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2006.05.25

処罰されたアウトロー生徒の行く末は?

よーく考えて。何が教育で、何が教育でないのか。

問題行動:児童、出席停止も…厳格化へ報告書 文科省など
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060523k0000m040093000c.html

 児童生徒の指導のあり方を調査・研究していた国立教育政策研究所生徒指導研究センターと文部科学省は、問題行動を起こした小中学生を出席停止とするなど厳格な対応を求める報告書をまとめ、22日公表した。高校生には退学や停学などの懲戒処分を実施して学校秩序の維持を図る内容。全国の公立小中高校生の暴力行為が98年度以降3万件前後で推移するなど問題行動が相次いでいるのを受け、センターなどが生徒指導の厳格化を軸に見直しを進めていた
 各地で相次ぐ少年事件を受け、昨年11月から生徒指導体制の強化策を提言するため、センターなどが大学教員や弁護士、PTA理事や保護司など15人の協力を得て審議してきた。
 報告書は、生徒指導の基準や校則を明確化し、入学後の早い段階で児童生徒や保護者に周知徹底する。そのうえで、学校側は毅然(きぜん)とした指導を粘り強く行うよう提言。具体的な指導方法として、小さな問題行動から注意するなど、段階的に罰則を厳しくする「段階的指導」を挙げている
 現在の公立小中学校では、学校の秩序が維持できないほどの問題行動を起こす児童生徒がいたとしても、停学や退学などの処分は認められていない。報告書は「居残り」「清掃」「訓告」などの懲戒や出席停止制度の活用、高校などでは停学・退学処分の適切な運用を求めた。
 小中学校の出席停止制度は、他の子どもの学習権を保障するため、市町村教委が適用。学校教育法の改正(02年1月施行)で出席停止の要件が明確化されるなど適用しやすくなったが、中学校では02年度37件、03、04年度ともに25件の適用にとどまり、小学校では02年度以降1件もない。【長尾真輔】
毎日新聞 2006年5月22日 21時16分 (最終更新時間 5月23日 1時15分)

基本的に、厳格なルールを定めておくことについては、よい方向性だと思う。

しかしね、それだけじゃ不十分なんだよ。

どうしても殴りたくなる教師っているのだ。

まずは指導方法論としても相変わらず具体性を欠いている。「具体的な指導方法として、小さな問題行動から注意するなど」って何? どのように注意するの? 小さな問題行動って何? 下手すると、その注意の仕方のせいで、起こらなくても良い大きな問題行動が起きてしまう。こんなことって、本当によくあることだよ。こんな場合でも、子どもにだけ責任を問うの?

簡単に「児童生徒の問題行動」っていうけど、行動って相互作用なのだ。何もないのに、行動だけが生じるとは心理学的(行動科学的)には考えられないことなの。だから、行動を起こした主(あるじ)だけを犯人にしても仕方がないわけ。

もちろん、教師を殴ったり器物損壊したりした場合は、それ相応の償いをしなければならない。それも教育である。

こうした罰則制度を改正するならば、教師や管理職への評価を今よりもっと厳格にするべきだ。

それから、退学はもちろん停学後の自主退学などした生徒の『受け皿』をどうするか。学校内の秩序を維持するために、いわゆる困った生徒を追い出すだけでは、あまりに無責任ではないか。社会の秩序は? 追い出された生徒の行く末は?

そんなことで少年事件って少なくなるわけないだろう。なぜなら、学校からの追い出しは教育ではないから。むしろ、教育者側が「私共の力では、あなたを社会人にすることは不可能です」と言っているだけ。繰り返すが、これは教育ではない。

『受け皿』を考えて欲しい。昔はあったでしょう。アウトローな生き方って。学校で喧嘩してドロップアウトしたけど、今はこうやって生きてます、みたいな。

はっきり言って、自分もかなりアウトローだった(今でもね)。高校までそれなりに悪かったので、大学に行くことになったのも遅かった。大学院に行くまでの間に、たまたまボスのような恩師らとの出会いがなければ、今頃何をやっていたか。

こんな時代だ。アウトローは、フリーターかニートか、夜のサービス業、はたまた犯罪に手を染めるかしか道は残されていないのか? アホな教師ばかりの学校ならば行かないという選択をしたとしても、アウトローなりの社会適応の道を用意しておかなければいかんのだ。

ホント、いじめの問題を知ってて知らんふりする教師なんぞに出会ったら、自分なんか今でも殴りたくなるもんね。

子どもの問題行動についての見直しは、かなり反響のあった 過去の記事で紹介した図書なども読んでみてほしい。

 

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      など多数。

Posted by 奥田健次 教育, 社会 |