ABA2006参加記(2)
アトランタ2日目の夜。今回の記事は脱力系中心。
前回の記事で紹介した“Teach Town”のシンポジウム後、自分と院生はホテルの部屋に戻って教材作り。
シンポジウムで触発されたわけでもないが、負けん気の強さからか自分らも現在進行中の教材作りに勤しんだ。彼らアメリカの企業は、莫大な資金に支えられてプログラマーやフラッシュエンジニアなどを雇えるが、自分らは援助資金ゼロ。自前で作るしかないのだ。だからアイデア勝負。
ちなみに“Teach Town”で紹介されていた“eye gaze”プログラムは、自分が作ってきたものとそっくり。去年の同じこの学会で、自分は発表している。日本では、もっと前からやっていることだ。
Okuda, K. (2005). Assessment of ''Eye Gaze'' Discrimination Skills in Children with Autism. Association for Behavior Analysis (May 30th, 2005).
自分の場合、動画も用意して見せたし、教材ファイルも希望者には送ってあげたし、英文資料も用意してあげた。ちょっとサービスしすぎたかもしれんな。
それはともかく。いろいろ頑張っていると夜9時を回る。院生と近場に食事に出かけることに。
辿り着いた所は、映画『風と共に去りぬ』をモチーフにしたという“Pittypat's Porch”というレストラン。アンティークな建物と、黒人ピアニストの生演奏が素敵だった。この映画ファンには、もっと楽しめるところだろう。
ウェイターに連れられたテーブルの横には、日本の行動分析学関係の先生方と学生さんらがおられたので、ご挨拶。自分のBBQ好きを知ってか知らないかは不明だが、駒澤大学の小野浩一教授から「BBQ、頼まないほうがいいよ、でかすぎるから(笑)」と助言される。素直な自分は、BBQをオーダーするのを諦めた。
院生と2人で3品。確かに量的には十分すぎるものだった。BBQ、オーダーしなくて良かったよ。アメリカ南部料理というが、「うーん、美味しいといえるかな、塩辛いだけやん」という感じ。まあ、『アメリカンジャンクフードwithケチャップ』に飽きたら、こういう料理でやや安心するのかもしれん。サラダバーは美味しかったよ。パンとビスケットは、はっきり言って不味かった。
いつものペリエ(←しつこい?)を飲みつつ、今日の反省会。この写真の自分の後方に写っているダンディーな横顔が、日本の行動分析学の第一人者たる佐藤方哉先生である。佐藤先生の著作は、公に出版されたものであれば、論文から商業誌の論評まですべて拝読した。佐藤先生、小野先生の代表的な著作を、以下にリンクしておく。心理学の基礎を学んでいない方には、難しいかもしれない。いかなる立場であろうと心理学を学んでいる学部生、大学院生には必読の書である。
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