2013.01.16

テレビ出演情報

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

こちら旧ブログのほう、ご無沙汰しております

奥田先生の新著『メリットの法則−行動分析学・実践編』(集英社)は、発売2か月を過ぎてなお書店で完売が続き、とても順調に部数を伸ばしているようです

もうワタクシ、2回ゆっくり読了して3回目をゆっくり読んでいるところです

やっぱり「すごいなぁ」と思うのは、奥田先生の場合は実際に直しちゃうってところ。行動分析学の研究者でもあるから客観的なデータも取っておられる。それはワタクシのような親にとってデータがどうこういうのは、あんまり意味ないかもしれませんが。

この『メリットの法則』、相変わらず奥田先生の専門家に対する怒りというか苛立ちというか、それはすごいぶっこんでおられるところもあります

ああだこうだと外野からの声は聞こえなくもないですが、目標設定の適切さとその到達までの早さというか、他の人もそういう臨床家としての仕事で満足させてよって、ワタクシは元・不登校児の親として思います。

ところで、新オフィシャルブログ(奥田健次オフィシャルブログbyダイヤモンドブログ)のほうで、奥田先生がご自身でちらちらと告知されておられましたが、いよいよ正式に告知できる段階が来ました。

2月17日(日) 24時50分~ 60分
日本テレビ「NNNドキュメント'13」(サブタイトルは1月末決定)

再放送①→BS日テレ 
    24日 日曜日 11:00~
再放送②→CS「日テレNEWS24」
    24日 日曜日 18:30~
       (拡大枠は18:00~)

NNNドキュメントですって

日本Top3の長寿番組です

上田さん、江川さん、亀梨くんの『Going!』を観て、そのまま夜更かししたら始まる番組ですよね。

通常、30分枠なのだそうですが、年に数回の1時間枠ってのがあるそうなのですが、それです

2年間も取材を受けてこられたとのこと。そして、海外ロケも何回も行われたんですって

技術的な凄さは、例えば『自閉症児への明るい療育相談室』(学苑社)を読めば分かる人は分かるのですが、ドキュメンタリー取材によって実際の療育相談を観ることができるというのは出版物の何百倍。非常に楽しみです。

奥田先生から昨日、コメントをいただきましたのでそのまま掲載します(大学の実名のところは「○○」にしてます)。最後のほうはかなりヤバイですガクガクブルブル

もちろん、ワタクシもムカついてます

まじめ一直線。爆発しているところとか、アホなことを言っているところとか、全部カットされると思うよ。取材内容はガチンコです。今の時代、ヤラセとかに制作会社もテレビ局も何の旨味も無いでしょ。だから、本当に番組に出てくる親子とは、すべて事前の打ち合わせもゼロにして、普段やってる臨床の通り、初顔合わせのインテイク。または学校コンサル。これも学校に行くまで、どんな相談内容か自分は聞かないことにしているので。

今回の取材時のケースですが、外科医の手術に喩えれば、誰も出来ない手術ではなくて誰でもできるケースばかりになってしまいました。同時期、どこを訪ねても「できない、直らない」と言われて専門家すら手に負えなかった一家心中寸前のケースもインテイクしていて、2回目のセッションまでに数百レベルの激しい行動をゼロにしただけでなく、ご両親も前向きな生活ができるようになったのとかもありました。ただ、あまりにインテイク前にひどい状態だったので、取材協力を申し出るのも痛ましくて出来なかった。ひどければひどいほど、視聴者には「ドラスティックに変わる」というのを目の当たりにしていただけるんですがね。

ただ、一般視聴者ではなくて専門家はどう観るんやろうね。まあ、自分はそういう同業者や臨床心理士らの論評(ツイートっての?)なんざ「うっとうしいな、データ持ってこいや」というスタンスなんでね。自然科学のレベルで、自分がやったことと結果を語り合える人相手ならワクワクするねんけど、そんな人は残念ながら超レア。

しかし、ドキュメンタリーって言っても、こちらは普段やってる仕事をお見せするだけ。素材提供で終わり。制作サイドが2年間で集めた素材をどう料理するかです。自分は、他局でよくある「自閉症児の親は大変だ、ほらこんなに子どもがパニクってる」「もっとこういう親子を周囲が理解してあげて」という文脈にしないことを条件に、取材を引き受けたんよね。「必ず目の前で分かりやすい成果を上げてみせますから」ということを約束して引き受けたわけ。何のプレッシャーも無かったよ。どんな問題でもすぐに直してきたわけやから。視聴者に「こんなに良くなるんだ! 変わらないと思っていた行動がこんなにすぐに変わるんだ!」という明るい光を見せること。これだけは制作サイドにお願いしてきた。

先日、ダイヤモンドブログのほうにも書いておいたけども、番組を観たからって安易に相談の申し込みをしてこられても困るので、こっちのブログに来た人も問い合わせる前に呼んでおいて下さい(テレビ出演後の仕事の依頼について)。いつも番組放送後、そういう依頼が殺到しますが、ほとんど返信もできませんので。おれの身体、一つしかないもん。がんばるけど。すでにがんばってるけど。

そうそう。ある親御さん達から聞いた話やけど、某ABAの関係者が「奥田先生がもし死んだら指導してもらえないですよ! その点、うちは誰が担当しても同じプログラムをずっと提供できますよ! バックに○○大学が付いてますし」と営業かけられたってことを耳にした。「奥田先生がもし死んだら」とかって(怒)。あー、そうですよ。おれが死んだら終わりやわな。だから、おれは自分のクライアントにいつも「私が明日死んでも大丈夫なように・・・」と毎回毎回、すべての助言を遺言だと思って自立してもらうよう支援してるねん。自分で「明日事故で死ぬかもしれない」と言うのはええけども。お前ら、自分らの営業が自滅発言だってのに気づけよ。これ、そのまま載せてええよ。

最後のほうの話、似たようなことはワタクシも耳にしたことがあります別の大学でしたが。

正直、親の立場から言わせてもらえれば、「同業者でしょ、どうせやっかみ」。ABAというのだけ同じでも大した成果を上げてないから、先生の普段から仰る「臨床」という部分の技術的な「すごさ」が分からないんですよ。草野球選手がイチロー選手のバッティング技術を語るようなものですって。もしくは、自分らもイチロー選手と同じことができるって思っているのかしら。その身の程しらずがレベルの低すぎさを物語ってます。それにしても「死んだら」ってホント失礼

・・・すみませんね 先生の怒りが飛び火しちゃいました

でも、今回のNNNドキュメントはもちろん一般視聴者向け。奥田先生の当初からの目的「明るい光を見せる」が達成されますように

遅い時間なので、昼寝をしておいて「Going! 亀梨君からの〜」で奥田先生60分を観たいと思います

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2012.10.25

メリットの法則――行動分析学・実践編(集英社新書)、発売間近!!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田健次先生の新著、集英社新書からメリットの法則――行動分析学・実践編が、まもなく発売されます

このタイトル、奥田先生がビーバップ!ハイヒールご出演のときのテーマじゃないですか

当時の記事は、こちらなどですね

【本日10/16放送】ビーバップ!ハイヒール【山形テレビ】

【本日オンエア】ビーバップ!ハイヒール【名古屋中京広域圏】

【本日9/9放送】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

【テレビ出演】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

この番組、面白かったなー

深夜帯なのに高視聴率13.5%を記録したということでした

今回の新著、来月11月16日に全国書店に並ぶそうです。インターネットサイトではすでに予約開始されてます 今回も早めに予約購入しておくと、発売日にいち早くお手元に届くんじゃないでしょうか

今回もまた、めちゃくちゃ楽しみなのです

奥田先生にいただいたばかりのコメントを読むと、ますます早く読みたくてウズウズします

奥田健次先生のコメント:

今回のは何せ新書ですからね。書店の専門書コーナーに行く必要がないというところがポイントです。今までは、教育・心理学・子育てなどのコーナーに行って見つけるという感じ。新書の場合は、普通に新書コーナーに並んでるから。駅のkioskとかに並ぶわけです。つまり、対象は一般読者向け。ですが、自分はこれを教科書のつもりで書きました。

なぜか。一つはその出演したテレビ番組の方針で、専門用語ゼロで解説しないといけなかったので、どうしても厳密な説明が省略されてしまうわけです。だから、どうしてもきちんと厳密なことを書いておく責任を感じたから。

もう一つは、やっぱり同じ集英社新書で、杉山尚子先生のベストセラー&ロングセラー『行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由』が、やはり新書なのに教科書として利用可能という路線だからです。新書だからって、キャッチーなコピーで大げさなことを書くのではなく、新書そのものを基本図書にすることが可能だということが証明されたようなもんです。

今まで書いた本の中で、一番「まじめに」書きましたよ。新書だからって奇をてらっていません。ごく当たり前のことを、ひたすらまじめに書きました。それでも、リストカットのことをラテン系の楽器「ギロ」に喩えた話など、テイストは軽いです。だから、新書らしくサラッと読めます。でも、ある程度以上の基礎知識のある人にとっては、実は非常に奥の深い事例が出てきて、実践で使ってみて、また何度か読み直してみて、ようやく「なるほどね」という意味で、やはり教科書(ちょっとマニアックな)みたいになるでしょう。

タイトルや帯については、いつものように出版社の販売の部署の意向で、またもちょっとど派手な感じですが、『ONE PIECE』『ドラゴンボール』『北斗の拳』『ジョジョ』などの集英社の意向ですから、お任せするのが一番。

本文の中では、「えっ、そんな病気まで直るの?」という事実から始まって、「えっ、そんなふうにすれば逆に病気になるのか」という新しい行動病理モデルの提案まで、一般の人にとっても専門家にとっても読み応えのある章もあります。

いつになく、コメントも「まじめ」にいただきました

新書は700円前後のお値段で、しかも読みやすい軽いテイストということなので、これまでとは違って果てしなく読者ターゲットが広がりますね

早くもアマゾンさんは、画像がアップされてました

Photo

確かに、ど派手な帯

まさしく、メリットの法則の番組出演時の出で立ちですね

下記のリンクから、予約申し込みができます 乞うご期待ですね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2012.04.20

【軽井沢】森の生活アルバム

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

こちらのブログでは、これが最後の投稿となるかもしれません

大学を退職され、新しい生活を始められた奥田先生(その記事はこちら)。そのご様子を、ちょっとだけご紹介しましょう

昨年秋、奥田先生が「気になるな。これは切り落とします」と言っておられたところ。

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2012年3月。嵐のような暴風の日。奥田先生はバンコクから帰って来られました。

「ショック! 素人目にも切っておくべきやと気づいていたのに後回しにしてたらこれや! 冬の間の雪の重みとこの暴風のせいや! 自然、なめたらあかん」

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先生、屋根の上に木の枝が落ちてるじゃないですかΣ(゚д゚lll)アブナッ !

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奥田先生のコメント:「はじめての鳶職」

ちょ・ちょっと先生 ヾ(.;.;゚Д゚)ノ

そ、それはチェーンソーではないですか!!(゚ロ゚屮)屮

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しかも、普段着( ゚д゚) ブランド物でそんなことしますかぁ?

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先生、あぶないですって

「これ、木の枝ちゃうやん! 丸太やで、近くでみたら。また屋根が凹んでるし、穴があいてしもとるやんか」

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奥田先生から添えられたコメント:

うりゃーーーーーー! のわーーーーーーーー! 切りまくれーーーーー!

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すごい! 奥田先生ってこんなガテン系じゃなかったはず・・・

「2時間ほど頑張っただけでも偉いやろ・・・途中で燃料切れや」

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良い服が台無しになっちゃうじゃないですか((( ゚д゚)

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でも、すごい(゚0゚) 屋根の上に覆い被さっていた木々が片付いてる∑(゚∇゚|||)

これがアフターですか。

奥田先生のコメント:「よく見てみ、大木のところだけはまったく動かなかったわ。時間切れ。もうカナダに向かわなきゃならんので、このまま残す。穴の所だけビニール袋かぶせとく」

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こんな作業をバンコクから帰国されてすぐにやっちゃうなんて。そして、それでまたすぐに海外ですかΣ(゚□゚*)

カナダから戻られたときのお写真。

タイトル:「2回目の鳶職」

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ちょっと笑えました (゚ε゚ )ブッ!! でもまだ普段着じゃないですか

奥田先生のコメント「服の問題やなくて、こないだ切りまくったらアレルギーがひどく出てしまって。だから、アレルギー防止。それとこないだ屋根からすべって落ちそうになったので地下足袋をワークマンで買ってきた。」

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奥田先生のコメント「男3人がかりで大木を落とすことに成功。で、穴埋め作業を開始」

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奥田先生コメント「これがほんまにアフターや。傷跡は残っているが、どうや、かなりスッキリしたやろ」

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奥田先生のコメント「チェーンソーも壊れるっちゅうねん。説明書を見ながらメンテナンスしてるところ」

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奥田先生のコメント「これは電線に乗っかってる枝を切り落としているところ。こんな感じでトラブルだらけや」

・・・最後のほう、もうワタクシは言葉を失ってしまいました(;´▽`A``

他にも強烈なガテン系のお写真を送っていただきましたが、ここまでにしておきますね(^-^;

近々、奥田先生ご自身がお書きになる新ブログがスタートします この続きはそちらのほうで。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶこと脱力系健康・美容環境お知らせ |

2012.03.07

奥田健次先生が大学を退職されることになりました(>_<)

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

重大なお知らせです

奥田健次先生が大学を退職され、新しい生活を始められることとなりましたΣ(゚д゚;)

別の大学 いいえ、違うんです、それが

山にこもるんですってΣ(・ω・ノ)ノ! 信州は浅間山麓のふもと軽井沢です

ジョンレノン&オノヨーコの軽井沢、今の天皇皇后両陛下のテニスデートの軽井沢です(ワタクシの年齢がばれそう・・・苦笑)。

そういえば、叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本のあとがきに書いてあった。

ワタクシ、このご計画のお話を初めて伺ったとき、正直、背筋が寒くなるような気がしました(((゚Д゚)))

ご定年を迎えた方とか、定年間近な方なら分かります。しかし、バリバリ大学教員のときにそんな進路を取りますかね などなど心配をしましたが、すぐにそれも奥田先生らしいなと思いました(o^-^o)

詳しいことは、奥田先生の新・オフィシャルブログが始まる予定ですので、そちらをお楽しみにお待ち下さい。

奥田先生からひとこと、いただきました(゚▽゚*)

おう。やめるよ。てりやきチキンバーガー食い過ぎたからな。もうええやろ。今まで、初対面の人に大学教員にみられたことなんか一度もなかった。職業を言うとビックリされる。でも、もう「ビックリされ度」もね、自分的には低くなってきて。ほんで最近、「お仕事は?」って聞かれたときに、なんて答えたら驚かれるのか考えてみた。そしたら「羊飼いです」って言うのが、どうやらその答え。あるやん? そういうの。「職業 羊飼い」って言ってみたい年頃ってあるやんか。それですわ。ええよ、もう。大学教員は非常勤とかで十分、笑いが取れるし。せやから、4月から羊飼いになりま~す。てへぺろ。

超・奥田先生らしいコメントでしたが、本当なのだから恐ろしい(;´▽`A``

とかヤギとか。廃校を再生するんだとか、発達障害や不登校の子の生活の場を作るんだとか。行動分析学のコミュニティーだとか。あまりに壮大なスケールのお話でした(≧∇≦)

もちろん、今までやってこられたお仕事は続けられますので、関係者はご安心くださいね。そのこともコメントいただきました。

当たり前です。教育相談は自分の仕事。それしかできへんからな。それを無くしたら、自分はカス人間よ。食洗機の使い方も知らへんから。新しい仕事は、教え子らと近所の子どもら、じいさまばあさま、動物たちと暮らすんです。ハンバーガーはファーストフードじゃないやつを食べることにするから、ご安心ください。ピザは週1宅配ってのをやめて、これからは自分で作るよ。てへぺろ!

もう「てへぺろ」はいいですから ただ使いたいだけでしょ そういうことですので、本当に関係者のみなさま、ご安心下さいね

新しいブログのことも、決まりましたらお知らせしたいと思います

そして、本当はずっと体調を悪くされたまま騙し騙し仕事をされていた奥田先生。この2年くらいは病で倒れた同僚教授の分まで講義をされたりしていたらしく、奥田先生のほうが倒れてしまうよと心配していたのですが(;ω;)

2月に大きな検査をし、来週さらに1泊2日で検査入院。2月中旬に軽井沢にお引っ越しなさってから、来週の入院までの1か月は布団しかない名古屋の自宅と全国を、行ったり来たりの生活をしておられます

どうしてそこまで人のために身を粉にして働くの とか言いつつ、ワタクシの家族もそんな奥田先生にずっと前に助けられたものですから、なんとも言えない気持ちになります。身勝手ですが「やっぱり休んで下さい」とお願いしたいですヾ(;□;)э

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なのに、来週には入院なのに。先生たら、移動中の車の後部座席で仮眠しなきゃならないほどの゚゚(´O`)°゚ 

 

 

 

 

 

 

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今日、同行スタッフから送られてきた写真たち いつものお仕事バッグを枕に仮眠ですか (゚□゚*)

ちゃんと布団で寝て下さい! と、お伝えしましたら、

布団で寝られへんから工夫して仮眠しとるんや。最近、布団では2時間くらいしか寝てない。この工夫はすごいやろ! 車で30分は寝た。

もう(-゛-メ) 

どうしたら、ちゃんと身体を休めて下さるんですか(u_u。)

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でも、あたたかい写真も送られてきました。2月中旬、大学での集中講義の冒頭に、先生が「実はこれが最終講義となりました」と伝えたら、当然、学生さんはとても驚かれたようです。

 

そしたら、集中講義中に、学生さんらはナイショで寄せ書きアルバムを制作して下さったんだとか(o^-^o)

 

 

 

※先生が退院されたら、またいくつか他の写真もアップしますね。

 

 

 

 

 

学生さんらのアルバム制作のことは、奥田先生はご存じでなかった。最後のコマの後、学生さんから花束とアルバムをいただいたそうで、感激されたそうです。直後にお電話いただいたとき、涙声でしたもんね ばらしちゃった(*^.^*)

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改めてコメントをいただきました。コメントをとなると、照れ隠しになるんですね(^-^; ルフィになったり彦麻呂になったり

これや、これ。これ、おれの宝ものや。お宝だぁ! 学生らのキモチの詰まった宝石箱や〜。思わず学生らの前で半泣きになりかけたけど、教室が乾燥していたから水分不足でね。家に帰ってポカリスエットを飲みながら寄せ書きを読んだら、じわじわ涙が出たよ。さすが大塚製薬ポカリスエット。ポカリっつうのはすばらしく・・・ ちがうわ、ポカリやない。ありがとう、みんな!

ステキな学生さんらですね。

せやで。ほんまに。てゆーか、たった2日ほどでこれが制作できちゃうの? 保育士や幼稚園の先生になる学生らの、行動力には心から敬意を持つよ。ほんまに心があたたかいね。160人の受講生やってんで。おれ、この年齢で最終講義ができるなんてラッキーかもしれんよ。160人分の味噌煮込みうどんの大運動会や〜。

彦麻呂も、もういいです(-ε-) 学生さんらは寂しがるでしょうに。

ほんまは、この寄せ書きもらったときは「やっぱり辞めたくないな」って思ったりもしたけど、軽井沢に土地も買ったし、もう後戻りができへんからね。だから、逆に学生らがいつでも遊びに来たらいい。学生らからしたら、軽井沢にいつでも遊びに行けると思ってたらええんやからね。社会人になっても軽井沢に別荘があるとでも思って来たらええねん。

そんで、来週の入院のこと。どうしても卒業式と重なってしまったから、それは申し訳ないです。でも、卒業生らを卒業させるために特にこの2年間、かなり無理してきたので、ゆるしてね。入学式や卒業式とか、休んだことがないんやけども、それくらい体調が悪いねん。ここんとこ、ずっと左胸が痛む。

分かってあげてくださいね。満身創痍です、奥田先生は

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ここ追記(3/14):昨日、無事にご退院されました みーんな心配していたんですよ。退院後にいただいたメールから抜粋します ちょっと痛々しいけど

痛くて涙が。こんなに涙を流したのは、人生で2番目やった。ダントツの1番は愛犬・ハッピーとの別れ。まだ喉に違和感が残ってますわ。痛みに悶えてあぶら汗のにじむ手を握って背中をずっとトントンしてくれた看護師さんの優しさには「そんなに親切にされると、恋に落ちるで!」とか今なら思えても、そんときは苦しすぎて恋に落ちる余裕もないねんって。命を落とすかと思ったもん。

心配させてすみません。励ましてくれてありがとう。

看護師さんの優しさはお仕事ですって(*^m^) てか、奥田先生は看護師が苦手だとか言っておられませんでしたっけ( ´艸`)

とにかく、これからは先生ご自身の体調をしっかり立て直して下さいね

(追記ここまで)

最後、研究室のビフォー・アフターを送ってもらいました。

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引っ越し前。

 

 

 

 

 

 

 

 

20120215171626

引っ越し後。

 

 

「さすがにさみしーな、と」とのことでした。

 

 

 

とにかく、奥田健次先生の新しい軽井沢での暮らし、応援してます。といいますか、しょっちゅう遊びに行かせて下さいo(*^▽^*)o と、そこは電話でお願いしました。すると、

いいよー

フランチェンの声だ(^-^;

新しいブログのほうも、ロハス系だと聞いていますので、のんびりかつハチャメチャなものを楽しみにしてますね こっちのココログの管理のほう、ワタクシは裏方に回るか、引退させていただくか。まだ決まってませんが、ワタクシも新しいブログでまた先生の記事が読めるのが楽しみです

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶこと脱力系健康・美容環境お知らせ |

2012.02.04

【重版決定】叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本【大和書房】追記付き!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

おかげさまで、奥田先生の新刊の売れ行きが絶好調のため、1月末に叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本の重版が決まったそうです 。たった1か月ですよ もう今月には第2刷が出るとのことです

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年末年始を挟んでいましたので、これからというところだったのでしょうが、実は年始にもこうやって朝日新聞に広告で掲載されていたりしました

まだお持ちの方は探してみて下さい。大きくはありませんが、1月6日の朝刊にあると思います。地域によっては広告掲載日が異なることもあるようです。

そして、もうすぐ読売新聞(2月7日)、毎日新聞(2月8日)にも新しい広告が掲載されると聞きました さらなる反響が楽しみですね

ネットのほうの反響もたくさん届いています。中には、親にも叱りゼロで、というようなものもありましたが、それはですね。親としての気持ちは分かりますが、それでは奥田先生が奥田先生で無くなってしまいます

事務局のワタクシの場合、奥田先生は親としての子どもへの対応のまずさを厳しい言葉で何度も教えて下さいました ワタクシは他の心理相談や病院を回ってきた経験から、その場しのぎのカウンセラーの慰めの言葉がまったく親子のためにならず、むしろ問題をひどく悪化、長期化させてきたため、その苦い経験からそれを実感するのです

奥田先生には、初めて、今まで他の専門家から聞いたこともないような耳の痛いことを教えていただきました 学校に行かない息子をなんとかしたかったので、ぜんぜん腹が立ったりはしませんでしたよ

むしろ初めて指導を受けた時には「この先生って、まったく嫌われたりすることを恐れてないのかな」って内心思ったりして、それは今も変わりません。親に向かって言いにくいこと、誰も言ってくれなかったことを直言して下さった唯一の先生です さぞ嫌われても構わないというお覚悟をお持ちだったのではないかと

こんな経緯があったものですから、「これは本物だ」と直感したわけです それで、実際にはここでは書けないくらい大変なことをして息子に対峙しましたが、翌日から放課後からですが学校に行くようになりました ずっと動かなかった岩が動いたって感じでしたよ

その後、奥田先生に報告したときにいただいた言葉は忘れられませんよ。「他の心理士は言葉でお母さんを慰めようとするかもしれんね。でも、私は子どもの変化から慰めを受けてもらいたいと思ってる」「最初はお母さんのやり方や考え方を100否定してきたけど、○○君が元気に再登校できるように変わったんだから、私の言った通りにやり方を変えてくれたお母さんのお手柄100です」と。ありがたすぎて感動的でした

ですから、親には叱り100でお願いします 厳しいことを言われたくない親は、そもそも先生のところには来ないでしょうから。

先日、別の件で奥田先生にでお話しした際、ネットでの反響のことについても聞いてみました。以下、およそワタクシの記憶の通りのコメントです。(その後、「先生のご発言、これで良いですか?」とメールで確認したところ、「ええんちゃう? つーか、家政婦のミタばりのセリフ再現やな。その能力は大したもんや」とお褒めをいただきました なので、ほぼ正確だと言えるでしょう

ネットの反響の中でも、人物評価はどうせ悪いに決まってるから、ぜんぜん気にせえへんよ。どうしても親は人物評価したくなるでしょうに。前著から含めて、嫌われても構わん、てゆーか嫌われてナンボのことを言うてんねんから。 親には叱るよ。当たり前やん。弟子にも叱る。なかなか簡単には褒めんよ。子どもが変わって初めて褒めるわ。俺に「叱るな」って言われてもな。そんなん、塩に向かって「辛いよ」と言ってるようなもんや。塩が塩気を無くしたら、それはもう塩とは言わんやろ。せやから、めっちゃ辛い塩であり続けるし。塩が必要な人が必要としてくれるだけでええねん。

それよりも、春休みに新著が出る予定。もう秋に原稿は書き終わってるねんけどね。これは、また全然ちがう本やから。読者も「誰が書いた」だの気にせんと、書かれた内容のことを考えて読んでほしいね。まあ、新書の大手からなので、ほとんどの読者は著者の俺のことを知らずに読んでくれることになるんやろうけどね。本が売れたら、種芋を買ってジャガイモを育てるわ。もっと売れたらルクルーゼも買ってシチューをコトコト煮込むに違いない。場合によっては、21エモンに出てくる芋掘りロボットのゴンスケを導入したいって思ってるねん。

関西弁の再現はちょっと違うかも知れませんが、こんな会話でした

Kinokuniya20120120

それと、この写真。紀伊國屋さんの中でも頑張ってくれている店舗がありまして。スティーブ・ジョブズと同じ棚ですよ、先生 

 

ちなみに、これは二子玉川店の棚です

ありがたいなあ。「山本五十六」の横かぁ。なんで、子育て本なのに、五十六先生の横なのは、なんでやろう。

こんまりさんの整理本とか売れてるから、こんまりさんはルクルーゼを、各色各サイズ持ってるんやろうなあ。ときめいてるんやろうなあ。いや、ときめく整理できへんから、あんまり持たんようにしてはるんちゃうか。俺はルクルーゼを薪ストーブの上に並べて、ときめきたいわぁ。

などと、笑っておられました

それより、奥田先生の近況も含めて、新しい出発についての壮大な夢のような、これまた聞いたことのないようなお話しを聞くことができました 夢のような話も、先生にかかれば夢でないのか

我が家への助言内容も聞いたことのないものばかりでしたが、奥田先生の生き方そのものが聞いたことのないものばかりで 近々、このことも何らかの発表があるでしょう

ルクルーゼのお鍋を各色そろえられますように

 

※(2月6日追記)

長崎出張されておられる奥田先生から、大和書房からの広告情報の詳細メールが転送されてきましたので、ご案内いたします。

読売新聞 2月7日(大阪と西部2月8日)
毎日新聞 2月8日(大阪と西部2月9日)

要チェック

20120205181223 奥田先生からのコメント:

2回目の長崎。ええね、ここ大好きやわぁ。2年前に初めて行ったときに、「プライベートでも行きたい街トップ3」に入ったと言ってたけど、まあ今回も仕事でしたが、なんか好き。トップ3というかナンバー1かもしれん。神戸に似てるからかもしれんね。歴史を感じる街が好きというのもある。出会った先生方、若手心理士の皆さん。もっと、「ながさき言葉」を聞きたかったのに。敬語を使うと長崎弁が消えるんやって。それなら敬語なんか使わんといてよぉ。また来ます。

長崎は事務局のワタクシも哀愁を感じる大好きな街でございます 先生からこれ見よがしに送られてきた皿うどんが美味しそうっ

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶことお知らせ |

2011.12.04

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本、発売間近!!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

2011shikarizero_4 奥田健次先生の単著第弾、叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本が、まもなく発売されます

帯付きの画像も見つかりました 下に貼っておきます

12月21日、一般書店にて発売予定。大和書房さんから出版されます(目次はこちら)。アマゾンや楽天などで、すでに予約購入の申し込みが開始されています 早めに予約申し込みをされると、思ったよりも早くお手元に届くかもしれませんね

これ、すごい楽しみなんですよね 親としては、ついつい叱ってしまうことってあるんですけど、自己嫌悪ですもん

叱られた子どもも嫌でしょうが、親だって自分が嫌になる

そんな悪循環を、なんとかして断ち切りたい

奥田先生は、物事の悪循環をいつもお見通しで、なおかつそれを断ち切る術を提供して下さるんですよね 子育てのことだけでなく、全部ですから。うまくいかない学校との話し合いとかも、どうしてそんなうまい方法が見つかるのって不思議なくらい なんど助けてもらったことか(感情に走りがちなワタクシはこっぴどく叱られたけど)。子どもには「叱りゼロ」なのに そういえば「親には叱りますよ」って何度も言われていた

奥田先生にしては比較的まじめなコメントをいただきました

この本は面白いと思うよ。パッと見、あんまり硬派な感じにはしてないねんけど、読んでみるといくつか「普通じゃない部分」がありますからね。「え、そんな答えが他にもあるの?」ってな感じやろうね。他にもあるどころか、いくらでもあるねんけどな。だから、本にするってのは、ほとんどを捨て去るわけやから割り切り上手にならんといかん。伝えたいことが1で、捨てるのが9くらいよ。本だけで著者を判断することなど、絶対に出来ないね。それは本を出版してみて初めて実感した事実。

読者も「そんなやり方、うちの子には合わない」とかいう読み方をせずに、「少なくともそういうやり方でうまくいく子がいるって、どういう原理があるのかしら?」と考えていただきたいね。実際、事実しか書かないわけやし。しかも、同様なことは書ききれないほどやってるわけやからね。著者のことを嫌いな人はその著者の本も嫌いで当たり前。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、ですからね。だから、そういうのは気にしません。「子育てプリンシプル」もそうやったけど、専門家の方々からの評価が高いのが有り難かった。

ところで「やり方」について言うと、「オールマイティーな方法なの?」と思い込むのが一般の人の特徴。でも、そんなことが言いたいわけではないんよ。「オールマイティーな方法があるんじゃなくて、全部、子どもに合わせる(だから合うんです)」って発想法なの。これ、行動分析学の基本的発想(帰納法と言います)。他の心理学や世間一般と違うところです。ちょっとコムズカシイことを言いましたが、本の中で専門用語はほとんど使っていません。中学生が読んでも分かる本を目指しました。冬休み用に読んでみて下さい。

Shikarizeroobi めっちゃ楽しみです

下記のリンクから、予約申し込みができます 乞うご期待ですね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2011.11.05

【講演会】子育て講演会の情報【またまた名古屋】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

2011年12月の講演会のご案内です。先日の500人会場のホールは、大入り満員でございました

さて、今回はまた名古屋で講演会です。今度は、ちゃれんじキッズさんの3周年記念講演会

講演というよりも、独演会のような感じになるのでしょうか やってみないとわからない、まったく新しいタイプのイベントになるようです

ちゃれんじキッズさんのホームページをご覧下さい。また、すぐに満員になるでしょうから、お申し込みはお早めに

それに、奥田健次先生の新著がもうすぐ出ます アマゾンでも、もう予約ができる状態になっていました。ワタクシも、早くもアマゾンさんに予約申し込みをしました

本のタイトルは変更されるんですって。今年の年末年始は、奥田先生の新しい子育て本を片手に、のんびりお正月を過ごそうと思います

ぜひ、みなさまもお楽しみに。タイトルからして楽しみですね

奥田先生からコメントをいただきました。

体調が悪い、ほんまに。まあ、あと少し何とかやるしかねえな。講演はうまくいくか分からへんね。スタッフらとの会話を公開するようなもんやからな。笑点みたいに大喜利やるかもな。もちろん、お客さんがいるんやから意識してセーブするやろうけども。とにかく、紅白歌合戦を見ながら年越しそばを食べて、行く年来る年を見つめてゴワーンと静かに年を越しましょう。

自分の体調のことよりも、バンコクの親子たちが心配。定期的に支援に行っている国の一つやから余計に毎日心配。こないだ講演をやったときには、いつもの町並みやったのに、その数日後にまったく別の景色になってしまった。日本人学校が心配。早く回復しますように、心から祈っています。

バンコクの平穏な日の戻りますことをお祈りいたします。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2011.06.26

電子書籍版「子育てプリンシプル」、ボイジャーストアのバナー広告をご覧下さい!!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

前回の記事で紹介しました電子書籍版の子育てプリンシプルですが、その後、ボイジャーストアさん(Voyager Store)のトップページに でかでかとバナー広告が掲載されとります

Voyagerokuda_2

こんな画面です どこに子育てプリンシプルのバナーがあるか、分かりましたか? ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の下、スタンフォード大学のティナ・シーリグ教授の下ですよ!!(゚ロ゚屮)屮

 

 

ぜひ、みなさまもボイジャーストアさんのサイトをご覧になってください

 

ボイジャーストアのトップページ ← クリックしてみてね

Altbook

 

それと、ボイジャーストアの中のaltbookの中に入ると、子育てプリンシプルのバナーがメインなのでございます でかっ

 

まだまだ電子書籍に慣れるには時間がかかりそうなアナログ人間のワタクシですが、アメリカでは紙の本よりも部数で超えたのだとか

 

可能性は計り知れませんね(≧∇≦)

 

altbookのトップページ ← こちらもクリックしてご確認下さい

 

ご多忙の奥田先生には申し訳なかったのですが、メールでご感想を尋ねてみました。

すまんね、返信が遅くなって。いま睡眠時間が3時間くらいしかない毎日で。 電子書籍は、確かに可能性はあるんやろうね。ワシみたいな芸人が、ハーバードやスタンフォードの先生の広告と並んで出てるなんて、紙の本では考えられんわな。せやけど、日本での電子書籍普及はまだまだやろうな。圧倒的にこのメディア利用人口が少なすぎる。こないだのデンバーに行って驚いたんやけど、たった1年前の渡米時と比べて、会場にワンサとiPadを持ち込んでるアメリカ人がいて。iPhoneなんかは全員が持ってるみたいに見えた。発表を聞きながら、がんがん利用してるねん。アメリカ人全員が機械オタクに見えたくらいよ。iPadとかになると、日本ではまだまだチラチラ見かけるくらい。ひねくれ者のワシは、電子メールとか電話とかも捨てて、伝書鳩にしようかと。『NTT PoPoPo』とか『ドバトバンク』とか設立して、『iPigeon』を売り出してみたい。以上!

おぉ NTTポポポとか、奥田先生がまだブログ書いておられた頃の記事「トイレですること(煙草、マリファナ、携帯電話)」じゃないですか(´,_ゝ`)プッ

デンショバトは困りますが、それはさておき。電子書籍版「子育てプリンシプル」を、ぜひまだ電子書籍を未体験の方もお試し下さいね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2011.05.25

【電子書籍版】子育てプリンシプル【本日発売!!】※ランキング1位の追記付き

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

こりゃ、すごい

ロングセラー中の子育てプリンシプルが、電子書籍として本日、発売開始となりました〜 一ツ橋書店さんのプレスリリースは、こちら

ウワサには聞いておりましたが、身近な本が電子書籍になるなんて、不思議な感じがします

ボイジャーストア(Voyager Store)から購入できます。PCからのサイトはこちら。iPhoneやiPad、iPodなどの場合、Voyager Booksのアプリを無料でダウンロードしてから、子育てプリンシプルを検索してみて下さい

正直、事務局のワタクシ、古いタイプの人間でして、「本はやっぱり紙の本を手にとって読みたいわ」と考えておりました。その感覚的なものは、今も変わったようには思えません

でもですよ。考えようによっちゃあ、電子書籍ならではの利点もあるんですね それは、「いつも持ち歩いてることになる」ってことです あたりまえっちゃあ、あたりまえのことなのですが。たしかに、紙の本から得られる質感は、やはり紙の本からしか得られませんよね しかし、それだけに大切な本を持ち歩いて傷ませたくないし、なにせ重たい

紙の質感はなくても、ちょっと読みたいときに、携帯電話の中にその本が入っているわけですから、荷物の量はまったく増えない。まあ、これほとんど奥田センセの受け売りなのですが iPhoneユーザーとして、ありがたーく電子書籍版「子育てプリンシプル」を購入&インストールさせていただきます

そういうことで、すでに紙の本をお持ちのお方も、ぜひ、スマートフォンやパソコンの中に、電子書籍版「子育てプリンシプル」をご購入いただき、さらに身近な一冊にしていただければと思います 税込みで800円だそうです。

渡米前でお忙しい奥田先生ですが、「電子書籍版の出版に際し、ひとことだけコメントください」と、メールで催促してみました。すると、

21世紀やなぁ

・・・と、これだけでした ほんとにひとことじゃん

紙の本も、引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

2011okuda_rank1_2 ※追記:『奥田健次の教育改革ぶろぐろ部』事務局より(2011年5月26日)

す・す・す、すんごい なんと、電子書籍版「子育てプリンシプル」が、ボイジャーストアのaltbookのランキング1位になっております 発売後、24時間も経たないうちに、たくさんのお買い上げをいただいたようで、ご購入いただいたみなさま、ありがとうございますっ

ワタクシのiPhone、ばっちりインストールできました。やっぱり紙の質感がないので、まだまだ読むには違和感だらけなのですが、「いつでも持ち歩いてる感」がイイ

奥田先生にメールで、「ランキング1位ですよ、赤川次郎の三毛猫の上にございますっ!」と速報してみました。真夜中なのに速攻で返ってきたお返事は、「最大瞬間風速みたいなもんやろ。そんなん言うたら、amazonのときもモー娘。の上にランキングされたこともあるわね。三毛猫をみくびんなよ」とのこと 血液型に結びつけるとまた先生に叱られるでしょうが、B型の先生の扱いはなかなかムズカシイ

とにかく、お買い上げありがとうございます。そして、どうぞ紙の本、電子書籍版のいずれも、末永くよろしくお願いいたします 記念にランク1のを掲げておきます

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2010.12.20

【講演会】児童・思春期の問題行動への行動分析学によるアプローチ【@京都】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

2011年2月の講演会のご案内です。京都認知行動療法カウンセリングルームさん主催の、第10回京都行動療法研修会

奥田先生のご講演テーマは、

児童・思春期の問題行動への行動分析学によるアプローチ

主に、不登校へのアセスメントや介入についてのお話が中心になるようです

奥田先生からのコメントです

京どす。京どすえ。関心おありのお方はどうぞお越しやす。京の都までお上りやす。いつもの不登校についての話をするんどすが、3時間もあるどすさかいに、事例についてもあれこれ紹介するつもりどす。。。あかん、なんちゃって京都弁、むずかし杉る。はんなりにもほどがあるわ。  京都はええとこやで、ほんまに。もちろん、日本一すきな場所やな。2年ぶりやね、京都での講演は。絶対に「ブランド京野菜」をおすすめしますよ。岩倉具視も食べたはずやし、吉良上野介に仇討ちする前に山科に隠棲していた大石内蔵助も食べたはずや。もちろん坂本龍馬も。とにかく、京都いうだけで野菜にしてもお水にしても、歴史を感じられるからな。テンション上がるわー。なんで小中学生の頃とか、歴史が嫌いやったんやろうなー。面白くなかったもんなー、授業が。弥生時代あたりで嫌になったわぁ。ってことで、やっぱり授業は教え方やって。そう自分にプレッシャーをかけとくことにするお茶目な自分。しょうがないやん、人間だもの。

相田みつを いくらテンション上がったからって、話が広がり杉

ぜひ、事前学習をしておきたいというお方には、下記の論文をお薦めしておきます。図書館などで複写依頼して下さいね。「行動分析学研究」のは、学会賞受賞論文です

 奥田健次(2007)不登校の行動論的予防に向けての挑戦的提案(1).子どもの健康科学, 7(2), 3-11.
 奥田健次(2008)不登校の行動論的予防に向けての挑戦的提案(2). 子どもの健康科学, 8(2), 3-8.
 奥田健次(2005)不登校を示した高機能広汎性発達障害児への登校支援のための行動コンサルテーションの効果−トークン・エコノミー法と強化基準変更法を使った登校支援プログラム−.行動分析学研究, 20(1), 2-12.

少ない定員ですので、お申し込みはお早めに こちらからご案内をご覧下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2010.12.02

【特別講義】いじめの防止と再登校支援【@法政大学】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

あっという間に12月

みなさま、いかがお過ごしでしょうか

すでに、島宗先生のブログでご紹介されておりますが、今年もまた法政大学で奥田先生の特別講義が開催されることになりました(奥田先生は法政大学大学院の講師でもあります)。一般の方も参加できるそうですので、ご関心のある方はぜひこの機会にどうぞ

奥田先生のコメント:

さむい。しぶくて熱い煎茶を飲みながら柿の種を食べたい。ピーナッツは捨てるけども。特別講義はこれ、急遽、決まりました。法政大は非常勤やら客員研究員やらで関わらせていただいとりますから、こんな離れ業っぽく急に特別講義というのもありえるんです。不登校の話で、いつもと同じ講義ですけれども、2回3回と聞いてもらって良いんじゃないかと。世の中で言われてることとあまりにかけ離れてることを言ってるんやから、しっかり問題解決につながる考え方に巻き戻していただかないとね。簡単よ。簡単にほんまに良くなるのにね。それを、受講者に実感していただくことが第一です。自分は理念ばかりの教育学者と違うので、講義や講演だけやってるわけじゃないやんか。今日も不登校の子どもの相談してきたところ。前回の1回の親面接だけで、元気に学校に行ってますって(当たり前すぎて自慢にもならんけど、両親とも感激されてるのがうれしいね)。それよりも、ぽかぽか温かい縁側でお茶をゆっくり飲みながら柿の種を食べたい。ピーナッツ抜きで!

コメント、ありがとうございました

そんなわけで、みなさんもぜひ柿ピーをお食べ、じゃなかった 法政大にお越し下さいね

そして、律儀なお方にはぜひともあらかじめ子育てプリンシプルと、前回記事児童心理の奥田先生の担当箇所「初期の登校しぶりへの介入」を、特別講義前に読んでおいていただければと思います

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2010.10.23

【鼎談掲載】こどもがまんなかフォーラム2010【こどもマガジン】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

全日本私立幼稚園連合会、(財)全日本私立幼稚園幼児教育研究機構、全日本私立幼稚園PTA連合会の三者共同プロジェクト、こどもがまんなかPROJECTというものがございます。

このプロジェクトの全国大会、こどもがまんなかフォーラム2010が渋谷C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)にて開催されます。2010年11月17日(水)です。

この大会に奥田健次先生が登場されます

登場されます...と申し上げましたが、奥田先生ご本人は会場には来られません。この会場に来られた参加者のみなさまに配布される『こどもがまんなかマガジン』に、カラー7ページで鼎談に出席した一人として登場するということです 全国から集まって大入り満員になるようですが、このマガジン自体は「全国約8000園の私立幼稚園すべてに発送」されるんだそうです。

奥田先生にお言葉をいただきました

企画担当者から「子育てプリンシプル」の著者としてスポットを当てますんで、どうしても登場していただきたいと依頼されたんですわ。えっ、じゃあ「こどもがまんなか」やなくて、「おれさまがまんなか」でええんですか? ほんまにええんですね。ってな具合でお引き受けした次第。まあ、鼎談やってみるとそれほどまんなかやなかったよ。せめて、髪型だけでもぴったりセンター分けで抵抗したかったんやけどなあ。手に入る人はこのマガジン読んでみて下さい。ご一緒した先生の「普通の子に...」というご発言に、「普通」って何のことやら自分には分かりません、と。自分は「みんなとはちがった人たち」をウリにしてるし。「普通」という観念は、自分の中では「各駅停車のことでしょ、阪急電車で言うところの」くらいの位置付けに過ぎません。それから、企画者側にちょっとした警鐘も。「こどもがまんなか」というキャッチフレーズを、親が「わがこがまんなか」と思い込んだらえらいこっちゃ、と。無人島に一人だけならありえるかもしれんが、複数の子どもがいたら誰かが「はしっこ」に押しやられるんやから、ぶつかりあいですがな。だから子育てには調整がいるってわけ。「はしっこ」の素敵さや住みやすさも教えてあげないとね。「はしっこ」も「まんなか」だよって。そんな話もしました。それから、年に1回の運動会とかに来てくれるパパよりも、そのたった1回の運動会に来られなかったパパが勝る場合もあるということも話しました。運動会に来てくれなかったパパが勝る場合なんてあるのか、と思われるかもしれませんね。それがあるんです。鼎談をお読みいただければ具体的な例を紹介しているので、きっと「なるほど確かに」と思っていただけるでしょう。

運動会に来てくれなかったパパが勝る場合

どんなケースなんだろ 早く回答を知りたいです

非売品のマガジンなので、とても貴重なものですね なんとかして手に入れよっと

参加できそうな方はぜひ当日、会場でゲットして下さいね

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

Posted by 事務局 教育社会学ぶことお知らせ |

2010.06.17

【関東地区】講演会のお知らせ

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

講演会のご案内です。松戸市の小金北中学区教育コミュニティ会議主催、講演会です

子育てのプリンシプルを必要としている教職員、保護者など、自由に参加ができるとのことです。あらかじめ子育てプリンシプルを読んでおかれると、理解をより深めることでしょう

ご案内は下をクリックして下さい。ファイルがダウンロードされます。

「子育てプリンシプル講演会」をダウンロード

奥田先生に伺ったところ、「不登校への対応を中心に話す予定です。いじめへの対処も少しだけ話すかも知れないけども、なにせ時間が限られているので、本当に伝えたいことを絞り込んで話します」とのことでした

「りす組さん」「らいおん組さん」(←子育てプリンシプルをお読みの方は分かりますよね)くらい年齢の小さいお子さんをお持ちのお母様方に、あるいは祖父母の皆様方に、ぜひとも先生のお話を役立てていただきたいと思います

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2009.12.26

Cheers! Kids 2010冬号

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

さて、今月に入って3つめの奥田先生、雑誌登場です

あんふぁん巻頭特集プレジデントファミリー特集、そしてCheers! Kids(ちぁ〜ずキッズ) 2010冬号

こちらの子育て雑誌は地方情報誌でもありますので、岡山県内の書店でしか購入できません。でも、編集室に申し込んでいただければ県外の方でも送料込みで送っていただけるそうです。詳しくはちぁ〜ずキッズ岡山編集室のサイトをご覧ください。

事務局のワタクシはこの巻頭特集全体に感銘を受けました。パパ力(ぢから)を見直すことを通して、ママ力(ぢから)も振り返ることができたり。反省したり感謝したり。奥田先生の協力ページだけでも5ページにわたっていて、かなり中身の濃い〜特集でした。Q&Aもありますよ。全体的には、奥田先生の『子育てプリンシプル』からのメッセージでもあり力強さを感じます

奥田先生からいただいたコメントです。

こちらもインタビュー取材によるものですから、自分がテキストを書いたわけではありませんよ。でも、テキストの完成度は高いと思います。編集室の方々の意識の高さがすごいということでしょう。編集者の方々は、毎号、あちこちの専門家や実践家とお会いして話を聞いているわけです。だから、耳や目が肥えているはずなのです。机上の空論を語るだけの人ならば底の浅さがバレてしまうかもしれません。自分は実践をやってて良かった。今なお支援をし続けていて本当に良かった。改めてそう実感させられました。いつでも十分ではないかもしれませんが、支援を受け続けておられる親子に、感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございます

なかなか入手しにくい雑誌でしょうから、少しだけページの画像を紹介しますね。Okuda2009cheers

では、ご注文の方はちぁ〜ずキッズ岡山編集室のサイトからお願いします。子育てプリンシプルもぜひご一読下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局


Posted by 事務局 教育社会学ぶことお知らせ |

2009.12.18

プレジデントファミリー2010年2月号

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。先日のあんふぁんに続きまして

本日発売となりました、プレジデントファミリー 2010年2月号。奥田先生の取材記事が、なんと11ページにわたって特集の一つとして掲載されています! プレジデントファミリーのサイトはこちらです。

メジャー誌ですね

今ドキの子どもたちの本音に対して、専門家はどう見るのか、親はどう捉えればよいのか。そんな特集でした。

奥田先生からコメントをいただいております。

いやあ、すごい取材量やったよ。実際、できあがりのページも10ページ超えだったんやから、そんなもんなんでしょうけど。こんなん言ってええんやろかという回答については、やっぱり綺麗に削除(笑)。うん、キレイキレイ。でもね、ちょっとばかり厳しめのメッセージも採用して下さったんですよ。取材に来て下さった編集者の方が自分の話を本当に良く理解して下さったおかげで、言い回し程度の修正で済んだので楽チンでした。逆に、編集者がちょっとシビアかなと感じる言葉を使っておられたところもあって、自分のほうがマイルドな言葉に修正した部分もありました。自分と数時間以上、結構深刻な事例の話なんかを聞いて下さるうちに、聞いている方も自然にその厳しさが当然のことのように思えてくるからかもしれませんね。それは良いことです。自分としても「どーせ過激やからボツになるんでしょ」とか決めつけず、これからも厳しいメッセージを伝えていくことにします。取材に来られる方は、そういうことを踏まえてお越し下さい。えにーたいむ、ウェルかめです。

ウェルかめ イチロー選手ですか

事務局のワタクシ、この特集に出てくるくらいの子がおりますので、いろんな子どもの本音を聞くことができ、大変興味深かったです。奥田先生が高校生とその親に“一喝”しているところが最高に共感できました

全国の一般書店で簡単にお買い求めいただけます。

アマゾンからもどうぞ。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2009.12.12

【巻頭特集】あんふぁん年末年始号【インタビュー】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田先生のインタビュー記事が掲載された雑誌が出ました

幼稚園系フリーマガジンで有名なあんふぁん(サンケイリビング新聞社)です。全国9版にて71万部発行〜

巻頭特集のタイトルは『わが家の子育て指針』

私立幼稚園在園の家庭以外の方が入手するのは直接見本誌を送ってもらうしかないようですけれども、あんふぁんのサイトで奥田先生の記事全文を読むことができます

こちらです。あんふぁんのサイト。

でも、実際に雑誌を手元に読んだほうがイイ、と思いました。

奥田先生のコメント:

取材に答えたやつで、自分で原稿を書いたわけやないんよ。取材は品川で受けたねえ。もっといろんなことを喋ったけど、あれくらいにうまくコンパクトにまとめられたのは逆にすごいと思うよ。ボツにされた話もあって残念やけど、それは慣れてるからね(苦笑)。取材に来て下さった方全員が『子育てプリンシプル』を読んでいてくれたので、話が早かった。あんふぁんの記事を読んでくれた幼稚園ママさんらが子育てプリンシプルも読んでくれたら最高やね。

そういうわけで、『子育てプリンシプル』もリンク貼っておきます。

雑誌系の特集はあと2つほど続くようです。楽しみです〜

 

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

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2009.07.13

【週刊朝日】子育てプリンシプル、紹介されました!

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

『週刊朝日』(7月17日号)に、子育てプリンシプルの書評(話題の新刊紹介:土屋敦 評)が付いたそうです

まだ事務局も確認できていませんが、現在店頭に並んでいるものなので、急いで買いに行って来ようと思っています。毎週火曜日に最新号に変わるので、店頭では今日しか買えないですもんね

どうしてもと仰る方は『週刊朝日』のウェブページから購入できるようです。

一つ前の記事で紹介しましたように、この本は一般書として幅広く反響が大きいということでしょう。

奥田先生らしい痛快な表現が込められておりますので、ぜひ多くの方々にお読みいただきたいと思います

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2009.07.03

【大反響】子育てプリンシプル

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

一ツ橋書店さんから出た子育てプリンシプル。こちらのほうは、やはり一般書だけあって幅広い方々に大反響です

超・有名ブログから、一般の主婦の方のブログまで、あちこちで取り上げられています

有名ブロガーからは、『オフイス・マツナガのブログ!(現役雑誌記者によるブログ日記!)』さん。こちらには、奥田健次先生の自薦も掲載されています。

それから、『桃の里から』さん。政治・経済・医療・福祉など、各方面で横行するまやかしをぶった切っておられて、注目されているブログです。

『ひねもすまたり』さんは、本書の中身をかなり詳しく要約して下さった上で、ご感想も紹介して下さっております。

比較的新しいブロガーも取り上げて下さっています。『林住期から遊行期へ』さん。さっそく奥田先生に読んでもらうと、「臨床について書くということには、無理があって、なかなか本にすることは出来なかったという。子どもは、一人ひとり違うのだから、それをうちの子にもここに書いてあるようにすればいいのだなどと思われると困るからだ。全くその通りだと思う。」と言って下さっていたのを、とても喜んでおられました。「ああ、その苦しい部分を分かって下さる読者もおられるんだー」と。

ブログ以外でも、各界著名人からの書評や推薦の言葉が寄せられています

作詞家・音楽評論家の湯川れい子先生から、直筆のお便りが届けられたそうです。私信ですので内容は公開いたしませんが、とても教育や子育ての問題に興味をもっておられることが伝わる、心温まるお手紙だったそうです。実は、奥田先生のカラオケ十八番(だという)、小林明子さん『恋におちて -Fall in love-』。作詞が、湯川れい子先生なのです。奥田先生は、「中学生の頃は歌詞の意味も分からずに歌っていたけども、本当に良い詩というのは歌詞のフレーズがそのまま丸暗記されてしまうものです。この曲はまさにそんな名曲。他にも松本伊代のセンチメンタル・ジャーニーとか、中森明菜のSOLITUDE、中島美嘉のNHKのアニメ『火の鳥』などなど。記憶に残る歌詞ばっかりですよ! 拙著を読んで下さったなんて、光栄ですというか恐縮ですというか感激ですというか、何というかカンというか・・・」と興奮気味。事務局のワタクシもまったく同意です。

最後に、『ブログ桜舟塾』さんでも紹介されていますが、精神科医・香山リカ先生が雑誌で紹介して下さいました

香山リカ BOOK REVIEW

**親子で成長する子育て 「土台家族」を目指す**

 私事で恐縮だが、私には子どもがいない。だからときどき診察室で不登校児の親などに、「先生にはお子さんがいないから私の気持ちなんてわかりませんよね」と言われることがある。それもあって、あえて「親になる前に『子育て本』を書きたかった」という心理学のプロである著者に強い興味を持った。
 著者の主張は、とても明確。親と子はそれぞれの立場と役割をしっかり認識し、親はほめるときはほめる、でも毅然とすべきときは厳しく、失敗や挫折のチャンスを奪わずに、「ごめんなさい」と「ありがとう」が言える公共心を持った子どもを育てるべき。まとめるとこうなるだろう。
 そして、目指すべきはメンバーが基本ルールをしっかり共有している「土台家族」だとする。ムードに流されるクラゲ家族、親が一方的に理不尽な命令をする煉瓦塀家族では、子どもの自己肯定感は育たない。もちろん、親が目先の損得にとらわれたり見栄やお金にうつつを抜かしたりしていては、世間や子どもに揺さぶられ、とても土台家族は作れない。
 なるほど。これは子育て本というよりは、親自身に「あなたはしっかり生きてますか」と問うた本だ。わが子かわいさのあまり、情に流されたりした経験がない著者だからこそ、こうやってズバリ、親である大人を叱咤激励できるのかもしれない。子育て中の親にはもちろん、子育てが終わった大人や若い人も一読しておくとよいかもしれない。
 異色の臨床心埋士、“子育てブラックジャック”の異名も取る著者は、これから教育界にちょっとした旋風を巻き起こしそうな予感がする。

『月刊 日本語』アルク刊 2009年7月号掲載

「行動療法のこととか書いているから嫌われるんやろう」と思っていた奥田先生は、「精神科医の中には変わった人がいるんやなあ。いや、ほとんどの精神科医が変わってるんであって、香山リカちゃんがマトモってことなのか・・・。しかし、マトモじゃないおいらを褒めて下さる香山センセーもマトモじゃないのかねえ・・・よーするに、マトモとかイジョーとかってこーいう分からんものもあるんやね」という感想を漏らしておられました(思わず、飲んでいたコーヒーを吹いてしまいました・笑)。香山リカ先生、大変失礼いたしましたm(_ _)m 奥田先生の返信メールをそのまま載っけて良いと言われてますので・・・。本音は心から喜んでおられます! 子育てプリンシプルをご紹介して下さり、事務局スタッフ一同、心から感謝しております

香山リカ先生の書評が掲載されている『月刊 日本語 2009年7月号』、下のバナーからご購入いただけます。子育てプリンシプルをまだお読みでないお方も、よろしければぜひご一読下さい。

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2009.04.21

新著『子育てプリンシプル』発売間近!!

Kosodate_principle_2 奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

この度、奥田健次先生の単著、子育てプリンシプルが発売されます!!

5月11日、一般書店にて発売予定。一ツ橋書店から出版されます。アマゾンでも近日中に予約購入の申し込みが開始されるとのことです。出版社さんのレビューはこちらをご覧ください。

すでに、ホームページにもアップされていますが、印刷中の表紙カバーをブログでもアップさせていただきました。ド派手

帯のテキスト(表面)はこんな感じになっています

目先の損得勘定に気を取られるキリギリスのような親。
将来のことを考えず,今のムードに流されて揺れるクラゲのような親。
そんな大人の子育ては,かなりキケンなものなのです。
子どもに“苦労”をさせられますか?
子どもに“がまん”をさせられますか?
子どもの“苦労”や“がまん”を,しっかり激励してあげていますか?
ブレない土台や羅針盤。それが,プリンシプル[=原理・原則]。
プリンシプルを求めることは,親と子の成長に欠かせません。
プリンシプルのある子育てに全力で取り組みましょう。

※本書には,親にとってシンドイ姿勢を求める提言など,カゲキな発言が含まれています。

“子育てブラックジャック”

待望の初単著!!

プリンシプルの直伝,ついに解禁!

