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2006.06.30

【お知らせ】教職研修7月号増刊

教科書の最新刊についてのお知らせです。

特別支援教育関係の最新情報満載です。

Kyousyokuken これならできる“LD・ADHD・高機能自閉症への対応”
──考え方・取り組み方と今やらなければならないこと

教育開発研究所

当ブログで、今年の4月からLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)の児童生徒も、通級指導の対象となったことを紹介した。今年4月までに出版されたこの手の教科書は、前の法律に従ったものだったが、今回の教科書は新しく施行された法規に沿った内容で書かれている。

特別支援教育のことをより良く理解するために、現場の教師・管理職向けに編集されている。また、保護者にとっても学校で受けられる特別支援の具体的なシステムをより良く理解することができるだろう。ニーズ別にページが開けるというのが便利であると、すでに好評である。

雑誌扱いなのでアマゾンでの取り扱いはないが、出版社のサイトから直接購入可能であり、書店での取り寄せも可能。手前味噌ではあるが、小中学校には1冊置いておくべき基本図書といえるだろう。保護者の要望に対して適切に応じられるよう、現場の先生方にはぜひ手元に置いておいていただきたい。

 

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関連記事:
LD、ADHDの児童生徒が通級指導の対象に
発達障害者支援法の通知文書
      など。

Posted by 奥田健次 お知らせ, 特別支援教育 |

ペリエにしな、ペリエに2。

忙しいので手抜きエントリー。ちょっと原稿締切に追われてる。

授業で作ったソーダ水飲み児童17人病院へ 兵庫・川西
http://www.asahi.com/national/update/0629/OSK200606290128.html
2006年06月29日21時59分(asahi.com)

 兵庫県川西市向陽台1丁目の市立緑台小学校で29日、小学6年の2クラスの児童67人が総合学習の授業で作ったソーダ水を飲んだところ、半数近くの児童が気分が悪いと訴え、17人が近くの病院で手当てを受けた。いずれも軽症で、全員が快方に向かっている。
 川西署や同校によると、2クラスはそれぞれ午前中の授業で、事前に調べた作り方を基に、クエン酸やミネラルウオーター、砂糖、重曹などでソーダ水をつくり、ほとんどの児童が紙コップに2杯前後飲んだ。午後1時ごろ、2人が吐くなどしたため、救急車で近くの病院に搬送。その後、31人が気分が悪いと訴え、うち15人が教職員の車などで病院に運ばれた。一部の児童が胃の洗浄や点滴を受けた。
 空腹時にクエン酸を摂取すると気分が悪くなることがあるという。川西署は分量などの調合ミスがあったとみている。
 川崎明利校長は「保護者に心配をかけて申し訳ない。事前の研究をもう少し念入りにしておくべきだった。体に入るものであり、慎重に扱うべきだった」と話した。

こらこら、「慎重に扱うべきだった」って。過去形で言わんとってよ。

なんともなくてよかったよ。

しばらくソーダは飲めないやろうなあ。

飲めるようになったなら。手作りソーダはやめましょう。

ペリエにしな、ペリエに。

 

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関連記事:
お気遣い、すみません。
ペリエにしな、ペリエに。
ペリエ、あ〜
      など。

Posted by 奥田健次 教育 |

2006.06.27

トラックバック機能の不調

この数か月(たぶん3か月)、トラックバック機能が不調になっています。トラックバック不調でご迷惑をおかけしている皆様へのお詫びエントリーです。

これは多分、問題を多く残したココログのバージョンアップメンテナンス以降、ひどくなっているので、その辺りに何らかの原因があるのかもしれない。

2週間ほど前から、ココログに問い合わせてみるも、原因は分からないままだ。ちょっと納得いかないのは次のようなココログからの依頼。

(引用ここから)

