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2006.02.28

モーツァルト・イヤー

モーツァルト生誕250周年。各地でモツ・フィーバーのようだ。

先日、仕事の合間にオペラ『魔笛』を鑑賞してきた。

『魔笛』を観るのは20年近くぶり。

当時の自分にはストーリーは十分理解できなかったが、ただ音楽の美しさやパパゲーノのコミカルな演技に魅了されたことだけは間違いない。その20年前、自分の身内がタクトを振っていた。今回はまた自分の身内だが、主役として舞台の上に立っていた。

ただのライブでも緊張するが、身内が出ているとそれはさらに倍増してしまう。途中、過呼吸になりかけて危なかった。それにしても、ひいき目なしに素晴らしいステージだった。キャストの歌も、オケの演奏も、若々しさと力強さが気持ちよくブレンドされていた。舞台演出もシンプルではあったが、逆にそのシンプルさの中での細やかな表現に説得力があった。ホリゾントなど照明の使い方も見事だった。

うちの家族は一家揃ってモーツァルトマニア。映画『アマデウス』も何度も観た。

それこそ、10年くらい前だったか。実家で兄弟がそろった時。尊敬する兄がピアノ伴奏、妹がソプラノ、母がアルト、弟がテノール、自分がバスで、いきなりレクイエム『リコルダーレ』の四重唱を合わせたことがある。

今年の自分の目標。どこかモツレクをやる合唱団に潜り込むこと(笑)。忙しいので、ゲネプロからの参加でもよければ声をかけて下さい。ラテン語の歌詞、ほとんど暗譜しておりますので。「なめるな!」とか言わないで。音楽を楽しみたいだけなのです。ぜひに!

 

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Posted by 奥田健次 音楽 |

携帯電話中毒患者の事例

携帯電話中毒患者も、ここまできたら治療を受けるべきなのだ。

「携帯命」の不届き乗客、JAL機の出発1時間遅らす
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060225i403.htm

 鹿児島空港で24日、羽田行きの日本航空1864便(エアバス300—600型機、乗客・乗員274人)に乗った30歳代の男性が携帯電話を使い続けたため、客室乗務員が何度も注意したところ、トラブルとなり、出発が約1時間遅れた。
 同社によると、男性客は、同機が滑走路へ向けて動き出した後も、女性乗務員の注意を聞かず、座席で携帯電話の電子メールを打ち続けた。繰り返しの注意で、やっと携帯電話の電源は切ったが、給湯室まで乗務員を追ってきて胸ぐらをつかみ、「もう出てくるな。顔も見たくない」と言ってつばを吐きかけたという。
 このため、機長判断で同機はいったん搭乗口に引き返した。
 乗務員が男性客を機内から連れ出し、再度注意したところ、男性客が「もうしない」と約束したため、男性客を再び搭乗させ、約1時間遅れの午前11時41分に出発した。
(2006年2月25日11時19分  読売新聞)

だらしのない対応だ。「もうしない」と約束したら、それでおしまいか? 幼稚園の年少さんか? 「もうしちゃだめよ」で終わり? 情けない。

改正航空法(平成16年1月15日施行)によると、

(3)航空機に乗り組んでその職務を行う者の職務の執行を妨げる行為であって、当該航空機の安全の保持、当該航空機内にあるその者以外の者若しくは財産の保護又は当該航空機内の秩序若しくは規律の維持に支障を及ぼすおそれのあるもの
(4)航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれがある携帯電話その他の電子機器であって国土交通大臣が告示で定めるものを正当な理由なく作動させる行為

明らかに上記の禁止命令の対象となる行為を満たしているではないか。さっさと航空機から降ろして罰金50万円を科すべきだったのだ。

「もうしない」って何それ? この携帯電話中毒患者。「もうしわけない」と言ったわけではないのだろう? 機長も客室乗務員もまったく頼りない。しっかりしろ、なのだ。

お子様化する日本。

 

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関連記事:子どもに携帯電話を持たせないマドンナは賢母
関連記事:泥酔客を航空機に乗せるなかれ
関連記事:携帯電話が、子どもの安全を守るか!?
関連記事:公共心 崩壊している おやじなり
関連記事:拝金主義の国、ニッポン。
関連記事:携帯電話を規制する
     など。

Posted by 奥田健次 社会 |

2006.02.24

沖縄に基地以外の産業を

沖縄のことが心配だ。自分には、沖縄こそ日本の懐かしい昔を思い出させてくれる土地だと感じている。

気になる記事を2つ。

まずは、少し古い記事だが。

KPG、ホテルグランメール買収
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060217-00000005-ryu-oki
2月17日(金)9時45分(Yahoo!ニュース)

