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2006.04.03

小学校に理科助手、さらに必要なこと。

本来ならば、外国語授業よりもこっちが先だろう。小学校に理科助手を配置すること。

先生も実験苦手?小学校に理科助手…来年度まず2千校
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060402it03.htm

 文部科学省は、理科の授業で実験や教材作りを手伝う指導助手を、2007年度から全国の小学校に配置することを決めた。
 地域の大学院生や退職した技術者・研究者が教員を支援し、理科教育をてこ入れする。初年度は、全国の小学校の約1割にあたる約2000校でスタートする。
 現在、外国語授業には外国人指導助手がいる。文科省は、同様の制度が小学校3〜6年の理科でも必要と判断、07年度予算の概算要求に50億円を盛り込んで推進することを決めた
 自治体などの契約職員として科学や技術の専門家を募り、公立小学校を中心に1校あたり2〜3人ずつ配置。重さ、圧力、物質の状態などを探る物理実験や野外の生き物観察を行う授業などで教員と組み、子どもたちに科学の楽しさやものづくりの技術を伝える。また、教員に先端科学を教える
 日本の子どもは理科への興味が低下しており、小学4年生を対象にした国際教育到達度評価学会(IEA)の03年調査では、「理科の勉強が楽しいと強く思う」と答えたのは45%。国際平均の55%を下回る。「理科の勉強に対する自信」は25か国・地域のうち、下から3番目。25か国・地域の平均点を500点とみなす到達度テストで、日本の平均点は前回調査の1995年から10点も下がった。
 理科離れの一因とされるのが、教員自身の理科嫌いだ。専科教員のいない小学校は特に深刻で、独立行政法人科学技術振興機構が小学校教員2470人を対象に実施した2005年調査では、「理科が苦手」という回答が62%にのぼり、効果的な授業にするための方策として35%が「助手の導入」を希望していた。
 産業競争力を担う科学技術系人材の育成は、わが国の第3期科学技術基本計画(06〜10年度)の柱に位置づけられており、今回の措置は、その中で初等教育の充実を図ったもの。
(2006年4月2日14時19分  読売新聞)

教師が面白い授業をやってくれれば子どもは食い付く。子どもの特定科目に対する好き嫌い、得意苦手は教師の教え方に依存するところが大きい。『世界一受けたい授業』なんかでは、子どもらは爛々と目を輝かせて聞いている。

『ピタゴラスイッチ』も、子どもだけでなく大人にもウケている。「こんな授業を小学校の頃に受けていたらなあ」という声も聞く。

科学技術力を養うことは、その国の将来にとって大切なことだ。だが、科学技術だけが高まったらそれで国の将来は安泰かというと、そうではない。カネ次第で、それを簡単に売ってしまうこともできるからである。

もう1つ育てなければならないものがある。それは、ものつくり職人が持っていた『職人としての矜持(きょうじ)』である。ある大型トラック販売業者の方が高度経済成長の頃のエピソードを教えてくれたのだが、客によっては「売らない」ということがあったのだ。それは、傲慢で気にくわない客には売らないという意味もあったようだが、「うちのトラックを、そんな使い方でしか使ってもらえないんなら、他社のトラックでも十分でしょ、うちの(高性能な)トラックはもっと過酷な環境で使用してもらいたい」というメーカーの誇りもあったという。

1台1,000万円も2,000万円もする商売なのに、売らないケースがあったそうだ。バブル崩壊後しか知らない世代には、信じがたい話かもしれない。今では、メーカー側が営業を繰り返して値引きして買って頂いている時代なのだから。

当時のことをメーカーの傲慢と非難するのは視野の狭い人間のやることだ。当時は仕事に打ち込む大きな情熱と努力があったのであり、その価値が認めらた時代であった。昨今は、これが希薄になってしまっている。

科学技術力を高めることに比べて、こうした『職人らしさ』を育てるほうがはるかに困難なことだ。『商人らしさ』が求められる世の中というのは悲しいものである。

 

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Posted by 奥田健次 教育 |