 ご連絡いただきました件につきまして、詳細をお調べさせていただきたく存じますが、以下につきまして更に詳細をご連絡いただきたく存じます。

 正常に送信できないトラックバック送信先が複数ある場合、一番最近で送信が反映されなかったトラックバックについて以下をご連絡ください。

  ・トラックバック送信元の奥田様の記事名
  ・トラックバック先の記事名、トラックバック URL
  ・トラックバックの送信時間

 また、特定のブログから奥田様のココログへトラックバックの送信が反映されない旨の記載がございましたが、どの記事からどの記事へのトラックバックが反映されていない状況でしょうか。

 トラックバックの送信が反映されなかった記事について、以下の情報をご連絡ください。

  ※複数ある場合には、最新のものをご連絡ください。

  ・トラックバック送信元の記事名
  ・トラックバック先の奥田様の記事名
  ・トラックバックの送信時間

(引用ここまで)

あのね。ココログ自体の機能で、TBを送信して失敗した際にそんな記録を残す機能が無いんだから、上のようなことをいちいちノートに書いているわけじゃないし回答できるわけがない。それに、相手からTBが送れないということを知ることも、通常出来るわけではない。ってなことを、ココログに伝えておいた。もう少し頑張ってよ、ココログさん。

今まで、こちらが送りたくても送ることのできないブログがあります。それらをいくつか書きます。トラックバックを頂いているのに、こちらから何度試しても送ることができない場合、心苦しい気持ちになります。

こちらからトラックバックがなかなか送れないブログ。

Speak Easy 社会
日本の傳統(伝統)を守らう!
ほそかわ・かずひこのBLOG
文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』
もののふのこころ
ファミリー メンタル クリニック

まだ他にもあると思います。

また、トラックバックを送って頂いているのにこちらに届かなくてご迷惑をおかけしていることもあるようです(三輪のレッドアラートさんのように、その旨、エントリーに書いて下さると、ココログ不調の可能性が浮上してきます)。本当に申し訳ありません。ココログ機能の問題とはいえ、何度もご迷惑をおかけしましたことをお詫び致します。

これからも、稚拙なブログですがどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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Posted by 奥田健次 お知らせ |

2006.06.24

【お知らせ】児童・思春期の問題と不登校はこう解決する!

Postertema4_4 主催者からポスターが送られてきたので、しばらくブログトップで宣伝しておきます。一般公開なので関心のあるかたはお越し下さい。

※おかげさまで大変盛り上がりました。貴重な土曜日に有料であるにもかかわらず、お越し頂いた熱心な方々には心から敬意を表します。

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関連記事:東京へ講演に行きます

Posted by 奥田健次 お知らせ, 教育 |

2006.06.12

うみべのハリー

ハリーシリーズの絵本。これも、マイフェイバリットの1つ。

Umibeno 『うみべのハリー』

本当に可愛いんだから。

犬のハリーが海水浴に来て、いろんなトラブルを起こしてしまうというストーリー。言葉の言い回しがちょっと大人っぽいところがあって、逆にそのフレーズが強く残ってしまっている。

ハリーが急いで走っていくのを「いちもくさんに」と描写していた。これがすんごい一生懸命っていう感じがして可愛らしい。タイトルだって「うみべの」ですよ。こどもにとっちゃ、謎めかしいはずだ。「海辺」と気付くようになるにはもうちょっと大きくなってから。だから良い絵本なんだよ。

この絵本も自分の財産だ。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.06.11

神戸空港、利用してしもうたわ(笑)

6月は海外での搭乗回数も含めると、なんと飛行機を17回利用。客室乗務員さんに「私たちより多いですね」と言われてしまった。はい。世界をジグザグに飛び回っているぜよ。乗り継ぎに日帰りマルチシティー。1日3便利用ってのもあった。

そして、とうとう地元・神戸空港に来てしまった。

過去の記事では批判的なことを書いていたが、使ってしまうと「(神戸空港も)ありかもしれんな」と思ってしまうのが正直なところ。西欧文明が生活に入り始めた明治維新前後、そのトレンドを拒んだであろう日本男児でも、心の中で「まんざら白人の文明も悪かねえな」と思ったのに近い心境であろうか(笑)。

Kobemarineair2006 ラウンジもない小さな空港だ(ANAとJALの他にスカイマークが入ってるのにはちと驚いた)が、神戸っぽい珈琲屋(上島珈琲店)がテナントに入っているし、まあまあお洒落かもしれん。さすがだ、神戸。ちょっとお茶を飲んで休憩。んで、空港のガイドブックを見てみよっと。

ん? なんやねん。空港から各地に向けてのリムジンバスが全然整備されてへんやないか! ショボいぞ、神戸。公共交通機関なんやから採算関係なく阪神間への移動を充実させろよ(阪神間へは現在、阪急西宮北口駅前のみ)。新神戸まで行きたい。宝塚まで行きたい。おいおい、ポートライナーで三宮まで出て乗り換えろってか。しゃあないから、タクシーに乗ろうかって? 高いぜよ!

やっぱり自分は伊丹空港で十分やと思うよ。路線バスの充実ぶりが全然違うもんな。みなさんに言っておこう。神戸空港、まだまだ不便ぜよ!

はあ。それにしても、自分の体調はヤヴァイかも。今日の飛行機に乗る前あたりから心臓が痛かった。揺れる飛行機のお陰で(?)、逆に症状は治まったが、どうなるんやろうね。これからまた移動だ。

がんばれ、ジーコJAPAN

 

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関連記事:関西4空港時代

Posted by 奥田健次 脱力系 |

ライブハウス島唄

仕事の後、行ってきました。ライブハウス島唄。

5か月ぶりかな、ネーネーズのライブ(過去の記事『ネーネーズ』)。

Syuu_2 前回は突然の誕生祝いをしてもらったり。今回はラストステージまでお客さんがいっぱいだった。

CDアルバム『愁』も買ってたし、何曲かは同じ曲だったので、少しくらいは口ずさむことが出来たかも。同じアーティストのライブに繰り返し行くってのはいいね。楽しみ方が段々、分かってくるでしょ。


 
 

200606nenes_1 それにしても、今回の客はノリノリだった。2ndステージ後、流れで撮影会になってしまって、ステージの前が黒山の人だかり。ネーネーズTシャツを買った女の子が背中にサインしてもらっている(笑)。微笑ましいね。

びっくりしたのは、ラストステージのMCで、ネーネたちが自分らを見つけて、「お帰りなさい、前回はいつでした?」って。ほとんど毎日、ライブやってるのに覚えてくれていたのですね。確かに、誕生日のお祝いしてもらったし、必殺の火消しパフォーマンスも見せたりしたけどもさ(笑)。また行きたいね。もっとCD聴いて、歌の練習しておこう。

すごいなと思うのは、なんだっけ三枚肉? じゃなかった、三枚の板からなるカスタネットのような琉球楽器。あれは相当な練習がいるんやろうな。

ホント、最後は自然にアンコールまでいけたし楽しいライブだった。沖縄に行ったら、ぜひ宜野湾市のライブハウス島唄へ行ってみて。那覇から近いよ。

 

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関連記事:ネーネーズ

Posted by 奥田健次 脱力系, 音楽 |

2006.06.06

南極物語〜Eight Below〜

昨日、日本に帰国。映画があまり好きでない自分なのだが、機内映画にどんなものがあるのか見てみたら、『南極物語』とあるではないか。懐かしい。

さっそく再生してみるが、これって子どもの頃に見たタロとジロの『南極物語』(1983年)のリメイクやんけ。オリジナルの日本で製作された『南極物語』を知らない若い読者も少なくないだろう。このストーリーは実話なのである。

こちらのサイトから予告編をご覧頂きたい(『南極物語』)。あかんわ、予告編だけでも泣けてくる。

子どもの頃、映画館でボロボロに泣いてしまい、それからタロジロファンになった自分は、タロとジロのイラストを描いたり本を集めたり、宝塚ファミリーランドにタロとジロがやって来たときには追っかけにも行った。