 沖縄市のホテルグランメールが、米証券大手リーマンブラザース系のマーリン・インターナショナル(東京都)から、レジャー施設運営のカトープレジャーグループ(KPG、東京都、加藤友康社長)に買収されたことが16日までに分かった。買収価格は明らかにしていない。グランメールの社員約50人はKPGに引き継がれ、営業も続ける。
 ホテルは4月までにレストランなどを改装。阪急電鉄系の阪急ホテルマネジメント(大阪府)の運営する阪急第一ホテルグループの加盟ホテルとして、名称を「東京第一ホテルオキナワ グランメール リゾート」に変えて営業する。阪急第一ホテルの沖縄進出は初めて。阪急グループの集客力と、キッチン付き客室を活用した長期滞在客の誘致で国内からの集客を図り、初年度売り上げ10億円を目指す。
 KPGは東京第一ホテル福岡の運営のほか大阪府岸和田市や京都府園部町の自治体所有の温泉施設などの運営受託や外食チェーン経営をしている。2004年度のグループ売上高は約50億円。
 グランメールは14階建て、延べ床面積約2万4000平方メートルで、客室302室。仙台市の不動産業者が約103億円で発注し、1992年に完成したがバブル崩壊の影響で建設費が支払えず開業を断念。受注した清水建設が12年間所有し、04年にマーリンが買収、キャピタルリアリティーが運営していた。米軍人向けの営業を主体に宿泊客の半数以上が外国人だった。
(琉球新報) - 2月17日9時45分更新

このホテル・グランメール。自分は前回も利用したのだが、とにかく不便。ホテル周りには何も無いので、レンタカーでもなければコンビニにも行けない。タクシーも常駐していない。しかも、日曜日の朝、ホテル内のレストランで食事してから仕事に行こうと思ったら、レストランが閉まっている。「何で?」と思って調べたら、なんと日曜日はレストランが休業しているとのこと。食事も出来なかった。二度と利用したくない。

部屋が大きい割に料金はリーズナブルなため、確かにほとんどが外国人旅行者といった感じだった。地の利が悪く、利用客が少ないのだろう。人気ホテルが満杯の時に仕方なく使用するホテルであった。実際、いつでも空いているから予約が取りやすい。

これまで、リーマンブラザース系の企業がオーナーだったのか。リーマンといえば、ライブドアがフジサンケイグループ乗っ取りの時に関係したアメリカ大手金融会社。なぜ今、手放したかはその道の専門家の分析に任せよう。

いずれにしても、このホテルを再建するためにはホテル周辺に大型ショッピングセンターやライブハウスなどの人気スポットでも作らないと厳しいだろう。

もう一つ。こちらは新しい記事。

沖縄公共工事談合疑惑、150社に排除命令へ 公取委
http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY200602220504.html
2006年02月23日06時19分

 沖縄県発注工事の入札で違法な受注調整を繰り返したとして、公正取引委員会は22日、地元の土木建築業者約150社に対し、独占禁止法に基づき、談合をやめるよう排除措置を取ることを通知した。
 1月に施行された改正独禁法を使った初めての行政処分となり、今後、業者側に意見陳述の機会を与えたうえで、排除措置と課徴金納付を同時に命令する。課徴金額は30億円程度になる見通し。
 公取委は昨年6月、県が施工能力で格付けし、大規模な工事が受注できる「特A」クラスの業者が組織的に談合した疑いがあるとみて、業界大手の金秀建設(那覇市)などを独禁法違反の疑いで立ち入り検査。公共工事が減少するなか、自由競争によって落札する金額が下がらないように業者間の調整で受注会社や金額を決めていたという。

憶測と言われてもよい。だが、これは沖縄を狙い打ちしたような話に聞こえる。現在の日本政府──アメリカの傀儡(かいらい)政府といってもよいだろう──にとっては、沖縄が産業的に自立されると困るのだ。だから、地元企業の体力を無くそうとしているように思える。

まずもって言えることは、沖縄における米軍基地依存は悲劇的であるということだ。

内地ではあまり知られていないかもしれないが、沖縄には米軍基地に就職することを目指す専門学校がある。コース名もそのまま「米軍基地就職コース」。そして、それは大変にぎわっているようだ。基地への就職は、かなり待遇が良いためである。

だが、日本人としては気持ちの悪い話である。米軍基地での使用人になるために、同胞の若者たちが“This is a pen.”“It's for you!!”などと勉強していると考えると痛ましくさえ思う。

すでに沖縄では、

日本人が外国人に雇われる(支配される)時代がやってくるのだ。(『子や孫の世代まで』より)

という社会構造が出来上がりつつある。

アメリカ文化がすでに沖縄では定着しているので、ある程度までは基地産業を許容してもよいだろう。だが、基地産業以外の仕事も増やしていかねばなるまい。少なくとも、地元企業を閉め出すようなことをしてはいけない。沖縄県知事が政府方針を拒否したら「地域振興策」を凍結するという「いじめ」を繰り返したり、カネで沖縄県民の魂を買うようなことをしたりしてはならない。

