久里浜養護学校に行ってきました。
筑波大学附属久里浜養護学校(旧・国立久里浜養護学校)で、講演ではなく、指導プログラムについての助言に行ってきました。
若手の先生方は熱心かつ柔軟な先生が多く、自分の提案する具体的なプログラムの理解は良かった。
久里浜養護には、全国各地の養護学校から出向のような形式で研究に来ている教諭が多く、3年程度で元の自治体の学校に戻っていく。この3年の間に、恵まれた環境で実力をつけて各地方に戻っていくという、なかなか良いシステムがあるのだ。
学校自体も人的に恵まれていて、1クラス6名の児童に教諭3名。幼稚部と小学部しかないので、少人数でやりたいことが実現しやすい環境だろう。スクールバスも2回に分けて巡回しており、低学年と高学年で児童の実態に合わせたカリキュラムが可能。
自分としては、自分の持ち味を生かすためにいわゆる「ハウツー」を中心に提供した。まず、何か効果的なことを実践してみないことには、教師の努力も報われないから、一面ではこれで構わないだろう。実際、緊急性のある現場において教師が「ハウツー」を得ることは大きなニーズではある。
ただ今後、その背景にある基礎理論や原理について押さえていく機会が無ければ、教師は「ハウツー」のまま終わってしまうもの。もちろん、それでも何もしないで偉そうにしているだけのベテラン教師よりは、よほど戦力となる教師ではある。だが、新しい問題に直面した際、それに対処できるようになるためには、やはり基礎理論や行動の原理を習得しておくことが望ましいだろう。そんな機会があれば良いなと。
単発の打ち上げ花火ではなく、継続的な研修計画が必要だろう。
久里浜養護の若手・中堅教諭、そして各自治体に戻ってからのこれらの教師の活躍に、保護者とともに大いに期待したい。
この写真は、教諭が作成したPECSの一例。一番、自分になついてきた男の子なんかは、さっそく何度も遊んで欲しいものの写真を自発的に外して持ってきてた。
それから、教室で個別指導の部屋。1クラスが3部屋から4部屋くらいの広さで、広々としている。
食堂から久里浜の海岸が見えた。絶景だったね。仕事だけで帰るにはモッタイナイ(笑)。
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