最後の小さい字が良いですね。“これは劇薬です”みたいな注意書きっぽくて面白い。表紙や帯などのデザインやコピーは、出版社や編集プロらが会議で決めたんだそうです。ちなみに、ワタクシ事務局の特権で原稿ゲラだけでなく見本デザインも見せていただきましたが、帯の袖にも小さな写真がありました。でも、ここではどの写真が載っているのかはナイショです。皆様にはぜひ書店で手にとって見ていただきたいと思います。

奥田先生からいただいたコメントです。

なんか照れくさいというか恥ずかしい。しかし、プロダクションやデザイナーに任せることで、他人から自分がどんな目で見られているのか少し分かる気が。本書では、言いたいことの2割程度しか言えてないので、自分としてはこの本のどこが「カゲキ」なのか分かりませんね。講演とかではもっとカゲキなのに。それにしても、この本が1,050円(税込)って安すぎるんちゃうか。教科書や専門書だったら、この分厚さなら2,000円前後はするのに。だからなのか、カバー帯の写真はブログでアップされてるやつを使用したいってさ。単なる出版社のフトコロ事情なのか、深イイ話っぽい意図があるのか。これらの写真は、全部シロウトがパシャっと1枚だけ撮影したものなんよ。そういうのを帯とかで使用するか、普通? プロのカメラマンで撮影会とかするんでないの? などと、憎まれ口をききたくもなりますが、出版社としてはとにかく売れてくれないと話にならないでしょうから。売れれば映画化でもしてもらおうかしら。主演は小池徹平君でよろしく。まあ、しかし昨今はとにかく本が売れませんからね。マンガは売れるが、活字は売れない。売れなくても良いから、必要としている人にとって、何かの力になれば十分です。

確かに、お買い得ですね。

映画化は、、、無理でしょう

しかし、ワタクシはこういう直言を待っておりました。奥田先生は、世の中が親に対して厳しいことを言わないから、先生ご自身が嫌われ役か憎まれ役でも買ってやる、という役回りをされているのでしょう。以前「ある意味、一人勝ちや」と言っておられたことを思い出しました。直後に「ビジネスとしては勝ちとは言えんけどねっ」と自嘲して笑っておられましたが、他にはないという意味で「勝ち」ということなのでしょう。

奥田先生は実際に問題を直せるから、過激なことを言っても通用するのです。これが、直せないのに口先だけというのでは、とても通用しないでしょう。「直してもらう問題なんかありません」という親には不要な直言かもしれませんが、ちょっとでも助けを必要としている親には、本当に大切なことが書かれていると思います。特に、8歳までの子をもつ親御さんにはぜひとも読んでいただきたいと思っています。

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Posted by 事務局 教育社会学ぶこと特別支援教育お知らせ |

2008.03.24

いきなり襲われるのがフツーな時代

土浦でたまたまそこにいた男女8人が襲われ、真面目なタクシーの運転手さんが襲われるような世の中になりましたが。

もう「精神的におかしいんじゃないか?」と説明するのは愚かなので、そんな無益なことは考えないようにして下さい。

つまり、こういうことになります。

凶悪事件を起こす人 → 精神的におかしいから

精神的におかしいから → 凶悪事件を起こす

凶悪事件を起こすのは → 精神的におかしいから

・・・

こんな感じで、延々と続くでしょ?(特に、マスゴミのコメンテーターとか)こういうの、「循環論」と言います。

「異常気象」というのが続けば、もう「異常」なのが当たり前なんやから、「異常気象」と言いたくなくなるのと同じですわな。

したがって、精神鑑定なんぞもう不要なんですわ。

精神的に異常な人らが、フツーに日常生活を送っているわけやからね。ただし、「フツーに」と言っても、そのフツーがかなり異常なんですけどねえ。異常が当たり前、つまりフツーになっとるということ。何が「異常」で何が「フツー」か、もう分からん状態でしょ。だから、やっぱり精神鑑定なんか無意味。こういう事件については、結果で裁くしかない。

10年前に「ナイフを振りかざす少年」とか、注目される事件がありましたね。神戸の連続殺人事件とかです。当時、14歳とか17歳の子たちでしたな。今回の容疑者が24歳。そのまんま、当時に注目された世代です。その後も、「キレる子ども」とか注目され続け、現在に至っとるわけです。

ま、当然ですが自分は「どうすればこういう事件が減るのか?」という方法を持っています。持っているけど、そんなもんをブログで書くわけないやろ。書いたところで、シロウトには分からんし、どうせ表面上の印象で反発する奴もいるやろうし、何よりも馬鹿らしい。

自分の師匠の原稿を読んでみてみ。これ、自分が推薦して師匠に書いていただいた記事。師匠も「わざと」具体的なことを隠しておられる。ほんの少しだけヒントも書かれておられるが、まあやっぱりシロウトには分からんでしょうな。というか、専門家でも分かる人は少ないと思う。いや、分かる人はいるやろうけど、出来る人はほとんどいないはず。

『なぜ14歳少年が残虐行為を犯したのかをめぐるマスコミ論調について』(日本行動分析学会ニュースレター)

とにかく、容疑者の猟奇的行動をああだこうだと言う無意味な議論に付き合う暇はない(こんなんばっかりやから、まだまだこれからも同じような事件が増えるんだっつーの)。

そんな猟奇的行動をしでかさない子育て方法、教育方法、矯正方法を、分かる人にだけ伝えていくほうがよほど意味のある仕事ですし、自分に出来る仕事でしょう。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2008.03.16

ネクタイ結んで、ナイフ所持。

男はなぜナイフを携えるのか。

うむ。そりゃ、その男は幼いまま大人になったカラダ。

武器を持って街を歩くのは6歳までに卒業しておくべきです。

ナイフ所持で服飾評論家を逮捕

2008.3.15 23:19

 刃渡り約17センチのサバイバルナイフ1本を不法に携帯していたとして、神奈川県警大船署は15日、銃刀法違反(携帯禁止)の現行犯で、同県逗子市小坪、服飾評論家、出石(いずいし)尚三容疑者(63)を逮捕した。

 調べによると、出石容疑者は15日正午ごろ、鎌倉市内のJR大船駅前の路上で、妻(42)と会社員の男性(44)と3人で口論になり、通行人が通報。駆け付けた大船署員が事情を聴いていたところ、出石容疑者が革製のさやに入れたスペイン製サバイバルナイフをベルトから下げて携帯しているのを見つけた。

 出石容疑者は「妻とトラブルがあった。(ナイフは)護身用に持っていた。傷つけるつもりはなかった」と供述しているという。

 出石容疑者は「男はなぜネクタイを結ぶのか」(新潮新書)など男性ファッションに関する著書が多数ある。

男はなぜネクタイを結ぶのか?

そりゃアンタ、「寒がり」だからでしょ(笑)。暑いのにネクタイする人の気が知れませんわ。

自分みたいな暑がりは、まずネクタイしませんねえ。かろうじて、冬場に首元が寒くなったらしてみてもいいけどさあ。別にホリエもんみたいにノーネクタイにこだわっているわけでもないし。

それにしても、この評論家みたいにこうやってフツーに町中でエモノ・ナガモノ(武器のことね)を所持している人って少なくないんですねえ。ちなみに自分ですが、新宿とかで1年に2回ほど職務質問されるんですけども、まあ確かに軍のお下がりとかミリタリー系バッグを提げていると、中に武器・火器類の一つでも入っとりそうに見えるわな。

警察「バッグの中を見せていただいても構いませんか?」
自分「どーぞ」
警察「これは?」
自分「クロワッサンですね」
警察「これは?」
自分「スティックパンですね」
警察「お仕事は何をされてるんですか?」
自分「パン屋ではありません」
警察「・・・・・お気を付けて」

こんな感じ。ちょっとしたコントになりますがな。ミリタリーバッグの中からパンばっかりとか(爆)。

ま、警察も「職務質問コンクール」やってるみたいなんで、自分みたいな雰囲気の男には声を掛けたくなるのでしょう。

そりゃ、本音を言えば「帯刀権を寄越せ!」と言いたいですよ。しかし、法律は法律なので町中を動くときは基本的に素手で何とかするしかないでしょ。ブログの世界では刀を振り回しておりますが(笑)、まあそれはご愛敬というもので。警察のみなさんに対しては、もうちょっと「ネクタイ締めたイイ大人」なんかを重点的に職質してみることを勧めますよ。

腹が据わった成人には、ナガモノは無用の長物です。必要としているのは、革命家とその道を極めた人くらいで、一般人にはやっぱり不要でございます。丸腰の人間を襲う(ちらつかす)のは、ナガモノを持つ心得のない連中のやること。武家社会に帰って心を鍛える必要アリ。

200801kenjiokuda あ、自分はちゃんとネクタイもしますよという証拠(多分、うちのスタッフも見たことがないかもしれないほどレアな写真かもね)。これは冬の新幹線。だって、寒かったんやもーん。

いつもねえ、冬場に講演とかミーティングがあると「思ったよりキチンとしてますね、おしゃれですねー」と言われる率が高いっス。しかし、春から秋にかけては「個性的なファッションですね、おしゃれですねー」と言われる率が高くなる。そりゃ暑いからアンタ、しゃあないやん。暑くなるとTシャツ1枚になるんです。体温調整できないカラダなんやから、堪忍して下さい。

※追記:『奥田健次の教育改革ぶろぐろ部』事務局より(2008年6月)
今年の奥田先生の国際学会へのご出張のお姿を“photo album”からご覧いただけます。こちらのお姿のほうが先生らしい(笑)。

Okuda_in_chicago2008

 

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Posted by 奥田健次 社会脱力系 |

2008.03.13

2ちゃんで誹謗中傷された学園長の記者会見

ネット(2ちゃんねる)で誹謗中傷を繰り返した保護者が名誉毀損で罰金刑。

学園長が記者会見をしたようですが、なかなか良いことを言ってくれた。

「ネットの怖さ知って」ライナス学園長

2008.3.12 20:41

 「『2ちゃんねる』さえなければ、と思った。ネットの怖さをもっと分かってほしい」−。インターネット掲示板での中傷で退学者が出るなどの被害を受けた学校法人「湘南ライナス学園」(神奈川県小田原市)。吉崎真里学園長は、いわれのない誹謗(ひぼう)中傷に翻弄(ほんろう)された2年間を、苦渋の表情で振り返った。

 「ライナスのやりたいことは洋服屋、カランの店の労働力探し」「奪い取った入学金は洋服屋の仕入れ金として消えていきます」「学園長が精神異常者」

 LD(学習障害)などで一般の学校で居場所のない児童生徒を受け入れる同学園が開校してから半年後。平成17年11月から始まった誹謗中傷の書き込みは、生徒の就労訓練などのため運営されている婦人服店をターゲットにして始まった。吉崎さんへの個人攻撃もエスカレートしていった。

 これらの書き込みは昨年末に名誉棄損で罰金刑を受けた元生徒の父親のものと確認されているが、ネットの匿名社会は、「祭り」と称して多くの便乗組を呼んだ。

 代理人の弁護士によると、同学園に関する「2ちゃんねる」での書き込みは計5000〜6000件で、そのうち約2000件が中傷的な内容。同学園は父親のほか1人に対して損害賠償を求め提訴しているが、その人物は学園とは無関係な第三者だった。

 「ネットの書き込みを読むたびに吐いた」と吉崎さん。当初「2ちゃんねる担当」とされた職員は、半年後に鬱病(うつびょう)になって退職し、後を引き継いだ夫もノイローゼ症状を起こした。退学者が相次ぎ、48人いた児童生徒は26人にまで減少。母校が中傷されたショックから自傷行為に走る卒業生も出たという。

 書き込みをした父親は、プロバイダーの情報開示により特定された後の19年4月、学園に謝罪文を提出した。書き込みをした理由は「学園について疑問を感じていて、情報がほしかった」とした。吉崎学園長は「なぜこんなことをやったのか、いまだに分からない。子供が楽しみにしていた文化祭を中止にしたことぐらいしか、心当たりはない」と話す。

 また、「子供のために自ら選んだ学校を、自分で壊すようなことがなぜできるのか。うちに通いたがる子供の意思を無視して退学させた親もいた。この2年で、親というものに疑問を抱いた」と率直に語る。

 吉崎さんは「(ネット上の誹謗中傷を)警察にきちんと取り締まってほしい」と主張する。

 「今の子供たちはネットの世界で生きていく。今きちんとしておかなければ、教育を何もかも壊されてしまう」

 会見には、生徒会の生徒も同席した。生徒会長で高校3年生の佐藤祐樹君は「2ちゃんねるにああいう書き込みをされて、とても辛く、怒りを覚えている。学校で暴れていた自分は、ここに通うようになって人の痛みを分かる心ができた。ネットの書き込みより、今現在の自分たちを見て考えてほしい」と訴えた。

この記事を読んでみて、この学校の学園長はなかなかしっかりした先生だと思いますよ。「2ちゃんねる」というネットの問題だけ取り上げて終わりではなく、親の姿勢に疑問を抱いたということを率直に述べている。

「子供のために自ら選んだ学校を、自分で壊すようなことがなぜできるのか。うちに通いたがる子供の意思を無視して退学させた親もいた。この2年で、親というものに疑問を抱いた」

世間では親の問題を指摘できない空気がある。そのために、親のレベルは「裸の王様」よろしく自分が何を言っているのか分からないほど理性が低下してきている。マスコミも学者も教育関係者も、堂々と親の問題を指摘できない(裏では悪口を言っている)。

子どもや保護者におもねる教育者など、絶対に信用しない方がよい。そんなものはホストみたいなもの。足らないところ、至らないところを指摘してくれる教育者なら、少しは耳を傾けてみても良いかもしれない。ただし、これまたそのベースに愛情が無いとね。厳しいことを言うだけなら、占い師でも出来るから。

愛情があるふりをしておもねるだけの教育者は害悪、厳しいことを言うだけの教育者も疑問。なかなか難しいもんです。

だから自分としては、ひたすら目の前の問題を解決してあげることにのみコミットすることにしている。気持ちが伝わらなくても、問題が解決していく事実の積み重ねだけは本物をお見せすることができますからね。誤魔化しも効きませんでしょ。自分はこれまで同様、職人の道を歩み続けます。

 

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Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント教育社会特別支援教育 |

2008.03.08

深夜放送やら24hコンビニの自粛へ

いいね、マチマチムラムラ官房長官もたまには(笑)。

神山潤先生の主張されていたことが、実現に向かって前進しそうな気配。

市場経済原理主義だの新自由主義だのの流れに逆らう部分で、「自分が損をする」という損得勘定型人間の猛反対が予想されるけども、古き良き社会を再構築するためには必要なことですわ。

深夜放送自粛「議論の対象」=地球温暖化対策で−官房長官

3月7日13時2分配信 時事通信

 町村信孝官房長官は7日午前の記者会見で、地球温暖化対策として深夜のテレビ放送を自粛することについて「幅広い見直しの一環として、議論の対象になってくることはあり得る」と述べ、前向きな姿勢を示した。深夜放送をめぐっては、4日の自民党総務会で自粛を求める意見が相次いでおり、政府としてもこれに同調した形だ。
 町村長官は「基本的には各マスコミの自主的なご判断による」としつつも、「低炭素社会をつくるために、一人一人の国民が何ができるかを見直していくことが今求められている」と強調。政府の「地球温暖化問題に関する懇談会」で、深夜放送のほか、24時間営業のコンビニエンスストアなどの見直しについて議論していく考えを示した。

なんか地球温暖化のことばっかり書かれているけども。それもあるが「子どもの生活習慣を崩さないために」という、もっと大きな理屈に触れてほしいですね。世界一睡眠時間の少ない国、日本。小学生が「疲れた」と言って、朝っぱらからウトウトするなんて、欧米では考えられませんからね。欧米では、子どもが「疲れた」と言おうものなら、「こら! ティーンエージャーは疲れない!」と一喝されて終わり。戦後の日本くらいじゃない? 子どもが「疲れた」と言ったら親が荷物を持ってあげたり、布団をひいてあげたりするのは。

不眠、不登校、ひきこもり、運動不足、肥満。

日本の子どもの生活習慣の乱れたるや、国家的な危機ですよ。子どもの生活習慣まで子ども任せにしていた、アホ大人たちだらけの戦後日本ですからね。子どもの生活習慣は大人の責任です。

週末、小児科医の研修会で不登校の講義をしてきます。

 

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関連記事:
コンビニ営業は7時11時で良い気分。
成育医療センターでプレゼンしてきました
     など多数。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会健康・美容環境 |

2008.03.05

タクシーの中で相談される話は、ろくなもんじゃねえ。

自分、やたらタクシーに乗るタクラーです。「ロング」といって長距離に乗ると困るのが、テンション上がりまくりの運転手さん。やたら世間話をしてくれる。

「お客さん、お仕事は何を?」と聞かれることも多い。「心理学者、大学教員」などと、本当のことを言うと、もう一段ほどドライバーのテンションが上がってロクなことがない。だから、「ギョーカイ人です」などとテキトーなことを言って誤魔化してます。調子のいいドライバー、「ああ、やっぱり! テレビで見たことがありますよ!」なんて言う奴もいる。お調子者め!(苦笑)

「心理学」とか言うだけで、娘の話とか同僚のフクザツな話を相談してくるんですねえ。色恋話が多くて、辟易するんですよ。だから、やっぱり「ギョーカイ人です」ってなるべく誤魔化し続けるわけです。

次の事件なんか、自分に相談された事件にそっくり。

婚約中に別の女性乱暴した元エリート会社員の言い分

3月4日13時26分配信 産経新聞

 婚約者がいながら、初めて会った女性を自宅に連れ込み乱暴したとして起訴されたのは、有名私大を卒業した元エリート会社員だった。
 女性を乱暴してケガを負わせたとして、強姦致傷の罪に問われた男性被告(28)の初公判を3日、東京地裁で傍聴した。
 起訴状などによると、被告は平成19年5月26日早朝、東京都渋谷区の自宅マンションで「無理やり犯してビデオに撮るぞ」などと言って、会社員の女性=当時(25)=を脅迫し、馬乗りになって口をふさぐなどした。女性が逃げようとすると背中をつかんで引き倒し、首を絞め、顔面を殴打して、乱暴した。一連の暴行によって、女性は右目に全治10日のケガを負った。被告は起訴事実を認めた。
 刑務官に伴われて法廷に入ってきた被告は、ベージュのリブ柄セーターに青いジーンズ、メガネ、長めの髪。拘置中ながらもおしゃれなイケメン風で、受け答えからはまじめそうな印象を受けた。
 被告は地元で1番の進学校から都内の有名私立大学に進学した。
 弁護人「大学では何を学びましたか?」
 被告「社会学なので広く学びました。経済学、心理学…」
 弁護人「サークル活動は?」
 被告「入学当時はサッカーをやっていましたが、卒業までやっていたのは服飾デザイン研究会。学校の催しや都内のファッションショーのイベントに作品を出展していました」
 大学卒業後、被告は不動産関係の会社に就職した。営業成績は社内でトップになるほどよかった。だが、過労で倒れたことをきっかけに、向精神薬を服用するようになったという。
 弁護人「どんな症状があった?」
 被告「ストレスで頭痛がしたり、気分が悪くなったり、営業なのに人とあまり話したくなかったり、気分の落ち込みが激しかった」
 向精神薬は酒と一緒に服用すると眠気などの副作用が出るので、併用は控えなければならない。だが、被告は犯行当日も向精神薬を飲んでいながら、元上司と東京都港区のバーで飲んでいたという。
 弁護人「どれくらい飲んだ?」
 被告「瓶ビールを2〜3杯。ジンリッキーを2〜4杯飲みました」
 元上司が「飲み足りない」と言い、六本木のクラブへ移動した。ここでも被告はカクテルを2杯、ジンリッキーを3〜4杯、テキーラを4〜5杯飲んだ。元上司はいつの間にかいなくなっており、ここで被告と被害者は出会ったという。
 弁護人「被害者を『外に飲みに行こう』と誘った?」
 被告「はい」
 その後、被告と被害者は被告の自宅マンションへ移動した。
 弁護人「被害者の手を引っ張って入った?」
 被告「被害者の女性が嫌々ついてきたという印象はなく、乗り気でついてきたと思った」
 部屋に入ると、被告と被害者はソファに座りキスをした。被告が被害者の体に触ろうとすると、被害者は拒絶する素振りを示したという。
 弁護人「その後どうしましたか?」
 被告「自分の気持ちを抑えられず、性交渉を強要したと思います」
 犯行時、被告には婚約者がいて、結納も済ませていたという。
 検察官「婚約者と半同棲(どうせい)して幸せだった。大事な女性と暮らしているところに連れ込んだのはなぜ?」
 被告「反省と後悔をしています」
 検察官「マリッジブルーだった?」
 被告「…わかりません」
 一方、被害者にも当時交際している男性がいたという。
 被告のマンションへついて行ったからと言って、被害者が乱暴されることに同意したとみなすことはできない。しかし、その行為は「無防備だった」ととらえられる可能性があり、この点は被告の量刑にも影響しそうだ。

 弁護人によると、「酌量減刑がなされれば執行猶予がつくが、被害者の落ち度をどの程度裁判所が認定するかによる」という。
 一方の検察側は「抵抗する気力をなくすまで殴る、ける、首を絞めるなど犯行態様は悪質。被害者はPTSD(心的外傷後ストレス障害)で通院しており結果が重大」として懲役5年を求刑。判決は3月25日に言い渡される。(末崎光喜)

最終更新:3月4日13時26分

こんな事件。ストレスと酒と元上司のせいにしたい気持ちが滲み出ていますねえ。

タクシーの中の会話。婚約中にバイト先の店長と関係を持ってしまってどうのとか、娘が女友達同士の飲み会に付いていったら合コンを装った怪しいパーティーだったりとか、まあ聞きたくもない話を次々と。登場人物が何人も出てくる話とか聞かされると、こっちも職業病。ついつい、頭の中で人物相関図を描きながら聞いてしまうんですよ。非常に疲れる!

「運転手さん、長距離のタクシー代金よりも相談料のほうが高いんですよ」と言いたくなりますね。

他にはショップの店員さんにも職業はほとんど必ず聞かれる。後は、取材を受けた後に接待されて連れて行かれたスナック(スナック、バー、クラブ? 違いが分からぬ自分)でも、お店の人に仕事が何か絶対に聞かれるんですね。まあ、ここはお話をしに行くところなので、正直に自分の仕事を言うことにしている。そしたら、接待してくれるはずのお店の人の接待スキルが低いと、気がつけばこっちが相談に乗らなきゃならなくなる。だから疲れるんです。こっちはペリエしか飲んでないんやし、代金は相談料と相殺とすべし。

昨年、大手出版社に連れて行ってもらった銀座のお店については、やはり別格。こっちが真面目な仕事の話をしようと、東京の鼻クソは黒くなる話をしようと、それぞれの空気を読んで、見事に最後まで聞き役に徹して下さるんですね。だから全然疲れません。

プロダクション関係の人に連れて行ってもらったゲイバー(?)っていうのかな、おネーサンやオバサン(お兄さんやオッサンか;爆)たちも聞き上手。ただし、真剣な話を茶化すところがある。茶化されると、こっちも不真面目なノリがあるので、ついつい乗ってしまいます。即席の漫才になってしまったり(笑)。楽しいけど、それなりに疲れる。なんで、自分はしらふでこんなにノリが良いのかなぁ。

そんなんで、一番厄介なのが長距離タクシーのおしゃべりドライバーね。これはいかんよ、マジで。あ、ドライバーがゲイやったら重い話にはならなさそうなので悪くないかも(まさにゲイのドライバーでゲイバー)。いや、身の危険を感じるかもしれんな。特に海外。自分は2回ほど、危険な目に遭っております(苦笑)。どんだけー。

タクラーとしては辛いところです。聞き上手の運転手さんが増えてくれればと願うばかり。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2008.02.29

【出版業界】新風舎こそ、MOTTAINAI。【冬の時代】

そう。そうなんです。

書籍販売業界で何が一番困るかって。そりゃ、倉庫代なんですよ。

自分の親戚にちょっとした小説家がいたんですが、出版業界不況のためにちゃんとした小説を書いても、「初版すべて買い取り」とかの厳しい契約だったりするんです。

新風舎の在庫本、29日から断裁・破棄へ

2008.2.28 20:12

 破産手続きに入った出版社「新風舎」(東京都港区)の倉庫に眠る書籍500万冊以上がきょう29日から順次、断裁、廃棄処分される。29日で倉庫の使用期限が切れるため。同社の倉庫料と税負担は月額2000万円に達し、経営を圧迫する一因となっていた。

 倉庫に眠る書籍はほとんどが自費出版本。関係者によると、新風舎の出版システムは、費用を負担した著者に部数の約1割を納品し、残りを販売するというもの。新風舎は刊行した出版物を保管するため、倉庫会社3社と契約しており、出版物を絶版にしない方針を取っていたため在庫がより積み上がったという。

 1月に再建を断念した後、保全管理人の指示で、希望すれば定価の2割で著者に販売されることになり、同社は「一人でも多く引き取ってほしい」と呼びかけた。倉庫会社も臨時のパート職員を雇うなどして出荷作業に取り組んだが、とうとう時間切れ。「出荷されたのは(当初あった約600万冊の)1割ぐらい」(関係者)という。

 千葉県にある倉庫会社の担当者は「本は古紙として、ビニールカバーやCD付きの本は産業廃棄物として処分する。これまで一冊一冊、出荷や返本に対応してきたが、(新風舎の破産で)屋台骨が揺らぐほどの影響を受けている。事情を理解してほしい」と話す。

 保全管理人の川島英明弁護士は「廃棄は残念だが、倉庫をいつまでも使うわけにもいかず、やむを得ない。適正に破産処理を進めたい」としている。(牛田久美)

この新風舎という会社は、本当にひどい会社でした。

今だから言いますけど、自分のところにもセールスの声がかかったことがあるんですわ。「シンプーシャ? 聞いたことねえなあ」と首を傾げつつ、若い社員のセールストークを聞いてみると、要するに「自費出版をしませんか」という勧誘だったわけ。自費出版でも内容が良ければ出版社と折半する契約もあるとか何とか、ひたすら甘いことを言っていたなあ。

自分ですが、「あのー、専門書ではあるんですが、私の出版した書籍で20,000冊到達したものがあるんですけどー」と言ってさしあげると、「え!! 20,000冊ですか!?」と度肝を抜かれた様子の担当者。

なんか怪しかったので、試しに「自費出版でないなら、そちらで出版を検討してみてもよろしいですけど」と鎌を掛けてみたんですわ(もちろん、ちと上から目線でね;笑)。そしたら、結局のところ「うちで扱えそうな分野ではなさそうですが、可能性があればまた後日連絡します」と。結局、案の定、後日の連絡なんかなーんもありませなんだ(笑)。

それで、自分は「あー、あのシャンプーシだかセンプーキだかっていう本屋、自費出版で儲けようとしとるな!」と破産発覚の1年以上前に見抜いていたわけです(そーいや、ちょっと前、宝石屋の破産も見抜いたし、NOVAも予想通りでした)。

発達心理学的な話しをすれば、人間がある程度の年齢になってくると次世代に何かを残したいという欲求が強くなる傾向があります。その一つが、「1冊の本に何かを残したい」という具体的な欲求として現れるんでしょう。だから、実際にこのチンプーシャに甘いことを言われて契約してしまった方は、発達段階的にはそういう熟年世代が多いみたいだし、本の中身も自叙伝とかが多かったみたいですね。さもありなん。

そういう熟年世代や壮年世代の欲求につけ込んだんでしょう。「夢を叶えます」などと甘い言葉をささやいたんでしょうな。

しかしまあ、常識的には冒頭にも書いたように、まあまあちょっとした小説家でも厳しい契約をさせられてるんですよ。

コレ、ほとんど世間の人は知らないんですよねー。

覚えといてね、奥さん。芥川賞とか直木賞の候補作ですら、初版部数は500冊とかなんですよ。たった500冊。んで、賞を取ったとしても細かいペースで増刷していくんですわ。かなり小刻みなんです(だから奥付に「増版53刷」と書いてあっても部数的にはそれほど大したことはない)。1刷あたりの部数がかなり少ないからね。なんでかっていうと、だから冒頭にも書いたように絶対に在庫を残したくないんです。出版社も著者も。

今ね、それくらい紙が売れない時代なんです。有名な作家や評論家でも1万冊売れたら出版社は満足してくれる時代なんですよ。

そんなわけで、これからまた別の会社で自費出版をしようと考えておられる方。芥川や直木のノミネート作ですら1000冊未満なんですから、1000冊実売できるなどと思わないように気をつけて下さいね。麒麟・田村のビンボー本とか150万冊売れて話題になるのは、毎年毎年、星の数ほど出版されている書籍のうちの、ほんの一握りなんですからね。

そーいや、むかし「奥田先生も一般書を書かれてメジャーデビューしてはどうですか?」「専門書だけではマイナーですよ」などと何も知らないブログの読者に言われたことがあるけども、こういう現実を知った上でそういうことを言っていただきたいものです。専門書で確実にそれを必要としている人に買ってもらったほうが何百倍も良いんです。一度たりとも在庫を買わされたりしたことなんかないもん。

マイナー、メジャーというのも分からんし。

自分は、自分に与えられた仕事を誰にも邪魔されずにやっていくだけ。

 

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関連記事:
『KY』と『心の理論』
     など。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際社会 |

2008.02.28

少子化問題の本質に介入できない大臣たち

まったく、分かってないねえ。

枝葉をいじくるような政策ばかりなんやから。

役に立たない政治家たちやねえ。あまりにいつも本末転倒なので「わざとか?」とすら思ってしまいますね。

子どもを預けて働ける社会を…厚労相・少子化相が作戦発表

 舛添厚生労働相、上川少子化相は27日、厚労省で記者会見し、10年後をめどに希望する全員が子どもを預けて働ける社会の実現を目標に掲げる「新待機児童ゼロ作戦」を発表した。

 厚労相は「就労と子どもの健全育成との両立を、出産前から就学後まで切れ目なく支援する」と述べた。

 福田首相はこれに先立ち、両閣僚を首相官邸に呼び、「3年くらいは集中的に取り組んでほしい」と指示した。これを受け、新作戦では「今後3年間を集中重点期間とし、取り組みを進める」と定めた。政府は、作戦に盛り込んだ施策を2008年度から順次、実行に移し、2017年の目標達成を目指す。

 厚労省の調査などで「子どもを預けられるなら働きたい」という親が多かったことを踏まえ、新作戦はこうした「潜在的な待機児童」にも目を向けた数値目標を設定した。

(2008年2月27日22時05分  読売新聞)

「子どもを預けられるなら働きたい」という親が多い?

「生活のために共働きせざるをえないんだが子どもを預けられない」って親が多いんじゃないの?

そりゃ、「働きたい(子育てにはあまり感心がありましぇん)!」という親にしてみれば、預かってくれるところが多いに越したことはない。しかし、こういう親にいろいろ政策的に介入したとしても少子化対策にはならんでしょ。

目指すべきは「片親だけが働けば経済的に十分で、子育てにも時間が取れる余裕のある社会」だと思うんですけどねえ。旦那と嫁が一生懸命に働いて年収400万円そこそこの社会になりつつあるってのがいかんのです。

このままでは、誰が厚生労働大臣になっても少子化担当大臣になっても、問題の改善には至りません。アホばかりの政治家だからなのか、それとも本当の対策にはならんと分かっているけど立場的にどうしようもない役立たずで悪徳な政治家だからなのか。この2つのどっちかとしか思えませんね。

 

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関連記事:
非正社員雇用の問題について
幼稚園から義務教育?
      など。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際社会 |

2008.02.21

「辞めさせろ」「処分せよ」というストーカーが増えている

ちょっと粘着。かなり粘着。

今どき、こういう人は多いのだ。

「女性調理師やめさせろ」 小学校に嫌がらせ電話150回 業務妨害容疑で調理師逮捕

2008.2.21 14:22

 東京都国分寺市の市立小学校に嫌がらせの電話をかけたとして、警視庁小金井署は21日までに、業務妨害の疑いで国分寺市の別の小学校に勤務する調理師、益子光子容疑者(46)=東京都小平市小川町=を逮捕した。

 調べでは、益子容疑者は昨年9月から11月、国分寺市の小学校に対し、勤務している調理師の女性を「辞めさせろ」「処分しろ」などとする電話や無言電話を計約150回繰り返し、小学校の業務を妨害した疑い。

 小金井署によると、益子容疑者は「以前、女性と一緒に勤務したことがあり、トラブルがあった」などと話しているという。

まったく、困ったものです。

「自分は常に正しい」と思い込んでいて、なおかつ理性を失って感情をコントロールできない人が増えているんです。大学なんかでも、学生や親にそういう人が増えているんですね。自分の行動や感情をモニターできない人たちなんです。

クレーマーというか、ストーカーというか。自分なんかも仕事柄、そういう被害は散々ありましたよ。第三者を入れて面と向かって話し合うことが大切なのに、それをやらないのがストーカーの特徴。手紙か、メールか、ネットでの中傷か、はたまた怪文書か。いずれも匿名であることも特徴。

アメリカなんかやったら、すぐに感情コントロールのセラピーを受けるようにと裁判所から命令される。日本でも、こんな命令に基づく治療が必要な状況なんかもしれん。

 

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際社会 |

2008.02.14

愛知県の小学生にメタボのレッテル

儲かるのは精神病院、製薬会社、ダイエット業界?

今年の4月から小学生にメタボ診断をするんだって。

愛知が小学生にメタボ診断 いじめや差別の懸念も
2008.2.13 20:04

 愛知県は平成20年度から、小学4年生の腹囲などを測定、メタボリック症候群や予備軍と診断した児童に、3年間継続して健康面の指導をするモデル事業に取り組む。

 子供の時点からメタボリック症候群を予防するのが狙いだが、専門家の中には成長期の子供を一律で診断できないとの指摘や、いじめにつながるとの批判もある。

 県によると、事業は一つの市を選び、小4の腹囲、血圧、血糖、血中脂質などを測定して、腹囲75センチ以上など厚生労働省研究班が暫定的に定めた小児メタボリック症候群の基準値を参考に、独自の基準で対象児童を選び、指導にあたっては保護者の同意を得る。対象児童には保健師などが卒業まで指導する。

 県は「悪い生活習慣が出来上がってから変えるのは大変で、子供の時から関心を持つことは大切。病気の予防になる」と強調。いじめへの配慮も検討するとしている。

 こうした取り組みに「成長途上で個人差のある子供に一律の基準を当てはめることに強い疑問を感じる」と話すのは北里大の新村拓教授(日本医療社会史)。「基準から外れた子供にレッテルが張られ、いじめや差別につながる恐れもある」と危ぶむ。

 日本福祉大の二木立教授(医療経済学)も「現代の子供は肥満への嫌悪感が強い。個別の児童を患者のように取り出すのではなく、授業などの場で全員に規則正しい生活や食事を教えるべきだ」と指摘する。

 一方、立命館大の柿原浩明教授(医療経済学)は、いじめへの配慮は必要としつつも「悪い生活習慣を放置するより、指導する方が一定の意義があるのではないか。そもそも成長期の指導に効果があるのか、というデータ収集にもなる」と理解を示す。

 厚労省生活習慣病対策室は「子供の時から食事や運動に気を付けるのは良いことで、愛知県の独自の取り組みとして注目したい」としている。

推進派は「いじめへの配慮をする」と言っているが、具体的にどうやって配慮するのか? 今あるいじめさえ、何もできない連中がどうやって?

それから、推進派も反対派も触れていないことがある。

それは、子どもが「自分自身をいじめる可能性」だ。

小学生のときに「メタボです」と診断されたら、それを他児が知らないように触れないようにできたとしても、自分自身の自己イメージが下がるでしょ。これから増えるでしょうな。小学生なのに断食したり怪しい薬を飲み続けたりして、病気・死亡するような事故が起こるでしょう。精神病院も摂食障害の小学生が増えることでしょうな。

正しい生活習慣を身に付けさせることは大切なこと。しかし、それを胴回り(形態)や血圧なんかを指標にしようとするアイデアは勉強不足としか言いようがない。生活習慣は行動です。胴回りや血圧などは行動の結果なのです。だから、子どもの食行動、運動、睡眠などをチェックすればよい。それと、保護者の行動。子どもにとっては親の行動が成育環境なわけでね。

だから、こんなキャンペーンをやるならば、保護者の行動アセスメントと子どもへの生活習慣指導の指導を保護者に行うべきなんですよ。小学生に教える、気をつけさせるという発想が短絡的。

どうも世の中、保護者を指導しようというアイデアにならんね。それが必要だというのに。

 

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際いじめ・ハラスメント教育社会健康・美容 |

2008.02.11

【北九州の】空港でロボが争う未来予想図【テクノロジー】

開港早々に沈みかけの北九州空港ですが、ロボットが登場したんですって!

これはすごい。

重い旅行カバン、ロボットが運びます 北九州空港で実験

2008年02月10日12時50分

 重たい旅行カバンを運んで、道案内もしてくれる自走式ロボット「ロボポーター」の実証実験が7日、北九州空港で始まった。ロボット大手の安川電機と地図情報のゼンリンデータコムが約4年かけて共同開発した。今月末まで、到着ロビーで空港利用客に実際に使ってもらう。

3輪走行で荷物は20キロまで載せられ、タッチパネルか音声で行き先を入力すると、利用客の歩行速度に合わせて先導する。運んだ後は、元の場所まで自動的に戻る。

 空港内の景色を動画カメラで認識し、自分で軌道修正できる。レーザーセンサーで障害物を避ける。5時間の充電で3、4時間稼働する。

 3年後に実用化し、1台500万円程度で駅や病院、ショッピングセンターなどにも売り込む計画。北九州市と福岡市、福岡県がつくる「ロボット産業振興会議」が2000万円を助成し、04年から開発を進めていた。

すごーい。マジ、うけるんですけど〜!

どこかの空港みたいに「チップ、チップ!」とチップをおねだりすることがなければ問題ないっしょ(笑)。

自分的には問題ありかも。歩く速さが大阪でも断トツに早い自分。重い荷物を運ぶのはできても、この「大阪一(だから、世界一)歩くの速い男」の動きに付いてこれるかな〜。「ピポピポ・・・・ゴシュジンサマ、ウォーク、スローリー、プリーズ」とか言うのかな〜。遠慮無く「ヘイ、カマン、ポーター!」と答えますけどね。

しかし、5時間の充電で3,4時間しか働かないってか。充電時間のほうが長いんやね。改良の余地ありやね。

そのうち、「マフィアロボ」も出てくるやろうな。「なりすまし詐欺」ね。見た目が同じなのに、荷物を載せた途端、アサッテの方向へ走り出してトラックに乗り込んで逃げてしまうという。「よくやったぞ、相棒!」「ピポピポ・・・・オヤカタサマ、ワケマエ、インクリーズ、プリーズ」みたいなルパン三世のワンシーンのような会話が、トラックの荷台で行われるんでしょうなあ(笑)。

最近、自分の脳内でいろんなロボを作りまくり。こないだの試験監督ロボとか、今回のマフィアロボとか。ロボットには夢がある!

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2008.02.03

ユニクロ、だいすき!!

ユニクロ、よく頑張っているんですね。

久々に買い物に行こうかな(笑)。

とにかく応援しますよ。

障害者雇用率、ユニクロ首位・厚労省調査

 厚生労働省は民間企業の企業別の障害者雇用状況(2007年6月現在)の調査をまとめた。従業員5000人以上の企業で従業員に占める障害者の割合が最も高かったのは、カジュアル衣料のユニクロで7.43%だった。フルタイムの従業員1万541人のうち783人を雇用、2位のすかいらーく(2.9%)を大幅に上回った。

 障害者雇用促進法は従業員56人以上の企業に対し、従業員数の一定割合の障害者を雇うことを義務付けている。現在の法定雇用率は1.8%で、未達成の企業には納付金の支払いなどの義務がある。07年の全企業の障害者雇用率の平均は1.55%だった。(11:24)

まあ、この記事だけでは詳しい中身までは分かりません。

問題もいろいろあるでしょうが、「実践しながら考える」という姿勢があるならそれを評価したいと思います。実践もせず、あーだこーだと考えたフリして何もしない大人が多いものですから。

そうそう、TBS『だいすき!!』。やはりヒューマンドラマというか、連続ドラマなのに毎回泣かせるシーンがあって困ります(苦笑)。「偏見」→「理解」という展開なんですけど、もしかしたらこのドラマ、このまま終わってしまうのかもしれない。

実際、「障害の理解」というのは最終目標ではないはず。ところが、「うちの子のことをもっと理解して!」が目標になってしまっているケースが少なくない。それだけ周囲の無理解が多いからでしょうが、自分は「(理解を前提に)いかに援助するか」を考えて仕事しています。

ドラマの主人公の「ゆず」が母親としての幸せを感じられるためには、そりゃあ並々ならぬ専門家の援助があるんですよ。こういう専門家の援助など、ドラマではほとんど描かれていません(主として家族の思いや努力が描かれるのは当然ですね、ドラマですからね)。

毎回、涙さそう展開なので「この野郎!」と思いつつ、ドラマ嫌いな自分がついつい見てしまいます。

 

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Posted by 奥田健次 社会特別支援教育 |

2008.02.01

教育再生会議なんか居酒屋談義にしかならんよ

教育再生会議なんか要らないって。

必要な提言は具体的でないし、真新しいことは余計なことばかり。

こんなもんを設置した安倍前総理が悪い。んで、逃亡したのに残したぬらりひょん福田も悪い。

教育再生会議、「後継」設置へ 最終報告受け首相表明

2008年01月31日23時27分

 政府の教育再生会議(野依良治座長)は31日、最後の総会を首相官邸で開き、「社会総がかりで教育再生を」と題した最終報告を福田首相に提出した。道徳を「徳育」として教科化することや「ゆとり教育」の見直しなどを盛り込んだ。首相は総会で、提言の実現度合いを点検する後継会議を内閣に設置する考えを表明した。

 最終報告では「直ちに実施に取りかかるべき事項」として「徳育」の教科化と「ゆとり教育」見直しのほか、(1)小学校に理科や算数の専科教員を配置(2)社会人からの教員採用を5年間で2割以上に増員(3)学校の適正配置の促進、などを挙げた。

 また「検討を開始すべき事項」としてスポーツ庁の創設、6・3・3・4制の弾力化、幼児教育の無償化などを記した。

 ただ、「徳育」の教科化は中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)で慎重意見が相次ぎ実現の見通しは立っていない。6・3・3・4制の弾力化も飛び級などについて賛否が割れたままで、すべての提言を実現するのは難しいと見られている。

 一方、福田首相は総会で「最終報告をしっかりと受け止めて、みなさまの論議の成果を今後十分生かせていくように、提言の実現、フォローアップに取り組んでいく」と述べ、後継会議を設置する意向を示した。

 後継会議は首相と官房長官、文科相と外部の有識者で構成。2月中に設置し、提言が実現に向けて進んでいるかを定期的に点検する。幼稚園と保育園の一元化や産学協同の人材育成など、省庁にまたがる提言に対応するため、厚生労働相や経済産業相、総務相らを加えることも検討する。

いちいち中身についてとやかく言わんよ、もう。

後継会議なんか要らんって。

んなもん、客寄せパンダ的に集めた奴ら、目立とうとして好き勝手言うだけやろ。ますます教育が「居酒屋談義」になって、馬鹿にされるだけやって。教育なんか誰でも語れますよ。居酒屋で枝豆かじりながら「これからの学校には○○が必要だ!」「さすが部長!」とか言うレベルなんやから。

エビデンスとか無視し続けるつもりなんやろな。目立ったもん勝ち路線ばっかり。

政治も「劇場型」。教育も「劇場型」。

あほらし。

 

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『やらせ』使わなきゃならん教育改革なんぞ、ロクなもんじゃねぇ!
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      など。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会 |

2008.01.30

ああ 絶滅のメダカよ どこへ

「杉並のメダカは絶滅しました」と区の掲示板。

それを読んだお爺さん、「んにゃ、わしのところにおるよ」。

ああ しあわせの めだかが ほら 舌を出して 笑ってらあ♪

絶滅したはずの杉並メダカを発見 元中学校教諭宅

2008年01月29日06時34分

 東京都杉並区は25日、区内では絶滅したと思われていた野生のメダカが、同区南荻窪4丁目の元中学校教諭須田孫七さん(76)宅に生息していたと発表した。須田さんは「日本の宝として守っていきたい」と話している。

須田さんが中学生のころ、自宅周辺は川が流れ、水田が広がっていた。そこから第2次大戦中、防火用水のボウフラ退治にとメダカをとっていた。自宅にはトンボを育てるための小さな池があり、そこにメダカを入れていた。

 その後、周辺の川は地下水路となり、水田も住宅地に変わった。「昔の杉並にいたメダカは絶滅した」。須田さんの自宅近くの区立公園の解説板に、区はそう記した。

 昨年末、須田さんが自宅から持ち込んだメダカを都野生生物保全センターでDNA鑑定してもらったところ、純粋種の野生であることが分かったという。

なんか最初に思い浮かんだのは、とりあえず長渕剛の「とんぼ」。実際、メダカの記事なのにトンボの話も出てきているし。

それにしてもすごいなあ。76歳のお爺さんが中学生の頃にメダカを防火用水の中に入れていたってことは、60年以上ずっと防火用水の中だけで繁殖・生息していたんかあ。「井の中の蛙」ならぬ、「井の中のメダカ」。世間知らずのメダカワールド。一曲、書けそうやなあ。

とりあえず、

めーだーかーのがっこうの 担任・元教師♪

「学校の担任が元教師」って、まんまやん!

あまりに嬉しくて、ここまでは興奮して書いてしまいましたけどね。絶滅したと思っていた種が生きていた。こんな嬉しい話はないよ。須田さんの言うとおり。日本の宝として守ってほしい。

杉並区は、この小さな防火用水の中で脈々と生き続けたメダカたちが棲めるような水辺を整備するべき。

 

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がんばれ、タニシ。

Posted by 奥田健次 音楽教育社会環境 |

2008.01.21

ケアレスミスだらけのセンター試験(後半は対応策の提案)

着メロが聞こえたら、英語のリスニングがイントロクイズになってしまう。

「たぁけや〜、さおだけぇぇぇぇぇ」とか聞こえたら、「誰が買うねん!」と雑念がわいてしまう。

センター試験、お疲れ様でした。ん? 受験生に対してだけのメッセージ??

いやいや、試験監督を担当した先生方に対する労いの言葉でもある。

着メロ不意打ち 省エネ消灯 センター試験トラブル続出

2008年01月21日01時07分

 試験中に突然電気が消えたり、携帯電話が鳴り出したり——。20日に終了した大学入試センター試験は予想外のトラブルが相次ぎ、19日の試験だけで過去最多の1211人が再試験の対象となった。ただ、26日の再試験を受けると当初結果は破棄される。「成績が悪かった。再度臨む」という受験生もいれば、「私大の入試に集中する」とあきらめる人もいた。

 「ジャーン」。大分市の日本文理大では19日のリスニングテストが始まってから約5分後、受験生の足元に置いてあったかばん内の携帯電話が鳴り出し、ロックバンド「175R(イナゴライダー)」の曲の着信メロディーが響いた

 センター側は「地方では、保護者らに迎えに来てもらうため、連絡する際などに必要」と携帯電話の持ち込みは禁止していないものの、部屋に入る前に電源を切るよう指示している。ただ、この受験生はホテルの部屋に置いてきたと思いこみ、切っていなかった。

 着信音は、監督者がかばんを教室外へ持ち出す途中で切れた。他の受験生に動揺の様子はないと判断したため、試験はそのまま続けられたが、終了後に数人から「メロディーで音声が聞き取れなかった」と苦情が寄せられた。大学側が調査したところ、約30人が「試験に影響した」と答えたため、携帯を持っていた受験生を除き、この教室にいた178人を再試験の対象とすることを20日に決めた。

 大分県臼杵市の高校3年女子(18)は「かすかに曲が聞こえた。席が離れていて影響はなかったけど、近くにいた友人は4点分くらい損したと言っていた」。同県佐伯市の高校3年男子(18)は「英語は傾向が変わって難しかった。再試験は受けます」と話した。

 東京都武蔵野市の成蹊大ではリスニング終了の約15分前、実施されていた16教室の電気が一斉に消えた。省エネのため消し忘れを防ぐ自動消灯機能が解除されていなかったのが原因で、受験していた855人全員が再試験対象になった。昨年も同じ建物で試験を実施したが、トラブルは起きなかった。会見した栗田恵輔学長は「施設の管理が不十分だった。態勢を見直したい」と話した。「消灯はあまり気にならなかった」と話す受験生もいたが、20日午後6時半までに109人が再試験を申し込んだ。

 5秒ほど明かりが消えたという高3男子は「試験にはあまり関係ないと思うが、ふだんは50点満点中40点取れるリスニングが22点だった。このままでは志望の国立大は厳しい。リスニングの勉強を続けるのも大変なので悩んだが、受けることにした」と話した。一方、10秒ほど暗くなった教室にいた高3女子は「点数はあまりよくなかったけれど、私大入試の勉強をしたいので、再試験は受けません」。

横浜国立大では受験生が別室でリスニングを受けていた際、道路に停車した車から物売りらしき音楽が5分間ほど流れてきた。体が不自由な場合などに別室受験を認めているが、この部屋で受けていたのは1人。終了後に「再試験を受けさせて欲しい」という趣旨の申し出があり、認めることにした。

 ただ、同大の広報担当者は「道路に面していなくても、救急車のサイレンなど外の音が入ってきてしまうこともある」と微妙な表情。センターの受験上の注意では航空機や周囲の受験者のせき、短時間の携帯鳴動など「日常的な生活騒音」については原則、救済措置をとらないとしている。

 一連のトラブルについて、駿台予備学校の田村明宏広報課長は「会場の大学も相当努力しているはずだが、受験生には一生の問題。トラブルはさらに減らしてもらわないといけない。特に成蹊大のような場合は、事前に再度のチェックが欠かせない」と求めた。

〈再試験と再開テスト〉

 再試験は、災害やトラブルなど外的要因で試験が実施できない場合や完了できない場合、大学入試センターと会場の大学が協議して実施を決める。対象者のうち希望者が1週間後に同じ会場で別の問題で受験する。

 各大学は受験生に受けるかどうか希望を聞くが、当日でも会場に受験票を持参すれば受けられる。再試験を受けた科目の最初の試験結果は自動的に破棄され、点数が良いほうを選ぶことはできない。

 今回、徳島、千葉工業、成蹊の3大学は19日の試験終了後、受験生を待たせて関係者が話し合って26日の実施を決め、受験生に伝えてから帰宅させた。他の大学は20日に実施を決め、別の科目を受けるために再び大学に来ていた受験生には試験場で、その他は電話などで伝えた。

 一方、再開テストは、英語のリスニングテストの試験中に受験生がICプレーヤーの不調などを訴えた際に行う。訴えた時点でイヤホンを外し、テストを中断。通常の試験終了後に機器を交換し、中断したところから同じ問題の音声を聞き、解答を再開する。

 このほか、病気や事故など受験生個人の事情で当日の受験ができなくなった場合、1週間後に別の問題を使って行う「追試験」がある。

センター試験って、大学教員に任されてるんですけど、それがもう限界なんとちゃうかな。

どこの大学も、比較的時間に縛られないのが教員職の一般的特徴です。講義や会議の時間は守らないといけないが、出勤時間は常識の範囲でゆるやかなもの。

で、このセンター試験。自分も監督をやったことがあるから分かるけど。

おっそろしいくらい細かいの。時間なんて分刻みですよ。「9:02 ○○を読み上げる」「9:04 △△を確認する」「9:05 ▼▼をほにゃらら」なんて感じで、実施マニュアルが細かすぎ。

サービス精神で受験生のために軽く一発芸でもやってあげようと思うのはよいが、ホントにやってしまうとNG。たとえ全体的にウケても駄目。すべらなかったのに駄目なんよ(一発芸がすべると、かなり縁起が悪いやろうなあ)。後から受験生が「成績が悪かったのは、あの試験監督のギャグのせいで気が抜けたからだ」と言われてしまうから。

こんなマニュアルに縛られまくるのって、自分に限らず、大学教員は基本的に苦手な人が多いと思うよ。

予備校とかを試験会場にしたらどうかね。ほれ、入試問題の作成はすでに予備校に外注する大学も増えてるでしょ。

それか、試験監督ロボットを開発せよ! うん、これいいね。マニュアル通りやらせるのなら、これで完璧でしょ。試験監督ロボの特技ですがな!

「ジュケンバンゴウ ヲ インプット セヨ」みたいな、ちょっと古めかしい牧歌的(?)なロボット語ってわけでもないでしょ。カーナビみたいなアナウンスでいけるやろ。農作業ロボもあるくらいなんやから、早くセンター試験監督ロボを製作してください。

Asimo_2_thumb やっぱ、ホンダが開発してくれるかな。ASIMO君が机の間を歩き回って、受験票と受験生の顔をスキャンするんですよ。近未来的!

へっどらーいと、てーるらーいと。。。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2008.01.19

ANAホテルを「アイエヌアイホテル」と発音したであろう詐欺師

英語を使った詐欺?

ん? ちょっと他にも心当たりがなきにしもあらず。

どこどこ? なあんだ、愛知県か(「なあんだ」とは何だ! などと言わないで)。と、思ったら京都にも出没していたそうな。

「私は国際弁護士」 英語が得意な元英会話講師を詐欺で逮捕

2008.1.18 23:55

 自分を「英語が得意な国際弁護士」などと称し、知人に在日米軍との架空取引を持ち掛けて金をだまし取ったとして、愛知県警西署は18日、詐欺容疑で住所不定の元英会話講師、谷中利豪容疑者(42)を逮捕した。

 調べでは、谷中容疑者は昨年6月、名古屋市西区のホテルで、知り合いの元飲食店経営の男性(35)=愛知県春日井市=に、在日米軍との事業契約を持ち掛け、「契約が取れるためにはスポンサーの接待が必要」などとうそを言って現金10万円をだまし取った疑い。

 谷中容疑者は3歳から約20年間、オーストラリアに居住。流ちょうな英語力を利用して米軍マーク入りの文書を偽造したり、英語のメールを見せるなどして信用させていた。男性は接待費や謝礼として計約400万円を払ったといい、同署は裏付けを急ぐ。

同容疑者は約2年前から大阪、京都、神戸などの高級ホテルを渡り歩く生活をしていた。同署は、ほかにも同様な手口でだまされた人がいる可能性もあるとみて余罪を調べている。

英語で一儲けですか。日本人、英語に騙されやすいっす。

でもさあ、オーストラリア20年っすか。

お水が欲しい時に「藁ー、ぷりーズ」とか言ってなかった?

ANAホテルに泊まっているときには「アイ・スタイ・イン・アイ・エヌ・アイ・ホテール」って、アインシュタイン、アインシュタイン言ってなかった?

今すぐ8万円振り込んで欲しいときに「愛と・ハンドレッド・ダラー、トゥダーイ」なんて言ってなかった?

ってな感じで訛ってたんやろうなあ(爆)。

おしまい(Actually, I'm staying at ANA hotel now. :-)

 

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京都の詐欺師、逮捕される!
奥田研究室に実弾入り封筒か!?

Posted by 奥田健次 社会 |

2008.01.16

新成人におもねる文部科学大臣

団塊のオッサンが反省もせず。

間違いを認めると、自己否定になるもんな。

「ゆとり教育」代名詞の新成人を擁護 渡海文科相

2008.1.15 11:33

 「ゆとり教育世代を一くくりにとらえないで」…。現行学習指導要領で学んだ「ゆとり世代」がインターネット上の掲示板などで低学力の代名詞として扱われていることをめぐって、渡海紀三朗文部科学相は15日、閣議後の会見で反論。「そう見る必要は全然ない。一つの世代を一元的にとらえることはなかなかできない」と強調した。

 「ゆとり教育」と呼ばれる現行学習指導要領は小中学校で平成14年度、高校で15年度から始まった。新成人は高校3年間すべてを現指導要領で学んだ初めての世代とされる。

 渡海文科相は「ゆとり世代」について、「『最近の若い子は』といわれるが、世代が変わると文化、価値観、興味も変わる。一概に今の若い人の行動をわれわれがどうこう言うのは適当ではない」と述べ、ことさら憂慮(ゆうりょ)する必要はないとの認識を示した。

 さらに、新成人を迎えたことについて、「これからは若い人が活躍する世代になる。彼らの未来に期待したい。現在の思いを忘れないでほしい」とエールを送った。

確かにね、「単純な世代論」ってのは馬鹿らしい。

しかし、この文部科学大臣のオッサン、言っていること自体が矛盾しているっての。誰も気付かないのかね。「世代が変わると文化、価値観、興味も変わる」という考え方ならば、世代によって価値観が異なることを認めているわけで。『ゆとり世代』という、ある種の特徴のある世代について「そう見る必要は全然ない」と断言しているんでしょ。矛盾もいいところ。

ちなみに言っておく。親が子を訓育すること、大人が子どもを教育すること。この営みが時代によって姿や価値観まで変わっても良いという考えは間違い。動物を見よ。何千年経っても、変わらぬ子育てをやっている。愚かな人間は、チンパンジーやライオン、犬の子育てから学ぶべき。

話を世代論に戻す。まあ、そりゃ各個人で見ていけば世代論なんて、そんなのカンケーネー。一生懸命、勉強をやった人もいれば、親からの厳格なる教育と愛情を注ぎ込まれた人もいる。ただし、全体としてどうかという見方も必要でしょ。全体の特徴を「なんちゃら世代」と表現すること自体は、全然悪いことやない。

この文部科学省のオッサンこそ、まさに「子どもにおもねる団塊の世代」と言ってよい。こういうオッサンらの言動が、戦後の日本を悪くしたわけ。「ゆとり教育」も間違いならば、同時に「子どもの人権至上主義」の子育ても大間違い

おかげで、これらの世代の学力がどうのってことも少しは気になるけど、それより「自分の言動の否は認めず、悪いことは全部、他人のせい」にする青年・成人が増えてしまいましたよ。大学生とか見ていても、内省できない子が増えているんやから。それに、目先のことしか判断できない連中も多くなっている。

まあ、この団塊世代の大臣が反省も出来ないオッサンだということなので、やっぱり単純な世代論には意味がない。

世代論よりも個人の言動を見る。これが基本。しかし、時代と共に価値観まで変容しているのが事実ならば、ある種の世代論というのがあって当然。「自分は違う」という思いがあるならば、世代内で闘争せよ。同じ世代のだらしない連中を、同じ世代が叩けばよい。

いつも言っているように、文部科学省はさっさと「教育危機宣言」をしろ(日教組のスローガンとは違う! てゆーか、日教組が危機に追い込んだ頭目で、今は親米自民党)。「憂慮する必要はない」などと呑気なことを言うている大人は、どんな立場であろうと居酒屋のオッサン以下。

 

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関連記事:
苦し紛れのバカ親対策マニュアル
「校内暴力、過去最多」。そりゃそうでしょ。
青少年の自殺率を減らしたければ、『ゆとり教育』をやめなさい!
親も教師も覚悟が足りない(不登校問題)
ゆとり第一世代を評価するって? マジで?
「抜き打ち検査=人権侵害」ではない
殴る小学生と殴られる大人
      など多数。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会 |

2008.01.12

「職場いじめ」の調査方法

いじめ自殺した運転手の「職場いじめ」の上申書が見つかったという。

遺族が職場に対して調査を要請したそうですが・・・。

「職場でいじめ」上申書残し、名古屋市バス運転手が自殺

 名古屋市交通局野並営業所(名古屋市天白区)の市バス運転手の男性(当時37歳)が昨年6月、職場でのいじめなどを訴える上申書などを残して焼身自殺していたことが11日、わかった。

 遺族によると、男性は昨年6月13日、同市緑区、伊勢湾岸自動車道の高架下で焼身自殺を図り翌14日、死亡した。その後、遺族が男性のパソコンを調べたところ、以前から男性は呼吸器系が弱く、発声しづらいため、職場で「葬式」などと呼ばれていじめられたと訴える上申書などが見つかった

 男性は同年5月28日、同市昭和区内でバスを運転中、乗客の女性が転ぶ事故を起こし、自殺を図る前日、昭和署で事情を聞かれていた。

 男性の遺族は自殺直後、野並営業所に自殺の原因を調べるよう要請。同営業所では男性の上司や同僚ら40人に聞き取り調査をしたが、特に原因がつかめなかったと遺族に回答していた。

(2008年1月11日12時23分  読売新聞)

残念ながら、それは無理でしょう。上司や同僚らに対して、職場に自前で調査させたところで、「いじめてきました」と告白するわけがありません。調査するなら、退職した元上司や同僚をいくつか当たってみるしかない。

職場いじめ、パワーハラスメントは多々あるのである。第三者による調査介入が出来るような法整備がなされないと、悲劇はかならずこれからも続くだろう。

 

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関連記事:
「職場いじめ」の覚え書き2
「職場いじめ」の覚え書き1
【最高裁判決】教授への村八分は違法【アカハラ訴訟】
いじめへの取り組みは時間がかかる
職場いじめからの暴走
      など多数。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント社会 |

2008.01.10

ホーンテッド・アトラクション

「ホーンテッド・マンションへ、ようこそ」。

「ホーンテッド・アトラクションは、スリル満点です」。

実際、スリル満点。

TDLであわや大惨事 300キロの飾りが観客の目前に落下

 8日午後2時20分ごろ、千葉県浦安市の東京ディズニーランド(TDL)のシンデレラ城近くで、パレード中の山車の鉄製支柱が折れ、惑星をかたどった飾り(支柱も含め重さ約300キロ)が地面に落下した。けが人はなかったが、親子ら大勢の見物客の目の前に落ちており、あわや大惨事になるところだった。

 運営会社のオリエンタルランドによると、アトラクションやパレードで破損落下事故が起きたのは、1983年の開園以来初めて。浦安署は実況見分し原因を調べている。

 パレードは『ディズニー・ドリームス・オン・パレード“ムービン・オン”』で、開始から約20分後に事故が発生。数メートルの鉄製支柱(直径約14センチ)で支えている繊維強化プラスチック製の飾り(幅約2・5メートル)が支柱ごと突然折れた。

 当時、パレードの沿道には親子連れなどが見物しており、落下した飾り物は見物客らのすぐ目の前に倒れた。

 山車は2003年製。飾りや支柱は昨年10月、年1回の定期点検で異常はなかったという。パレードは飾りを片付けた後に再開した。

 オリエンタルランド広報部は「ゲストの皆さまに大変ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。原因を究明するとともに、再発防止に向け最善を尽くします」とのコメントを発表した。

★開園25周年を前に相次ぐトラブル

 行き届いた清潔さや安全性を誇ってきた夢の国『東京ディズニーランド』(TDL、千葉県浦安市)。しかし、4月に開園25年の節目を迎えるのを前に昨年末から、多数のアトラクションの一斉停止や火災など「オープン以来初」のトラブルが相次いでいる

 TDLでは昨年12月9日夕、園内約40施設のうち、人気の「スペースマウンテン」などを含め半数以上のアトラクションが停止。係員が客を非常用通路に誘導し、けが人はなかった。

 運営会社のオリエンタルランドによると、委託業者が送電元の変電所で配線コードを誤って外したのが原因という。

 また今月3日午後にはぼやが発生。アトラクション「スイスファミリー・ツリーハウス」のわらぶき屋根約17平方メートルを焼いた。営業中のアトラクション施設の火災は初めてという。約100人の入園客が近くにいたが、避難して無事だった。

火花が散ったり、家屋が燃えたりすると、思わず接近する人がいるでしょ。自分もそうなんですね。もしかしたら、『め組』の血が流れているのかもしれんな。だから、TDLで家屋が燃えたりしたら「すわ!」とばかりに接近してしまうかも。ユニバーサルスタジオなんか、燃えるアトラクションだらけじゃなかったけ?

