2011.02.05

【2/12沖縄で放送】ビーバップ!ハイヒール【QAB琉球朝日放送】

奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。

奥田先生ご出演のビーバップ!ハイヒール人はガラッと変わる! 行動のウラに隠された法則が、沖縄でも放送されます

2011/02/12 10:00 〜 2011/02/12 10:55(琉球朝日)

沖縄では約5か月遅れなんですね。しかも、他局ではだいたい深夜帯なのに、沖縄では午前中なんですね

沖縄にお住まいのお方、ぜひご覧下さいね

ちょっと遅くなりましたが、新年の最初のお言葉もコミコミで、奥田健次先生からのコメントを(今回はお電話でインタビューしたことをワタクシがなるべく忠実にまとめました)

先生、ブログ用に新年のご挨拶とかいかがですか

ってゆーか、もう2月になってるやん。集中講義2つとかやってるから、この1か月で1年分の講義をこなしたことになるよ。生きる屍か、おいらは。しゃべりすぎで声が細川たかし、ちゃうわ、氷川きよし、ちゃうわ、五木ひろし、ちゃうわ、森進一ちゃうわ。。。いや、森進一でええんや! そう、森進一のようなボイスになってますよ。「おふくろさん」って学生の耳元でささやいたろか。似てて怖いやろうな。おふくろさーん♪

そっちですか 似てるどうこうじゃなくて女子大生が耳元でささやかれるほうが怖いじゃないですか で、沖縄でのビーバップハイヒールのコメントをお願いしますm(_ _)m

え? ビーバップ!? その日、ちょうど沖縄入りしてるわ。なんちゅう偶然? みんなで見てね〜ってな感じやね。ムーチー食べながら見てね〜って。巨人と楽天のキャンプとオープン戦を現地リポートしに行くねん。

まじっすか

そういえばこないだは羽田から那覇、隣の席がトルシエ監督やったこと、言ったっけ??

ええっ!!(゚ロ゚屮)屮 聞いてないですよ、すごいですね どんな方でしたか(゚▽゚*)

フォーメーションとしては、2−2−2−2−・・・みたいな座席の配置やったな。

いや、客室の座席をサッカーのフォーメーションとかに見立てないで下さい トルシエ監督はどんなお人でしたか

フランス人やからってフランスパンをいつも持ってるとは限らんぞっ! ( ´_ゝ`)ノボンジュール

いやいや、誰もそんなこと聞いてませんですよ( ̄Д ̄;;

手がデカかったのが印象に残ってるな。さすがスポーツ選手って感じ。

サッカーですってば(#`Д´)

いやこれはまじで足については革靴を履いていたから分からへんやん。2コイチの座席やからお互いの手と手がつながるくらいの近さですよ。下手するとメルヘンですよ。二人の距離は近すぎた。だから、でっかい手やなあ、ビンタとかされたくないなあ、ビンタされたらレッドカード出したらないかんなあ、飛行機から退場ってパラシュートなんかなあ、という印象しか残ってへんねんって。

・・・もうトルシエ話は結構ですからε-( ̄ヘ ̄)┌

ああ、すまん、すまん。トルシエ話じゃなくてザッケローニ話のほうね。すごかったな、アジアカップ。おれは全試合、最後まで見てたぞ。ドルガバの他にザッケローニ監督も好きになってしまったやんか。インテルも。そもそもイタリア人の気質というのは本来・・・

・・・先生、サッカー日本代表の新旧監督の話じゃなくって(;;;´Д`)ゝ ビーバップのことをお話し下さいよぉo(_ _)oペコッ

なんや、そっちね。さっき「サッカーですってば」とか言うから。なんやったっけ。あ、今度「メリットの法則」をちゃんと本に書いて出します。ちゃんと行動分析学の本ですよ。そっちのほうもお楽しみに。活字でどれだけボケられるかが勝負や。しかし、活字ではツッコミが常に自分ばかりやから難しいんよ。一人ボケで一人ツッコミのオンパレードになると1回くらいはええねんけど、やりすぎるとシベリアっぽくなる。それだけは何としても避けなければいかん。まじめに書かねばなるまい。

何の心配をされてるんですか\(;゚∇゚)/

わざと「めんどくさい行動」を付加するっての、沖縄の人たちってどうなんやろうかな。誰にしても苦手なんやけど、地域性とかあるかどうか。沖縄の地域性といえば高校野球のイメージが強いけどもサッカーが結構人気で・・・

またサッカーに持って行くんかいっ o(#゚Д゚)_‐=o)`Д゚)・;

こんなやりとりでした すんません、ほとんどサッカー話で

気を取り直して、それでは沖縄の方々は放送をお楽しみにして下さい。奥田先生が放送当日、沖縄入りされてるんですって。そして、メリットの法則の教科書は、本当に楽しみにしてます

※追記

奥田先生から「すまん、自分の予定なんかどうでもええねんけど、認識が1週間ずれとった。スケジュール的にバタバタしていてね。勘違いしてた。実際、巨人−楽天オープン戦はもう1週後やった。自分が沖縄入りするのは、放送1週間後」とのメールをいただきました。沖縄での放送日は、お知らせした通り2月12日でございます 新聞やテレビ番組ガイドなどでご確認下さい。

文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局

前回までの関連記事:

【本日10/16放送】ビーバップ!ハイヒール【山形テレビ】

【本日オンエア】ビーバップ!ハイヒール【名古屋中京広域圏】

【本日9/9放送】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

【テレビ出演】ビーバップ!ハイヒール【行動分析学】

Posted by 事務局 スポーツ教育学ぶこと脱力系健康・美容お知らせ |

2008.01.26

日本代表の試合がない生活はキャベツのない焼きそばだ!

