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2006.03.02

高校生意識調査にみる戦後教育の誤り

一言でいえば『家族』の在り方から崩壊しているからだ。

戦後教育が、あまりにも『個人の権利』に固執してきたせいで、家族の中にさえ個人の権利の主張と尊重が当たり前のようになってしまった。

日本は「できる生徒」より「人気者」…高校生意識調査
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060301it14.htm?from=top

 日米中韓の4か国の中で、日本の高校生は学校の成績や進学への関心度が最も低いという実態が1日、文部科学省所管の教育研究機関による意識調査で明らかになった。
 米中韓では「勉強ができる生徒」を志向する傾向が強いのに対し、日本は「クラスの人気者」になりたいという生徒が多く、日本の高校生の“勉強離れ”が際立つ結果となっている。
 調査は青少年の意識研究などを行う財団法人「日本青少年研究所」と「一ツ橋文芸教育振興会」が昨年秋、日米中韓の高校1〜3年生計約7200人を対象に実施した。
 それによると、「現在、大事にしていること」(複数回答)として、「成績が良くなること」を挙げたのは、米国74・3%、中国75・8%、韓国73・8%に対し、日本は最下位の33・2%。「希望の大学に入ること」も、米国53・8%、中国76・4%、韓国78・0%に対し、日本はわずか29・3%だった。
 「いい大学に入れるよう頑張りたいか」という問いに、「全くそう思う」と回答した生徒は、中国64・1%、韓国61・2%、米国30・2%で、日本は最下位の25・8%。また、「どんなタイプの生徒になりたいか」を尋ねたところ、米中韓は「勉強がよくできる生徒」が67・4〜83・3%を占めたが、日本は「クラスのみんなに好かれる生徒」が48・4%でトップだった。
 逆に日本の高校生が他の3か国に比べ、「非常に関心がある」と回答した割合が高かった項目は、漫画やドラマなどの「大衆文化」(62・1%)、「携帯電話や携帯メール」(50・3%)、ファッションやショッピングなどの「流行」(40・2%)など。米中韓でいずれも50%前後だった「家族」は、日本では32・4%にとどまった。
 調査を担当した日本青少年研究所の千石保所長は「未来志向の米中韓に対し、日本の高校生は現在志向が顕著で、『勉強しても、良い将来が待っているとは限らない』とさめた意識を持っている」と指摘している。
(2006年3月1日23時40分  読売新聞)

日本の高校生の興味の大半が、大衆文化と携帯電話と流行。そして、米中韓では50%が自分の家族のことに興味があるのに対し、日本の高校生はたった32%しか自分の家族のことに興味をもたない

家を大切にすること。地域社会を大切にすること。故郷(クニ)を大切にすること。国(国家)を大切にすること。国の歴史を大切にすること。このように考えると、家族のことに関心のない高校生が自国のことを大切にできるわけがない。だから、この32%という数字は愛国心(『ナショナリズム』というより『パトリオティズム』)を反映しているのではないかと、自分は考える。

確かに、米中韓に比べて日本人は自国の歴史や領土問題について無関心すぎる。韓国の若者が竹島(韓国では独島と呼ぶ)のことに強い関心を持っているのに、日本の若者のほとんどが無関心。歴史問題についても、戦後教育を受けた人間のほとんどがアメリカGHQ洗脳から抜け出せず、「日本軍が悪かった」と決め込んでいる。

もう1点。「現在、大事にしていること」という問いに対し、米中韓の高校生の75%が「成績が良くなること」と答えている。一方、「成績が良くなること」と答えた日本の高校生は、ぶっちぎり最下位の33%。とんでもない差である。こうした結果は、小泉首相が作ってしまった格差社会のために、ほとんどの子どもが最初から「あきらめムード」だからだと自分は考えている。これまでは、中流社会で頑張って勉強すれば国立大学に行くことができた。だが、下流化した社会(年収250万時代)では、勉強を頑張ったとしても学費が高騰した国立大学法人に進学できない。そもそも、勉強を頑張ろうと思っても、子どもを進学塾に行かせることもできない。

このような社会では、日本の将来は到底、国際競争で敗退し続けることになるだろう。逆に、4か国のうち日本の高校生がトップだったのが「クラスのみんなに好かれる生徒」になること。

この調査結果から見えてくるものについて、少し考えてみてほしい。守るべき家族や国家も明確にできず、国際競争力も無く、みんなに好かれたいのが現代日本人の姿ということになる。こんな人間が多数を占める日本は、滅亡していくのは自明だ。こんな日本人は、平気で家族を売り、地域社会を売り、国家を売ってしまうだろう。「自分が一番大事で、自分さえよければ」なのだから。

終戦時、占領国アメリカが日本人の精神性を解体するための洗脳教育と文化破壊を行った。そして、日教組による反日・自虐史教育による洗脳。行き過ぎた個人主義。これら左翼による国家解体実験は恐ろしくも見事に成功したといえる。被験体たるモルモット国家・日本は、実験箱の中のモルモットであり続けることに快感を覚えてしまったようだ。

自分には、これを立て直すための方策がある。これまで、当ブログで冗談めかして言ってきたこと。それ以外にも、たくさんの効果的な問題解決方法を具体的に提案することができる。だが、戦後教育を受けたままの覚悟のない保身人間には、とても採用することなどできないだろう。金儲けだけのネオリベ(新自由主義)社会を構築し続ける保守の皮を被った左翼の小泉・竹中ラインでは到底不可能。新自由主義は左翼思想なのだ。早く目を覚ませ。

日本は滅びるぞ、本当に。

 

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Posted by 奥田健次 教育, 社会, 経済・政治・国際 |