地域共同体を守る意味での共存共栄型の「談合」は、本来ならば許容されるべきものだろう。

沖縄のタクシーの運転手さんが教えてくれた。

「新しい基地も建物も、内地の建設会社ばっかりですよ」

なんとも不条理な話である。

地元企業の生きる力を根こそぎ潰す小泉政権の方向性は間違っている

 

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関連記事:子や孫の世代まで

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際いじめ・ハラスメント |

2006.02.23

武士道とは静かなるもの

こんな奴が武士道を語るとは。日本も完全に墜ちたものだ。

Let's Blow! 毒吐き@てっくというブログで、杉村某のブログ記事(『久々にバカ発見』)が紹介されていた。自分は杉村某のブログなんぞ興味のカケラも無いのだが、リンクを辿って初めて読んでみた。が、やっぱり呆れた。

武部幹事長に命令されたことを国会欠席までして忠実に行い、ねぎらいの言葉ひとつで感激している。この感激の体験について、杉村某は、武士道を引き合いに出したり、世界に誇る文化などと言ってみたり。

以下、一部を引用。

とにかくね、時代劇でも何でもいいですが、やはりこれまでの日本を支えてきたものは、そしてこれからもこの日本を支えて行くものは何か、それはヒラリーマン根性以外に何ものでもないと、僕は思いますね。死ぬ気で上司を守る部下、部下に死んでもいいと思わせる上司、これはね、武士道から継承しているのかどうか、そういう難しいことはわかりませんがね、少なくても、世界に誇る日本のサラリーマン文化なわけですよね。(2006年02月18日 07:03記事より

以上、引用終わり。

これが一個人なら何も言わない。だが、この男は国会議員だ。ブームに乗っかった比例代表選出とはいえ、国民の代表にしてしまったのだ。テレビメディアも、話題性と視聴率しか頭の中に無いために、これをシンデレラボーイのごとく連日追いかけていた。

イエスマン武部のイエスマン。そんなもの、武士道なわけがないだろう。

「あいつを殺してこい」と言われれば、躊躇なく殺しに行く。「江戸を焼き払え」と言われれば、躊躇なく火を付けて回る。イエスマンとはそういうものだ。だが、確かにこういう連中は、いま日本のあちこちに存在している。自分も何度それら長いものに巻かれる連中を見てきたことか。

主君を諫(いさ)めなければならないときに、命を懸けて諫めること。たとえ、自分が島流しにされようとも、職を奪われ追放されようとも。この葛藤の中で、自分にとって苦しいほうを静かに選ぶことが武士道ではないか。郵政で除名された諸氏の中にこそ、武士がいたのだ(『郵政関係で粛正、また1名。』)。

「何かお役に立てることがありましたら、いつでもご命令ください。杉村太蔵、すぐに参上つかまつります」(

上司の命令に盲従して褒められて、嬉しくなっちゃう。喜々としてまた何でも命令に従いますよという。こんなものは、鉄砲玉なのだ。昨年の衆院選での対立候補者なんぞと同じで、ビジョンも理念もない鉄砲玉。

武部も見るからに浅はかだが、武部チルドレンはさすがに浅はか具合に磨きがかかっている。このところ常々思うのだが、本来の日本では恥だった発言が堂々と公言されるようになり、それに対して大衆は何も感じなくなってしまった

美徳も何も無い。

もう一度、Let's Blow! 毒吐き@てっくから引用。

我々の税金からタイゾーに支払う歳費(給与) 3429万480円
タイゾー1人を養うのにかかる総額 約一億円/年

これが国民の代表なのだとすれば、つまり今の国民の姿をこの男に投影しているわけであって、いちいち杉村某ごときを相手に嘆いていても仕方がない。これに何も感じない国民全般に、自分は嘆くのである。日本の戦後教育の大失敗の現れである。

 

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関連記事:ニートよ、離島で体験せよ。
関連記事:「ゆとり教育」を継続する亡国、日本。
関連記事:ホリエモンにメッセージ
関連記事:幹部を処分する方法を検討せよ
関連記事:郵政関係で粛正、また1名。
     ほか多数。

Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育 |

2006.02.22

ちいさいおうち

子どもの頃に出会ったのだが、今でも大好きだ。

忘れられない絵本の一つである。

『ちいさいおうち』

田舎の小さい家の気持ちに自然と自分の気持ちを重ねてしまう。ときどき、出張先で大きなビルに挟まれた古い小さな家を見かけると、この絵本のことを思い出してしまう。

そして、あくせくした人や巨大なコンクリートの壁に囲まれたストレスフルな生活を送っていると、余計にこの絵本の世界に引き込まれてしまうのだ。

都会に住んでいる疲れた人たちにとってとても癒される絵本だと思う。まさに郷愁である。子どもにも読ませたいが、まずは大人が感情移入してしまうこと間違いない。

大型判と小型判がある。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.02.19

カナダに勝ったカーリング女子

カーリング、大好き。

ビミョーな競技なのにエキサイティング。そろーっと投げた後、「ウォウ、ウォウ、モーップ!!」とかって叫びまくり。

強豪に勝ってしまったぞ。すばらしい。

カーリング女子が金星−強豪カナダを破る
http://www.sanspo.com/torino2006/curling/news/cl2006021801.html
2006.02.18 更新(sanspo.com)