やっぱりね、日本代表の試合こそ、民族の血をたぎらせてくれるからね。

教育相談を終えてホテルに帰ると、久しぶりに青いユニフォーム。

オシム監督がピッチにいないのは残念やけど、オシム学校の弟子たちメインなので違和感はあまり無い。オシム監督には長嶋監督みたいに、サッカー日本代表終身名誉監督になっていただきたいもの。

オシムさんは「日本人は日本人らしいサッカーをするべきだ」と教えてくれた。古き良き日本の、日本人らしい爺さんだ(見た目は魔女みたいですが)。自分好みのお爺さん。

サッカー、バレーボール。国別対抗戦のある生活は楽しいッス。

 

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関連記事:
オシム監督の快復を祈ります。
「日本は、日本らしく」。オシム氏の言葉に思う。

Posted by 奥田健次 スポーツ |

2007.11.17

オシム監督の快復を祈ります。

オシム監督ほど、日本人に日本らしさを求めた外国人はいない。

日本代表を思いきって若返りさせたために、知名度の低い選手が代表に選ばれることが多かった。

視聴率が稼げない、日本代表グッズが売れない。そのため、マスコミや商売好きな連中や評論家は、幼稚な批判を展開していた。

若手が思ったよりも早く力を付けてきたではないか。次のワールドカップまでには経験不足のために結果を残せないかもしれない。でも、早ければ次のワールドカップ、またはそれ以降に大いにオシム監督が育てた日本代表選手が活躍することでしょう。

オシム監督が倒れているのを夫人が発見してから病院に搬送されるまでに「1時間以上」かかったという。脳梗塞は発見から治療が早ければ早いほど快復が良いのだが。

いまだに集中治療室で治療を受けている状態だそうで、監督の容態が心配である。自分にとって、今までの代表監督の中で一番の人。心より快復を祈ります。

 

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Posted by 奥田健次 スポーツ |

2007.07.11

イチローさんの言うとおり♪

イチローさんの言うとおり♪ イチローさんの言うとおり♪

祝・米球宴MVP!

祝・米球宴初のランニング本塁打!

イチロー選手の球宴直前のインタビューを聞いてみましょう。

7年連続球宴のイチロー、貫録の会見
(一部引用)

 常々、日本と比べ米国の野球レベルが上と思われることに「しゃくに障る」と言っていた。この日もその点を問われるとハッキリ口にした。
 イチロー「しゃくに障るんですけど、日本が一番かと言えばそうでもない。そうなっていきたいですけどね。アメリカはちょっとした謙虚さがあれば、そして日本はもうちょっと自己表現というか、主張してもいいかな。そこのバランスですよね。それが融合した時に一番のものができると思う」

プロ中のプロ。

アメリカに行った日本人の中には、自身が日本人であることを忘れて「日本はだめだ、日本人はだめだ」と言いまくる自称国際人(←嘲笑!)が少なくない。こういう人は、見ていて痛いし恥ずかしい。

イチロー選手は当然ながら一流。アメリカに行く前から一流である。そのイチロー選手がアメリカの野球を馬鹿にするわけでもなく、だからといって日本の野球を相対的に卑下するわけでもない。プロ中のプロとして、学ぶべきところは学んで自らの野球をさらに高めたいという姿勢があり、またアメリカにも日本の野球の良さを知らしめたいという思いが込められたコメントだ。

傲らない。卑下しない。こういう姿勢を、海外に留学する日本人は見習わなければならない。

察するに、イチロー選手は米球界にいても米球界に染まらないだろうし、日本球界に戻ったとしても日本球界色に染まることはないだろう。ただ、ひたすら良い野球をやりたいイチローという『生涯一職人』なのである。

最後に、日本ではサッパリで、アメリカに行ってから大当たりした岡島投手についてチクリ。もちろん、岡島投手へのハッパでもありエールでもある。

★イチローに聞く

−−岡島は「イチローさんと話したい」と言っている

 「ボクは最初は話したい、という価値観はなかった。そこにいられるだけで(充実していた)。ずいぶんと余裕ですね、岡島は」

イチローさんの言うとおり!

イチローさんの言うとおり!

 

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関連記事:
WBCを総括する
日本野球が世界一に!
重圧の中で冷静になれたワケ(WBC準決勝)
速報!アメリカがメキシコに敗退

Posted by 奥田健次 スポーツ学ぶこと |

2006.08.21

早実、斎藤佑樹君に学ぶ。

早稲田実業が熱戦の末、夏の大会初制覇。バタバタ移動している最中、空港のロビーで斎藤佑樹投手のインタビューをちらっと見た。後でネットで斎藤投手が残したコメントをチェックした。はっきり言って、すばらしい。

早実が2日間の死闘制し、悲願初V!駒苫は夏3連覇逃す
http://www.sanspo.com/sokuho/0821sokuho018.html

第88回全国高校野球選手権大会最終日は21日、兵庫県西宮市の甲子園球場で前日に延長十五回引き分けとなった駒大苫小牧(南北海道)−早実(西東京)の決勝再試合を行い、早実が4−3で勝ち、1915年の第1回大会から通算27度目の出場、3度目の決勝進出で悲願の全国制覇を果たした。早実は春の選抜大会では、57年に王貞治・現ソフトバンク監督を擁して優勝している。

★早実・斎藤3連覇止めた−クールな右腕、初Vに涙

先輩たちの思いを背負って投げた144キロの直球だった。斎藤の夏の甲子園通算948球目。田中のバットが空を切り、2日間にわたる激闘に幕が下りた。クールで鳴らす男も、さすがに涙をこらえられない。「今までで一番うれしい」。おえつで言葉になっていなかったが、確かにそう言った。

本当に4日連投なのか。そう思わせるほどの投球だった。次々と140キロ以上の直球を投げ込み、スライダーの切れも前日と変わらない。「疲れはあったけれど、最後は気持ちでした」。九回に中沢に2点本塁打を浴びて1点差に迫られると、スタンド全体が騒然とした。しかし、マウンドに集まった内野手とともに空を見詰め、落ち着きを取り戻した。

「先輩の思いが斎藤に乗り移っていたようだった。斎藤を支えるチームメートも想像以上だった」。和泉監督の目は潤んでいた。そんな恩師にエースは「ここまで成長できたのは監督のおかげ。勝ったことよりも、監督に優勝させてあげたことの方が…」と、泣かせるセリフを口にした

もうひとつ。

熱投Vの早実斎藤が涙/夏の甲子園
http://highschool.nikkansports.com/2006/koshien/news/f-hb-tp1-20060821-0008.html
「うれしい。仲間を信じ、部員全員を信じマウンドを守ってきました。みんなに感謝したい」。

複数エースでローテーションして投げたのではない。斎藤投手が4日連投したわけだ。ややもすると現代的に「自分のお陰だ、自分が強いからだ」と言ってしまいがちなシチュエーションにもかかわらず、こんなコメントを残した斎藤投手は、「仲間とは何か」「コミュニティーとは何か」「社会とは何か」「歴史や伝統とは何か」、ということを良く分かっている生徒なのだ。知識として分かっているという意味ではない。そういうタテやヨコの中におかれた自分を『繋がりある存在』として感じ、自然に周囲の人の繋がりまで身にまとっているのだろう。自分は自分一人のものではないということを。

