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2006.04.29

みどりの日

今日29日、先帝陛下(昭和天皇)の誕生日。自分はいつものように仕事をしていた。

秋篠宮ご夫妻は、この日をお祝いする公務に出られたそうだ。

紀子さまにはお体をいたわりつつ、ゆっくりお過ごし下さるよう祈りたい。

秋篠宮ご夫妻が「みどりの感謝祭」出席
2006年04月29日19時07分(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0429/TKY200604290161.html

 秋篠宮ご夫妻は29日、東京都千代田区の日比谷公園で開かれた「森と花の祭典—みどりの感謝祭」(農林水産省など主催)に出席した。懐妊中の紀子さまは笑顔で参加者に声をかけるなど、元気な姿を見せた。

天国の先帝陛下も、きっと優しいまなざしで見守ってくれているだろう。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2006.04.28

卓球世界選手権でも

福原愛効果で盛り上がっている女子卓球。今日の試合、ワールドベースボールクラシック(WBC)を彷彿するようなイチャモンを付けられた。

しかし、逆境の中で日本チームは歓喜に至った。

女子3大会連続メダル確定
http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20060428048.html
(Sponichi Annex)

 卓球の世界選手権団体戦第5日は28日、ブレーメン(ドイツ)で行われ、女子準々決勝で日本はハンガリーを3—1で下してベスト4に進出、3位決定戦は行われないため、3大会連続でのメダルが確定した。29日の準決勝では香港とオーストリアの勝者と対戦する。
 日本は福岡春菜(中国電力)がラケットのラバーの接着剤に違反があったとして反則負け。しかし、福原愛(グランプリ)と金沢咲希(日本生命)が連勝し、最後は福原が締めくくった。
 男子の日本は1次リーグでフランスに1—3で敗れ、2勝3敗でB組4位となり、決勝トーナメント進出を逃した。18歳の岸川聖也(スヴェンソン)が1勝を挙げたが、エース吉田海偉(日産自動車)、ベテランの松下浩二(グランプリ)が敗れた。 (共同)
[ 2006年04月28日 19:25 速報記事 ]

それにしても、なんやねん。ラバーの接着剤に違反って!? ちょっと教えてくれよ、ラバーの接着剤のメーカーを。福岡選手の責任ではなく、メーカーの問題だろう? 福岡選手の大切な1勝が消えてしまったではないか。

日本がスポーツで快進撃を続けると、世界はそれを阻止しようとする。被害妄想と言うなかれ。

女子バレーボールも『東洋の魔女』と呼ばれて世界選手権で優勝、オリンピックで金メダルを獲得した頃のルールから、技術よりもパワーのあるチームが有利なルールへと変更されたという。その後、日本は世界上位に進出できなくなった。

F1も日本の技術力の結晶たるホンダエンジンが連戦連勝していた時代、レギュレーションが変更されたのも、ホンダ独走を阻むものだったと言われている。その後、ホンダはF1の舞台で急速に力を失っていった。

水泳の鈴木大地選手がバサロキックという泳法で金メダルを獲得したが、その後これも制限が加えられたっけ。

思いつくだけでもこんなにある。ここまでくると被害妄想と言うほうの神経を疑う。

他にも、柔道や相撲、ソフトボールや野球はどうなのか。そして、今回の卓球。どのようなスポーツにせよ、ルール改定の部分では『戦争』である。もちろん、選手はどのようなルールになろうと、決められたことは決められたこととして、その中で全力を尽くすしかない。そして、負けても言い訳を言わない。だが、選手を支える関係者は、不当なルール改定やジャッジを徹底的に阻止しなければならず、まさに外交や戦争と同じせめぎ合いがなされる。弱腰ではいけないのだ。

日本のマスメディアも、もう少し国際的な機関による恣意的なルール改定をバッシングしてよいのではないか。スポーツマンシップの美意識・美徳ばかりに注目させるのではなく、スポーツ界における世界からの日本包囲網にスポットを当ててもらいたい。

日本はあちこちで、頭を押さえられ、足を引っ張られているのがよく分かる。ところが、それほど日本国民はこうした問題に興味関心が少ないように思えてならない。

 

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関連記事:
WBCを総括する
日本野球が世界一に!
重圧の中で冷静になれたワケ(WBC準決勝)
速報!アメリカがメキシコに敗退
     ほか。

Posted by 奥田健次 スポーツ, 経済・政治・国際 |

自販機で募金できます

そうそう。こういうのを作って欲しかったんだよ。

募金できる自動販売機、仙台に1号機
2006年04月27日19時52分
http://www.asahi.com/life/update/0427/007.html

 自動販売機を「募金箱」に——。自販機を活用して募金の拡大につなげようという試みが、このほど仙台市内で始まった。客が自販機の募金ボタンを押すと、募金分を差し引いた釣り銭が戻る仕組み。売り上げの一部を寄付にまわす自販機はあったが、利用客がボタンを押して募金するのは全国でも初めてという。
 宮城県内の福祉団体や企業の代表者らでつくるボランティア団体「みやぎハートフルベンダー」(佐藤隆雄代表理事)が考案。メーカーに特注した第1号機がこの日、東北福祉大(仙台市青葉区)に設置された。
 一見、ごく普通の清涼飲料水の自販機だが、コインの投入口の上に「10円」と「100円」の2種類のボタンがあり、募金分を何度でも押せる。ジュースを買った後、押した金額が募金になり、その分を引いた釣り銭が戻る。ジュースを買わずに募金だけすることもできるし、募金なしでジュースだけ買うこともできる。募金は宮城県共同募金会に寄付され、社会福祉施設や災害支援事業などに配分される。
 全国の自販機製造業者でつくる日本自動販売機工業会(東京都)は、「こうした仕組みは聞いたことがない」と話す。
 みやぎハートフルベンダーは、「今年度中に200台以上設置したい」と、店舗などに設置の協力を呼びかける。

駅前とかで「募金、お願いしますー」と叫んでいる人の前を素通りするのも、正直あまり良い気持ちがしないし、かといって募金すると「ありがとうございまーーーす!」と言われるのも、ちょっと面映ゆい感じ。それから、災害募金を装って善意の金を騙し取っている団体も増えている世の中。「募金する行動」の自発を促進するには、それを「促進する要因」「阻害する要因」ともにクリアすべき問題があるようだ

