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2007.09.10

子どものケータイを制限する応援団

今回は引用が長いんですけどね。

良い記事だから、斜め読みせずにゆっくり読んでチョーダイ。

「ケータイを甘く見るな」 “最強のおもちゃ”が子どもの脅威に (1/2)

携帯電話は“うちでのこづち”。無料ゲームも小遣い稼ぎも出会いも、携帯1つで何でもできる。「携帯電話が子どもの健全育成の脅威になっている」——専門家が警告する。
2007年08月28日 21時09分 更新

 「携帯電話は子どもにとって“うちでのこづち”。子どもは携帯を通じてお小遣いを手に入れ、食事をおごってもらい、家まで送ってくれる人を見つけ、アダルトグッズを買っている」——子どものネット利用を研究している群馬大学社会情報学部大学院の下田博次教授は、携帯サイトが子どもの健全育成の脅威になっている、と警告を鳴らす。

 携帯電話は子どもにとって「史上最強のメディアで、最高のおもちゃ」と下田教授は言う。ただ「営利主義で開発された端末で、子どもが使うとトラブルに巻き込まれたり生活リズムが崩れたりするなど、欠点だらけ」とし、携帯キャリアによるフィルタリングサービスの充実や、親への啓発などが必要と説く。

 下田教授は、ディー・エヌ・エー(DeNA)と毎日新聞社が8月28日に開いたシンポジウム「10代の『ケータイ』事情〜子どもたちと携帯電話のあかるい未来をめざして〜」で講演。DeNAの南場智子社長、タレントの香坂みゆきさんらとのパネルディスカッションにも参加し、子どもと携帯電話の関係について語った。

■ケータイはうちでのこづち

 「エンコー(援助交際)にはケータイが不可欠。知らないおじさんに路上で声をかけるのは抵抗があっても、出会い系サイトなら手軽だし親にもばれない」——下田教授は、売春していた女子中高生からこんな話を聞いたという。

 出会い系サイトの“使い道”は売春だけではない。「フグを食べたいけどおごってくれる人いませんか」などと書き込み、実際にフグをおごってもらった例、「今ここにいるんだけど遊んでくれる人いませんか?」「車で家まで送ってくれませんか?」などと書き込み、見知らぬ大人と遊んだり、家まで送ってもらったりする例もあるいう。

 出会い系に限らず、携帯ネットには何でもある。「無料でゲームでき、漫画も読め、話し相手を見つけられ、アダルトコンテンツも利用できる。今話題になっている『闇の職業安定所』などを通じてお金稼ぎも可能。授業中に出会い系サイトにもアクセスしている子どももいる」

 現実社会で大人が「子どもに見せたくない」と規制していたり、警戒しているものにも、携帯ネットなら子どもが直接アクセス可能だ。

 「携帯ネットなら親や社会の目をバイパスでき、大人が子どもに与える“健全育成の規範”から自由になれるツールだ。子どもにとってこんなに面白いものはないだろうし、私が今中学生でも携帯が欲しいと言っただろう。大人から『やってはいけない』と言われることを全部できるから」——下田教授は、携帯の“面白さ”をこう皮肉る。

■「知らなかった」と親は言う

 携帯ネットの特性や危険性をよく認識せず、ねだられるがままに子どもに携帯を持たせる親が多いという。「携帯サイトでトラブルに巻き込まれた子どもの親が必ず言うのは、『知らなかった、携帯でこんなことができるなんて』。このせりふはここ数年変わらない。携帯を甘く見ている」

 下田教授の研究室には、携帯サイトが絡む事件に関連する警察からの相談が何度となくあったといい、親や教師から「学校裏サイト」に関する相談も受ける。「大人が秩序だった環境を作らないから、子どもたちが苦しんでいる」

 そもそも携帯は、子どもを健全育成するためのツールとして発達したのではない。子どもの育成にどう影響するかがきちんと考えられないまま、子どもに人気のサービスが提供され続けている。

 「iモードは思春期の心理をついたサービスだった。ある携帯関連の経営者が『子ども向けビジネスがこんなにもうかるとは』と言っていたほど。携帯ネット上には遊園地のような“グレーな”遊び場がどんどん増えている」