懐かしいなあ。キャンプファイヤーとか、最後のほうでファイヤーの上を飛び越えて髪の毛がチリチリになったこともあったなあ。火の粉も目に入って、夜間救急でご迷惑をおかけしました(これ、ホントの話;よゐこは真似をしないように!)。

どうもラテンの血が騒ぐんですねえ。

TDLには『ネズミのつがい』がいるでしょ。アトラクション施設の火災だろうと、装飾の落下だろうと、笑顔を振りまいているのがケシカランね。『セーラー服を着た鴨』も笑ってるでしょ。強火で北京ダックにして皮をパリパリ食べたくなるよねえ。あの無邪気な笑顔とファイヤー見たら、自分、絶対テンション上がりますわー(笑)。想像するだけでワクワクする。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2008.01.07

「当機にご搭乗いただければ格差社会を存分に体感していただけます」と言ってるようなものですな

東京−大阪間の45分のフライトで、食べる食事は一つ星?

国内線ファーストクラス路線については、まずはANAが一人勝ちしていたのをJALが追いかけて、今度はANAも巻き返しという構図。

空のグルメ対決、JAL対ANA ファーストクラスで

2008年01月06日08時00分

 日本航空(JAL)が12月から始めた国内線初の「ファーストクラス」が好調だ。平均利用率は9割でビジネス客が少ない年末年始も8割が埋まった。一般より8000円高いが、革張りのシートや「ミシュランガイド東京2008」で一つ星をとった料亭の機内食がうけている。ライバルの全日空(ANA)も4月から最上級席をグレードアップして対抗する構え。ビジネス客やゆとりある層を狙った「グルメ対決」が展開される。
 JALがファーストクラスを始めたのは羽田—大阪線。夜間の機内食は懐石料理「分とく山」▽伊料理「アロマフレスカ」▽日本料理「なだ万」▽仏料理「ラリアンス」の東京4店と、大阪の仏料理「エプバンタイユ」が一定期間ごとに提供する。いずれも著名店で、東京の4店はミシュランガイドの東京版で一つ星を獲得した。飲み物も無料で、ビールやワインのほか、人気の焼酎「森伊蔵」をそろえるこだわりようだ。

 初日は1日7往復(1機あたり14席)が全席完売し、昨年12月の平均利用率も9割を超えた。12月28日〜1月3日も83%を記録した。

 大阪から商用で羽田に到着した会社役員(41)は「食事を堪能するには飛行時間が短いが、乗り心地は最高」と満足そう。一方で一般席を利用した女性からは「『格差社会』の現実を見せつけられた感じ」との声も。JALはより長い羽田—福岡、札幌線でも導入を予定していて、単価を上げる効果で年40億円の増収をもくろむ。

 一方、ライバルのANAは4月から、「スーパーシートプレミアム」を「プレミアムクラス」に格上げして対抗する。現在の一般プラス5000円よりさらに1000〜2000円値上げし、席の間隔を97センチから127センチに拡張。JALと同じく日中も軽食を出し、大阪や羽田の空港ラウンジを利用できるサービスも加える。

 機内食は、すでに提携している新潟市の「行形亭」、仙台市の「東洋館」、金沢市の「つば甚」などの老舗(しにせ)料亭を軸に、さらに充実を図る。飲み物はシャンパンや高級ワインで対抗。増収の目標額は「年30億円」だ。

ま、格差社会です。これくらい(この目に見える程度のこと)は当然のこと。

しかしね、他にも実はあるんですよ、航空会社関係も。上級会員ステイタスの達成条件が、ANAもJALも今年から変更になりましたね。これって、よりお金をかけて飛行機に搭乗した人だけが得をし、安売り航空券で乗るような人にとっては上級会員になりにくくなっただけ。

ま、これが格差社会というわけです。

 

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関連記事:
タクシー値上げ、JAL、5億円マンション
格差拡大してるのに「格差を」だって!
      など多数。

Posted by 奥田健次 社会 |

2008.01.04

『KY』と『心の理論』

最近、あっちこっちで「KY、KY」と。

流行りすぎたために、そのうち「古い!」という風に死語化するんでしょうな。

まずは、面白い記事。英語の勉強にもなるかもよ。

空気を読む

 「KY」(空気が読めない)という言葉が若者の間ではやり、今年の流行語大賞の候補にもなりました。安倍前首相に関して言及した表現が多く聞かれたように思います。

 「空気を読む」とは、周りの状況や雰囲気に合った言動を取ることのようですが、ケースによって英訳の仕方は変わります。例えば、安倍さんの突然の辞任表明に対するある政党の地方組織幹部の言葉。「空気が読めない首相らしく、参院選で国民が示した『ノー』にようやく気が付いたのでは」なら、Typical of a prime minister who fails to read each situation,it's only now that he's finally become aware of the rejection(of his administration)expressed by the public in the House of Councilors election.などとなります。

 read(judge) the situation は、文字通り状況を読む、という意味です。これは、He's not tuned in to what's going on (状況を把握していない).He fails to sense the mood of the public(世論に鈍感だ).などの言い方もできるでしょう。

 次に、同窓会の帰り道の会話。「Aの会社が業績不振で給料が大幅にカットされたのをみんなで心配してたところだったのに、羽振りのいいBは、新しいベンツを買ったとか自慢話ばかりしてたんだ。ほんとあいつは空気読めないよな」なら、Even though we were all worried about the huge pay cut A got,because his company's business isn't going well,B,who's well paid,went on and on bragging about things like his new Mercedes.That guy really doesn't pay any attention to the situation he's in.です。

 一方、読売新聞の「週刊KODOMO新聞」の中学生記者のコラムに、こんなものがありました。同じ掃除当番でも、部活などがあって急いで終わらせたい生徒が多い場合は、まじめにやっている生徒が「KY」と言われ、逆の場合はいいかげんにやっている生徒がそう呼ばれるとか。これでは、物事の正否にかかわらず、暗に迎合を強いているだけに見えます。最後にこの生徒はこう結んでいます。It's really difficult to decide whether to accept a situation so that you don't disrupt the calm,or to stick to what you think is right even if you are called“KY”.(空気を読んで波風を立てないようにするか、「KY」と呼ばれても自分の考えを貫き通すか。本当に難しい)(塚原真美記者)

(2007年12月28日  読売新聞)

英語での表現は、それこそシチュエーションによって表現が変わるんでちょっと難しいかもな。

しかし、英語でも“situationを読む”の他に“contextを読む”という使い方もあって、欧米でも『KY』な人がいるというのを察することができる。

ところで、心理学では1980年代から『心の理論(Theory of Mind)』という概念が提唱されて、これが20世紀最後の新しいトピックの一つとして注目されていた。これは、ブログ用に簡単にいえば「他人の気持ちを理解すること(understanding other mind)」、「相手の心を読むこと(mind reading)」。

知的に高い自閉症の子どもが『心の理論』をテストする課題で、おしなべて低い成績を取るということで注目された概念です。ちなみに、自分の研究上の専門です。「奥田健次」「心の理論」でググってみてください。ネットで検索するだけでも、いろんな記事が出てくると思います。

ブログでお手軽に理解しようとするのではなく、たくさん本や論文を書いてきているので、真剣に学びたい人は後で紹介する書物から学んでください。ブログやらネットで「分かったような気持ち」にならんで下さい(最近、そういうお手軽な奴らが増えている)。

まあ、自分が専門に実験研究を続けてきて分かったことってのは、「心を読むこと」と言っても、結局は「状況を読むこと」でしょ、ということ。マインドリーディングという概念が流行していた頃から、自分は一貫して「マインドじゃなくって、シチュエーションリーディング」と言い続けてきたよ。

ともかく、そういう意味で『KY』と『心の理論』というのは類似した概念といえるでしょう。

しかし、知的に遅れのない自閉症の子どもさんでも「空気を読む」というのを獲得する方法を開発してきたし、すでに学会発表もしてきました。この指導プログラムはある程度限定された場面を用いるのですが、学会発表後も、今のところすべての子どもに成功を収めています。

奥田健次(2003)通常学級における自閉症児に対する挙手行動の指導プログラム.日本行動分析学会第21回年次大会発表論文集, 67.

この指導プログラムは、きっと普通の自閉症療育の発想では生まれないアイデアに基づくだろうと思います。

しかしまあ、安倍さんもそうですが、自閉症児者でなくても『KYな人』『心の理論の欠如した人』ってのは少なくないですね。表面上のことに反応してしまう傾向が強いというか衝動的というか、そんな人が増えているってことじゃないでしょうか。

ミネルヴァ書房の『よくわかる発達障害』が、お陰様で売れ行き好調のようです。半年程度で第6刷まで増刷されて、先日の学会にて編者の先生にお礼を言われました。自分、2頁しか担当してないんですけどね(苦笑)。でも、うちのブログからも沢山お買い上げ下さっているのは事実です(感謝です)。この本に『心の理論』の解説を書いてますので、関心のある方はどうぞお読み下さい。

ブレーン出版の『ことばと行動』のほうは、相当、お勉強できる人でないと難しいと思います。こちらも、心の理論について丸1章執筆しています。なんと、アマゾンで古本が倍近くのプレミアになってますよ! ブレーン出版さん、増刷ぷり〜ず!

 

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Posted by 奥田健次 社会特別支援教育 |

2007.12.29

ヒルトン家にみる人生ゲーム(笑)

アメリカではこういうこともある。これもまたアメリカといえるかもしれない。

ジャジャ馬姫に残す金無し(笑)。

ああ、そういや2年前にヒルトン一家と記念撮影しておいてよかった。

パリスさんへの遺産消える! ヒルトン家「資産」慈善団体に

2007.12.27 11:23

 “ホテル一族”のヒルトン家の当主、バロン・ヒルトン氏(80)が約23億ドル(約2600億円)に上る資産の大半を慈善団体に寄付する方針であることがわかった。同氏の孫で米著名タレントのパリス・ヒルトンさんに相続されるかもしれなかった“遺産”が突然、消えた格好だ。

 ロイター通信などによると、寄付先はバロン氏が理事長を務める「コンラッド・N・ヒルトン財団」で、同氏は26日、資産の97%を死後に寄贈する意向を表明した。同財団は米大手ホテルチェーン、ヒルトン・ホテルズの創業者、故コンラッド氏の意向にもとづき、困窮者の救済などを目的とする。

 一方、パリスさんは酒気帯び運転による運転免許停止処分中に運転したなどとして今年6月、収監され、話題になった。しかし、こうした行為が寄付の意向に影響したかは不明だ。(ニューヨーク支局)

アメリカでは、こういう寄付が少なくないよね。それに比べて日本はこういう寄付はあまりないと言われることもある。だから、アメリカ人が日本人よりも道徳的に優れていると言えるかって? そう単純な話ではない。

名誉を重んじる国民性というのがある。特に「お金はもう十分」という人にとって、残すところの欲望は「名誉」である。心理学的に見ても、多くの高齢者にとっては「死ぬ前に名を残したい」という欲求が強くなる。アメリカには、個人名の付いた団体や建物が山ほどあるでしょ。スタンフォードしかり、ジョンソン・エンド・ジョンソンしかり。

日本人だろうと、老年期の欲望は同じ。しかし、戦後の日本人はもしかしたら名誉よりも金かもしれない。今回のヒルトン爺さんは80歳やけれども、アメリカでは結構、若くして多額の寄付とかあるでしょ。日本でホリエ某とかムラカミ某ってのが5,000億円くらい寄付するイメージが描けませんね(笑)。

金も名誉も、いずれも人間の欲望ですよ。「多額の寄付は道徳心から」というのであれば、絶対に名前を残さないように寄付できるか? それは無理でしょう。

しかし、築き上げた資産を息子や孫に残すよりも、社会に還元しようという発想ってのは好きやな。たとえ、名を残す行為であったとしても、私心は捨てられなくても、公共心がちゃんと残っているわけで。

人生ゲームが1回終わって、もう1回やろうとなったらリセットでしょ。2回目以降のプレイヤーが前回までの財産を引き継いでしまうと、最初に勝ちすぎてしまったプレーヤーは延々と勝ち続け、負けすぎた連中は何世代も負け続ける。ゲームとして面白くない。途中でゲーム盤をひっくり返すしかないよな。

Kenji_hilton 2年前。シカゴヒルトンのロビーで記念撮影。うちのスタッフが絵はがきにしてくれたものが見つかった。

一番奥がヒルトン(爺)、真ん中がヒルトン(息子)、手前がヒルトン(孫のつもり)。

まさか、2年後にパリスちゃんが収監されるとはねえ。

 

 

 

 

 

 

 

この絵はがきの写真、合成じゃないよ。ヒルトン(息子)がヒルトン(爺)の肖像画の前で気取っている肖像画。自分はその肖像画の前で気取ってみたわけで。

Kenji_hilton2 ほらね。表情からポーズまで気取ってるやん。「こんな孫には遺産を残したくありませーん」ってな爺さんの気持ちは良く分かる。それでこそ、尊敬される爺様なのである。

あーあ、ネクタイしとけば良かった(笑)。

来年、またこのシカゴヒルトンでお会いしましょう。

 

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際社会 |

2007.12.25

まだまだ教育再生会議?

存在意義がないって。

安倍さんが辞めた時点で解散するべきやろ。売名ヤンキー某だか事務局長も辞めたんやしさあ。

【教育再生会議】第3次報告の要旨

2007.12.25 17:47

 教育再生会議が25日に決定した第3次報告の要旨は次の通り。

 《1、学力の向上に徹底的に取り組む》理科教育強化へ小学校専科教員を増員▽小中高大の「6・3・3・4」制の弾力化。小中一貫校の制度化を検討▽小学校から英語教育に取り組む

 《2、徳育と体育で健全な子供を育てる》徳育を新たな枠組みで教科化し、感動を与える多様な教科書を作る。点数での評価はせず、専門の免許も設けない▽運動・食育・生活習慣が一体となった体力向上をはかる

 《3、大学・大学院の抜本的な改革》高校での学力担保のため将来的な課題として高卒段階での学力テスト実施を検討▽学長のリーダーシップによる徹底したマネジメント改革の推進。学長選の廃止も検討

 《4、学校の責任体制の確立》校長の5年以上の同一校在職などでリーダーシップを発揮▽不適切な人事慣行、勤務形態を改め、組合との不正常な関係を正し人事の公正化を図る▽偏向した授業や行き過ぎた性教育など不正常な学校を教育委員会が是正

 《5、現場の自主性を生かすシステムの構築》国が学校の第三者評価ガイドラインを作成▽学校選択制と児童生徒数を勘案した予算配分による学校改善システムをモデル事業で実施▽社会人教員の大量採用で学校活性化。普通免許がない教員を採用者の2割以上に

 《6、社会総がかりでの子供、若者、家庭への支援》有害情報から守るため、子供使用の携帯電話にフィルタリング(サイトへの接続制限)を義務付ける法的規制導入

 《7、教育再生の着実な実行》教育再生会議の提言の実効性担保

なにげに「小学校から英語教育」も盛り込まれてるやんか。日本を占領しているアメリカ様をお世話するためのものにしかならんやろ。英語(白人)コンプレックスの連中ばかりか? この再生会議は。

「感動を与える教科書」ってのも訳がわからん。徳育よりも「公共心」を育てようとしろよ。

「社会総がかり」ってのも、勝手にそのフレーズを盗みやがって(←これは嬉しいけどね)。しかし、お前らの提言では無理。

最後の『7』には笑った。「俺たちの提言を無視するなよな!」で結びですか(爆)。

古い左翼への反動はOK。でも、今の保守ってのは「金」と「生命」だけでしょ。だから、最初からこんな連中による再生なんて無理やと言っていたんやけど。教育再生どころか、益々悪くなるやろうな。

「じゃあ、対案はあるのか?」みたいなアホくさいステレオタイプ質問をするなよ。あるに決まってるやろ。なめるな。誰がブログごときで力入れて書くねん。ブログでは鰺しか書かねーよ(笑)。

 

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関連記事:
子どもの依存症を促進する企業
『子育て学』を高校の必修科目にせよ。
『やらせ』使わなきゃならん教育改革なんぞ、ロクなもんじゃねぇ!
『いじめ』の犯人捜しという『いじめ』。
日本の教育行政、その責任者不在のシステム。
      など。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会 |

2007.12.19

携帯依存症の患者様向け格安航空機

「携帯電話依存症の患者さんはどうぞ」ってなもんかね。

たかだか1時間くらい程度のフライトで使えなくてもええやん、と思うけどねえ。まあ、そうはいかないのが中毒患者さん。

飛行中も携帯通話OK スターフライヤー、09年春にも

2007年12月19日09時58分

 新規航空会社のスターフライヤー(北九州市)は、飛行中の機内で乗客が携帯電話を利用できる新サービスを09年春にも導入する計画を明らかにした。現在、法規制で機内では携帯電話の使用が禁止されているため、同社は国などに規制の緩和を働きかける。実現すれば、国内初のサービスになる見込みだ。

 国土交通省によると、携帯など電子機器の機内使用が運航に影響した可能性がある例は06年に国内航空会社から22件報告された。スター社のエアバスA320機の最新型は翼や座席画面を制御する銅線の代わりに光ファイバーを使っているため、携帯の電波が計器などに与える影響が非常に小さい。同様の機体を使う欧州などの一部航空会社は、携帯の機内使用を始めている。

 上空では、人工衛星を介して地上の携帯電話基地局と通信する。スター社の堀高明社長は「インターネットも使えるようにしたい」と話す。

 スター社は06年3月に参入。羽田—北九州、羽田—関西に1日計15往復便を就航させている。

この「安かろう〜かろう」な格安航空会社が勝手にやるのは自由?

まあ、そうかもしれん。

でもなあ。これで人気が出たら、大手のJALやANAは真似をするのかねえ。

航空会社は「(携帯の電波が計器などに与える影響は)非常に小さい」と言うが、「(悪い)影響があるかもしれない」と捉えることもできる。

そういう前提であるとして、JALやANAが真似るようになれば「悪貨は良貨を駆逐する」ということになる。

商売のためなら安全基準もなし崩し。昨今の世相そのまんまやな。

「1時間程度なんやから、携帯電話くらい我慢しなさい」という発想すらない大人ってのは情けない。

 

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子どもの依存症を促進する企業
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蔓延する携帯電話依存症
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携帯電話を規制する
     など。

Posted by 奥田健次 社会 |

2007.12.16

子どもの依存症を促進する企業

「子どもを中毒にしてしまえ」。

これが、戦後日本の大人の基本的姿勢。何の話かって?

携帯電話ですよ。

ドコモが新たなキッズケータイを発売

2007.12.10 19:11

 NTTドコモは10日、子供向け携帯電話端末の「キッズケータイF801i」を20日から発売すると発表した。現行のキッズケータイは、発売から2年弱で48万台が売れたヒット商品。国内携帯電話市場に飽和感が漂う中、ドコモは子供向け携帯の投入で活性化を目指す。

 子供向け携帯市場についてはKDDI、ソフトバンクモバイルとも、売れ行きなどは明らかにしていない。ドコモの夏野剛執行役員は「当社のキッズケータイは、小学生の7%が保有している」と説明し、子供携帯の分野でシェアトップの自信を示した。

 「最初にドコモの端末を持ってもらえば、キッズケータイを卒業しても、メールアドレスなどは引き継がれるわけで、意義は大きい」(夏野執行役員)とし、子供向け市場に本腰を入れての新商品投入と説明した。子供向け携帯端末の100万台突破を目指す。

 新機種は前機種に引き続き、クリエーティブディレクターの佐藤可士和さんがデザインを担当。前機種よりも子供らしさを抑えたデザインとし、4色をそろえた。音だけでなく、本体に取り付けられた「ひかりリング」が発光して緊急事態を知らせる防犯機能や、置き忘れたまま離れるとアラームで知らせてくれる機能を付けた。

 このほか、水道水に30分程度沈めても大丈夫な防水機能や、有害サイトにアクセスできないフィルタリングなども備えている。

 ドコモは平成16年から子供向けの「ケータイ安全教室」を開き、これまでに約3600回行うなど、子供向けサービスに力を入れている。

市場原理主義。だから、商品が売れることがすべて。子どもの健康や将来のことなんか考慮しているフリして、実際には売り上げのことしか考えてない。

携帯電話の保有率(警視庁調べ)

 小学生32.4%
 中学生68.4%
 高校生96.0%

小学生の1クラス10人程度保有していることになる。これをさらに普及させようというドコモの販促宣言。自分、もうドコモとの契約を切ろうかな。

有害サイトにアクセスできないフィルタリング機能? そういえば、教育再生会議もそんなクソ程度の議論をしていたっけな。欺瞞もいいところ。有害サイトのことも問題だが、携帯電話中毒のことを言っているわけよ、自分は。近い将来、精神疾患分類マニュアルに定義されるであろう携帯電話依存症。

売ってしまえば後戻りはできないだろうという大人の魂胆が、隠されることもなく表明されている。「法による規制が行われる前に売っておけ」、「法による規制なんかできなくしてしまえ」という考えなのだろう。

「安全教室をやっています!」というのも欺瞞。すでに、先日の成育医療や地域の学校等で自分が指摘した通り。子どもの安全を語るならば、携帯電話を持たせない社会を構築すれば良いのに、そういう議論は一切無し。

不登校、ニートだらけ。メール依存の携帯電話中毒だらけ。

日本の将来は完全な危機に陥っている。責任ある大人がこの危機を隠している。政府は「教育危機宣言」を出すべし。

 

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会 |

2007.12.15

「職場いじめ」の覚え書き2

覚え書きの続き。

悲惨さ増す職場のいじめ 「見た・相談受けた」8割

2007.12.13 12:59

 日本産業カウンセラー協会が12日発表した産業カウンセラー440人に実施した「職場のいじめ」調査結果によると、実際に見たり相談を受けるなど事例経験があるとの回答は8割に上った。内容としては「パワハラ」が78%を占め、その形態も「罵る・怒鳴る・威嚇する」が68%と最も多く、企業のいじめが悲惨さを増している実態が浮き彫りになった。

■罵る・怒鳴る・威嚇

 協会は過去、4回にわたり産業カウンセラー100人に対して職場のいじめをテーマに調査を実施。今回は企業・団体の従業員カウンセラーら実際にカウンセリング業務にかかわっている人を対象に11月1日から25日までホームページ上で行った。 この結果、「職場のいじめと考えられる事例を見たり、相談を受けたりしたことがあるか」との質問に対しては81%が「ある」として、前回の79・7%を上回った。事例の内容としては、「パワハラ」が78%でトップ。その形態としては「無視・仲間はずれ」(54%)や「嫌がらせ」(50%)を抑えて、「罵る・怒鳴る・威嚇する」が68%で最も多かった。いじめが行われた人間関係では「上司から部下」が85%に達し、「社員間」(56%)、「同性間」(43%)を圧倒的に引き離している。

■想定通りの結果

 会見した同協会の相談事業部長で東京支部のカウンセラーでもある橋渡志保子さんは「自分が受けている相談内容がほとんど当てはまる。怒鳴るなどの行為が日常的に行われている組織では、誰か一人がターゲットになって攻撃され、周囲も自分に影響が生じないように見て見ぬふりをして、パワハラがないことにされてしまう傾向がある。こうした事態は個人ではどうしようもない」と指摘した。

 原康長専務理事も「想定した結果通り」としたうえで「学校でのいじめと同じく、強者が弱者をいじめることが企業社会に持ち込まれ、そのまま見過ごされている。企業内における民主主義がないがしろにされている」と危機感をあらわにした。

■「法整備が必要」

 パワハラ防止のための有効・必要な対策としては、87%が「管理職研修を含む企業内教育」を挙げている。このほか橋渡相談事業部長は「セクハラは法処分が可能になったことで、管理職や一般社員も含めて教育が行き届いている。パワハラについても厳正な処罰ができるように法制度の整備は必要」との見解を示した。

 「今回は、企業の現場で産業カウンセリング業務に携わっている人を対象に限定したことで、何らかのいじめが企業内で行われていることがわかった。人格を無視するようなハラスメントを根絶し、働く人が本当に大事にされる環境作りが、企業の責任者に求められている」と原専務理事は、いじめ排除に向けて具体的な活動の重要性を強調した。

 

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関連記事:
「職場いじめ」の覚え書き1
【最高裁判決】教授への村八分は違法【アカハラ訴訟】
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職場いじめからの暴走
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       など。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント教育社会 |

2007.12.14

「職場いじめ」の覚え書き1

パワハラに関する記事。覚え書きとして残しておく。

増える仕事…心に「ゆとり」なく「職場いじめ」?

12月13日10時50分配信 産経新聞

 東京都産業労働局が10年ほど前から労働相談で統計を取り始めた「職場いじめ」(パワーハラスメント、パワハラ)。労働相談全体に占める職場いじめの相談は、平成9年の2・3%から18年には4・6%に倍増した。
 「業務量を増やされ、定時に帰れないと『なぜ残業するんだ』と怒られる」といった理不尽なケースや、「仕事を与えられない」など無視されるケース、中には「カッターナイフを投げつけられた」といった、パワハラのレベルを超えたものまで、相談はさまざまだ。
 「パワハラの相談が増えた一番の原因は雇用の形態や職場環境の変化」と指摘するのは、「職場いじめ」などの著書があるジャーナリスト、金子雅臣氏。バブル崩壊後に進んだリストラと成果主義の導入により、削られた人員で結果を求められる職場環境が生まれたため、パワハラが増えているのだという。「10年前は上下関係にも余裕があった。でも仕事が質、量ともにアップし、ミスも許されない。上司と部下、双方に余裕がなくなっている」と金子氏。「どの企業にも起こりうる問題」とも指摘する。
                   ◇
 職場環境の変化が生んだパワハラが、逆に職場に与える悪影響の例として金子氏が挙げるのは、平成17年4月のJR福知山線脱線事故で問題となった、JR西日本の日勤教育だ。客の「命」と「時間」を預かっているという大義名分の下、教育という名の「懲罰」が徐々にエスカレート。部下は萎縮(いしゅく)してミスを隠そうとし、さらに大きなミスを生み出す。
 「部下を追い込む、JR西と同じような環境が、多くの企業で生まれ始めているのではないか」(金子氏)。
 一方で、企業側のパワハラ対策に対する意識改革が進んできているという事実もある。中央労働災害防止協会が17年3月にまとめた「パワーハラスメントの実態に関する調査研究報告書」によれば、アンケートに回答した企業のうち、パワハラ対策を「重要である」と答えた企業は約8割。
 大企業ほど、その傾向が強かった。またパワハラ被害に対応するための相談窓口も、9割以上の企業が設けていた。
                   ◇
 パワハラ対策に関する講演や研修などを行う企業「クオレ・シー・キューブ」の代表で「パワーハラスメント」という言葉の“生みの親”とされる岡田康子氏は、この調査にかかわった。
 岡田氏は「確かに、大企業や情報感度の高い企業では、以前のようにひどいパワハラは少なくなったようだ」と分析。「かつては精神的な問題を社員が抱えると『あいつは弱い』のひと言で切り捨てられたが、今は上司や社内環境に問題があることに企業が気付き始めている」。
 一度問題になると、マスコミにも取り上げられ、賠償金の請求やイメージの低下など、企業の受ける打撃も大きい。
 何よりも、パワハラで有能な人材を失うことになれば、会社の経営にも直接響く。
 「会社側がリスクの高い問題として、パワハラを位置づけるのも無理はない」(岡田氏)。
 パワハラは“企業力”をもむしばむ危険性をはらんでいるのだ。

 

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Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント教育社会 |

2007.12.10

「口を出すな」と言って教師に「手を出した」親

学校に権威を。

しかし、戦後の教師が何でもかんでも権威なるものを否定してきたでしょ、日教組を中心として。そのツケですよ。自業自得といえばそうなんやけど、自業自得で済まされるか? 日本は瀕死状態やないか。

「権力」じゃない。「権威」です。この違い、分からない大人が多いんよなあ。

モンスターペアレント逮捕…面談中教師に暴力

 “モンスターペアレント”が逮捕された。埼玉県警朝霞署は8日、公務執行妨害と傷害の疑いで、同県志木市の建築業・富永慎容疑者(36)を逮捕した。中学2年の息子の生活態度をめぐり学校側と面談中に、激高して教諭につかみかかり、けがをさせたという。学校に理不尽な要求を突きつける“怪物親”の振る舞いに教育現場の困惑は深まるばかりだ。

 調べでは、富永容疑者は7日午後4時45分ごろ、志木市立宗岡第二中学校の相談室で、サッカー部顧問の男性教諭(48)らと面談中、「うちのしつけに口を出すな」と言って教諭の襟首をつかむなどして、顔に軽傷を負わせた疑い

 サッカー部に所属する同容疑者の息子(14)が、11月はじめに他の部員に暴力をふるったのが問題の発端。この暴行を聞きつけた男性教諭が「謝罪しなさい」と注意すると、息子は教諭にも殴りかかり、体の一部に当たったという。この行為のペナルティーとして、教諭は息子に休部処分を言い渡した。

 この処分を不服とした富永容疑者は、妻、息子とともに7日に学校に乗り込んだ。学校側は校長と教諭、もうひとりのサッカー部顧問とともに対応していたが、容疑者はテーブルを乗り越えて教諭に詰め寄り、つかみかかって、顔を負傷させたという。

 生徒の暴力については教育で対応しようとした学校側だったが、さすがに親の暴力には、たまりかねて、けがを負った教諭が同日夜、朝霞署に被害届を出した。

 教育評論家の尾木直樹法政大教授は「典型的なモンスターペアレントですね」と言う。同教授によると「モンスター」は5つに分類される。〈1〉学校依存型(何でも学校に押しつける)、〈2〉自己中心型(学校行事の日程変更なども要求)〈3〉暴力型(暴力だけでなく、暴力団との関係をちらつかせる)、〈4〉権利主張型(給食費不払いの言い訳など)、〈5〉いちゃもん型(いわゆるクレーマー)。今回は「〈2〉、〈3〉、〈5〉に該当する複合型モンスターですね」とあきれた。

 教育現場に警察を介入させたことについては「(今回のケースでは)学校側の判断は正しい。こういうのを見過ごしてはいけない。ものごとにはある程度のルールと礼儀があります」と尾木教授は“モンスター撲滅”を訴えた。

「口を出すな」と言って、手を出してしまった父親。そりゃ逮捕されますわ。

こういうのは、モンスターペアレント。

でも、こんなんのおかげで教育不十分な学校に対して正当な要望を出している親御さんにしてみれば良い迷惑やね。

学校側にしつこく要望すると、「モンスターペアレントと思われやしないか?」と躊躇してしまうでしょ。

教育を放棄したといえるような学校や教師。こういう学校や教師に対して保護者がブチカマシに行くのなら、助六弁当を携えて応援に行きたいもんやね。でも、身勝手なことを平然と言う保護者については、学校を応援するために放水車に乗って駆け付けたいもんです。

何でこんなことを言うのかっていえば、そりゃあそれだけたくさん目に浮かぶ具体事例があるからよ。

学校も保護者も大人になりきれない人が増えているという実感は拭えませんね。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2007.12.01

コンビニ営業は7時11時で良い気分。

コンビニが24時間営業でなくなるかも。

「温暖化対策」の一環のようだが、青少年のためにも良いこと。

先日の国立成育医療センターで神山潤先生が主張されたことが少しでも聞き入れられてきたのかしら。当然のごとくコンビニ業界の反発は激しい。

コンビニ深夜閉店、CO2削減効果3〜4% 業界試算

2007年11月30日22時07分

 24時間営業のコンビニエンスストアが夜間に店を閉めて16時間営業にしても、二酸化炭素(CO2)の削減効果は3〜4%にとどまるとの試算結果を日本フランチャイズチェーン協会が30日、環境、経済産業両省の合同審議会で報告した。

 協会に加盟するコンビニ約4万2000店のうち24時間営業は94%を占める。店では、冷蔵・冷凍など営業時間が影響しにくいエネルギー消費が大きいうえ、午前7時から午後11時までの営業にしても前後1時間ずつは業務があり、店の省エネ効果は看板・照明を中心に5〜6%という。一方、深夜でなく渋滞しやすい昼間の商品配送で物流分の排出量は6%程度増えるとしている。

 協会は「24時間営業をやめれば売り上げが2割程度落ち、雇用も減る」とも主張。委員からは「年中無休24時間営業は外国ではあまりない」「温暖化は非常事態。16時間でも商売はできる」との声も相次ぎ、協会の担当者は「真摯(しんし)に検討したい」と話した。

「(経済)成長、成長」と言うけどさあ。んなもん、日本人の人口が減る以上、成長なんて言うほうがどうかしているでしょ。

どっちかというと、「縮小」やね。縮小は仕方がない。

しかし、「戦略的な縮小」ってあるでしょうに。

経済縮小しても、海外に簡単に買われない日本にするための戦略を。

コンビニについて少しだけ話を戻しましょ。

こんな風にしたらいい。

営業時間は23時まで。年中無休にはしない。お盆と正月は紳士協定でお店を全部閉めてしまうこと。大晦日から元日の23時までは深夜営業あり。そして、1月3日までは完全に閉店ね。

こうすることで、戦後日本の弱体化した共同体を再生する第一歩になるでしょ。

ひたすら金儲けの昨今。日本の政財界の中に、金に目がくらまず、子どもの健康や地球環境のために「経済成長至上主義の見直し」ができる人はいるの?

 

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成育医療センターでプレゼンしてきました

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会健康・美容環境 |

2007.11.25

成育医療センターでプレゼンしてきました

いやあ、面白かった。

ちょっとビックリ。行ってよかった成育医療。あの舞台で爆風ブチかましても、オーディエンスはニコニコ頷いてくださるんだもん。

シンポジウムでの話題提供。自分のお題は『携帯電話を子どもに持たせることに関する諸問題−心理学者からみた批判的考察−』でした。

自分の専門は社会学ではない。自分はあくまでも臨床家。だから、調査研究とかはやらないので、そういったデータは公的な機関のものを提示するだけ。

しかし、自分らしさは具体的な事例の紹介にある。いくつか、トンデモナイと思われるような事例を紹介した。それはそれで、調査研究では分からない生々しさが伝わるので好評だったみたい。

そのうち本を書くつもりです(といいつつ、捗らないけどね)。だって、プーチn...、じゃなかった(それは前の記事!)。忙しいんだもん。

自分のプレゼンの話はさておき。

いや、特に感動したのは自分の次の話題提供者。神山潤先生。事前に読んだレジメだけでも期待感バツグンでした。子どもと睡眠についての第一人者。

プレゼンテーションはもう最高。リサーチベースドで、スライドに次々とデータが現れては消え、現れては消え。猛スピードでしたが、朝の光の大切さ、夜の光の問題について、多くのデータに基づいて提言されました。

現代日本の夜の明るさ、子どもの睡眠時間の短さ。これが、どれほどひどいか国際比較されるところも、説得力抜群のスライド類。「ひどい」のは知っていたが、どれほどひどいのか、参加した人は視覚的に良く理解できたと思う。

某テレビ局の「愛は地球を救う」だの言いながら、24時間テレビの前の子どもを眠らせないという大人の詭弁。まったくご指摘通りです。

子どものことを守らなければならない大人が、目先の金儲けを選択してしまい、そのために子どもが犠牲になっている。うちのブログでもずっと主張していること。うちのブログ、政治家や大人の詭弁が大嫌いやからねえ。ホント、楽しかった。

神山潤先生のご著書、ぜひお読み下さい。真面目に、ホントに大切なことが書かれています。睡眠時間の短い自分には耳の痛い話でした(いつか、改善したいと思っています)。この下のスライドで紹介しています。

 

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会学ぶこと健康・美容環境 |

2007.11.21

「ミシュランガイド東京」なんて関係ねえ!!

そりゃあ伝統はあるかもしれんけどね。

でもまあ、所詮はタイヤ会社の宣伝目的パンフレット。

星の数? そんなの関係ねえ!!

という程度でええんちゃうの?

2007/11/20-22:11 ミシュラン東京版に賛否両論=「基準が不可解」の評も−英各紙

 【ロンドン20日時事】20日付の英主要各紙は東京電で、ミシュランガイド東京版で一つ星以上を獲得したレストランが150店と、本場パリやニューヨークを抜いたことについて、「東京は世界で最もおいしい都市になった」(タイムズ紙)などと大きく紹介した。ただ、その評価を「当然」と称賛する声の一方で、「不可解。基準があいまいでは」と当惑する受け止めも伝えられた。

「基準があいまい」というか、覆面調査員が誰だったかという「運−不運」はあるかもしれんね。そもそも、どうやって「覆面」ってのを保証しているのかという情報は知りたいけどね。本当に覆面調査なの?

「美味しい」というのも、まあ好みですからね。客観性を求めるようなものじゃないんでしょ。出てきた料理に対して化学的な調査をするとかいうわけじゃないし、そのときに審査員がどんな腹の状態で、心理状態でお店に来たのか、条件を統制できるもんでもない。

星の付いたお店は、おめでとうございます(並々ならぬ努力が評価されたのだと思います)。一方、選ばれなかったお店は残念かというと、そんなもんでもないと思いますよ。過去にはこの評価が下がるのを恐れて自殺した料理人もいたんでしょ。

確かに、伝統はあるかもしれない。でも、どっかのタイヤ会社の評価なんざ気にする必要もねえでしょうよ。こんな評価に振り回されるようなお店には、逆に行きたくねえさな。それが江戸っ子の心意気だってえの。あ、自分は関西人でした。

別に高級レストランでなくても、近所のうどん屋さんの何気ないおもてなしのほうが自分を満足させてくれるね。お料理ってのはそんなもんやと思うよ。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2007.11.12

アカハラ覚え書き1

アカハラ(アカデミック・ハラスメント)事件の覚え書き。

第3部・科学者の倫理とは/3 アカデミック・ハラスメント

<社会の中へ>

 ◇精神的圧迫でうつに

 ◇予算・人事掌握…上司絶大、逆らえず

 応用物理学を専攻する国立大准教授の40代男性は最近、ようやく体調が戻りつつあるのを感じている。以前は朝、研究室に来て、上着をハンガーにかけるのも、おっくうだった。前に在籍した大学で、教授から嫌がらせを受け、うつ状態になったためだった。

 企業研究者だったとき、大学院時代に知り合った教授から「別の大学に移る。どうしても一緒に来てほしい」と請われ、誘いを受けた。助手として赴任した初日、勤務時間を尋ねると、教授は「ここは企業とは違う。勤務時間だけ働けばいいと思ったら大間違いだ」と、いきなり怒鳴りつけられた。以来、学生の前で、たびたび怒鳴られた。

 独力で論文を書き上げたある日。研究室の外の廊下で教授から「場所代だから、著者名に(教授の名前を)入れるのは当然だろう」と告げられた。反論を許さない口調に、しぶしぶ応じたものの不満だった。論文内容に関する議論など、教授とはまったくなかった。

 教授は男性が親しくしていた学生らにも、いいがかりをつけ攻撃するようになった。男性は学生との接触を避けた。精神的な圧迫感で研究どころではなく、通院するようになった。

 男性は友人から今の大学が教員を求めていることを聞き、応募して採用された。「大学は研究室単位で動いており、予算と人事権を握る教授は中小企業の社長のようなものだ。研究室の問題は外の人が口出しできない」と訴える。

 この教授は取材に対し、「コメントできない」などと話している。

  ■   ■

 アカデミック・ハラスメント(アカハラ)とは、「教育・研究現場での権力を利用した嫌がらせ」だ。多くの論文を書くことは、科学者の業績や評価につながる。研究に関与していなくても共著者として論文に名前が載れば、成果とみなされる。共著者を強要し、研究成果を横取りするのは、アカハラの典型例だ。

 NPO法人「アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク」代表理事の御輿(おごし)久美子・奈良県立医科大助教らが、04年にまとめた准教授、講師、助教を対象にしたアンケート(回答者931人)によると、研究論文の作成で、1割が「上司に論文の筆頭著者(ファースト・オーサー)をとられたことがある」と答えた。筆頭著者を他の人に譲るように強要されたという回答も1割近くあった。

 「上司から実験データの改ざんや捏造(ねつぞう)を強要された」という教員もおり、権力関係が論文捏造の背景になっていることもうかがわせた。「自分で取った研究費が教授の研究費として使われてしまう」「任期付きの職のため、次のポストを探さなければならないが、上司に推薦状を依頼しても書いてもらえない」という訴えもあった。

  ■   ■

 同ネットワークには今年6月までの1年間、延べ約1200件の相談が全国から寄せられた。御輿さんは、最近の成果主義やプロジェクトの大型化が、アカハラを誘発しやすくしているのではないかと懸念する。多額の公的研究費を受ける研究室からの相談が目立っているからだ。

 御輿さんは「多額の資金を得れば、それに見合う成果が求められ、若手研究者や大学院生は、上から決められた仕事を長時間強いられる。思うようなデータが出ないと、辞めろと叱責(しっせき)される。こうした環境では、アカハラが連鎖的に拡大しかねず、捏造などの不正を招くかもしれない。悪循環だ」と指摘する。【下桐実雅子】

 ◇「身近な相談場所必要」

 過去に所属した研究機関でアカハラを受けたと公表している若山信子さん(65)=茨城県つくば市=は「被害者は自分に落ち度があるのではないかと感じ、泣き寝入りしてしまう。こじれる前に解決できる身近な相談場所が必要だ」と語る。セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)に続き、アカハラの相談窓口をつくる大学が増えてきた。

 しかし、いくつかのアカハラ訴訟を担当してきた若林実弁護士(第2東京弁護士会)は「大学に相談体制があっても、申し立てることによって2次的な嫌がらせを受けたり、研究がストップしてしまうなど、被害者は不利な状況に置かれがちだ。身内をかばうので、隠ぺいしているのではないかとみられるケースもあり、自浄能力が十分でない」と厳しい見方だ。

==============

 <大学などがアカハラを認めた最近の主な例>

07年10月 大阪市立大教授が博士論文の指導をしていた大学院生に対し、一方的に学生指導の補佐から外す。停職3カ月

07年 6月 広島工業大准教授が国の研究費を不正使用。卒論作成時期の学生を学外調査に動員した。停職6カ月。准教授は依願退職

06年 1月 福岡県立大教員3人が、教授による研究や授業妨害、退職強要があったとして、人権救済を申し立てた。福岡法務局が人権侵害を一部認め、教授に反省を促す措置

05年 7月 山口大助教授が学生にプリンターのトナー代を要求し、研究員からは給料の10%を出すように強要。戒告処分

05年 6月 九州大助教授が大学院生に理不尽な叱責や長時間の説教を繰り返した。戒告処分

    同  岡山大教授が学生に、自分の実験データ解釈を強制しようとして恐怖や不安を与えた。学生のデータをもとに了承を得ず共著で論文を発表しようとした。減給処分

04年11月 九州大教授が20年以上にわたり大学院生の自宅に電話し専攻の変更を迫った。セクハラ行為も。諭旨免職

毎日新聞 2007年11月11日 東京朝刊

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント教育社会 |

2007.11.04

嫉妬がらみの暴力保育士

暴言、暴力というより虐待でしょ。

これって、もしかして看護師は常勤で年収が人並みにある。保育室の保育士らは嘱託勤務でスズメの涙な年収。この格差による嫉妬ではないか。

この病院に限らず、他の施設でも上記のような構図があるのを具体的に知っていますけど。

院内保育士ら乳幼児の頭たたく、暴言も…兵庫県立淡路病院

 兵庫県立淡路病院(同県洲本市)の院内保育室で、保育士らが、預かった乳幼児を日常的にたたいていたことが、同病院の調査などでわかった。

 けがの報告はないが、県は同病院に、22日までに改善策を提出するよう通知した。

 保育室は1975年に開設され、現在は看護師らが0〜4歳の子ども約20人を午前8時から午後6時まで預けている。保育士は20歳代〜50歳代の女性5人

 病院によると、今年8月ごろ、保護者から「幼児を何度もたたくのを見た」と訴えがあったため、9月にビデオカメラを設置した。

 その結果、9月3日の昼食時に、女性保育士の1人が食べない女児(1)の頭を何度も平手でたたき、両脇を抱えていすから板敷きの床に倒す場面などが映っていたという。

 さらに保育士らから事情を聞き、県も10月に立ち入り調査をしたところ、2、3人の保育士が言うことを聞かない幼児の手や頭を日常的にたたき、太っている保護者の子どもを「メタボ」と呼んだり、「あほ」などと暴言を吐いたりしていたこともわかった。

(2007年11月4日3時51分  読売新聞)

ひどいね。

院内保育室ということなので、保護者は看護師ということ。看護師に対する逆恨みっぽいな(よくあるんですよ)。

虐待保育士を同情する気持ちなど、まるっきり無い。

でも、こんな事件はこれからも度々起こるのは間違いない。先日の『准保育士』なんか始まると余計に加速するやろ。人間の汚い部分が出まくり。ちょっと昔なら、それを押さえる装置が働いていたんやけど、その装置が無いかほとんど機能していない。

何でもかんでも社会のせいにするようなシロウト評論なんかしたくないけども、やっぱり教育の在り方から考え直さないといかんやろ。

大人になってから倫理やら道徳やら教えようと思っても無理。そういうのは、小学校低学年までに徹底的に叩き込むべきこと。知識ではなくて、日々の習慣として身に付けさせる必要がある。

しかるに教育現場の惨状を見ると、もう溜息しか出ませんわ。

 

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会 |

2007.10.28

「ネットいじめ」への対応はええけど、根本的な問題はどうすんの?

一言でいえば「大人のだらしなさ」が諸悪の根源。

それを自覚せずに教育がどうのなどと言うのは本末転倒やろ。

「ネットいじめ」対応に学校乗り出す 続く模索

2007年10月27日

 頻発する「ネットいじめ」の対応に、学校現場が乗り出している。とはいえ、いじめの「現場」を見るのに必要なメールアドレスやURL(インターネット内の住所にあたる)は子どもたちが仲間内だけで共有し、大人はたどりつくことさえできないことも多い。決め手はなく、模索が続く。

 「子どもが同級生に服を脱がされ、写真をメールでクラス中にばらまかれた」。大阪府内の私立学校の教員でつくる「大阪私立学校人権教育研究会」(大阪市都島区)には、こんな相談が毎月のように寄せられる。

 私立高の男子生徒の保護者からあった冒頭の相談は、研究会の求めで、学校側が同級生らの携帯から画像を削除させた。同級生は「面白半分でやった」と答えたという。「被害者の心の傷の深さに対し、加害側の罪の認識は驚くほど薄い」と指導員は話す。

 大阪府立学校人権教育研究会(大阪市浪速区)は9月、教師向けのマニュアル「IT危機一髪」を府内の公立学校に配った。ネット内の掲示板などに悪質な書き込みがあった場合の対応のポイントや、削除手続きを紹介している。 

大人ができる対応は限られるので、ネットの怖さを子どもに実感させ、注意喚起する試みも広がっている。

 和歌山大学教育実践総合センターの豊田充崇准教授が取り組むのは、パソコンを使った体験型の出前授業だ。

 例えば——。中学生に、電子掲示板に「将来の夢」を書き込ませる。ある生徒が〈学校の先生になりたい〉と書くと、生徒たちには内緒で研究室の学生に、〈無理無理。あんたテストでカンニングしてたやん〉という書き込みをさせる。生徒らは、誰が書き込んだのか「犯人捜し」を始める。その時点で種明かしをして、第三者による「なりすまし」やネットの匿名性について教えると、生徒らは「恐ろしかった」といった感想を漏らすという。

 豊田准教授は「ただ『してはいけない』と言うだけでなく、仮想体験を通じて危険性を学ぶことが重要だ」と話す。

     ◇

 いまの高校生にとって、インターネットのホームページ(HP)は、友人との「遊び場」のひとつだ。ネット特有の危うさをはらみつつ、広まっている。

 「おまえブスやな」

 「死ね死ね死ね……」

 神戸市内の高校2年の女子生徒(17)が開設するHPには突然、こんな言葉が書き込まれた。心当たりは全くなかった。

 書き込みをたどったら、中学時代の友人とわかった。理由を尋ねたら「遊びで」と返された。「誰かわからなかったし、めっちゃ怖かった。ほっとけばいいと思うけど、やっぱり傷つく」と女子生徒。

 小学6年から携帯電話を使い始めたという兵庫県明石市内の高校1年の男子生徒(15)は、同級生らとつくったHPに、交際していた彼女の名前で突然「別れる」と書き込まれた。驚いて彼女に聞くと「書いていない」という。同じ部活動の後輩が彼女の名前をかたったとわかった。これがきっかけで、複数同士での殴り合いに発展した。

 それでも、この生徒はいう。「ポケットの中に携帯がないと落ち着かない。なくなったら病気になっちゃう」

>大人ができる対応は限られる

どうして? どう限られているん? 何が言いたいんや、この記者は。

>「ポケットの中に携帯がないと落ち着かない。なくなったら病気になっちゃう」

残念ですが、すでに病気です。高校生に限らず、こうした携帯電話依存症の人はたくさんいます。過去の記事を読んでみ。

 

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Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント教育社会 |

2007.10.27

甘っちょろい「地域で子育て」。

中途半端なことをしてたら余計に悪化するからな。

「地域で子育て」という方向性は、安倍総理が言い出すよりもずっと前から、自分があちこちで講演しまくって主張してきたこと。昨年秋に、安倍前総理がそれを取り入れてくれたのはええんやけど、誰に任せるつもり? 御用学者?

無理無理。もっと強力な方向性として打ち出さないと。

子どものしつけ、地域で応援 支援チームが訪問や講座

2007年10月26日15時42分

 子どもの生活習慣やしつけに悩む親たちを地域ぐるみで応援します——。文部科学省は来年度からこんな事業を始める。忙しくて地域の子育て講座や学校の保護者会に出られないなど、「学ぶ機会」がない親に対し、「子育てサポーター」らが「家庭教育支援チーム」をつくり自宅を訪問。相談に乗ったり、職場に出前講座をしたりする。

 初年度はモデル事業として全国600カ所で行うことを目標に、概算要求に22億1000万円を盛り込んだ。

 支援チームは小学校区ごとに置く。メンバーは、文科省が補助する研修を経て自治体から認定を受けた「子育てサポーター」「子育てサポーターリーダー」を中心に、民生委員、臨床心理士などを加えた5人程度でつくる。主な対象は小学生をもつ家庭。虐待の一歩手前だったり、子どもの生活習慣が乱れていたりする家庭に赴く。同省はチームの活動費などの助成をする。

 これと並行して、「子育てサポーター」らの手助けの質を高める狙いから、有識者の検討会を設け、標準的な養成カリキュラムやテキストを開発していく。

 親が子どもにしつけや生活習慣を教える「家庭教育」への支援に文科省が乗り出した背景には、安倍政権時代に改正教育基本法が成立、施行したことがある。一方、国が家庭に介入することになりかねないとの慎重論も識者らの間にある。

 文科省家庭教育支援室は「画一的方法を国が押しつけるのではない。地域ごとに工夫をするのは歓迎だ」としている。

甘いね。「国が家庭に介入することになりかねないとの慎重論も識者らの間にある」なんて左翼の主張に腰が引けて、「画一的方法を国が押しつけるのではない。地域ごとに工夫をするのは歓迎だ」だってさ。甘すぎるよ。

戦後日本は、国が子育てについての明確なビジョンを出さずに来たことが根本的な問題なのに。「地方ごとに工夫するのを歓迎」? じゃあ、その地域の学者が「子どもの要求は何でも聞き入れろ」と言ったら、それでOK?

無理があるんだよ。ろくな実践も出来ない学者に何が分かるねん。有識者の検討会? 有識者といっても肩書きだけで、居酒屋のおっさん会議レベルですよ。公園の裏のカミナリおじさんのほうが、よほど良く分かっているって。ただし、カミナリおじさんは絶滅寸前種です。

耳に甘いことしか言わない御用学者を使うなら、ただの無駄金になるやろ。

大衆迎合、国民におもねった子育てサポートでは、絶対にうまく行かないって。どのように親子に関わって、どのように親子が変わっていくのか積み重ねてきた自分には、それがよく分かる。甘くないって。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2007.10.26

地名や名称でカタカナを使いまくる人たち

横文字が好きな人たち。

コンプレックスの塊なんやろね。

カタカナ町誕生へ 宇都宮7町「インターパーク」に

10月26日7時50分配信 産経新聞

 宇都宮市住居表示等審議会が25日開かれ、郊外型ショッピングセンターのある同市砂田町など7町の住居表示を「インターパーク」と変更することなどを盛り込んだ答申を佐藤栄一市長に提出した。来年秋にも表示が変更される見通しで、正式に決まれば県内初のカタカナのみの表記による町名が誕生する。

 市によると、答申では同市砂田、中島、東谷、平塚、屋板の5町と西刑部、上横田両町の一部計約120万平方メートルで、インターパーク1丁目から6丁目に分割。地区内にはFDKインターパークや複合映画施設(シネマコンプレックス)、専門店などを有する「インターパーク宇都宮南」があり、近くには北関東自動車道の上三川ICや新国道4号が交差している。利便性の良さから週末には県内外からの買い物客らでにぎわうなど、市内有数の商業集積地として発展している。

 また、衣料品専門店「しまむら」も、24日にオープンした施設名を「宇都宮インターパークファッションモール」とするなどインターパークを使った名称が定着してきている。

 市は、12月議会に表示変更に伴う条例改正案を上程、議決後に告示を行い区画整理後に伴う換地が終了する来年秋に変更を行う予定。県内では鹿沼市に「流通センター」という住居表示があるものの、カタカナのみの表示は県内初だという。

「インターパーク1丁目」ですか。それにしても、人工的な名前やな。大阪府池田市ダイハツ町や群馬県太田市スバル町みたいな、企業城下町なら理解できるけどね。

砂田、中島、東谷、平塚、屋板という地名をやめるんですかあ。きっと、「砂だらけの田んぼ」やったんやと思うよ。「中が島のように見えた」から中島、「東側が谷だった」から東谷、「平らな塚があった」から平塚、「屋根板が吹っ飛んだ」から屋板やったんやと思う。

地名には先人の思いが込められている。その漢字からこんな風に勝手に先人の時代のエピソードを空想することもできる。

どうも今の40代から50代に、こんな人工的な横文字を遣いたがる連中が多いんよな。60代なんかも「これも時代の流れかな」という諦めムードの人が多い。育った時代の影響なんやろ。欧米に対するコンプレックスが強いというかね。

文部科学省もそう。文部省時代、大学の学部学科名称にカタカナを使うのを徹底的に制限していたのにさあ。今の文部科学省を見てみなよ。「〜マネジメント学科」、「〜サイエンス学科」、「〜スポーツ学科」、「〜ボランティア学科」などなど。何でも「○○学」を付ければ学問になるわけ? そういえば大学名までカタカナにするんやったよな。堰を切ったように、カタカナを冠にした学部学科を認可しまくってさあ。学部名称くらいは日本語にこだわれよな。

横文字を使ったらいかん、と言ってるわけやないよ。カタカナは頭の良い日本人の発明なんやからね。でも、「新しい感じがするから」「かっこいいから」というイメージだけで乱用している世代や人を見ると、逆に「節操ない」「かっこ悪い」と思うけどね。お笑いの世界やな。

ルー大柴さんに「トゥギャザーしようぜ!」と言われて、イングリッシュをミックスしたカンバセーションが、ジャパンのフューチャーにならないことをデザイアーしますよ。

 

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関連記事:
脳科学に、チョット待った。

Posted by 奥田健次 社会 |

2007.10.21

給食費を払えるのに払わない親

数年前、大阪の公共広告だったか「迷惑駐車、アカン!」みたいなCMやったと思うけどね、ここに出てくるオバハン。

「何やのぉ! 何でウチだけそんなこと言われなアカンの! みんなやってるやないの!!」

悪びれることもなく記者に向かって逆ギレするシーン。「これぞ、大阪!」ってな感じを見事に描いとりました(笑)。保育料や給食費滞納問題も同じような感覚かもしれん。

「払うのモッタイナイ」と思っている親には、「捨てるのモッタイナイ」と思っている赤福餅を食わせれば、ちょうどええじゃないか(笑)。しかし、子どもには気の毒なことやな。

給食費滞納で給与差し押さえ 大阪市教委

2007.10.20 11:37

 大阪市教育委員会は20日までに、支払い能力があるのに小中学校の給食費を6カ月以上滞納している保護者に対し、給与差し押さえなどの法的措置をとる方針を決めた。

 督促のマニュアルを小中学校に配布、本年度中に実施する。政令指定都市での導入は仙台市に次ぎ2例目という。市教委幹部は「従来はペナルティーがなく“逃げ得”の面があったが、法的措置で抑止効果を期待できる」と話している。

 市教委によると、滞納が3カ月以上になると校長が面談などで理由を調査し、6カ月を超えると教育長に法的措置を依頼。市教委が催告書などを送付した上で、なお滞納が続く場合には簡易裁判所に督促を申し立てる。

 裁判所が督促を出し、異議申し立てがなければ、給与など財産の差し押さえが可能になる。

 大阪市の公立小中学校では、昨年12月時点で3カ月以上の滞納が計約2144万円(927人)だった。

 文部科学省の調査によると、平成17年度の給食費の未納は全国で総額約22億3000万円(約9万9000人)で、うち60%は学校側が「経済的理由ではなく保護者の責任感や規範意識の問題」と判断しているという。

大変やね、大阪市教委も。こないだ、『バカ親対策マニュアル』作ったばかりやのに、今度は『給食費督促マニュアル』ですか。

この給食費を払えるのに払わない親は、赤福を非難することは出来んよな。こんな保護者に対しては、近所のスーパーで買い物もできんようにしてあげるのがヨロシ。それでええじゃないか(←しつこい・苦笑)。

しかし、まあ難しい問題よ。「恥ずかしい」という感覚が元々かなり低い連中が、さらに増長しているんやからねえ。『怖いもの知らず』も困ったもんやけど、『恥知らず』ってのは害悪ですなあ。昔はこういうの、地域社会から追放できたんやけどね。

自分の業界でもここんところよく聞くよなあ。「払い忘れ」が増えてる。マトモな大人なら、保護者のほうがすぐに気付いて慌ててお詫びの連絡をしてくるんやけど、こちらから連絡しなければずっと黙っている保護者もいるからなあ。恥ずかしくないのかな。お世話になっている先生に自腹を切らせることになるのにね。

母子家庭で生活が楽でない母親でも、「払うべきものを払わないなんて恥ずかしくてとても出来ませんし、子どもの教育にも良くないと思います」と胸を張って生きている人もいますよ。清々しい。

そういうこと。「恥ずかしいこと」を教えるのも教育ですよ、とだけ言うておきます。

 

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関連記事:
苦し紛れのバカ親対策マニュアル
保育料を払わない親
給食費を払わない保護者
「おかずもお願い」
子どもに携帯を持たせないマドンナは賢母

どうしようもない保護者

      など。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2007.10.20

アメリカ型『生類憐れみの令』?

