いやだいやだ
久々の『イチ押し☆の絵本』、いってみましょう。
これまた、自分にとっては軽いトラウマ絵本。幼児期に出会ったこの絵本。小学校に入っても、しばらくは表紙を見ただけでも怖じ気づいたもの。
これをいよいよ反抗期の甥っ子に利用できる日が来たことを嬉しく思いますね(笑)。「いや、いや」と言うわけです。もちろん、子どもの発達において、こうした「いや、いや」という反抗は大切なものです。決して頭ごなしに押さえつけるものではありません。
しかし、これって程度問題でしょ。
親としては子どもの「いや、いや」を容認しても良い場合があります。でも、幼児期の子どもの「いや、いや」を全部受容するのは間違い。親としては「子どもがいやと言ってもやらせる」局面を用意してあげなければならないわけです。
そこで使えるのが、この絵本。
ルルちゃんが「いやだ、いやだ」と言うと、ルルちゃんの周りもみんな「いやだ、いやだ」と言い始めるんですね。おかあさんやお菓子、ぬいぐるみや保育園に履いていく靴まで「いやだ、いやだ」と言うんです。おひさままで「いやだ、いやだ」と言って隠れてしまう辺りなんかは、ホントに怖かったのを覚えています。
実は、もっとトラウマなのは、同じシリーズの『ねないこだれだ』です。表紙自体が黒字にお化けですからね。
amazonの説明文を一部紹介。
「ボン ボン ボン……」と時計が夜の9時を告げる。こんな時間に起きているのは、ふくろう、くろねこ、それともどろぼう…「いえ いえ よなかは おばけの じかん」。
「おばけの じかん」にまだ遊んでいる子どもは「おばけになって とんでいけ」。小さいおばけが大きいおばけに手をひっぱられて、夜空へぐんぐん登っていくシルエットが描かれたページでお話は終わる。
最後はお化けにされて連れて行かれるシーンで終わり。子どもには怖くて仕方がない結末。
こういった絵本、「子どもに恐怖心を与える教育はいかがなものか」という意見もあるでしょう。しかし、子どもに恐怖心を与えてはいけないなどという決まりなどはどこにもない。子どもだからこそ、幼い恐怖心を持って当然のこと。
アフターケアがどうあるべきかを考えれば良いわけです。「怖いけど、ママが付いていれば大丈夫よ」と言って、こういう絵本を初めて読んであげた日には、ゆっくり一緒に布団に入って話を聞いてあげるわけです。こうやって、世の中には怖いものもあるけど、ママやパパに付いていれば大丈夫という安心感をセットにして与えていくことを目指しましょう。
このシリーズ、ぜひともオススメの絵本たちです。インテリアの一つとして、置いておくのも良いでしょう。
DVDもあるんですね。買おうっと。
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