自分のような日本人的な(?)人見知りには、もってこいの自動販売機。

ブログとかのアフィリエイトとかも、ユニセフとか募金先をラジオボタンで選べるようになると良いなと、ずっと思っている。簡単なことでしょ? 早く作ってよ。

ってなわけで(?)、週末は仙台で仕事。このスバラシイ自販機を探している暇は無いが。忙しい、忙しい。

嗚呼、イナバウアー。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |

2006.04.25

JR西日本脱線事故から1年

今、原稿締切で追われているが、これ書かずにはいれないので。JR福知山線脱線事故からちょうど1年。その後のこと。

当ブログでは、この事件の問題を『職場いじめ』にスポットを当てて論じてきた(『JR福知山線脱線事故の原因』)。この1年で、JR西日本で行われていた懲罰的制裁『日勤教育』が、大幅に見直されたという。

以下、4月24日付Sankei Web記事より、一部引用。

(中略)
 一方、JR西日本が乗務員の再教育として実施し、制裁色が強いと批判を浴びた「日勤教育」をめぐり、ミスの対象を明確化するなど制度を改善した昨年七月末以降、実施件数が約四割減少のペースで推移していることが分かった。軽微なミスでも以前は日勤教育を命じられていた可能性が否定できず、日勤教育を判断する現場長の恣意(しい)的な運用が裏付けられた格好といえそうだ。
 JR西によると、制度を改めてから今年三月末まで、再教育は計約二百件実施された。内訳は、オーバーランなど停車駅に関するミスが約七十件、機器の取り扱いに関するものが約四十件、遅刻を含む「その他」が計約九十件だった。
 JR西は「単純な比較はできないが、基準を明確にしたことが日勤教育の件数の減少に影響しているとみられる」と話している。
(引用、ここまで)

ちなみに、asahi.comの記事はこう。

(中略)
 ミスをした運転士に課され、高見運転士も受けていた「日勤教育」は、草むしりや反省文書き、上司の罵声(ばせい)など、懲罰的内容で批判を浴びた。
 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べでは、03、04両年度に計1182件、最長51日間に及んでいたが、同社は昨年7月、運転シミュレーターや実車を使った実技教育に転換。今年3月末現在、実施件数は約200件と減り、最長でも8日間という。
 気象条件などを自由に設定できる新型のシミュレーターを昨年10月に5台導入し、今年度中にさらに55台増やす。
 だが、オーバーランで2月に3日間の教育を受けた40代の運転士は「教育担当の指導監の言葉遣いはソフトだったが、『ミスは運転士の責任』という会社の考え方は変わっていない。時間がたてば元に戻るのでは」と不安を口にする。
(引用、ここまで)

自分は、労組のステレオタイプな物言いは好かないが、いびつな職場環境においては自ずと大きな事件や事故につながる問題が堆積していくのは確かである。JR西日本にしても、日航グループにしても、直接的に乗客や地域住民の生命を預かっているだけに、企業の姿勢の在り方が問われるはずだ。

目先の利潤だけを考えるのであれば、従業員のパート化を推進して人件費削減などすればよい。「信頼」「安心」といった、金額に出来ないプライスレスな価値を企業側がどこまで重視できるか。

このことは、企業にとっても消費者にとっても悩ましいところである。価格破壊によって、格安の公共交通機関を利用できる、格安の輸入肉や野菜を食べられる。新築のマンションに住むことができる。

しかし、企業側は格安でも利益を上げなければならない。従業員を減らして残った従業員の負担が増加する(サービスの質が低下する)、どこぞの病気牛や農薬にまみれた大量生産野菜などによる食害、鉄筋の少ないマンション。価格破壊による、サービス破壊、安全破壊、信頼破壊である

「安けりゃ何でも良い」という消費者には、ちっとも悩ましくないだろう。企業も「売り上げが伸びりゃ何でも良い」という新自由主義ならば、悩ましくもないだろう。

左翼思想の新自由主義。飼い主ブッシュとポチ小泉。どこまで日本社会は破壊し尽くされるのだろうか。

最後に。このJR西の事故についてのテレビメディアについての疑問。なぜもっと生々しい報道をしないのか。事故による遺族が紹介されることはしばしば見かけるが、いまだに動けない重度の後遺症を持つ被害者。足を切断した被害者。自分の地元の事件なので、自分の耳には入ってくる被害状況は、あまりにも生々しいものだ。だが、テレビメディアでは、こうした生き残った被害者の惨状をあまり見せていないように思う。生き残った被害者で取材に応じたくない人には遠慮すべきだが、テレビで訴えたい被害者もいるのではないか。もちろん、亡くなられた被害者やその遺族からも、これがどんなに痛ましい事故だったか伝わってくるものがある。とにかく、テレビメディアにはさらに踏み込んだ報道をしてもらいたいものである。

 

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関連記事:JR福知山線脱線事故の原因
     ほか多数。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント, 社会 |

2006.04.22

入寮させられた男が外傷性ショック死

やりたいことは分からないでもないが、いくつか基礎的な問題がある。

NPO施設で男性死亡、入寮直後から拘束続く 名古屋
2006年04月21日21時27分
http://www.asahi.com/national/update/0421/TKY200604210312.html

 引きこもりなどの若者らを支援するNPO法人「アイ・メンタルスクール」の名古屋市北区の寮で入寮者の無職男性(26)が死亡する事件が18日あった。愛知県警の調べでは、男性は断続的に何らかの道具を使って手足を拘束されるなどしていた疑いが強く、県警は職員らから事情を聴くなどして、逮捕監禁致死容疑などで調べている。
 男性は東京都世田谷区に住んでいたが、14日、家族が入寮させた。その直後から、たびたび暴れたり職員に暴力を振るったりし、職員らが押さえていたという。
 男性は18日朝、1階の大部屋でぐったりしているのが見つかり、病院で死亡が確認された。両手足などに多数のすり傷や打撲の跡があった。司法解剖の結果、死因は外傷性ショックだったが、致命傷とみられる傷はなかった。このため、県警は、男性が暴れるたびに断続的に拘束が繰り返されたことが、死亡につながった可能性があるとみている。

まず、問題の一つ。本人の意思ではなく、家族が入寮させたこと。逆にもっと年齢が低ければ適応する可能性もあるのだが、26歳にもなる息子を『家族が入寮させた』というのが大きな間違いである。無理矢理、入寮させる年齢ではないだろう。今頃そんなことをするくらいなら、もっと早くからやっておくべきであった。

