ABA2006参加記(7)
アトランタでの学会も無事終了。それなりに良い刺激を受けることはできた。総括。
まず、今大会、行動分析学の学会にしては会場内の場所表示など弁別刺激(手がかり刺激)が少なすぎて困惑した。ホテル側の要請だったのだろうか、とにかく会場が二つの建物に別れていて難しい場所移動なのに、矢印の一つすら見かけなかった。
それから、会場の部屋割りにも問題があったのではないか。同じ時間帯に、小さな会議室には聴衆で溢れかえり、地べたに座っての参加、廊下から覗いての参加などということが、2回はあった。一方で、あきらめて隣の大きな会場を覗いてみると、ガラガラに空いていた。事前に予測できないものなのだろうか。
内容についてだが、今大会の自閉症・発達障害系の発表では、やたらと“Video Modeling”法が目立った。昨年は、PECSが目立っていた。どうも、毎年ブームというかトレンドがあるのかもしれない。しかしながら、“Video Modeling”について行動分析学的に詳細な分析が出来ているかといえば、ほとんどの研究でそれが曖昧なままだったように思われる。あまり質の高い研究ではなく、実践としてもそれほどインパクトは無かった。
もっとアメリカの学生さん達には、ラディカルな視点から行動分析学の基礎を再学習していただきたい。あ、ちなみに自分は今回「SABA DONOR」なんだわ(リボン付きの名札がカックイー)。「SABAの助成金を受けている学生よ、しっかりしろ!」の一言ぐらい、言っても構わんだろう。
最後に。自分は初日からペリエを買いまくって、会場でも酒飲みのようにペリエ瓶を持ち歩いていたのだが、3日目にして売り切れた。これは、自分の宣伝効果ではないかと思っている。ペリエ代理店は、少しばかりの謝意を示してほしい(笑)。
さあ、来年の学会はSan Diegoだ。自分のセカンドタウン。必ず発表しようと思っている。
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“すぎ”だらけ(too muchなアメリカン)
ボーイング777の機内より
いざ、アトランタへ。
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