スポーツに打ちこむ若者から、学ぶこともたくさんある。

駒大苫小牧も、試合には敗れたが、最後まで見事だった。

 

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Posted by 奥田健次 スポーツ学ぶこと |

2006.07.23

「日本は、日本らしく」。オシム氏の言葉に思う。

いいね、サッカー日本代表新監督のオシム氏。日本代表に求められることは何かと記者に問われ、「日本代表を、日本化させることだ」と答えたそうだ。

オシム新体制キーワードは「日本化」
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/07/22/01.html
(スポニチ) 

キーワードは「日本化」だ。日本代表のイビチャ・オシム新監督(65)とU—21日本代表の反町康治新監督(42)が21日、都内のホテルで、川淵三郎キャプテン(69)とともに、調印式と就任会見を行った。世界のマネをするよりも日本らしいサッカーを追求するスタイルで10年W杯南アフリカ大会を目指す決意を表明。契約は1年ごとに更新するが基本は4年間で、年俸は推定1億2000万円。
(略)
 そして、注目の新生代表の方針は、日本の良さを前面に出すことだった。「誰かをマネしない方がいい。現在の代表を日本化させることが必要。初心に帰ることで、日本が本来持っている力やクオリティーを出せると思う」。あえて「日本化」という表現を使った。これまで、どの外国人監督も日本人の特性を理解しながら、自分の理想に合わせる傾向にあった。だが、オシム監督は日本人のよさを(1)敏しょう性(2)いい意味でのアグレッシブさ(3)個人の技術(4)スピードと解説。「それをまだチームのために生かす方向にいっていない。今までの日本はスピードのあるチームではなかった。もっとスピードに乗ったプレーができると思う」。ピッチでこの良さを出せた時、世界と戦える。指揮官の頭には、すでにそのイメージがある。
(以下、略)
[ 2006年07月22日付 紙面記事 ]

惨敗に終わったドイツW杯。オシム氏にとっては、ジーコJAPANの敗退は『順当な』敗退だったのだろう。

日本の良さは規律を守って動くこと、統率の高さにある。大東亜戦争下の日本軍も、圧倒的な体力の差があったにもかかわらず緒戦を連勝したのは、当時の技術力の高さと軍の統率の高さであった。

『選手の自由に任せる』というスタイルは、日本人がやるチームスポーツには合わないだろう。

日本のお家芸といえば、先の第1回WBCで世界一になった野球である。日本野球の歴史は、サッカーよりも長い。なにせ戦前から盛んだったのだ。この頃の日本人は、軍隊がそうであったように、チームスポーツでは監督の命令が絶対だったし、それに従わない場合は厳しく罰せられ、試合で使ってもらえない。

一方、サッカーが普及し始めた頃の戦後日本は、国民全体が個人主義に傾いており、サッカー人気が野球人気を超えた頃には、ほぼ完全に個人主義が定着していたといえるだろう。

自分の中学・高校の頃は、野球部にも悪いやつはたくさんいたが、サッカー部の風紀の乱れたるや、凄まじいものがあった。しかも、野球部の連中にとって部長や顧問は『鬼』だった。だが、サッカー部の部長や顧問は『お兄』という感じだった。「おに」と「おにい」は似ているようで、えらい違いだ。だが、きっと最近は、野球部もサッカー部も大差ないだろうが。

今は野球も個人主義に傾いてきているようにも思えるが、監督の命令やチームプレー優先の精神は、まだまだ残されているだろう。また、サッカーと違って、チームプレーに徹する行為が見た目にも結果的にも分かりやすい(例えば、送りバントとか)。これは、さすがに歴史の重みといってもよいだろう。

さて、サッカーはどうだろうか。今まで個人主義でやってきた選手達が、徹底した管理と組織優先のサッカーができるのだろうか。すぐに不満を言ったり、監督を批判したりしないだろうか。少し、心配である。

個人主義でいくには、残念ながら体格差・体力差が大きすぎる。日本人らしさを出すならば、徹底した管理サッカーを目指すことになるだろう。このオシム氏の『日本化』に、どれだけの選手がついて行けるか見物である。

そして、この『日本化』という言葉は、本当にすばらしい言葉なのだ。サッカーだけでなく、われわれ日本人にも問いかけられた言葉だと感じた。日本は日本なのである。日本人は日本人だ。決して、国際人などではない。国際人のほうが「イケてる」と思い込んでる人は「イケてない」。「イカレてる」だけだ。

政治家、官僚、財界、一般国民すべて、今こそ「日本化」するべきだと願っている。

 

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Posted by 奥田健次 スポーツ |

2006.07.22

『障害者プロレス』、行ってきました。

今日、仕事関係の取材も兼ねて、初めて『障害者プロレス』を観戦してきた。“DOG LEGS”という団体。今年で15周年だという。

非障害者プロレス(←こんな言い方で良いのか?)ならば、仕事の帰りにちょくちょく行くのだが。

今回の障害者プロレス観戦は、職場の同僚・嶋守さやか先生のセッティングによって実現した。出版社の社長と3人で見に行くことになったのだ。

障害者によるプロレスってどんなんやろう。想像すると、こんな感じか?

【試合前のミーティング】
A選手「ここで、ぼくがラリアットに行くときに、ぼくの義足を蹴り飛ばして下さい」
B選手「ふん、ふん、それで?」
A選手「ぼくの義足をリングの外に投げた後、マウントポジションを取ってボコボコにして下さい」
B選手「ふん、ふん」
A選手「ここで、うちのマネージャーがリングサイドに駆け上がります」
B選手「うん、そしたらぼくはマネージャーに向かって行くんだよね」
A選手「そうです」
B選手「ぼくがマネージャーに文句を言っている隙に、後ろから丸め込んでね」
A選手「そんな感じのフィニッシュでいきましょう」
B選手「了解っす」

脚色すればこんな感じの『アングル(試合の筋書き)』に支えられているんだろうと思っていた。

だが、正直言ってもうびっくりした。

ガチンコなのである。ほんとにボコボコに殴り合う、蹴り合う。彼らの繰り出すパンチやキックが、肢体不自由による不随意運動も手伝って、しばしば危険な角度で相手の急所を襲う。

「おいおい、やばいよ、そんなに殴っちゃ」「がんばれ、蹴り返せ」ってな感じで、自然に盛り上がっていくのだ。さらに、軽妙でちょっとブラックな実況アナウンスと解説が、その場を盛り上げる。

