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2006.09.24

非ジャーナリスト宣言!(笑)

自分の仕事のほうで来てるって言ってるのに、オフィス・マツナガさんったらこんな記事(『奥田健次氏、タイに突入!・・・・まけた!』)を書いちゃうんだもん、参りましたよ(笑)。「いいレポート待ってます」って言われても・・・。自分はシロウトですってのに。

でも、現地に来て現地の方々に聞いてみると雰囲気がよく理解できる。

今日も仕事の行き帰りに、所々で迷彩服を着た兵が2人組でいるのを見かけた。肩から小銃を下げているのは物々しいけれども、その回りでは市民が普段と変わらない生活をしている。中には、子どもと記念撮影に応じてくれる兵もいるそうだ。小銃の先には、黄色くて可憐なリボンが結ばれている。昨日のエントリーにも書いたように、黄色は国王への敬愛の証だ。

現地で噂されていることはこうだ。タクシン首相は国王の子どもらに多額の金を貸しているそうだ。だから国王もタクシン首相には一目置かざるを得ない。調子に乗ったタクシン首相、国王よりも圧倒的な権力を握ってしまった。今でも、タイ北部においてはタクシン派もたくさんいる。バンコク市内でもタクシン派と非タクシン派が口論の末、大喧嘩になることもあるそうだ。

それでも街の中が穏やかな生活をしていられるのは、やはり国王に対する尊敬の念が強いからだ。政治的には対立していても、毎日朝8時と夕方6時には直立不動の姿勢で国歌が流れている間、敬礼するのだ。どんなに朝ラッシュで急いでいても、飯を食っていても、喧嘩していても、その時間だけは直立不動で国王に敬礼する(そうしなければ、不敬罪で逮捕されることもある)。現地人に言わせれば、「この国は、プミポン国王で持っているようなもの」「今のプミポン国王が居なくなったら、ガタガタになるんじゃないか」なのである。『国王の権威』とは、すばらしいものだ。

ただ、時間が経つと情勢は変わるものだ。最初、タイ国内世論はクーデター支持が圧倒的多数だった(『タイ陸軍のクーデター、84%が支持 世論調査』asahi.comより)。しかし、国際的にはマイナスの印象ばかりが多く目立っており、ユーロやアメリカが「援助を見直す」ことを表明した辺りから国内世論も急速に変化しつつあるようだ(『国際社会の批判やまず、首相選出前倒しへ タイ』asahi.comより)。

ただね。「民主主義に対する暴力だ」とだけヒステリックに叫ぶ気はしないんよなあ。確かに、クーデターは過激なやり方ではあるだろう。でも、自分は権威ある君主のもとの立憲君主制ってのは好きやなあ。「そんなもんキライ!」って人は、当ブログに来てもらう必要はない。アメさんって立憲君主国は大っキライなんやろうかねえ(笑)。

やはり、権威あるものの前で敬虔な気持ちになれるというのは大事だと思うよ。あ、ちなみに短絡的に激怒している一部の人には何を言っても無駄だろうが、『権威』と『権力』って違うからね。自分が言っているのは、“honor”とか“dignity”という意味でね。日本でこれに相当するのは当然、天皇陛下や皇族なのだ。

自分は『権威』は大切だと思っている。『権力』だけってのはキライ。子育ても教育も同じ。親や教師は、一定の権威を持つべきなのだ。本質的にはだらしない親や教師であっても子どもの前では権威者として振る舞え、なのだ。それが出来る人が少なくなっている。

タイ国内の話から、子育てや教育の話(自分のフィールド)に展開させてしまった自分は、ジャーナリストとしては失格でごわす(笑)。ここに、『非ジャーナリスト宣言』をします(爆)。

「権威に救われた。権威に背中を押された。権威に感動の涙を流した。権威は人を動かす。私たちは信じている、権威のチカラを。非ジャーナリスト宣言。奥田健次」

 

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Posted by 奥田健次 社会 |