■「過渡期の問題」で済ませてはいけない

 「携帯ネット関連のトラブルは、過渡期の問題。子どもはしっかりしているし、それほど問題視しなくていい」という意見もあるが、下田教授は否定的だ。

下田教授の仰るとおり。

続き。

「ケータイを甘く見るな」 “最強のおもちゃ”が子どもの脅威に (2/2)
2007年08月28日 21時09分 更新

 「携帯ネットに限らず有害情報は昔からあったという人もいる。だが携帯は、テレビなど従来のメディアとは異なる双方向でダイレクトなメディア。ネットを知らない世代がよく知らずに『問題ない』と言っては危険だ」

 「新しい携帯文化が生まれる前の生みの苦しみだと言う人もいるが、今の携帯ネットは『ただ面白ければいい』という世界。携帯では論文は読めない。将来、携帯を使った“夢の社会”が到来する可能性は否定しないが、今の子どもの苦しみを無視していてはそんな社会もありえない」

■「モバゲータウン」の対策

 「モバゲーの急成長は予想外。若年層にここまでヘビーに使ってもらえるということはさらに予想外だった。社会的責任を感じている」——10代に人気の携帯ゲーム&SNS「モバゲータウン」を運営する南場社長はこう話し、その思いが今回のシンポジウムを開く動機にもなったという。

 モバゲーは「大半は善意の利用」(南場社長)だが、ユーザーの善意に甘えず、子どもたちをトラブルに巻き込まないための対策も進めている。「実際の出会いを目的にした書き込みや、携帯メールアドレスの交換は禁止」などルールを定めているほか、問題のある書き込みを24時間体制でチェックしたり、ルール違反を犯すユーザーのアカウントを停止するなど——といったものだ。

 強制退会でユーザーが減少することは、同社のビジネスにとっては痛手だが、南場社長は「疑わしきは罰する、という厳しい姿勢でやっている」といい、1日数百件の強制退会処理を行っているという。

 若年層ならではの難しさにも直面する。「10代の言葉はどんどん変わっていくから、問題のあるキーワードのフィルタリングも困難。一定量のテキストを毎日チェックすることで言葉に慣れるなど、さまざまな手法を試している。いたちごっこの部分もあるが、諦めずに対策していきたい」

■「携帯を渡さない」という選択肢

 携帯が絡むトラブルに子どもが巻き込まれるのを防ぐためには、どういった対策が有効だろうか。フィルタリングサービスの利用や、子どもと一緒に親を啓発する、といった取り組みなども、徐々に広がっている。

 「一義的な責任は携帯電話会社にある」と下田教授は指摘する。「現状ではキッズケータイですら問題サイトにアクセスできる。有害情報を扱えない端末をまず売るべき。親の教育に期待するのはその次だろう」

 携帯だけが問題なのではない、という意見もある。「モバゲーで、子ども同士のけんかに母親からクレームが来て、『この子とこの子は強制退会させ、うちの子は残してください』などと言われることもある。これは携帯だからという問題ではなく、親として問題だろう」(南場社長)

 「不安になるぐらいなら、そもそも携帯を子どもに持たせるべきではない」——5歳と10歳の子どもを持つ香坂みゆきさんは言う。「子どもがねだるからという理由だけで安易に持たせ、その後困ったと騒ぐのは順番が逆では。不安なら持たせないようにし『だめなものはだめ』と子どもにはっきり言うべき」(香坂さん)

ちょっと引用が長かったが、主張はその通りですよ。

情報社会学がご専門の先生による警鐘ですな。当ブログでは、心理学や教育の立場からの警鐘。以前から指摘してきた携帯電話の問題点。

今度、11月23日に国立成育医療センターにてシンポジウムやるので、関心のある方はお越し下さい。発達心理学や子育て論の立場から、携帯電話を持たせることによる問題点を明らかにしていきます。

さっそく、またアッチコッチから取材依頼があるんやけどね。

しかしさあ、記者さんたちよぉ。皆さんは、自分の過激な提言を掲載に踏み切るほどの根性はあるのかね? 取材の時間すら無駄なんですけどー。取材にお付き合いしている時間、他の仕事を断ってるんですよ。

そりゃ、記者さんらはいっつも納得して帰ってくれるのはええんやけどさ。編集部に戻ったら、どうせ幹部にボツにされるんでしょ? まあ、こっちも掲載できないっての分かってるし、最初から期待してないから。でも、自分には時間が無いんよ。だから、クビになってでも掲載するって覚悟のない記者は、大学の研究室に気軽に電話してこないでね。

今週は、こんな過激な男の話を聞きたいというPTAのご要望で、とある中学校まで講演に行ってきます。

 

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     など。

Posted by 奥田健次 教育, 社会 |