印象的だった試合を振り返る。

第3試合の『サンボ慎太郎vs永野V明』。このところスランプ状態に陥っているベテランのサンボ慎太郎が、若手バリバリの永野選手に立ち向かう。永野選手のハードパンチが容赦なく慎ちゃんをボコりまくる。体の大きな永野選手に押しまくられて、一般人体型の慎ちゃんは顔面腫らしてフラフラ状態。会場は自然発生的に慎太郎コール。ここに判官贔屓が生きていた! そして、1Rから殴られながらもグランド状態に引き込もうと我慢していた慎ちゃんが、とうとう絞め技で大逆転勝利。誰もが永野選手の勝利かと思っていただけに、会場の盛り上がりは凄まじかった。

第7試合の『鶴園誠vsウルフファング』。現王者・鶴園に一度も勝利したことのないウルフが、試合前、突然に「この試合で引退をかける」と宣言。試合は鶴園の一方的な展開。2Rはもう続行不可能かと思われたが、本人の意思で試合続行。だが、ウルフの粘りはこれ以上続かず惨敗してしまった。試合後、「体力、気力ももう限界です」と言って涙をぬぐったウルフ(後から思えば、何気に『ウルフ』と呼ばれた千代の富士の引退表明会見と似ているが)。次の来年1月興行を引退試合にするそうだ。初めて見た選手なのに、涙さそうシーンだった。

そして、第8試合メインイベントは『愛人vsプチ愛人』。これは、障害者の父親とその息子(健常者)との親子対決だ。息子は小学1年生。両手両足を使えないように、布で縛って父親と対決する異者格闘技戦、3分3R。親子で話し合って、1Rと2Rは息子の両手は後ろ手で縛られる。3Rのみ、両手は前で縛られる。1Rと2Rは、お互い蹴り合い(踵落とし)の応酬だった。父親の片足攻撃が、適格に息子の顔面や後頭部を捉えている。息子はもう痛みを堪えるのに必至だった。セコンドの母親は「泣くな、動け! 回り込んで顔を蹴れ!」と檄を飛ばす。なんとか、2Rを耐え抜いた息子は、3Rは拘束された腕を前にしてもらえる。すると、やはり動きが全然違うのだ。動き回って、父親に強烈な蹴りを返していく。このまま父親はKOされるのではないかというほどの反撃だった。時間切れ、判定。結果は、2−1の僅差で父親の勝利だった。前回の親子対決では、息子は拘束なしで父親と戦って勝利したそうだが、手足を縛っての勝負で負けてしまった。痛かったのか、悔しかったのか、息子は泣きじゃくっていた。

母親が「今日はよく頑張ったよ!」と両者を称えて抱擁。最後に父親が「おい、帰るぞ!」と叫ぶ。障害者の父親が、父親としての圧倒的な威厳を見せつけた。妻に抱きかかえられながら退場した父親の姿が大きく見えた。

ドキドキあり、ハラハラあり、笑いあり、涙ありのすばらしい興行だった。

北沢タウンホールは満員だった。自分は、実は『週刊ゴング』を購読して10年になる。自分の記憶では、今まで『ドッグレッグス』が取材されたことは皆無だ。最近のプロレス専門誌は、かなりマイナーな団体でも積極的に取り上げるようになったのに、なぜ障害者プロレスを取り上げないのだろう。

プロレスの週刊誌がそんなだから、今日の『ドッグレッグス』を観戦するまでは、客層もボランティアやってますって人ばかりだと思っていた。ところが、非障害者プロレスの客層と同じように、若いニーチャン、ネーチャンも多く、格闘技ファンっぽい中年もいれば、外国人もいた。

自分はここ数年、健常者と過ごす時間よりも発達障害児と一緒にいる時間のほうが多くなっている気がする。後は一人っきり。そんな自分ですら、まだまだ障害者のことをよく知らないんだなと思った。

彼らは、決して「やらされている」わけではない。「やりたい、魅せたい」という表現者たちだ。無敵の表現者による、最高の興行だった。

少しでも多くの人に、それぞれの目で確かめてもらいたいと思う。

自分も、北島代表の著書を読んでみよう。

 

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関連記事:初めてのムエタイ観戦

Posted by 奥田健次 スポーツ |

2006.04.28

卓球世界選手権でも

福原愛効果で盛り上がっている女子卓球。今日の試合、ワールドベースボールクラシック(WBC)を彷彿するようなイチャモンを付けられた。

しかし、逆境の中で日本チームは歓喜に至った。

女子3大会連続メダル確定
http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20060428048.html
(Sponichi Annex)

 卓球の世界選手権団体戦第5日は28日、ブレーメン(ドイツ)で行われ、女子準々決勝で日本はハンガリーを3—1で下してベスト4に進出、3位決定戦は行われないため、3大会連続でのメダルが確定した。29日の準決勝では香港とオーストリアの勝者と対戦する。
 日本は福岡春菜(中国電力)がラケットのラバーの接着剤に違反があったとして反則負け。しかし、福原愛(グランプリ)と金沢咲希(日本生命)が連勝し、最後は福原が締めくくった。
 男子の日本は1次リーグでフランスに1—3で敗れ、2勝3敗でB組4位となり、決勝トーナメント進出を逃した。18歳の岸川聖也(スヴェンソン)が1勝を挙げたが、エース吉田海偉(日産自動車)、ベテランの松下浩二(グランプリ)が敗れた。 (共同)
[ 2006年04月28日 19:25 速報記事 ]

それにしても、なんやねん。ラバーの接着剤に違反って!? ちょっと教えてくれよ、ラバーの接着剤のメーカーを。福岡選手の責任ではなく、メーカーの問題だろう? 福岡選手の大切な1勝が消えてしまったではないか。

日本がスポーツで快進撃を続けると、世界はそれを阻止しようとする。被害妄想と言うなかれ。

女子バレーボールも『東洋の魔女』と呼ばれて世界選手権で優勝、オリンピックで金メダルを獲得した頃のルールから、技術よりもパワーのあるチームが有利なルールへと変更されたという。その後、日本は世界上位に進出できなくなった。

F1も日本の技術力の結晶たるホンダエンジンが連戦連勝していた時代、レギュレーションが変更されたのも、ホンダ独走を阻むものだったと言われている。その後、ホンダはF1の舞台で急速に力を失っていった。