【トリノ18日共同】女子1次リーグを行い、日本は2大会連続でメダルを獲得している強豪カナダを5−2で破り、通算成績を2勝3敗とした。首位のスウェーデンはデンマークを10−5で下して6勝1敗。2連覇を狙う英国はイタリアに勝ち、4勝2敗となった。

◆カーリング・小野寺歩の話
「自分がミスをして負けた試合が何度もあった。ここで負けたら上(準決勝)に上がれないと思った。すごい強豪に勝てた。うれしいです」

◆林弓枝の話
「本当にあとがない状態に追い込まれていた。きのうの練習で自信を持って臨めた。相手もいいショットがあったが、それ以上に自分たちがショットを決められた。」

★日本、王国カナダから大金星

スキップ(主将)小野寺のラストショットが、計ったようにカナダの黄色いストーンをはじき、ハウス(円)中央近くに残った。カーリング女子の日本は、強豪カナダを5—2で破る金星。小野寺はガッツポーズをつくり、黒いウエアの「チーム青森」の4人娘は抱き合った。

この試合前まで1次リーグ1勝3敗。準決勝進出には、もう1試合も落とせない。カナダは長野で金、ソルトレークシティーで銅メダルを獲得し、世界選手権も最多13度優勝のカーリング王国だが「ここで負けたら上(準決勝)には上がれない。絶対勝ちたいという気持ちがあった」。小野寺は快勝に喜びを爆発させた。

小野寺は、ミスを重ねた第4戦までとは別人のように自信に満ちていた。第3エンドで2点先制し、第4エンドにはカナダのストーン2個を1度にはじき出すダブルテークアウトを演じ、相手ミスで1点追加。終盤のピンチも好ショットを連発して踏ん張った。正確さを表すショット率は、小野寺が89%、カナダのスキップは71%。スキップの出来が勝敗を分けた。

「思い切っていけ!」。小野寺は、かつてプレーしていた北海道常呂町協会会長から激励された。試合のなかった前日、「負けても最後のストーンを投げてほしい」とチームメートから励まされ、迷いを吹っ切った。以前のチームを題材とした映画「シムソンズ」がこの日から日本で公開されたのも力に。首位スウェーデンなど強豪との対戦が続くが「攻めて攻めていきたい」と小野寺。若い日本に勢いが出た。

★カナダの不振の原因は食あたり?

優勝候補のカナダが日本に敗戦。通算4勝3敗で、上位4チームによる準決勝進出も微妙な状況となった。

イタリア入りしてから複数の選手が食あたりに見舞われ、チーム状態は最悪。それが不振につながっているようだ。ニクソンは「何を食べ、何を食べてはいけないか分からない」と困惑気味。それでも「われわれはパニックに陥るチームじゃない」と強気に話した。(共同)

 

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Posted by 奥田健次 スポーツ |

2006.02.18

いじめの根を絶ち子どもを守るガイド

当ブログでは、積極的に「いじめ」についてカテゴリを作って取り上げている。最近の記事の中で、しばしば近刊予告を行ってきた。

その翻訳書が、いよいよ東京書籍から出版された。

bully 著者のバーバラ・コロローソは、教育と子育てのコンサルティングを長年にわたって実践してきた著述家である。

タイトルは『いじめの根を絶ち子どもを守るガイド 親と教師は暴力のサイクルをいかに断ち切るか』。原著タイトルは“The Bully, the Bullied and the Bystander”であり、直訳すれば『いじめっ子、いじめられっ子、傍観者』となる。

本書の特徴は、いじめについての単なるドキュメントでもなく、社会評論でもなく、あくまで子育てや教育の実践レベルで書かれている点にある。つまり、訳書のタイトルにあるように「暴力のサイクルをいかに断ち切るか」という問題解決方法が提言されている点が新しい

自分は、過去の記事で 『いじめのある現場で解決する策がある』ことを述べてきた。しかしながら、この記事に対する読者の見解はどちらかというと「信じられない」「全体は良くならない」「逃げることが最良の手段」という冷ややかなものが多かった。ニヒリズムだ。同じ記事に書いてあるように、自分は「逃げ場が用意されていること、そこに逃げ込むこと」を否定しているわけではない。だが、「いじめ」の問題において、逃げることはとても最良の策とはいえないのである。