日本では320年前にございました。

五代将軍、徳川綱吉の時代ですわ。かの有名な生類憐れみの令

亜米利加の加利福尼亜で、「お犬様を大切に」の気運が高まっているとのこと。さぞ、綱吉公も悦んでいることでしょう(笑)。

犬殺しで終身刑? 米地検、「三振アウト法」適用へ

2007年10月20日15時35分

 米メディアの報道によると、カリフォルニア州の地検はこのほど、犬を惨殺した男に対し、重大な罪を3度犯すと終身刑や禁固25年が自動的に科せられる「三振アウト法」を使い厳罰を求刑すると表明した。ペット愛好者はこれを歓迎するが、被告弁護人は「(犬殺しが)終身刑に値するのか」と反論している。

 アレックス・カストロ被告(46)は今年7月、交際女性の愛犬をハンマーで殴り殺し、逮捕された。事件は動物愛護団体を通じて知れ渡り、厳罰を求める声が地検に殺到した。

 犬殺しは動物虐待罪で禁固3年が最大だが、被告は過去に2度、暴行で有罪判決を受けているため、地検は三振アウト法を適用できると判断した。(時事)

動物愛好家としては、犬をハンマーで殺すような奴は許し難い。綱吉公が聞いたら怒り狂うことでしょう。余談ですが、クジラは希少種を除いて感謝して頂きましょう。亜米利加人が牛を食べるように、日本人は鯨を食べて良いのです。

さて、この手の話題ってのは、再犯率を下げる効果があるので賛成だとか、やたらと税金がかさむので反対だとか、そういったキリのない議論になるだけ。

そんな果てのない議論よりも、こういった行為をする人間の早期診断、早期治療について考えたほうが生産的。いわゆる「キレる」人たちなのだが、キレたときに物を壊したりするような前兆がみられることが多い。それが、無抵抗の動物や子どもに対象が広がると。

前兆を発見した段階で、診断・治療となれば良いんやけど、そういう前兆程度では何の手も打たない(打てない)でしょ。ここに問題があるわけ。

ドラマとかで描かれるようなシーンがあるでしょ。人前ではフツーに社会人らしく振る舞っているけど、誰も見ていないところで気に入らない人のケーキやらドレスやらをズタズタに切り裂いてしまうような。ドラマによっては、こういうのがエスカレートした挙げ句、人を殺してしまう結末となってしまうんやけどね。

何事においても、早期発見、早期治療が必要というのは間違いないわけです。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2007.10.17

苦し紛れのバカ親対策マニュアル

いわば『バカ親対策マニュアル』ですか。

必要性は分かるけど、根本的な問題はもっと前の段階にあるんやけどなあ。本当はそこに手を打たないといかんわけで。

まあ、とりあえず大阪市教委の努力(苦し紛れの策)を見てみましょう。いくつか『バカ親』のクレームが取り上げられていて面白い。

これが理不尽な父兄の対処マニュアル 大阪市教委が作成

2007.10.16 21:38

 学校に対し理不尽な要求やクレームをする保護者への対処が問題になるなか、大阪市教育委員会が教職員向けに作成している手引書の概要が16日、分かった。実際にあった20例をあげて、対処法を細かく解説。「運動会の組体操でわが子を一番上にしろ」などと要求され、解決した例を紹介している。市教委は今年中にも完成させ、全教員に配布するという。

 手引書は昨年9月から11月までの3カ月間に発生した市内の小中学校への過度な要求をアンケートで収集した約250件の実例に、小・中学校からの相談事例を加えて作成。無理な要求などをする親への対処マニュアルの形になっている。

 組体操のケースは、「運動会の組体操のピラミッドで1番上に立つことを楽しみにしていたのに、はずされた」と小学生の保護者がクレーム。「1番上に立った児童より運動能力が上ではないか」とも抗議したという。これについて学校側では、「運動能力が上だからこそ、ほかの児童を支える側にたってほしい」などと保護者と児童を説得したという。

 また、小学1年の男児の母親が「集団登校の班長が遅れてきたり、登校の態度が悪いので学校は休ませる」として1週間、児童を休ませたケースを紹介。1年生と6年生の歩調が違うことなどに原因があったため、学校側が集団登校をしている児童を全員集めて話し合いを持つなどして解決したという。

 さらに、「けんか相手の子供を転校させろ」(小学生の保護者)と抗議があったケースや、「うちの子の安全を100%保障しろ」(中学生の保護者)というクレームも紹介している。

 いずれも対処法は、保護者や児童、生徒とねばり強く説得するよう求めており、教員の負担増が懸念されるが、市教委は「あまりにも常識からはずれている場合は、弁護士やOBに相談する道も用意している。まずは、保護者の気持ちの理解や、話のもっていき方が大切であることを分かってもらいたい」としている。

市教委も「あまりにも常識からはずれている場合」という想定も考えているようやけど、学校の先生自身が「あまりにも常識からはずれている」対応をしているケースも多いんよ。多くの真面目な教師(その代わり世間知らず)の対応をみていると、保護者の要望を何でも聞き入れようとしている人が多い。保護者に対して毅然と「なんぼなんでも、そりゃ無茶ですわ!」と言える教師っていうのは、想像以上に少ないという現実を忘れたらいかん。

そりゃ、小中学校の現場は戦々恐々としているよ。こんなバカ親(親バカと違うよ)が増えているわけでね。

小学校に入る前の親教育が出来ていないのに、学齢期に入ってから保護者にいくら説得したって効果なし。だから、この市教委のマニュアルによって対応していったところで、根本的な問題の解決にはなりません(もちろん、そんなことは大阪市教委のみなさんは分かっているはず)。

幼稚園や保育所に預けている間、徹底した親教育が行われていないのが現状やからな。保護者や子どもにおもねった保育をやってると、結局不幸なのはその親子だってのに。年齢が上がるにつれ、親子の要求などなかなか叶えられなくなるのが現実なのに、それがまったく見えていない。3〜5歳の期間に、徹底的に親教育をやらないといかんのやって。小中学校に尻ぬぐいをさせなさんな。

いや、もっというと0歳〜5歳。さらに言えば、自分が子育て大学とかでも言ってきたように、『子育て学』を中学や高校の必修科目に入れろって。ただし、誰が教えるねん? 困ったなあ。大学教員や医者にも、親や子どもにおもねった『害悪まき散らし自称専門家』が多いもんでねえ。間違った主張に対して、「その考え方は間違いです!」とハッキリ言える専門家が必要なんやけど、それが出来ないわけで。親や子どもにおもねった連中って、みんな自信がないんよ。情けないねえ。

だから、バカ親が増えている原因としては、『子どもと親におもねる人たち』が増殖していることが挙げられるんですよ。医者や学者だけでなく、マスメディア全体がそう。

自分のところはそうならないようにしているから。だから当然、保護者には基本的に自分は厳しいよ。商売としては成り立ちませんがね。でも、「ありがとう」と「ごめんなさい」が心から言える親子を育てるという理想のためには、これでええねん。

人生で一番難しいこと。それが、「ありがとう」と「ごめんなさい」を心から言うことです。自分自身にとっても、死ぬまでこの難しい課題に向き合っていかねばならないわけで。

 

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関連記事:
『子育て学』を高校の必修科目にせよ。
「校内暴力、過去最多」。そりゃそうでしょ。

    など。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2007.10.13

【ロンドン】からーい話【アトランタ】

ちょっと忙しいんで、ちょい前にメモ的に作っておいたエントリー。

CNNから2つ。ホットな話です(笑)。

ロンドンで道路封鎖、住民退避 調理の「チリ」異臭騒動

2007.10.04
Web posted at:  22:05  JST
- CNN/AP

ロンドン——ロンドン警視庁は3日、ソーホー地区のタイ料理店で調理されていた「極度に辛い」チリソースが原因の臭(にお)いが路上に漂い、道路が一時封鎖、周辺の住民、入居者が避難を迫られる騒ぎがあったと述べた。

1日午後の騒動で、消防署の化学物質緊急対策班も出動、酸素吸入マスクーを着用し、においの出所を捜索したという。地元のタイムズ紙は、においに襲われた買い物客らが咳き込んだと伝えている。雨天の日で、においが上空にまで達しないのが幸いだったともしている。

消防隊はタイ料理店のドアを蹴(け)り破って突入し、チリが揚げられているのを見付けていた。料理に使う味付け液を作るためで、同店で最も辛いチリを使っていたという。

「逮捕者」は出ていない。警視庁報道官は「極めて辛いチリを料理するのは犯罪行為ではない」と述べている。

辛いの辛くないので逮捕者云々って議論ですか。まあ、化学物質班も出動してるからね。でも、ロンドンでは「極めて辛いチリを料理するのは犯罪行為ではない」んだって。

ところが、こっちは逮捕。

ハンバーガーに誤って大量の塩、食べた警官が店員逮捕

2007.10.07
Web posted at:  17:21  JST
- CNN/AP

米南部のアトランタ市にあるハンバーガー大手、マクドナルド店で、誤って塩を大量にふりかけた肉を使った商品を購入した警官が「気分が悪くなった」として20歳の女性従業員を逮捕する事件があった。

女性は「他人の健康を無視した行動」で罪を問われ、拘留所で一晩過ごしたという。

地元紙によると、女性は肉に塩を過度にふりかけたことに気付き、上司と同僚に報告。その後、一緒になって余分な塩を取り除いたという。女性は昼休みにその肉を使ったハンバーガーを食べたが、「別に気持ち悪くはならなかった」と述べている。

警官はドライブスルーの窓口でハンバーガーを買ったらしく、数分後に店に戻り、支配人に気分が悪くなったと苦情を伝えた。女性従業員が塩を大量にふりかけるミスを説明すると聴取を受けたという。

アトランタ市警は問題のハンバーガーを犯罪科学捜査研究所に送り、調べているという。

ハンバーガーをリスペクトせよ! ハンバーガーに自由を! ハンバーガーに民主主義を!

『塩バーガー』で逮捕ですか。『チリソース異臭騒ぎ』のほうがよっぽど悪い感じがするけどね。

そういや去年、アトランタのマクドで何度かチキンバーガーを食べたよな。同じお店かな。店員は黒人ばっかりだったな。今回、逮捕された女性は黒人だったのかな。

探してみたら、去年のアトランタの記事が一個出てきたよ。なんとね、

アメリカ南部料理というが、「うーん、美味しいといえるかな、塩辛いだけやん」という感じ。

なんて書いてるんよね。自分も「なんか塩っからいなあ」と有名なレストランで思ったんよ。こういう有名レストランでは塩っからくても逮捕されないでしょ。

アトランタ市民は、もしかして塩を入れまくる食文化があるのかもしれんな。マニュアルはあるけど、店員は自分の舌の感覚でシーズニングしたのかもしれん。

どうでもよい記事のつもりで取り上げてみたけど、結構、いろいろ考えるところもありそうですな。

 

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ABA2006参加記(2)

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際社会脱力系 |

2007.10.11

歌舞伎町に集まる家出少女

家出少女のお話。

歌舞伎町 秋風吹いても 家出少女でいっぱい
2007.10.8 20:35

 10月の3連休にも多くの若者らが集まった東京・歌舞伎町。夏休みを過ぎても深夜まで遊ぶ姿は目立ち、9月中に警視庁新宿署に補導された少年少女は66人、家出中の保護は10人にのぼった。補導・保護件数ともに少女の方が多く、保護者と連絡がとれず迎えがこない少女も少なくないという。「遊びの街」「夜の街」の顔を持つこの街に何を求めるのか。なぜ歌舞伎町に集まるのか。(金谷かおり)

■住みつく

 「夏休み気分から抜け出せずに居着いてしまう少年少女が多い」(新宿署幹部)。

 同署では9月、歌舞伎町のファストフード店や公園、ゲームセンターなどを中心に少年・少女の発見保護活動を強化した。補導した66人のうち少女は36人で、少年よりも多かった。

 家出中に保護された10人のうち7人も少女で、北海道や宮城、沖縄など地方の出身者が目立ったが、「保護して家に連絡をしても迎えにこない両親も少なくない」(同署)。

 少女たちの中には両親が離婚、どちらかと一緒に暮らしていたものの、やがて居づらくなって家に帰らないなど、家族の愛情に欠けた子供もいるという。

■2つの顔

 なぜ歌舞伎町にくるのだろうか。

 高校2年の少女(16)は「道に立っているホストとかを観察するのが楽しい。門限がなかったら一日中遊んでいたい」と屈託ない。

 「いろんな人がいて面白い。夜の街のイメージがあって、わくわくする」。2人連れで歩いていた都内の高校3年の少女(18)が求めるものは“刺激”だという。

 それだけではない。年齢さえ偽れば、キャバクラなど働ける場所はいくらでもあることも大きな理由だ。

 同署の幹部は「歌舞伎町は大人の街、夜の街でもある。遊んでくれる人がいるから大人の世界に引きずりこまれてしまう」と指摘する。

■つけ込む

 「お金」と「人のぬくもり」を求める少女に大人の欲望がつけ込む。

 補導された中には、ホストクラブの男性従業員を相手に援助交際を繰り返して生活費を稼いで暮らしていたり、ホストを好きになって貢いでいたり、風俗で働いていたとみられる少女もいた。

 歌舞伎町は犯罪多発地域でもある。

 今年5月、少女2人が、指定暴力団山口組系組員の男(28)に、鹿児島・奄美大島のスナックにホステスとして引き渡され、客とわいせつ行為を強要された事件は記憶に新しい。

 こうした歌舞伎町を怖くないのだろうか。

 16歳の少女は「怖くないよ。私服警官の方が怖いよね」と冗談っぽく笑った。

    ◇

 子供問題に詳しい深谷和子・東京成徳大学特任教授(子ども学部)の話「少女たちは歌舞伎町では女としての“商品価値”があることを自覚している。歌舞伎町に集まるのは大人たちの視線や誘惑が家庭や学校で得ることができない快感があるからではないか。それにしても犯罪に巻き込まれる怖さを知らな過ぎる。家庭崩壊した親に子供を守る力はない。問題が大きくなりすぎた今、非行少年少女の救済には、学校と児童委員などの教育関係者が保護者代わりになって連携する『チーム援助』が有効だ」

まあ、確かに『気の毒な境遇』という場合がある。きっかけは、そう。親が遊んでばっかりだとか。

だからといって、いつまでもこんな女の子に同情し続けるのも間違いですよ。援助交際(売春)やってエロオヤジから小遣いもらって、今度は自分をちやほやしてくれるホストに貢ぎに行くという歌舞伎町式スパイラル。

そういうのは、「卑しいこと!」とはっきり言ってやる人も少ないでしょう。まあ、「職業に貴賤なし」というのを持ち出してくる人はいるけどさ。そんな単純な物言いをする連中は、それこそ売春も含めて理解してやれとでも言うのかね。

例えばさあ、こないだ西武百貨店のベンチで休憩していたらね、目の前の灰皿を掃除しに来た清掃員のお爺さん。本当に綺麗に掃除しておられましたよ。吸い殻を回収するだけでなく、ドロドロになった灰皿の内側まで手でひっかきながら綺麗にされていました。自分はね、煙草は吸いません。もし吸っているとしても、自分が清掃員だったとして、ここまでして灰皿を綺麗にしようと思わないんとちゃうかな。自分には出来ないことを一生懸命やっておられるお爺さんをみて、ちょっと涙が出ましたよ。

こういう仕事は「尊い」と思っとります。

家出して売春に走る少女のことについては、そうなってしまった境遇について気の毒に思いますよ。でも、だからといって身体を売ることを理解してやる気にもなりません。

保護すべき人の身勝手さには憤りを感じるのも正直なところ。こんな保護者に限って、家出していたときに事故で死んだりすれば「賠償しろ!」とでも言うんですかね。少年少女が家出して歌舞伎町で殺されても、保護者に損害賠償金など支払う必要なんかないって。

保護責任を放棄してるんやから、損害賠償も放棄でしょうが。

まあ、いろいろと書いたけど。「職業に貴賤なしだろ! 平等だろ!」というようなコメントは要らんからな。文句があるなら、他でどうぞ。うちのブログは、居酒屋トーク不要。気に入らない人は来なくてええわけで。粘着コメントの連中よ、なめんじゃねえぞ!(笑)

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2007.09.29

支払いはターバン野口で?

おかげさまで、著書がよく売れています。ロングセラーの『自閉症へのABA入門』も増刷(第7刷)だし、ミネルヴァの『よくわかる発達障害』は出版後3か月ですでに第3刷となりました。お買い上げ下さった方、ありがとうございます。

購入希望者が何人かいるので研究室でまとめ買いしてるんですが、支払い方法がターバンだったりヘルメットだったりするんですよ。

支払う学生も「すみません、これでもよろしいですか?」などと遠慮気味な態度。

んでもな、どう考えてもわざとやろ? なめとるやろ。

こんな紙幣(?)が含まれとるんですわ。

20070927okuda ターバン野口。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

20070928okuda ヘルメット野口。

 
 
 
 
 
 
 


 

20070929okuda ふたり合わせて2,000円!!

 
 
 

って、アホかーーーーーーい!!

 
 


1コ開いてみたら、お札がシワシワになってたで。

これ、どうやって流通させたらええねん。使いにくくてお札を停滞させることによる日本経済の低下が懸念されるよ。

高速道路の支払いとかで使ったらどーなるの?

職員「750円です」
自分「はい(ターバン野口を渡す)」
職員「何ですか、コレは?」
自分「ターバン野口です」
職員「お札ですか?」
自分「アラブの石油王であるともいえそうです」
職員「・・・・・困ります」
自分「じゃ、これで(ヘルメット野口を渡す)」
職員「これも困ります」
自分「でもヘルメット着用してますよ」
職員「だから駄目なんです!」
自分「ヘルメット着用が駄目だって言うんですか!?」
職員「いや、そういう意味じゃなくて・・・」
自分「アラブの石油王を蔑ろにして、ヘルメット着用を認めないとは、有料道路の職員にあるまじき態度ではないですか?」

・・・・みたいな使用法しか考えられへんのですけどー。

そのうち、『ターバン野口禁止令』が発動するかもしれんな。

ターバン野口のレシピ本が売れているそうな。公式サイトもありますがな。どんだけやねん(笑)。

 

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Posted by 奥田健次 社会脱力系 |

2007.09.20

携帯電話依存症にもなりゃ窃盗も増えるわ

ほれ、これなんか典型的な携帯電話依存症の事例でしょ。

1円でも盗みは盗み、コンビニで携帯に無断充電の少年送検

 大阪府松原市のコンビニエンスストアの外壁にあるコンセントを無断使用し、携帯電話を充電したとして、大阪府警松原署が中学生の少年(15)ら2人を窃盗容疑で書類送検していたことが、19日わかった。

 充電時間は約15分で、電気代の被害額は1円だが、同署は「金額はわずかでも、犯罪であることに変わりはない。見て見ぬ振りをせず、法律に従って手続きをした」としている。

 調べによると、同市内の中学3年の少年は同級生(14)と共謀し、今年3月15日午前0時40分ごろ、コンビニの看板用コンセントに携帯電話の充電器を差し、約1・5ワットの電気を盗んだ疑い。

同署によると、少年がメール作成中、電池が切れたため、一緒にいた同級生が自宅に充電器を取りに帰り、店のコンセントを無断使用していた。少年は「メールを少しでも早く返信したかった」と供述したという。
(2007年9月19日13時59分  読売新聞)

「ドラッグを少しでも早く吸入したかった」って言っているのに等しいね。依存性の精神障害と同じように考えたほうがええんよ(過去の記事を参照)。5年以内に「精神疾患の診断・統計マニュアル」に正式な精神疾患として追加されると予測しときますわ。

「1円くらい大目に見てやれ」「いや、1円でも盗みは盗み」というマスコミ論調も、相変わらずくだらない。

せやなくって、携帯電話依存症の症状に注目しろっての。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2007.09.11

炎のボムバルディア

「機長です、すんません、ホンマすんません、またやあ、またやってしもたぁ」

「ただいま機長の指示により、客室乗務員も謝罪いたします」

嗚呼、ボンバルディア・ミア・マドレ

高知空港の事故よりも危険な着陸をしましたね。昨夜、ニュースで映像をみました。

しかし、これ活字ニュースにあまりなってないんよな。

やっと見つけたのがこちら。テレビユー福島。

スカンジナビア機緊急着陸
date:9/10 14:14

 デンマークの空港で9日、乗客乗員76人を乗せたスカンジナビア航空機が緊急着陸を行い、11人が軽いけがをしました。

 滑走路に着陸したスカンジナビア航空機は、右の車輪が折れて、エンジンや主翼が滑走路に接触し出火しました。

 事故を起こしたのは、カナダのボンバルディア社のDHC8型の双発プロペラ機で、乗客乗員76人のうち、11人が軽いけがをしました。

 航空機はデンマークの首都コペンハーゲンから西部の町オールボーの空港に向かっていましたが、飛行途中に右車輪に異常をきたしていたことが分かり、パイロットが燃料を捨て、緊急着陸に踏み切ったということです。

衝撃的な動画も探してみた。2つほど見つかった。

デンマークで国内線旅客機の着陸用の主脚が折れ、11人がけが

デンマークで国内線旅客機の着陸用の主脚が折れ、11人がけがをした。徐々に高度を下げる飛行機は、少しふらふらしているようにも見えた。車輪が滑走路に近づき、無事着陸したと思った次の瞬間、機体は大きく右に傾き、右翼の破片が飛び散った。飛行機は、翼を滑走路に接し、火花を散らしながらようやく停止した。事故があったのは、スカンジナビア航空の国内線で、乗客・乗員77人はエンジンに火がつく前に避難し、11人が軽傷を負った。この飛行機は、着陸装置に異常が見られたため、緊急着陸を試みていたということで、滑走路に着いた時に、右側の主脚が壊れたいう。
[ 10日12時53分 ]

片側の主脚が折れるというのは非常に危険。高知空港で起こった事故のように、前輪ならば滑走路をまっすぐ徐々に減速しながら胴体着陸ができるけども、左右どちらかの車輪が折れると無理な重力がかかってしまうからな。消防車もどこに待機していいのか分からないし。

もう一つは、TBS News i(スカンジナビア機緊急着陸、11人軽傷)。

どうよ。統計的にもこの機材がトラブル抱えているのが明らかでしょ。

ちょうど先週にも。

ボンバルディア機車輪格納できず引き返す

 4日午後2時10分ごろ、福岡空港を離陸した長野・松本行き日本エアコミューター(JAC)3547便ボンバルディアDHC8-400型(乗客乗員32人)が、3つの車輪すべてを格納できない状態になった。機長が福岡空港への引き返しを決め、約40分後に無事着陸した。

 JACによると、格納時に車輪の向きを感知する装置が故障していた。本社がある鹿児島空港に機体を移し、装置を交換する。

 機体は8月25日、プロペラ制御機能の異常で左エンジンを止め、右エンジンだけで飛行、大阪空港に緊急着陸するトラブルを起こしたばかり。

 3547便は欠航し、乗客は新幹線などに乗り換えた。同じ機体を使う予定だったほかの3便も欠航した。

[2007年9月4日19時36分]

この飛行機を運航している会社みずから運航中止することはしないやろうね。だからさあ、保険会社がガンバッテくれい。危険すぎると。

わずか半年足らずで2回の胴体着陸ですわ。明らかに欠陥航空機でしょ。今年4月に高知空港で火花が飛び散り、今回も火花が飛び散った。火花が飛び散るって、夜店の子どものおもちゃじゃないんやから。そんなに、しょっちゅう「機材と炎」が対提示されると交通機関という気がしなくなるって。ボンバルディアってその名の通りやね。

じゃあ、カタカナ表記も「ボムバルディア」にしましょうや。

 

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関連記事:
ボンバルディア・ミア・マドレ♪
またまた中華航空ですか。
いわくの機材が遅れてます。
整備士OBが若手に技術伝承することに。

Posted by 奥田健次 社会 |

2007.09.10

子どものケータイを制限する応援団

今回は引用が長いんですけどね。

良い記事だから、斜め読みせずにゆっくり読んでチョーダイ。

「ケータイを甘く見るな」 “最強のおもちゃ”が子どもの脅威に (1/2)

携帯電話は“うちでのこづち”。無料ゲームも小遣い稼ぎも出会いも、携帯1つで何でもできる。「携帯電話が子どもの健全育成の脅威になっている」——専門家が警告する。
2007年08月28日 21時09分 更新

 「携帯電話は子どもにとって“うちでのこづち”。子どもは携帯を通じてお小遣いを手に入れ、食事をおごってもらい、家まで送ってくれる人を見つけ、アダルトグッズを買っている」——子どものネット利用を研究している群馬大学社会情報学部大学院の下田博次教授は、携帯サイトが子どもの健全育成の脅威になっている、と警告を鳴らす。

 携帯電話は子どもにとって「史上最強のメディアで、最高のおもちゃ」と下田教授は言う。ただ「営利主義で開発された端末で、子どもが使うとトラブルに巻き込まれたり生活リズムが崩れたりするなど、欠点だらけ」とし、携帯キャリアによるフィルタリングサービスの充実や、親への啓発などが必要と説く。

 下田教授は、ディー・エヌ・エー(DeNA)と毎日新聞社が8月28日に開いたシンポジウム「10代の『ケータイ』事情〜子どもたちと携帯電話のあかるい未来をめざして〜」で講演。DeNAの南場智子社長、タレントの香坂みゆきさんらとのパネルディスカッションにも参加し、子どもと携帯電話の関係について語った。

■ケータイはうちでのこづち

 「エンコー(援助交際)にはケータイが不可欠。知らないおじさんに路上で声をかけるのは抵抗があっても、出会い系サイトなら手軽だし親にもばれない」——下田教授は、売春していた女子中高生からこんな話を聞いたという。

 出会い系サイトの“使い道”は売春だけではない。「フグを食べたいけどおごってくれる人いませんか」などと書き込み、実際にフグをおごってもらった例、「今ここにいるんだけど遊んでくれる人いませんか?」「車で家まで送ってくれませんか?」などと書き込み、見知らぬ大人と遊んだり、家まで送ってもらったりする例もあるいう。

 出会い系に限らず、携帯ネットには何でもある。「無料でゲームでき、漫画も読め、話し相手を見つけられ、アダルトコンテンツも利用できる。今話題になっている『闇の職業安定所』などを通じてお金稼ぎも可能。授業中に出会い系サイトにもアクセスしている子どももいる」

 現実社会で大人が「子どもに見せたくない」と規制していたり、警戒しているものにも、携帯ネットなら子どもが直接アクセス可能だ。

 「携帯ネットなら親や社会の目をバイパスでき、大人が子どもに与える“健全育成の規範”から自由になれるツールだ。子どもにとってこんなに面白いものはないだろうし、私が今中学生でも携帯が欲しいと言っただろう。大人から『やってはいけない』と言われることを全部できるから」——下田教授は、携帯の“面白さ”をこう皮肉る。

■「知らなかった」と親は言う

 携帯ネットの特性や危険性をよく認識せず、ねだられるがままに子どもに携帯を持たせる親が多いという。「携帯サイトでトラブルに巻き込まれた子どもの親が必ず言うのは、『知らなかった、携帯でこんなことができるなんて』。このせりふはここ数年変わらない。携帯を甘く見ている」

 下田教授の研究室には、携帯サイトが絡む事件に関連する警察からの相談が何度となくあったといい、親や教師から「学校裏サイト」に関する相談も受ける。「大人が秩序だった環境を作らないから、子どもたちが苦しんでいる」

 そもそも携帯は、子どもを健全育成するためのツールとして発達したのではない。子どもの育成にどう影響するかがきちんと考えられないまま、子どもに人気のサービスが提供され続けている。

 「iモードは思春期の心理をついたサービスだった。ある携帯関連の経営者が『子ども向けビジネスがこんなにもうかるとは』と言っていたほど。携帯ネット上には遊園地のような“グレーな”遊び場がどんどん増えている」

■「過渡期の問題」で済ませてはいけない

 「携帯ネット関連のトラブルは、過渡期の問題。子どもはしっかりしているし、それほど問題視しなくていい」という意見もあるが、下田教授は否定的だ。

下田教授の仰るとおり。

続き。

「ケータイを甘く見るな」 “最強のおもちゃ”が子どもの脅威に (2/2)
2007年08月28日 21時09分 更新

 「携帯ネットに限らず有害情報は昔からあったという人もいる。だが携帯は、テレビなど従来のメディアとは異なる双方向でダイレクトなメディア。ネットを知らない世代がよく知らずに『問題ない』と言っては危険だ」

 「新しい携帯文化が生まれる前の生みの苦しみだと言う人もいるが、今の携帯ネットは『ただ面白ければいい』という世界。携帯では論文は読めない。将来、携帯を使った“夢の社会”が到来する可能性は否定しないが、今の子どもの苦しみを無視していてはそんな社会もありえない」

■「モバゲータウン」の対策

 「モバゲーの急成長は予想外。若年層にここまでヘビーに使ってもらえるということはさらに予想外だった。社会的責任を感じている」——10代に人気の携帯ゲーム&SNS「モバゲータウン」を運営する南場社長はこう話し、その思いが今回のシンポジウムを開く動機にもなったという。

 モバゲーは「大半は善意の利用」(南場社長)だが、ユーザーの善意に甘えず、子どもたちをトラブルに巻き込まないための対策も進めている。「実際の出会いを目的にした書き込みや、携帯メールアドレスの交換は禁止」などルールを定めているほか、問題のある書き込みを24時間体制でチェックしたり、ルール違反を犯すユーザーのアカウントを停止するなど——といったものだ。

 強制退会でユーザーが減少することは、同社のビジネスにとっては痛手だが、南場社長は「疑わしきは罰する、という厳しい姿勢でやっている」といい、1日数百件の強制退会処理を行っているという。

 若年層ならではの難しさにも直面する。「10代の言葉はどんどん変わっていくから、問題のあるキーワードのフィルタリングも困難。一定量のテキストを毎日チェックすることで言葉に慣れるなど、さまざまな手法を試している。いたちごっこの部分もあるが、諦めずに対策していきたい」

■「携帯を渡さない」という選択肢

 携帯が絡むトラブルに子どもが巻き込まれるのを防ぐためには、どういった対策が有効だろうか。フィルタリングサービスの利用や、子どもと一緒に親を啓発する、といった取り組みなども、徐々に広がっている。

 「一義的な責任は携帯電話会社にある」と下田教授は指摘する。「現状ではキッズケータイですら問題サイトにアクセスできる。有害情報を扱えない端末をまず売るべき。親の教育に期待するのはその次だろう」

 携帯だけが問題なのではない、という意見もある。「モバゲーで、子ども同士のけんかに母親からクレームが来て、『この子とこの子は強制退会させ、うちの子は残してください』などと言われることもある。これは携帯だからという問題ではなく、親として問題だろう」(南場社長)

 「不安になるぐらいなら、そもそも携帯を子どもに持たせるべきではない」——5歳と10歳の子どもを持つ香坂みゆきさんは言う。「子どもがねだるからという理由だけで安易に持たせ、その後困ったと騒ぐのは順番が逆では。不安なら持たせないようにし『だめなものはだめ』と子どもにはっきり言うべき」(香坂さん)

ちょっと引用が長かったが、主張はその通りですよ。

情報社会学がご専門の先生による警鐘ですな。当ブログでは、心理学や教育の立場からの警鐘。以前から指摘してきた携帯電話の問題点。

今度、11月23日に国立成育医療センターにてシンポジウムやるので、関心のある方はお越し下さい。発達心理学や子育て論の立場から、携帯電話を持たせることによる問題点を明らかにしていきます。

さっそく、またアッチコッチから取材依頼があるんやけどね。

しかしさあ、記者さんたちよぉ。皆さんは、自分の過激な提言を掲載に踏み切るほどの根性はあるのかね? 取材の時間すら無駄なんですけどー。取材にお付き合いしている時間、他の仕事を断ってるんですよ。

そりゃ、記者さんらはいっつも納得して帰ってくれるのはええんやけどさ。編集部に戻ったら、どうせ幹部にボツにされるんでしょ? まあ、こっちも掲載できないっての分かってるし、最初から期待してないから。でも、自分には時間が無いんよ。だから、クビになってでも掲載するって覚悟のない記者は、大学の研究室に気軽に電話してこないでね。

今週は、こんな過激な男の話を聞きたいというPTAのご要望で、とある中学校まで講演に行ってきます。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2007.09.02

宿題代行業すらビジネスになる亡国

呆れた。お酒飲んだら代行運転。宿題ギブアップなら宿題代行ですか。

戦後日本のアホさ加減も、ホント底を知らないな。

金で解決…親も子供も宿題丸投げ 代行業者が繁盛

 「読書感想文」から「自由研究」まで、夏休みの宿題を片づける「宿題代行業者」が登場し、賛否を呼んでいる。メールなどで届いた依頼に、アルバイトの学生らが有料で応える。多くの小中学校で夏休み最後となる今週末は“駆け込み客”が殺到しているというが、「家庭学習の習慣を身につけるという本来の趣旨に反している」と、教育関係者は批判的だ。

■有名大学生らが登録

 インターネット上で宿題代行サイトを主宰するのは大阪市内の20代の男性。このサイトには東大や京大、阪大、関関同立など全国の有名大学生らが多数、登録している。

算数の文章問題は1問500円、読書感想文は2万円で引き受けるほか、大学生のリポート(2万円〜)や卒業論文(30万円程度)まで幅広く手がけている。

 そのほか、夏休みの宿題の定番である工作(5万円)や自由研究(2万円)なども請け負っており、これまで実際に「アリの研究」や「河川敷の水質調査」などを提供したという。

依頼は主に親からで、「子供の宿題が期限に間に合わないから」という理由がほとんど。中には小学生本人から注文が来たこともあるという。メールやFAXで受けた依頼を、業者を介して登録学生に発注。高額バイトとして一部の学生に人気があり、中には月20万円以上稼ぐ学生もいるという。

■夏休みは稼ぎ時

 夏休みには問い合わせが通常の約3倍になるといい、今年はこれまでに、小学生の夏休みの宿題だけで約40件の注文があったという。代行業者は「夏休みが終わる今週末は全国からの駆け込み客が増えている」と話す。

こうした状況に文部科学省は「家庭学習の習慣を身につけるのが宿題の本来のねらい。その趣旨からも、宿題を丸投げするのはおかしい」。大阪府教育委員会も「宿題をお金で解決するという保護者の考えが気になる。それをビジネスにしてしまう業者もどうか。子供の成長を一番に考えればゆゆしき事態だ」と異議を唱える。

■韓国でも問題化

 一方、代行業者は「読書感想文などは、あくまで参考用に渡しており、そのまま提出することは禁止している」というが、実際は目が届かないのが現状だ。

 インターネット上では、ほかにも大学生の卒業論文を代行する業者が増えており、韓国では500サイト以上が乱立。すでに出来上がっている論文などを提供するサイトもあり、日本よりも一足早く問題になっているという。

 三重大学の奥村晴彦教授(情報教育)は「宿題や課題は結果より努力した跡が大切。お金で買ったものでは意味がない。保護者や業者も『何でも金で解決できる』という考え方を子供の心に植え付けるのは良くない」と話している。

(2007/09/01 16:33)

文部科学省も相変わらず頼りねえなあ。「おかしい」って何ソレ? 大阪府教委もさ、「気になる」「どうか」ですか。

詐欺だろ、詐欺! はっきりと詐欺と言えよ。

替え玉受験は駄目で、宿題なら代行OK? 日本人のネクタイ組は阿呆だらけやな。だからさ、不正をはっきりと不正と言えない大人が増殖してるんよ。こういう不正を不正と言えない大人どもが、戦後の日本社会をどんどん悪くしてる。

代行業者が繁盛してるって? ああ? それなら、事業拡大すればええんちゃう? ほれ、大学を受験しまくって合格実績出しまくりの頭の良い生徒を全国から登録させてさあ。んで、替え玉受験させればええやん。人材バンクみたいにやってれば、受験生に近い顔した人に受験に行ってもらったらええんでしょうが。今よりもっと儲かるぞ。

お前ら、儲かればええんやろ? バレなければええんやろ? ええよ。どうせ、行政の役人さんらは「そういうのは、どうか」「そういうのは、おかしい」「そういうのは、ちょっと」しか言えないんやからな。

ホリエ某とやらが「金で買えないものはない」と言って、メディアも最初は好意的に扱ってきたやん。コイズミ流の新自由主義の象徴といえるわな。それでも、「規制緩和、民間に任せろ」と言い続けるわけやろ。そりゃあんた、行政も「それは、ちょっとどうかと思いますよ」としか言えなくなるって。現にそうなってるやんか。

どんなアホ社会やねん。『父性』が足りないから『不正』が野放しになっとるんやって。エゴグラムでいうところの、CP(厳格な父)の低さ。ダメ親父だらけの亡国日本。

ここまでデタラメで馬鹿だらけやと、ブログ続けるのもまたアホらしくなってきた。溜め息しか出えへんよ。ったく。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2007.08.31

トイレですること(煙草、マリファナ、携帯電話)

煙草やマリファナ、薬物なんかから子どもを守らなきゃならんのに。

携帯電話は簡単に持たせるんよね。携帯電話の通信業界、大儲けできるからね。

もう3か月前にホームページでお知らせしたけど、今年11月にまた国立の病院でお話しします。

最初、学会シンポジウム企画者の先生に頂いたタイトルは、確か「麻薬は子どもに持たせないのに、携帯電話はなぜ持たせるのか?」という過激なものでした(苦笑)。

まあ、自分のキャラクターを良くご存じの先生方ですからね。うちのブログも読んで下さっているようでして。確かに、以前から「携帯電話を子どもに持たせるな」エントリーを連発してましたからね。

自分から過激な路線を選ぶのは遠慮がないんやけど、過激なことをお話しして下さいと言われると「いやあ、ちょっとそれはやり過ぎでは?」と躊躇してしまうカワイイ自分です。

当日のタイトルは少し柔らかくさせていただくつもりです。

さて、今回はちょっと前の記事ですが、まずはこれ。

「トイレや浴室でもメールチェック」53%——AOL調査

携帯端末での電子メールの利用は、3年前から倍増。「メール中毒」を自認する人は15%で、旅行の計画の際にメールのアクセスを考慮する人も4割に達する。

2007年07月28日 07時44分 更新

 携帯端末での電子メール送受信が容易になるにつれ、いつでもどこでもメールを確認する「メール中毒」が増えている——米AOLは7月26日、メールの使用に関するこんな調査報告を発表した。

 調査は、AOLが米調査会社のOpinion Researchと共同で、米国の4025人(13歳以上)を対象に実施。報告によると、携帯端末での電子メールの使用は、2004年の調査からほぼ倍増。携帯所有者の59%が、メールが着信するたびに携帯で確認すると回答。43%は、眠るときにも携帯をそばに置き、メールの着信が分かるようにしているという。また、携帯をメールの送受信に使用する人のうち、寝室でもメールを確認する人は59%、トイレや浴室では53%、運転中は37%に上る。12%は教会でもメールの確認をするという。

 また、携帯を使用しない人も含めた回答者全体の15%は「メール中毒」を自認しており、この比率は女性の方が高い(女性16%、男性は13%)。回答者の10人に4人は、休暇の計画を立てる際、メールアクセスが可能かどうかは「ある程度」または「非常に」重要だとしており、休暇中に、実際に毎日メールをチェックする人は83%に上る。職場で私用メールを1日3回はチェックするという人は60%で、それに罪悪感を感じる人は28%だった。

まあ、こんなもんでしょ。

「トイレで何をコソコソやってんだ? マリファナか? 何!? ケータイ?」みたいにさ。いよいよ、携帯電話も煙草やマリファナみたいになってきたねえ。煙草とかマリファナの経験は皆無やけど、中学や高校の頃は学校のトイレで古き良き番長と、焼酎やウイスキーで乾杯したこともあったなあ。番長、元気かなあ。

自分は大学で講義をやる前に「携帯電話の電源はマナーモードではなく、電源をお切り下さい」と客室乗務員のアナウンスそっくりに独自ルールを与えてやってるけどね。そんなルールもない講義では、学生の中には講義よりも携帯メールの着信ばかり気にしているのもいれば、ビョーキな学生は返信までしてるらしいんよね。

だからさあ、携帯電話には麻薬と同じような中毒症状があるんやって。携帯電話依存症なの。

酒、煙草、ギャンブルは成人になってからっていうのはどうして? そりゃ、子どものうちからこれらを始めると習慣強度が高すぎて治らなくなるからですよ。大人は、それを分かっているから規制しているわけで。人間の知恵やね。

ところが現代に生まれた携帯電話に限っては、現代に生きる人間の知恵ももう働かないみたい。そりゃあもう、どえらく儲かるからでしょう。

「子どもへの虐待は反対!」などと言うてる人は、子どもに携帯電話を持たせるのも体を張って反対して下さいね。子どもにせがまれるままに携帯電話を持たせて、その一方で「子ども虐待反対!」ってのは大嘘つきですから。子どもに携帯電話を持たせるのに賛成する人は、子ども虐待を容認する人と断定します。

反論無用。まあ、最近の読者は過去の記事をしっかりお読み下さい。

たとえば以前の記事、「携帯電話を規制する」で、子どもに携帯電話を持たせることを法律で禁止するべきであると述べたが、新自由主義ではこの考えを採用しない。なぜなら、中毒性のある携帯電話を子どもの頃から持たせておくことこそ、電話会社の長期的な利益になるからである。カネ儲けのためなら子どもをビョーキにしておけってなもんだ。

おお、我ながら過激素敵なことを言うてるぜ。

この、私家版・携帯電話規制法案のエントリーも、いまなお笑えるぜー(自画自賛)。

あ、新しい通信方法を思いついた。「十八歳未満携帯電話禁止法及び伝書鳩奨励法案」。これ、いいね(笑)。やっぱ青少年には伝書鳩ですよ、デンショバト。慶應義塾大学はじめ、伝書鳩の訓練には歴史があるからな。マジで実現してくれませんかねえ。

携帯電話会社もちょっと反省してさ。新しい会社も作ってさ。『NTT PoPoPo』とか『J-pigeon』とか、鳩っぽい名前にしてさあ(爆笑)。いや、まじめに。平和の印だよ。

生徒「センセー、カラスじゃあ駄目なんですか?」
先生「カラスは駄目だ、アイツらは戻ってこん!」
生徒「るせー、俺はカラスでA子ちゃんにPメール届けてやるぜ!」
先生「勝手にしろ!」
(そして、後日)
生徒「センセー、俺のカラス、帰ってきませんでした」
先生「な、言わんこっちゃない、鳩にしなさい、鳩に」
生徒「そうするよ」

うーん、平和だ。平和な会話だ(笑)。

 

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会 |

2007.08.28

ネットカフェ難民に財政支援する気か?

でさー、厚生労働省は何をしたいの?

ネットカフェ難民「自力で脱出は困難」 その日暮らし、貯金なく

 厚生労働省が全国に約5400人いると推計したネットカフェ難民。経験者は「いったん落ち込むと抜け出すのは難しい」と振り返る。4割が路上生活を経験しており「ホームレスの一形態」とみる支援者もいる。

 「実際にはもっと多いんじゃないか」

 3カ月前まで東京で日雇い派遣労働者として働きながら、1年以上にわたってインターネットカフェで暮らしていた20代の男性は話す。

 男性はかつての生活を、「路上生活とアパート暮らしの中間」と表現する。「テレビもパソコンもあって、そこそこ快適だから『これでいいか』と思っちゃう部分がある」

厚労省の調査では「敷金など入居費用の貯蓄の難しさ」が原因で住居が確保できないとの回答が多かったが、男性も「その日暮らしで貯金は無理。自分の力だけでは脱出できない」と振り返る。男性の場合、実家に帰ることで生活を立て直したという。

 大阪でホームレスを支援する「野宿者ネットワーク」の生田武志代表は「仕事が途絶えれば、すぐに路上生活。ホームレスの一形態ととらえるべきだ。若年ホームレスの増加につながっていく恐れがある」と指摘する。生田さんは「行政は、不安定就労の労働者がネットカフェ生活に入る前の早い段階で支援することを考えてほしい」と求めた。

厚生労働省もさー、医薬関係は頭の良い官僚ばっかりなんやけど。

こういう労働関係とか福祉関係は何だっての? また意識調査?

支援が必要ってのは、これ(ゼニ)のことですかね。当事者が「だって貯金がないんだもん!」って言うたら、財政支援をするってのかよ。

はっきりいって、無駄。二十歳を過ぎて保護者の『おしりかじり虫』、違うわ、「すねかじり虫」していてさあ。保護者が脛をかじらせているわけ。「いつか、うちの子も立派になってくれるわ!」なんて言いながらさー。生活習慣から乱れてるっちゅーの。仕事しなくても食えるようにしてあげてるんやからさ。そりゃ、あんた。気分だけで労働したりやめたりってなるでしょうが。病気にもなるっちゅうねん。

「テレビもパソコンもあるし、そこそこ快適だからまあ良いか」となっちゃうわけでしょ。これって、ネットカフェ難民だけでなくって、戦後日本人の平和ボケ連中も似たり寄ったり。「アメリカやアジア各国に謝っておけば、そこそこ平和な生活ができるから、まあいいじゃない。テレビもパソコンも車もあるんだし」なんて思っている奴らに、ネットカフェ難民やそんな難民を生み出した社会を非難する資格なし。

厚生労働省も、もし金を使うんなら違う使い方をしなよ。

キャンプ(軍隊のほうね)とかがええんちゃうか? ほれ、流行ってるんでしょ、日本で。あの、ビリーズ・ブート・キャンプとかいうの。

軍隊に放り込んで強制収容して、強制労働。まずは生活習慣改善からやらんといかんよ。そうでないと、バッタバッタ死んでしまうがな。生活習慣が改善できたら、働いて稼ぐ。買い物して飯を作って片付ける。同時に、稼いだ金で適度に遊ぶ練習も教えてあげるわけさ。

いきなり強制労働はいかんよ。でも、そういうアプローチが必要なのは間違いない。ってゆーか、親が「二十歳になったら家から出ていけ!」と育てておくべきなの。自分がいつも言ってることなんやけどね。

金を渡すことが支援と考えちゃいかんよ。教育が大事なんやって。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2007.08.27

ボンバルディア・ミア・マドレ♪

またまたボンバルディア。これからも続くよ、間違いなく。

もうね、ボンバルディアって聞くだけで、「こわい」って思う? 自分はね、思わへんのよ。諦めざるを得ないほど乗ってるからねぇ。どっちかっていうと、ボンバルディアって聞くと、アニメ『母をたずねて三千里』のエンディング。

ボンバルディア・ミア・マードレー♪

こっちを思い出すねん。ゴメンネ、自分の頭の中、75%が替え歌なの(笑)。

航空トラブル:エンジンに不具合、伊丹に緊急着陸−−松本発JAC機 /長野
8月26日12時1分配信 毎日新聞

 25日午後0時25分ごろ、岡山市の上空約7300メートルで、松本空港発福岡空港行き日本エアコミューター(JAC)3546便(ボンバルディアDHC8—Q400)の左翼のエンジンプロペラに不具合を知らせる警告灯が点灯した。このため、パイロットがこのエンジンを停止させ、同機は同55分に伊丹空港(兵庫県)に緊急着陸し、運航を打ち切った。乗員乗客62人にけがはなかった。この影響で同日午後2時福岡発予定だった松本行き1便が欠航した。
 同機を運航しているJACなどによると、同機は25日午前7時半に伊丹空港を離陸し、トラブルが発生するまで3回飛行したという。JAC関係者は「これまでにトラブルはなかった」と話す。警告灯が点灯した原因などを調べている。
 同機は03年2月に導入し、松本空港発の定期便として毎日運航している。今年4月、高知空港に胴体着陸した全日空機と同型機。【川口健史】

8月26日朝刊

ボンバルディアは、いつものことでしょ。テレビでも見たけど、見事に左側のプロペラが回ってなかったね。まあ、片肺だけでも飛ぶんですがね。乗客は肝を冷やしたことでしょう。プロペラが回ってないというのは目に見える異常ですからね。

伊丹空港に緊急着陸した後、整備士がドライバーを使って手作業でエンジンカバーを外していたよね。ボンバルディアの機材、乗ってみたら分かると思うけど、まあプラモデルの飛行機が飛んでるみたいなもんよ。これが満席にでもなろうものなら、航空会社の利益はどれだけ高いものか。だから、いくら危険だと分かっていても手放さない。乗員乗客が死んでもさ、「保険、入ってるしぃ〜」ってなもんさ。

YS-11が退役した今、早く新型の国産ジェットがデビューしますように。うちでも再三、紹介してるんだけどね。JAXAのページはこちら

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2007.08.23

またまた中華航空ですか。

手抜きエントリーでごめんね。ちょっと忙しいもんで。

中華航空機がらみのお話が連日連夜。

滑走路閉鎖で燃料ピンチ 中華航空機、関西空港に緊急着陸

 22日午後8時40分ごろ、台北から中部国際空港に向かっていた中華航空150便エアバスA330(乗客乗員163人)から、「燃料不足を避けるため着陸を優先させてほしい」と、国土交通省関西空港事務所に緊急着陸の要請があった。同機は約5分後に関西空港に無事着陸し、けが人はなかった。

 同機より先に中部空港に着陸した飛行機がエンジンに鳥を吸い込むトラブルがあり、中部空港は午後8時ごろから約30分間にわたり滑走路を閉鎖。同機はしばらく上空を旋回したが着陸をあきらめ、規定に沿って関西空港を目指したという。

 滑走路が再開されたため、同機は午後11時すぎ、再び中部空港へ向かった。

(2007/08/23 00:12)

なんかさー。テキトーにやってんじゃね?

那覇空港で燃え上がったときに思ったのは、「どんだけガソリン満載してるの、どんだけー!」ってね。那覇行きなのにドラム缶30本分もガソリン積んでいたらしいやん。

んで、今度は「ガソリン積み過ぎるナー!」ってな意見指令が出たの? なーんて思いたくなるってなもんやでー。

空港が混み合ったりして着陸を待たされることなんてフツーに日常茶飯事やん。たった30分旋回して着陸待ちしただけでガス欠しますかね。ガソリン入れすぎたり、ぎりぎりに入れてたり。なんか基準は無いの?

もう一つ問題なのはさ、関空で給油してセントレアに飛んだんでしょ。これ、危険でしょうが。近すぎるんよ。関空で乗客全員降ろして、一人当たり3万〜5万円ほど渡して陸路移動させたほうが良かったんやないかな。

え? 「格安チケットやから、んなこと出来ネーヨ!」って? 分かった、分かった。

ま、もしそうなんやったら「安かろう、悪かろう」の典型といわれてもしょうがないやろうな。

 

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2007.08.22

保育料を払わない親

病院も倒産、保育所も倒産していくわけ!?

保育料の滞納、90億円 厚労省が初の全国調査
2007年08月22日06時00分

 全国の認可保育所の保育料を06年度に滞納した保護者が約8万6000人おり、滞納額は約90億円にのぼることが21日、厚生労働省の初の全国調査で明らかになった。滞納が増えていると答えた市区町村の6割強が滞納の原因として「保護者の規範意識の問題」を挙げた。同省は、保護者への働きかけを強化する一方、差し押さえなど滞納処分の厳格化を求める通知を自治体に出す。一方、識者の中には、詳細な滞納原因の調査を求める声もある。

全国1827市区町村を対象に実施し、1808自治体から回答を得た。

 保護者数は、保育所に通っている子ども1人につき1人と計算。保護者231万2760人のうち、3.7%の8万5963人が保育料を滞納していた。主要都市(政令指定市と中核市)別では、北海道旭川市の滞納者率が13.4%で最も高く、函館市11.5%、東大阪市10.4%などが続く。

 保護者が負担するべき保育料総額4784億円のうち、滞納額は1.9%の89億7000万円。対応では、督促状の送付は約79万9000件、差し押さえなども634件あった。

 この5年間で滞納が増えていると答えた1019市区町村に原因を聞いたところ、65.9%の自治体が「保護者の規範意識の問題」とし、「保護者の収入減少」は19.4%だった。そのほか、「入所児童の増加に伴い滞納も増加」などの指摘もあった。

 白梅学園大副学長の汐見稔幸教授は、滞納者数の割合に比べて滞納額の割合が少ないことから、保護者負担額の少ない低所得層に滞納者が多いと指摘。「安易にモラルの問題と決めつけないで、なぜ滞納しているのか実態を把握し、必要な補助を考えた上で、払えるのに払わない人への対応を考えるべきだ」としている。

ま、確かに家庭側の言い分でいけば「生活が楽でない」という状況がある。

しかし、生活が楽でないと「言えば」、何をやっても良いのか?

甘えの主張。これが蔓延ると、ろくな社会にならん。大人になっていない親が増えていて、言っていることが子どものまんま。また、甘えの主張を許容する側にも問題があるわけ。

たとえ、母子家庭であろうと子どもを信頼して預ける以上、身勝手な甘えは許されるものではない。公的援助も受けてしっかり仕事をしつつ、負担すべきものは支払う。それをけなげに甘えずに生きているシングルマザーもいるわけよ。そういう、けなげでひたむきな親もいるんやからね。

子どもを預かる側からすれば、真剣に命を預かっているわけやから。

払うべきものを払わずに放っておける人って、一体どんな身勝手な理屈を作り出してんでしょうかね。『身勝手な理屈事典』なんて編さんできそうやな。

あ、ちなみに年金についてはまた別の考えをしなきゃならん。読者は自分で考えてみるように。子ども預けている保育とは違うでしょ。

甘えている親。相手の立場に立って考える思考力の低下が著しいんでしょうな。また、『恥』という感覚すら欠如してしまっとるんでしょう。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2007.08.21

いわくの機材が遅れてます。

ったくさあ、忙しいのに空港で3時間待ちですよ。おまけにいつもの偏頭痛がさー。こんな状態で、これから飛行機で移動なんやから。

自家用ジェット、誰かプレゼントしておくれやす。

でさー、いまずっと待ってる飛行機ってのが那覇で燃えたやつと同じボーイング737なわけ。

同系列エンジン搭載23機は異常なし 中華航空機炎上

 国土交通省は21日、那覇空港で炎上事故を起こした中華航空機と同じ型式のエンジンを搭載したボーイング737型機を保有する国内3航空会社が燃料系統を点検した結果、対象の23機はすべて異常がなかった、と発表した。

 対象となったのは、エアーニッポン13機と日航インターナショナルとスカイマークの各5機。

 エンジンを点火せずに回転させて燃料ポンプやエンジン周辺から燃料漏れがないか調べたが異常はなかったという。

(2007/08/21 19:21)

このエアーニッポンを待っているわけよ。「緊急整備してたために機材到着遅れ」って。超、イヤな感じってゆーかー。

もともと嫌いなんよ、このB737機。ANAではスーパードルフィンって呼ばれているやつね。狭くてしょうがねえ。座席をさ、詰めすぎなんよな。

長い一日やわ。この飛行機が爆発したら「最期の一日」になるか。

「お客様の中に、め組の人か消防士はおられませんか〜!」ってなことになりませぬよう(嘲)。あ、そろそろラウンジから搭乗口に向かわねば。

アムロ、いきまーす!!

※8月23日追記。(那覇空港で炎上爆発した機材と同じエンジンだったは、こっちのB737-700のほうでした。スーパードルフィンはダッシュ500。ちょっとマニアックな自己修正;苦笑。ま、それでも同機種であり整備点検で2時間遅れはひどいでしょう)

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

京都の詐欺師、逮捕される!

ほう、京都在住の男が逮捕されたか。

平山画伯のおいと称し詐欺

 画家の平山郁夫氏のおいと称し観光客から現金をだまし取ったとして、京都府警川端署は詐欺の現行犯で住所不定、無職、久保幸輝容疑者(60)を逮捕した。

 調べでは、久保容疑者は19日午後7時40分ごろ、京都市下京区の喫茶店で、京都観光に来た千葉県松戸市の女性会社員(36)に「僕は平山郁夫のおいで平山イクヨシ。キャンバス代を出してくれたら僕の油絵を送る」とうそを言って現金1万円を詐取した疑い。

 同署によると、久保容疑者は過去3回、同様の詐欺で摘発されており、ほかに約20件の余罪を自供しているという。

 栃木県の女性が南禅寺で7月21日、平山氏のおいと名乗る男から現金を詐取される事件があり、同署が似顔絵を作成。似た男が8月19日、同寺に現れたため尾行し犯行を現認した。

 同容疑者は画材を持ちベレー帽姿。犯行前は竜安寺や仁和寺で、女性1人の観光客に声を掛けていたという。

(2007/08/20 13:28)

ケチ臭い奴やな。偽名を使っていたのか。有名人との関係を騙ったのか。よくあるパターンですな。こいつも再犯。詐欺と麻薬はやめられない。

京都府警GJ! さらにもう一仕事ヨロシク!?