もう1つ。こうした民間での教育的行為は透明性が重要である。隔離された現場では、何が行われるか分からない。福祉施設にしても学校教育(個別指導)にしても、他人の目の無いところでは、人間はブレーキがかからなくなる場合があると考えておいたほうが良い。いつでも誰でも覗くことのできる環境にしておくべきだったのだ。あるいは、防犯カメラを回し続けることも有効である。

クライアントや利用者を守るために、そして自分自身を守るために、隔離された空間での指導はできる限り避けなければならない。自分が関わってきた施設では、保護者に対していつでもアポイント無しで見学に来てもらえるよう伝えてきたし、施設職員に対しては「利用者がこう暴れたら、こうすればよい」などと具体的な支援方法を手ほどきしてきた。そして、こうした暴力に対する対処方法は必ず文書化してきた。

第三者の目から隔離された「アイ・メンタルスクール」の事件は、起こるべくして起こった事件と考えてよいだろう。

 

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関連記事:親の子殺し、子の親殺し。
     など。

Posted by 奥田健次 教育 |

2006.04.21

CTスキャン、その後。

おとといのCTスキャン、その後。

昼ご飯を食べてから一昨日の病院に、お金を返してもらいに健康保険証持って出発。ついでに、ホクナリンを1か月分くらいもらってやろうと。

しかし。

自分「まったく同じ処方箋で良いので薬を1か月分、下さい」
窓口「処方箋だけというのは駄目なんです」
自分「そこを何とか」
窓口「いや、しかし…」
自分「同じ処方箋で良いんですよ? ドクターに聞いてよ」
窓口「少々、お待ち下さい」

窓口「先日は時間外だったので、一度、ドクターが診てからと」
自分「待たなくていい?」
窓口「今、誰もいませんのでどうぞ」

ってな感じで、内科を再診。

ドクター「CT、撮ったんですか?」
自分「私から希望しました」
ドクター「全然、関係無かったでしょ」
自分「はい」
ドクター「薬も全然、効いてないでしょ?」
自分「はあ、あまり効いていません」
ドクター「ホクナリン、意味無いよ」
自分「えっ!? そうなんですか?」

(ドクター、ホクナリンのことを丁寧に説明してくれる)

自分「アレルギーは間違いなくあると思います」
ドクター「じゃあ、薬を出しときましょう」
自分「アレルゲン検査、やってもらえませんか?」
ドクター「高いよ」
自分「構いません」
ドクター「あ、そ? ホントに? じゃあ、やろう」

(検査準備中に雑談)

ドクター「お仕事は何されてんですか?」
自分「大学で教えています」
ドクター「どちらの大学?」
自分「○○大学です」
ドクター「ファッション関係ですか?」
自分「いえ、心理学です。よく間違えられます」
ドクター「心理学って、僕も勉強しましたよ。何がご専門?」
自分「臨床です、特に子どもの」
ドクター「ADHDとか?」
自分「そうです、他に自閉症とか」
ドクター「いや、実はね・・・」

(ややプライベートな会話をしていくと共通の知り合いがいたりすることが判明)

んで、アレルゲンテストを実施。自分の予想では「ハウスダスト」「ダニ」「スギ」「ブタクサ」は連勝複式的(?)に自信有り。

しかし、結果は。

Arerugen  
「スギ」と「ダニ」の1着、2着。
スギには「+」が2つも。「ダニ」は強いてあげればという程度。意外に種類が少なかった。

 
 
 

でも「スギ」の部分が腕の裏まで赤く腫れ上がり、かゆみも激しかった。

もう自分、これで「スギ」が大嫌いになったぞ。日本杉花粉撲滅協会の会長になってやる。「スギ」と名の付くものはすべて否定してやるのだ。杉良太郎も嫌いになった。これからは『遠山の金さん』も杉良太郎のはスルー、中村梅之助の金さんにする。名古屋とかで見かけるこの名前を冠した薬局もあるが、元々嫌な名前だったけど、もっと嫌になった。杉山清貴&オメガトライブも、もう見たくもない(見たくても、見られないって?)。

自分のこの咳は、喘息発作だという。確かに。しばらく呼吸がうまく行かない時間があって、やたら苦しい。ってなわけで、飲み薬をアレジオン錠20mg、とん服としてリンデロン錠0.5mg、そして最強アイテムとしてメプチンクリックヘラー10μg。これって、吸入するやつね。すんごく効果があるとのこと。ありがとう、ドクター。ドクターがドラクエに出てくる小さなメダル王に見えてきたよ。

メダル王「けんじよ、そなたにアレジオンとリンデロンとメプチンクリックヘラーを授けようぞ。では、気を付けて旅を続けるのじゃよ」。

診療後、こないだのCTスキャンのフィルムを自費でデュープしてもらった。研究室に飾っておきたいからね、自分の脳ミソを(笑)。

支払い精算を済ませて、急いで大学に戻って大学院の講義。さっそく、講義のさわりの部分で、自分のこのCTのフィルムを使用。仕入れたネタは何でも使う、奥田流。

「最近、心理学でも脳科学とか流行ってるんやけど、今もらってきた自分の脳の画像を見てみてみー。自分、このとき何を考えていたか、この画像から分かりますか? 分かるわけあらへんよね。自分はイルカのことを考えてたんやけどね。CTの装置の目の前んところに、イルカのシールが貼ってあったからね。エッチなことを考えても何も映りませんよね。映ると困るしねぇ。さて、今日は・・・」

そんなわけで、研究室に新しいアイテムが一つ増えました。

ってか、この喘息発作が早くなんとか治まらへんかなぁ。。。

 

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関連記事:CT初体験。

Posted by 奥田健次 健康・美容 |

2006.04.20

困った子どもとのかかわり方

先日、ある親御さんから「保育士や学校の先生に読んでもらいたい行動分析学の入門書は無いですか」と質問された。

自分は迷わず、河合伊六(著)『困った子どもとのかかわり方−行動分析による新しい保育・教育』川島書店 をお薦めした。

これは現場の実践者には、間違いなく読みやすい教科書である。言うことを聞かない子ども、ことばの遅れのある子ども、不登校の子ども、さらには「キレる」子どものことなど、最近よく出会う(目に浮かぶ)事例を取り上げつつ、行動分析学(Behavior Analysis)の基礎原理を学ぶことができるからである。

