奇跡の名犬物語
タイ国王の絵本が日本語訳になって出版された。スマトラ沖地震の直後にタイに入国し、クーデターの直後にまたもタイに入国した、タイに何故か縁のある自分としては見逃せない絵本だ。
タイ国王の「愛犬物語」、日本語訳の子供向け絵本に
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20061115i501.htm【バンコク=田原徳容】タイのプミポン国王が野良犬との生活をつづった「トンデン物語」が日本語に訳され、「奇跡の名犬物語」(世界文化社)の題で子供向けの絵本として出版された。
4年前に発表された原作はタイで65万部のベストセラー。国王の愛犬家ぶりは有名で、インド洋津波では国王の発案で訓練を受けた野良犬が捜索活動で活躍した。タイと日本は来年、修好120年を迎え、タイ政府関係者も「タイへの理解がさらに深まる」と“国王本”の日本進出に期待している。
雌犬トンデン(邦訳ではタイ語の響きを生かし「トーンデーン」と表記)は、国王が1998年秋に救った野良犬の中の一匹が産んだ。賢明で立ち姿が堂々としているトンデンの特徴を詳細に記録。「テレパシーが使えるようだ」などの独自の観察も盛り込んでいる。
11月中旬から日本とタイで店頭に並んでいる。
(2006年11月15日3時13分 読売新聞)
『微笑みの国』の国王、プミポン国王の絵本。ぜひとも読んでみたい。
ところで、日本ではあまり知られていないのが、あのスマトラ沖地震の津波でプミポン国王はお孫さんを亡くしている。
タイ国王の孫も、津波の犠牲に
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/2004-12-27T193030Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-165815-1.html【バンコク 27日 ロイター】 タイのタクシン首相は27日、インドネシア・スマトラ島沖の大地震に伴う津波で、プミポン国王の21歳の孫が死亡した、と発表した。
死亡したのは、国王の長女の息子、Bhumi Jensen氏。津波が襲った時間に、クラビ沖でジェット・スキーをしていた姿が目撃されている。レスキュー隊がカオラク・ビーチで遺体を発見した。
2004/12/27 19:30
このお孫さんは、自閉症という発達障害をもつ男性であった。このことは、タイ国民なら皆が知るところだ。つまり、王室も隠そうとせず、国営テレビにも何度も出ていたという。祖父のプミポン国王と同じく、国民のアイドル的存在だった。発達障害に偏見のない国柄だと思わせるのは、彼の最期である。きっと最高の余暇(レジャー)を楽しんでいたのだろう。国民のアイドルの最期に、みな悲しみが溢れたという。
愛する孫を津波で失ったプミポン国王。そういう視点からも、この絵本を読んでみる価値があるだろう。
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