水泳の鈴木大地選手がバサロキックという泳法で金メダルを獲得したが、その後これも制限が加えられたっけ。

思いつくだけでもこんなにある。ここまでくると被害妄想と言うほうの神経を疑う。

他にも、柔道や相撲、ソフトボールや野球はどうなのか。そして、今回の卓球。どのようなスポーツにせよ、ルール改定の部分では『戦争』である。もちろん、選手はどのようなルールになろうと、決められたことは決められたこととして、その中で全力を尽くすしかない。そして、負けても言い訳を言わない。だが、選手を支える関係者は、不当なルール改定やジャッジを徹底的に阻止しなければならず、まさに外交や戦争と同じせめぎ合いがなされる。弱腰ではいけないのだ。

日本のマスメディアも、もう少し国際的な機関による恣意的なルール改定をバッシングしてよいのではないか。スポーツマンシップの美意識・美徳ばかりに注目させるのではなく、スポーツ界における世界からの日本包囲網にスポットを当ててもらいたい。

日本はあちこちで、頭を押さえられ、足を引っ張られているのがよく分かる。ところが、それほど日本国民はこうした問題に興味関心が少ないように思えてならない。

 

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関連記事:
WBCを総括する
日本野球が世界一に!
重圧の中で冷静になれたワケ(WBC準決勝)
速報!アメリカがメキシコに敗退
     ほか。

Posted by 奥田健次 スポーツ経済・政治・国際 |

2006.03.22

WBCを総括する

昨日は日本野球のレベルの高さを世界に知らしめた気持ちの良い一日だった。

だが、このWBC(ワールドベースボールクラシック)という大会については疑問だらけなので苦言を呈しておきたい。

まず、収益の分配について。これはアメリカ側に偏りすぎていると指摘されている。収益の35%が主催者のメジャーリーグ(機構と選手会)に分配される。それに対して、日本プロ野球機構には7%、韓国には5%となっているそうだ(詳細は不明)。これに対し、FIFAワールドカップ(サッカーW杯)の収益分配率はもっと公平なもので、FIFAに入った収益も世界各国でのサッカー普及に使用されているという。WBCでは収益の使途は不透明なところが多い。

次に、組み合わせについて。アメリカはどうしても初代世界一になりたかったのだろう。アメリカ代表は、ドミニカやプエルトリコなどメジャーリーガーが多数いるカリブ・中南米諸国とは、決勝まで対決しない組み合わせになっている。その編成(『偏成』と言おうか)のせいで、日本は韓国と3度も対戦することになった。常識的に考えても、予選リーグAの1、2位を、予選リーグBの2位、1位とクロスさせるべきだろう。これも、サッカーW杯では考えられないことだ。

そして、審判の問題である。ボブ・デービッドソンという審判を見ていると、野球はスポーツというよりプロレス的なものという印象を受けた。オリンピック競技から外されるのも仕方のないことかと思ってしまった。だが、根本的な問題はこうだ。サッカーの国際大会では、かならず第三国の審判が試合を裁くようになっている。また、誤審をした場合、審判の出場停止はもちろん資格等へのペナルティーもあるという(WBCの審判のほとんどがアメリカ人であり、誤審を続けたデービッドソンがその後も審判を続けた)。サッカーの国際大会の場合、ベスト8以降の試合では、ベスト8の国以外の第三国の審判だけで行われるそうで、かなり厳正である。

それから、準決勝の進出を決定する試合に時間差があったこと。WBCでいえば、『日本−韓国』の試合が行われた後、『アメリカ−メキシコ』が行われた。W杯の場合、こういう場合は同時刻キックオフなのだそうだ。今回のWBCの場合は時間にずれがあり、片方の試合結果によって、次の試合での選手のプレッシャーや敗退が決まったチームの消化試合的な意味合いでのモチベーション低下などの影響が考えられる。今回、メキシコが最初から本気で戦ってくれたし、デービッドソンの誤審も逆にチームの士気を高めることになった。

さらに、代表選手の招集についての問題である。今回、ヤンキース(メジャーリーグ)側に何らかの意向があったようで、松井選手を日本代表に招集することができなかった。

他にも、開催時期の問題、ルールの問題など数々の課題を残してきた。こういう不備が続くようならば、国際大会として認知されることは先の先だろう。つまり、このWBCはアメリカのアメリカによるアメリカのための大会だった。

だが、アメリカが世界一になるべくセットされた大会で、そのアメリカが2次リーグ敗退となり、アメリカが決勝まで対戦を避けた優勝候補ひしめく中南米勢の代表キューバを破って優勝した日本代表は、本当にすばらしかったのだ。

野球(ベースボール)を普及させる意図がメジャーリーグ側にあるのならば、野球後進国(特にEU諸国)にそれなりのキャンペーンをしていく必要があるだろう。自分のところの金儲けだけでは、EU諸国は見向きもしない。そういう意味では、日本のほうが野球をアジア各国に広めるのに貢献している。

繰り返すが、日本が世界一になったことの意味は大きい。現場はスポーツであっても、裏では政治的な駆け引きがあるのだ。

3年後の第2回WBC大会。日本が出場すればディフェンディングチャンピオンとしての出場となる。だが、日本はWBCの出場を大いにしぶればよい。そして、できる限りWBCの運営上の問題点を改善するよう要求すればよいのだ。こうした交渉の意味合いは大きい。

 

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関連記事:
日本野球が世界一に!
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Posted by 奥田健次 スポーツ経済・政治・国際 |

2006.03.21

日本野球が世界一に!

速報!

おめでたい!

よく最後まで勝ち抜いた。すばらしいっ。

WBCという大会自体には問題だらけだが、その問題はまた後で書くとして、とにかく今はおめでとう。

テキーラ!!

