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2006.03.19

小5男児自殺。学校関係者は責任回避し続けるのか?

第一報を聞いたとき、どうも釈然としなかった。

担任注意の直後、小5男児が自殺・北九州市
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060318AT3K1800918032006.html
(2006年3月18日:NIKKEI NET)

 北九州市若松区内の市立小学校5年の男児(11)が同区内の自宅で自殺していたことが18日までに、分かった。男児は直前に学校で担任の教諭から注意を受け、教室を飛び出していたという。福岡県警では関係者らから事情を聴いた。
 県警などによると、男児は16日夕、若松区内の自宅で首をつっているのが見つかった。家族からの通報で救急隊が駆けつけ病院に運んだが、死亡が確認された。
 同市教育委員会によると、同日午後、校内で同じクラスの女児が「(男児に)泣かされた」と訴え、担任教諭が男児に「謝ったんですか」などと問いただし、襟をつかんだ。男児は後ろに倒れそうになり、近くのペットボトルを教諭に投げつけ教室を出たという。
 市教委は「校長は体罰はなかったと話している。教諭が男児を注意したことと自殺の関係は分からない」としている。 (14:01)

あちこち記事を探してみたが、上記以外、最初は見つからなかった。

夜、たまたまニュースで学校長がインタビューに答えているのを見た。「児童の胸ぐらを掴んで叱ったようだが、指導の行き過ぎは無かったのか?」という旨の記者の質問に対して、校長は「叩いたり人前で怒鳴ったりなど、行き過ぎはなかったと思っている」などと答えていたように思う。

だが、どうにも嘘くさい。もう少し年齢が上ならば突発的な自殺もありえるだろうが、小学校5年生である。突発的なものであるとは思えない。何かあったのではないか? 学校側はこの児童に対する指導で、何らかの問題を抱えていたのではないか?

そう考えて、さらにいろいろ探していると、新情報が更新された。

北九州小5自殺:担任の女性教諭と関係悪化 母親とも相談
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060319k0000m040111000c.html
(毎日新聞 2006年3月18日 23時53分)

 北九州市若松区の市立小学校5年生の男児(11)が自殺した問題で、昨年2学期ごろから担任の女性教諭(50)と男児の関係が悪化していたことが分かった。心配した母親が担任に相談して対策を話し合っていたが、学校側はこの事実を把握していなかった。
 学校側によると、男児は秋ごろから担任の注意を聞かなくなり、理科教室への移動を拒んだり、注意すると大声で逆らったりするようになった。男児は「先生は自分の気持ちを分かってくれない」と不満を漏らしていたという。
 校長は「先生たちには『何かあったら一人で悩まないで』と伝えていたが、相談はなかった。男児とうまくコミュニケーションを取れていたかどうか、教諭から改めて事情を聴きたい」と語った。
 男児の通夜は17日夜に若松区内で営まれ、同級生や保護者ら多くの弔問客が訪れた。【戸嶋誠司】

やはり、そうだろう。このような確執があったのだ。

この記事によると、学校長が「先生たちには『何かあったら一人で悩まないで』と伝えていたが、相談はなかった。男児とうまくコミュニケーションを取れていたかどうか、教諭から改めて事情を聴きたい」などと言っているが、これこそ責任逃れの発言である。

学校長こそ『担任や保護者とうまくコミュニケーションを取れていたのか』問われるべきなのだ

確かに、教師は往々にして単独プレーに走りがちである。もしかしたら、今回の事件も担任の単独プレーによる結果なのかもしれない。だが、学校で暴れる子どもの姿を同僚の教師が気付いていないはずはないし、自殺した児童も教師への不満を漏らしていたことから、担任との確執が他の学校関係者の耳に入っていた可能性は高い

今回、遺書はなかったようだ。学校関係者は、遺書がなかったのをこれ幸いにとシラを切り続けるのだろうか。この小学校の教師や心理士の中で心ある人がいるならば、ぜひ担任と児童との間の確執や学校全体の指導体制について正直に話をしてほしい

 

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Posted by 奥田健次 教育 |