助言しました。これは医師の世界では「死に支度をしろ」という意味のコード(符牒)です。
 それはつまり、子どもたちに今後10年の間に言っておきたいことがあるのなら思いつく限り全て、なんとか今のうちに伝えておけ、ということです。たった 数ヶ月でね。それはつまり自分の家族がなるべく楽な気持ちで対処できるよう万事しっかりケリをつけろ、ということです。それはつまり、さよならを告げる、 ということです。
 私はその診断結果を丸1日抱えて過ごしました。そしてその日の夕方遅く、バイオプシー(生検)を受け、喉から内視鏡を突っ込んで中を診てもらったんです ね。内視鏡は胃を通って腸内に入り、そこから医師たちはすい臓に針で穴を開け腫瘍の細胞を幾つか採取しました。私は鎮静剤を服用していたのでよく分からな かったんですが、その場に立ち会った妻から後で聞いた話によると、顕微鏡を覗いた医師が私の細胞を見た途端、急に泣き出したんだそうです。何故ならそれ は、すい臓癌としては極めて稀な形状の腫瘍で、手術で直せる、そう分かったからなんです。こうして私は手術を受け、ありがたいことに今も元気です。
 これは私がこれまで生きてきた中で最も、死に際に近づいた経験ということになります。この先何十年かは、これ以上近い経験はないものと願いたいですけどね。
 以前の私にとって死は、意識すると役に立つことは立つんだけど純粋に頭の中の概念に過ぎませんでした。でも、あれを経験した今だから前より多少は確信を 持って君たちに言えることなんだが、誰も死にたい人なんていないんだよね。天国に行きたいと願う人ですら、まさかそこに行くために死にたいとは思わない。 にも関わらず死は我々みんなが共有する終着点なんだ。かつてそこから逃れられた人は誰一人としていない。そしてそれは、そうあるべきことだから、そういうこ とになっているんですよ。何故と言うなら、死はおそらく生が生んだ唯一無比の、最高の発明品だからです。それは生のチェンジエージェント、要するに古きも のを一掃して新しきものに道筋を作っていく働きのあるものなんです。今この瞬間、新しきものと言ったらそれは他ならぬ君たちのことだ。しかしいつか遠くな い将来、その君たちもだんだん古きものになっていって一掃される日が来る。とてもドラマチックな言い草で済まんけど、でもそれが紛れもない真実なんです。
 君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。ドグマという罠に、絡め取られてはいけない。それは他の 人たちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです。自分の 内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でい い。

               ◆◇◆

PART  7   STAY HUNGRY, STAY FOOLISH
 私が若い頃、"The Whole Earth Catalogue(全地球カタログ)"というとんでもない出版物があって、同世代の間ではバイブルの一つになっていました。
 それはスチュアート・ブランドという男がここからそう遠くないメンローパークで製作したもので、彼の詩的なタッチが誌面を実に生き生きしたものに仕上げていました。時代は60年代後半。パソコンやデスクトップ印刷がまだ普及 する前の話ですから、媒体は全てタイプライターとはさみ、ポラロイドカメラで作っていた。だけど、それはまるでグーグルが出る35年前の時代に遡って出さ れたグーグルのペーパーバック版とも言うべきもので、理想に輝き、使えるツールと偉大な概念がそれこそページの端から溢れ返っている、そんな印刷物でし た。
 スチュアートと彼のチームはこの”The Whole Earth Catalogue”の発行を何度か重ね、コースを一通り走り切ってしまうと最終号を出した。それが70年代半ば。私はちょうど今の君たちと同じ年頃でした。
 最終号の背表紙には、まだ朝早い田舎道の写真が1枚ありました。君が冒険の好きなタイプならヒッチハイクの途上で一度は出会う、そんな田舎道の写真で す。写真の下にはこんな言葉が書かれていました。「Stay hungry, stayfoolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ)」。それが断筆する彼らが最後に残した、お別れのメッセージでした。「Stay hungry, stay foolish.」
 それからというもの私は常に自分自身そうありたいと願い続けてきた。そして今、卒業して新たな人生に踏み出す君たちに、それを願って止みません。

  Stay hungry, stay foolish.
 ご清聴ありがとうございました。

the Stanford University Commencement address by Steve Jobs CEO, Apple Computer CEO, Pixar Animation Studios
翻訳 市村佐登美
satomi@mediaexpress.org

Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2005.09.03

番長賛歌

自分が中学校の頃、体罰は日常茶飯事だった。自分も「そこまで殴るか?」というくらい殴られた。こっちが悪い場合がほとんどだが、それにしても「そこまで殴るか?」である。