【追記】翌日、『WBCを総括する』という記事を書きました。

 

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関連記事:
重圧の中で冷静になれたワケ(WBC準決勝)
速報!アメリカがメキシコに敗退

Posted by 奥田健次 スポーツ |

2006.03.19

重圧の中で冷静になれたワケ(WBC準決勝)

サンディエゴ、ペトコパークで行われた日韓WBC戦。極度の重圧の中で、しっかり勝利を収めてくれた。

「勝つべきチームは僕ら」 尊厳守ったイチロー
http://www.sankei.co.jp/news/060319/spo063.htm
(Sankei Web:03/19 22:19)

 イチロー外野手(マリナーズ)が、野球人の誇りを懸けた戦いに完勝した。試合前の練習で告げられた初の3番で3安打、2盗塁、1打点。そして、これまでの2度の苦い思いを晴らすような6—0の勝利。しかし自らも含め、日本の選手が感情をあらわにして、韓国ベンチに向けてガッツポーズをすることは一度もなかった。
 「当然でしょう。野球はケンカではない。そんな気持ちでした」。しかし、今大会における韓国選手たちの振る舞いには闘志をかき立てられていた。
 例えば2次リーグで日本に勝利した後、太極旗をマウンドに突き立てた者がいた。この日、5打席目の邪飛を捕球した三塁手は、そのボールを打者のイチローに向かって投げつけた。それ以外にも敬意を欠く行為が連続。大好きな野球が冒とくされた、と強く感じていた。
 本当の強さやプライドは、プレーそのもので表現すべき。少なくとも、イチローの固い信条は日本野球で培われたものだ。「勝つべきチームが勝たなくてはいけない。そのチームは当然、僕らだと思っていた。きょう負けることは、日本のプロ野球に大きな汚点を残すことと同じ」。
 絶対に負けられない韓国との3度目の顔合わせは、イチローにとってアスリートの尊厳を守る“聖戦”でもあった。
 そんな志に、日本代表のメンバーは完全に同調している。「本当にいい仲間ができました」。チームリーダーが、やっと満足げに笑った。(共同)
        ◇
≪王ジャパン「絶対優勝」 WBC日韓戦に各地で歓声≫
 野球の世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本は"3度目の正直"で韓国を破り、決勝に進出した。米サンディエゴの球場をはじめ、各地で熱い応援合戦が繰り広げられ、これまで誤審に泣かされるなど苦戦が続いた「王ジャパン」の快勝に、ファンからは「すっきりした」「絶対優勝だ」の声が上がった。(共同)

仕事の休憩時間が午後3時からだったので、きっと試合は終わっているだろうと思っていた。テレビを見たら、なんと雨で中断していてくれた。そのお陰で、勝利の瞬間を共有することができた。春らしいサンディエゴの天候やね。

韓国ナインが熱くなっていたようだが、熱くなれば熱くなるほど日本代表チームは冷静になれたことだろう。それによって、韓国ナインはもっと熱くなったはずだ。それでさらに、日本代表は最後の最後までクールに振る舞うことができたのだろう。もちろん、内心には熱い血がたぎっていたに違いない。日本人らしさの良い部分である。

あと1戦だ。自分は去年、ペトコパークで大リーグを観戦した。また新しい記憶がサンディエゴに刻まれた。

 

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関連記事:速報!アメリカがメキシコに敗退

Posted by 奥田健次 スポーツ |

2006.03.17

速報!アメリカがメキシコに敗退

まさかの展開だ。またも神風か。

アメリカの偏向審判やら何やらであまり注目していなかったWBC(ワールドベースボールクラシック)。

だが、ひそかに「メキシコよ、アメリカに勝て」「アメリカよ、メキシコに負けろ」と祈願していた。

WBC日本、準決勝のサンディエゴへ移動 到着後に練習
http://www.asahi.com/sports/update/0317/082.html
2006年03月17日13時45分

 日本チームは韓国戦の敗戦から一夜明けた16日、サンディエゴへバスで移動していた。準決勝進出決定直後にホテルのロビーに現れた清水直(ロ)は「(米国戦の結果は)聞きました」。準決勝の韓国戦では、2番手として登板することが濃厚。「三度目の正直でしょう。投げるつもりでいます」と雪辱を誓った。
 里崎(ロ)は「韓国戦は(1、2次リーグに続いて)3度目。野球界のため、一野球人として負けるわけにはいかない」と話した。
 米国が勝って敗退が決まれば、17日に帰国の途につく予定だったが、準備を怠っていない。選手らは当地到着後、準決勝の会場となるペトコ・パークで自主練習。15人ほどが参加した。準決勝に先発予定の上原(巨)ら投手陣はランニングやキャッチボールをした。野手陣もフリー打撃などで汗を流した。その後、首脳陣、選手は食事や買い物に出かけたり、ホテルの自室でテレビ観戦したり、それぞれに吉報を待っていた。
     ◇    ◇    ◇
 〈日本代表・王監督〉 「99%、準決勝進出はないと思っていた。ここまできたら守るものはない。思い切ってやる」(共同)

王監督は、大切な一戦を落とすような傾向がある。ここ一番で勝てないのだ。今度ばかりはそれを返上して、気持ちよく勝利してきてほしい。

サンディエゴ。行っときゃよかった。わが第二の故郷(笑)だし。

 

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Posted by 奥田健次 スポーツ |

2006.03.11

カーリングは「やったー!」で良い

カーリングはまだまだこれから発展するスポーツだ。

なんと、中2のチームが日本代表を下す快挙。

チーム青森、中2の「妹」たちに敗れる カーリング
http://www.asahi.com/sports/update/0310/107.html
2006年03月10日13時25分(asahi.com)

 青森市で開かれているカーリングの日本選手権女子で10日、1次リーグでトリノ冬季五輪代表のチーム青森が、小野寺歩、林弓枝、本橋麻里の3人の母校、北海道・常呂中2年の5人で組むチーム常呂中に8—9で敗れる波乱があった。
 第4エンドまで0—6とリードされたが、後半粘って第10エンドで8—8に追いつき、延長へ。しかし第11エンドで1点を失い力尽きた。
 小野寺は「相手はうまかった。やはり(カーリングが盛んな)常呂の子たち。誇りに思う」と話した。

すばらしい。トリノ冬季五輪1次リーグで、強豪カナダやイギリスに勝った日本代表(チーム青森)。これに勝ったのだから。

きっとすごく力付いたことだろう。サッカーでも野球でも、いくら頑張っても中学生が日本代表に勝つことはできないから。そういう意味で、カーリングはもっと裾野が広がってよいスポーツであり、その可能性を秘めている。

中2チーム、「ヤッター!」やね。

「やったー」と言えば。小坂というオッサン。金メダリストの荒川選手が文部科学省を訪問した際に、ロシアのスルツカヤ選手が転んだことについて「それで、人の不幸を喜んじゃいけないんだけどね、こけたときは喜びましたね(笑)、こりゃあヤッターーーってねえ」と発言したこと。このオッサン。ただの居酒屋で枝豆食ってるオッサンにしか見えない。

動画はこちら。荒川選手が絶句している。当然だ。金メダリストに対しても失礼極まりない。金メダル獲得を喜んだ日本人に対しても失礼な話だ。スルツカヤが転倒しなくても、プログラム構成上、最高得点だった荒川選手は見事金メダルを手にしていたのだ。

