« ニートよ、離島で体験せよ。 | トップページ | 禁煙治療に保険適用 »

2006.02.15

ミサイルのようなロッカー

ブログやってると、いろんな仲間から「記事にして下さい」という要望も寄せられる。

今回はアスペルガー症候群と診断されたロッカーを紹介しよう。

ヴァインズのクレイグ、自閉症の一種と診断
http://www.barks.jp/news/?id=1000003844
2004-11-22 バークス

度重なるトラブルでバンド活動を事実上、休止しているザ・ヴァインズだが、マネージャーはバンド解散の噂を否定している。ヴァインズはこの夏、メンバー間の争いが絶えず、予定していた全米ツアーをキャンセル。また新たに、フロントマンのクレイグ・ニコルズがアスペルガー症候群を患っていることも明らかになった。

これは、11月19日にオーストラリアで開かれた公判で明かされたもの。ニコルズは、カメラマンへ暴行をはたらいた容疑で起訴されていた。この裁判の中で、彼が最近、自閉症の一種であるアスペルガー症候群だと診断されていたことが明らかになった。

バンドのマネージメントは、ニコルズの病状について公式サイトthevines.comにこう声明を発表している。「この半年は、バンドやその周りのv

しかしながら、ニコルズは彼の愛する音楽活動に戻ることを望んでおり、バンドの解散はあり得ないと説明している。「バンドは解散していません。クレイグは、ザ・ヴァインズとして曲を書いたりレコーディングするという作業に戻るのを楽しみにしています。それが彼の愛することであり、生きる証なのです」

アスペルガー症候群は、心の病気ではなく、脳の特性が原因で起きる発達障害の1つであると言われている。一見、ごく普通に見えるため、理解されにくく、その言動から単なる我がままや怠け者と誤解を招くことが多々あるという。

5月にシドニーで行なわれたコンサートの途中でカメラマンを蹴り、そのカメラの壊した容疑で起訴されていたニコルズだが、この日の公判で無罪を言い渡されている。

Ako Suzuki, London

ちなみに、アスペルガー症候群をもつ人は300人に1人、あるいは研究者によってはもう少し多いとされている。満員電車1両に1人いるようなもので、誰もが出会ったことのある人達である。知的な遅れはなく、逆に突出した能力を持っていることが多いため、施設に隔離されることなく地域社会で通常の生活を営んでいる。ただ、社会性やコミュニケーションに困難性を持っているのが特徴だ。

The_Vines さて、このニコルズ君。ライブ中に本気で喧嘩してしまったり、ライブ自体をキャンセルしてしまったり。来日したときのライブでもメンバーと噛み合わず、途中でメンバーや客にブチ切れてしまったり。聞くところによると、コーラとマクドナルドが大好きで、コーラを好きなだけ飲みたいからマクドナルドでアルバイトしたこともあるそうだ。

とうとう、カメラマンへの暴行で起訴されてしまったわけだ。その後、アスペルガー症候群と診断されるというパターンであった。

アスペルガー症候群と診断されるのが早ければ早いほど、本人にとっても周囲にとっても理解が進みやすい。また、早期の援助も可能である。最近では、この症候群についての理解が進んだため、早期診断がなされるようになってきた。

教育現場でも特別支援教育が推進されつつあり、アスペルガー症候群の子どもにも一人ひとりの特性に応じた教育支援が保障されつつある。

自分のところにも、アスペルガー症候群の診断を受けた子ども達が、たくさん相談にやってくる。初診時、年少の子どもで4、5歳、大きい子どもでは中学生や高校生である。今のところ、小学校入学後に診断される子どもがほとんどだ。欲をいえば4、5歳で診断を受けて相談に来てもらえると、予後の見通しの良い支援を提供しやすい。小学校高学年以降になって初診でこられても、月1回や週1回程度の支援では心許ない。

彼(彼女)らの社会性やコミュニケーションの困難を克服するためには、本人だけでなく周囲の対応の仕方も重要になってくるのだ。

このロックバンド【The Vines】。最初からアスペルガー症候群だってことが分かっていたなら、逮捕されることはなかっただろう。どういう意味か? 自分なら、最初から壊しても良いカメラをプロレスラー(サクラ)に持たせておき、納得いくまで壊させる。それを計画的に演出として行ってしまえば問題はなかったのだ。アーティストには色んな演出が付きものだろう。破壊大好きアスペっ子には、破壊の演出を用意しておいてあげましょう。演出以外の破壊をしてしまった場合には、しっかり相応の償いをさせれば良いのだ。

ASROC_SUM  
アスペルガーのロッカー。略すと、アスロック。イージス艦に搭載されているミサイルの名前と同じである。

アスペルガー症候群について、10歳の少年が自分で書いた本をご覧いただきたい。関心の無かった人にとって、アスペルガー症候群の子どもの特徴や能力の高さ、そして早期診断と早期支援の重要性を理解して頂くには良書だろう。

 

にほんブログ村 政治ブログへ ←ポチっと一押しに感謝。

 

 

 

Posted by 奥田健次 特別支援教育, 音楽 |