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2007.08.11

「私、和牛かも〜!」by ホルスタイン

タラリラッタ、リッタラッタ、ラッタッター♪

「私、ほんとは女の子」ってのは『リボンの騎士』のサファイア王子。

兵庫県で育った手塚治虫さんの漫画・アニメね。

その兵庫県でセレブ向きスーパーが、「私、ほんとはホルスタイン」。やっちゃいました。

和牛表示コロッケ、実はホルスタイン…いかりスーパー

 高級食材の販売などで知られる「いかりスーパーマーケット」(本社・兵庫県尼崎市)が2005年から約2年半にわたり、ホルスタイン牛のミンチを使いながら和牛肉を使用したとビーフコロッケに表示し、10万7334個を製造・販売していたことがわかった。

 農林水産省は10日、日本農林規格(JAS)法に基づき、業務改善を指示した。来月11日までに改善報告書の提出を求めており、同スーパーは既に店頭からこの商品を撤去した。

 農水省によると、問題のコロッケは「ikariビーフコロッケ」(6個入り、410円)。同スーパーは商品パッケージに「和牛肉の旨味(うまみ)をいかした」などと表示し、北海道産じゃがいもに加えて米国産マッシュポテトも使用していたのに「北海道産男爵芋」と表記していた。

 同スーパーによると、この商品は1993年から販売しており、当初は和牛を使用していた。しかし、03年に加工食品製造工場の担当者が「和牛」と指定せずに牛肉のミンチを発注したため、ホルスタイン牛の使用が始まり、05年からパッケージに「和牛肉」と記載していたという。

 同社の堀美信・取締役部長は「再発防止に徹底して取り組む」と陳謝している。
(2007年8月10日22時48分  読売新聞)

陳謝しても、こういう口の中に入るものの詐欺は駄目よ。雪印のときも自分は「さっさとブランド名を捨てなさい」と言ってきたけどね。

食品会社のブランド名、シンボルマークは、そのまま食べるイメージと連合されているからねえ。

ikariスーパーといえば、兵庫県ではお金持ちが買い物するスーパーでしょ。ikariの買い物袋を下げているマダムなんか、「お金持ちざますわ」的な顔していたんやろうけどさ。そんなマダムを裏切ったらいかんよね。

ikariスーパーが「怒りスーパー」、いや「スーパー怒り」ですなあ(笑)。

「バレなきゃ良い」。「金儲け第一」。新自由主義の末路がすでにこうやって身近にありふれているわけですよ。

あ、そうそう。「詐欺被害」で思い出したけど。龍之介さんところに張り巡らされているバナー、うちでも紹介しておこうっと。サギとカモが出てきて、鳥でうまくまとめられてるよ。ステキ。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2007.08.02

阿久悠さんを偲んで

作詞家の阿久悠(あく ゆう)さんが亡くなった。昭和の日本歌謡界で間違いなくナンバーワンの作詞家だった。

大人に囲まれて育った自分は、小学校の頃から大人を喜ばすために、いろんな歌謡曲を歌っていたんよね。当時は歌詞の意味も分からなかったけども。調べてみたら「これも作詞・阿久悠かよ!」という驚きばかり。

故人を偲んで、いろいろ拾い集めてみました。

一緒に仕事をしている作曲家も、これまた良い曲を付けているんですがね。やっぱり、阿久悠さんの歌詞は「歌いやすい、覚えやすい、忘れにくい」といえるんじゃないでしょうか。

以下、下線の付いた曲名をクリックしたら、youtubeで視聴できるようにしました。

石川さゆり「津軽海峡・冬景色」。(名曲中の名曲:♪上野発の夜行列車 おりた時から〜)

沢田研二「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」。(幼い頃、真似をして帽子を斜めにかぶって投げてました)

杉田かおる「鳥の詩」。(歌手が「こんな人だった」けど、良い曲だから今でも評価は高い)

西田敏行「もしもピアノが弾けたなら」。(♪もしもピアノが弾けたなら〜)

ピンクレディー「UFO」「透明人間」など。(阿久悠さんが、ピンクレディーを大ブレイクさせたと言ってよいでしょう)。

都はるみ「北の宿から」。(♪あなた変わりはないですか 日毎寒さがつのります 着てはもらえぬセーターを 寒さこらえて編んでます)

八代亜紀「舟唄」。(代表作ですね:♪お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶったイカでいい〜〜しみじみ飲めば しみじみと〜)

山本リンダ「どうにもとまらない」「狙いうち」。(自分には懐メロだが、耳に残る曲)

他にもたくさん。5,000曲以上あるんやって。アニメソングもすごい。「宇宙戦艦ヤマト」もそうやったのか〜。「真っ赤なスカーフ」とか好きな挿入歌やったな。「ウルトラマンタロウ」もかー。「デビルマン」の主題歌もエンディングも。最近では「名探偵コナン」もだって。え? 「ピンポンパン体操」も? 本当に偉大な作詞家やったんやね、こうして並べ立ててみると。

阿久悠さん、兵庫県出身ですよ。1993年からの選抜高等学校野球大会(センバツ)の大会歌、「今ありて」。作曲は谷村新司さん。地元・兵庫県ではこういう「歌い継がれる音楽」というのを大切にしているんですね。

「球児賛歌」響かせ50年 神戸山手女子高
2004/03/22(神戸新聞)

西宮市の甲子園球場で二十三日、選抜高校野球大会が開幕する。大会歌の合唱で開会式に花を添えてきた神戸山手女子高校(神戸市中央区)。今大会で参加五十年を迎える。野球の強豪校でもかなわない“五十回連続出場”。「球春」を伝えて半世紀、卒業した祖母や母らに続いて念願の甲子園の土を踏む生徒もおり、「歌声で球児を励ましたい」と張り切っている。(金川篤)

 初参加は一九五五年の第二十七回大会。当時の勝本鼎(てい)一校長=故人=が大会主催者と親しかったことから、出演が決まった。

現在の大会歌は、阿久悠さん作詞、谷村新司さん作曲による「今ありて」。合唱の練習は二月下旬に始まり、「芝の緑を思い浮かべて」「一つ一つの言葉を大事に」などと、音楽科主任の矢野正文教諭(61)から厳しい声が飛ぶ。

 今年は普通科二年と音楽科一、二年の約二百四十人が参加。うち約四十人は、親せきが過去に甲子園に立った。

 普通科二年の木村衣佐さん(17)=同市中央区=は、五十年前のメンバーの孫として初めて参加する。祖母は木村さんが小学五年の時に亡くなったが、「本番では、優しかったおばあちゃんを思い出すと思う。負けないよう一生懸命歌います」。

 同校では、週に一度の「全校コーラス」の時間がある。生徒にとって大会歌は大切な思い出で、同窓会などで歌われることも多い。三十年以上、指導に当たってきた矢野教諭は「音楽を通して、生徒に調和を重んじることを伝えてきた。長年、球児の活躍を裏方で支えてこられてうれしく思う」と話している。

みんな、歌というものはそれぞれに思い出として残るもの。阿久悠さんの詩も、歌い継がれていくことでしょう。

阿久悠さんの詩は、今どきのみたいに「テキトーに横文字並べりゃカッコつく」みたいなんじゃないよね。横文字を使っても「音韻づかい」まで心配りがなされていて、意味のない言葉は使わない感じなのが好きです。

最後はこれ。あんまり昭和の曲を知っていると「何歳?」とか言われそうなんですが、阿久悠さんの歌詞なら幼児も口ずさむという証拠youtube。

和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」

上のリンクをクリックしてみてね。「あの鐘を鳴らすのはあなた〜♪」と熱唱する女の子はすごい。

 

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Posted by 奥田健次 音楽社会 |

2007.06.27

食肉偽造について語らう夕べ

大学院でのケースカンファ後。スタッフらと近くの行き付けの中華に繰り出したんですわ。

ラーメン苦手な自分も、ここの中華の担々麺はトマト味でパスタみたいな感覚なので食べられる。

担々麺に入っているミンチ肉。焼き餃子に入っているミンチ肉。これらを見ながらの会話。細切れにしてお届けします(笑)。

自分「このミンチ、ウサギとかちゃうん?(笑)」
弟子「違います!」
自分「羊とかちゃうん!」
弟子「違いますよ!」
自分「タヌキかもしれん、の!」
弟子「違いますって!(笑)」
自分「ミミズかもしれんし!」
弟子「確かに何肉ってメニューに書いてませんよね」
自分「って何で、ここで否定してくれへんねん!」

こういう何の変哲もない会話。もちろん、店員に聞こえないように十分な配慮をしています。

弟子「それにしても、加ト吉の社長はどこへ消えたんですかね」
自分「他にも失踪した従業員とかいるんかいな?」
弟子「どういうことですか?」
自分「海に捨てても、山に捨てても見つかるわな」
弟子「はい」
自分「きっとミンチにされているんやで」
弟子「まじ、怖いっすね」

こういうブラックジョークを一発かます。昔からあるよね。食肉工場におけるブラックジョーク。

弟子「24年前からですよ。絶対ボクら、加ト吉の冷凍食品とか食べてしまってますもん」
自分「おう。そりゃそうや。母親が作ってくれた弁当に入っていたはず」
弟子「気持ち悪いっスね〜」
自分「母親の弁当だけやなくって、弁当屋の弁当もそうやろ」
弟子「ミートボールとかも色んな肉が入っていたそうですよ」
自分「ラビットボールとかか?(笑)」
弟子「(笑)・・・何でも出来ますよね・・・・・」
自分「アニマルボールやな!」

(一同爆笑)

弟子「笑えませんよ!(爆笑)」
自分「笑っとるがな!(爆笑)」
弟子「アニマルボール!」
自分「おう、これからミートボールはアニマルボールと呼ぶように! ええな!」
弟子一同「はい!」

というわけで、うちの研究室では今後、ミートボールのことをアニマルボールと呼ぶことに相成りました。和名は『獣玉(けものだま)』とでもしておきましょうか。音韻的に「ケダモノ」っぽくてオゾロシイ。

我がスタッフも子育てのシーンで使うことになるでしょう。

子ども「お弁当にはミートボール入れてね!」
母 親「え? アニマルボールのこと?」
子ども「ミートボールだよ」
母 親「アニマルボールよ、色んな獣の肉が混ざってるの」
子ども「あにまるぼーる?」
母 親「そう。アニマルボール。ケモノダマって言うの」
子ども「・・・・・・」
母 親「食べたい?」
子ども「・・・・・・・・・・やめとく

うーむ、暗い。暗いよなあ。コントとしては笑えるけども。

やっぱ、食肉偽造はいかんぜよ。

そういえば、コンビニ弁当の表示とかでも「牛肉等」とか書かれていると、「『等』ってなんやねん!」って思うもん。コンビニ弁当にはお世話になりっぱなしの自分には、これ、深刻な問題ですよ。

「牛肉5%、豚肉70%、鶏肉15%、兎肉5%、ミミズ5%」というふうに表示しろよな。

「人工着色料は使用していません」って書いてあるのも、こういう会社にかかれば何とでも。「人工着色料を使用するかわりに、牛の血を混ぜて赤黒くしています」ってことが可能やからね、ミートホープが見本を示してくれたように。確かに人工着色料ではないわな。

各社の報道も、最初は「コロッケなど」としか報道していなかったが、段々と具体的になってきたね。とうとう、子どもに人気の獣玉まで調査だってさ。

ブラックジョークすら現実になるこの世紀末。

けもの、けもの、けもの〜♪ けものーをー たべーるとー♪
あたま、あたま、あたま〜♪ あたまーがー けものだまー♪

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2007.06.19

ドメスティックバイオレンス(DV)について

今日は午前中の講義のトピックで、ドメスティックバイオレンス(以下、DV)について資料を見せつつ学生向けの話題を提供した。

自分のところは発達障害についての教育相談が専門なのに、ここ数年でDVの問題を抱えながら来所する親御さんが増えている。そんな状況では子どもへの治療どころではなくなるので、まずは夫婦の問題について解消するよう他の相談機関を紹介することにしている。

以下、講義の内容を一部紹介。

日本社会では「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言われていて、近親者間の暴力に警察が介入するのは消極的だった。

こういうところは、日本のテレビドラマや映画にも反映されている。思い出されるシーンとしては、女性が「私はもう、死んだ方がいいんでしょ! そうよ、私なんて必要ないんだわ! いいわよ、もう!」なんて興奮すると、目に余った男性が平手打ち。女性は「痛い、何するのよ!」などと怒るが、仕舞いには女性のほうが「ごめんなさい!」とか言って涙ながらに抱きつくシーン。

これが、アメリカのホームドラマだと笑える結末になる。男性が平手打ちするところまでは同じ。ところが、平手打ちされた女性の次のセリフが違う。「痛い、何するのよ! 精神病院で治療を受けてよ!」である。そして、本当にそのドラマは翌週から平手打ちした男性が、裁判を受けたり精神病院で集団療法を受ける展開になっていく。これ、本当の話。

まあ、これほど「近親者間の暴力」については文化差があるわけ。

でも、日本でもご存じの通り「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法、配偶者暴力防止法)」が平成13年10月に施行され、さらに「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の一部を改正する法律」が、平成16年12月に施行された。文化差はあるにしても、日本でもDV被害を許さないという考え方が定着してきた。

よく知られているのは、アメリカの心理学者ウォーカーの示したDVのサイクル。画像をクリックすれば拡大されます。

Dvcycle_2 「暴力の爆発期」・・・加害者は怒りのコントロールができなくなり、激しい暴力を振るってしまう。一方、被害者は緊張・恐怖・無力感を感じ、相手を受け入れてしまう。

「ハネムーン期」・・・加害者は「二度と暴力は振るわない」と誓い、実際に優しくなる。加害者が土下座したり泣いたりしながら、またプレゼントしてくれたりするので、被害者は今度こそ相手は変わるのではと期待する。

「暴力の蓄積期」・・・加害者の緊張が徐々に高まってくる。イライラしたりピリピリした雰囲気が現れ始め、被害者もそれを感じ取って緊張する。

ケースによっては、この「ハネムーン期」を経ずに「暴力の爆発」と「暴力の蓄積」を繰り返すこともある。

自分の経験では、DVについてはなるべく関わりたくない。お金を積まれてもお断りしたい。被害者は弁護士に相談するべきで、加害者は精神病院に通院するべきだと思う。

DV被害者への支援は、とても疲れるものだ。助けて欲しいと相談を持ちかけながら、こちらが救いの手を差しのばすと、「やっぱり○○○○のことを考えると○○○○○だから、もう少し様子を見たい」というパターンの多いこと。1年くらい相談に乗っても、自分と我が子を守るために弁護士に相談する決断をするまで何年もかかる場合が多い。

自分がDVを専門に仕事しているなら請け負うだろうが、この数年の時間に犠牲になるのは子どもらである。それを見るのが忍びない。いくら「放置していたら子どもにとって良くないですよ」と助言したところで、被害者はそれが分かっていてもすぐに行動に移せないことが多い。子どものこと、経済的な問題、実家の親の性格など、被害者を悩ませる事柄がいろいろあるのだ。

それほどDVというものは、被害者の気力・エネルギーを奪うものだといえる。

ちなみに、DVは身体的暴力に限らず、性的暴力、心理的暴力、言葉の暴力、経済的暴力、社会的隔離なども含まれる。

最近は、女性から男性への暴力も増えている。リビングにいる旦那にキャベツを投げるとか(結構、痛いと思う)、ビールを頭からぶっかけるとか(結構、冷たいと思う)、職場に電話して中傷するとか(結構、恥ずかしいと思う)、そういった話も聞く。自分は躊躇せず「そりゃアナタ、病気ですぜ」とキッパリと忠告して、精神科の受診を真剣に勧めている。

夫婦間において「イライラ感情に基づく暴力」を1発でも与えてしまったら、加害者は精神科へ通うこと。反省だけでは治りません。

ただし、漫才師がやるツッコミは「関係性」と「場の空気」という文脈で判断されるため、それが出来る夫婦は仲良しである。一方的な暴力による支配関係がDVなのであり、放置しているのは良くないことだ。

07619_2 講義が終わってから、学生らがメモを見せてくれた。板書だけでなく、奥田流の説明をマンガにしてるよ(笑)。すごい。本人に了承を得たので、画像アップ。ホームドラマの日米文化差の話が混じっていて微妙にニュアンスが違うけれども、そういう講義の受け方もあるんやと感心。画像をクリックすると拡大されます。

他にも、自分が「子煩悩パパ」のモノマネをしたら、それもマンガにしてたけど、ここでは割愛。どうも自分のモノマネは「あるある」ってな共感を呼ぶようで、リアル過ぎるみたい(苦笑)。ま、それだけリアルで子どもや親と接しているからとも言う。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2007.06.07

「ライブ手術」のインフォームド・コンセントは?

医師研修の目的で、実演手術が行われること自体、通常のことである。

ただ、今回のことはよく分からない。というか、意味のない報道なので何とも言い難い。

まずは、読売新聞。

愛知の病院、実演手術の患者2日後に死亡…昨年9月
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070606ik02.htm

 愛知県豊橋市の循環器系疾患の専門病院「豊橋ハートセンター」で昨年9月、医師の研修を目的としたテレビ中継の実演手術をしている最中に、患者の容体が急変し、2日後に死亡していたことが5日わかった。
 日本心臓血管外科学会は調査委員会を設け、中継手術の運用指針案の作成を進めている。
 病院によると、昨年9月23日、愛知県内の男性患者(63)が、心臓に近い血管にこぶができる胸腹部大動脈瘤(りゅう)の手術を受けた様子が、神戸市内の会場に集まった医師らにテレビ中継された。しかし、手術の最中にこぶが破裂し、中継をやめて処置が行われたが、男性は2日後に死亡した。
 調査委員会では会場から執刀医に質問ができる形式だったことなどから、報告書で〈1〉見学の医師から質問が出たことで、執刀医の集中力を損なった可能性がある〈2〉ショー的な要素があったことが否定できない〈3〉運用指針作成の必要性——などを指摘。調査委員長の八木原俊克・国立循環器病センター副院長は、「技術や知識の普及は大切だが、ストレスのかかる難度の高い手術が中継に適しているかどうかを判断する基準などについて、慎重に考える必要がある」としている。
 これに対し豊橋ハートセンターの大川育秀・副院長は、「心臓血管外科の第一人者といわれる医師が執刀しており、実演手術との因果関係はないと信じている。手術の危険性については事前に患者に説明して納得してもらっていた。あくまで医師の研修を目的とした実演手術で、ショー的要素はない」と話している。
(2007年6月6日  読売新聞)

これじゃ、よく分からない。調査委員会は「質問応答しながらの実演手術の危険性」を示唆しているのに、病院側は「手術の危険性」について答えている。まったく噛み合っていない。自分が新聞記者なら、「そうじゃなくって、患者に実演手術に伴う危険性は説明していたのか?」と質問する。だから、この記事では何も分からない。

それに対し、朝日新聞の記事はもう少し詳しい。

「ライブ手術」で患者が死亡 愛知で昨年9月
http://www.asahi.com/national/update/0605/TKY200706050215.html
2007年06月05日15時23分

 医師の研修を目的としたライブ(実演)手術で昨年9月、患者の死亡する事故があったことがわかった。関連する日本心臓血管外科学会(高本真一理事長)は調査委員会(委員長=八木原俊克・国立循環器病センター副院長)を設け、残された映像などの調査を実施した。同学会は委員会の報告をもとに、ライブ手術の指針を作る予定だ。
 事故が起きたのは愛知県内の病院。心臓から出た太い血管にこぶのある胸腹部大動脈瘤(りゅう)患者について、他病院の心臓血管専門医がこぶの破裂を防ぐための手術を執刀する様子が、兵庫県内の別会場の医師らにライブ中継された。
 ところが、その最中にこぶが破裂。中継をやめて緊急処置が施されたが患者は2日後に亡くなった。ライブ手術を主催した研究会の世話人から学会に調査依頼があり、委員会が発足した。
 病院がカルテ提出などを断ったため、調査委は映像など限られた資料から判断した。その結果、中継を見ていた医師たちから手術法への異論が出て、執刀医は反論しながら手術していたことがわかった。また、全国平均で死亡率19%の手術なのに、執刀医とは別の医師が「5%」と患者に説明していた。
 調査委は、死亡率の高い疾患を選んだことなど企画・運営に「ショー的な要素」が否定できず、手術中にライブ会場から自由に質問・議論できる形式は、執刀医の集中力を損なった可能性が否定できないとした。また死亡率などの説明に関するインフォームド・コンセント(十分な説明と同意)には「問題がある」とし、患者の安全確保対策や、指針の必要性を提言している。
 病院側は朝日新聞に「難手術だからライブの意義がある。プロだから、見られていても実力は出せる。医療ミスではなく起こりうる合併症と考えており、ご遺族には納得していただいた。委員会の調査については、何百万円かの調査費を負担するよう求められたので断った」と答えた。

この記事で、死亡率の高さを実際よりも低く患者に説明したとある。こうした場合、病院側は「この手術を患者にどうしても受けてもらいたい理由があった」と指摘されても仕方なかろう。

しかし、この記事でさえ、インフォームド・コンセントの問題が「手術自体の死亡率」について指摘されているのみで、「(質疑応答しながらの)実演手術の危険性」についてはどうだったのか確認されていない。もちろん、まさか実演手術をすることを患者に言わなかったなどということはありえないだろう。

そういうことから、今回の報道を素朴に理解するとすれば、調査委員会の報告書通りの理解の仕方でよいのかもしれない。ただし、頭ごなしに「実演手術は危ないから駄目だ」というような方向に持って行かないほうがよい。医学というか、医術の進歩のためには必要なことであるからだ。

ただ、一つだけ言わせてもらえば、病院側あるいは医師に傲慢な気持ちがあったのではないか。病院側は、患者が亡くなった今でさえ「プロだから見られていても実力が出せる」などとコメントしている。それでは、そうコメントした方の子どもや孫が同じような難手術を必要としたとき、同じように「質疑応答を同時並行するライブ手術」に協力するのか、と聞きたくなる。

正直な医者ならば、外科医が肉親の盲腸すら切れない、歯科医が肉親の抜歯すら出来ないことを告白する。自分はこれをもっともなことだと共感できる。

普段、自分も親御さんの前で「絶対に治してあげるよ」と断言してあげるような場合も多々あるが、しかし今でもその当日前の晩からの緊張感と静粛なる気持ちに変化はない。つまり、自分の仕事をなめるようなことはしたことがない。

こうした姿勢は、シアトルマリナーズのイチロー選手も同じだと思う。バッターボックスに立つときに、集中力を最大化させているに決まっている。あれだけ結果を残している偉大なプロでも、1打席ごと1球ごとに全神経を研ぎ澄まして臨んでいるはずだ。だから、試合のない日に彼がどんな軽いことを言ったとしても、それと打席での姿勢はまったく異なるものと考えなければならない。

「プロだから見られていても実力が出せる」、「プロだからお話ししながらでも実力が出せる」、「プロだから」、「プロだから」という言葉からは、微塵もプロフェッショナリズムを感じない。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2006.11.12

高校の単位不足は割引のくせに、NHKの受信料不払いは割増というデタラメ。

だから、言うたやろ。何をデタラメ言うとるねん、このドアホ! 大人の都合で『義務』を語るな!

自分が言うていたことってのはこれのことよ。高校必修単位偽装事件のこと。

今回の必修単位偽造事件。これを「大目にみる」ならば、年金未納も大目にみてやればいかがか。法律でNHKの受信料を義務化するのも、美しくないからやめておけ。

「国民からお金は納めていただくが、必修単位は修めて頂かなくても構いません」って宣言しとるようなもんやで!

上記のエントリーで提案した『仮卒業』のアイデアはそれなりに評価されたようだ。文科省の『心ある』お役人さんからも、「先生のご提案のような路線で行くという話もあったのですが、与党からかなり強い圧力に押し切られてしまいました」とメールをいただいた。

さて、NHKの受信料の話。

NHK受信料、義務化の際は延滞金・割増制度も検討
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20061110i206.htm

 菅総務相は10日の閣議後会見で、総務省が検討しているNHKの受信料支払い義務化に関し、支払いが滞っている視聴者に料金を上乗せする延滞金制度や、不正に支払いをごまかした場合の割増制度などを検討する方針を示した
 現行の放送法は、視聴者にNHKとの受信契約を結ぶことを義務づけているだけで、支払い義務はNHKの受信規約に示されている。
 菅総務相は、「義務化の(放送法の改正案に盛り込むかどうか)結論は出していないが、(延滞金、割増制度は)今の受信規約に入っている」と述べ、義務化の際は放送法に含める考えを示した。
 また、「受信料を義務化する場合は、国民の理解を得られるようなことをやらないといけない」とし、NHK職員による不祥事の再発防止策や、子会社整理などの合理化が必要との認識を示した。
(2006年11月10日13時36分  読売新聞)

だからドアホかって!

太字にした部分を、高校の単位偽装事件におきかえてみよう。

学習指導要領の必修科目に関し、単位修得が滞っている高校と生徒に必修単位を上乗せする延滞単位制度や、不正に履修単位をごまかした場合の割増制度などを検討する方針を示した。

示してくれよ、頼むから。NHK受信料の義務化と同じ論理でいけば、履修単位をごまかしたならば、必修単位を上乗せすることを検討しなければならん。なのに、『救済措置』などと言って単位不足を大目にみることにしたやんけ。やってることがデタラメやってことが分からんのか? お前らに『義務』なんぞ語る資格は無い。

デタラメな大人の言う「子どものため」とか「救済を」なんてのは、まったく子どものためになってないんやで。ネクタイ締めて偉そうな肩書きをぶらさげてな、一般人を騙すことはできても、自分はそんなドアホーでデタラメ&綺麗事だらけの大人なんぞ、すぐに見抜いてしまう。自分、小学生の頃から大人のデタラメを指摘しては殴られていたからな。

ったく、薄っぺらい奴らが多いんやから。自分に近づくなよ、近づくとぶっ飛ばすぞ。

 

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2006.11.01

城内実ブログから。

このブログの読者なら、城内実さんを知っていますね。郵政解散選挙で、刺客を送られて落選させられた若手議員さん。久しぶりにブログをのぞいたら良い記事がいっぱい。

子供のしつけ

 今日の夜、家に帰ってきて小学校一年生の長男と幼稚園生の次男と子供部屋の片付けを一緒にした。子供たちは折り紙が好きなので床に折り紙が散乱していた。また、本もあっちこっちにころがっている。足の踏み場もない。
 折り紙については、一枚一枚大切に使いなさい、本もきちんと本棚に入れて決して足で踏んではいけないよと教えた。当たり前のことでも毎日叱ってあげる時間がないのでしつけがおろそかになっていた。が、たまに叱ると子供たちもしっかりと父親の言うことを聞く。
 我が家は、私が忙しさにかまけて子供のしつけは妻にまかせっきり、まるで母子家庭のような環境にある。、妻が父親代わりに子供たちを叱っているが、本来の家庭は父親が厳しく、母親は優しく子供たちを育てるという役割分担が出来ている。
 いくら忙しいといっても時間はいくらでも作れる。今日からしっかりと子供たちと対面して時には厳しく、時には優しく接していきたいと思う。
10月18日(水)

城内さんのセンスはすばらしいと思う。我が子に「叱ってあげる時間がおろそかになっていた」というのだ。そうなんですよね、『叱る』っていうのが愛情なんですよね。ところが、最近の親御さんを見てると『叱る』というよりも『怒る』。『愛情』というよりも『感情』的になっているだけ。

子どもを叱る。そのためには、親は自分の時間を子どもに費やさなければならない。叱った後のフォローも大切だから、少なくとも1時間は対峙しなきゃならん。親子で話し合う時間をしっかり作る。だから、叱られるほうよりも、叱るほうが大変なんだよね。教育もそうだよ。学生を叱らなければならないときがある。最近は、親にすら叱られたこともない学生が多いから、どうしても叱らなきゃならんときは2時間以上、時間が取られることもある。

昔、何だったか読んだ本で印象に残っているのが、夏目漱石先生。生徒を叱るときは、「生徒が泣くまで叱った」そうだ。当時の自分は「これ、すばらしいやん!」と思ったし、今でもそう思う。

近々、子育てについての自著を出す予定。城内さんの何気ない記事を読んでいると、「まだまだ捨てたもんやないな」と思ったりした。

もう一つ紹介。

夕飯

 今日地元のある地区を挨拶廻りした。日もくれて暗くなったので、住宅密集地を避けて浜名湖の沿岸部の通りの集落を西から東へ一件一件廻ることにした。
 五件目くらいのお宅の玄関に入ったら、いきなり何で「うちの敷居をまたいだのか。おまえなんかとっとと帰れ。」と言われた。その方(Y氏)曰く、熊谷弘元代議士を10年以上応援し、その後私の選挙も応援してくれて、前回の選挙で何日も地元や知り合いを頼んで歩いてくれたという。私は無礼にも、落選して一年経って初めてこの方に挨拶に来たわけである。その方は浜名湖で漁師をしており、また畑を持っていて農業にも携わっている大正生まれの80歳の方である。見た目はどう見ても60代くらいにしか見えないが、日焼けした顔には人生のさまざまな苦労を経験した素晴らしい男の顔がある。
 いろいろとお説教を聞かされたが、人生の先輩からの言葉は重みがある。30分以上お小言を玄関先で聞いていると、おいしそうな夕餉のにおいがした。「台所から良いにおいがしますね」と言うと、「おまえ飯食っていけ」という。ちょうどおなかもすいていたので、24歳の良く働く秘書のN君と一緒にごちそうになった。Yさん曰く、「ろくなものがないが食べていけ」と言われた。長野県でとれたきゃらぶきや金山寺味噌、自家製のらっきょう、梅干し、鯖の味噌煮などなど本当においしかった。お米も自家製の新米だからおいしい。ついおかわりをした。しまいにはおかわりのごはんもすっかりなくなった。
 私はどちらかというと、美食家ではない。粗食をむねとするが、ある意味では贅沢である。お米や野菜も支援者の方が丹誠込めてつくった最高のものをいただいているし、味噌や醤油も小さなお店がつくっているものをわけてもらっている。
 飽食の時代にあって、一番贅沢なのは、おいしいお米とおいしい水ではないだろうか。もっと贅沢なのは、おいしいお米と水でつくったお酒である。おいしいお米があれば、ちょっとした漬け物で充分である。お茶もおいしい山の水があれば都会で飲むよりも100倍おいしい
 Yさんのお宅を出る際に、お米を半俵(約30キロ)いただいた。苦労して収穫したお米を頂いたわけである。本当にうれしい。私も、見よう見まねで田植えをし、収穫もした。しかし、毎日毎日、作物をしっかり育てている本職の方々にはかなわない。頭が下がる思いである。
 こうした一生懸命農作業や漁業にいそしんでいらっしゃる方々のためにも、しっかりとした血の通った政治をしていきたい。
 Yさん、おいしい夕ご飯ありがとう。
10月31日(火)

城内さんの記事を読むと、ホッとする。最近、あまりにもメディアも政治もひどくてイライラしていた。安倍さんのやってることからは『美しい国づくり』を感じない。一方、城内さんの感覚には『美しい国』を感じることができる。『郷土愛』を自然に感じることができるからだ。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2006.10.25

児童相談所の職員に求められること

京都で3歳児が同居の女に殺された事件。虐待の強い疑いがあるにもかかわらず、しかるべき人間が何も出来ず見殺してしまった。

京都・3歳餓死 「おむつ取れずしつけ」同居の女、供述
http://www.asahi.com/national/update/1023/OSK200610230051.html
2006年10月23日15時24分

 京都府長岡京市の佐々木拓夢ちゃん(3)が父親と同居の女からの虐待で餓死した事件で、拓夢ちゃんが昨年6月に受けた健診時の体重は標準の11キロ台だったことがわかった。死亡時にはこれより約4キロ少ない約7キロで、3歳児平均の半分ほどだった。拓夢ちゃんの3歳の誕生日は今年9月1日で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された無職西村知子容疑者(39)が同月中旬ごろから食事を与えなくなったと供述していることから、向日町署は誕生日以降に虐待をエスカレートさせたとみている。同署は、同容疑で逮捕した運送業の父佐々木貴正容疑者(28)の同市西の京の自宅を現場検証した。
 調べによると、拓夢ちゃんは昨年6月23日、生後1歳8カ月以上の子どもが受ける長岡京市の健診を受けた。体重は11キロ強、身長は78センチで、いずれも標準だった。04年1月の4カ月児健診では体重7.5キロ、身長63センチでこれも標準の範囲内だったという。
 調べに対し、西村容疑者は「3歳になったのにおむつが取れないので、9月15日ごろからしつけとして食事を与えなかった」と供述。以降は4〜5日に1度、コーンフレークを食べさせたが、9月21〜28日にはほとんど何も食べさせなかった。
 西村容疑者は、拓夢ちゃんの死亡が確認された前日の10月21日夜に「ヨーグルトを与えた」と供述している。一方、佐々木容疑者は「もうやめとけ」「そんなんしたら死ぬぞ」と西村容疑者を注意したことがあったと話しているという。
 同署は、長女(6)が3月に保護された際に空腹を訴えて「ごはん、食べてない」と話していたことから、拓夢ちゃんに対しても以前から食事を与えない虐待があったのではないかとみている。

もちろん、こんなものは「しつけ」ではない。3歳の子どもに、4日に1度しか食べさせなかったって? それは、拷問による殺人だろう。

この事件、児童相談所の職員は電話対応しか行っておらず、電話で養育者の話を聞いただけで自宅への訪問は行っていなかったそうだ。いつもの児相の悪いパターン。何年も、何年も前から言ってるんやけども。アンテナの精度が悪いのか、危機感が無いのか(「時間がない、人手がない」とは言わせんぞ)。

6歳の長女の保護歴があるんだったら、ことさら訪問機会を増やすべきなのは当たり前のことではないか。今のところ法的に、児相の職員しか自宅に乗り込めないねんからな。

継父や継母による『連れ子』への虐待のリスクも高いが、『同居の大人』の場合はもっとリスクが高いだろう。どちらかが子連れの男女が付き合い始めるときには、「可愛いねえ」と言ってみるものなのだが、相当な覚悟がなければなかなかうまくいかないもの。大人の都合だけで、すぐに子どもの存在は邪魔になる。子どもっていうのは、破壊的存在なんだから。壊すし、汚す。それが子どもなの。

実の父親だって、結局は我が子を守りきれなかった。都合の良い女に任せていたのだろう。父親も自分の都合だけ。同居の女も都合が悪くなれば子どもを殺す。大人の都合でやることは、「しつけ」なんかではない。

日本人は『血縁』を重視するところがある。「子どもは血のつながった親元で育つべきである、たとえどんな親であっても」という感覚。自分はこの「たとえどんな親であっても」という部分を完全否定する。つい先日の里親についてのエントリーもヒントにして欲しい。自分の考えは、「まともな親業が出来ない親ならば、血がつながらなくても親らしいことをしてくれる親元で育つ方が子どものためになる」ということだ。

子どもを直接見ること。家庭に入り込むこと。親に直接会うこと。一人で判断せず、情報を共有すること。過去の事例から学ぶこと。これらは児童相談所の職員が最低限行うべきタスクリストだ。

もちろん、児相職員がもっと家庭に介入できるようにするために必要な法改正はすみやかに実施しないといかん。何をどうすべきか、自分には具体案がある。ブログには書かない。だって、学会でも提案してきたやん。しかるべき立場の人間が、「有識者でない」自分の意見なんぞ無視しているのか、理解が悪いのかどっちかなんやろな。

現行の法律で自ら身動き出来にくくなってるのに、新しいシステムをとなると取り入れようとしない。悪い意味での『お役人さん』『公務員』ですな。

辛口なことを書いているけど、本当は自分は応援したい気持ちで一杯なんよ。わが国の子どもを守るために、そう思っている。ところが、この10年間を振り返ってみても、自分の所に自主的に勉強に来られた方々は、親、教師、医師、看護師、保育士、心理士、弁護士、マスコミなどだった。児童相談所の職員は、学会で見かけることはあるが、一度たりとも来ないんよね。辛口になるのも仕方ないわな。

子どものことをすべて親に任せるべきではない! 子どもは社会で守るものなのだ。

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Posted by 奥田健次 社会 |

2006.10.13

里親について考えてほしい

日本の児童虐待に対する取り組みは最低である。多くの専門家の危機感の無さも問題だが、自分は法整備の問題が大きいと学会等で主張してきた。そして、別の問題として自分が指摘してきたのが『里親不足』である。自分としては甚だ悔しいが、アメリカの国として子どもを守るの精神と比べると、日本は全然ダメな現状である。

マドンナ、アフリカの男の子を養子に
http://www.sanspo.com/sokuho/1012sokuho005.html

 米人気歌手マドンナが10日、アフリカ南部マラウイの男児(1)を養子縁組する申請をした。女性・児童省の高官が11日、共同通信に語った。
 高官によると、男児の母親は出産直後に死亡。父親は生存しているが、男児を養う経済力がなく、孤児施設に預けていた。
 マラウイの法律は、養子縁組の際、子どもとともに1年半、マラウイに滞在するよう里親候補に義務付けているが、マドンナには、例外措置が認められる可能性が高いとみられている。
 マドンナは4日からマラウイに滞在中。「男児を希望」との要望を受けた同国政府側があらかじめ“養子候補”を選考、マドンナはその中から選んだという。
 マラウイなどサハラ砂漠以南のアフリカは、エイズ禍が深刻。マドンナはマラウイの孤児支援のため300万ドル(約3億6000万円)以上を集めたいと表明していた。(共同)

またマドンナですよ。自分はマドンナのことは、携帯電話のことで取り上げたものだから、改めて敬服するのである。

日本人は、わが子の子育てを終えたら、孫遊び。または、ペットを飼う。こんな感じ。欧米人は、血の繋がらない孤児を引き取って里親になろうとする人が多い。国際比較調査でも歴然の差である。

「里親不足と児童虐待にどういう関係があんの?」って言う人は、もう少し勉強して下さい。ドキュメンタリー番組とか本とか読んでいても、何も見えて来ないよ。特に、アメリカの虐待予防の論文なんかを読むと、そもそもの発想が日本とは違うんやから。この話を、児童相談所や鑑別所他、法務省関係の人にしても「ぽか〜ん」ってしていて、まったくどうにも思考停止状態にみえる。

勉強したい人は、まずはこれだけでも読んでみて。多分、他に類を見ないであろう視点から書いたものなので、虐待に取り組んでいる人はちゃんと引用できるほど読みこなしていただきたい。

奥田健次(2001)子どもへの虐待に対する積極的対応のために−応用行動分析学による支援の可能性−.犯罪心理学研究, 39, 188-191.

「abuse2001.pdf」をダウンロード

もう6年も前に書いたものか。予想通り、世の中、全然良くなっていない。

残念ながら、世の中で頭が良いと言われている人が実は全然ダメダメな奴らばかりなので、これからも悪くなるだろうと溜め息が出る。自分のようなアホな暴れ馬ひとりの力では、駄目なんですよ。

最後に、自分の親友(かなり年上の親友だが)たるアメリカ人のことを紹介しよう。彼は宣教師。里親になろうと、孤児院を何度も訪ねていた。孤児院には、たくさんの孤児がいた。その中から、一人だけ選ばなければならない。元気そうな子、聡明そうな子、明るく活発な子、愛嬌のある子。色んな子どもがいる。彼が選んだ子は、そのいずれの子でもなかった。一番、みすぼらしい服を着て、愛嬌も無いきかん坊で、孤児院でも問題児と言われた男の子の親になることに決めたのだ。これは実話である。彼の息子はすでに成人している。もちろん、思春期は激しく彼に反抗したときもあった。

自分は、これこそ『本物の子育て』ではないかと思っている。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会学ぶこと |

2006.10.02

給食費を払わない保護者

確かに。巡回とかで学校を回った際に給食を一緒に頂くが、驚くほどに量が少なくなっている。自分なんてラーメンの日に、給食のおばちゃんに「替え玉、1つ!」とお願いしているし(叱られるので、よい子は真似しないように・笑)。

給食費払わぬ親たち お金あっても「頼んだ覚えない」
http://www.sankei.co.jp/news/061001/sha002.htm

 家計にゆとりがあるのに給食費を払わない保護者が増えている。あまりの悪質ぶりに、法的措置を取る自治体が相次ぐ。未納分を学校側が立て替えたり、給食の質や量を下げて対応している事実は、教育界では“公然の秘密”。生活保護に上積みされた給食費を別の出費に流用する保護者もいるほどで、きちんと払っている保護者や教職員たちから非難の声が上がっている。(池田証志)
 「高級外車を乗り回し、携帯電話に何万円も払っているのに、給食費は払わない保護者がいる」。文部科学省にはこんな報告が相次いで寄せられている。外車に乗るような世帯だけではない。国や自治体は所得により生活保護に給食費分を上乗せして支給しているが、それでも給食費を滞納する保護者も多いという
 小学校(低学年)で月3900円、中学校で月4500円の給食費(文科省発表の全国平均)。宇都宮市は9月12日、給食費を滞納している保護者38人に、支払い督促を宇都宮簡裁に申し立てた。4月には仙台市が、翌5月には北海道根室市が同様の措置を取っている。支払いに応じなければ、裁判所による差し押さえの処分が下ることになる。
 宇都宮市の調べでは、5月1日時点で、702人分の給食費が3カ月以上未納で滞納総額は3290万円。中学校21校中20校、小学校59校のうち40校で未納者がいた。未納者がいない学校の方が少なかった。
 北海道芦別市では昨年3月、支払い能力がありながら支払う意思がない「特定滞納者」に行政サービスの一部停止や住所、氏名の公表などを認める条例を可決した。
 佐賀県多久市では一昨年、給食費の納付を約束する保証人付きの「確約書」を全保護者に求めた(昨年度で廃止)。山梨県笛吹市でも「連絡なしに滞納した場合は給食停止」という同意書を保護者に提出させた。
 広島県や東京都でも悪質な未納事案が横行。学校側の再三の説得にも支払いに応じず、教員がポケットマネーで負担した例は日常茶飯事。教師や校長、PTAの役員が給食費を立て替えたものの、子供たちが卒業した後に踏み倒されてしまった例が絶えない。
 各自治体は、徴収員の配置やプリペイド方式の採用など“あの手この手”で踏み倒し防止に躍起だが、滞納する保護者の多くが「義務教育だから払いたくない」の一点張り。なかには「給食を出せと頼んだ覚えはない!」「給食を止められるものなら止めてみろ!」などとすごむ保護者もいるという。
 東京都内のある中学では、1人当たりの給食の予算は1日280円だったが、260円分に抑えざるを得なくなった。給食費の未納は、給食の質や量を低下させるという事態を招いている
 学校給食法は、子供たちに給食を提供するよう自治体に「努めなければならない」と努力義務を規定。そのための設備や調理員の人件費は自治体が負担するが、食材費は保護者が負担するよう定めている。文科省学校健康教育課では「結局は保護者のモラルの問題。学校を通じて給食は自己負担であることへの理解を求めるしかない」と話している。

まあ、こんな話はずっと前から知っていますがね。何を今さら。給食で「ごちそうさま」を言わせない保護者が増えるのも分かるってもんだね。そりゃ、こういうことでしょう。「うちは、きちんと払ってるザマス。なのに、○○さん宅は払ってないのに給食を食べてるのはずるいザマス!」ってなもんやね。いずれにしても、いやしい話だが。

とにかくモラルがどうとか言ってるけど、そういうのは戦後からガタガタに崩れているのは周知の事実。「やってもらって当たり前」という感覚があるんでしょうな。

そういう心根ではいつまで経っても世の中に対する不満しか感じないだろう。親子共に、幸せにはなれないだろう。幸せとは量ではかるものではなく、その人自身の感じ方だから。幸せや感謝を感じることが出来なければ、一時的に満たされることはあってもすぐに不満を感じるものだ。

損得勘定で物事を判断する人は、気の毒だなと思う。5、6年前だったか、雑誌のインタビューでそういう話をしたことがある。子育ての基本ってシンプルなものだ。自分の場合は、「ありがとう」と「ごめんなさい」。この2つが自然に出るようにすることだけ。これを心から言えるようになるのって、実は一番人間にとって難しいことだと思うね。子どもだけの課題ではなく、大人も含めた問いかけ。

伊吹さん、なんとかしてね。ってか、これは厚生労働省にも頑張ってもらわなきゃ。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2006.09.24

非ジャーナリスト宣言!(笑)

自分の仕事のほうで来てるって言ってるのに、オフィス・マツナガさんったらこんな記事(『奥田健次氏、タイに突入!・・・・まけた!』)を書いちゃうんだもん、参りましたよ(笑)。「いいレポート待ってます」って言われても・・・。自分はシロウトですってのに。

でも、現地に来て現地の方々に聞いてみると雰囲気がよく理解できる。

今日も仕事の行き帰りに、所々で迷彩服を着た兵が2人組でいるのを見かけた。肩から小銃を下げているのは物々しいけれども、その回りでは市民が普段と変わらない生活をしている。中には、子どもと記念撮影に応じてくれる兵もいるそうだ。小銃の先には、黄色くて可憐なリボンが結ばれている。昨日のエントリーにも書いたように、黄色は国王への敬愛の証だ。

現地で噂されていることはこうだ。タクシン首相は国王の子どもらに多額の金を貸しているそうだ。だから国王もタクシン首相には一目置かざるを得ない。調子に乗ったタクシン首相、国王よりも圧倒的な権力を握ってしまった。今でも、タイ北部においてはタクシン派もたくさんいる。バンコク市内でもタクシン派と非タクシン派が口論の末、大喧嘩になることもあるそうだ。

それでも街の中が穏やかな生活をしていられるのは、やはり国王に対する尊敬の念が強いからだ。政治的には対立していても、毎日朝8時と夕方6時には直立不動の姿勢で国歌が流れている間、敬礼するのだ。どんなに朝ラッシュで急いでいても、飯を食っていても、喧嘩していても、その時間だけは直立不動で国王に敬礼する(そうしなければ、不敬罪で逮捕されることもある)。現地人に言わせれば、「この国は、プミポン国王で持っているようなもの」「今のプミポン国王が居なくなったら、ガタガタになるんじゃないか」なのである。『国王の権威』とは、すばらしいものだ。

ただ、時間が経つと情勢は変わるものだ。最初、タイ国内世論はクーデター支持が圧倒的多数だった(『タイ陸軍のクーデター、84%が支持 世論調査』asahi.comより)。しかし、国際的にはマイナスの印象ばかりが多く目立っており、ユーロやアメリカが「援助を見直す」ことを表明した辺りから国内世論も急速に変化しつつあるようだ(『国際社会の批判やまず、首相選出前倒しへ タイ』asahi.comより)。

ただね。「民主主義に対する暴力だ」とだけヒステリックに叫ぶ気はしないんよなあ。確かに、クーデターは過激なやり方ではあるだろう。でも、自分は権威ある君主のもとの立憲君主制ってのは好きやなあ。「そんなもんキライ!」って人は、当ブログに来てもらう必要はない。アメさんって立憲君主国は大っキライなんやろうかねえ(笑)。

やはり、権威あるものの前で敬虔な気持ちになれるというのは大事だと思うよ。あ、ちなみに短絡的に激怒している一部の人には何を言っても無駄だろうが、『権威』と『権力』って違うからね。自分が言っているのは、“honor”とか“dignity”という意味でね。日本でこれに相当するのは当然、天皇陛下や皇族なのだ。

自分は『権威』は大切だと思っている。『権力』だけってのはキライ。子育ても教育も同じ。親や教師は、一定の権威を持つべきなのだ。本質的にはだらしない親や教師であっても子どもの前では権威者として振る舞え、なのだ。それが出来る人が少なくなっている。

タイ国内の話から、子育てや教育の話(自分のフィールド)に展開させてしまった自分は、ジャーナリストとしては失格でごわす(笑)。ここに、『非ジャーナリスト宣言』をします(爆)。

「権威に救われた。権威に背中を押された。権威に感動の涙を流した。権威は人を動かす。私たちは信じている、権威のチカラを。非ジャーナリスト宣言。奥田健次」

 

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関連記事:バンコクに来ています

Posted by 奥田健次 社会 |

2006.09.23

バンコクに来ています

実家に別れを告げて(笑)、ある程度の覚悟を決めてバンコクに来ています。ずっと前から予定を入れていたので、急にクーデターって言われてもね。政府から「行くな!」とまで言われると自粛したかもしれないけど、それほどでは無かったので来ました。まるでジャーナリストみたいですが。

ジャーナリストではなく、自分のいつもの仕事です。こちらの子ども達やご家族への支援です。

それにしても、タイで起きたクーデター。海外のメディアのほうが日本のそれよりも、やや深いと感じた。CNNのほうには、クーデターを主導したソンティ司令官がイスラム教徒であり、タイ国内にある問題のことについて示唆することが書かれている。

タイクーデター、国王が承認 選挙は1年以内
http://cnn.co.jp/world/CNN200609210003.html

2006.09.21
Web posted at:  17:33  JST
- CNN/AP/REUTERS

バンコク──タイのプミポン国王は20日、19日夜に無血クーデターを主導したイスラム教徒のソンティ陸軍司令官と面会した。国王はその後テレビで声明を発表し、今回のクーデターとソンティ司令官を承認したことを明らかにした。

首相代行となったソンティ司令官は、早期の文民政権復帰を約束し、1年以内に選挙を実施する意向を示した。また、クーデターを実行した軍や警察の幹部から成る「民主改革評議会」が、今のところタイ社会から全面的に支持されており、抵抗に遭っていないと述べた。

国連総会出席のためニューヨークに滞在中だったタクシン首相は、予定されていた演説を中止し、20日ロンドンに移動。英外務省は首相の入国が私的な訪問だと説明した。タクシン氏はロンドンで同行記者に対し、クーデターを全く予期していなかったと述べ、「わたしは首相としてタイを出国したが、今は失業者だ。家族とはまだ連絡を取っている。わたしはクーデターの実行者と何も問題はない」と語った。

タクシン氏が住宅物件を所有しているロンドンでの滞在を希望するか、訴追の可能性があるタイに帰国するかは不明。ソンティ司令官は、タクシン氏がタイに帰国しても問題はないとの姿勢を示す一方、同氏の首相職復帰はないと言明した。

ソンティ司令官と同様にイスラム教徒で、逃亡生活を送っている反政府勢力幹部ルクマン・B・リマ氏は21日、AP通信に電子メールでクーデター歓迎を表明した。ルクマン氏はソンティ司令官について、イスラム教徒が優勢のタイ南部が抱える真の問題を理解している唯一の人物だとしている。

タイの首都バンコク市内では20日午後、陸軍本部前に約500人の市民が集まり、「タクシンは出て行け」とシュプレヒコールを叫びながら軍への支持を表明。その一方、市内2カ所でタクシン派と反タクシン派の対立があり、衝突回避のため兵士が介入した。王宮や王宮前広場、陸軍本部、首相執務室がある政府庁舎前は、国王への敬愛を示す黄色いリボンを砲身に巻いた20台近い戦車で封鎖された。民主改革評議会は、タクシン氏の支持基盤である労働者や農民に冷静な対応を呼びかけ、無許可で5人以上の集会を開いた場合は戒厳令に基き6カ月の実刑が科せられると警告した。

英字紙ネーションによると、チッチャイ副首相やルアンロート国軍最高司令官など、タクシン氏に近い政府高官など数人が逮捕された。スダラット農業共同組合相は、家族とともにパリに渡航したとされる。

近く任命される予定の暫定首相には、タイ中央銀行のプリヤトーン総裁が有力視されているが、プリヤトーン総裁は「まだ打診されておらず、自分が候補になっているかも知らない」とコメントした。総裁は、外国為替市場で通貨バーツがクーデター直後に売られたものの、中銀の介入なく一夜で相場が回復したと指摘し、クーデターがタイに対する海外の信頼感に大きな影響を及ぼす可能性は低いとの認識を示した。

タクシン氏の渡航に同行しているタイ人実業家はニューヨークで、同氏がまだ権力をあきらめていないと発言。ただ、スラポン政府報道官は、「起きてしまったことは受け入れなければならない。われわれが早期に帰国することはないだろう」と悲観的な見方を示した。

なお、タイではクーデターを起こす場合、事前に国王にお伺いを立てておかなければいけない。いち早く『現役雑誌記者による、ブログ日記 オフィス・マツナガのBlog』さんで取り上げられていた。『ネットゲリラは潜水艦戦である。潜水艦に「前線」はない。自分に有利な時と場所で、戦闘を開始する。』さんの『クーデターの背景』より引用。

ちなみにタイのクーデターというのは勝手に起こせるものではない。事前に国王のところに聞きに行く。「まだ早い」と言われたら止めなきゃならない。今回は国王の許しが出たので、外遊の留守を狙ってクーデターを起こしたと思われる。さっそくTVでは「国王の承認のもとに」暫定政権を樹立したと語っているようだ。あくまでも、タイでは「国王の意志に反した」クーデターは起こせないのだよ。

http://news20.2ch.net/test/read.cgi/news/1158687916/926
分かりやすい進行表拾ってきた。 色んな意味で凄い国だな。

タイ式クーデター式次第
1)開会
2)決起部隊による首都制圧
3)国王陛下に対する忠誠の誓い  ←今ここ
4)決起部隊指揮権の奉還
5)国王陛下のお言葉
6)総選挙の布告
7)閉会

Bangkok2006 タイは、国王に対する敬愛の念が強い国である。自分も今回は黄色いTシャツ(以前、ルンピニースタジアムでムエタイ観戦したときに買ったやつです)。黄色は国王を褒め称える色だそうな。自分も敬意を込めて着ています。

自分は「民主主義を破壊するクーデターは許さない」とは言わないよ。日本でもし、男系維持できるのに女系天皇を擁立する政府があるならば、クーデターの一つでも起きるかもしれないし。『新・南北朝時代』が来るかもよ〜(小声)。 「民主主義だけは破壊しちゃいかん」って、誰が決めたよ? 民族の文化や伝統の破壊だって許されんよ。

さてと。ホテルから一歩も出たらいかんと身内に言われてたけども、ちょっくらセブンイレブンまで買い物に出かけましょっと(笑)。

イラクで襲撃され亡くなられた、ジャーナリストの橋田信介さん。自分はこの人のことを尊敬してます。でも、もっと尊敬しているのは橋田信介さんを支え続けた妻の幸子さん。こんなすごい女性がいるならば結婚してもいいかなー、なんて思ったりします。

Bangkok2006_1 【追記】
セブンイレブンで無事、買い物を済ませてきました。ついでに屋台でチキンも買いました。いつもと同じ、喧噪の街バンコクでした。屋台のおばちゃん、いつもは50バーツで2本程度しかくれないのに、タイ語の黄色い服を着ていたせいか4本もくれたよ。しかも20バーツ紙幣を3枚渡したのに、丁寧に10バーツお釣りをくれた。普段では、ありえませんっ!

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2006.09.06

【日は出ずる】祝・親王殿下ご誕生

涙が出るほど嬉しい日となった。衷心よりお慶び申し上げます。秋篠宮文仁親王殿下、同妃紀子殿下、誠におめでとうございます。

紀子さま、男のお子さまご出産−皇室41年ぶりhttp://www.sanspo.com/sokuho/0906sokuho003.html

秋篠宮文仁親王殿下(40)と同妃紀子殿下(39)の第3子が6日午前8時27分、東京都港区の愛育病院で誕生された。宮内庁によると、お子さまは親王(男児)で、体重は2558グラム。皇族としては初めてとなる帝王切開でのご出産となったが、母子ともにお元気という。皇室では昭和40年にお生まれになった秋篠宮さま以来、41年ぶりの男子で、天皇、皇后両陛下には皇太子さまの長女、愛子さま(4)に続く4人目の孫。お子さまのご誕生で皇族は皇后さまをはじめ22人となった。

ご出産の喜びは、すぐに天皇、皇后両陛下に伝えられ、両陛下は非常にお喜びのご様子だったという。

秋篠宮さまも大変安心して喜ばれ、長女の眞子さま(14)と二女の佳子さま(11)は初めて弟ができた喜びをかみしめられた。

皇室では秋篠宮さまのご誕生の後、9人続けて女子が誕生されていた。

お子さまの皇位継承順位は皇太子さま、秋篠宮さまに次ぐ第3位。第4位は常陸宮さま、第5位は三笠宮さま、第6位は寛仁親王殿下、第7位は桂宮さまとなる。

紀子さまは2月7日にご懐妊の兆候が確認され、宮内庁は同24日、妊娠3カ月目と正式発表。7月12日、宮内庁病院での検診で、胎盤が子宮口の一部をふさぐ「部分前置胎盤」の状態で帝王切開が必要と診断された。

★「おー」宮内庁に歓声響く−男子誕生に涙する職員も

出勤時間前で、まだ人の少ない宮内庁の廊下。テレビで速報が流れると、待機していた関係部署から「おーっ」と歓声が響き、職員が政府関係者や元皇族への連絡のため慌ただしく出入りを始めた。

天皇、皇后の身の回りの世話をする侍従職では朝早くから職員が出勤。ある職員は「これから側近は忙しくなる」と気を引き締めた。

職員の1人は「テレビで見ていて涙が出ました。やはりこの家は男の子が生まれないと…」と安心した様子。別の男性職員は「まだ典範改正の問題は残る。これからも議論されることになるだろう」と話した。

★海外メディアも相次ぎ速報−紀子さまの男子ご出産

秋篠宮妃紀子さまの男子ご出産について、主要海外メディアは6日、東京発の至急電などで相次いで報道した。

AP通信は日本時間の午前8時3分、共同通信の報道を引用する形で、紀子さまが病院の手術室に入られたことを速報。民放の速報を受け、同8時48分、「男子ご出産」と報道。皇位継承順位が第3位であることを紹介し、「継承問題のジレンマを緩和した」とした。

ロイター通信は同8時46分、男子ご出産を速報。「女性にも皇位継承を認めるかどうかの皇室典範改正論議は停滞するだろう」と伝えた。

英BBC放送のニュースチャンネルも同9時、「日本の皇室に41年ぶりに男子誕生」とトップ項目で伝え、東京特派員は「これで皇位継承の危機が解決したわけではない」とコメントした。(共同)

★「イッツ・ア・ボーイ」−米CNNも速報

【ワシントン5日共同】「イッツ・ア・ボーイ(男の子です)」。米CNNテレビは5日午後8時(日本時間6日午前9時)前に、秋篠宮妃紀子さまが男子をご出産したと速報、同盟国日本の皇位継承者の誕生に祝意を示した。

CNNなど米メディアは5日朝から、紀子さまご出産の経緯や皇太子妃雅子さまの健康状態などを振り返る、東京特派員のリポートなどを報道。

ご出産を受け、CNNの女性キャスターが「男子です」と声を弾ませると、同テレビの著名キャスターでジャーナリストのウルフ・ブリッツァー氏は「おめでとうございます」と笑顔で言葉を返した。

ただそれでも皇室をしっかりお守りしなければ、またぞろ有識者なんぞ引っ張り出してきて日本を人工国家に変えようとする動きが出てくるだろう。まったく油断は出来ない。

ただ今日9月6日は、日本全国あまねく広く慶びの祝杯を。

 

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2006.09.02

日本以外全部沈没

なんとまあ、痛快な映画が出来たことだろうか。映画鑑賞は趣味ではないが、筒井康隆さんは好きな作家なので、楽しみ。毒々しい筒井ワールドを堪能できるかもしれないね。

もちろんこの作品は、小松左京の小説『日本沈没』のパロディー。すでに、原典の『日本沈没』は映画になったばかりだが。ホント、良いタイミングだよ。

タイトルから笑えるぜ。日本以外全部沈没やで! 映画のロゴまでパロってるやん(笑)。

日 本 以 外 全 部 沈 没

うむ、新しい8字熟語みたい。

解説を引用しよう。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7116

もし、日本(北方領土、尖閣諸島、竹島も含む)だけを残して世界が沈んでしまったら?