居酒屋の酔っぱらいのくせに、なぜか国のホームページからご挨拶。

荒川静香選手の文部科学省訪問時における発言について
http://www.mext.go.jp/b_menu/soshiki/daijin/kosaka/06030601.htm

 去る2月28日に荒川静香選手が文部科学省を訪問された際、荒川選手に対して、8年間の精進をされ、練習の成果としてパーフェクトな演技で金メダルを獲得したことをたたえるとともに、国民に大きな感動や勇気を与えていただいたことに感謝を申し上げました。

 また、オリンピック日本代表選手の育成・強化の充実に積極的に取り組む旨をお伝えしました。

 その後の懇談で、荒川選手の金メダル獲得が大変うれしいとはいえ、一部配慮に欠けた発言をしたことについては、深く反省しており、荒川選手及びスルツカヤ選手に対してお詫びを申し上げます。

            平成18年3月6日
            文部科学大臣 小坂 憲次

この居酒屋の酔っぱらい、文部科学大臣だったのだ。

頼むから、国のページで恥さらし続けるのはやめていただきたい。「あのときは、少々酒が入っていて私人の私でした。あれは私人としての発言です。私人としての発言でも不謹慎でしたので、個人のウェブサイトからお詫び申し上げます」などとすればよい。もちろん、こうすることで余計にバッシングされるだろうが。

文科省のウェブで大臣の名前で謝罪されると、文科省全体が悪いことをしたように見えてしまう。また、海外に対して、日本全体が謝罪しているように見えてしまうのだ

カーリングのほうは「ヤッター」でええのよ。小野寺も「誇りに思う」と言っているだろう。もちろん内心は悔しいに決まっているが、そのようにコメントするのが大人なのだ。

カーリングがもっと普及しますように。

 

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関連記事:カナダに勝ったカーリング女子

これ、読んでみよう。待望のDVDも楽しみだ。

Posted by 奥田健次 スポーツ教育 |

2006.02.19

カナダに勝ったカーリング女子

カーリング、大好き。

ビミョーな競技なのにエキサイティング。そろーっと投げた後、「ウォウ、ウォウ、モーップ!!」とかって叫びまくり。

強豪に勝ってしまったぞ。すばらしい。

カーリング女子が金星−強豪カナダを破る
http://www.sanspo.com/torino2006/curling/news/cl2006021801.html
2006.02.18 更新(sanspo.com)

【トリノ18日共同】女子1次リーグを行い、日本は2大会連続でメダルを獲得している強豪カナダを5−2で破り、通算成績を2勝3敗とした。首位のスウェーデンはデンマークを10−5で下して6勝1敗。2連覇を狙う英国はイタリアに勝ち、4勝2敗となった。

◆カーリング・小野寺歩の話
「自分がミスをして負けた試合が何度もあった。ここで負けたら上(準決勝)に上がれないと思った。すごい強豪に勝てた。うれしいです」

◆林弓枝の話
「本当にあとがない状態に追い込まれていた。きのうの練習で自信を持って臨めた。相手もいいショットがあったが、それ以上に自分たちがショットを決められた。」

★日本、王国カナダから大金星

スキップ(主将)小野寺のラストショットが、計ったようにカナダの黄色いストーンをはじき、ハウス(円)中央近くに残った。カーリング女子の日本は、強豪カナダを5—2で破る金星。小野寺はガッツポーズをつくり、黒いウエアの「チーム青森」の4人娘は抱き合った。

この試合前まで1次リーグ1勝3敗。準決勝進出には、もう1試合も落とせない。カナダは長野で金、ソルトレークシティーで銅メダルを獲得し、世界選手権も最多13度優勝のカーリング王国だが「ここで負けたら上(準決勝)には上がれない。絶対勝ちたいという気持ちがあった」。小野寺は快勝に喜びを爆発させた。

小野寺は、ミスを重ねた第4戦までとは別人のように自信に満ちていた。第3エンドで2点先制し、第4エンドにはカナダのストーン2個を1度にはじき出すダブルテークアウトを演じ、相手ミスで1点追加。終盤のピンチも好ショットを連発して踏ん張った。正確さを表すショット率は、小野寺が89%、カナダのスキップは71%。スキップの出来が勝敗を分けた。

「思い切っていけ!」。小野寺は、かつてプレーしていた北海道常呂町協会会長から激励された。試合のなかった前日、「負けても最後のストーンを投げてほしい」とチームメートから励まされ、迷いを吹っ切った。以前のチームを題材とした映画「シムソンズ」がこの日から日本で公開されたのも力に。首位スウェーデンなど強豪との対戦が続くが「攻めて攻めていきたい」と小野寺。若い日本に勢いが出た。

★カナダの不振の原因は食あたり?

優勝候補のカナダが日本に敗戦。通算4勝3敗で、上位4チームによる準決勝進出も微妙な状況となった。

イタリア入りしてから複数の選手が食あたりに見舞われ、チーム状態は最悪。それが不振につながっているようだ。ニクソンは「何を食べ、何を食べてはいけないか分からない」と困惑気味。それでも「われわれはパニックに陥るチームじゃない」と強気に話した。(共同)

 

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Posted by 奥田健次 スポーツ |

2005.12.28

東京ドームを借りた日

せっかくのブログなので、過去の思い出も載せておこう。

これ、東京ドームを借りた日のこと。

聞いた話では、東京ドームを貸し切りで使って野球大会するのって、医者かヤクザが多いそうな。

自分は医者でもヤクザでもないのだが、それらを足して2で割った感じといえば近いものがあるかも。打率5割以上なら幹部候補、3タコやエラーならそれなりのオトシマエを。MVPにはベンツだ。がぜん、やる気が出る話ではないか(冗談だが)。

この日は、ついさっきまで公式戦でジャイアンツの木佐貫投手が投げていたのだ。つまり、我々は夜のプレーボール。ゲームセットは朝7時。ひたすら真夜中のトーナメントに耽るわけだ。

中学2年まで野球少年だった自分。打率が高くて足が速いので、いつもトップバッターなのである。守備は本来ピッチャーなのだが、ショートバウンドの処理には自信があるのでファースト。

たまには、こういう遊びも楽しいものだ。『目指せ、5大ドーム制覇!!』なのである。

tokyodome1いざ、グラウンドへ。もちろん、一礼。

 
 
 
 
 
 
 

tokyodome2木佐貫投手が投げた後のマウンドに一番乗り。実は、ウォーミングアップせずに、慌てて本気で投げたため、この一球目で亜脱臼していた自分。いつまでも14歳のイメージではイカン。

