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2006.04.10

整備士OBが若手に技術伝承することに。

今さらながらではあるが、まさに「技術伝承」の必要性を認めざるを得なくなったのだろう。

日航は、これまで合理化に過ぎたようだ。

日航:整備士OBを再雇用 若手と組み技術伝承
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060409k0000m020103000c.html

 日本航空(JAL)は60歳で定年退職する整備士OBらの再雇用制度を、新経営陣が発足する6月以降、本格的に導入する方針を明らかにした。OBと若手整備士の2人で整備作業に従事させ、ベテランの技術を伝承するとともに整備ミスを防ぐ体制を築く。運航トラブルや、グループ役員が代表取締役3人の退陣を求めた内紛で揺れるJALは早期に安全対策を確立させ、利用者の信頼を取り戻したい考えだ。
 JALでは3月下旬、整備士がMD87型機の点検期限を見過ごした上、問題発覚後も手抜き検査で済ませて再運航していたことが発覚。国土交通省に今月5日提出した再発防止策では、重要な整備については複数人数での作業を徹底させる方針を盛り込んだ。
 整備体制強化のため、JALは07年度に技術系の採用を従来の約15人から四十数人に大幅増加する方針だが、機体などの整備には長年培った技術や経験が欠かせない
 一方、「団塊の世代」の整備士らが大量に退職することや、改正された「高齢者等の雇用の安定等に関する法律」(4月施行)で65歳までの継続雇用制度の導入が義務化されることを念頭に、05年11月に再雇用を促す「JALグループシニアセンター」を設立した。新経営体制の発足を機に、整備士OBを中心にベテランの再活用を積極的に図り、若手に技術や経験を伝えていく考えだ。
 再雇用を希望する55歳以上の整備士やパイロットなどの運航乗務員らにセンターに登録してもらい、定年後も65歳まで整備や運航の現場で再雇用する。ある役員は「一連の運航トラブルに対するベテランの危機感が募っており、再雇用への反応は強い」と期待している。【瀬尾忠義、小倉祥徳】
毎日新聞 2006年4月9日 3時00分

マニュアルさえあれば誰でもできる。だから、整備士も人員削減、欠員補充無し。こうした傲慢な考え方が、整備士の世代の偏りを生みだし、技術伝承の停滞を引き起こしてきた。

一度失われたものを取り戻すのは至難である。ベテラン整備士から若手への伝達がスムーズにいくかどうか。世代間のコミュニケーションがうまくいかなければ、期待通りの結果を得ることは困難だ。

日航のこうした姿をみて、他の企業は学ばなければならない。一度途切れた技術を伝承することは困難である、と

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |