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2007.05.23

思考停止人間が「あってはならないこと」と言う

復帰1発目のエントリー。

政治家とか校長とかがコメント求められて、「あってはならないこと」と言うのを聞くと、もうコイツはダメな奴ではないかと思ってしまう。とんでもない事件について意見を求められた政治家や学者が「決してあってはならないこと」と答える。学校で起きた不祥事について校長が「あってはならないこと」と答える。社員の起こした事件について社長が「あってはらなないこと」と答える。

不謹慎かもしれないけれども、自分はこういうコメントを真面目な顔でやっている大人を見ると、昔から情けないやら腹立たしいやら、最後には笑ってしまうんよね。

最近では、熊本の『赤ちゃんポスト』の件。

マスコミのインタビューに対して、厚生労働大臣はじめ閣僚らは「あってはならないこと」の連発。果てには、総理大臣である安倍さんまで、「あってはならないこと」と発言。

日本の政治家の思考停止ぶり、ここに極まれり。内政についても外交についても、今の自民党はこのところ従米というか媚米に過ぎるから、自分の頭で考えて発言することができなくなってしまってる。あとは、下手にマスメディア(大衆世論)に叩かれたくないから、不用意な発言ができないという。

世の中、「あってはならないこと」だらけでしょう。「あってはならないこと」が残念ながら日常茶飯事だから、「どうしよう」と考えるのが大人の仕事でしょうが。「どうすれば良かったのか」「何がいけなかったのか」「これからどうすれば良いのか」。現実の問題について、その原因を考え、有効な対策を計画立案するのが政治家の仕事でしょう。政治家がこんな調子じゃあ、これからもっと「あってはならないこと」が起こりますって。

だからね、熊本の病院の「赤ちゃんポスト」を非難する政治家は、現実のことが何も分かっちゃいないわけ。虐待や遺棄という「あってはならないこと」が日常茶飯事に起こりうる時代だから、その対策を具体的に考え、試験的に取り組んでいるのが現場なわけよ。真顔で「あってはならないこと」なんて優等生気取りで発言している政治家なんぞ、現場で働いている人たちの足元にも及ばないわけ。

ネットで調べてたら良い記事を発見。たまには毎日新聞もやるじゃん。

肥後六花:赤ちゃんポスト(2) /熊本
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070520-00000266-mailo-l43
5月20日16時3分配信 毎日新聞

 「赤ちゃんポスト」に対し、安倍晋三首相を始め嫌悪感を抱く閣僚が少なくないという。
 「親学」まで提唱する安倍政権。男児が預けられ、厚労相らは「あってはならない」「親が面倒をみるべきだ」と、それ見たことかとばかりに非難した。
 だが、ポストに矛先を向けるのはお門違いだろう。「あってはならない」どころか現在、遺棄や虐待で国内の養護施設に入所する児童らは増え続けており約3万8000人。えい児殺しも年間二十数件に及ぶ。
 この現実を直視し、対策を考えることこそ政府がなすべきことだ。しかし、以前から指摘されている児童相談所の施設や職員の拡充は進まない。「美しい親子」を賛美するだけの現政権の単細胞ぶりは害悪ですらある。

5月20日朝刊

最後の一文はちょっと言い過ぎのような気もするが(自分もかも;苦笑)、言いたいことは半分くらい分かるよ。確かに、賛美するだけじゃ何にもならんからね。この辺りはまた後日のエントリーに書きましょう。

とにかく今回のことはね、間違いなく「あってはならないこと」とコメントした政治家らの負け。というか、「あってはならないこと」って二度と使うなよな。大人として恥ずかしいから。

「あってはならないこと」は、「言ってはならないこと」です。


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Posted by 奥田健次 教育 |