行動分析学では、いわゆる「問題行動」を起こしている子どもを目の前にしても、問題の原因を子どものせいにしない。子どもの内的要因に原因帰属させず、徹底的に環境との相互作用に焦点を当て、そこにアプローチするのが特徴である。

内的要因とは、たとえば「ストレス」とか「攻撃性」「衝動性」「認識」「依存心」「責任感」「やる気」「向上心」などなど。これらは、『仮説構成概念』といって「ありそうだが、どこにもないもの」なのだ。「どこにもないもの」を、「強い」「高い」だの「不足している」「未熟」などと論じたところで、何の役にも立たない。時間の無駄だ。時間の無駄どころか、害のある場合すらある。「思い込み」は間違いを生みやすい。

だが、世の中ではこうした仮説構成概念を用いた評論が横行している。教育の専門家ですら、そうである。マスコミに出てくる知識人だろうと、学術大会に来ている著名な教育学者であろうと、世間で行われている自由な評論と大差はない。自分が、『居酒屋のおっさん話』と呼ぶゆえんである。

この仮説構成概念が、さも「あるかのように感じる」のは、ある種の行動の頻度が多すぎたり少なすぎたりする特徴を持つからだ。その特徴を、仮説構成概念で説明する(レッテルを貼る)のが、人間の習慣になっているだけだ。学術的な根拠を知りたい人は、『ことばと行動−言語の基礎から臨床まで』の拙稿を一読いただきたい。

行動分析学(または徹底的行動主義)では、こうした仮説構成概念を用いて行動の原因を説明することを避ける。思い込みによる解釈を徹底して排除する。その代わりに、科学的に洗練された実験方法を用いて、ある行動とそれに影響を与える環境因子の因果関係を探りながら、応用の分野(教育や福祉など)では問題の解決に役立つ手立て(変数)を明らかにしていく

やや、小難しいことを書いてしまったかもしれない。だが、本書『困ったこどもとのかかわり方』は上記のような行動分析学からの視点を、うまく織り交ぜている。

数年前、著者の河合伊六先生と学会で直接お会いした際、この本のことについて話をすることがあった。自分は「分かりやすい良い本なので、保育研修とかで教科書として使っています」と報告した。すると河合先生は開口一番、「あの本、タイトルを失敗しました」と仰った。「『困った子ども』じゃなくて、『困った教師・親』なんだよね」というようなことを言っておられた。さらに言えば、『困った教師・親』でもなく、『困った相互作用』ということだったのだろう。それにしても、河合先生はもう大御所も大御所なのだが、ビックリするほど柔軟かつブレないお方である。自分のような小御所も、こうした「柔軟かつブレない姿勢」を理想としている。

河合先生の意図を推し量って、奥田流に本書のタイトルを書き換えるとすれば、『いわゆる「困った子」と呼ばれる子どもとのかかわり方』で良いのではないだろうか。実際に、家庭や教育現場では、親や教師が主観的に「困った」と感じることがあるのは事実なのだから。

いずれにしても、本書が悩める親・保育士・教師にとって助けとなる部分は大きいと、今なお考えている。行動分析学を知らない人にとっては、きっと「目からウロコ」となるはずだ。

 

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関連記事:
殴る小学生と殴られる大人
文学的表現で不登校をごまかすな
子どもを上手く育てるために
子どもはストレスに強いのだ
教育の常識は非常識
    など多数。

Posted by 奥田健次 学ぶこと, 教育 |

2006.04.19

CT初体験。

昨日も研究室で寝泊まり。朝イチの講義の途中から耳鳴りとめまいと偏頭痛が。。

勤務後、時間外で近くの病院に行く。

窓口「どうされましたか?」
自分「脳が悪いようです」
窓口「では、内科で受け付けます」
自分「何か検査できますか?」
窓口「時間外なので出来るものと出来ないものがあります」
自分「どんなんだったら出来ますかね?」
窓口「CTなら出来ます」
自分「ぜひ!」

CTと聞いて、色めきだった自分。ぜひとも、この機会にCTを。ってなわけで、初体験。脳を輪切りにしてもらいました。ピクルスみたいなもんやね。サラミかも。記念に画像をもらえないかなぁ。パネルに入れて飾りたい。

出血してるのかな〜。丸坊主にして手術かな〜。入院したら仕事キャンセルしないといかんのか。なんて考えていたけれども。

結局、CTスキャンでは脳に異常を発見できず。だとすれば、この症状はなんなのよ?

医師の説明によると、咳が続くと扁桃腺が腫れて、さらに咳き込むと耳周辺に圧がかかるという。それで耳鳴りがしたり偏頭痛が起こると考えられる。まあ、そういうことなので対症療法でも咳を鎮静化させることを目指すことに。でもなあ、2年前もこれ、冬くらいまで続いたからなあ。まず、このアレルギーを治さないといかんなあ。

もうゲッソリ。

健康保険証を持って行かなかったので、全額23,150円也。なんかむかついたのは、返金してもらいたければ10日以内に保険証を持ってこいって。いつからそんなシステムになったのよ。サラ金みたいやん。半年くらい余裕を持たせろよ。こちとら、病院行く暇もないから時間外で受診しとるねんって。

どうでもいいけど、今日も研究室で就寝。医者にもらったホクナリンテープ貼ろうっと。せやけど、なんで5枚しかくれへんの? 30枚くらいまとめてもらっておけばよかった。

ホクナリン、ぷり〜ず!!

 

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Posted by 奥田健次 健康・美容 |

2006.04.17

大学3年生にではなく、30歳代社会人に頭を下げよ。

ずっと前から分かっていたことなのだが。団塊世代教師が一斉に定年することによる問題。

そもそも、少子化が顕著な社会問題になって『教師余り』だった時代に、それでもあえて団塊世代の一斉退職に備えてコンスタントに教員採用をしておくべきだったのだ。

自分らの頃、公立教員になるなんて競争率が15倍とか20倍だったから、みんな無理って諦めていた。教員養成系大学を出て(もちろん教員免許も取得して)、一般企業に就職するしかないムードだった。自分は最初から教員になるつもりはなかったけれども。

自分ら学生の頃は、

友人「団塊世代が退職したら、また誰でも教師になれる時代が来るよな」

自分「せやな。でも、ええんちゃうの。ゆとり世代の教師がゆとり採用されてゆとり教育をやるんやろうな」

などと揶揄(やゆ)したものだが、とうとうそんな日が来たわけだ。

(以下、引用)