 



tokyodome3赤い矢印の先に見えるのが公式球。見事、低め一杯ストライク。

  
 
 
 
 
 
 

tokyodome4黄色い矢印に注目。キャッチャーが構えた内角高めにズバッと直球。実際にはズバッではなく「ぱそっ☆」くらい。自分はもちろんズバッの気持ち。

 

 

tokyodome5お約束の場面。審判にクレームつける自分。こういうときとか、乱闘のときって妙にワクワクするのだ。

  
 
 
 
 

 
 
おしまい。

Posted by 奥田健次 スポーツ |

2005.11.07

カズ、シドニーFCへ

良い選択をしたなあ、と本当にそう思う。

横浜FCのFW三浦知選手。今日7日、シドニーFCへ期限付き移籍のためオーストラリアに出発する。

シドニーFCの監督はリトバルスキー。元・Jリーガー。なんだか夢があるねえ。

移籍後すぐの移籍だが、カズ選手はファンに恵まれている。温かく送り出され、また温かく迎えられることだろう。

楽しみなことは、トヨタカップ出場を決めているリティ・シドニーFC。このチームの一員として、日本に戻ってくることになる。

私事だが、シドニーには自分の親戚一家が移住しているので、より親しみを感じる。どんどんゴールを決めてくれることだろう。ブーメランシュートとか、カンガルーキックアボリジニ風カズダンスみたいに、豪州ならではの新技を開発してほしい。

Posted by 奥田健次 スポーツ |

2005.09.08

スポーツの日

今日はスポーツ三昧。ただし観戦だが。

日本代表サッカーは、ホンジュラスと。スタートしてから2点取られるまでは、どうしようもない睡魔に襲われ、テレビの前でしばし就寝。

セルジオ越後の叱咤で目が覚めた。それから後が激しかったな。よくぞ追いつき、逆転した。ただ、ランキングでは日本のほうがホンジュラスより上のはず。このままでワールドカップ大丈夫なのか。自分はラモス瑠偉が好き。三都主も。

その後、チャンネル回したらHERO'S(総合格闘技)やってた。中量級の選手の攻防は、バレーボール女子のような感じで面白い。バレーボール女子って、いくら体格の差があっても、ボールの速度に限界があるので、日本人の体力でも食らいついていける。中量級の格闘技も、ボコボコに殴り合っても、ちょっとやそっとでは倒れない。ヘビー級だと、1発で終わってしまう。

もう終わりかと思ったら、今度はまさに女子バレーボール。柳本JAPAN。やってるではないか。たった今、フルセットの末、負けてしまったが。

また睡眠時間が短くなるな。そういえば、今日、1食しか食べていない気がする。ちょっと時間を作って運動しなければ。

2年前、東京ドームを貸し切ってソフトボールして以来、運動という運動をしていないかも。やばい。

Posted by 奥田健次 スポーツ |

2005.08.30

初めてのムエタイ観戦

仕事でバンコクに行ったとき、空き時間にムエタイ観戦に出かけた。バンコクには2大スタジアムがあって、1つはラチャーダムヌン、もう1つはルンピニー。今回は、ルンピニースタジアムのほうに観戦に行った。

スタジアムと言うからには、かなり大きな会場をイメージしていたのだが、ごく小さな会場だった。格闘技ファンには、小さな会場のほうが、近くで見られるので好都合。それにしても古い建物だ。気温36度なのに、天井に無数にある扇風機が、蒸し暑い空気をかきまわしているだけなのだ。

その日の試合は8試合。なぜか、7試合目がメインイベントと記されていた。選手入場は派手ではないが、両コーナーから入場した選手は、それぞれ音楽に合わせながら神に祈りを捧げて踊る。会場のアナウンサーは、タイ語だけでなく、日本語、英語で説明してくれる。

選手達を少し見て分かるのだが、彼らはかなり若い。例えば、16歳の少年と22歳の青年が、同じ条件で闘うのだ。どの試合も、1ラウンド目は探り合い。 1ラウンド目から本気で闘わないのは、会場の隅っこで賭博をしている人達のためだという。2ラウンド目以降、かなり壮絶な殴り合い、蹴り合い。

そして、メインイベント。一瞬のカウンターパンチでダウンを奪ったのだが、倒れたほうもすぐに立ち上がる。だが、両足が小刻みに震えて、ゆっくりと倒れてしまった。脳震とうで動けず、タンカで退場。壮絶なピヨピヨKOシーン。

この7試合目のメインまで、とにかく「おいおい、そんな激しく殴り合って大丈夫かよ」と思うほど、激しい熱戦が繰り広げられた。セミのエキシビジョンも凄かった。ムエタイの伝統的な美技を、アナウンサーの解説付きで披露し合うのだが、エキシビジョンとはいえ激しかった。

そして、メイン後の8試合目。7試合目の試合前にアナウンサーによる説明を聞いたとき「もしや?」と思った。その説明によると、最後の8試合目はアメリカ人選手とタイ人選手の試合だという。もうこれだけで、会場の半分近くの白人観光客達は大喜び。

これ、はっきりいって「出来試合」ですわ。だって、7試合目までは両選手の通算成績の発表があったのに、8試合目だけ通算成績の説明が無いんです。「こ れは、もしやアメリカ人観光客を喜ばすための試合か」と推測。

3ラウンド目あたりから、このタイ人、ほとんどガードせえへんの(笑)。ボコボコ殴られ始めたの で、「こりゃあ、楽屋の打ち合わせで、4ラウンド目、ラッシュしてKO」というパターンかなと。そしたら、本当に4ラウンド目、コのコ。思わず「おいっ、ガードしろ、ガード!!」と、あしたのジョーの丹下のおっさんばりに叫んでしまったわ。会場、盛り上がりまくりで、打ち合わせどおり壮絶ダウン。そのままKO。会場のアングロサクソンは総立ち。炎上。

格闘技ファンとしては、タイ人が裏切ってアメリカンをボコボコにしてしまわないかなとなにげに期待しましたが、ありえません。お客様には気持ちよく帰っていただく。これ、エンターテイメントの基本ですから。残念。

最初から最後まで、立ち技系の本気の殴り合いを見せられると、お腹一杯という感じになるものだが、ルンピニースタジアムで観たムエタイは、うまい具合にエンターテイメントを仕込んでいる。現地で招待してくれた方と、大満足で帰りました。
            200508271945.jpg

赤のトランクスがのアメリカ人ムエタイ選手。

Posted by 奥田健次 スポーツ |