壮大なスケールと奇想天外なアイデア、そして超過激シーンの連続で贈る驚天動地、空前絶後、抱腹絶倒の社会派SFパニック・スペクタクル、筒井康隆の伝説的傑作「日本以外全部沈没」を『いかレスラー』、『コアラ課長』の鬼才、河崎実が大胆に映画化!
政府関係者が顔をしかめ、映画関係者が眉をひそめ、在日外国人が激怒する。

2011年、原因不明の大規模な天変地異によってアメリカ大陸が一週間で海に沈んだ。一週間後、中国大陸が沈没を始め、その一週間後にはユーラシア大陸すべてが沈没、その2日後にアフリカ大陸、さらに翌日にはオーストラリア大陸が沈没、結局数週間で地球から日本以外のすべての陸地が沈没してしまった。やがて、小さな日本列島に世界中から、命からがら脱出に成功した難民たちが押し寄せた。人口の急増に伴い、食料は不足し、物価は高騰、失業率も急上昇、日本中で外国人犯罪が驚異的に多発した。政府は超法規的措置としてGAT<外人アタック・チーム>を組織し、不良外国人を次々に検挙し、国外追放した。やがて日本人は特権階級として増長し、外国人たちをこき使って搾取するようになる。

かつては日本に高圧的だったアメリカや中国、韓国の元国家元首までもが日本の首相の顔色をうかがい、機嫌をとって、いいなりになっていった。日本以外が全部沈没して3年、外国人たちの不満のマグマは爆発寸前だった…。(以下、略)

もちろんSFだからね。何でもアリ。

まさかこの映画で近隣諸国がクレーム付けたりせんやろね。ってか、また「ご注進」とかって、火を付けて回る新聞が出てくるのだろうか(笑)。

映画、あんまり見ないけど、時間あったら仕事の合間に見に行こうっと。ってか、まず小説を読んでみなきゃな。さんざん笑った後、少しだけ真面目に憂えてみることになるかもしれんけどね。

 

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2006.08.27

『デマ率』だってさ(笑)。

当ブログでは、嘘しか書かない(笑)。←いちいち解説はしませんよ。

ネット情報「ウソ発見器」 総務省が開発へ
http://www.asahi.com/national/update/0826/TKY200608260179.html
2006年08月26日15時41分

 真偽が見極め難いさまざまな情報が乱れ飛ぶインターネット。その中で、ウソや間違いらしい情報を自動的に洗い出し、ネットの利便性を高めるシステムの開発に総務省が乗り出す。ネット上にある関連深い別の情報を探し出し、比較参照することで、情報の「デマ率」などを示す。研究機関と協力し、2010年までの開発を目指す。07年度予算では、まず3億円を要求する。
 ネット上の情報は、何人もの目で事前に校閲された出版物などに比べ、誤った内容が少なくない。信頼性を確かめるには、利用者が他の情報と付き合わせるなどの作業を行うしか手がない。
 総務省が構築を目指すシステムは、この選別をコンピューターで自動的にやらせるものだ。ネット情報のウソや間違いの「発見器」といえる。
 完成すれば、ある情報のデマ率を調べたり、ネットで検索するときに信頼性のある順番に表示したりできるという。「この情報はデマ率95%ですが表示しますか」などという注意表示もできるようになる。
 扱う対象は、株式情報から国際情勢の解説、商品情報などさまざま。「この企業分析は適切か」「レバノン内政のこの記述は自然か」「オークションに出品されているこの外国電化製品の性能表示は本当か」などの疑問に答えられるようにするのが目標。
 開発の焦点は、インターネットのなかから信頼できる関連情報を見つけ出せるかどうかだ。そのために、知識を関連づけて書かれた内容の意味を正確に判定する技術や高度な自動翻訳技術などを編み出す必要がある。

思わず、笑ってしもたよ。「この情報はデマ率95%です」だって?

ならば、例えば政府の言う「小さな政府」が効率的と言うのは、デマ率何%なのよ。

ある種の立場の人間に利用される心配は無いのか? ってか、意図的でしょ? 政府にとって都合の良いネット情報などを「信頼性のある順番に表示」できるよなあ。

『信頼できる関連情報』の、「信頼できる」ってどういう定義なんかね。その信頼度って、誰がどういう定義で、どう判断するのか、どうか一つ教えておくんなまし。所詮は、翻訳ソフトと同じ程度の、役に立たないシロモノで終わりなんじゃない? この総務省が開発した『デマ率判定システム』の判定の信頼性はどうやって評価するのかねえ。

それで3億円の予算ですか。なかなか高価なオモチャですなあ(笑)。

 

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2006.08.10

非宗教法人化しても無宗教にはならない

麻生外務大臣の小論が発表され、いわゆる保守系にやや激震が走ったかのような様相を呈している。自分はどうもそれらと根本的に違うのかもしれない。靖国神社が非宗教法人になったとしても、靖国から宗教がなくなるわけではないと考えているのだ。

もともと陸海軍省管轄(国立)だった靖国神社(その前身は東京招魂社)は、戦後に陸海軍が解体されるとともに、国で管轄するよりも一宗教法人にしたほうが良いと『当時は』判断されたわけで、その結果、現在の宗教法人という形式をとることになった。戦後日本で、まさか(完全な)政教分離のカルトっぽい論議で、国内からこれほどまでに叩かれるなどと『当時は』想像も及ばなかったことだろう。

「宗教法人であるがゆえに政教分離の問題が生じる」というのが本当ならば、麻生氏のような提案も一理あると考えられる。靖国神社が、宗教法人でない別の特殊法人に変わること自体、自分は大きな失望感も感じないのだ。

靖国神社が、宗教法人以外の法人になっても(つまり国営に戻っても)、きっと遺族をはじめ多くの日本人は、靖国の社に行けばこれまでと同様に心静まって頭を垂れる気持ちになるだろう。靖国に参拝する国民が、神道のこと(作法)など分かっていなくても、そこで命を懸けて日本を守ろうとした先祖に思いを馳せることが大切なのではないか。思わず手を合わせてみても良いだろうし、麻生大臣のようにクリスチャンとして神に祈りを捧げることだってありえるだろう。

『宗教法人であるかないか』ということは形式上のことであって、自分はそこに拘る気持ちはない。日本人には、日本人らしい『信心』というものがあるのではないか。それこそ、「木々や路傍の石ひとつにさえカミが宿る」という考えが日本人らしさであって、それがゆるやかに神道となっていったという考え方がある。

どういうことかって言うと、こういうことだ。「あなた、宗教は神道ですか?」と聞かれて、「いいえ、特に宗教はありません」と答えた日本人がいるとする。こう答えた日本人ですら、ある岩のような碑の前で「ここで、この方が亡くなられました」と言われると、思わずその岩の中にその人がいるような気持ちになるだろう。クリスチャンでも、その岩の碑の中には何もいないと知識で分かっていても、日本人ならば、その場では思わず亡くなった方の存在を感じてしまうかもしれない。何も感じないのは、唯物論者だけではないだろうか。

そういう意味から、靖国神社が非宗教法人になることは構わない。非宗教法人になったとしても、日本人の信仰や信心だけは変わらないからだ。ただ、非宗教法人化することを『無宗教になった』という言い方はして欲しくない。いわゆる『神道祭祀』に拘る、本物の国家神道の信者においては、もちろん大きな懸念もあるだろう。だが、日本人の大半は、本物の神道信者というわけではなく、ゆるやかな神道的信心を持っているのが実際のところだろう。

非宗教法人になったら、(完全)政教分離しなきゃならんといって、別の施設に引っ越しさせるとか、鳥居を撤去するとか、そういう発想を持つ必要はない。そもそも『ゆるやか』なのが日本人なのだから、相田みつをじゃないけど「そのままでええがな」。宗教法人格を捨てたとて、信心は無くならんよ。信心も広い意味で宗教と考えるならば、宗教法人格でない宗教(信仰心)だってあるだろう。それも日本らしい

ただね、自分は絶対に許さないし、許しちゃいけないことがある。

それは、いわゆるA級戦犯の分祀。これはね、魔女狩りだよ。A級戦犯の汚名を着せられた上、天皇陛下と国のために犠牲になった先人に対して、戦後60年経過した現代日本人が欠席裁判をやっちゃいけない。何度も言うように、東京裁判で戦犯とされた人はA級だろうとBC級だろうとすべて国民の圧倒的支持を得て無罪となり、名誉回復することとなった(関連する決議すべて、国会で全会一致で決議された)。

それを、今日の国際情勢でもってご都合主義的に、今度は連合国ではなくて日本人が魔女狩りをやることなど、絶対にあってはいけない。我々を命懸けで守ってくれた先祖を、今度は我々が守らなけりゃならんのだ。もちろん、命懸けで。それができないならば、戦後日本人の民度がそこまで地に落ちたということ。平気で魔女狩りするのが日本人だということ

もし、麻生大臣がいわゆるA級戦犯をどうするか、などと分祀の議論を進めるならば、自分は決してそんな人物を支援しないだろう。

非宗教法人化。結構なことだ。だが、A級戦犯に対する二度目の魔女狩り裁判だけは絶対に許さない。

しかしね、ずっと懸念していたことだが、アメリカにおいては「ヤスクニごときで51番目の州(日本)が中国マーケットと喧嘩し続けるのは(アメリカの国益上)困る」という立 場が台頭してきている点。対米交渉路線の麻生氏の力が弱まり、対米追従路線の安倍氏の力が増してきていることが反映されているということだろうか。

そんな安倍氏の靖国参拝など、疑わしくって仕方がない。まあ、村山談話に基づく小泉首相の靖国参拝なんてものこそ不純な動機といえるわけで。最後の最後に、わざと8月15日に参拝する可能性があるね。ポスト小泉のために、わざと逆風を巻き起こしてあげるんだろう。ということは、もうすでに靖国解体計画が進行していると見ることもできるんだよな。実際、『ツギハギメモ』といい『東条文書の写し』といい、今年の『夏の風物詩』はもうなりふり構わずって感じでしょ。まあ、この辺でやめておく。

 

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関連記事:
高知新聞のアンチ靖国キャンペーン【画像】
【復刻】東條英機宣誓供述書
サンフランシスコ講和会議
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2006.08.08

高知新聞のアンチ靖国キャンペーン【画像】

Kochi060806_1 1コ前のエントリーで紹介した高知新聞の画像ね。まあ、無理矢理な解説やね。

画像をクリックすれば等倍になります。『靖国合祀は戦地死者』(高知新聞)。

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2006.07.30

手作業で作られる清涼飲料水の話

古き良き物が、どんどん消えていく。清涼飲料水ですら、悲しい思いがするのだ。

終戦後、アメリカからやってきた『バヤリースオレンヂ』はアサヒ飲料が買い取った。懐かしの『プラッシー』は武田。お米屋さんで売っていた。思えば、銭湯の冷蔵庫には、ちょっと不気味な、しかし不思議な魅力が漂っていた。

さて、この『ネーポン』は? 本当にこのまま消えてしまっていいのか?

これ以上、何も言わないので記事だけ読んでいただきたい。

中島らもを魅了した幻の「ネーポン」が存在しているらしい
http://www.sankei.co.jp/news/060729/bun074.htm

≪「とてもおいしかったと言っていいかもしれない」 中島らも「西方冗土」より≫
 「あの幻の『ネーポン』がまだ存在しているらしい」
 知り合いからこの話を聞いたのは、つい先日のことだった。ネーポンといえば、ネーブルとポンカンをかけたもので、オレンジ味のする瓶入りの清涼飲料水。テレビのバラエティー番組で取り上げられて一躍有名になり、故中島らももエッセー集「西方冗土」の中で、ネーポンとの出合いについて述べている。
 西方冗土の中でネーポンが飲める店として登場するのが喫茶店「アジアコーヒ日の出通り店」。「廃業した自転車修理屋」といった趣の店で、入り口に「ネーポンあります」の張り紙がしてあるという。
 『「ネーポン」を飲んだら、そのまま外界に帰れなくなるような、そんな気がしたのである』
 かの中島もあまりの怪しさに最初は飲むことを躊躇(ちゅうちょ)している。記者も結局、飲む機会には恵まれないままアジアコーヒは閉店。それとともにネーポンもなくなったものとばかり思っていた。
 その幻がまだ存在していたとは。どこで手に入れたのか、知り合いが持ってきてくれた空き瓶には、製造元として「ツルヤ食料品研究所」と記されている。住所は神戸市兵庫区。いてもたってもいられなくなり、さっそく訪ねてみた。
 お洒落(しゃれ)な街、神戸とはまた違った古い建物が並ぶ路地にツルヤはあった。しかし、入り口は固く閉ざされている。「やはりもう製造していないのか」。あきらめかけたその時、「右側奥へお回りください」との張り紙を見つけた。
 奥へ回ってみると、古びた機械が数台置かれた20畳ほどの部屋が見えた。工場というよりまさに「研究所」だ。「ごめんください」。声を出しても返事はない。思い切って中に入ってみると、年配の女性が一人でネーポンを作っていた。
 「ネーポンだ!」。興奮のあまり思わず声が出てしまった。この女性にツルヤを訪ねた理由を話すと、ネーポンを一本開けてくれた。
 『ネーポンは細長い瓶に入ったジュースだった。コップに注ぐと、瓶の底にたまっているおりのようなものが揺れ動いた』
 確かに揺れ動くなぞの物体が見える。中島の出合いを追体験。瓶には黄色4号の文字が。少しためらっていると、「果肉が沈殿してるだけやで」と、女性がひと言。こちらの気持ちを察したかのようだ。確かに瓶には「果汁10%」とある。テレビでは粉末を溶かした飲料ではないかと茶化(ちやか)され、ずいぶんとつらい思いをしたという。
 『よく冷えていて悪くはなかった。とてもおいしかったと言っていいかもしれない』
 中島が述べているとおりで、甘いのだが、決して嫌味はなく、本当においしかった。かつて駄菓子屋や銭湯で飲んだ懐かしい味だ。
 女性は上田安子さん(68)で、ネーポンを一人で作り続けているという。
 ツルヤがネーポンを作り始めたのは昭和38年ごろ。もともとは製菓店だったが、「安かろう悪かろう」がまかり通っていた清涼飲料水に風穴を開けようとネーポンを作り始めたらしい。瓶のデザインは多少変化したが、味は40年以上、まったく変わっていないという。ミカンの果汁を使って一本、一本ていねいに手作業で作られている
 ちなみにネーポンは、神戸・元町と大阪・都島の喫茶店に出荷しているらしい。今度はその喫茶店を探さないとと思っていると、上田さんから衝撃的なひと言が発せられた。
 「実はネーポンの製造、年内で終わるねん」
 え? やっと見つけたのに…。どうやら、「研究所」がマンションに建て替わるため、この機会に製造をやめるらしい。
 「後を継ぐ人もおらへんし、はっきりいってもうからん商売やから…。残念な気持ちもあるけどね」。年内は注文がある限りは製造を続けるという。
 昭和の原風景が残っている幻の「研究所」。というより、幻を探し求めてツルヤを訪ねたこと自体が、幻のような気がする。
(藤原直樹)
         ◇
≪おしながき≫
 西方冗土 関西人の行動や関西弁を縦横無尽、奇想天外に考察し、関西人にエールを送りつつ、ヨタを飛ばすエッセー集。
 ネーポンとの出合いはアジアコーヒで張り紙を見つけるところから始まる。一度は立ち去るのだが、その不思議な魅力には抗しがたく、再びアジアコーヒを訪ねていく…。その後のネーポンブームの火付け役となった。
【2006/07/29 大阪夕刊から】
(07/29 17:03)

 

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2006.06.04

非正社員雇用の問題について

今の景気回復というのは『見た目だけ』。そのからくりは、非正社員雇用である。

雇用増1年で79万人 9割以上が非正社員
≪25〜34歳、氷河期世代で顕著≫
http://www.sankei.co.jp/news/060604/kei026.htm

 景気回復に伴って雇用環境が改善する中で、この1年で増えた雇用者のうち、9割以上が非正社員であることが3日、総務省の調査でわかった。この結果、雇用者全体に占める非正社員の割合は3分の1にまで拡大し、とくに25〜34歳層の増加が顕著になっている。企業は固定費の増加につながる正社員の増員には依然として慎重な姿勢を示している格好であり、厚生労働省では企業に対して中途採用を含め、新卒以外にも若者層の正規雇用を求めていく方針だ。(福島徳)
 総務省が四半期ごとにまとめる労働力調査詳細結果の18年1〜3月期平均によると、就業者のうち、雇用者(役員を除く)は5002万人で、前年同期に比べて79万人増加した。正社員は5四半期ぶりに増加に転じたとはいえ、増加幅は7万人にとどまった。
 一方、パート・アルバイトや派遣社員、契約社員などの非正社員は、72万人増え、この1年で増加した雇用者の9割以上を占めた。完全失業率は3年前の5.5%をピークに改善を続け、今年2月以降は4.1%に低下しているが、非正社員を中心に改善している実態が裏付けられた。とくに25〜34歳の増加が目立ち、前年同期比で30万人も増えた。就職氷河期に高校や大学を卒業し、正社員になれずにパートやアルバイトなど非正社員のまま、高年齢化していることをうかがわせた。
 非正社員の賃金は正社員の6割程度と低く、税金や社会保険料の納付も低水準にとどまる傾向がある。また、雇用形態も不安定で、結婚や出産をためらう傾向が指摘されている。少子高齢化で国の財政が逼迫(ひっぱく)する中で正規雇用の拡大は大きな課題といえる。
 みずほ総研の太田智之シニアエコノミストは「企業が25〜34歳の年齢層で必要としている人材は即戦力だけ。高齢者や再就職を希望する女性とも競合するだけに、これらの層の雇用環境が改善するにはもう一段の景気回復が必要」とみている。
【2006/06/04 東京朝刊から】
(06/04 08:48)

航空会社(整備会社)にしても何にしても、とにかく世の中では非正社員だらけ。当ブログで以前から指摘しているように、これは日本が人の技術(そして生命・心身の健康)を軽視したマニュアル型社会に傾いてしまったことの現れである。

企業からすれば、格安で人を雇えるわけで、非正社員バンザイである。

悲しい因果である。格安で物を売るので、利益が下がる。利益が下がるので、人を格安で雇う。安い賃金で働いている人は、格安で物を買いたがる。こうした循環になって久しい。経済について素人な自分でも、これはおかしいだろうと思ってしまう。

だからといって、法人税率をもっと引き下げろというのは嘘であろう。

法人税について。Wikipediaから。

日本の法人税は、財界・大企業の“自分たちだけは負担を減らしたい”という要求で税率を引き下げ過ぎた結果、国税分の法人税収が二十兆円から十兆円に半減 し、国際比較でみても、企業の税と社会保険料の負担はヨーロッパ諸国の半分から八割と、世界で最も低い水準になっている。 ちなみに、昨今大企業はバブル期を上回る史上最高の収益を上げている。

大企業が「バブル期を上回る史上最高の収益を上げている」のに、どうして正規雇用をしないのか。この浮いたお金はどこへ消えた?

答えは簡単。浮いたお金はすべてお金持ちに流れているのだ。日本国民が惰眠を貪っている間に、そういう仕組みにされてしまったわけ。

心理学をやっている自分として、もっと気になることを書いておこう。それは、『非正規社員に対する、正規採用のちらつかせ』である。気になる人は調べてみてほしい。非正規社員の人が、正規採用になるための条件を。実は、客観的な基準があるように『見せかけ』ているが、本当のところは『人物評価』をやっているのだ。

つまり、上司に気に入られた若い非正規社員だけが正規採用になる。上司に気に入られなかった非正規社員は、ずっとそのまま。

調べてみると、怪しい企業などは客観的な基準以外の条件を掲げているものだ。客観的な条件としては、数字で分かる営業成績だとか、選択式の筆記試験、取得資格、経験年数などである。客観的でないものには、課長の推薦だとか、論述試験、プレゼンテーション、優れた経験、勤務態度などである。

このような『非正規社員に対する、正規採用のちらつかせ』システムは、若者をイエスマンに仕立て上げるし、仲間を売る(裏切り、出し抜き、陰口、悪い噂を流す、etc.)ようなことを平気でやる人間を作るばかりだ。このシステムは、『いじめっ子(権力者)への加担者養成プログラム』でもある。日本の将来のために、こんな馬鹿げたシステムは見直すべきである。

最高学府である大学なども同じである。国公立大学法人、有名私立、地方の私立を問わず、ここ数年で「任期付き採用」教員が激増しているように思う。特に、助手などの立場の弱い研究者への任期付き採用は最悪の状況だ。『3年間の間に審査付き論文1本、学会発表5件以上で、任期無しの正規採用』といったように、明確な基準があれば構わない。だが、『勤務態度により正規採用の可能性があります』などという条件を堂々と掲げる大学は、最低最悪な文化をもった大学だと考えて間違いないだろう。

企業にしても大学にしても、中間層から幹部の世代(40歳代から60歳代)においては20歳代から30歳代で能力の突出した若手を正規採用するのは恐怖なのだろう。中間層から幹部の世代はこうした見方を「憶測に過ぎぬ」などと言って決して認めないだろう。だが、客観的な基準だけを掲げた正規採用条件を提示できないならば、自分のこの見方は憶測ではあるまい。

自分は同世代や20歳代の若手には頑張ってもらいたいと思っている。幹部へのイエスマンではなく、一生懸命、自分の仕事に取り組む若手からの突き上げを待っている。ところが、自分がそう思って最大限の支援をしようとしても、目先の利益に流されてしまいがちな20歳代の若手からの手応えはなく、まだ自分の立場が脅かされるようなことは全然ないのだ(不当に脅かされることはあるかもしれないが)

まったく寂しい話である。

 

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公務員を減らしても民間に金は回りませんよ
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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際いじめ・ハラスメント社会 |

2006.06.03

エイズ感染と日本の将来

エイズ感染の問題から、この国の将来の問題について論じてみる。

東京都内、HIV感染最多 昨年417人
http://www.asahi.com/life/update/0603/004.html
2006年06月03日15時51分(asahi.com)

 1日1.14人。東京都内でエイズがじわじわと増えている。昨年1年間にエイズウイルス(HIV)に感染した人と、エイズを発症した患者の合計数は、過去最多の417人。15年前に比べて8倍に増えた。一方、感染の有無を調べる検査の受診者数は、伸び悩みぎみ。危機感を抱く都は、今年から始まった「検査普及週間」(1〜7日)に合わせ、啓発に力を入れる。(池田孝昭)
 「感染者は、実際には報告数の4〜5倍はいる。エイズ患者が増え続けているのは先進国では日本だけ。爆発的な流行につながるおそれがある」
 新宿駅南口にある都南新宿検査・相談室で、10年近く検査に携わる医師の山口剛氏(73)は指摘する。
 都内で検査を受け、感染や発症が明らかになった人は年々増え続け、90年の51人から昨年は417人になった。すでに感染が分かっている人も加えると計3938人で、全国の感染者の累計約1万1000人の4割になる。
 一方、検査そのものの受診者数は、社会問題化した92年に3万1千人以上だったのが、昨年は2万2千人。休日に検査をしたり、即日で結果が分かる検査も実施したりするなど様々な工夫が奏功し、ここ数年、増加傾向にはある。ただ、「手は尽くし、頭打ちになりつつある」と都の担当者は懸念する。
 HIVの増殖を抑える薬物治療の進歩で、エイズは致死的な病気ではなくなった。それだけに早期発見が重要だが、山口氏は「安心してしまっているのか、関心は薄れている」と嘆く。
 昨年、新たに感染が分かった人の9割は日本人男性。6割が外国人だった92年から状況は大きく変わった。感染源は同性間の性的接触が目立つ。
 年齢別では20代、30代が72%を占め、HIV感染の危険性が高まるクラミジアなどの性感染症の若者が増えていることも懸念材料だ
 一方、全国では昨年1年間にHIV感染832人、エイズ患者367人が新たに報告された。合わせて過去最高の1199人となり、2年連続で千人の大台を超えた。

「先進国では日本だけ」というフレーズが目立つ。

不登校を放置しているのも先進国では日本だけだし、公務員比率が低いのも先進国では日本が群を抜いている。何かがおかしい国なのだ。

自分としては、教育にせよ何にせよ過去の日本に回帰することが大事だと強く思っている。江戸時代中期から末期にかけての海外との距離の取り方、明治維新から大東亜戦争までの欧米列強に対する防衛戦略。国民性自体はさほど変わっていない部分もあろうが、決定的に違うことは『公共心』であろう。

現代日本では『公共心』などは損得勘定からいって捨て去られ、個人の『私心』ばかりを尊重するのが特徴的である。

日本はあまりにも長く、アメリカの軍事力に依存しすぎてしまったようだ。日本国民の多くが「アメリカにお任せ」の時代を生きてきた。70歳代の祖父母の世代ですらそんな人が多くいて、すでに今の高校生、大学生などは『日系アメリカ依存症候群3世』なのである。このことは、日本の将来の展望を大いに暗くしている。

エイズの問題も、「年齢別では20代、30代が72%を占め」ている。このことは、単にその世代だけの問題ではなく、その世代に対する教育を担った世代に大きな責任がある。多くの親や教師は、放任していたのだ。

こんな日本の構造を立て直すためには、やはり教育しかないのである。しかし、誤った教育政策を5年続けたら、その尻ぬぐいには50年はかかるだろう。民主主義というものは時間がかかるものなのだ。教育基本法に「愛国心」という文言を入れるかどうかなんてことは、まったくもって枝葉末節の議論だ

このように考えると、もう自分の生きている間に安心できる日本社会に戻すことなど、夢のまた夢。自分はもう諦観(ていかん)の境地である。愚かな亡国、戦後日本のことを憂えていると、悲しくなり怒りを覚え、最後には国民大多数の愚かさを笑うしかない。

諦観しつつも、自分の目の前の小さな仕事だけは、まっすぐにやっていくしかない。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2006.05.25

処罰されたアウトロー生徒の行く末は?

よーく考えて。何が教育で、何が教育でないのか。

問題行動:児童、出席停止も…厳格化へ報告書 文科省など
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060523k0000m040093000c.html

 児童生徒の指導のあり方を調査・研究していた国立教育政策研究所生徒指導研究センターと文部科学省は、問題行動を起こした小中学生を出席停止とするなど厳格な対応を求める報告書をまとめ、22日公表した。高校生には退学や停学などの懲戒処分を実施して学校秩序の維持を図る内容。全国の公立小中高校生の暴力行為が98年度以降3万件前後で推移するなど問題行動が相次いでいるのを受け、センターなどが生徒指導の厳格化を軸に見直しを進めていた
 各地で相次ぐ少年事件を受け、昨年11月から生徒指導体制の強化策を提言するため、センターなどが大学教員や弁護士、PTA理事や保護司など15人の協力を得て審議してきた。
 報告書は、生徒指導の基準や校則を明確化し、入学後の早い段階で児童生徒や保護者に周知徹底する。そのうえで、学校側は毅然(きぜん)とした指導を粘り強く行うよう提言。具体的な指導方法として、小さな問題行動から注意するなど、段階的に罰則を厳しくする「段階的指導」を挙げている
 現在の公立小中学校では、学校の秩序が維持できないほどの問題行動を起こす児童生徒がいたとしても、停学や退学などの処分は認められていない。報告書は「居残り」「清掃」「訓告」などの懲戒や出席停止制度の活用、高校などでは停学・退学処分の適切な運用を求めた。
 小中学校の出席停止制度は、他の子どもの学習権を保障するため、市町村教委が適用。学校教育法の改正(02年1月施行)で出席停止の要件が明確化されるなど適用しやすくなったが、中学校では02年度37件、03、04年度ともに25件の適用にとどまり、小学校では02年度以降1件もない。【長尾真輔】
毎日新聞 2006年5月22日 21時16分 (最終更新時間 5月23日 1時15分)

基本的に、厳格なルールを定めておくことについては、よい方向性だと思う。

しかしね、それだけじゃ不十分なんだよ。

どうしても殴りたくなる教師っているのだ。

まずは指導方法論としても相変わらず具体性を欠いている。「具体的な指導方法として、小さな問題行動から注意するなど」って何? どのように注意するの? 小さな問題行動って何? 下手すると、その注意の仕方のせいで、起こらなくても良い大きな問題行動が起きてしまう。こんなことって、本当によくあることだよ。こんな場合でも、子どもにだけ責任を問うの?

簡単に「児童生徒の問題行動」っていうけど、行動って相互作用なのだ。何もないのに、行動だけが生じるとは心理学的(行動科学的)には考えられないことなの。だから、行動を起こした主(あるじ)だけを犯人にしても仕方がないわけ。

もちろん、教師を殴ったり器物損壊したりした場合は、それ相応の償いをしなければならない。それも教育である。

こうした罰則制度を改正するならば、教師や管理職への評価を今よりもっと厳格にするべきだ。

それから、退学はもちろん停学後の自主退学などした生徒の『受け皿』をどうするか。学校内の秩序を維持するために、いわゆる困った生徒を追い出すだけでは、あまりに無責任ではないか。社会の秩序は? 追い出された生徒の行く末は?

そんなことで少年事件って少なくなるわけないだろう。なぜなら、学校からの追い出しは教育ではないから。むしろ、教育者側が「私共の力では、あなたを社会人にすることは不可能です」と言っているだけ。繰り返すが、これは教育ではない。

『受け皿』を考えて欲しい。昔はあったでしょう。アウトローな生き方って。学校で喧嘩してドロップアウトしたけど、今はこうやって生きてます、みたいな。

はっきり言って、自分もかなりアウトローだった(今でもね)。高校までそれなりに悪かったので、大学に行くことになったのも遅かった。大学院に行くまでの間に、たまたまボスのような恩師らとの出会いがなければ、今頃何をやっていたか。

こんな時代だ。アウトローは、フリーターかニートか、夜のサービス業、はたまた犯罪に手を染めるかしか道は残されていないのか? アホな教師ばかりの学校ならば行かないという選択をしたとしても、アウトローなりの社会適応の道を用意しておかなければいかんのだ。

ホント、いじめの問題を知ってて知らんふりする教師なんぞに出会ったら、自分なんか今でも殴りたくなるもんね。

子どもの問題行動についての見直しは、かなり反響のあった 過去の記事で紹介した図書なども読んでみてほしい。

 

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Posted by 奥田健次 教育社会 |

2006.05.18

蔓延する携帯電話依存症

携帯電話のことだと、ちょっと辛口になる。この国の行く末を心配してほしい。

中2の3割「毎日メール」1日200件以上の子も
(05/18 05:59:Sankei Web)

 中学2年生の31.2%が携帯電話やパソコンでほぼ毎日メールし、うち4.0%は1日200件以上、送受信している—。日本PTA全国協議会が携帯電話の利用状況などについて行った調査で、こんな結果が出た。ほぼ毎日メールする小学5年生は3.9%だった。
 携帯電話を「持っている」のは小5で4人に1人だったのに対し、中2はほぼ半数。中2の場合、平日の使用時間が3—5時間は全体の6.1%で、5時間以上も5.3%に上った。
 携帯電話の良い点を保護者に聞いたところ、「子供といつでも連絡がとれる」が70.7%、「子供がどこにいるか確認できる」が62.4%(複数回答)に達し、子供の安全確保に携帯電話を重視していることが分かった。
 一方、心配な点は「使用料金を無駄遣いする」(50.6%)、「子供の交友関係が分からなくなる」(35.4%)が多かった

これって、保護者が対象の調査でしょ? 実際には親の知らないところで子どもはもっと使用してるだろう。

当ブログでは、携帯電話と子どもの問題について何度も警鐘を鳴らしてきたが、こんな調査結果をみるにつけ、親の多くがいかに愚かであるか嘆かざるを得ない。

「子どもといつでも連絡がとれる」「子どもがどこにいるか確認できる」ことが良い点だと!?

本当に情けない。ここまでコトの本質が見えなくなってしまっているとは。

あのな、子どもとすぐに連絡が取れないような親子関係、子どもがどこにいるか確認しなきゃらなんような親子関係が、すでに問題なんだよ。

親が「良い点」として考えていることの本質が、実は最悪なんだ。そして、それに多くの親は気付いていない。コトの本質がワカラン奴らは『本末転倒』ばかりを繰り返す。今の社会、こんな奴らが真顔で横行してるんだ。

「心配な点」は使用料金か。まったくカネの心配だけは一人前だな。もっと他に心配するものがあるだろう。

「子どもの交友関係が分からなくなる」という心配。そりゃあそうだろうな。交友関係だけでなく、さらにさらに子どもの頭の中身も分からなくなるだろう。つまり、子どもが何を考えているのかサッパリ分からない状態。

はいはい(嘆息)。

援助交際という名の売春も、ドラッグも、リストカットも、殺人も増えていますよ。

親は愚かな消費者であることは自明のことだが、金儲けしか考えない企業、そして携帯電話を規制することもできない政治家は無節操な奴らだ(『携帯電話を規制する』を参照されたい)。

何でも自由。そんなヴィジョンの無い大人が招いた結果だ。

 

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関連記事:
高校生意識調査にみる戦後教育の誤り
携帯電話中毒者の事例
子どもに携帯を持たせないマドンナは賢母
泥酔客を飛行機に乗せるなかれ
簡単に人を殺してしまう理由
携帯電話が、子どもの安全を守るか!?
携帯電話を規制する
     など。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2006.04.29

みどりの日

今日29日、先帝陛下(昭和天皇)の誕生日。自分はいつものように仕事をしていた。

秋篠宮ご夫妻は、この日をお祝いする公務に出られたそうだ。

紀子さまにはお体をいたわりつつ、ゆっくりお過ごし下さるよう祈りたい。

秋篠宮ご夫妻が「みどりの感謝祭」出席
2006年04月29日19時07分(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0429/TKY200604290161.html

 秋篠宮ご夫妻は29日、東京都千代田区の日比谷公園で開かれた「森と花の祭典—みどりの感謝祭」(農林水産省など主催)に出席した。懐妊中の紀子さまは笑顔で参加者に声をかけるなど、元気な姿を見せた。

天国の先帝陛下も、きっと優しいまなざしで見守ってくれているだろう。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2006.04.28

自販機で募金できます

そうそう。こういうのを作って欲しかったんだよ。

募金できる自動販売機、仙台に1号機
2006年04月27日19時52分
http://www.asahi.com/life/update/0427/007.html

 自動販売機を「募金箱」に——。自販機を活用して募金の拡大につなげようという試みが、このほど仙台市内で始まった。客が自販機の募金ボタンを押すと、募金分を差し引いた釣り銭が戻る仕組み。売り上げの一部を寄付にまわす自販機はあったが、利用客がボタンを押して募金するのは全国でも初めてという。
 宮城県内の福祉団体や企業の代表者らでつくるボランティア団体「みやぎハートフルベンダー」(佐藤隆雄代表理事)が考案。メーカーに特注した第1号機がこの日、東北福祉大(仙台市青葉区)に設置された。
 一見、ごく普通の清涼飲料水の自販機だが、コインの投入口の上に「10円」と「100円」の2種類のボタンがあり、募金分を何度でも押せる。ジュースを買った後、押した金額が募金になり、その分を引いた釣り銭が戻る。ジュースを買わずに募金だけすることもできるし、募金なしでジュースだけ買うこともできる。募金は宮城県共同募金会に寄付され、社会福祉施設や災害支援事業などに配分される。
 全国の自販機製造業者でつくる日本自動販売機工業会(東京都)は、「こうした仕組みは聞いたことがない」と話す。
 みやぎハートフルベンダーは、「今年度中に200台以上設置したい」と、店舗などに設置の協力を呼びかける。

駅前とかで「募金、お願いしますー」と叫んでいる人の前を素通りするのも、正直あまり良い気持ちがしないし、かといって募金すると「ありがとうございまーーーす!」と言われるのも、ちょっと面映ゆい感じ。それから、災害募金を装って善意の金を騙し取っている団体も増えている世の中。「募金する行動」の自発を促進するには、それを「促進する要因」「阻害する要因」ともにクリアすべき問題があるようだ

自分のような日本人的な(?)人見知りには、もってこいの自動販売機。

ブログとかのアフィリエイトとかも、ユニセフとか募金先をラジオボタンで選べるようになると良いなと、ずっと思っている。簡単なことでしょ? 早く作ってよ。

ってなわけで(?)、週末は仙台で仕事。このスバラシイ自販機を探している暇は無いが。忙しい、忙しい。

嗚呼、イナバウアー。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2006.04.25

JR西日本脱線事故から1年

今、原稿締切で追われているが、これ書かずにはいれないので。JR福知山線脱線事故からちょうど1年。その後のこと。

当ブログでは、この事件の問題を『職場いじめ』にスポットを当てて論じてきた(『JR福知山線脱線事故の原因』)。この1年で、JR西日本で行われていた懲罰的制裁『日勤教育』が、大幅に見直されたという。

以下、4月24日付Sankei Web記事より、一部引用。

(中略)
 一方、JR西日本が乗務員の再教育として実施し、制裁色が強いと批判を浴びた「日勤教育」をめぐり、ミスの対象を明確化するなど制度を改善した昨年七月末以降、実施件数が約四割減少のペースで推移していることが分かった。軽微なミスでも以前は日勤教育を命じられていた可能性が否定できず、日勤教育を判断する現場長の恣意(しい)的な運用が裏付けられた格好といえそうだ。
 JR西によると、制度を改めてから今年三月末まで、再教育は計約二百件実施された。内訳は、オーバーランなど停車駅に関するミスが約七十件、機器の取り扱いに関するものが約四十件、遅刻を含む「その他」が計約九十件だった。
 JR西は「単純な比較はできないが、基準を明確にしたことが日勤教育の件数の減少に影響しているとみられる」と話している。
(引用、ここまで)

ちなみに、asahi.comの記事はこう。

(中略)
 ミスをした運転士に課され、高見運転士も受けていた「日勤教育」は、草むしりや反省文書き、上司の罵声(ばせい)など、懲罰的内容で批判を浴びた。
 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べでは、03、04両年度に計1182件、最長51日間に及んでいたが、同社は昨年7月、運転シミュレーターや実車を使った実技教育に転換。今年3月末現在、実施件数は約200件と減り、最長でも8日間という。
 気象条件などを自由に設定できる新型のシミュレーターを昨年10月に5台導入し、今年度中にさらに55台増やす。
 だが、オーバーランで2月に3日間の教育を受けた40代の運転士は「教育担当の指導監の言葉遣いはソフトだったが、『ミスは運転士の責任』という会社の考え方は変わっていない。時間がたてば元に戻るのでは」と不安を口にする。
(引用、ここまで)

自分は、労組のステレオタイプな物言いは好かないが、いびつな職場環境においては自ずと大きな事件や事故につながる問題が堆積していくのは確かである。JR西日本にしても、日航グループにしても、直接的に乗客や地域住民の生命を預かっているだけに、企業の姿勢の在り方が問われるはずだ。

目先の利潤だけを考えるのであれば、従業員のパート化を推進して人件費削減などすればよい。「信頼」「安心」といった、金額に出来ないプライスレスな価値を企業側がどこまで重視できるか。

このことは、企業にとっても消費者にとっても悩ましいところである。価格破壊によって、格安の公共交通機関を利用できる、格安の輸入肉や野菜を食べられる。新築のマンションに住むことができる。

しかし、企業側は格安でも利益を上げなければならない。従業員を減らして残った従業員の負担が増加する(サービスの質が低下する)、どこぞの病気牛や農薬にまみれた大量生産野菜などによる食害、鉄筋の少ないマンション。価格破壊による、サービス破壊、安全破壊、信頼破壊である

「安けりゃ何でも良い」という消費者には、ちっとも悩ましくないだろう。企業も「売り上げが伸びりゃ何でも良い」という新自由主義ならば、悩ましくもないだろう。

左翼思想の新自由主義。飼い主ブッシュとポチ小泉。どこまで日本社会は破壊し尽くされるのだろうか。

最後に。このJR西の事故についてのテレビメディアについての疑問。なぜもっと生々しい報道をしないのか。事故による遺族が紹介されることはしばしば見かけるが、いまだに動けない重度の後遺症を持つ被害者。足を切断した被害者。自分の地元の事件なので、自分の耳には入ってくる被害状況は、あまりにも生々しいものだ。だが、テレビメディアでは、こうした生き残った被害者の惨状をあまり見せていないように思う。生き残った被害者で取材に応じたくない人には遠慮すべきだが、テレビで訴えたい被害者もいるのではないか。もちろん、亡くなられた被害者やその遺族からも、これがどんなに痛ましい事故だったか伝わってくるものがある。とにかく、テレビメディアにはさらに踏み込んだ報道をしてもらいたいものである。

 

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関連記事:JR福知山線脱線事故の原因
     ほか多数。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント社会 |

2006.04.14

親の子殺し、子の親殺し。

こんな時代。今となってはもう珍しい事件ではない。

まずは、実の親による虐待の事件から。

足に画びょう、鉄の棒で殴る…9歳長男虐待で父親逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060408i413.htm

 埼玉県警川口署は8日、同県川口市飯塚、無職田中裕良容疑者(45)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べによると、田中容疑者は7日、自宅で小学4年の長男(9)の全身を鉄の棒で殴ったり、両足を画びょうで何回も刺すなどして、右手の指を骨折させるなど2か月のけがを負わせた疑い。長男が自分から児童相談所に行き、発覚したという。
 同署によると、長男は「掃除や洗濯がうまくできないのでたたかれた」などと話している。また、長男は以前にもネグレクト(養育放棄)の相談で児童相談所に行ったことがあるといい、全身に打撲の跡があることなどから、同署は長男が繰り返し虐待を受けていた可能性もあるとみて調べている。
 田中容疑者は妻と長男の3人暮らしだが、田中容疑者は「妻は1か月ほど前に家出した」と供述しているという。
(2006年4月9日0時36分  読売新聞)

自分はこの父親に対する怒りよりも、児童相談所がネグレクトの相談を受けていたにもかかわらず、身体的外傷を受けて問題が悪化するまで放っておいたことに大きな憤りを感じる。

児童相談所がネグレクトしているのだ。ふざけるな! このブログでも過去に同様な問題を指摘してきた(『どうしようもない校長』)。しかし、自分がブログで書けるようなものは、ほんの一握りに過ぎない。現場では「見て見ぬふり」をする給料泥棒が相変わらず沢山いるし、責任者は問題発覚してからは責任回避発言ばかり。だらしない児童相談所には、また殴り込み突入してやろうか。

続いて、子の親殺し

「定職就かず小言を言われ」夫婦死亡火事で逮捕の二男
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060413i402.htm

 千葉県流山市で10日、民家が全焼し、夫婦が遺体で見つかった火災で、県警捜査一課と流山署は12日、夫婦の二男で住所不定、無職吉岡貞夫容疑者(49)を現住建造物等放火と殺人の疑いで逮捕した。
 調べによると、貞夫容疑者は10日午前2時ごろ、同市美田、無職吉岡一郎さん(78)方1階で新聞紙に灯油をかけてライターで火をつけ、木造2階建て住宅約80平方メートルを全焼させ、2階にいた一郎さんと、妻みさ子さん(77)を死なせた疑い。
 調べに対し、貞夫容疑者は「昨年の暮れごろから、定職に就かないことで小言を言われ続け、腹が立っていた。殺すつもりで放火した」と供述しているという。
(2006年4月13日11時48分  読売新聞)

こういう事件は、『両親のだらしなさ』と言わざるをえない。50歳前の無職の息子に、まだ小言がいえる親子関係を継続していることが間違いなのだ。成人してもなお職業人にならない子ども(いわゆる『ニート』)を家においておくような親が多すぎる。さっさと勘当しておけば殺されずに済んだのだ。つまり、小言を言い続けるのがよくない。どうせなら、大事(おおごと)を子どもの小さいうちから言っておけなのだ。

自分は子育ての講演などでもいつも言っている。「ハタチになったら家を出せ」である。そして、それを実行せよ。これが実行できない親なら、子どもに小言を言うな。そんな共依存親子がいま、多すぎるのだ。

 

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関連記事:
市教委の単独プレー(先送り)
どうしようもない校長
     など。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2006.04.08

「おかずもお願い」

こんな時代。本当に「どろぼうがっこう」があれば、入学してくるかもしれん。あ、入学金はちょろまかすけどね。

今さっき、土曜日の午前中に入ったニュース。

子ども3人に万引き指示 容疑で父逮捕、母も加担
2006年04月08日10時15分(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0408/TKY200604080085.html

 小学生の子ども3人に万引きをさせたとして、奈良県警中吉野署は7日、同県下市町の無職の男(34)を窃盗の疑いで逮捕した。母親の無職の女(27)=別の窃盗罪で起訴=が「夫婦で子どもに毎日のように万引きを指示していた」と供述したため、犯行が発覚。父親は「親を思って、子どもが勝手にやっただけ」と否認している。
 調べによると、父親は2月28日夕、自宅で長女(10)と次女(9)、長男(8)に「酒と肴(さかな)を万引きしてこい」と命じ、同県大淀町内のスーパーで焼酎やチーズなど3点(1278円相当)を盗ませた疑い。3人は万引きをスーパーの保安員に見つけられた。
 母親は「おかずもお願いと頼み、リュックサックを渡した」と認めているといい、同署は窃盗容疑で追送検する方針。
 夫婦には子どもが6人いる。母親は「とにかく金がなかった。子どもなら罪に問われないと思った」と供述しているという。


戦後の混乱期
のような話だ。つまり、やはり今は戦後の混乱期と同じ社会情勢なのである。

被害者の子ども(被害者とする)は、いずれこの親の元に戻るのだろう。こうした家族の再出発をどのように援助するのか

今や、子どもの万引きが発覚して保護者が呼び出されたとて「ああ、代金を払えばいいんでしょ」という保護者がたくさんいるのだ。「見つからなければよし、見つかってしまえば代金を払うしかしょうがねえ」という感覚。

窃盗罪のしかるべき刑を受けてしまえば、後は無罪放免。ではないだろう。『罪』や『恥』の意識をどのように育てるか。これが課題である。

だが、今の時代を戦時中と考えれば、こんなことはありえて当然だ。左翼的な考え方とは異なるが、格差社会が拡大すればこれらの事件は日常茶飯事となるだろう。

ちょっと短編小説でも書こうかね。「おかずもお願い」ってタイトルで。自分は、この一言がもっともこの事件を象徴しているキャッチコピーにしか聞こえない。

 

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関連記事:息子に『ひったくり』を教える母

Posted by 奥田健次 社会 |

2006.04.01

義務教育で英語を必修する大愚(その後)

先日の記事『義務教育で英語を必修する大愚』は、少しばかり反響があった。

その後、『Let's Blow! 毒吐き@てっく』氏、『帝國愁報』の諸行無常氏のブログにてこの記事の紹介があった。てっく氏の記事は、情報ソースの豊富さといい情報選択の適切さといい、いつもながら卓越している。また、諸行無常氏の記事は問題の核心を鋭くついており、危機感の高さに共感するところ大である。

以降は余談になるが、まったく心外なこともあった。詳しくは『サヨクにまともに付き合うつもりはないが』に書いた。先ほど出先から帰ってくるまでに、身内からも身内でない読者からもDMをたくさんいただいた。

あまりにも、かのブログにて一方的な悪罵を公開されているからだろう。自分は『サヨクにまともに付き合うつもりはないが』を書いて以降、依頼原稿の締切や出張など多忙で、もう相手にするつもりもなく気にもしていなかった。だが、たくさんのDMに対する応答として、もう一度だけ触れておくことにする。

その前に、自分はかのブログからの質問に対して応答する義務も責任もないし、同じ土俵に立ついわれもない。「ハテナ」というブログのシステム(ブクマ?)のことは全然理解しないが、当ブログをブックマークしているようなので、すぐ目に止まるのだろうから、TBの返送ももうしない。相手にも、当ブログに対するリプライの義務も責任も無い、そういう関係性であるということをまずは押さえておきたい。

ほとんどのDMの内容は、かのブログ著者のことを相当に厳しく非難するものであった。その中でも、まだ穏やかな部類のDMで、ご本人が匿名でなら取り上げてもらっても構わないと申し出た方のものを紹介させていただく。

>奥田先生
>
>はじめまして。一連の最近のブログのやりとりを見ていて、
>目に余るものがありました。先生のブログにはコメント機能が
>無いので、DMさせてもらいました。ちなみに、私も「第三者」
>です。でも「第三者」っていう定義からしてウサギちゃんのブ
>ログは曖昧だし、同じ「はてなブログ」で閲覧しあう環境にあ
>るなら第三者とも言い切れないし、逆にやりとりのある人間で
>も第三者とみなすこともできます。匿名同士で何やってんだ、
>って。卑怯だ、卑劣だとか幼稚なことを言っていますが、2ちゃ
>んねらーのような悪罵だらけのブチギレ君が実名の先生を卑怯
>と罵るのは片腹痛いですよ。自分に都合が良ければ「第三者」
>とかって言って、鬼の首でも取ったかのような物言いにも幼稚
>さが現れていますね。「言い訳」とか言ってるけど、自分で勝
>手に思い込んで、先生のほうを言い訳と決めつけることこそ卑
>劣じゃないですか。先生は最初っからエンターテイメントって
>言っておられたわけで、今になってそっち路線だって切り替え
>たわけじゃないんだし。まあ、相手にされること無いですよ。
>私はアメリカに留学していましたが、あの文脈だったらネイティ
>ブスピーカーだって思うのは当然です。先生がアメリカ先住民
>のことを言うんでしたら、そのまんまアメリカンインディアンっ
>てハッキリ言われるはずですよね。でも、あの文脈でアメリカ
>先住民の話が出てくること自体がありえません。差別、差別っ
>て言う人って、勝手にそんなイメージを抱いちゃうんですから、
>これって逆差別ですよね。ウサギちゃんこそ無意識的に差別し
>ているんであって。どうせ本人は認めないでしょうけどね。
>それにしても、すごい力の入れようで先生を罵倒しているのは
>何なのでしょうか。わざわざ「はてな用語集」にリンク貼って
>まで追いかけてきて。一番、卑怯だったのは、今頃になって
>「私は中学のときにいじめられていたんだー」ってね。自爆で
>すよね。なあんだ、ただのいじめられっ子の逆ギレかよ、逆恨
>みかよって思いました。恨む相手が違うでしょって。後出しで
>弱者の立場を表明して、相手を黙らせるやり方が卑怯っていう
>もんだ。それって、元いじめられっ子による「いじめ」でしょ。
>私はウサギちゃんにそう言ってやりたい。特定アジアの一部の
>方々そっくりだよ。「私たちは被害者だー」って。
>
>先生、これからエンタメ路線であろうとお下品(失礼!;笑)
>路線であろうと、第三者として応援しています。
>

これでもまだ穏やかなほうなのだが、DM全般がおよそこういった主旨であった。だがもう、自分は素性も知らない相手に対しては、違法行為さえなければどうこういう気持ちはない。上のメールを下さった方も指摘するように、相手が「中学でいじめに遭っていた」と後になってから告白したからだ。とにかく、その一言で議論が終わってしまう。自分としては、正直「お気の毒に」という気持ち(嫌味ではない)しか持てなくなった。そんなことを言うと「余計なお世話だ」などと言われそうだが。

なお、何人かの方からは「コメント機能を設けてほしい」という要望もいただいた。当ブログにコメント機能を付けていないのは、もらったコメントに対してリプライしなければという義務感に縛られるのが嫌で、そんな時間も無いからである。逆に、今回のようにDMへの対応のほうが時間が取られたりすることもあるが。

一方通行なブログという批判があるならば、それを甘受しようと思う。まあ、今のところトラックバックがあるさ。なんたって、自分の目標とさせていただいている(笑)、眞邊かをり女王様のブログもトラックバックだけだしな。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2006.03.29

サヨクにまともに付き合うつもりはないが

昨日の記事について。

素性の知らない批評家が、ご丁寧にエントリーたてて送ってきてくれた(わざわざ記事にしてくれたのにリンク元URLからのアクセスは1%未満で、読者の少ないブログのようで残念だったが)。以前、実名の弁護士が荒らしにきたときは、実名に敬意を表して(笑)相手をしてやったが、今度のは何処の誰?

批判や評論は至極結構なことだが、何か生産的なことが他に出来ないのかね。所詮、ブログなんぞエンターテイメントみたいなもんやないか。論文なら学術レベルでの審査もあるが、ブログは学術レベルでの審査なんかないのだ。品性を求めるなんぞ勘違いも甚だしい(『なんだよ、もう大晦日かよ。』でも宣言しているやろ)。

昔からサヨクって、すぐに言葉尻にひっかかる。自分のブログは右にも左にも煽るようなことを書いているが、罠にひっかかるのはサヨク連中ばかり。今回もナイーブなウサギちゃんがひっかかってくれた。言葉尻と揚げ足取り。言葉狩りもご苦労様。挙げ句の果ては、また『差別』か。

前の記事で『ネイティブアメリカン』と書いたのは、この場合、アメリカ合衆国で生まれ育った米語ネイティブスピーカーという意味。そんなことで、ひっかかったのはウサギちゃんだけだ。

ブログでのことと自分の職業のことをリンクさせて誹謗しているようだが、これまた勘違い発言だな。研究者として論文を書く場合には厳しい審査を半年から1年かけてクリアしている。当然だが、無駄なレトリックが科学論文で通るわけないし、そんな論法、こっちも最初から使わんよ。ブログは休憩時間にテキトーに書いている。ウサギちゃんは一生懸命、汗を流して品のあるブログを書いているのかもしれないが。ウサギちゃんのブログ、論文は難しいが商業誌に掲載されるといいね。

繰り返すが、当ブログはハッキリ言って品性なんか追求しとらんのだよ。幼稚と言われても結構。幼稚バンザイ。サヨク連中って「私たちには品性が溢れてる」とでも言いたいのかね。申し訳ないが、当ブログのような品性に欠けるブログをわざわざブックマークしておくのもどうかと思うので、削除されたほうがよろしいのでは?

小泉のワンフレーズ政治に洗脳されている連中にな、論理と品性で書いてみてもしゃあない。読んでくれへん。せやから、ワンフレーズにはワンフレーズでってことで、脱・洗脳するのが一番。小泉政治こそデマゴーグの塊だろう。こちとらも、デマと呼ばれても構わん(自分としては、デマのつもりはないけどな、まあ印象操作でお返ししてはいるが)。ま、それを「卑劣だ」とかパソコンの前で熱くなるのも、どうぞご勝手に。そのままお臍でお茶を沸かしなさい(笑)。わざわざ当ブログに来なくても、そちらのネットコミュニティーに帰ってお茶会でもどうぞ。

ブログは急速に普及したのだが、それは匿名性の高さのお陰だろう。しかし、プロテスト(異議を唱える)する人間が増えるばかりに思うのだが、プロダクト(生産する)できる人間はどれほどいるのだろうかね。まあ、自分は仕事ではもちろん後者を目指しているけどな。

さてと、休憩終わり。芋くうて屁こいて寝るわ。

 

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関連記事:義務教育で英語を必修する大愚

Posted by 奥田健次 社会 |

2006.03.13

龍馬のカンパニー

まっこと、寂しいぜよ。

龍馬結成の「亀山社中」跡閉館 展示物仮設小屋へ 長崎
http://www.asahi.com/life/update/0312/004.html(asahi.com)
2006年03月12日13時10分

 坂本龍馬が結成した日本初の貿易商社「亀山社中」跡として親しまれてきた長崎市伊良林2丁目の民家が、一般公開をやめることになった。所有者が家の明け渡しを求めたためで、12日と18日が最後の公開となる。中の展示物は近くに建てるプレハブ小屋に移し、4月から公開する。
 これまで施設を運営してきた地元のボランティア団体「亀山社中ば活かす会」によると、会の設立メンバーでもあった建物の所有者が00年に死去。家を相続した遺族が2月初旬、会に「3月いっぱいで閉館して、建物を返してほしい」と申し出てきたという。
 同会では、89年から土、日、祝日に家の一部を公開してきた。長崎市とも協力、「龍馬通り」として沿道に石段や手すり、看板を設置。近くにある龍馬の銅像や幕末遺構と結び、街づくりに生かしてきた。
 もとは木造平屋だったが、増改築を重ねて現在は2階建て。家の中には古文書や龍馬の等身大の写真、幕末の志士の古写真など約160点を展示。04年は1万5789人、05年も1万4530人が訪れた。
 同会の山下兼俊副会長(79)は「全国からファンが訪れる季節が迫っているのに、閉館とはさびしい。市が所有者と交渉して、公有化を実現してほしいのだが」と話している。

亀山社中(かめやましゃちゅう)といえば、坂本龍馬が脱藩後に作った会社。カンパニーだ。形態的には日本で初の株式会社であるともいわれている。

龍馬のカンパニーには夢があった。大志があった。だが今の株式会社なんてものは、ライブドアの粉飾にみるように株高だけが企業価値のような状況になってしまっている

こうした史跡をなんとか残してほしい。そして、日本社会のための質実剛健な企業精神を取り戻して欲しいものだ。

追記:“photo album”に追加された写真です。2008年12月。奥田健次の教育改革ぶろぐろ部事務局より。

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際社会 |

2006.03.08

いじめを受けていたタリウム少女

いじめられっ子による破壊の悲劇。

もちろん、いじめが原因だからといっても償わなければならないことは償わなければならない。だが、こういうことはいじめられた子にとっても、いじめた側も、傍観者たちにも、さまざまな意味で悲劇であることは間違いない。

いじめた側や傍観者らは、一生、苦い心の傷が残るだろう。または、その傷を隠すための言い訳を念じ続けるという負い目を感じながら生きていくことになるのだ。

いわゆる『タリウム事件』で逮捕された少女について。

「刑事処分相当」意見付け少女を家裁送致 タリウム事件
http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200603080305.html
2006年03月08日18時33分(asahi.com)

 母親(48)に劇物のタリウムを飲ませたとして、静岡県東部の少女(16)が殺人未遂容疑で逮捕された事件で、静岡地検沼津支部は8日、「刑事処分相当」の意見を付けて、少女を静岡家裁沼津支部に送致した。同支部は同日付で2週間の観護措置を決め、身柄を静岡少年鑑別所に移した。
 地検支部は刑事責任能力の有無と精神状態を調べるために3カ月を超える精神鑑定を実施した。鑑定人による精神状態の分析結果に加え、タリウム購入は認めながら母親に摂取させたことは否認するなど供述が一貫していることも勘案し、刑事責任を問える状態にあると判断したとみられる。否認を続けていることを受け、非行事実を認定する審判時に検察官の立ち会いを認めるよう家裁に求めた。歯を使って抵抗したりと感情的になることがあったが、鑑定留置後の最近の調べでは感情をあまり表に出さなくなった。取調官が、中学時代の友人が心配していることを伝えると「悪かった」と話したという。
 少女の弁護団は同日、「極めてデリケートな問題を含んでおり、プライバシーが最大限守られるべき事件」として、家裁の審判結果が出るまで、供述や弁護方針を一切公表しない姿勢を示した。

デリケートな問題には、いじめの問題が具体的なレベルで含まれていることだろう

その根拠は、昨年秋頃の記事だ。この頃、事件の背景に「いじめ」があった可能性がみえてきた。これが事実だとするならば、これまで自分も含めてマスコミなどが叩いてきたことの前提がひっくり返ってしまう。

毒殺未遂少女 小中で「いじめ」経験か パソコン日記に記録、公開
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20051104/morning_news003.html
(西日本新聞:The Nishinippon WEB, 2005/11/04)

 母親(47)に劇物のタリウムを与えて殺そうとしたとして逮捕された静岡県伊豆の国市の高校一年の少女(16)が、小中学校時代に教諭や同級生らから「いじめ」と受け取れる行為を受けていた経験を自身のパソコン日記に記録していたことが三日、分かった。一部はブログ(日記風ホームページ)にも転載しており、県警少年課はこうした経験が少女の人格形成に影響を与えたとみて関係者からの裏付けを急ぐ。
 調べによると、少女は日記で中学時代に同級生のグループから、日常的に嫌がらせを受けていたことを記述。「僕の物はよくなくなり、それらは彼らの手の中で見つかることの方が多かった」と書き込んでいた。「三年生になるまでは彼らだけが僕の話し相手でした」と孤独な心境もつづり、こうした内容をブログでも公開していた。
 また、パソコン日記では小学時代の経験として、誤って下に落とした食べ物を食べるよう教諭から強制されたことも告白。同級生から暴力を受けたことも訴えていたという。
 少女と中学時代に同級だった少年は「いじめたつもりはないが、手をたたくと、彼女はみんなの前で踊ったので面白かった」と少女が周辺から「からかいの対象」になっていたことを証言する。一方で、少女が卒業した中学校の教頭は「いじめがあったとは聞いていない」と話している。
 県警は、少女が「いじめ」の経験などから周囲への不信感を強め、毒物研究にのめり込んだ可能性があるとみている。少女は母親にタリウムを与えた後、ブログに「自分が存在していることを確認するためには、誰かに見つけられるしかない」と書き込んでおり、劇物を周囲の人間に与えることで自分の能力を誇示したかった可能性もある。
 一方、少女の部屋から、ナチス・ドイツの集会で群衆がナチス式の敬礼をしている場面の写真が押収されたことも新たに判明。少女が傾倒していた英国の「毒殺魔」グレアム・ヤングもナチスを信奉していたとされ、県警は少女も影響を受けた可能性があるとみている。

さて。この記事で重要なことは「小中学校時代に教諭や同級生らから『いじめ』と受け取れる行為を受けていた経験を自身のパソコン日記に記録していた」ことである。

いじめに荷担したのは同級生だけではない。教諭もであるという。

家庭裁判所の審判結果が出てから、少女の具体的な供述には注目である。

 

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関連記事:静岡女子高生タリウム事件

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント教育社会 |

2006.03.02

高校生意識調査にみる戦後教育の誤り

一言でいえば『家族』の在り方から崩壊しているからだ。

戦後教育が、あまりにも『個人の権利』に固執してきたせいで、家族の中にさえ個人の権利の主張と尊重が当たり前のようになってしまった。

日本は「できる生徒」より「人気者」…高校生意識調査
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060301it14.htm?from=top

 日米中韓の4か国の中で、日本の高校生は学校の成績や進学への関心度が最も低いという実態が1日、文部科学省所管の教育研究機関による意識調査で明らかになった。
 米中韓では「勉強ができる生徒」を志向する傾向が強いのに対し、日本は「クラスの人気者」になりたいという生徒が多く、日本の高校生の“勉強離れ”が際立つ結果となっている。
 調査は青少年の意識研究などを行う財団法人「日本青少年研究所」と「一ツ橋文芸教育振興会」が昨年秋、日米中韓の高校1〜3年生計約7200人を対象に実施した。
 それによると、「現在、大事にしていること」(複数回答)として、「成績が良くなること」を挙げたのは、米国74・3%、中国75・8%、韓国73・8%に対し、日本は最下位の33・2%。「希望の大学に入ること」も、米国53・8%、中国76・4%、韓国78・0%に対し、日本はわずか29・3%だった。
 「いい大学に入れるよう頑張りたいか」という問いに、「全くそう思う」と回答した生徒は、中国64・1%、韓国61・2%、米国30・2%で、日本は最下位の25・8%。また、「どんなタイプの生徒になりたいか」を尋ねたところ、米中韓は「勉強がよくできる生徒」が67・4〜83・3%を占めたが、日本は「クラスのみんなに好かれる生徒」が48・4%でトップだった。
 逆に日本の高校生が他の3か国に比べ、「非常に関心がある」と回答した割合が高かった項目は、漫画やドラマなどの「大衆文化」(62・1%)、「携帯電話や携帯メール」(50・3%)、ファッションやショッピングなどの「流行」(40・2%)など。米中韓でいずれも50%前後だった「家族」は、日本では32・4%にとどまった。
 調査を担当した日本青少年研究所の千石保所長は「未来志向の米中韓に対し、日本の高校生は現在志向が顕著で、『勉強しても、良い将来が待っているとは限らない』とさめた意識を持っている」と指摘している。
(2006年3月1日23時40分  読売新聞)

日本の高校生の興味の大半が、大衆文化と携帯電話と流行。そして、米中韓では50%が自分の家族のことに興味があるのに対し、日本の高校生はたった32%しか自分の家族のことに興味をもたない

家を大切にすること。地域社会を大切にすること。故郷(クニ)を大切にすること。国(国家)を大切にすること。国の歴史を大切にすること。このように考えると、家族のことに関心のない高校生が自国のことを大切にできるわけがない。だから、この32%という数字は愛国心(『ナショナリズム』というより『パトリオティズム』)を反映しているのではないかと、自分は考える。

確かに、米中韓に比べて日本人は自国の歴史や領土問題について無関心すぎる。韓国の若者が竹島(韓国では独島と呼ぶ)のことに強い関心を持っているのに、日本の若者のほとんどが無関心。歴史問題についても、戦後教育を受けた人間のほとんどがアメリカGHQ洗脳から抜け出せず、「日本軍が悪かった」と決め込んでいる。

もう1点。「現在、大事にしていること」という問いに対し、米中韓の高校生の75%が「成績が良くなること」と答えている。一方、「成績が良くなること」と答えた日本の高校生は、ぶっちぎり最下位の33%。とんでもない差である。こうした結果は、小泉首相が作ってしまった格差社会のために、ほとんどの子どもが最初から「あきらめムード」だからだと自分は考えている。これまでは、中流社会で頑張って勉強すれば国立大学に行くことができた。だが、下流化した社会(年収250万時代)では、勉強を頑張ったとしても学費が高騰した国立大学法人に進学できない。そもそも、勉強を頑張ろうと思っても、子どもを進学塾に行かせることもできない。

このような社会では、日本の将来は到底、国際競争で敗退し続けることになるだろう。逆に、4か国のうち日本の高校生がトップだったのが「クラスのみんなに好かれる生徒」になること。

この調査結果から見えてくるものについて、少し考えてみてほしい。守るべき家族や国家も明確にできず、国際競争力も無く、みんなに好かれたいのが現代日本人の姿ということになる。こんな人間が多数を占める日本は、滅亡していくのは自明だ。こんな日本人は、平気で家族を売り、地域社会を売り、国家を売ってしまうだろう。「自分が一番大事で、自分さえよければ」なのだから。

終戦時、占領国アメリカが日本人の精神性を解体するための洗脳教育と文化破壊を行った。そして、日教組による反日・自虐史教育による洗脳。行き過ぎた個人主義。これら左翼による国家解体実験は恐ろしくも見事に成功したといえる。被験体たるモルモット国家・日本は、実験箱の中のモルモットであり続けることに快感を覚えてしまったようだ。

自分には、これを立て直すための方策がある。これまで、当ブログで冗談めかして言ってきたこと。それ以外にも、たくさんの効果的な問題解決方法を具体的に提案することができる。だが、戦後教育を受けたままの覚悟のない保身人間には、とても採用することなどできないだろう。金儲けだけのネオリベ(新自由主義)社会を構築し続ける保守の皮を被った左翼の小泉・竹中ラインでは到底不可能。新自由主義は左翼思想なのだ。早く目を覚ませ。

日本は滅びるぞ、本当に。

 

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関連記事:
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武士道とは静かなるもの
「ゆとり教育」を継続する亡国、日本。
公共心 崩壊している おやじなり

携帯電話を規制する
子や孫の世代まで
    など。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会 |

2006.02.28

携帯電話中毒患者の事例

携帯電話中毒患者も、ここまできたら治療を受けるべきなのだ。

「携帯命」の不届き乗客、JAL機の出発1時間遅らす
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060225i403.htm

 鹿児島空港で24日、羽田行きの日本航空1864便(エアバス300—600型機、乗客・乗員274人)に乗った30歳代の男性が携帯電話を使い続けたため、客室乗務員が何度も注意したところ、トラブルとなり、出発が約1時間遅れた。
 同社によると、男性客は、同機が滑走路へ向けて動き出した後も、女性乗務員の注意を聞かず、座席で携帯電話の電子メールを打ち続けた。繰り返しの注意で、やっと携帯電話の電源は切ったが、給湯室まで乗務員を追ってきて胸ぐらをつかみ、「もう出てくるな。顔も見たくない」と言ってつばを吐きかけたという。
 このため、機長判断で同機はいったん搭乗口に引き返した。
 乗務員が男性客を機内から連れ出し、再度注意したところ、男性客が「もうしない」と約束したため、男性客を再び搭乗させ、約1時間遅れの午前11時41分に出発した。
(2006年2月25日11時19分  読売新聞)

だらしのない対応だ。「もうしない」と約束したら、それでおしまいか? 幼稚園の年少さんか? 「もうしちゃだめよ」で終わり? 情けない。

改正航空法(平成16年1月15日施行)によると、

(3)航空機に乗り組んでその職務を行う者の職務の執行を妨げる行為であって、当該航空機の安全の保持、当該航空機内にあるその者以外の者若しくは財産の保護又は当該航空機内の秩序若しくは規律の維持に支障を及ぼすおそれのあるもの
(4)航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれがある携帯電話その他の電子機器であって国土交通大臣が告示で定めるものを正当な理由なく作動させる行為

明らかに上記の禁止命令の対象となる行為を満たしているではないか。さっさと航空機から降ろして罰金50万円を科すべきだったのだ。

「もうしない」って何それ? この携帯電話中毒患者。「もうしわけない」と言ったわけではないのだろう? 機長も客室乗務員もまったく頼りない。しっかりしろ、なのだ。

お子様化する日本。

 

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     など。

Posted by 奥田健次 社会 |

2006.02.06

米軍男性を不起訴

どういうことやねん?

--以下、引用。

強制わいせつ容疑の米軍属男性を不起訴 横浜地検支部
http://www.asahi.com/national/update/0206/TKY200602060316.html
2006年02月06日18時35分(asahi.com)

 横浜地検相模原支部は、強制わいせつの疑いで神奈川県警座間署が逮捕した米陸軍キャンプ座間に勤務する米軍属の男性(43)=米国籍、同県相模原市上鶴間=を6日までに、嫌疑不十分で不起訴処分にした。
 男性は米陸軍医務部に所属していた04年12月上旬ごろ、職場で知人の女性(38)に抱きつき、胸を触るなどしたとして今年1月12日、逮捕された。男性は容疑を否認しており、1日に地検支部が不起訴を決め釈放した。

--以上、引用終わり。

 

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     など。

Posted by 奥田健次 社会 |

2006.01.30

幹部を処分する方法を検討せよ

処分する側に対するチェックこそ、重要なのだ。

消える?「不良国家公務員」 人事院が処分の指針づくり
http://www.asahi.com/politics/update/0129/001.html
2006年01月29日10時00分(asahi.com)

 職場でインターネットざんまいといった「不良国家公務員」をなくそうと、人事院が処分の指針づくりを始めた。免職や降格ができる「分限制度」はあるが、不服申し立てや訴訟を恐れた各省庁が「職員の処分に慎重になりがち」(人事院)で、制度が十分に活用されてこなかったためだ。
 国家公務員の処分は、「勤務実績不良」や「適格性欠如」などを理由に免職や降格ができる分限制度に基づいて行われる。ただ、実際に免職になったのは、04年度で一般職65万人中わずか35人。免職の多くは行方不明者で、「適格性」の有無を問う以前の事例だった。降格は1人に過ぎなかった。
 各省庁には、度重なる無断欠勤や遅刻・早退、上司への反抗や暴言、セクハラ(性的嫌がらせ)などの事例が報告されているが、担当者が対応に頭を痛めている。
 このため、3月を目標に指針を策定し、実例に基づく問題職員のケースや、処分に至る手続きなどを示すことにした。注意や配置換えをしながら、半年から1年間観察し、警告したうえで処分するという手続きになる見通し。地方自治体の先行例を参考にする。
 政府は現在、国家公務員の総人件費削減を進めている。分限制度では行政改革や財政難を理由にした職員の処分も認めているが、人事院は、今回の指針は「問題職員」に限り、こうしたケースに広げない考えだ。

こうした記事に騙されてはいけない。

最近、一般企業にしても公務員にしても、幹部や管理職クラスの連中に、若手の能力を削ぎ落とそうとする小心者が目立つ。少なくとも、『期限付き職員』の採用枠を増やしている社会構造を見ると、気に入らない奴は更新しない、生意気そうな若手には辞めてもらう、正規職員にして欲しければ理想を捨てさせる、同僚へのいじめに荷担させる。こういった最悪の図式が構築されているのは明らかだ。

上記の記事には、「各省庁には、度重なる無断欠勤や遅刻・早退、上司への反抗や暴言、セクハラ(性的嫌がらせ)などの事例が報告されている」とあるが、部下に対する嫌がらせ(パワーハラスメント)が抜け落ちているではないか。

大学などの組織でもそうだが、処分する側(つまり幹部クラス)にこそ、平気でハラスメントをしまくる人間がいるものだ。幹部クラスが処分と称して、パワハラ(パワーハラスメントの略)を行うことを、どのようにして防止するのか? 指針に基づく処分がハラスメントの隠れ蓑になりはしないか? 幹部に対する評価と監督をどうするか、しっかりと考えていただきたい。

郵政民営化の一連の流れのときの、自民党執行部を見てもらえばよい。小泉が造反と言ったら造反であり、イエスマン武部が処分と言ったら処分だった。このとき、だれも若手議員の言い分に耳を傾けなかった。マスコミも。国民も。不当な処分を受けた若手議員のことを取り上げよう。当選の約束手形である自民党公認を受けることよりも、日本国民(祖先も含めて)のことを考えて民営化反対を貫いた城内実氏は、自民党執行部によって首を斬られてしまった。こうした自己犠牲を伴う覚悟ある人物こそ、今の日本には必要だったのに。

日本の国を動かしている政治家がこんなものなのだ。こうした図式(年寄りが若手の力を封じ込める)だらけの世の中である。「長い物に巻かれる人間」「理想よりも保身の人間」「出世のためなら仲間も殺せる人間」だらけの社会は、明らかに異常なのだ。気が狂っているとしか言いようがない。狂っていることに気付いている人が少なすぎる。

さしあたって、処分を決定する部局の半数は、若手で占められておくようにするなど、『パワハラ首切り』を阻止するシステムが必要だ。

 

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関連記事:郵政関係で粛正、また1名。
     など

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際いじめ・ハラスメント社会 |

2006.01.16

「死ね、振り込め」という弁護士

経緯をよく知らない読者に、まずは順を追って事実関係を書くことにしよう。長文だが、ぜひとも読んで頂きたい。

まず、自分の書いた『皇族たちの真実』(2005.12.12)に対して、岡村善郎という見知らぬ男からトラックバックが送られてきた。トラックバックが送られてきた日時は、2006年1月8日未明である。反論のような内容であったが、削除はせずに放っておいた。

自分は同日の午後5時に、『新選組!!』という記事を書いた。これは、NHK正月時代劇『新選組!! 土方歳三 最期の一日』を見た感想文である。

するとこの岡村氏は、同日午後9時に『いちゃもん』という記事を書いて、またもトラックバックを送ってきた。トラックバックを受信したのが、翌日9日の午前7時前であった。

この記事の内容があまりにも常軌を逸した内容で、「死ねばよい」「死ねばよい」というものであった。反論はいろいろあって当然のことだが、「死ね」と書いた記事をわざわざトラックバックで送りつけてきたわけだ。

自分はこうした無礼極まる男を相手にする暇など無いのだが、1月8日に書いた『新選組!!』の記事に追記としてコメントを掲載した。以下、長くなるので省略しながら要点を再掲する。

[追記(2006.1.9)]
(中略)
ただ、氏とまともな議論になりそうにないのは、どうも感情のほうが強く表れているためのようだ。二つ目のTBなど、氏のタイトル通り「いちゃもん」に過ぎない。自分が「こんな時代はスカだ」と書いたら、氏はこの言い回しのみに反応し、「だったら死ねばよい」という。

面識もない御仁に二度もTBを送りつけられた挙げ句、「死ねばよい」なのだそうだ。ある意味、御仁の社会的立場も顧みず、こんなアホーなことが書ける勇気には拍手を送ってもよい。自分もブログではアホアホなことを書いているからだ。さすがに自分は特定個人に対して「死ねばよい」とまではとても言えないが。

それにしても、こうやって見知らぬ人に読んでいただけるブログの威力というものは大きなものだ。

まあ、今回の岡村氏によるストーカーまがいのTBもプロレス的には歓迎してもよい。どこぞの名も知れぬインディーの選手が土足でリングをまたいできただけの話。だから、新たにエントリーを立てずに[追記]で応じる程度にしておこう。

この追記を書いたのが1月9日午前中のことであり、氏のほうから送られてきた『皇族たちの真実』『いちゃもん』にそれぞれトラックバックを返して差し上げた。ちなみに、このトラックバック返しが、自分から氏のブログに対する初めての送信である。

すると、なんとこの日の夕方には、氏はこちらから送ったトラックバックを2つとも削除していた。そして、同日の夜9時に氏は何事も無かったかのように『死に場所』という記事を書いている。

自分はこのことについての顛末を記しておこうと、『新選組!!』の記事に以下の追記をさらに追加した。1月10日の午前中だった。

[追記(2006.1.10)]
上記の追記(1月9日)を書いた後、岡村氏のブログにTBをお返しさせていただいた。それが昼前のこと。仕事を終えてから、高知龍馬空港のワンコインPCでブログチェックをして気が付いたのだが、自分が送ったTBは2つとも削除されていた。

唖然。呆然。笑ってしまった。なんだよ。せっかく氏とは実名同士で胸襟を開いて議論できそうだと楽しみにしていたのに。サヨク的な人って自分に都合の悪いTBは削除するという噂を聞いたことがあるが、本当にそうだな。

名指しで場外乱闘をしかけてきておきながら、こちらからほんの少しご挨拶しただけで何事もなかったかのようにするとはな。自分は売られた喧嘩は必ず買うことにしているのだが、肩すかしもいいところだ。
(中略)
面白いのは、トラックバックが削除されたその日の夜に、氏が「死に場所」という記事を書いている。この御仁、まだそんな言葉の上っ面の修正ごときで自分の記事の正当化を図ろうとしているのだ。そして相変わらず「どうしても死にたくなったら,自らの意思で呼吸を止めて死んで見せましょうね」だと言う。呆れた。

自分のブログの読者なら、自分が「どうしても死にたくなった」など微塵も考えていないことくらい理解している。読者の一人(主婦の方)から、「...岡本(原文ママ)さんの書いていることは支離滅裂ですね、死ねと言ったり不遜だと言ったり...」というメールをいただいたが、まったくその通りだ。
(以下、略)

すでに2つ削除されていることもあり、また氏のブログの読者にも氏の異常ぶりを知らせることになるのを憂慮し、自分からトラックバックを送ることは控えておいた。

すると氏は1月10日午後11時頃、『なんだか良く解りませんが』という記事を書いたが、今度はトラックバックを送ってこなかった。かなりとぼけた内容で、議論のすり替えも目立つ記事だった。

自分はこれを最後にということで、3度目の追記を書いた。1月12日であった。

[追記(2006.1.12)]
今度は上記の1月9日の追記を書いたところ、岡村氏は1月10日に『なんだか良く解りませんが』というエントリーを立てている。そこでは、この自分の記事にリンクは貼ってあるものの、こちらの名前も出さず、TBも送ってこない。つまり独り言の続き。

読んでみれば「コメントがどうとか」言い訳ばかりで、ワケが分からない。こっちは実名ブログ。コメントを送るにしても実名で送るに決まっている。自分は「昼間のコメント」など見てもいない。

それにしても、勘違いしてTBを消すか? こっちは氏が送ってきた2つのTBの元記事に、丁寧にそれぞれ送り返しているのだから、万が一、片方の TBを削除したとしても、もう1つのTBで気が付くだろう。というか、いずれにしてもこちらのTBを削除したのは事実ではないか。

それから、1月11日午前3時にこの記事へのコメントが2つ付いていた。こうした匿名の非道なコメントは残し(36時間以上待ったが削除されない)、こちらから直球でお返しした実名のTBは削除(しかもたった数時間以内で)なんだから、本当に呆れるばかりである。
(以下、略)

同じく、氏の社会的な立場に配慮して、こちらからはトラックバックを送ることはしなかった。

しかしながら、岡村氏は『良く解らないことの続き』という記事を書いて、1月14日午後8時に公開している。内容を読んでもらえれば分かるが、とても正常人の書いた文章とは思えない。どうしても自分に死んで欲しかったようだ。

さらに、その数時間後、氏は『自殺者3万人』という記事を書いたようだ。そして、今度はこの記事を翌日15日の午前7時に自分の『新選組!!』の記事に対してトラックバックを送ってきた。また、同日午前7時、氏は『「自殺者3万人」について』という記事を書いている。そして、同日午後1時過ぎ、氏は関連して『自殺死亡統計の概況』を書いている。

ここまでが今日までの経緯である。

岡村弁護士。50歳前後の男のようだが、論理もへったくれもあったものではない。守るべき家族や娘もいるだろうに、実名ブログであれだけのことを書く勇気には敬服できるところもある。だが、あまりにも幼稚というか異常である。

3つの『追記』の中で、こちらが問うたことにはとぼけるばかりで回答にもなっておらず、今度は「...であれば,いつでも議論に応ずるよ。但し,僕の単価は1分間00万円以上ですから,まとまった金の入金が確認された後になる(『「自殺者3万人」について』より)」、「私に,文章を書くことを求めると,1分間あたり00万円が請求されます。これまでの依頼者も皆,そのような金額をお払い頂きましたので例外を認めるわけにはいきません。口座番号を知りたければ,どうぞメール下さい(『良く解らないことの続き』より)」という。

なんだか、最近のあれを思い出さないか。「振り込め、振り込め」というやつに。少なくとも、こんな記事を送られてきた自分には、過去に1度『振り込め詐欺』メールを受信した時と同じ感覚がした。

どうもこの弁護士、「自己弁護」がお好きなようだ。また、習い性なのかもしれないが、どうしても言葉尻にのみ反応してしまい、文脈を読み取ることが苦手なようである。ネットやってる中学生レベルの反応だ。いや、まだ健全な中学生のほうがよっぽど良く理解している。

坂本龍馬が「溝の中で死ぬことになっても、前のめりの姿勢で死にたい」と言ったら、岡本氏は溝の前にロープを用意してしまうのだろうな。

岡村氏は、以下のことに答えられるのか。

1)氏は「死に場所を探したいと書いてあった(『良く解らないことの続き』より)」と言うが、「死に場所を探したい」と当ブログのどこに書いてあるのか。

2)今回のこと、先にトラックバックを送ってきたのは誰か。こちらから送った2つのトラックバックを削除した理由を明白にできるか。「昼間のコメント(『なんだか良く解りませんが』より)」と言うのなら、そのハンドル名、内容を明らかにするべきだ。また、なぜそのコメントを削除したのか理由を明白にするべきだ。

3)「新撰組を例に挙げられた以上,賊軍派としては仁義を尽くさざるを得ない(『なんだか良く解りませんが』より)」と言うが、自分が1度でも氏のブログに対して例に挙げたことがあるか。また、誰に対する仁義を尽くすのか。そして、その理由は。

4)「物の道理が解る人物と錯覚した自分が愚かであった(『なんだか良く解りませんが』より)」とあるが、今回の件での「物の道理」とは何を意味するのか。

5)「自分の意思で呼吸を止めたらいつでも死ねますと親切な解説をしました(『良く解らないことの続き』より)」とあるが、自分が見知らぬ氏に対して1度でも解説を依頼したことがあるか。相談したことがあるか。また、自殺の方法を提案し公開することが「親切な解説」と考えているのか。

6)「...であれば,いつでも議論に応ずるよ。但し,僕の単価は1分間00万円以上ですから,まとまった金の入金が確認された後になるのは,悪しからずご了承下さい(『「自殺者3万人」について』より)」とあるが、誰も依頼も相談もしていないのに、そのような料金が発生するのか。氏の所属する相談事務所や弁護士会では、他人のブログ(日記)にトラックバックを送り(押し売りし)、相談料を換算するシステムがあるのか。

7)氏はしばしば一度書いた記事を誤字脱字レベル以外で加筆修正しているようだが、それは個人の勝手ではあるが1月14日の午後9時に書いた記事(『「良く解らないことの続き」について』)を削除したのはいかなる理由か。その記事で「昼間のあの子は良い子じゃったのに,夜のあの子とは違う子になってしもうたのう」とあるが、それぞれ誰のことを指しているのか明白にするべきだ。

削除された記事画面はこれだ。

okamura氏もこれを一度は公開しているわけだから、今さらもし「その記事を隠せ」と言うにはそれなりの妥当性の高い根拠を明白にするべきであろう。もしくは、何か間違いがあったのであれば謝罪が必要だろう。

さて。この弁護士は相当、お暇なようだ。ブログの記事の更新頻度だけでなく、トラックバックやコメントの選択・削除までやっておられるのだから。コメント機能付きのブログであるにもかかわらず、あまりも読者が少ない様子だ。今回の一連のことで、そして今回これを記事にしたことで、当ブログから沢山の訪問アクセスがあっただろう。

こちらは、365日ずっと全国を駆けめぐって仕事をしている。自分には毀損される名誉など無いので「馬鹿」と言われようとも腹は立たない。だが、自分は自分の仕事についての誇りを持っている。今回のことでも、多数の親御さんや学生達から「相手にしないで」と自分のような荒くれ者を気遣うメッセージを頂いた。こうした人達に囲まれていることも自分の誇りだ。これを汚し邪魔するならば決して許さない。

それでも今回、相手にしてしまったのは自分の性格なのかもしれないが、こんなことで無駄な時間をこれ以上、費やしたくないためである。自分がこの男に触れることは、今回で終わりにしよう。暇人に付き合う暇は無い。所詮、またとぼけるか、言いがかりか、あげ足取りかしかできないのだろうから。

後は、読者のコメントに耳を傾けることにしようと思う。そして、この弁護士から「振り込め」の請求書が到着するか、内容証明郵便でも来るのを待っていよう。それとも暴力でも仕掛けてくるのだろうか。

※今回の記事についてはコメントを一定期間、受け付けたいと思います。記事に無関係なものや、単なる誹謗中傷コメントは削除します。ただし、内容が内容ですので、多少の過激なコメントならば残すことにします。

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Posted by 奥田健次 社会 | | コメント (32)

2006.01.14

トックの昔話

まあ、そんなもんだろう。

自分も「トック」と音それだけを聞いたら、「ああ、韓国料理かなんかやろ?」と思うもん。それか地元・阪急沿線の人ならば「TOKK」でしょ。阪急電車の情報誌。「宝塚、大阪、神戸、京都」の頭文字やね。良くできてる。

だが、政府の「トック」は、誰も知らない。知られちゃいけない(?)。

以下、引用。

構造改革特区、6割が「知らない」 内閣府が世論調査
http://www.sankei.co.jp/news/060112/sha077.htm
(Sankei Web)

 内閣府が12日発表した「特区制度に関する特別世論調査」で、地域限定で規制を緩和する構造改革特区制度について「名前も内容もある程度知っている」との回答が19.0%だったのに対し、「名前も内容も知らない」と答えた人が58.3%に上り、国民の認知度が低いことが明らかになった。特区について内閣府が実施した世論調査は初めて。
 2002年12月の構造改革特別区域法成立から3年。どぶろく特区や株式会社の学校設置など500以上の提案が実現しているものの、多くの国民は「生活で規制を意識することが少なく、特区制度への関心が高まらない」(構造改革特区推進室)とみられる。
 特区制度への期待でも「地域活性化への活用」(37.5%)に次いで、34.5%が「特に期待するものはない」と答えた。
 特区制度で実施された規制緩和は1年後に弊害がなければ全国展開される。この全国展開について、過半数が「当然」や「必要」と答えたが、地域の努力などを考慮し「全国に広げない方がいい」も18.8%あった。
 調査は昨年11月下旬から12月上旬にかけ、全国の20歳以上の3000人を対象に実施。1746人が回答した。
(共同)(01/12 17:49)

以上、引用終わり。

もう阿呆らしくてマトモに議論する気もしないんだよ。今頃、何やってんだ。何言ってんだ。

そうだ。「何言ってんだ」で思い出した昔話。左翼思想家だった家庭教師が、嬉しそうにRCサクセション「ラブミー・テンダー」を何度も聞かせてくれたものだ。

「何言ってんだー 税金(かね)かえせ 目を覚ましな たくみな言葉で一般庶民を だまそうとしても ほんの少しバレてる その黒い腹」

このアルバム、RCサクセション(忌野清志郎)の所属する東芝EMIが「素晴らしすぎて発売できません」と抜群のセンスのコピーを付けて発売中止にしたんだよな。この歌詞、原子力発電所を批判する内容だったから。親会社の東芝は、原子力発電所建設に関わる大手企業。圧力がかかったのだ。こうした構図は昔も今も変わらない。

トックもええけど、ナムルも喰いてぇ。

また「ねんきん」みたいに柔らかいイメージがいいからって、全部ひらがなにでもすればいいのだ。30年後の日本は平仮名だらけかね。ハングルしか使わなくなった韓国みたいに、漢字の書物が読めない時代が到来するのかねえ。

まったく雅(みやび)な話だぜ。

 

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関連記事:「年金」が「ねんきん」に

Posted by 奥田健次 社会 |

2006.01.01

発達障害者支援法の通知文書

2006年元旦を迎えた。

今年、一発目の記事は特別支援教育関係である。

平成17年(2005年)4月から『発達障害者支援法』が施行された。この法律は、2005年秋に自民・公明の賛成多数にて採択された『障害者自立支援法』とは異なるので、専門外の方はご注意いただきたい。

前者の『発達障害者支援法(以下、支援法)』は、厚生労働省と文部科学省が省庁の壁を越えて作成したものであり、これに関わった国会議員も超党派から構成されていた。

今まで学校や地域社会において、発達障害児・者に対する無理解から十分な支援が受けられなかったのだが、この支援法を通して地域全体で理解と援助を深めていくことになったのだ。

さて、こうした教育関係の新法が施行されると、中央から各地へ「通知」がなされる。これは非常に重要な意味を持つものである。差出人が「文部科学事務次官」と「厚生労働事務次官」であり、宛先は「各都道府県知事、各指定都市市長、各都道府県教育委員会教育長、各指定都市教育委員会教育長、各国公私立大学長、各国公私立高等専門学校長」となっている。

ところが、それにもかかわらず特別ニーズのある子どもに対する支援が何もなされないどころか、相変わらず「我慢を強いる」自治体が山ほどみられる。

たとえば、そのご家族の居住する学区の小学校には特別支援学級が無いという理由で、学区外の小学校に越境するよう迫られることがあるのだ。教育委員会の言い分を聞いてみると、「部屋がない」「金がない」「学区外の学校はセンター校として良い支援をやっているから」などという。

場合によっては、母親が送り迎えを6年間しなければならないことになる。そんなことをさせたら母親が燃え尽きてしまうのではないか。「越境するな」というのは聞いたことがあるが、教育委員会が「越境しろ」といっていいのだろうか。越境を強いるならば、スクールバスか公用車を出せなのだ

力のある現場教師の仲間達にこの話をすると、「部屋がないとか金がないじゃなくて、やる気がないんでしょ」とバッサリ。そして「余分な部屋がないと言うのなら、校長室でやればいいんだから」と激励された。まったくだ。現場にこういう教師がいてくれると本当に力づけられる。校長も、校長室を教室にされたくなければ、部屋の一つくらいなんとかしろなのだ。

クライアントの保護者達が何度となく教育委員会と交渉しているが、ほとんどまともに取り合ってくれないようである。「もう、無理かもしれない」と弱気だ。だが、上記の「通知」の存在があるのだ。自分は絶対に、すべての保護者が冷静に交渉していけば、学区内に特別支援学級が新設されると信じて疑わない。もし、この「通知」を無視する自治体、教育委員会などがあれば、堂々と具体名を公表していけばよい。

これまでの特別支援教育の流れを無視してきた自治体や教育委員会。各地で大きな温度差ができてしまったのだが、それがこれからどんどん浮き彫りになってくるだろう。少なくとも、自分に付いてきてくれている保護者達には見抜けるはずだ。土木ゼネコン大好き自治体が多くて目を覆うばかりだが、教育や福祉の充実した自治体もあるだろう。そして、ろくでもない自治体でも保護者が諦めてしまった時点でおしまいなので、あきらめずに変えていこう。

発達に障害のある子どもたち、その保護者へのお年玉代わりに、この「通知」ファイルを差し上げたい。教育委員会との交渉に利用可能な大きな武器となるのは間違いない。教育委員会の連中には、これを読んでいない給料泥棒もたくさんいるはずだ。

就学だけでなく、医療や福祉、就労支援などの様々な面で自治体のサービスに納得いかないことがあれば、この「通知」を利用されるとよい。

 

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育社会特別支援教育 |

2005.12.31

泥酔客を飛行機に乗せるなかれ

乗客のマナーの悪さ。マナーだけの問題では済まされない。

酒に酔った乗客、全日空機を遅らす 携帯電話使用や喫煙
http://www.asahi.com/national/update/1230/SEB200512290010.html
2005年12月30日01時54分(asahi.com)

 29日夜、羽田発福岡行き全日空267便の機内で、酒に酔った男が乗員の要請を無視して携帯電話を使うなどしたため、出発が約1時間遅れた。
 男は再三警告を受けて電話の電源を切ったが、今度はたばこをぷかぷか。同機は滑走路へ向かっていたが、機長判断で搭乗ブリッジに引き返して男を降ろした。
 離陸直前、機長は乗客に「最短距離を全速力で福岡へ向かいます」とアナウンスした。

こういうのは厳罰に処すべきなのだ。「飛行機を慌てさせる」ということは、安全性を下げることにつながる。

飛行機から降ろしたのは当然であるが、なぜ航空法により逮捕しなかったのか。また、この男を飛行機に降ろす判断はもっと早くてもよかったのではないか。いや、泥酔している客は搭乗口スタッフによる判断で搭乗を断ることはできなかったのか。

自分は機長に「最短距離を全速力で向かいます」と言われると不安になる。思い出されるのが、JR西日本の尼崎での脱線事故だ。線路の上と空は違うかもしれないが、日本の上空はかなり過密に航空機が飛び交っているのだ。

こういう男は逮捕しておくべきだ。逮捕しなくても、年齢・職業くらいは明らかにして欲しい。「最近の若いヤツは・・・」とかボヤく世代で、社会的には結構な立場の人間なのではないだろうか。

逮捕というより、飛行機の尾翼に結びつけたままフライトし「お客様〜、お気分はよろしくなりましたか〜!? またのご搭乗をお待ちしております〜」と目的地で降ろしてあげるのが正解である。頭をマイナス50度で冷やしなさい。

関連記事:公共心 崩壊している おやじなり

Posted by 奥田健次 社会 |

2005.12.27

職場いじめからの暴走

当ブログがユニークな点は『いじめ・ハラスメント』というカテゴリーを設けているところにある。積極的に、この問題について取り組んでいきたいと考えているからだ。

自分は今回の加害者の気持ちもよく分かる。

もちろん、暴走行為にはどんな理由があれ相応の償いをしなければならないのだが、今回は『職場いじめ』が引き金になっていることを忘れてはいけない。

殺人未遂で容疑者送検 仙台アーケード暴走
2005年12月27日12時40分(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/1227/TKY200512270209.html
 仙台市の歩行者専用のアーケード商店街を乗用車が暴走し、7人が負傷した事件で、仙台中央署捜査本部は27日午後、業務上過失傷害容疑などで逮捕した会社員千葉良文容疑者(52)=同市太白区=を殺人未遂容疑に切り替えて仙台地検に送検した。現場にブレーキ痕がなかったことなどから、捜査本部は千葉容疑者には殺意があったと判断した。
 千葉容疑者は調べに対し、7人が死傷した今年4月のトラックによるアーケード暴走事件をまね、「人をはねるつもりでアーケードに進入した」と供述。動機について同容疑者は「職場で嫌がらせにあい、うっぷんを晴らしたかった」と説明し、アーケードを狙った理由については「近くにデパートがあり、特に人通りが多いから」と供述しているという。

いじめる側は自分からいじめを止めることができないものであり、またいじめる側の近くにいる人間もいじめに荷担するようになる。さらに、いじめを知りながら知らぬふりをしている傍観者もいる。

今回の容疑者が暴走した行為は容認されるものではない。しかし、この容疑者を責める人がいるならば、自分の身の回りでいじめがないか振り返ってほしい。自分がいじめる側になっていないか、いじめの荷担者になっていないか、いじめを知りながら何も出来ない傍観者になっていないか。

大抵「いじめられる奴にも悪いところがある」といって、自分の弱さや疚しさを感じないようにするために合理化しているものなのだ。

いじめの問題は、いじめられる側だけの悲劇ではない。いじめる側にも、傍観者にも色々な意味で悲劇をもたらすものなのだ。

職場いじめ・嫌がらせ(パワーハラスメント)や、大学での嫌がらせ(アカデミックハラスメント)は、一般の人々が想像している以上に日常茶飯事に行われているのである。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント社会 |

2005.12.11

簡単に人を殺してしまう理由

またも子どもが殺されてしまった。悲しいことだ。学習塾のアルバイト講師が生徒を刺殺したとされる事件。

評論家・コメンテーターなどは「二度とあってはならない」と役立たず発言を繰り返しそうだが、残念ながらこれからも続いていくことだろう。

以前、いくつかの新聞社・テレビの取材を受けた。記者はおよそ「どうして、こんなに人を殺すことが平気な感じの人が増えているのか?」というような質問をしてくるのだ。

自分はまず「家庭教育も、学校教育も、マスコミ論調も、すべて間違っているからです」と答えた。そして、具体的な問題点と対処法について分かりやすく説明した。テレビも新聞も、いつも2時間に及ぶ取材。

ただ、いつも取材を受けながら「こんな提案はメディアには載らんやろう」と思っている。記者達も「今まで大学の先生に取材をしたこともありますが、先生のような提案は初めてです。でも、すごく納得できます」という。

案の定、これらの取材が取り上げられることは無かった。通常、記者が適当にアレンジして使うものだが、自分は2時間も取材に応じたのに取材した形跡も皆無。だが、それも仕方がない。本当に、自分はとんでもない提案をするからである。アレンジのしようがない。ここで書いてもいいのだが、何か違うような気がするので、まだ書かない。

自分の提案は具体的な問題解決法であり、学者的な解釈やブログ的な評論などではない。だが、今なおマスコミ論調(そして世論)とは大きな隔たりがあるのだ。

このままでは、最近続いているような腹立たしい事件が続発するだろう。世の中の人達が「またか、またか(まだ続くのか?)」と不安になっている。自分は「ほらな、ほらな(まだまだ続いてしまうとずっと警告してるでしょ?)」と怒り嘆き悲しんでいる。

「からかわれた」凶器準備、計画的か 小6女児刺殺
http://www.sankei.co.jp/news/051210/sha069.htm
(Sankei Web)
 京都府宇治市の学習塾「京進宇治神明校」で同市立神明小学校6年の堀本紗也乃(ほりもと・さやの)さん(12)が包丁で刺殺された事件で、逮捕されたアルバイト講師で同志社大4年の萩野裕(はぎの・ゆう)容疑者(23)=同市=が宇治署の調べに対し「紗也乃さんにからかわれていた」と供述していることが10日、分かった。
 現場の教室では凶器の出刃包丁のほかにも包丁1本とハンマーが発見されており、同署は、萩野容疑者が折り合いが悪かった紗也乃さんに危害を加えたり、脅したりする目的で凶器を準備した計画的犯行の疑いもあるとみて追及している。
 調べなどでは、萩野容疑者は10日午前9時ごろ、教室にいた生徒13人のうち、紗也乃さん以外の12人を別の教室に移動させ、教室に2人きりになった際、包丁で紗也乃さんの首や顔など数カ所を刺したとされる。
 教室には普段、包丁やハンマーは置いておらず、萩野容疑者が外部から持ち込んだらしい。萩野容疑者は「口論となり刺した」とも供述しており、同署は萩野容疑者の自宅を家宅捜索するなどして犯行の経緯を詳しく調べる方針。
 萩野容疑者は2003年に強盗致傷容疑で京都府警に逮捕されていたが、京進は採用時に履歴書を提出させるなどしただけで、逮捕の事実など詳しい身上や経歴を把握していなかった。
 京進によると、紗也乃さんは萩野容疑者を嫌っており、今月に入ってから萩野容疑者の授業を受けなくなったという。
(共同)

          ◇

 「先生が嫌で授業を受けたくない」。京都府宇治市の学習塾で刺殺された堀本紗也乃(ほりもと・さやの)さん(12)はこう話し、萩野裕(はぎの・ゆう)容疑者(23)が講師を務める国語の授業を今月に入ってから拒絶していた。
 萩野容疑者も周囲に「紗也乃さんが素直に指示に従わない」と漏らし、上司の判断で10日の試験担当から外されたが、勝手に出勤。自分で作った国語に関するアンケートへの記入を頼み、紗也乃さん以外の生徒を別の教室に行かせ、午前9時前、2人きりで教室に閉じこもった。
 10分もたたないうちに、救急車のサイレンが鳴り響く。同僚の説得で施錠されていた扉が開かれると、携帯電話を手にした血まみれの萩野容疑者と、あおむけに倒れた紗也乃さんがいた。
 大量の血が流れた教室には、凶器の包丁以外に萩野容疑者が用意したらしい包丁1本とハンマー。教室内を映すモニターは見えないように細工されていた。2人の間にいったい何があり、萩野容疑者はなぜ凶行に走ったのだろうか。
 「人生は一回ポッキリ」。にこやかに白い歯を見せてほほ笑む写真とともに、塾の壁に張られていた萩野容疑者の自己紹介は事件後、すぐに外された。
 一方、カーテンが引かれ、ひっそりとした紗也乃さんの自宅には午後6時すぎ、肩を落とした両親が警察関係者に付き添われ帰宅。親せきらも無言のまま慌ただしく出入りした。
 萩野容疑者が通う同志社大では八田英二(はった・えいじ)学長らが「痛恨の極み」と頭を下げ、苦渋の表情を浮かべた。(共同)
(12/10 19:54)

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2005.11.25

新自由主義の行く末は

今年5月に学会発表をするためにシカゴ(Chicago)に行った際、帰りにサンディエゴ(San Diego)に立ち寄った。

サンディエゴは自分の第二の故郷。とまではいかないが、青春時代を過ごした愛着のある土地の一つ。あらかた地図を見なくても運転できる街なのだ。

昨年は、サンディエゴで2番目にお世話になったホストマザーに会った。彼女はもう70歳近く。それはもう感動的な再会で、懐かしい思い 出話と近況について語り合った。

政治的なことは話していないのに、彼女のほうから「最近は留学生達がめっきり来なくなったのよ。ヨーロッパ人もアジア人も、 ここ最近、アメリカに対する評価が変わったんじゃない? ケンジはどう思う?」と聞いてきた。

自分は「攻撃を仕掛けてきたテロリストに報復するのは分かるけど、 イラク戦争は違うと思う。あれからアメリカが世界から心情的な部分では孤立している。そして、日本もそれに付き合ってるわけで、少なからずリスクがあるように思う」と率直に 答えてみた。

すると、彼女は「すべては9・11からよ。テロはいけないことよ。確かにそうだけど、アメリカ人は過敏になりすぎているのかもね。まああんなひどいテロに遭ったんだから、仕方ないんだけどね…」と寂しそうに話してくれた。

すべては9・11か。

そして今年。サンディエゴで3番目にお世話になったホストマザーを訪ねた。彼女は今や60過ぎ。12年ぶりということで、お互い感動的なものだっ た。12年前に一緒にいた彼女のボーイフレンドは病気を患って高齢者の施設に入所したという。今回そこにいたのは、新しいボーイフレンドだった。気さくな 紳士であった。子育ても終わって、連れ合いを亡くした者同士のお付き合いなのである。アメリカ的ではある。

ただ、正直言って「違和感」を感じた。彼女は12年前にはお金のことを気兼ねするような人ではなかった。彼女は、毎月のステイ費用を請求し忘れるほどの人 だった。オーバーステイ分も受け取らないので、わざわざ帰国する前に彼女の食器の下にお礼の手紙とオーバーステイ費用とプレゼントを 隠しておかねばならなかった。

それが今回の再会では、一緒に食事に出かける前に、ブックレットになった割引クーポンを探すのに30分以上、時間を費やした。また、彼女は敬虔なクリスチャンで、12年前は食事の前に皆で手を繋いで感謝の祈りを捧げていたのだが、それももうしない。

彼女らとも政治の話になったが、やはり9・11以降の話になる。彼女らの場合は拳を振り上げて「熱烈にブッシュ支持」だという。複雑で心配そうな顔もみられない。だから、自分は何も言えなかった。

こんな少し寂しい訪問であった。去年はまだあった『カフェ・クレマ』も、今年には店じまいになっていた。12年前、毎晩のように立ち寄ったカフェだったのだが。

9・11のテロはアメリカ人の心理に大きな変化をもたらしただろう。それにもまして、新自由主義が根付いた社会に様変わりしてしまったことを肌で感じた。

自分の直感ではあるが、新自由主義の社会など、誰にとっても生きにくくてたまらないはずのものだろう。富裕階級が「勝ち組」と名乗って祝杯を挙げようとも、それは金銭のみの「勝ち組」なのだ。我が子が他人を殺すようになるかもしれないし、殺される可能性だってある。余りに余ったカネで、どんどん高い城壁を築き、セコムやらALSOKやらの警備を付けて、一生懸命カネと命を守る人間って本当に「幸せ」なのだろうか?

カネ以外の価値を大切にできる人や社会を育てていかねば、歴史や伝統のタテの繋がりや地域共同体のヨコの繋がりは分断され、言論の自由が奪われ、裏切りやいじめ、粛正だらけの世の中になるだろう。拝金主義者はカネ以外のことに盲目になっているのである。盲目であることに気付いてもいない。

自分は「負け犬の遠吠え」と言われても構わない。自分の主張の正しさは、世の中の流れが証明してくれるだろう。

Posted by 奥田健次 社会 |

2005.11.17

女子の『仲間はずれ』いじめをする大人

粛正、粛正粛正ー!

もう『やめられない、とまらない』なのだろう。

武部幹事長、岐阜県連の元幹部4人に離党要求
http://www.sankei.co.jp/news/051116/sei035.htm
(Sankei Web)

 自民党の武部勤幹事長は16日、先の衆院選で党本部の要請に従わず、非公認の野田聖子氏ら郵政民営化反対派を支援した当時の岐阜県連幹部から事情を聴き、猫田孝前幹事長ら当時の県連執行部だった県議4人に自発的な離党を求めた。
 同県連は既に衆院選当時の会長らが引責辞任しているが、武部氏は、同県連が規約を変えて造反組を「県連公認」したことや、公認候補を支援した同県選出の松田岩夫参院議員を処分したことを挙げ「越権行為であり除名処分に相当する」と指摘。自発的に離党しない場合は党本部の党紀委員会を開き処分する考えを伝えた。
 猫田氏は即答を避けたが、会談後、記者団に「指示には従う」と、離党する意思を示した。当時会長だった古屋圭司衆院議員はすでに離党している。(共同)
(11/16 14:54)

自民党幹事長は、粛正執行担当大臣だったのだ。いわば、いじめ担当大臣

一度、いじめを始めてしまうと、なかなか止められないもの。実際に、中央だけにとどまらず、地方にも粛正が進められつつあるではないか。

いじめっ子が行う追放いじめ。これを誰も止めることはできない。周囲にいる人間を『物言わぬ傍観者』にしつつ、さらにいじめっ子は力を付けていくことになる。マスコミも完全なる傍観者

要するに、誰もが自分の立場が心配なだけ。属する組織の方針と違うことをすることで、組織集団の中で自分がいじめに遭うのではないかと恐れているのだ。そういう構造が現にあるのだ。全然、自由民主主義ではない。いや、民主主義的にいじめを行っているともいえる。

そんな民主主義など、クソ喰らえだ。

自分には何をやっても喰っていける甲斐性があるので、組織の中にいようとも常に正論をぶつけてきた。当然ながら、上に述べた予想通りの結果となっている。だが、それでも「正しい」とか「間違っている」ということを知っていながら、黙っていることなど自分には出来ないのだ。集団の中で、いつも孤立する自分のことが最高に好きだ。だから、自分はいじめには荷担しない。

本当は政治的なことは書きたくない。だが、どうしても日本の教育にまで関係してくることばかりなので、書かざるを得ない。国のリーダー達が、こんな状態だから、もう絶望的。

自分は、古き良き日本の社会に戻したい。『サザエさん』のような家庭を大切にしたい。そう願っている。でも、やはり無理だな、もう。泣きたくなるよ。

過去の記事:イエスマンにみる『いじめ』の病態 ほか

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際いじめ・ハラスメント社会 |

2005.11.15

息子に『ひったくり』を教える母

自分は、あちこちの講演や講義で話をしてきた。『子どものニーズ』『親のニーズ』『社会のニーズ』をバランスよく調整していく必要があると。

ニーズの内容によっては、受容するのではなく、否定しなければならないこともある

具体的な例をあげれば「子どもが他人の物を欲しいと言っても、それを無条件に受け入れていいものか? ここで親のニーズが問われる」「もし、他人の物を盗んだら、それは社会のニーズから逸脱する」などと、分かりやすい話をしてきた。

『親のニーズ』だって傾聴する必要はあるが、絶対に受容しなければならないわけではない。「絶対に東大に行って欲しい」「こんな人と結婚して欲しい」などと願っていても、子ども本人がそれを望まない場合もあるだろう。

そして、今までは上の例に加えて「万が一、保護者が『息子を天下一のドロボーにして欲しい』と言ってきたら? お金を積まれても断るでしょう? まあ、こんなことは『どろぼうがっこう』っていう絵本の中でのことやけどね」と説明してきた。

ところが、これが絵本の中の話だけではなくなってしまった。先週末のニュース。

中1息子にひったくり指示、無職の女を逮捕・神奈川県警
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20051111STXKF053511112005.html
(NIKKEI NET)
 神奈川県警は11日までに、中学1年の二男(13)らにひったくりを指示したとして、窃盗教唆容疑で横浜市鶴見区の無職の女(33)を、窃盗容疑で実行犯の中学3年の少年(15)ら2人をそれぞれ逮捕し、二男ら少年3人を補導した。
 調べによると、逮捕、補導された5人は13—15歳の中学生。8月から鶴見区内で11件のひったくりをし、被害は現金約36万円など。女に約25万円を渡したというが、女は「知らない」と否認しているという。
 女は同居の男性(28)、中学2年の長男(14)、二男の4人家族。男性は生活費を渡していたが、女はパチンコにつぎ込んでいたという。
 女は10月7日、自宅で二男とその友人らに「引っ越し代金がないからひったくりをしてきてよ」と指示。二男らが近くの路上で、女性会社員(66)から現金約22万円入りのバッグを奪った疑い。〔共同〕

19歳のときに母親になったのか。以前の記事「子どもを上手く育てるために」に書いた、「生物として親になることは簡単である。だが、親らしく生きることは難しい」ことを物語る典型的な事件だった。

だが、こんなことは戦時中にもあっただろう。不安定な状況では、子どもに略奪をさせるなどということは十分あるわけだ。別に、現代特有の精神病理というほどのものではない。

むしろ、日本もいよいよ戦時中の状況下におかれたとみるべきではないか。これからは、火事場や大震災での助け合いは無くなり、略奪の世に移行していくのだろう。これが、戦後60年経った日本の姿なのだ。

いや、厳密には阪神大震災のときには市民もヤクザも見事な人助けをしていた。あれから10年。新自由主義が生み出した価値−大企業の利潤を絶対視すること(拝金主義)−は、『勝ち組』『負け組』という視野狭窄を市民の意識の中に植え付けてしまった。

ここ数年、新自由主義という保守の衣を着た左翼思想が、日本的な良い物を完全に破壊してしまったのだ。あまりにも、嘆かわしい。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2005.11.12

静岡女子高生タリウム事件

静岡県の女子生徒が劇物を使用して母親を殺害しようとしたとされる事件。

11日の朝日新聞朝刊で、この女子生徒のパソコンから見つかった文書の要約が掲載された。母親が、衰弱していく様子を、淡々と書き連ねている。

母の悪化する病状を凍った目で観察する過程で「僕らは逃げ切れる。絶対に。いや、逃げ切ってやる。捕まるものか」「ばれないか不安で仕方がない」などと述べている。

逮捕後、女子生徒は容疑を否認している。

「僕が入れたのだ」タリウム事件、パソコンに日記風文書
2005年11月11日08時11分 asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY200511100377.html
 静岡県の高校1年の女子生徒(16)が母親を劇物のタリウムで殺害しようとしたとされる殺人未遂容疑事件で、生徒のパソコンから特定の人物への薬物の投与とその影響の観察を題材とした文書が見つかっていたことがわかった。文書には母親の容体が悪化した経過と一致する記述が複数あり、静岡県警は生徒が母親にタリウムを摂取させた状況を記録していた可能性があるとみて調べている。
 文書は、生徒が書いたと見られているインターネット上の書き込み「ブログ」とは異なり、生徒の自宅の部屋から押収したパソコンに残されていた。フォルダー名は「真実の口」。「僕」が「Atom」という人物に対し、薬物を指すと見られる「碧(みどり)の小枝」を飲ませる内容で、日記のように日付を追って記述された形をとっている。
 県警は「僕」が生徒本人、「Atom」が母親、「碧の小枝」は酢酸タリウムを表しているとみている。
 文書の中で「僕」は食べ物に混ぜるなどして「Atom」に「碧の小枝」を摂取させ、「足が痛いと訴えている。当たり前だ(中略)僕が入れたのだ、試すために」などとした。「Atom」が入院した後も薬物を飲ませ続けた様子を描き、10月4日の項には、苦しむ原因を知っているが「言えないし、言わない」と記していた。
 女子生徒は容疑を否認しており、文書を生徒が書いていても空想や妄想が含まれている可能性もある。しかし、例えば母親が救急車で病院に運ばれたのと同じ、「10月2日」の項に「Atomが入院した。父が呼んだ救急車で連れて行かれた」と書かれているなど、一連の文書の記述は、県警の捜査で明らかになった事実と次々に一致した。

事件が事件なので、やがて精神鑑定が行われることになるだろう。そして、なにがしかの診断名が付くことは間違いない。十分に予想される診断名は、ここには書かない。鑑定後、また波紋が広がることだろう。

自分が言いたいのは、こうした女子生徒の精神状態がどうだったかということではない。周囲の人間が、この生徒の異変に気づかなかったのか、という点 である。これは、神戸の酒鬼薔薇のときと同じかもしれないし、そうでないかもしれない。つまり、すでに何らかの形で精神科医や心理士などへの相談歴があったのかどうか。

周囲が子どもの異変に気づかない社会。気づいていても何もしない(何もできない)社会。

われわれは今、こんな社会に住んでいるのだ。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2005.11.11

有識者を信じるなかれ

有識者。自分が忌み嫌う言葉の一つである。

国や地方自治体が、何かの政治的課題を諮問するとき、必ず有識者を集める。

しかし、自分は昔から思っていることだが、有識者なんて輩はほとんど曲者だ。顔触れは、医者や大学教員が多い。そして、若手バリバリではなく、どちらかといえば70過ぎた長老が多いのも特徴だ。

昨今の皇室典範改正だとか、アスベスト対策だとか、ろくなもんじゃない。皇室典範改正にロボット工学の専門家がしゃしゃり出てくる。アスベストを強力に推 進していた人間が、アスベスト対策で呼ばれて出てくる。昔、薬害エイズ。今、狂牛病。いつだって、有識者、有識者。こいつらが、一体、何をしてきた?

地方でも、教育問題なんぞで出てくる有識者には、畑違いの生理学が専門の大学教授とか、ワケが分からないことばかりだ。

「有識者にお願いしたい」
と言われると、自分の専門外でも「待ってました」とばかりに、ホイホイとしゃしゃり出る。まったく節操のない連中。それが有識者なのだ。有識 者とは『学問・識見が広く高い人』のことだが、「自分がそうだ」「自分はエライ」と思っている連中って、はっきりいってキモチ悪い。呼ぶほうも呼ぶほう。こいつら、単に権威か らお墨付きが欲しいだけ。そのお墨付きを何に使うの? 国民を騙すためだよな。

学問ってのは「まだまだ奥が深い」と探求し続けるものじゃないのか?