もう大人なんで泣かんやろうし、飛行機の中で泣くのも情けない。よっしゃ、アメリカさんが作った『Eight Below(南極物語)』と、日本のオリジナル『南極物語』との違いを、分析的に比較して観てやろうではないか。

しかし、もうあかん。前半の、犬ぞりのシーンだけで、いろいろ思い出してしまって泣けてくる。取り残された犬たちが、なんだか助け合いながら過酷な条件で生き延びていく姿にも感動。すでに涙が。

そして、感動の再開シーンでは分かっちゃいるけどボロボロ泣いてしまった。子どもの頃は映画館。大人になってからは機内でボロボロに。あんまし、自分って昔から変わってへんやんか。どうも、自分は動物沙汰の映画に弱いようだ。『ドン松五郎』でも泣いたしね。下手すると『子猫物語』でも泣くかもしれない。恋愛ものとかは全然興味ないねんけどな。

忠誠とか忠孝。自分の好きなテーマだ。

DVD、買おうっと。ついでに、昔懐かしい日本製作のオリジナル『南極物語』も買っておこうっと。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.06.05

サンフランシスコ講和会議

帰国する最後の日は、サンフランシスコ。何度も滞在しているのだが、どうしても一度、行っておきたい場所があった。

Operahouse_1 オペラハウス。正式名は戦没者追悼記念オペラハウス(War Memorial Opera House)である。

1951年9月に講和会議が行われた場所である。ポツダム宣言を受諾し降伏文書に署名した1945年から、6年かけた後に日本の主権を連合国に承認させた場所(ただし、沖縄の復帰は置き去りにされたままの主権回復だったが)。

日本は本当に主権を回復したのか? 日本は本当に独立国なのか? 連合国によるリンチ裁判(東京裁判)によって「戦死」した先人に、自分らは堂々と顔を合わせることができるのか? 『物理的な主権回復』だけで満足していて、『精神的な主権回復』が実現していないのではないか?

Operahouse_2_1 こんなことを思い、オペラハウスの前でしばし佇む。

講和会議から55年。55年前にこの場に臨んだ(臨むこともできなかった)先人達の心中を察すると胸が痛み、言葉が出なかった。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.06.04

非正社員雇用の問題について

今の景気回復というのは『見た目だけ』。そのからくりは、非正社員雇用である。

雇用増1年で79万人 9割以上が非正社員
≪25〜34歳、氷河期世代で顕著≫
http://www.sankei.co.jp/news/060604/kei026.htm

 景気回復に伴って雇用環境が改善する中で、この1年で増えた雇用者のうち、9割以上が非正社員であることが3日、総務省の調査でわかった。この結果、雇用者全体に占める非正社員の割合は3分の1にまで拡大し、とくに25〜34歳層の増加が顕著になっている。企業は固定費の増加につながる正社員の増員には依然として慎重な姿勢を示している格好であり、厚生労働省では企業に対して中途採用を含め、新卒以外にも若者層の正規雇用を求めていく方針だ。(福島徳)
 総務省が四半期ごとにまとめる労働力調査詳細結果の18年1〜3月期平均によると、就業者のうち、雇用者(役員を除く)は5002万人で、前年同期に比べて79万人増加した。正社員は5四半期ぶりに増加に転じたとはいえ、増加幅は7万人にとどまった。
 一方、パート・アルバイトや派遣社員、契約社員などの非正社員は、72万人増え、この1年で増加した雇用者の9割以上を占めた。完全失業率は3年前の5.5%をピークに改善を続け、今年2月以降は4.1%に低下しているが、非正社員を中心に改善している実態が裏付けられた。とくに25〜34歳の増加が目立ち、前年同期比で30万人も増えた。就職氷河期に高校や大学を卒業し、正社員になれずにパートやアルバイトなど非正社員のまま、高年齢化していることをうかがわせた。
 非正社員の賃金は正社員の6割程度と低く、税金や社会保険料の納付も低水準にとどまる傾向がある。また、雇用形態も不安定で、結婚や出産をためらう傾向が指摘されている。少子高齢化で国の財政が逼迫(ひっぱく)する中で正規雇用の拡大は大きな課題といえる。
 みずほ総研の太田智之シニアエコノミストは「企業が25〜34歳の年齢層で必要としている人材は即戦力だけ。高齢者や再就職を希望する女性とも競合するだけに、これらの層の雇用環境が改善するにはもう一段の景気回復が必要」とみている。
【2006/06/04 東京朝刊から】
(06/04 08:48)