団塊世代引退へ大量補充 「先生」争奪戦激化
2006年04月17日00時44分(asahi.com)
http://www.asahi.com/life/update/0417/001.html

 団塊世代の大量退職を目前にして、各地の教育委員会が「先生」の確保に躍起になっている。とりわけ都市部では、現職教員の「引き抜き」から、試験科目の削減まで、なりふり構わぬ争奪戦の様相だ。15日には東京都が大阪に、大阪府が東京に、それぞれ乗り込んで説明会を開いた。

 ●「敵地」で説明会
 「今や教師の平均年齢は45歳を超え、40代以上の先生が7割以上を占めています。ベテランの先生が退職した後の大阪の学校を担うトップランナーとして、みなさんに期待しています」
 15日午後、東京都中野区で開かれた大阪府教委の教員採用試験の説明会。教職員人事課の兵庫将夫参事は、集まった約200人の学生らに秋波を送った。その後の討論会では、採用2年目の若手教師が面接のこなし方などの秘策まで披露した。時をほぼ同じくして東京都教委は、大阪市で「東京都の教師の魅力」を力説していた。
 東京都は03年から大阪で、大阪府は04年から東京での説明会を実施。今年はついに同日開催となった。
 大阪府は東京、名古屋、広島に加えて今年から高松市にも遠征。愛知県も負けじと、東京、大阪での開催に踏み切った。千葉県は東北、北海道の大学まで求人に出向く。都教委では、2年ぶりに仙台市でも説明会を開くほか、大学3年生を対象にした説明会をこの秋、都内や近隣の大学で始める。
 「争奪戦」の背景には、団塊世代の大量退職がある。東京都では08年度をピークに今後10年、毎年2000人以上のベテランが現場から去る。都教委は、「大量退職で競争倍率が低下すると、教員のレベルダウンを招かないか」と心配する。
 小学校では、採用がわずか129人だった96年度は競争率は15.3倍と「狭き門」だった。ところが、大量退職に備えて05年度に1425人を採用した結果、倍率は全国最低の2.5倍に。採用数が多い首都圏や大阪、愛知など大都市部は当然、低くなる。一方、採用数が50人に満たない福井、高知、島根では20倍を超える。
 都の試算では、児童数は10年度まで増え続け、必要な教員数は08年度に小学校だけで1800人。受験者が横ばいだと、競争率は2倍程度が続く。都教委は「2〜3倍では試験に緊張感も出ない。5倍は欲しい」と危機感をあらわにする。

 ●試験楽にし引き抜き
 大学生だけではとても足りず、都教委は、他の自治体などで働く現職教員の「引き抜き」を強化。小学校では今回の試験から論文を免除し、面接試験だけにした。
 年齢の上限も40歳から45歳未満に。教員経験者や社会人に対する特例も広げ、「即戦力」の補充をはかる。50代が3割、30代は2割弱という、いびつな年齢構成を是正する考えだ。
 一方、近隣の反発を買いながらも、04年度に「引き抜き」特別枠を設けた大阪では、「受験生の負担軽減」に踏み切った。小学校の筆記試験の教科を7教科から4教科に減らし、音楽の実技はピアノ演奏をやめ、歌だけにした。
 文部科学省によると、全国の小学校の教員採用試験は、競争率が00年度の12.5倍から下がり続け、05年度は4.5倍。05年度の採用試験では、現職教員や教職経験者に対し、17自治体で一部試験を免除し、33自治体で年齢制限を緩和した。

(引用ここまで)

今の教育委員会というより、当時の教育委員会はじめ教育行政の無策ぶり、問題の先送りぶりのお陰で、こんなザマである。

この期に及んで、という感もあるが。教育委員会が大学生を相手にウェルカムという姿勢もだらしない。力を入れるところを変えてみよ。大学回りよりも企業回りをすべきだ。

自分は、社会人枠の採用を拡大する路線を強化するべきだと考える。今のところ、社会人を特例として採用していこうとする動きはあるようだが、まだまだ不十分だろう。給与面(退職金の問題を含む)など、相当に厚遇するべきだ。

講演などで呼ばれて学校に行くと、まれに一般企業に就職経験のある教師に出会うことがある。やはり30歳代の教員が多い。すぐに「ああ、彼らは教採(教員採用のこと)冬の時代やったんやな」と推察しつつ、話をしてみるとやたら話が噛み合う。でも、彼らは自他共に認める“教育現場の浮いた存在”なのだそうだ。それも十分、想像できる話である。

教育現場で浮いてしまう彼らだが、そんな社会人経験者たる教師はなかなか貴重な存在たりえる。特に、30歳代。実際、現在の教育現場には30歳代が「2割弱」。一方、7割以上を占めているのが40歳代以上の世代。ここに、なりふり構わず22歳大卒を大量採用しようとする相変わらずの無策ぶり。現場は、50歳代と20歳代ばっかりになっちまうぜ(それでまた40年後に同じことが繰り返されるのか)。ぼやき。教育行政って、どうして5年先、10年先、半世紀先のことを考えられんのかねえ。その場しのぎを繰り返すのは、そろそろやめようぜ。

極論してみよう。教育行政は、教員養成系大学卒の学生を簡単に採用しようとするな。たとえば、社会経験歴条件を設けてみる。つまり、「社会経験ゼロ」を「ゼロ免許」とみなす。教育行政も大学側も、学生をどんどん一般企業に送り出すことを支援する。

教員免許制度自体を改革することも一案。大学卒後、社会経験を一定期間積んでからでないと教員免許を取得できないように。大改革すぎて無理だろうか。それならば、やはり待遇で差をつけるしかない。一般企業で5年経験して教員採用された者には、新卒採用教員の同年齢の1.25倍の生涯所得。10年経験者は1.5倍の生涯所得。

数字は適当だが、尻ぬぐいにはこれくらいのアイデアが必要。とにかく、社会経験を積んだ教員は、結構使えますよってこと。

 

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関連記事:
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「ゆとり教育」を継続する亡国、日本。
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Posted by 奥田健次 教育, 経済・政治・国際 |

2006.04.14

親の子殺し、子の親殺し。

こんな時代。今となってはもう珍しい事件ではない。

まずは、実の親による虐待の事件から。

足に画びょう、鉄の棒で殴る…9歳長男虐待で父親逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060408i413.htm