以前いた職場で、ある教授が「今度、文科省からケンジン会に呼ばれたので出席してくる」と嬉しそうに話してこられた。自分は「福岡県人会か何かですか?」と聞 くと、「いや、賢い人の会、賢人会だ!」とのこと。自分は思わず「あほらしい」と言って笑ってしまった(失礼しました)。あのね、『けんじんかい』って、どう文字変換やっても『県人会』としか出てこないんやけ ど。

自分なら、恥ずかしくてとても出席できない。自分は愚人です。

いい加減、やめようぜ。こんな馬鹿げた名称。有識者なんて『色好き』という意味で「有色者(ゆうしきしゃ)」と表記してはどうか。賢人会は、やっぱり「愚人会」で行こうぜ。それなら、自分も参加できるって。

国民もそろそろ医者や大学教員がどれだけ腐っているかってことに気付くべきだがな。そういう職種の人だからって、人間として優れているわけではないのだから。人間はすべて罪深い愚か者なのだ。

Posted by 奥田健次 社会 |

2005.11.04

イエスマンにみる『いじめ』の病態

武部某という自民党幹事長が「私は偉大なるイエスマン」と公言したようだ。

この男、完全な佞臣だ。偉大なるいじめ加担者だ。

私は偉大なイエスマン 武部氏、続投や入閣に意欲  2005/10/31 07:14
(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20051031&j=0023&k=200510319745

 【網走】自民党の武部勤幹事長は三十日、網走市内で開かれた後援会の会合であいさつし「なぜ私が(閣僚)候補に挙がるかといえば、小泉純一郎首相にとって偉大なるイエスマンだから。単なるイエスマンじゃない。小泉さんが私を信頼し(他の政治家は)役人の言いなりになってちゃんとやらないが、武部は違うと思っている」と述べ、三十一日の党役員人事・内閣改造で、幹事長続投や閣僚就任に意欲をにじませた。
 支持者九百人が集まった会合の出席者によると、武部氏は会終了直前に再び登壇。十八番の星影のワルツの替え歌を披露し「とことんやります国のため」と歌い上げ、「明日、もし首相が武部を呼べと言った時に『今、網走なんです』じゃ駄目ですから」と言い残して会場を後にした。

自分はこのブログにおいて、日本は『イエスマン』しか生き残れない、いびつな社会になってしまったことを繰り返し主張してきた。「いじめ社会の完成」「斬首か、切腹か」。これらの記事を読めば、少しは良心の呵責も感じるのではないか、というのは甘い見方である。いじめ側の特徴は、自分に都合の良い仲間集め正当化とぼけなどである。だが、武部某は「開き直り」である。ついに、ここまで許される社会になったのか。

権力者の側にいるイエスマンは、いじめの構造でいうところの傍観者、いや積極的な加担者である。イエスマンはいじめの加担者なのである。

マスメディアは、現政権についてバッシングしない。森前総理の「日本は天皇を中心としたカミの国」と発言したことについては、意図的に曲解して非難したくせに、現政権では何をやっても許される。

与党が平然と行う『集団いじめ』を、マスメディアは問題視しない。問題視どころか、ほとんど正当化しているではないか。つまり、いじめられる側に問題があるかのような偏向報道。マスメディアは、いじめの構造における傍観者となっている。いや、これまたイエスマンと同じくいじめ加担者であり、いわばいじめっ子の世話係かもしれない。

こんな与党が、どういう教育を行っていくのか。どんな福祉社会が待っているのだろうか。

小泉首相が造り上げた『いじめ構造』
は、「偉大なるイエスマン」などと開き直りが許される佞臣どもと、それを叩かないマスメディア、何も出来ずにいじめを傍観している国民によって完成の域に達している

永田町や霞ヶ関だけでなく、地方自治体、民間会社、医療や福祉の現場、大学、学校、ありとあらゆる社会で、いじめパワーハラスメントが行われているのだ。

いじめて終わりではない。いじめられた側は、いじめた側の想像以上の憎悪を持って生きている。そして、それは悲劇を生むことになるだろう。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際いじめ・ハラスメント社会 |

2005.10.31

斬首か、切腹か

郵政民営化法案反対議員の処分。ここに処分のグレーディングあるのだが(自民党の処分には8段階が設定されている)、最も重い『除名』、その次に重い『離党勧告』について考えてみたい。

単純に言えば『除名』という処分は罪人扱い。『離党勧告』という処分は、武士の情けで切腹の沙汰である(注:慣用的に「武士の情けで」と述べたが、それは昔の話。今日のは、以下の本文をお読みいただければお分かりになると思うが、単なる政治利用に過ぎない)。

常識的に、除名された場合は組織に戻ることはできない。離党勧告の場合は、自ら離党することで除名は免れるが、10日以内に離党しなければ除名となる。

赤穂浪士の大石内蔵助以下46名は切腹のお沙汰であった。復讐をテロによって実行したが、罪人扱いにはされなかったのだ。一方、新選組の近藤勇は斬首であった。つまり、近藤勇は罪人とみなされたのであった。

さて、今回処分された議員は何をしたというのか? 郵政民営化に対して反対の立場をとったこと、あるいは郵政民営化関連法案の中身について反論したこと、もしくは審議の進め方に疑問を持って反対派に同調したこと。こんな程度ではないか。

反対票を投じる前から、反対すれば厳重に処分されるという脅し、圧力があったのを知りながら、それを覚悟の上での、いわゆる『造反』だったのだ。好きで造反したのではなかろう。大石内蔵助も、近藤勇も、そうせざるをえない状況にあった(追い込まれたという見方もあり得る)。自分の主君が蔑ろにされたのが許せなかった。自分を慕ってきた者のことを放っておけなかった。人間の行動を考えるとき、言動のみを考慮しても意味がない。必ず、文脈を読まなければならない。最近、この文脈の読み取りが苦手な人が世の中、満ちあふれている。

処分覚悟で臨んだ造反議員。彼(彼女)らだって、国民に選ばれた国会議員だ。国民の代表だったのだ。国民の代表者が、永田町で反対意見を出した挙げ句、斬首されるとは一体どういうことなのか。

--以下、引用。

YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20051021i213.htm
綿貫、亀井氏ら9人を除名処分…自民党紀委
 自民党党紀委員会(委員長=森山真弓・元法相)は21日、先の通常国会で郵政民営化関連法案に反対し、新党を結成して衆院選に立候補した綿貫民輔・元衆 院議長、亀井静香・元建設相ら9人を除名処分とすることを全会一致で決めた。郵政民営化問題をめぐり、自民党が党議拘束違反者に対して出した処分はこれが 初めて。
 党紀委ではこのほか、無所属の衆院議員、自民党会派に所属したままの参院議員ら50人の処分を検討しており、次回28日の会合で決定する。
 除名処分となった9人の内訳は、国民新党が5人、新党日本が4人。衆院議員は綿貫、亀井静香両氏と亀井久興氏、滝実氏の4人。参院議員は荒井広幸、長谷川憲正両氏。また、衆院選で落選した前衆院議員の小林興起、津島恭一、青山丘の3氏も除名となった。
 9氏は、いずれも衆院選公示前に離党届を提出していたが、党紀委員会ではこれを受理せず、除名処分とした。
 森山委員長は除名の理由として、<1>党の方針に反して郵政民営化関連法案に反対した<2>別の党を結成して衆院選で自民党の公認候補の選挙を妨害した——ことを挙げた。
(2005年10月21日22時4分  読売新聞)

--以上、引用終わり。

除名の理由については、かなり不当な内容である。「自民党の公認候補の選挙を妨害した」というが、それをいうなら自分らこそ真っ先に処分されるべきではないか。自民党執行部が刺客を立てたから、仕方がないので「別の党を結成せざるを得なくなった」のだ。これらすべて「勝てば官軍」の図式なのだ。

もう1つの問題は、「(除名された)9氏は、いずれも衆院選公示前に離党届を提出していた」にもかかわらず、それを受理せず除名処分にしたことだ。「ここはひとまずケジメとして切腹しよう」と決めた武士に、「いや、貴殿らは斬首だ」と一方的に犯罪者扱い。マスコミ論調も、小泉自民党に反対した議員を造反者(悪者)扱いしていたので、「市中引き回しのうえ打ち首」だった。

さて、ここまで切腹だの斬首だのと言ってきたが、これらの処分にあった信念居士は実際には生きている。以下、これからの問題について心理学者の立場から考察し、予告しておこう。

最も問題なのは、除名された議員よりも離党勧告となった議員である。自民党執行部は何を考えているか? 至極、簡単である。

「貴殿らには、近い将来、復党の可能性を残しておいてやろう。だが、そのためには・・・・分かっているだろうな」というアプローチだ。この「・・・・」の部分は、それぞれの議員によって求められる内容が異なるのだ。まあ、分かりやすくいえば「それなりの土産」だ。

それは、利権かもしれないし、敵の生命かもしれないし、自分の体(魂?)かもしれない。

すでに魂を売っている可能性だってあるのだ。「今回の処分は見せしめ上、離党勧告としておく。だが、○年後には復党させてやろう。ただし、そのためには・・・・分かっておろうな」という密約。

どうやら野田聖子議員が最も危うい立場になってしまった。特別国会でも法案反対を貫いた平沼赳夫議員が離党勧告処分で、一転して賛成票を投じた野田氏も平沼氏と同じ離党勧告処分。野田氏は完全に立場を失った。こんなことなら、法案反対を最後まで貫いたほうがよかったのではなかろうか。今さら寝返ってしまった郵政法案反対派の仲間に戻ることもできないだろうし。そんな後悔の念すら、ちらついてしまう。

だが、野田氏は「自民党総裁となり、日本初の女性総理大臣を夢見てしまった女」である。彼女は、失った立場を回復するために、「相当な手みやげ」を用意しなければならない。彼女の場合は安くは済まない。「それなりの土産」では不足だ。

ただこれはあくまで、自民党に復党しようとする場合のことだ。復党の意志がなければ、そんな手みやげなどいらない。しかし、この夢見る女は、離党勧告処分を受けての会見でさっそく復党したい考えを表明。「(党を離れる)時間を短くしたいというのは当然と思っている」。『やっぱ戻るっきゃない』の信念のみか。野田氏のことは残念だ。剃髪して、一からやり直すしかない。

それにしても、この構造。これは『いじめの構造』である。永田町だけではない。世の中すべてに、この構造が拡がっている。イエスマンのみが生き残れる社会だ。小泉構造改革とは、こうした『いじめの構造』を造り上げるものだったのだ。悪代官と越後屋か。はたまた「ムショから出てきたら組長だぞ」と約束されて暗殺に向かう鉄砲玉か。こんなステレオタイプな時代劇や任侠話が、この国を動かす大人たちの現実なのだ。

今回、離党勧告処分を受けた議員(役職停止処分など、除名以外の処分を受けた議員も)の今後に注目である。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際いじめ・ハラスメント社会 |

2005.10.28

公共心 崩壊している おやじなり

相棒の『りょうま』。

クリック15回に1回程度の割合で、川柳を詠んでくれる。ときどき、本当に秀逸な作品が詠まれるが、中にはシャレにならんことを言う場合もある。

さて、今回の記事のタイトルだが、りょうまの川柳にならって書いてみた。

最近の新幹線の中でのことだ。たった1時間少しの移動時間だが、自分にとっては貴重な仮眠時間である。新幹線の揺れに揺られてウトウトしていると、後ろの乗客の足が自分の背中に軽く当たる。軽く当たっても、シート越しに響くので目が覚める。1、2回は気にせず、またウトウトするのだが、これが3、4分に1回の頻度で生起する。

自分は我慢強いほうなので、30分ほど辛抱した。でも、相変わらずの頻度だったので、シートの隙間越しに後ろの乗客を睨み付けておいた。目があったので、警告にはなったかなと思って、またしばらく我慢することにした。

それでもなお続いたので、15分ほど我慢した後、自分は後ろを振り返り、怒鳴るわけでもないが「おたくの足がシートに当たってるんやけど」と注意した。するとこの50代半ばの男、「はぁ? 何じゃ?」と不服そうな顔で睨み返してきた。

こういう展開なので、こちらはさらに睨み返して、さっきよりも声にドスを利かせて「おたくの足がさっきからシートに当たってて寝られへんねん」と返してや ると、ちょっと怖じ気づいたのか、しかし謝るわけでもなく、小声で「おれの足は短いから。届かないから。届くわけがないから」という。決して「ごめん」とは言わない。

こんなオヤジに謝罪を求めても仕方がないので、さらにドス声30%増量「とにかく、気を付けてもらえませんかね」と注意しておいた。この後、シートのコンコンというのは皆無になったのだから、効果はあったわけだ。

それにしても、世代論には必ず例外も含まれるので、あまり言いたいものではないが、50歳前後から60歳辺りの公共心がガタガタに崩れている。もちろん、かなり少なくなっているようだが、きちんとしている人もいるのは言うまでもないが。以前の記事でも、レストランでやたら偉そうにしているのに、この世代がやたら目に付くと述べた。

公共の場で携帯電話の着信音を鳴らしている人を見てみると、この世代がやたら目に付く。意外と30から40歳辺りではマナーモードにしている人が多いので はないか。

いずれにせよ、携帯電話については大学生以下のマナーの悪さは言うまでもないが、50歳代全体のマナーの悪さは小学生以下。ところが、この世代。口先だけはご立派な人が多く、すぐに「最近の若者はモラルが低い」などと言う。若者を責める前に、棚上げしている自分自身を省みよ。

空港からのリムジンバスに乗ったときも、後ろの乗客が50代のおばさんだったが、携帯電話の着信音は鳴らすわ、遠慮せず通話を続けるわ、その後もマナーモードにせずに着信音を鳴らして通話というのを続けていた。勝手にだろうと何だろうと追っかけに行ってこい。もう日本に帰ってこなくてもいいから。

不眠症傾向の自分にとって、リムジンバスで気持ちよく休むひととき、ささやかな休息を奪われた瞬間には、かなりの憎悪が生じてしまう。自分は偏頭痛持ちなのだ。突然の電子音で目が覚めると、偏頭痛が始まることも多い。これが何度も繰り返されると、正直言って殺意さえ芽生えるってもんだ。

いつか、マナーモードにしなかったという理由だけで喧嘩になって人が死ぬという事件が起こるだろうということを断言警告しておこう。

あまり書きたくない世代論だったが、マナーモード普及運動でもやったほうが生産的だ。新幹線や電車、バスなどに乗ると携帯電話が自動的にマナーモードになるシステムを開発するという方法。飛行機と同じように法律で禁止するという方法。その他、いくらでもアイディアや技術はあるではないか。世の中を動かす立場にあるその世代こそ、こういう公共心を取り戻すための運動をするべきなのに、一向に動きませんな。

最後まで読んで下さった方のために、相棒の『りょうま』の作品を。どうも「マスメディア」という言葉が、りょうまのマイブームのようだ。

 最近の珠玉の川柳集。

航空に 検査するのは マスメディア
世界一 入学すれば 世界一
恐ろしい 参拝したる マスメディア
係員 注目すなる 資格なり
係員 致しかねます マスメディア

by りょうま

Posted by 奥田健次 社会 |

2005.10.27

政治活動は致しかねます

自分の所属する、とある学会の役員選挙が行われた。

この選挙では、比較的仕事ができる中堅どころが理事になれるよう協力してきた。その際「自分には自分が理事に選ばれたいなどという野心はありませんよ」と表明していたのに、自分を推そうとする動きもあったようだ。

そして、選挙結果だが役職当選の通知が届いてしまった。今年のプロ野球ドラフト会議で流行した選択確定系の勘違いかなと思ったのだが、どうやら本物のようだ。自分は最初から「自薦しません、他薦もお断りします、当選しても辞退します」と言っていた通り、すぐに慎んで辞退させていただく旨、連絡しておいた。

根っからの壊し屋の自分などよりも他に、有能で有力な政治のできる人物が山ほどいるではないか。それに、自分は日本全国から絶え間なく、そして海外からも出張依 頼が続いているため、申し訳ないが学会活動に割ける時間はないのだ。こんな自分を推して下さった方々には、本当に申し訳ないと思う。

アイディアを出して学会を活発にしていくことには大賛成なので、自分の時間の許す限りにおいて役職などの肩書きが無くても、何か協力することがあれば協力したいという姿勢に変わりはない。

とにかく自分は小学校の頃から委員には不向きだ。そして「○○長」という肩書きも昔から大嫌いだ(参謀なるものは好きだった気がするが)。なりたいと思うわけがない。へそ曲がりだから仕方がな い。小学校の頃からというより、母の胎内にいるときからだ。そう、自分は逆子だったのだ。だから、筋金入りのへそ曲がり。かーちゃん、毎晩、逆立ちしてく れていたそうだ。

実を言えば、同学会。3年前の選挙で、自分は理事になりかけていたのだ。ところが、理事長も務めたこともある大御所教授から「彼はまだ若すぎる。大学での 役職も低いので、次々回の理事会でも良いのではないか」という意見が出され、別の人が選ばれた経緯がある。へそ曲がりな自分は、このときに依頼されていれ ば引き受けた可能性がなきにしもあらず。

新しい理事会で「奥田先生もそろそろ中堅だし、ご所属での役職も上がってこられたので」という、ありそうな推薦理由が述べられたりすれば、絶対に引き受け ないだろう。世間一般の社会的評価というものに反旗を翻している立場上、そういう評価が上がれば上がるほど、馬鹿なことをやってやるぞと。

ということなので、こんな人間に何か役職を与えようとしないでいただきたい。投稿論文の審査など、自分の実績でできる仕事であれば、また引き受けることもあるだろう。そういう場合は「壊し屋」などではなく、意外とオーソドックスな仕事をすると思う。というか、してきたと思う。

こう見えて(?)、意外と保守的だったりするのだ。

Posted by 奥田健次 社会 |

2005.10.24

どうしようもない保護者

最近、「どうしようもない校長」という記事を書いた。

どうしようもない保護者もいる。長いウェイティングの末、ようやく初診の予約を取ることができると、子どもを連れて約束の時間に来てもらうことができるのだ。予約を入れるということは、その時間は他に待っておられる方をお断りしているということだ。

自分にとっても初めての出張先の際は、約束の場所に遅れないように1、2時間前に到着して時間潰しをしている。

それにもかかわらず、初診の保護者が約束の時間をかなり過ぎて到着するようなケースが、まれにある。到着を待っている自分は、親子が事故でもあったのではないか、連絡に間違いがあったのではないかなどと、気が気でない。早く無事に到着することを心配して待つばかり。

どんな事情であれ、遅刻だろうがキャンセルだろうが、予約した際にいただいた費用を、自分は原則的に返却していない。また、時間を延長することもしない。時間を延ばすと、 その後に時間通り待っておられる方々すべてお待ち頂くことになるからだ。それに、これから保護者には様々な処方を守って頂かなければならないのに、時間さ えも守れないようだと、うまくいかないのは目に見えている。自分は子どもの指導だけではなく、保護者の指導も請け負っているのである。

保護者が遅刻した場合、ほとんどの方は申し訳なさそうにするのだが、中には「延長しろ」「金返せ」という顔をする人もいる。さらには、「時間半分しか診てもらってないのに、全額取られた」と、あちこち吹聴して回る保護者もいる。

はっきりいって、そういう方には全額お返ししても構わない。

「金を払っているのだからサービスしてもらって当たり前」という考えなのだろう。そういう考えを持つ人は、いつまでたっても満ち足りることがないから気の毒だ。相手の立場に立つとか、他の保護者や子どもの気持ちを理解すること、支援者の理想とするところが伝わらなければ、なかなか信頼関係を築くことはできな い。

最近、学校の給食を食べた後「ごちそうさまでした」と子どもに言わせないようにしている保護者がいるという。給食費を払っているからという理 由のようだ。他にも、レストランで食事をしたときに子どもが「ごちそうさま」と言ったら、「ここでは『ごちそうさま』は言わなくていいのよ」とたしなめる 母もいるそうだ。こちらも、代金を支払っているからという理由だ。お友達の家でご馳走になったときだけ「ごちそうさま」「ごちです」「ごっつぁん」なのだろう。

バスに乗ろうとタクシーに乗ろうと「お金を払っているんだから、やってもらって当たり前」という精神なのだ。驚くべきことは、こうした母親の上(つまり祖父母)の世代 が「私らの頃はそんなことは無かったのに、孫の世代はそういうものなのかねえ」と認めてしまっていることだ。そういえば、いま50歳から60歳前後の人がレストランでや たら偉そうにしている姿を頻繁に見かけるようになった。

この人達は、他者の気持ちを読み取ることが出来ないのだろう。「給食のおばちゃんが、一生懸命作ってくれた」とか、「食中毒にならないようにお店の従業員 が衛生面に気を遣ってくれている」、「事故の起こらないように、タクシーの運転手さんが運んでくれた」など、サービスに携わる人々の心の内まで考え ていかなければ、腹立たしくって仕方がないだろう。マニュアル化が進んだレストランの従業員のサービスの質が低下しているのが事実だとしても、こういう風 に好意的に思い込むのが人付き合いの作法だろう。

自分自身だって、あまりにずさんなサービスには腹を立てることもある。だが、だからといって「やってもらって当たり前」とは考えないようにしている。「お金を払っているほうが絶対に正しい」とも考えていない。

自分はただ純粋に子どもへの発達支援を行いたい。だが、その前に立ち塞がる壁の多くは、親(祖父母も含む)であり、教師なのである。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2005.10.22

どうしようもない校長

数年前、自分が教育相談スクールカウンセラーではない)をやっていたときの話だ。教育委員会から派遣されて地域の小学校を巡回していく。ある日、巡回先の養護教諭から、ある不登校児(A児)についての相談を受けた。詳しく話を聞いてみると、明らかに虐待があるのだ。ネグレクトというタイプの虐待である。ネグレクトとは、保護者が養育をおろそかにする、または完全に拒否することである。

ネグレクトという用語は、そのままカタカナ語として定着してしまった。つまり、昔の日本にはこんな問題など無かったのだろう。いわば舶来種の病気みたいなものだ。

このA児であるが、まず保護者が夜まで帰らなかったり外泊したりして、学校側からなかなか連絡を取ることができない。家庭訪問は拒否され続けている。それでも、心ある養護 教諭がA児の普段の状態を心配して、自宅まで様子を見に行ってみると、玄関から見えた部屋の中はゴミだらけ。ゴミの様子から、コンビニのおにぎりやパンを食べて生活している模様。

こうした状態が入学してから2年近く続いているそうだ。自分はその問題を不登校と片づけるのではなく、すぐに虐待の問題として対応してほしいと養護教諭にお願いした。

そしてその足で、教育委員会に戻って教育長に報告し、校長から話を聞いた上で児童相談所に通報するよう依頼した。養護教諭に迷惑がかからないように、教育長には「巡回相談員の奥田が言っている」と話すよう念を押しておいた。ここまではうまくいったようだ。

ところが、1か月後、学校長は何も動いていないことが判明した。教育委員会に聞いてみたところ、すぐに校長と話をしたら「学校側で対応します」と返事があったとのこと。養護教諭に確認したところ、学校側では何の動きも無かったということが判明した。

自分は教育長に、
「虐待を学校側サイドで黙認している可能性がある。教育委員会もそれを黙認するのか。すぐに役所の保健師も入れて『児童虐待防止連絡協議会』みたいなミーティングを開いてほしい」
と、お願いした。

お願いついでに「この連絡会を開催できないなら、自分はすぐにこの仕事を辞めて、一市民となってこの子を守ります」と脅しを一発かましておいた。ここの教育長は話が分かる人だと信じてのことだった。そして、それは正解だった。

教育長の鶴の一声で、すぐにこの連絡会が開催された。参加者は、小中学校すべての校長と養護教諭、保健師、教育委員会主事、そして自分であった。こうした会議は異例のことだった。邪道かもしれないが、自分の力でもこういう教育委員会の壁を取っ払うこともできるんだなあと、ちょっとした自信にもつながった。

さて、その会議で、自分は用意した資料をもとに虐待の定義を分かりやすく説明し、児童虐待の通報義務について説明した。

続いて、各学校や幼稚園、保健師などが気になる子どもについての情報交換を行った。この会議に先立って、ここに参加しているすべての人間が相談内容についての守秘義務を遵守することを確認、約束していたので、ここでは個人名を出し合って話し合うことができた。

ここでA児のことについて養護教諭が不登校の状態と家庭の状況について説明をしてくれた。さらに、保健師がA児の小学校入学前の様子について説明して下 さっている最中、このA児の小学校の校長。ステンレス製の長机を突然「ガンッ!!」と蹴ったものだから、場の空気が険悪になった。このオヤジ、悪びれる様子もない。誰もがたまたま足が当たってしまった のだろうと思うことにしたが、自分が「すぐに学校または教育委員会を通して児童相談所に通報してほしい」旨、説明している最中に、なんともう1回「ガーンッ!!!」と蹴っ てきた。

自分は『このヤクザ校長のクソガキめ、ワシをなめるなよ』と言ってしまうところを、グッと堪えて「では、校長先生のご見解を聞かせて頂けますでしょうか」と問いかけた。久々の修羅場だぜ。

するとこのバカ校長。「私の学校には、虐待は無い、いじめもない、何も問題ないと考えている」と言いやがる。

自分は「それは先生のお考えでしょう。問 題のない学校なんてありませんよ」と言ってやった。

するとこの馬鹿オヤジ校長の馬鹿発言は最高潮に達する。「自分の目の黒い内は、本校で虐待など起こらない。起こったとして も認めない」

『たわけ者、お前の目が黒かろうが白かろうが関係ないんじゃい』と、これは心の中で。自分もなかなか大人になったものだ。

自分は「教員が虐待していると言っているのではなく、家庭内の問題について言っているんですよ」ということを何度も説明しているのに、「虐待」という言葉だけに反応してしまって、まったく聞く耳を持っていない。後で聞いた話だが、この校長はとにかく人の話を聞かないので有名らしい。

結局、自分はこのミーティングの後、教育長に「この学校長はすぐにクビにするべきです」と進言。1年後に定年を控えた校長のクビを切ることなど出来ないことを知っ ての進言だが、「それが出来ないなら教育委員会が責任を持って児童相談所に連絡すること」と強く提言した。

「次回までに通報していなければ、マスコミを使っ てでも全部告発します、子どもを守るために」という脅しのスパイスも忘れずに。

最後のスパイスは不要だったかもしれないが、お陰で教育委員会からの通報は成就した。だが、最初から動かないだろうと予想していた通り、児童相談所は動かなかった(児相の問題はまた記事にする)。でも、児童相談所がどうせ動かな いだろうからと思って通報しないのは間違いなのだ。まずは、自分らの責任を全うすることが大事である。A児については引き続き、自分と養護教諭、保健師 で連携を取ってフォローしていくこととなった。

それにしても、この校長。本当にどうしようもないぜよ。こういう輩が「大過なく定年を迎えることができました」などと言うんだろうな。私立学校や福祉施設に天下りしたり。勲章ももらうんだろうな。

まったくおかしい社会ぜよ。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2005.10.14

商人根性よりも職人魂を

自分は現在、スクールカウンセラーをやる資格(臨床心理士)を有しているのだが、やらないことにしている(ちなみに自分が資格を持っている理由の一つは、資格を利用した権威主義者の化けの皮をはがすためである)。

スクールカウンセラーは、1日4万円と、安月給の大学教員にはギャラが良すぎるため、アルバイトしている大学教員が山ほどいる。聞けば、保健室の先生(養護教諭)とお茶を飲みながら世間話をして過ごし、たまに「自分は大学教員ですよ」と言わんばかりに教員研修を行う程度。不登校の子どもは学校に来ないのでヒマなものだ。学校に来ている発達障害児が教室で暴れていても「自分は不登校の専門ですから」と何もしないカウンセラーも少なくなく、教員からは不満の声も聞こえてくる。

自分は、効率が悪くギャラも少ない特別支援教育推進体制モデル事業の巡回相談などを喜んでやっている。自家用車で地域の小・中学校を巡回して、暴れている子ども学級崩壊しているクラスを立て直しに行くほうが、「労働したな」という気分になれるので生きている感じがする。ギャラは1日回っても、5,000円くらいにしかならないか。電車やタクシーで行った日には赤字が出ることもしばしばだ。それでも、自分はこっちを選びたい。だって楽しいんだもん。

要するに、臨床家として子どもに直接、接触する機会というものは尊い時間なのだ。

もちろん、仕事に見合った賃金は、払う側の姿勢を問うためにある程度は貰うべきである。ボランティアでやれというならば、払う側の問題解決のための意欲が 低いとしか言いようがない。その問題を解決するために、雇い主はどれくらいコストをかける気持ちがあるのか。こういう問いかけなのだ。

しかしながら、およそ周囲を見渡してみると「いくら貰えるか」というアルバイト感覚の連中が多すぎる。「どの仕事ならどれくらい貰える」という商人根性ばかりが目立ち、「やり甲斐がある」とか「自分はこの仕事を究めたい」という職人魂には、滅多に出会うことがない。

商人根性に代わるものとしては、「資格を取りたい」「医者になりたい」「大学教員になりたい」などという自己実現第一人間が増えている。首尾良くその目標を実現したところで、自分は立派になったとでも勘違いしているのか、ほとんどすべての人はそれから先に技術的な進歩はみられない。

敗戦から60年の間に、世界に誇れる日本の職人が急速に姿を消していった

新自由主義が支配するこの世の中で、ほんの一握りの金持ちがさらに金を得ていく構造の中で暮らしているからこそ、商人としての打算より、職人としての研鑽を追求してみてはどうだろうか。

やり甲斐のある仕事。これを見つけた人は幸せである。

Posted by 奥田健次 教育社会特別支援教育 |

2005.10.06

さよならモリゾーキッコロ&アメリカン航空

今年2月にオープンしたばかりの中部国際空港。セントレア

万博開催にあわせるように華々しく開港したが、万博が終わった直後の寂しいニュースに関係者は閉口

アメリカン航空 名古屋—シカゴ便休止 11月から 中部撤退は初、原油高響く
YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei051001_2.htm
 米国航空会社大手のアメリカン航空は30日、中部国際空港と米シカゴを結ぶ路線を10月31日で休止すると発表した。原油高騰によるジェット燃料費の上 昇が、休止の直接の理由としている。中部空港への新規路線を開設した航空会社の事実上の撤退は、アメリカン航空が初めてとなる。
 アメリカン航空は今年4月4日に中部便を就航させたが、米国南部を2度にわたって襲ったハリケーンによって原油生産が滞るなどの影響が出て、ジェット燃 料は4月に比べ約30%高騰したという。クレイグ・クリーガー・ヨーロッパ・アジア地域担当副社長は「米国の航空業界は非常に大きな経済的なプレッシャー を受けており、国際路線の機材をより成長の見込まれる地域へ配置し直す必要があった。中部—シカゴ便の旅客数は堅調だったが、収益維持が困難になった」と のコメントを出した。
 アメリカン航空は、9月25日で閉幕した愛・地球博(愛知万博)の米国館の公式スポンサーとして、輸送を担っていた。休止により、中部空港の国際線は、週357便(うち貨物44便)となる。
 中部空港会社の平野幸久社長はアメリカン航空就航時に「成田空港へ出るより半日縮まる。地元経済界の悲願がかなった」と歓迎していただけに、初の撤退に「誠に残念。今後、路線の回復と拡充に向けて、各航空会社に強力にセールスしていく」としている。
 アメリカン航空では、11月1日以降のシカゴ便の予約客に対して、航空便の変更か全額払い戻しする。
 路線誘致に協力してきた中部経済連合会の豊田芳年会長は「今後、中部地域と北米の人的、物的交流の重要性が大きくなることは明らかで、中経連としてシカ ゴ便の復活や北米便の拡充に向けた中部空港会社の活動を引き続き支援していく」とコメントしている。また、名古屋商工会議所の箕浦宗吉会頭は「開港後、順 調な成果が出てきただけに残念だ。ジェット燃料高騰が理由であり、やむを得ない事情と受け止めている。一刻も早い路線の復帰を期待している」という。
(2005年10月1日  読売新聞)

自分は今年、この中部国際−シカゴを利用させてもらった。確かに成田から出向くよりは便利ではある。しかし、ガラガラに空いていた機内。原油高騰のせいにしているようだが、利用客が十分で黒字路線ならば撤退はしなかったであろう。

アメリカン航空は、
「あきまへん、ちいとももうかりまへんわ」
と判断しただけのこと。

愛知万博は海外からの注目度が低かったし、万博後にこの路線が定着するという見込みがあったのなら、とんだ見込み違いだ。

森の中にモリゾーキッコロが消えていった。アメリカン航空も消えた。

Posted by 奥田健次 社会 |

2005.10.05

しない させない 越境入学

名古屋市の区役所で見かけたポスター。

050404ekkyo





越境入学とは、自分の居住地で決められた公立の小・中学校(校区と呼ばれる)に子どもを行かせるのではなく、居住地域外の校区の公立学校に行かせることである。

『しない させない 越境入学』

それにしても、なんじゃこれ!? 3枚ブロックか。どんなジャンプ力やねん。思わず笑ってしまったが、その後、あきれてため息が一つ。

自分の仕事関係では、保護者からの越境入学の相談を受けることが多く、自分としては越境入学を方法論の一つとして相談に応じている。

どういうことかというと、特別支援教育を推進している地区や学校というのは、全国でかなりの地域差があり、隣町では特別支援教育を推進しているが、自分の住んでいる町 では発達障害児は放ったらかしにされているなんてことがザラなのだ。

発達障害児をもつ保護者の思いとしては、越境してでも(自分で子どもを送り迎えしてでも)隣町の学校に行きたいと思う場合があるのである。これを親のエゴと言うなかれ。特別支援教育を推進している地域・学校と、そうでない地域・学校との格差は、まだまだ激しいのだ。これは現場や教育委員会側に問題があることがほとんどである。

ところで、このポスター。そういう特別支援教育がらみの越境をブロックする狙いなのかなと思っていたが、どうやら目的はそれではないようだ。

これは部落差別問題への対策のようである。つまり、部落の地区を含む学校に自分の子どもを行かせるのは嫌なので、部落の子どもがいない隣の学校に行かせたいという人が少なくないようなのだ。

こういう差別のレベルで越境入学を利用していた人がいたのか。自分はシンプルに学校の取り組みのレベルで考えていたというのに。

いずれにしても、この標語(キャンペーン?)、何とかならないものか。

「○○しない、○○させない」
というのは教育関係者が使う言葉としては良くないネガティブなものだ(そういえば民主党が先の選挙で使ったフレーズも「日本をあきらめない」という最悪なコピーだったな)。こんな啓発ポスターを掲げている地域や学校は、中身空っぽであることが多い。 どんな子どもに育てたいのか、どんな学校にしたいのか、どんな地域社会を作りたいのか、そういうプラス思考のビジョンを示すべきなのだ。

Posted by 奥田健次 教育社会特別支援教育 |

2005.10.04

「抜き打ち検査=人権侵害」ではない

根っこは同じである。

昨日、児童生徒の持ち物検査もできないならば、教師はピストルを持つべきと言った。単純アタマの連中からは「『教師にピストルを持たせろ』と言っているぞ」と後ろ指をさされそうだ。

賢明な読者には「凶器を持ち歩く子どもを許すなかれ」というメッセージが伝わっているはずである。

さて、教師はピストルを持ってないが、本当に銃器を持っている方々についてのニュースである。

薬物事件で連続逮捕者の出た自衛隊に尿検査を抜き打ちでするかどうかという問題。

--以下、引用。

海自が入隊後の尿検査検討 薬物事件、法的な手当て前提
2005年10月04日07時56分 アサヒ・コム
http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY200510030387.html

 海上自衛隊第2潜水隊群(神奈川県横須賀市)の潜水艦乗組員ら隊員7人が大麻取締法違反などの容疑で逮捕された事件を受け、防衛庁海上幕僚監部は再発防 止策として、入隊後の隊員に対する定期的な尿検査の導入の検討を始めた。現在も入隊時の尿検査を実施しているが、入隊後への導入には新たな法的根拠が必要 になるため、防衛庁内局などと慎重に調整を進める。

 海幕によると、尿検査の頻度や、隊員の同意の有無の必要性などを今後詰める。実効性を持たせるため、「抜き打ちで検査した方がいい」との意見も内部にあり、すでに抜き打ち検査を実施している米海軍の資料も取り寄せ、参考にしている。
 陸海空の3自衛隊は現在、自衛隊法施行規則を受けた防衛事務次官通達に基づき、入隊時に本人の同意を得たうえで、覚せい剤などの薬物使用の有無を調べる尿検査を実施している。
 しかし、同法施行規則は「試験及び選考の方法及び手続きに関し、必要な事項は長官が定める」としており、入隊時に限った措置だと防衛庁は解釈している。そのため、入隊後の尿検査を制度化するには新たな法的根拠が必要となる、とみている。
 今回の薬物汚染事件を受けて、海自は特別調査チームを編成し、事件の舞台となった第2潜水隊群の乗組員らを中心に、本人の同意を得て尿検 査に踏み切った。それをきっかけにして、新たに隊員1人が大麻を所持していた疑いが強まり、海自警務隊に逮捕されたこともあり、「組織として制度的な薬物 対策が必要」との危機感を強めていた。
 《海自薬物汚染事件》7月以降、神奈川県横須賀市の海上自衛隊第2潜水隊群(横須賀基地)を中心に、潜水艦乗組員ら計7人が、大麻取締法 違反などの容疑で県警や海自警務隊に逮捕された。大麻や合成麻薬MDMAを所持したり譲り受けたりした疑い。防衛庁海上幕僚監部は8月から、潜水艦の乗組 員ら約800人の尿検査に乗り出した。

--以上、引用おわり。


もうこの国は終わりかと思ってしまう。

もちろん、抜き打ちで尿検査をやるべきではないか。なぜなら、自衛隊員は武器を扱う仕事をしているからである。もし、覚せい剤の使用で幻視でも見えてきて機関銃を持ちだして町中で掃射すると何人死んでしまうのか? 止めに行った警察官だって殺されてしまうのに。そういえば、自分が学生の頃、アメリカの兵士が失恋の腹いせか何かで戦車を乗ったまま街に繰り出したという話を聞いたことがある。

自衛隊員であろうが、アメリカ兵であろうが、人間である。だが、彼らは武器を持っているのだ。

当然ながら、武器を扱うことを許された人々には大きな責任が伴う。自分には、こういう責任を果たすことが多分無理だろう(つまり、持っているとぶっ放してしまう可能性を否定できないから)。そういう意味で、自衛隊員の方々の鍛えられた自制心、かかえておられる責任の大きさに、本当に心から尊敬している。

残念ながら、自衛隊に限らず、どの集団にも病んでしまっている人達がいるものである。ただ、何度も繰り返すが、自衛隊員は(そして警察も)武器を扱っているので、管理責任が他職種のそれ以上に問われなければならない。

自分はほとんどの自衛隊員が、
「尿検査!? おう、いつでもやってくれ」
「構わんよ。でもワシ、尿蛋白かもしれんがな、ガハハハハ」

などと豪快に応じるだろうと信じている。

「抜き打ち検査=人権侵害」という単純アタマはもう要らない。

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2005.10.03

殴る小学生と殴られる大人

小学生の校内暴力が急増していると世間で騒がれている。子どもにではなく教師に対して(つまり大人に対して)である。

こういう現象が注目されているが、そんなもの数年前から前兆があったことだし、なるべくしてなった結末といえる。

10数年ほど前だったか中学生がナイフで教師を刺殺するという事件が世間を騒がせ、それから子どもが大人を殺す事件がしばしば起こるようになった。当時、こうした中学生をどうしたらよいのか、また彼(彼女)らが中学生になるまで、すなわち小学生や学齢前の時期にどのような子育てや教育をしていくべきなのか、具体的な議論や提案はなかった。

むしろ議論は、社会状況に原因帰属するような評論が中心であり、子どものストレスが高まった結実として殺人に至るという、知識人(医師や大学教員など)による根拠のない仮説が跋扈していたように思う。つまり、殺人を行った子どもは加害者でなく被害者であるといわんばかりの論調であった。

結果的に、ゆとり教育だの子どもの人権だの、親も教師も自分の指導力の無さを隠蔽し、子どもに対して腫れ物に触るようなかかわりしかできなかった。

この10年の間、いやこの現在でも、学齢前の子どもが母親を殴り、母親も我が子の暴力を受け入れている関係を、何度目にしたことか。小学生に殴り蹴りつけられて も無抵抗で耐える教師に何度、出会ってきたことか。自分の仕事柄、こういう場面に出くわさない週はないほど、大人が子どもに殴られている

たとえば、ナイフを学校に持ってくる中学生。当時こんな事件が増えてきたので、一斉に抜き打ちで持ち物検査をしてはどうかという意見があった。だが、あえなく子どもの人権を保障せよという批判があって、持ち物検査をすることもできなかった。

自分は当時、こう反論したものだ。
「子どもが自由に武器を持ち歩けるなら、教師はピストルを持つべきだ」
もちろん過激な提案であることは分かっていた。過激ではあるが、実際にナイフを忍ばせ持ち歩く子どもが学校の中にいて、その周りに丸腰のクラスメイトや教師がいる。いつ、だれが突然、殺されるかも知れない。丸腰の人間の人権は? 生命の安全はどのように保障されるのか?

教師にピストルなんて持たせたくない。そう反発する人がたくさんいた。その度に自分は、
「教師にピストルを持たせたくないのは自分もそう思う。だが、それ以上に子どもに凶器を持たせたくない(持たせない)と思うのが大人の仕事ではないのか」
 と言ってきた。

さて、10年経過した今。現場はどうするのか? 知識人の空虚な仮説にまた振り回されるのか? 懲りもせず、ストレスが原因などと馬鹿なことを言い続けるのか?

自分には、これを解決するための具体的方法がいくつもある。だが、ここでは触れないでおこう。

--以下、参考記事の引用。

小学生の校内暴力、2年連続増 「対教師」急増 文科省
2005年09月22日19時18分  アサヒ・コム
http://www.asahi.com/life/update/0922/006.html

 全国の公立小学生が04年度に学校内で起こした暴力行為は1890件で前年度比で18%増になっていることがわかった。03年度調査でも27%増で、2 年連続大幅増となった。文部科学省が22日、公表した。このうち、子ども同士や器物損壊の校内暴力は10%台の増加だったのに対し、教師に対する暴力は 336件の過去最多で、前年度の253件から33%増となった。中高生の校内暴力は減少し沈静化の傾向が見えるのに、小学生の校内暴力には歯止めがかかっ ていない。
 この調査は、文科省が毎年すべての公立小中高校を対象に、各教育委員会を通じて実施しているもので、今回は04年度に起きた子どもの暴力行為やいじめなどの発生件数をまとめた。
 文科省によると、小中高生全体の校内暴力の発生件数は、対前年度比4%減の3万0022件。内訳は、小学生の1890件(18%増)のほか、中学生が2万3110件(6%減)、高校生が5022件(4%減)となっている。
 中高生に比べて突出して増加している小学生の校内暴力を細かく見ると、子ども同士の暴力が最も多く992件(前年度比16%増)、次いで器物損壊が 544件(同14%増)、対教師暴力が336件と続く。対教師と子ども同士を除いた「対人暴力」は18件(13%増)だった。
 このうち、最も伸び率の高い「対教師暴力」は、(1)教師の胸ぐらをつかむ(2)いすを投げつける(3)故意にけがを負わせるなど、一定水準以上の暴力 行為について学校から報告が上がったものをまとめたものだ。また、校内暴力で警察に補導された小学生の数は04年度が24人。02年度の2人、03年度の 11人から急ピッチで伸びていた。
 校内だけでなく、学校外での暴力行為も中、高が減少したのに小学生は19%増の210件だった。
 一方、都道府県別では、校内外合わせて小学生の暴力行為が増加しているのは26都府県あった。
 小学生の対教師暴力の件数増加について文科省は「小学校では学級担任が子どもの問題を一人で抱え込み、学校全体や関係機関と一緒に取り組めない。結果的に問題が放置され、同じ児童が暴力を繰り返すケースもあるのではないか」と分析している。
 一方、同時に調査したいじめについては、公立の小中高校と盲・ろう・養護学校全体で2万1671件で、03年度に比べて7%減った。高校と盲・ろう・養護学校ではやや増加したが、小学校は5551件、中学校は1万3915件でいずれも前年度比8%減だった。
 今回、初めて国公私立高校の不登校者数を調べたところ、全体の1.8%にあたる6万7500人だった。小中学生は全体の1.1%にあたる12万3317人いた。
 一方、公・私立高校の中退者数は7万7897人で、82年度の統計開始以来最少だった前年度をさらに3902人下回った。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2005.09.29

自衛隊の危機状態

今年の春頃のニュースだが、防衛大学校を卒業したが民間企業への就職などによる任官拒否は22人。自衛隊に進んだ任官者は303人で過去最小だった。また、中退者も前年の過去最多113人を上回り、最多記録を更新している(132人)。

さて、自分が尊敬する人物の一人で、ある自衛隊幹部から聞いた話だ。

その話によると、イラク派遣から帰国した自衛隊員の自殺者が増加しているそうだ。

上層部は幹部たちに「問題は何なのだ? 早くなんとかしろ」などとまくしたてているという。

自分に言わせれば「何を言っているんだ、今頃」である。

米兵も同じように、イラク戦争帰還後の自殺率が高まっている。アルコール依存、薬物依存者の急増も深刻な問題だ。これは、ベトナム戦争後の帰還兵と同じ状況である。

自衛 隊についても、ここ最近、大麻取締法違反の容疑で逮捕者が続出している。ストレスの高い仕事であるのは確かだろう。ストレスへの対処法(コーピング)につ いては、また別の機会に別の問題として書くことにする。

イラク派遣後の自衛隊員の自殺者増加の問題に戻ろう。単純にストレスが高いと説明するのは誰でもできる。

しかし、自分はそれ以外の問題として、自衛隊員のアイデンティティーやエフィカシーを、われわれ国民は直視せずにきたことを指摘しておく。難しい横文字を使ってしまったが、要するに、

俺たち何のためにここにいるのだろう?

という空虚さを感じさせる状況になってしまっているのだ。

もしかして俺たちは政治の道具にされているんじゃないだろうか?

こういう気持ちにさせてしまっているならば、自分は申し訳ない心の疼きを感じて仕方がない。

まだ、米兵の場合は自国の本土(ハワイを除く)が初めて攻撃を受けたという事実があり、初期的にはアメリカ国民の後押しもあったから、士気も高く堂々と戦地に赴いたことであろう。

だが、自衛隊員には「飼い主ブッシュのスローガンに追随したポチ小泉の命令」でしかない。日本国民の後押しもない。日本国民は「アメリカに付き合っておいたほうがいいから」という程度の1億総ポチ・アメリカ依存症の、ぬるまゆい風を漂わせているだけである。

これでは自殺者が増えても仕方ない。まったく日本国民は冷たいぜ。

もし、日本国内に1発でも隣国から出来の悪い核ミサイルが落とされて有事となったとしよう。あるいは、在外邦人が次々に捕らえられ殺りくされ戦争状態になったとしよう。

国民が目覚めて「やれ、自衛戦争だ!!」「同胞を取り戻せ!!」となった場合はどうか。こういう条件が整えば、自衛隊員は、

俺たちの(俺たちにしかできない)仕事だ。

となるだろう。まあ、ずっと眠っていた国民が突然に目を覚ますというのも恐ろしい話だが。そのヒステリックな姿は、悲しくも滑稽である。

大義のない仕事を押しつけていることが、自衛隊のさまざまな危機状態となって現れているのだ。

それにしても、相変わらずマスメディアはこうした問題をほとんど報道しない。規制されているのだろうが、議論さえしないのか?

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際社会 |

2005.09.26

愛・地球博、閉幕。

9月25日、愛・地球博が閉幕した。

はっきりいって、万博史上最低の準備の遅れがあったのではないか。

開幕に間に合わないパビリオン、弁当やペットボトルの持ち込みの扱いについての方針が場当たり的、アクセスの悪さなど、来場者の多くは不満だったようだ。いや、そういう悪い部分を聞いていた人間は来場すら敬遠しただろう。自分もそのクチだ。

聞くところによると、パビリオンの待ち時間が7時間のところもあったようだ。7時間待つくらいならのんびりとグアムに遊びに行ったほうが、よっぽど自然の叡智を実感できたんじゃないか。いくらなんでも7時間待ちというのは、構造的に問題があったとしか考えられない。

本当に、人に地球にやさしかったのだろうか?

たとえば、障害者に対するホワイトカードのようなもの。これは、ディズニーワールドなどが提供している特別な配慮で、障害児・者とその同行者が列に並ばずに入場できるものである。身体障害者に限らず、自閉症児にも適用されるのが普通である。

愛・地球博でも、こうした配慮は当然あったようだ。しかし、障害者手帳で言うところの重度判定の障害児・者のみ対象だったようだ。とすると、軽・中度判定の自閉症児は長蛇の列に並ばなければならなかったということになる。

軽・中度の子どもにこそじっとしているのが苦手な子たちが多いのだと思うのだが。発達障害児の実態が分かっていないと、こういうことになるのだろう。

それから、大切なことは愛・地球博は速やかに詳細なデータを示すことだ。国際環境NGO FoE Japanも指摘しているように、ゴミの総量やリサイクル率、消費電力や温室効果ガス排出量、そして解体・撤収にかかる作業における費用やリサイクル状況などを情報公開してほしい。

データに基づく評価・反省をするべきだ。

最初から最後まで、大切なことは伝えずスローガンを叫ぶだけで終わってしまっていいのか? スローガンだけを叫ぶ連中をみていると、汚い物を隠しているんだなと確信を持つに至った今日この頃。

このままでは企業にやさしい博覧会と言われても仕方がないだろう。

Posted by 奥田健次 社会特別支援教育 |

2005.09.22

子宝思想

日本の子宝思想は平安時代から今日まで続いている。

子どもを大切に育てるという文化であるが、その文化もいろいろだったようだ。子どもは神様から授かったもの。だから大切にしなければならない。大切にしましょう。という考え方。

一方で、子どもは我が宝。自分の宝をどのように使おうと自分の勝手。という考え方もあった。

わが国の現在をみてみると、子どもをペットのように育てていたかと思うと、子どもが言うことを聞かなくなれば殴り殺してしまう。自分のものなのだから、何をしてもよいという思い込み。こんな雰囲気が蔓延しているのだ。

たとえば、アメリカでは子どもは自分の宝というよりも、子どもは社会の宝という観念が強いようである。アメリカの場合、子どもを神様から授かったと言うとき、創造主としての神という具体的意識を伴う。だが、日本の場合は八百万のカミであって、具体的なイメージは伴わない。

したがって、アメリカでは親となった以上、子どもを一人前の社会人にして社会に送り出すことに義務と責任が生じる。この義務や責任を果たせない親は親ではないのだ。アメリカの法律をみても分かるように、教育に関する法律には罰則規定がある。日本にはそれが無い。

日本では、親として不適当な人間から子どもを救い出そうとする意識が少なすぎる。社会全体で育てよう(守ろう)という意識も低い。自分の宝がひどい目にあったら許せないが、他人様の宝は他人様のもの。こういう考え方が蔓延っている。

どこか「あの家庭に生まれた子どもは可愛そうだけど、それも運命かな」という同情だけで済ませている傾向がある。北朝鮮の拉致被害者に対する政府(国民)の対応をみても明らかだ。

比較すると面白い話がある。日本では、親の言うことを聞かなくなった(あるいは大きな問題を起こした)思春期前後の子どもに対し「お前なんかウチの子で はない」と言って追い出してしまう。家の中に入れずに反省させようとする。場合によっては本当に勘当(親子の縁を切られてしまうこと)もある。思春期の子どもの中には、追い出されたらそのまま家から出て行ってしまう子どももいる。

一方、ア メリカではそういう場合「お前はとても外に出せない」と言って、自分の家で深く反省するまで軟禁してしまうそうだ。つまり、外で遊ぶ権利を一時的に剥奪するわけ だ。

もちろん、アメリカでは放っておくと人間は悪いことをしてしまうという(性悪説というよりも原罪)を十分に意識しているので、法によるコントロールが必要だったのだろう。

他方、日本について考えてみよう。日本には子宝思想があるからといって単純に「どの家も子どもを宝のように大切にしているはず」とみなし、今後も法によるコントロールを行わないならば、今日のような子育ての破綻による諸問題を解消することは不可能だと思う。

子宝思想。これは大人にとって都合の良い身勝手な言葉なのかもしれない。

Posted by 奥田健次 教育社会 |

2005.09.06

子や孫の世代まで

バンコクに行ったときに感じたこと。

前々回、自分の宿泊するホテル近辺のコンビニに買い物に出たとき、日本語を話す50歳前後の太った男と30歳前後の男が、現地の少女2人を連れて買い物をしていた。雰囲気的にはどう見ても不釣り合い。翌日、現地に駐在する日本人にこの話をしてみると、要するに買春に来ている奴らだそうな。なんとも恥ずかしい気持ちになった。

ただし、日本人だけかと思えばそんなことはない。前回出かけたときには、英語を使う白人の連中が現地の少女をべったりと連れ回していたのを何度も見かけた。年齢にして20代もいただろうし50代もいた。直接、現金を手渡している場面も間近で目撃した。

何とも悲しい話である。貧富の差というものは、こんなものなのか。前出の在タイ日本人の話では「売るほうも売るほう」だという。そういう少女たちは、売春 で得た金をホストクラブに使っているとのこと。体を売って得た金を、学費に充てたり親に仕送りしたりしているケースは僅かである。悪銭身に付かず。これはどの 国の売春女にも共通する。

また現地人で売春を斡旋する業者がいるわけだから、現地人にも自国民の誇りより金というのがいるわけだ。もちろん、現地より貧しい国の少女を連れてくるほうが多いのだろうが、自国の少女を売ることだってあるのだ。

ちなみに、現地駐在の日本人は大抵、アヤさん(メイドのこと)を雇っている。このアヤさんは、大変貧しい国から来ているのだ。日本とは経済格差が激しいため、平均的な収入の家庭でも、現地の貧しい階層の人達には大金持ち以外の何者でもない。

今、日本は経済大国(借金大国でもあるが)。だから誇らしくしている日本人は思考停止状態だ。将来のこと、子や孫、その孫の世代のことまで考えるのが大人の仕事だ。現在の政治家(国民も)は、そこのところの危機感が無さ過ぎる

たとえば、郵政民営化が実現したら、当然ながら郵貯・簡易保険の340兆円が世界のマーケットに流れ出る。そして、すでに始まっているように海外の企業に よる日本の企業の買収に拍車が掛かる。簡単にいえば、日本人が外国人に雇われる(支配される)時代がやってくるのだ。政治家ならば、こういうことを徹底し て阻止するべきではないか。

これから、少子社会を迎えることは事実だ。当然ながら、国の経済力は半減する。

50年後、自分の可愛い孫娘がアメリカや中国企業の在日社員のメイドとして安い賃金で雇われていることを想像してみた。祖父として、他の仕事をしてもらいたくても、 どうしようもない世の中だ。自分の兄弟の孫には、アメリカや中国からの旅行者を相手に売春している子もいる。こんなことを想像してみた。いや、こうしたこ とはすでに始まっているのではないか。

この時代は外圧の激しかった幕末に似ている。あるいは幕末以来、本質は何も変わっていないのかもしれない。高杉晋作が上海を訪れた際、現地はイギリス、フ ランス、アメリカの半植民地となっており、清朝を支配していた満民族は白人に支配されていた。高杉はこれを目の当たりにし、愕然としただろう。この時、 1862年。高杉、24歳。今から150年近く前のことである。

危機感を募らせた高杉は命を懸けて自国を守ろうと奔走するが、初めて闘った欧米列強のケタ外れの強さを思い知らされる。その後、外圧に対する危機感のない政府(徳川 幕府)を倒すために働いた。

今の世、こんな若者はいないのか。若者といえば、自分の会社をアメリカの投資銀行に実質譲渡し、大金を借りて放送会社を手に入れよう とした人間を思い出す。この若者が放送会社を手に入れても、その裏には大金を貸したアメリカ資本があるわけだから、その放送会社グループはアメリカ資本に 支配されたといってよいのではないか。

自国の文化や公共性よりも身内の金儲けを優先する人間は、自国の少女を外国に売り渡す売春斡旋業者と同じだ。大企業も政治家も同じで、自分が「富」のほうにい れば大丈夫だと思っているのか。あまりに貧富の差が拡大すると、「富」に属する人間すらいずれ廃退してしまうだろう。「富」に属する人間のコントロールにより、庶民の大半が愚民化してしまったが、 「富」のほう自らが自由競争にある程度の歯止めをかけることはできないのか。

だが、これまでの歴史をみても無理だろう。明治維新を成し遂げたのは、上流階級ではなく下級武士や決起した庶民だったから。自ら歯止めを掛けることもできない「富」のほうも愚かであり、哀れである

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際社会 |

2005.09.02

アスベスト(石綿)問題

まったく節操ない。アスベストによる健康被害が世間を騒がせている。自分が小学生の頃、あちこちで大型スーパーが出来上がり、その駐車場の天井や、場所によっては横壁まで、あの「羊のような」あるいは「カリフラワーのような」表面が、むき出しになっていたことを思い出す。自分は、まさに羊をなでるように、それに触ったことさえあるのだ。

そして、その頃すでに「アスベストは人体に悪い」と言われていたことを記憶している。もっとも「どのように人体に悪いか」までは、すぐに被害が出たわけでもないし、子どもの自分に限らず、世間にも実感が無かったのは無理もない。

しかし、そうしたバブル期から今日に至るまで、アスベストの使用に制限はなかったのだ。当時、このアスベストを推進した人たちがいたのだ。その一人が、桜井治 彦という私立大学の名誉教授。なんと、この桜井氏。先々月、環境省が設置した「アスベストの健康影響に関する検討会」の座長だったのだ。

--以下、引用。

<アスベスト>「健康検討会」座長の桜井氏が石綿協会の顧問 (毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/science/environment.html?d=01mainichiF0802m076&cat=2

 環境省が先月設置した「アスベスト(石綿)の健康影響に関する検討会」の座長を務める桜井治彦・慶応大名誉教授(労働衛生学)が、石綿製品の製造業者な どでつくる「日本石綿協会」の顧問を85〜97年まで務めていたことが1日分かった。桜井座長は、同協会が作成した石綿のPRビデオにも出演していた。桜 井座長は「顧問をしていたことは忘れていた。立場を考えると座長就任は断るべきだった」と話し、同日、環境省に辞意を伝えた。

 環境省は「桜井座長は産業医学の第一人者で、石綿問題にも詳しく、座長就任を要請した。今後、対応を検討する」としている。

 ビデオの中で桜井座長は、アスベストについて「(利点を考えると)ゼロにできるのか」などと語っていた。桜井座長はビデオについて、「当時はアスベストの代替品の開発が難しいとされており、使用はやむを得ないという雰囲気があった」と話している。

 また、92年には「石綿の安全使用は可能か」をテーマにした座談会(同協会主催)の司会などを務めていた。

 同検討会は先月26日に初会合を開いた。大手機械メーカー「クボタ」旧神崎工場(兵庫県尼崎市)の周辺住民が石綿の吸引が原因とされる「中皮腫」の被害を訴えていることを受け、死亡した住民の居住歴や職歴を調べることを決めた。【江口一、去石信一】[毎日新聞8月1日]

--以上、引用おわり。

これって、本当に節操のない話。大学の教員には、こういう連中が多い。13年間も顧問をしていて「忘れていた」はないだろう。

それで「お前がアスベストを推進していた張本人だろ」とマスコミに指摘されて、「忘れてた! 座長は辞します」という事後対応も、まったく情けない。

環境省から依頼された時点で、お断りするべきだろう。あるいは、引き受けるならば「自分は過去、アスベストの推進派でした。こんな自分でもよろしけれ ば、自分の犯した過ちを償うために、ボランティアで座長をやらせていただけませんでしょうか」と、自ら世間に問うのが人の道。やっていることすべてにおいて、真逆である。

自分の尻を自分でぬぐうこともできない名誉教授。名誉ばかりをアテにしていると、こんなことさえ出来なくなるのだ。

それにしても、小池百合子大臣と環境省も恥ずかしい。引き受ける方も引き受ける方だが、依頼する方も依頼する方だ。これと似たような構図は、世間では少なくないし、自分も身近なところで知っているので、また別の機会に書くことにしよう。

Posted by 奥田健次 社会 |