航空会社(整備会社)にしても何にしても、とにかく世の中では非正社員だらけ。当ブログで以前から指摘しているように、これは日本が人の技術(そして生命・心身の健康)を軽視したマニュアル型社会に傾いてしまったことの現れである。

企業からすれば、格安で人を雇えるわけで、非正社員バンザイである。

悲しい因果である。格安で物を売るので、利益が下がる。利益が下がるので、人を格安で雇う。安い賃金で働いている人は、格安で物を買いたがる。こうした循環になって久しい。経済について素人な自分でも、これはおかしいだろうと思ってしまう。

だからといって、法人税率をもっと引き下げろというのは嘘であろう。

法人税について。Wikipediaから。

日本の法人税は、財界・大企業の“自分たちだけは負担を減らしたい”という要求で税率を引き下げ過ぎた結果、国税分の法人税収が二十兆円から十兆円に半減 し、国際比較でみても、企業の税と社会保険料の負担はヨーロッパ諸国の半分から八割と、世界で最も低い水準になっている。 ちなみに、昨今大企業はバブル期を上回る史上最高の収益を上げている。

大企業が「バブル期を上回る史上最高の収益を上げている」のに、どうして正規雇用をしないのか。この浮いたお金はどこへ消えた?

答えは簡単。浮いたお金はすべてお金持ちに流れているのだ。日本国民が惰眠を貪っている間に、そういう仕組みにされてしまったわけ。

心理学をやっている自分として、もっと気になることを書いておこう。それは、『非正規社員に対する、正規採用のちらつかせ』である。気になる人は調べてみてほしい。非正規社員の人が、正規採用になるための条件を。実は、客観的な基準があるように『見せかけ』ているが、本当のところは『人物評価』をやっているのだ。

つまり、上司に気に入られた若い非正規社員だけが正規採用になる。上司に気に入られなかった非正規社員は、ずっとそのまま。

調べてみると、怪しい企業などは客観的な基準以外の条件を掲げているものだ。客観的な条件としては、数字で分かる営業成績だとか、選択式の筆記試験、取得資格、経験年数などである。客観的でないものには、課長の推薦だとか、論述試験、プレゼンテーション、優れた経験、勤務態度などである。

このような『非正規社員に対する、正規採用のちらつかせ』システムは、若者をイエスマンに仕立て上げるし、仲間を売る(裏切り、出し抜き、陰口、悪い噂を流す、etc.)ようなことを平気でやる人間を作るばかりだ。このシステムは、『いじめっ子(権力者)への加担者養成プログラム』でもある。日本の将来のために、こんな馬鹿げたシステムは見直すべきである。

最高学府である大学なども同じである。国公立大学法人、有名私立、地方の私立を問わず、ここ数年で「任期付き採用」教員が激増しているように思う。特に、助手などの立場の弱い研究者への任期付き採用は最悪の状況だ。『3年間の間に審査付き論文1本、学会発表5件以上で、任期無しの正規採用』といったように、明確な基準があれば構わない。だが、『勤務態度により正規採用の可能性があります』などという条件を堂々と掲げる大学は、最低最悪な文化をもった大学だと考えて間違いないだろう。