きっとこの「いじめ」の問題に対する冷ややかな反応は、やはりこれまで教育現場が「現場で解決する策」に真正面から対峙してこなかったからだろう。自分も、いじめに遭った経験があるが、教師らは明らかにいじめを知っていながら守ってくれなかった。当時、真正面から向き合ってくれず逃げ方(いじめに遭わない方法)だけを示唆してくれた教師の名前を、今でも覚えている。

自分が専門家になった今も、いじめの問題が発覚したときに真正面から一緒に取り組んでくれる教師は1割にも満たない。みんな逃げたがるのである。したがって、読者の中にも「いじめ」の問題には直視したくない人がいるのも頷ける。だが、これを読んで何も感じないならば、人間として危機的状態である。いや、そうした人間は最初から読もうともしないだろう。

もし「いじめ」の問題について論じるならば、本書をまず読んでいただきたい。本書は「いじめ」解決の基本図書である。いじめやハラスメントに遭ったことのある人だけでなく、いじめなど無いと思っている人、あれはいじめだったのかなと省みることのできる人、いじめられている人を助けてあげられなかった苦い過去を持つ人。きっと、それぞれ胸に迫るものがあるだろう。これから子育てに取り組む保護者にも読んでもらいたい。

自分は子どもの頃、いじめに荷担したこともあったし、いじめられっ子を助けてやることもできなかった苦い思い出もある。社会人になってからは、ハラスメントに遭った同僚を助けたために、自分も職場を追われてしまった経験もある。

幸運なことに、本書の校閲に協力させていただいた。読みながら、自分の心にあった弱さを何度となく感じさせられた。同時に、自分が専門家になって取り組んできた援助方法に間違いはなかったと確信するに至った。本書の内容が理想論のように感じなかったのは、本書が提案している方法と同じような援助方法で、実際に成功してきたからだ。本書は空理空論を並べたものではない

帯のコピーにも協力させていただいた。

 いじめをよく知り、いじめの悲劇を防ぐこと−
  それは、私たち大人の責任

    いじめの輪を思いやりの輪に導く
   これは、そのための実践の書である。

はやしひろ氏のイラストが「こんな子、いるいる」という感じで秀逸である。

ぜひ、繰り返しお読み頂きたい。

 

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関連記事: 山口・光高校の爆発物事件
関連記事: 幹部を処分する方法を検討せよ
関連記事: いじめのある現場で解決する策がある
関連記事: いじめの国際文化比較
関連記事: 職場いじめからの暴走
関連記事: 郵政関係で粛正、また1名。
関連記事: 新自由主義の行く末は
関連記事: 女子の『仲間はずれ』いじめをする大人
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関連記事: 番長賛歌
関連記事: 郵政民営化について
関連記事:JR 福知山線脱線事故の原因
     など。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント教育 |

2006.02.16

禁煙治療に保険適用

良かったね。ま、遅すぎたくらいなのだが。

JT(日本たばこ産業)は相変わらずの意見表明だし、厚労省に届いた声も「禁煙に保険を使うのは非喫煙者に不公平」だとか。いえいえ、自分は非喫煙者ですが不公平だとは思いません。どうぞ、禁煙したいのにやめられない方には、保険を使って治して下さい。適切な治療を受ければ、必ず治りますので。

禁煙を希望している人についての話なので、愛煙家にはスルーして構わない記事である。やめたいと思ったときに考えればよいのであって、やめようと思っている人を引き留めるような幼稚なことはしないでいただきたい。

禁煙治療に保険適用…医療費の増大防げ、喫煙疾病に先手
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200602/sha2006021602.html
(2006.2.16:SANSPO.COM)

吸ってる方が珍しくなったタバコだが「やめたくてもやめられない」という人のために、新年度から健康保険を使っての“禁煙治療”が可能になった。中央社会保険医療協議会(中医協)が15日、厚労相に答申したもので、喫煙から発展する肺がんなどさまざまな病気にかかる膨大な医療費を未然に抑える狙いだ。英国ではパブも含む屋内公共空間を全面禁煙にする法案が下院で可決され、来夏にも実施される。禁煙の世界潮流はもう止められない!!