 埼玉県警川口署は8日、同県川口市飯塚、無職田中裕良容疑者(45)を傷害の疑いで逮捕した。
 調べによると、田中容疑者は7日、自宅で小学4年の長男(9)の全身を鉄の棒で殴ったり、両足を画びょうで何回も刺すなどして、右手の指を骨折させるなど2か月のけがを負わせた疑い。長男が自分から児童相談所に行き、発覚したという。
 同署によると、長男は「掃除や洗濯がうまくできないのでたたかれた」などと話している。また、長男は以前にもネグレクト(養育放棄)の相談で児童相談所に行ったことがあるといい、全身に打撲の跡があることなどから、同署は長男が繰り返し虐待を受けていた可能性もあるとみて調べている。
 田中容疑者は妻と長男の3人暮らしだが、田中容疑者は「妻は1か月ほど前に家出した」と供述しているという。
(2006年4月9日0時36分  読売新聞)

自分はこの父親に対する怒りよりも、児童相談所がネグレクトの相談を受けていたにもかかわらず、身体的外傷を受けて問題が悪化するまで放っておいたことに大きな憤りを感じる。

児童相談所がネグレクトしているのだ。ふざけるな! このブログでも過去に同様な問題を指摘してきた(『どうしようもない校長』)。しかし、自分がブログで書けるようなものは、ほんの一握りに過ぎない。現場では「見て見ぬふり」をする給料泥棒が相変わらず沢山いるし、責任者は問題発覚してからは責任回避発言ばかり。だらしない児童相談所には、また殴り込み突入してやろうか。

続いて、子の親殺し

「定職就かず小言を言われ」夫婦死亡火事で逮捕の二男
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060413i402.htm

 千葉県流山市で10日、民家が全焼し、夫婦が遺体で見つかった火災で、県警捜査一課と流山署は12日、夫婦の二男で住所不定、無職吉岡貞夫容疑者(49)を現住建造物等放火と殺人の疑いで逮捕した。
 調べによると、貞夫容疑者は10日午前2時ごろ、同市美田、無職吉岡一郎さん(78)方1階で新聞紙に灯油をかけてライターで火をつけ、木造2階建て住宅約80平方メートルを全焼させ、2階にいた一郎さんと、妻みさ子さん(77)を死なせた疑い。
 調べに対し、貞夫容疑者は「昨年の暮れごろから、定職に就かないことで小言を言われ続け、腹が立っていた。殺すつもりで放火した」と供述しているという。
(2006年4月13日11時48分  読売新聞)

こういう事件は、『両親のだらしなさ』と言わざるをえない。50歳前の無職の息子に、まだ小言がいえる親子関係を継続していることが間違いなのだ。成人してもなお職業人にならない子ども(いわゆる『ニート』)を家においておくような親が多すぎる。さっさと勘当しておけば殺されずに済んだのだ。つまり、小言を言い続けるのがよくない。どうせなら、大事(おおごと)を子どもの小さいうちから言っておけなのだ。

自分は子育ての講演などでもいつも言っている。「ハタチになったら家を出せ」である。そして、それを実行せよ。これが実行できない親なら、子どもに小言を言うな。そんな共依存親子がいま、多すぎるのだ。

 

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関連記事:
市教委の単独プレー(先送り)
どうしようもない校長
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Posted by 奥田健次 教育, 社会 |

2006.04.12

二夜連続なり…

まあ、ひどいもんやね。昨夜の記事に続いて。今まで研究室で1日徹夜ってのはあったけど、2日連続ってのは初めてかもしれんな。

Ashi0
不便やから、スリッパを購入。『枕っち』が簡易ベッドの上から覗いてる。

 
 
 
 
 
 

Ashi1  
タオルケットの先から素足が(昨晩の状態)。昨晩、めちゃ寒かった。せやから自宅に毛布を取りに帰ってなあ。『ナマ足フェチ』にはたまらん1枚ですかね(自分、アホですわ )。

 
 
 
 
 

Ashi2_1  
そんなわけで毛布。これで少しは快適、か? いや、喘息が悪くなる一方ですわ。

 
 
 
 
 
 
 

なんだかな、「過労死記録ブログ」になってきたかもしれんな(苦笑)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.04.11

とにかく今年度は…

超、忙しい。簡易ベッドをポケットマネーで購入。ほぼ毎週、研究室で寝泊まりせなあかん。

「たまに」やったら過去にもちょくちょくあったけど。毎週やからね。ちょっと、いま喘息が出てるしな。

ま、このところ依頼原稿も貯まってるし。仕事ははかどるやろうな。

せやけど、このまま過労死か(笑)。

Bed000 
 折りたたんだ状態。

 
 
 
 
 
 
 

Bed001  
 寝かせた状態。

 
 
 
 
 
 
 

Bed002  
 ハイ、おやすみ。
(撮影&枕ゲット:自分)


 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.04.10

整備士OBが若手に技術伝承することに。

今さらながらではあるが、まさに「技術伝承」の必要性を認めざるを得なくなったのだろう。

日航は、これまで合理化に過ぎたようだ。

日航:整備士OBを再雇用 若手と組み技術伝承
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060409k0000m020103000c.html

 日本航空(JAL)は60歳で定年退職する整備士OBらの再雇用制度を、新経営陣が発足する6月以降、本格的に導入する方針を明らかにした。OBと若手整備士の2人で整備作業に従事させ、ベテランの技術を伝承するとともに整備ミスを防ぐ体制を築く。運航トラブルや、グループ役員が代表取締役3人の退陣を求めた内紛で揺れるJALは早期に安全対策を確立させ、利用者の信頼を取り戻したい考えだ。
 JALでは3月下旬、整備士がMD87型機の点検期限を見過ごした上、問題発覚後も手抜き検査で済ませて再運航していたことが発覚。国土交通省に今月5日提出した再発防止策では、重要な整備については複数人数での作業を徹底させる方針を盛り込んだ。
 整備体制強化のため、JALは07年度に技術系の採用を従来の約15人から四十数人に大幅増加する方針だが、機体などの整備には長年培った技術や経験が欠かせない
 一方、「団塊の世代」の整備士らが大量に退職することや、改正された「高齢者等の雇用の安定等に関する法律」(4月施行)で65歳までの継続雇用制度の導入が義務化されることを念頭に、05年11月に再雇用を促す「JALグループシニアセンター」を設立した。新経営体制の発足を機に、整備士OBを中心にベテランの再活用を積極的に図り、若手に技術や経験を伝えていく考えだ。
 再雇用を希望する55歳以上の整備士やパイロットなどの運航乗務員らにセンターに登録してもらい、定年後も65歳まで整備や運航の現場で再雇用する。ある役員は「一連の運航トラブルに対するベテランの危機感が募っており、再雇用への反応は強い」と期待している。【瀬尾忠義、小倉祥徳】
毎日新聞 2006年4月9日 3時00分