ある先生などは、どうやら生徒が倒れるまで殴ることにしていたようだ。自分はその法則に気付くのが遅く、5発ほど喰らってから倒れていた。隣の奴は、1発で倒れていたから、なかなか賢い奴だ。

それから、自分は第二次ベビーブームの世代なので、教室はぎっしり満杯。いじめも激しかった。中学1年のとき、自分は体重が45キロしかなく、持ち上げたり投げたりしやすいので、よくプロレス技をかけられたりした。1対8とかで、抵抗すれば損をする。

中学2年の頃、またいじめがあった。多数で来られたら、最初から抵抗はしなかった。

ある日、いじめのメンバーの一人が、自分を屋上に連れて行った。そこで「なにをカッコつけとるねん」と因縁をふっかけられたのだ。ここは1対1。自分は大きく息を吸い込んで 「ワレ、なめとったら、いてまうぞ!!」とかましてやった。そいつは意外な態度に驚いて「いや、もういいから」と引いたので、「お前な あ、今度、ようけ(沢山)で来て、ナメたことしたら、一人の時に半殺しにしたるぞ」とダメ押ししておいた。

その後、自分に対するいじめはほとんど無かったし、あってもこの屋上男は黙ってみているだけだった。

中学3年になって、すべてが変わった。自分の名字に近い名前の男が、地域で最強の番長で、初めて一緒のクラス、しかも隣同士になってしまったのだ。なぜか自分はこの番長に可愛がられた。

たとえば、マラソン大会。自分は一生懸命まじめに走っても、肺活量の低さから、いつも最下位争い。でも、番長は違う。本当は走れるくせに、わざと最下位にな ろうとするのだ。ちなみに、自分の中学校のウリの一つが、マラソンに力を入れていることだった。

自分が小銭を少し用意しておいて、靴下に隠しておき、番長と折り返し地点を過ぎたあと、自販機でジュースを購入した。番長と 一緒に水分補給。番長はこういう意外性やら機転が利くのやらが好きなのだ。ゴール寸前、校庭のトラックに戻る前、番長は「お前が先に行け」と合図する。自分は「ハヒー、ハヒー」言いながら大 袈裟にゴール。それに続いて、番長は両手を振りながら、歩いてトラックを一周し、最下位でゴール。見事な絵だった。

ある日の全体朝礼。校長の話があまりに退屈で長い。自分は番長に話しかけ、いつものように笑わせていた。後ろのほうだったのに、それを目ざとく見つけた体罰バリバリ体育教師が、 校長のアリガタイお話を遮って「おりゃー、お前!! 何やっとんじゃ、出てこーーーい!!」と怒鳴る。全学年、全教員、そして校長も凍り付く。自分は「また殴られる んかいな」と、前に出ようとした刹那、番長が「なんじゃーーーーい!!」と言いながら、その体罰教師のところまで出ていった。体罰教師にしたら『いや、お 前とちゃうねんけど』という感じか。

番長の態度に体罰教師もひるまず胸ぐらを掴む。番長も体罰教師の胸ぐらを掴み返す。修羅場だ。

体罰教師「ちゃんとせえっ!!」
番長「やったるわいっ!!」
体罰教師「分かっとんか!!」
番長「分かっとーわ!!」
体罰教師「よし」
番長「おう」

番長は、全校生徒が恐れる体罰教師を相手に一歩も引かず、また男を上げた。

この番長、弱い者をいじめることは決してなかった。だから、自分も番長と仲良くなったからといって、これまでいじめてきた奴らに仕返しをしようと考える こともなかった。番長はいつも自分より強い存在に向かっていくのが好きなようだ。アンタッチャブルなものに、やたら触ろうとする。自分はこの番長の影響を受けすぎ た。

退屈な授業で、自分は突然「あーー、ウンコしたくなってきたーー」と言って爆笑させた。担任に叱られると「ウンコしたくなって、何が悪いねん」と言ってみたり。無茶苦茶な生徒だった。

番長と一緒に学校をさぼって、坂道で一緒に缶チューハイを飲んでゲロを吐いたり。適当にコークハイを作って悪酔いしたり。無茶なことをやったものだ。当然ながら、番長との出会いで、成績は下がっていった。それでも、この番長の姿勢から学ぶことも多かった。

それにしても、この番長が教師に立ち向かっているとき、校内のいじめが無かったように思う。お坊ちゃん、お嬢ちゃんには分からないことかもしれないが。

今どき、こんな番長っているのだろうか。

Posted by 奥田健次 教育学ぶこと |