        ◇

やめたくてもやめられないニコチン依存症の喫煙者のために、税金で支えられる公的健康保険から費用がまかなわれることになった。

喫煙が原因とされる肺がんなどさまざまな病気治療で膨大な医療費がかかっているため、厚労相は喫煙自体をやめさせることで病気の予防を図るのが狙いだ。

医師による禁煙指導は、すでに一部の病院で行われているが、現在は医療費が全額自己負担。一般的な8週間コースで5万7000円前後にもなる。保険が適用されれば自己負担は3割で済むため、禁煙に取り組む人が増えるとみられる。

一方、喫煙を病気とみなすことへの反論も根強い。日本たばこ産業(JT)は「喫煙者はアルコール依存症と違い、通常の日常生活を送っている」と反発。厚労省の意見公募にも「病人扱いしてほしくない」「禁煙に保険を使うのは非喫煙者に不公平」などの声があった。

そこで、当面は施設や対象者を限定して効果を実証する。対象者は質問表によってニコチン依存症と診断され、1日の喫煙本数に喫煙年数を乗じたブリンクマン指数が200を超える重症者のうち、すぐにも禁煙を希望している人。実施する医療機関は、禁煙治療の経験のある医師と、専任の看護職員がいることなどが条件。

治療は医師による面談指導や、ニコチンパッチを皮膚に張って微量のニコチンを摂取することで禁断症状を抑える方法など。12週間で5回の指導を受ける。自己負担は初回690円、2−4回各550円、最終回540円で済むが、ニコチンパッチは全額自己負担。

健康増進法による公共空間の禁煙・分煙、地方自治体条例による歩きタバコ禁止、タバコ増税などに続き、非喫煙化が一層進むことになる。

★英議会下院が可決

英議会下院は14日(日本時間15日)、イングランドのパブやレストラン、職場など屋内公共空間を全面禁煙にする健康法改正案を圧倒的な賛成多数で可決した。上院でも可決される見通しで、来夏にも実施される。

すでにアイルランド、ニュージーランド、イタリア、スウェーデンなどのほか、米国の一部州・市が同様の措置を取っており、これら禁煙先進国の仲間入りをする。

英政府の改正原案は労働党の政権公約に沿って、食事を出さないパブや会員制サロンについては禁煙の対象外としていたが、これでは不十分という異論が党内からも続出。審議の最終局面で全面禁煙に修正する半面、採決では党議拘束をかけなかったが、ブレア首相も賛成した。

ヒューイット保健相は「国民の健康にとって歴史的な日」と表明。全面禁煙実施で新たに60万人が禁煙に踏み切ると推定している。

英国では地方分権の進むスコットランドが来月から全面禁煙を実施するほか、北アイルランドでも来春の全面禁煙移行が決まっている。

 

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関連記事:スモーキング娘。
関連記事:禁煙したければ治療を受けよう
関連記事:泥酔客を飛行機に乗せるなかれ
関連記事:喫煙は病気

Posted by 奥田健次 健康・美容 |

2006.02.15

ミサイルのようなロッカー

ブログやってると、いろんな仲間から「記事にして下さい」という要望も寄せられる。

今回はアスペルガー症候群と診断されたロッカーを紹介しよう。

ヴァインズのクレイグ、自閉症の一種と診断
http://www.barks.jp/news/?id=1000003844
2004-11-22 バークス

度重なるトラブルでバンド活動を事実上、休止しているザ・ヴァインズだが、マネージャーはバンド解散の噂を否定している。ヴァインズはこの夏、メンバー間の争いが絶えず、予定していた全米ツアーをキャンセル。また新たに、フロントマンのクレイグ・ニコルズがアスペルガー症候群を患っていることも明らかになった。

これは、11月19日にオーストラリアで開かれた公判で明かされたもの。ニコルズは、カメラマンへ暴行をはたらいた容疑で起訴されていた。この裁判の中で、彼が最近、自閉症の一種であるアスペルガー症候群だと診断されていたことが明らかになった。

バンドのマネージメントは、ニコルズの病状について公式サイトthevines.comにこう声明を発表している。「この半年は、バンドやその周りのv

しかしながら、ニコルズは彼の愛する音楽活動に戻ることを望んでおり、バンドの解散はあり得ないと説明している。「バンドは解散していません。クレイグは、ザ・ヴァインズとして曲を書いたりレコーディングするという作業に戻るのを楽しみにしています。それが彼の愛することであり、生きる証なのです」

アスペルガー症候群は、心の病気ではなく、脳の特性が原因で起きる発達障害の1つであると言われている。一見、ごく普通に見えるため、理解されにくく、その言動から単なる我がままや怠け者と誤解を招くことが多々あるという。

5月にシドニーで行なわれたコンサートの途中でカメラマンを蹴り、そのカメラの壊した容疑で起訴されていたニコルズだが、この日の公判で無罪を言い渡されている。

Ako Suzuki, London

ちなみに、アスペルガー症候群をもつ人は300人に1人、あるいは研究者によってはもう少し多いとされている。満員電車1両に1人いるようなもので、誰もが出会ったことのある人達である。知的な遅れはなく、逆に突出した能力を持っていることが多いため、施設に隔離されることなく地域社会で通常の生活を営んでいる。ただ、社会性やコミュニケーションに困難性を持っているのが特徴だ。

The_Vines さて、このニコルズ君。ライブ中に本気で喧嘩してしまったり、ライブ自体をキャンセルしてしまったり。来日したときのライブでもメンバーと噛み合わず、途中でメンバーや客にブチ切れてしまったり。聞くところによると、コーラとマクドナルドが大好きで、コーラを好きなだけ飲みたいからマクドナルドでアルバイトしたこともあるそうだ。