マニュアルさえあれば誰でもできる。だから、整備士も人員削減、欠員補充無し。こうした傲慢な考え方が、整備士の世代の偏りを生みだし、技術伝承の停滞を引き起こしてきた。

一度失われたものを取り戻すのは至難である。ベテラン整備士から若手への伝達がスムーズにいくかどうか。世代間のコミュニケーションがうまくいかなければ、期待通りの結果を得ることは困難だ。

日航のこうした姿をみて、他の企業は学ばなければならない。一度途切れた技術を伝承することは困難である、と

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.04.08

「おかずもお願い」

こんな時代。本当に「どろぼうがっこう」があれば、入学してくるかもしれん。あ、入学金はちょろまかすけどね。

今さっき、土曜日の午前中に入ったニュース。

子ども3人に万引き指示 容疑で父逮捕、母も加担
2006年04月08日10時15分(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0408/TKY200604080085.html

 小学生の子ども3人に万引きをさせたとして、奈良県警中吉野署は7日、同県下市町の無職の男(34)を窃盗の疑いで逮捕した。母親の無職の女(27)=別の窃盗罪で起訴=が「夫婦で子どもに毎日のように万引きを指示していた」と供述したため、犯行が発覚。父親は「親を思って、子どもが勝手にやっただけ」と否認している。
 調べによると、父親は2月28日夕、自宅で長女(10)と次女(9)、長男(8)に「酒と肴(さかな)を万引きしてこい」と命じ、同県大淀町内のスーパーで焼酎やチーズなど3点(1278円相当)を盗ませた疑い。3人は万引きをスーパーの保安員に見つけられた。
 母親は「おかずもお願いと頼み、リュックサックを渡した」と認めているといい、同署は窃盗容疑で追送検する方針。
 夫婦には子どもが6人いる。母親は「とにかく金がなかった。子どもなら罪に問われないと思った」と供述しているという。


戦後の混乱期
のような話だ。つまり、やはり今は戦後の混乱期と同じ社会情勢なのである。

被害者の子ども(被害者とする)は、いずれこの親の元に戻るのだろう。こうした家族の再出発をどのように援助するのか

今や、子どもの万引きが発覚して保護者が呼び出されたとて「ああ、代金を払えばいいんでしょ」という保護者がたくさんいるのだ。「見つからなければよし、見つかってしまえば代金を払うしかしょうがねえ」という感覚。

窃盗罪のしかるべき刑を受けてしまえば、後は無罪放免。ではないだろう。『罪』や『恥』の意識をどのように育てるか。これが課題である。

だが、今の時代を戦時中と考えれば、こんなことはありえて当然だ。左翼的な考え方とは異なるが、格差社会が拡大すればこれらの事件は日常茶飯事となるだろう。

ちょっと短編小説でも書こうかね。「おかずもお願い」ってタイトルで。自分は、この一言がもっともこの事件を象徴しているキャッチコピーにしか聞こえない。

 

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関連記事:息子に『ひったくり』を教える母

Posted by 奥田健次 社会 |

2006.04.03

小学校に理科助手、さらに必要なこと。

本来ならば、外国語授業よりもこっちが先だろう。小学校に理科助手を配置すること。

先生も実験苦手?小学校に理科助手…来年度まず2千校
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060402it03.htm

 文部科学省は、理科の授業で実験や教材作りを手伝う指導助手を、2007年度から全国の小学校に配置することを決めた。
 地域の大学院生や退職した技術者・研究者が教員を支援し、理科教育をてこ入れする。初年度は、全国の小学校の約1割にあたる約2000校でスタートする。
 現在、外国語授業には外国人指導助手がいる。文科省は、同様の制度が小学校3〜6年の理科でも必要と判断、07年度予算の概算要求に50億円を盛り込んで推進することを決めた
 自治体などの契約職員として科学や技術の専門家を募り、公立小学校を中心に1校あたり2〜3人ずつ配置。重さ、圧力、物質の状態などを探る物理実験や野外の生き物観察を行う授業などで教員と組み、子どもたちに科学の楽しさやものづくりの技術を伝える。また、教員に先端科学を教える
 日本の子どもは理科への興味が低下しており、小学4年生を対象にした国際教育到達度評価学会(IEA)の03年調査では、「理科の勉強が楽しいと強く思う」と答えたのは45%。国際平均の55%を下回る。「理科の勉強に対する自信」は25か国・地域のうち、下から3番目。25か国・地域の平均点を500点とみなす到達度テストで、日本の平均点は前回調査の1995年から10点も下がった。
 理科離れの一因とされるのが、教員自身の理科嫌いだ。専科教員のいない小学校は特に深刻で、独立行政法人科学技術振興機構が小学校教員2470人を対象に実施した2005年調査では、「理科が苦手」という回答が62%にのぼり、効果的な授業にするための方策として35%が「助手の導入」を希望していた。
 産業競争力を担う科学技術系人材の育成は、わが国の第3期科学技術基本計画(06〜10年度)の柱に位置づけられており、今回の措置は、その中で初等教育の充実を図ったもの。
(2006年4月2日14時19分  読売新聞)

教師が面白い授業をやってくれれば子どもは食い付く。子どもの特定科目に対する好き嫌い、得意苦手は教師の教え方に依存するところが大きい。『世界一受けたい授業』なんかでは、子どもらは爛々と目を輝かせて聞いている。

『ピタゴラスイッチ』も、子どもだけでなく大人にもウケている。「こんな授業を小学校の頃に受けていたらなあ」という声も聞く。

科学技術力を養うことは、その国の将来にとって大切なことだ。だが、科学技術だけが高まったらそれで国の将来は安泰かというと、そうではない。カネ次第で、それを簡単に売ってしまうこともできるからである。

もう1つ育てなければならないものがある。それは、ものつくり職人が持っていた『職人としての矜持(きょうじ)』である。ある大型トラック販売業者の方が高度経済成長の頃のエピソードを教えてくれたのだが、客によっては「売らない」ということがあったのだ。それは、傲慢で気にくわない客には売らないという意味もあったようだが、「うちのトラックを、そんな使い方でしか使ってもらえないんなら、他社のトラックでも十分でしょ、うちの(高性能な)トラックはもっと過酷な環境で使用してもらいたい」というメーカーの誇りもあったという。