企業にしても大学にしても、中間層から幹部の世代(40歳代から60歳代)においては20歳代から30歳代で能力の突出した若手を正規採用するのは恐怖なのだろう。中間層から幹部の世代はこうした見方を「憶測に過ぎぬ」などと言って決して認めないだろう。だが、客観的な基準だけを掲げた正規採用条件を提示できないならば、自分のこの見方は憶測ではあるまい。

自分は同世代や20歳代の若手には頑張ってもらいたいと思っている。幹部へのイエスマンではなく、一生懸命、自分の仕事に取り組む若手からの突き上げを待っている。ところが、自分がそう思って最大限の支援をしようとしても、目先の利益に流されてしまいがちな20歳代の若手からの手応えはなく、まだ自分の立場が脅かされるようなことは全然ないのだ(不当に脅かされることはあるかもしれないが)

まったく寂しい話である。

 

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関連記事:
公務員を減らしても民間に金は回りませんよ
欠陥だらけの航空機
幹部を処分する方法を検討せよ
      など多数。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント, 社会, 経済・政治・国際 |

2006.06.03

エイズ感染と日本の将来

エイズ感染の問題から、この国の将来の問題について論じてみる。

東京都内、HIV感染最多 昨年417人
http://www.asahi.com/life/update/0603/004.html
2006年06月03日15時51分(asahi.com)

 1日1.14人。東京都内でエイズがじわじわと増えている。昨年1年間にエイズウイルス(HIV)に感染した人と、エイズを発症した患者の合計数は、過去最多の417人。15年前に比べて8倍に増えた。一方、感染の有無を調べる検査の受診者数は、伸び悩みぎみ。危機感を抱く都は、今年から始まった「検査普及週間」(1〜7日)に合わせ、啓発に力を入れる。(池田孝昭)
 「感染者は、実際には報告数の4〜5倍はいる。エイズ患者が増え続けているのは先進国では日本だけ。爆発的な流行につながるおそれがある」
 新宿駅南口にある都南新宿検査・相談室で、10年近く検査に携わる医師の山口剛氏(73)は指摘する。
 都内で検査を受け、感染や発症が明らかになった人は年々増え続け、90年の51人から昨年は417人になった。すでに感染が分かっている人も加えると計3938人で、全国の感染者の累計約1万1000人の4割になる。
 一方、検査そのものの受診者数は、社会問題化した92年に3万1千人以上だったのが、昨年は2万2千人。休日に検査をしたり、即日で結果が分かる検査も実施したりするなど様々な工夫が奏功し、ここ数年、増加傾向にはある。ただ、「手は尽くし、頭打ちになりつつある」と都の担当者は懸念する。
 HIVの増殖を抑える薬物治療の進歩で、エイズは致死的な病気ではなくなった。それだけに早期発見が重要だが、山口氏は「安心してしまっているのか、関心は薄れている」と嘆く。
 昨年、新たに感染が分かった人の9割は日本人男性。6割が外国人だった92年から状況は大きく変わった。感染源は同性間の性的接触が目立つ。
 年齢別では20代、30代が72%を占め、HIV感染の危険性が高まるクラミジアなどの性感染症の若者が増えていることも懸念材料だ
 一方、全国では昨年1年間にHIV感染832人、エイズ患者367人が新たに報告された。合わせて過去最高の1199人となり、2年連続で千人の大台を超えた。

「先進国では日本だけ」というフレーズが目立つ。

不登校を放置しているのも先進国では日本だけだし、公務員比率が低いのも先進国では日本が群を抜いている。何かがおかしい国なのだ。

自分としては、教育にせよ何にせよ過去の日本に回帰することが大事だと強く思っている。江戸時代中期から末期にかけての海外との距離の取り方、明治維新から大東亜戦争までの欧米列強に対する防衛戦略。国民性自体はさほど変わっていない部分もあろうが、決定的に違うことは『公共心』であろう。

