【新刊】行動分析学研究アンソロジー2010【単行本】
奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局です。
久しぶりの更新となります。東日本大震災のこともあって、生活が落ち着かず、記事が滞っておりました。この度の大震災で被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。
さて、星和書店さんから行動分析学研究アンソロジー2010が刊行されました
チラシには、下記のように紹介されております。
日本行動分析学会創立30周年を記念して刊行された。
日本行動分析学会の学会誌「行動分析学研究」から
珠玉の論文21編を集め、新たに論文へのコメントを追加した。
行動分析学初学者の「行動分析学的な研究とはどのようなものか」
という問いに具体的に答えるために編纂された一冊である。
テーマは哲学、基礎実験、応用実験、実践と多岐にわたる。
つまり、学会の論文とかは図書館で複写をお願いするとか学会員でなければ、なかなかお目にすることはできないんですけども、こうやって書籍化されると一般の人でも他の本と同じように購入できるというメリットがあるんですね
哲学や基礎実験とか、素人のワタクシにはちょっとコムズカシそうですけども、興味あるところ必要なところを読むだけでも、手元に置いておきたい便利本なのかもしれません
そして、何より。
奥田健次先生の学会賞受賞論文が所収されているのです そういうのもあって、当然「買い」です。サインしてもらおうっと
コメントをいただいております(ちなみに、奥田先生のコメントは大震災前の、この本の発売前のものですので、まだこの本が先生の手元になかった2月中旬頃のコメントです)。
おお、これね。不登校の論文ですわ。その後も同じような子ども達を、わんさと元気にしてるからね。論文については教科書的ですよ。オーソドックスやと思う。どんなコメントが書かれているのかが楽しみです。それにしても、アメリカから戻ってきて誰の紹介もなく行動分析学会の大会に初参加したのが懐かしい。あのとき、自分の論文がこんなふうにアンソロられるなんて想像もせんかった。だから、別にそれを意識したこともなかったので目標にしていたわけでもない。そんなもんです。自分としては、もっとすごくて、もっと面白くて、もっとワクワクするような介入のほうが沢山あって。そっちを論文にできない(または書く時間がない)のが、何とももどかしい。ええよぉー、ほんまに。自分の仕事をこんなに真剣に出来るなんて最高ですわー。
また、先生は照れ隠しみたいな 改めてコメントとかお願いすると、奥田先生ってまず決まってマトモに答えてくれないです。おちょくられるワタクシがいけないのかな。。
しかし、お会いするとどんだけ情熱的なお方か、お会いした方は分かると思いますけどね。不登校のお仕事にしても、いじめの問題への取り組みにしても、何時間もかけて妥協を一切ゆるさない態度は、ブログのコメントでは絶対に伝わらないと思います
事務局のワタクシなんかは、怒濤の如く叱っていただきましたから。怒鳴ったりされないんですが、怒濤ではありますね。親子関係が安定すると途端にお茶目な先生が出てきます
先日、フォトアルバムにチョッパーを追加しましたが、奥田先生に加工後のお写真をお見せしたときにワタクシはまた要らんことを聞いてしまいました。「先生はONE PIECEに出てくるキャラみたいに、強くて、優しくて、明るくて、お茶目で、激しいですね」と何気なく発言したのですが、「ちょい待ち! 『おバカで』が抜けてるやろ! あと『おマヌケで』とか『おムコウミズで』とかも忘れたらいかんぜよ」と返されました
不登校のことについてになると、ついついワタクシ、途方に暮れていた日々に奥田先生に助けていただいた日のことを思い出して、感動やら感謝やら、感慨ひとしおな気持ちになってしまうのでした
ぜひこの珠玉の論文集、他の本とはひと味も違うものですので、ぜひ蔵書の一つに加えてみてはいかがでしょうか。石川健介先生の解説コメントを読みまして、奥田先生がどのような点で細やかな配慮をしておられたのかネタバラシ的なところがあって「ナルホド」と、それも得した気分になりました
文責:奥田健次の教育改革ぶろぐろ部の事務局
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