1台1,000万円も2,000万円もする商売なのに、売らないケースがあったそうだ。バブル崩壊後しか知らない世代には、信じがたい話かもしれない。今では、メーカー側が営業を繰り返して値引きして買って頂いている時代なのだから。

当時のことをメーカーの傲慢と非難するのは視野の狭い人間のやることだ。当時は仕事に打ち込む大きな情熱と努力があったのであり、その価値が認めらた時代であった。昨今は、これが希薄になってしまっている。

科学技術力を高めることに比べて、こうした『職人らしさ』を育てるほうがはるかに困難なことだ。『商人らしさ』が求められる世の中というのは悲しいものである。

 

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関連記事:
商人根性よりも職人魂を
    など。

Posted by 奥田健次 教育 |

2006.04.01

義務教育で英語を必修する大愚(その後)

先日の記事『義務教育で英語を必修する大愚』は、少しばかり反響があった。

その後、『Let's Blow! 毒吐き@てっく』氏、『帝國愁報』の諸行無常氏のブログにてこの記事の紹介があった。てっく氏の記事は、情報ソースの豊富さといい情報選択の適切さといい、いつもながら卓越している。また、諸行無常氏の記事は問題の核心を鋭くついており、危機感の高さに共感するところ大である。

以降は余談になるが、まったく心外なこともあった。詳しくは『サヨクにまともに付き合うつもりはないが』に書いた。先ほど出先から帰ってくるまでに、身内からも身内でない読者からもDMをたくさんいただいた。

あまりにも、かのブログにて一方的な悪罵を公開されているからだろう。自分は『サヨクにまともに付き合うつもりはないが』を書いて以降、依頼原稿の締切や出張など多忙で、もう相手にするつもりもなく気にもしていなかった。だが、たくさんのDMに対する応答として、もう一度だけ触れておくことにする。

その前に、自分はかのブログからの質問に対して応答する義務も責任もないし、同じ土俵に立ついわれもない。「ハテナ」というブログのシステム(ブクマ?)のことは全然理解しないが、当ブログをブックマークしているようなので、すぐ目に止まるのだろうから、TBの返送ももうしない。相手にも、当ブログに対するリプライの義務も責任も無い、そういう関係性であるということをまずは押さえておきたい。

ほとんどのDMの内容は、かのブログ著者のことを相当に厳しく非難するものであった。その中でも、まだ穏やかな部類のDMで、ご本人が匿名でなら取り上げてもらっても構わないと申し出た方のものを紹介させていただく。

>奥田先生
>
>はじめまして。一連の最近のブログのやりとりを見ていて、
>目に余るものがありました。先生のブログにはコメント機能が
>無いので、DMさせてもらいました。ちなみに、私も「第三者」
>です。でも「第三者」っていう定義からしてウサギちゃんのブ
>ログは曖昧だし、同じ「はてなブログ」で閲覧しあう環境にあ
>るなら第三者とも言い切れないし、逆にやりとりのある人間で
>も第三者とみなすこともできます。匿名同士で何やってんだ、
>って。卑怯だ、卑劣だとか幼稚なことを言っていますが、2ちゃ
>んねらーのような悪罵だらけのブチギレ君が実名の先生を卑怯
>と罵るのは片腹痛いですよ。自分に都合が良ければ「第三者」
>とかって言って、鬼の首でも取ったかのような物言いにも幼稚
>さが現れていますね。「言い訳」とか言ってるけど、自分で勝
>手に思い込んで、先生のほうを言い訳と決めつけることこそ卑
>劣じゃないですか。先生は最初っからエンターテイメントって
>言っておられたわけで、今になってそっち路線だって切り替え
>たわけじゃないんだし。まあ、相手にされること無いですよ。
>私はアメリカに留学していましたが、あの文脈だったらネイティ
>ブスピーカーだって思うのは当然です。先生がアメリカ先住民
>のことを言うんでしたら、そのまんまアメリカンインディアンっ
>てハッキリ言われるはずですよね。でも、あの文脈でアメリカ
>先住民の話が出てくること自体がありえません。差別、差別っ
>て言う人って、勝手にそんなイメージを抱いちゃうんですから、
>これって逆差別ですよね。ウサギちゃんこそ無意識的に差別し
>ているんであって。どうせ本人は認めないでしょうけどね。
>それにしても、すごい力の入れようで先生を罵倒しているのは
>何なのでしょうか。わざわざ「はてな用語集」にリンク貼って
>まで追いかけてきて。一番、卑怯だったのは、今頃になって
>「私は中学のときにいじめられていたんだー」ってね。自爆で
>すよね。なあんだ、ただのいじめられっ子の逆ギレかよ、逆恨
>みかよって思いました。恨む相手が違うでしょって。後出しで
>弱者の立場を表明して、相手を黙らせるやり方が卑怯っていう
>もんだ。それって、元いじめられっ子による「いじめ」でしょ。
>私はウサギちゃんにそう言ってやりたい。特定アジアの一部の
>方々そっくりだよ。「私たちは被害者だー」って。
>
>先生、これからエンタメ路線であろうとお下品(失礼!;笑)
>路線であろうと、第三者として応援しています。
>

これでもまだ穏やかなほうなのだが、DM全般がおよそこういった主旨であった。だがもう、自分は素性も知らない相手に対しては、違法行為さえなければどうこういう気持ちはない。上のメールを下さった方も指摘するように、相手が「中学でいじめに遭っていた」と後になってから告白したからだ。とにかく、その一言で議論が終わってしまう。自分としては、正直「お気の毒に」という気持ち(嫌味ではない)しか持てなくなった。そんなことを言うと「余計なお世話だ」などと言われそうだが。

なお、何人かの方からは「コメント機能を設けてほしい」という要望もいただいた。当ブログにコメント機能を付けていないのは、もらったコメントに対してリプライしなければという義務感に縛られるのが嫌で、そんな時間も無いからである。逆に、今回のようにDMへの対応のほうが時間が取られたりすることもあるが。

一方通行なブログという批判があるならば、それを甘受しようと思う。まあ、今のところトラックバックがあるさ。なんたって、自分の目標とさせていただいている(笑)、眞邊かをり女王様のブログもトラックバックだけだしな。

 

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Posted by 奥田健次 社会 |