【新刊】リハビリテーションのための行動分析学入門
実はね、自分はこの本の原稿、3年前に脱稿していたの。分担執筆者に、『超』が付くほどの遅筆な先生がおられたため(苦笑)、こんなに時間が過ぎたわけ。寝かせて良くなるワインじゃないんだからさ。原稿は生ものよ(笑)。あ、こんなことを書くとまた誰かさんが、「先生の悪口が、奥田ブログに書かれてましたよ!」って余計なことを言うんだろうね。これのどこが悪口よ? 昔からこうやって火を付けまくる人たちって必ずいるんだよな。気の毒だが、それは病気。治療が必要なの。
話を戻してと。だから、自分としてはちょっと不本意なわけ。3年も前に書いたものを世に出すのは、ちと恥ずかしい。3年前の自分だからね。今の自分と比べりゃ、そりゃやっぱねえ。3年もあったら「あんなことも、こんなことも書けたのに」って、そりゃあ思いますよ。突然、忘れた頃にゲラが送られてきて、「最終校正をお願いします」だもんね。書き直したくても、ほとんど書き直せませなんだ。
でもね、今回のこの教科書、思いっきり行動科学な内容なわけ。しかも、自分が担当した章は、少人数(small-N)の患者さんを対象とした症例研究で使える因果分析法として『単一症例研究法(single case experimental design)』を分かりやすく解説してるのさ(今これナンノコッチャイな人でも本書を読めば分かるさ)。この方法論自体は、自然科学なので今もこれからも利用可能。
医療、心理、教育などの分野での基本図書となるだろう。リハビリ関係での行動分析学の和書は、これが初ではないだろうか。心理学を社会科学だと思い込んでいる人、いや文学だと勘違いしている『方法論なき心理士』には、しっかり勉強してもらいたい。そうでないエキスパートな方にとっても、読み応えはあるだろう。
いま、ざっと見てたらさ、自分以外の先生が書かれた章に『奥田研究室ホームページ』が紹介されてる。聞いてないっす(笑)。ありがとうございまっする。近々、ホームページ、全面的にリニューアル!
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