とうとう、カメラマンへの暴行で起訴されてしまったわけだ。その後、アスペルガー症候群と診断されるというパターンであった。

アスペルガー症候群と診断されるのが早ければ早いほど、本人にとっても周囲にとっても理解が進みやすい。また、早期の援助も可能である。最近では、この症候群についての理解が進んだため、早期診断がなされるようになってきた。

教育現場でも特別支援教育が推進されつつあり、アスペルガー症候群の子どもにも一人ひとりの特性に応じた教育支援が保障されつつある。

自分のところにも、アスペルガー症候群の診断を受けた子ども達が、たくさん相談にやってくる。初診時、年少の子どもで4、5歳、大きい子どもでは中学生や高校生である。今のところ、小学校入学後に診断される子どもがほとんどだ。欲をいえば4、5歳で診断を受けて相談に来てもらえると、予後の見通しの良い支援を提供しやすい。小学校高学年以降になって初診でこられても、月1回や週1回程度の支援では心許ない。

彼(彼女)らの社会性やコミュニケーションの困難を克服するためには、本人だけでなく周囲の対応の仕方も重要になってくるのだ。

このロックバンド【The Vines】。最初からアスペルガー症候群だってことが分かっていたなら、逮捕されることはなかっただろう。どういう意味か? 自分なら、最初から壊しても良いカメラをプロレスラー(サクラ)に持たせておき、納得いくまで壊させる。それを計画的に演出として行ってしまえば問題はなかったのだ。アーティストには色んな演出が付きものだろう。破壊大好きアスペっ子には、破壊の演出を用意しておいてあげましょう。演出以外の破壊をしてしまった場合には、しっかり相応の償いをさせれば良いのだ。

ASROC_SUM  
アスペルガーのロッカー。略すと、アスロック。イージス艦に搭載されているミサイルの名前と同じである。

アスペルガー症候群について、10歳の少年が自分で書いた本をご覧いただきたい。関心の無かった人にとって、アスペルガー症候群の子どもの特徴や能力の高さ、そして早期診断と早期支援の重要性を理解して頂くには良書だろう。

 

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Posted by 奥田健次 音楽特別支援教育 |

ニートよ、離島で体験せよ。

以前、いじめの問題解決の極限的な例として、『奥田流・無人島グループエンカウンター』の提案を紹介した。

無人島ではないが、それに近い注目すべき試みがなされるようだ。

ニートに離島で就業体験 島根・海士町が合宿企画
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060213-00000013-kyodo-soci
(Yahoo!ニュース-共同通信)

 仕事や就学をせず職業訓練も受けない「ニート」と呼ばれる若者らに働く意欲を持ってもらおうと、島根県沖の離島・中ノ島の海士町が「若者島体験塾」として3週間の合宿を企画、参加者を募っている。
 午前7時に起床し、牛の堆肥作りや魚釣り、旬の岩ガキの出荷作業など、離島の生活をそのまま体験。ホテルで清掃や接客、保育所の子供の世話など、さまざまなプログラムを予定している。
 同町の人口は約2600人。町役場の吉元操さん(46)は「恵まれた自然を観光産業だけに使うのはもったいない。合宿を通じて都会の若い人が仕事の意味を考えたり、自分を見つめたりして元気になってくれれば」と話している。
 合宿は2月26日—3月18日。35歳ぐらいまでで就労していない若者10人程度を募集する。参加費は食費・宿泊費込みで3万1500円。交通費は自己負担。締め切りは2月15日。問い合わせは電話08514(2)1221まで。
(共同通信) - 2月13日6時26分更新

なかなか素晴らしい試みだ。勘違いタイゾー議員がやっているような、ニートの話を聞くだとか励ますだとか、そういったアプローチはいかにも素人らしい。売名行為のみの話題作りキャンペーンに、ニートが利用されているだけ。

いま、その道のプロにできる教育にこそ大きな価値がある。政治家は何の技術もないただの素人(学歴という紙切れはあるかもしれないが)。町の職人には、地力があり技がある。こうした環境で学ぶ機会が失われてきている。

自分も昔、やったぜ。不登校の生徒たちと一緒に泊まり込みで建築物の基礎工事ボランティアを。土木工事の現場監督さんや板金のおじさんに褒められたり、怒らせてしまったり。ご褒美にユンボー(ショベルカー)で遊ばせてもらえたり。みんな生き生きして帰っていったぜ。

徒弟制(とていせい)。チンパンジー式の子育てである。親が手本を見せ、子どもが真似をする。親は指図せずただやって見せ、子どもが真似するのを見守るだけ。子育ての基本なのだ。