現代日本では『公共心』などは損得勘定からいって捨て去られ、個人の『私心』ばかりを尊重するのが特徴的である。

日本はあまりにも長く、アメリカの軍事力に依存しすぎてしまったようだ。日本国民の多くが「アメリカにお任せ」の時代を生きてきた。70歳代の祖父母の世代ですらそんな人が多くいて、すでに今の高校生、大学生などは『日系アメリカ依存症候群3世』なのである。このことは、日本の将来の展望を大いに暗くしている。

エイズの問題も、「年齢別では20代、30代が72%を占め」ている。このことは、単にその世代だけの問題ではなく、その世代に対する教育を担った世代に大きな責任がある。多くの親や教師は、放任していたのだ。

こんな日本の構造を立て直すためには、やはり教育しかないのである。しかし、誤った教育政策を5年続けたら、その尻ぬぐいには50年はかかるだろう。民主主義というものは時間がかかるものなのだ。教育基本法に「愛国心」という文言を入れるかどうかなんてことは、まったくもって枝葉末節の議論だ

このように考えると、もう自分の生きている間に安心できる日本社会に戻すことなど、夢のまた夢。自分はもう諦観(ていかん)の境地である。愚かな亡国、戦後日本のことを憂えていると、悲しくなり怒りを覚え、最後には国民大多数の愚かさを笑うしかない。

諦観しつつも、自分の目の前の小さな仕事だけは、まっすぐにやっていくしかない。

 

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関連記事:黒く塗りつぶされたサイエンス(狂牛病問題)
     「小さな政府」という欺き
      など多数。

Posted by 奥田健次 教育, 社会 |

西海岸に移動しました

学会でそれなりに刺激も受けたし、教材開発会社で新しい教材も購入したし、やることはやった。

後は、学生も連れているので少しだけ観光。観光ならば、西海岸へ。

ケチャップ味のアメリカンフードにかなり食傷気味である。

千枚漬けを食べたいものだ。

もうすぐ帰ります。

みなさん、おきばりやす。

 

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Posted by 奥田健次 脱力系 |

2006.06.02

ABA2006参加記(7)

アトランタでの学会も無事終了。それなりに良い刺激を受けることはできた。総括。

まず、今大会、行動分析学の学会にしては会場内の場所表示など弁別刺激(手がかり刺激)が少なすぎて困惑した。ホテル側の要請だったのだろうか、とにかく会場が二つの建物に別れていて難しい場所移動なのに、矢印の一つすら見かけなかった。

それから、会場の部屋割りにも問題があったのではないか。同じ時間帯に、小さな会議室には聴衆で溢れかえり、地べたに座っての参加、廊下から覗いての参加などということが、2回はあった。一方で、あきらめて隣の大きな会場を覗いてみると、ガラガラに空いていた。事前に予測できないものなのだろうか。

内容についてだが、今大会の自閉症・発達障害系の発表では、やたらと“Video Modeling”法が目立った。昨年は、PECSが目立っていた。どうも、毎年ブームというかトレンドがあるのかもしれない。しかしながら、“Video Modeling”について行動分析学的に詳細な分析が出来ているかといえば、ほとんどの研究でそれが曖昧なままだったように思われる。あまり質の高い研究ではなく、実践としてもそれほどインパクトは無かった。

200605311218000 もっとアメリカの学生さん達には、ラディカルな視点から行動分析学の基礎を再学習していただきたい。あ、ちなみに自分は今回「SABA DONOR」なんだわ(リボン付きの名札がカックイー)。「SABAの助成金を受けている学生よ、しっかりしろ!」の一言ぐらい、言っても構わんだろう。

 

200605311219000 最後に。自分は初日からペリエを買いまくって、会場でも酒飲みのようにペリエ瓶を持ち歩いていたのだが、3日目にして売り切れた。これは、自分の宣伝効果ではないかと思っている。ペリエ代理店は、少しばかりの謝意を示してほしい(笑)。

