お門違いの「いじめ自殺に共済不支給」議論
なんか、お門違いというか。「いじめ自殺に共済不支給」だったことについての議論。
これさ、センチメンタルに過ぎるお花畑さんたちにとっては、「なんで支給してやらないんだよ」って言うかもしれないけど。
冷静に考えてみてよ。市教委が「学校管理下で起きたんだ!(だから支給してやれ)」と主張してるんでしょ? これって、おかしくない?
学校管理下で起きたと主張しているんなら、黙って市教委が2800万円を遺族に出してやるべきです。
http://www.asahi.com/edu/news/OSK200705220032.html
いじめ自殺に共済不支給 今治市教委が不服審査請求
2007年05月22日愛媛県今治市で06年8月、同市立中学1年男子生徒(当時12)がいじめを苦にする遺書を残して学校近くで自殺したことをめぐり、同市教委が独立行政法人「日本スポーツ振興センター」(東京)に遺族への死亡見舞金の給付を申請したところ、「学校管理下に当たらない」として不支給の決定を受けていたことがわかった。同市教委は不服審査を請求している。
同センターは「学校の管理下における児童・生徒等の災害」について死亡見舞金(最高2800万円)などを遺族に給付している。同市教委は昨年12月に遺族の同意を得て死亡見舞金の給付を同センターに申請した。しかし、4月12日付で同センターから「自殺は学校管理下ではなく、不支給とする」との返答があった。
市教委は「自殺の原因となったいじめは学校管理下で起きた」として、今月17日、不服審査請求書を提出した。
同センター災害共済給付課は「個別の案件については回答できない」としている。
こんなもの、「私ら教育委員会は遺族の味方ですよと装っているだけ」といわれても仕方がないんちゃうかな。
スポーツ振興センター側が「学校管理下ではなかった」と主張し、教育委員会が「学校管理下だった」と主張する。まるで、逆転現象みたい。この『学校管理下』というキーワード。つまり、「学校管理下なのか、否か」がね、大金が支給されるかされないかに直結しているだけのこと。
こんな議論、いじめの問題解決に役立つかい?
いじめたのはだれ? 見殺しにした傍観者はどいつら? 自殺を思いとどまらせるべき人たちは何をやっていたの?
こういう、誰もが考えたくないことや触れたくないことに目を背けていては、何の教訓にもなりません。
Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント教育 | Permalink
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