さあ、来年の学会はSan Diegoだ。自分のセカンドタウン。必ず発表しようと思っている。

 

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関連記事:
ABA2006参加記(6)
ABA2006参加記(5)
ABA2006参加記(4)
ABA2006参加記(3)
ABA2006参加記(2)
ABA2006参加記(1)
“すぎ”だらけ(too muchなアメリカン)
ボーイング777の機内より
いざ、アトランタへ。

Posted by 奥田健次 学ぶこと, 特別支援教育 |

2006.06.01

ABA2006参加記(6)

今回のシンポジウムは、アメリカのHeadsprout社が中心メンバーのものだった。

自分はもう何度か彼らのシンポジウムに参加しているのだが、今回が初めての大学院生もいたので、一緒に参加してきた。

シンポジウムの内容についてあまりここで書いても一般読者には興味のないことかもしれないので、Headsproutの仕事について紹介することにしよう。

現在、アメリカの教育的危機の一つに、アメリカの子どもの約40%が読み書きの問題を持っていることが挙げられている。これは、National Center for Learning Disabilitiesによって2001年に報告されたことである。

これだけの問題があるのは、英語がアルファベット26文字の組み合わせによって発音が異なるという言語の構造上の特徴に起因するのであろうが、他にも経済的な格差とそれが生み出す教育格差などの社会構造も関係しているのかもしれない。

問題の原因はともかく。Headsproutはこうした喫緊の社会的課題に応えるために行動分析学者数名が起業したベンチャー企業である。つまり、Headsproutは、アメリカの子どもに効果的に「読み」のパフォーマンスを高めることにコミットした会社というわけだ。ここでの「読み」とは、テキストを読む“reading”と、文脈や内容を理解する“comprehension”の両方が含まれている。

Headsproutの「読み」指導プログラム(Early Reading)は、サイエンスベースドでありリサーチベースドである。つまり、実験的に立証された効果的な指導方法がこのプログラムの随所に盛り込まれており、よくある作りっぱなしの教材開発会社とは発想も方法も違っている。

また、子どもはオンラインで学習を進めていくのだが、子どもがあるエピソード(課題)で正解したり間違ったり、答えるのに時間がかかったりしたことは、すべて個別データとなって収集されていく。あるエピソードでは、学習がスムーズな子どもとそうでない子どもとのスコアの幅が大きすぎるといった場合、そのエピソードはバージョンアップされ、こうした幅が少なくなるまで改訂されていく。

詳細な個別データを見せてもらったことがある。確かに、10万人の学習者がいれば10万人のデータ、1万の教室のデータがあれば1万の教室のデータという感じで、学習者の達成過程がよく分かる。

教材に子どもを合わせるのではなく、子どもに教材を合わせていくというスタンス。良き臨床家のスタイルを、企業で実践しているというわけだ

必然的に大きな成果を上げており、教育局や第三者機関などから表彰されたりしている。

今回のシンポジウムは、自分は教材開発に関心のある大学院生を連れていた関係で参加したのだが、自分にとって真新しい話はあまりなかった。院生にとっては刺激的な内容であったと思う。

思わず笑っちゃったのは、このEarly Readingを導入している小学校の登校シーン。スクールバスの中身を改造していて、みんながブースの中のパソコンに向かってEarly Readingをやっていた。やらされているというのではなく、教材自体が楽しいので進んでやっている感じだ。バスの中でゲームボーイで遊んでいる感覚なのだろう。

自分の『関西んぐりっしゅ』も、Early Readingでスキルアップしてもらおうかと本気で考えたりして(笑)。

Vice President の Janet Twyman とは、今回は挨拶程度しか話はできなかったが、こちらの仕事もまた見せられるように精進しなければならない(遅々とした歩みだが)。

 

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関連記事:
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Posted by 奥田健次 学ぶこと, 特別支援教育 |