ニートには初めての体験の連続であろう。元気になったら、ついでに不法占拠された竹島を取り返してほしい。部屋に閉じこもってネットの中で勇ましいことを言うのではなく、実行できる人間になれ。

それにしても、費用の設定が安すぎる。世間を知らない田舎夫婦の定食屋みたいな値段設定だ。今までほったらかしにしていた親から預かる場合、少なくともその10倍の費用をいただけばよい。それでも安いくらいだ。

ニートにしない方法。それは、子どもが小学校に入学したときから、子どもに「18歳になったら必ず家から出て行かせる」と宣言しておくことから始まるのだ。そして、この宣言をことあるごとに伝え続けることだ。親の本気さを伝え続けるのだ。本気でそれを実行せよ。

離島での訓練に注目である。締切は、本日15日までだ。

 

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Posted by 奥田健次 教育 |

2006.02.14

「ゆとり教育」を継続する亡国、日本。

教育政策5年の誤りを立て直すには50年はかかるだろう。

それにもかかわらず、「ゆとり教育」という最初から間違いだらけだった教育政策の全面見直しのチャンスを見送り、引き続きこの間違った政策を続けていくそうだ。

「ゆとり教育」転換見送り 中教審部会、現行指導要領を堅持
http://www.sankei.co.jp/news/060214/sha035.htm
(02/14 09:15:Sankei Web)

 文部科学相の諮問機関、中央教育審議会の教育課程部会は十三日、学習指導要領の見直しに関するこれまでの審議経過報告を了承した。学力低下への国民の不安が高まるなかでの審議だったが、現行の学習指導要領の理念を今後も堅持すると明記、ゆとり教育路線からの抜本的な転換は事実上、見送られた。存廃を含めて見直しが諮問されていた総合学習も今後、改善充実を図る方向で「ゆとり教育」「学力低下」に対する国民の不安を払拭(ふっしょく)するにはほど遠い内容となっている。
 報告書では全面実施から四年が経過した現行の学習指導要領下の児童生徒の学習状況について「読解力の低下、学習習慣や意欲が不十分、規範意識の低下なども提起されている」「基礎基本的な知識、技能や自ら学び考える力を育成する狙いが必ずしも十分に達成できていない」などと記述した。
 しかし、その一方でこうした状況は「指導要領の基本的な狙いについて各学校や国民への周知が不十分だったことが一因」などと、指導要領自体に非があるわけではないと分析。「児童生徒の興味関心を重視するあまり、教師が必要適切な指導を実施せず、教育的な効果が上がっていない」などと、指導要領への国民の周知不足や教師側の誤解に問題があるとの認識を示した。
 報告書は「現行の学習指導要領の基本的な考え方は今後も維持すべきだ」と、指導要領そのものを肯定的に評価する立場を貫いている。
 学習量を削減した問題点や施策としての是非などに記述は割かれず、学力向上策について具体性に乏しい内容となっている。
 授業時数については「全教科の基本」(国語)「科学技術の土台」(理数)として「充実を図ることが必要」としながらも「授業時間数も具体的に検討する必要がある」と具体的な記述は今後に先送りされた。
 「ゆとり教育」を象徴する総合学習も、はじめは存廃も含めた審議が諮問されたが、結局は「総合学習の必要性や重要性について共通理解が得られた」とし、今後、充実させるため、改善策や支援策を講じていく記述となった。
 家庭や地域の教育力を向上させる狙いで導入された学校五日制も「狙いが必ずしも十分に達成されていない状況もみられる」としたが「学校週五日制は国の仕組みとして(今後も)維持すべきだとの意見が大勢だった」と結論付けた。
 また、小学校での英語教育は「充実する必要がある」としたが、引き続き議論、検討するとして教科に取り入れるかどうかなどの明確な方向性は出なかった。
               ◇
【用語解説】学習指導要領
 カリキュラムを具体的に定める、学校教育法施行規則の一部。現行の指導要領は「ゆとり」を掲げ内容を大幅削減、小中学校で平成14年春から、高校で15年春から導入された。学力低下の不安が高まり部分改定で発展的内容も指導可能と明示したが、児童生徒の学力低下を示す国際調査結果が相次ぎ、当時の中山成彬文科相が全面見直しを中教審に要請した。
【2006/02/14 東京朝刊から】

文部文学省、または文部魔術省。自分はこのように言ってきた。旧・科学技術庁系の役人には優秀な役人も多いことだろうが、旧・文部省系の役人はどうしたものか。現在の文科省の役人も、本当にこれで良いというのか?

『政策計画(Plan)→政策実行(Do)→政策評価(See)』のサイクルのうち、いつも科学的な観点の欠落しているのが評価(See)であり、それでは客観的評価に基づく新しい政策計画もおぼつかない。

厚生労働省の医薬部門の仕事を見てみよ。もちろん政治的な圧力があるだろうとはいえ、たった一つの薬が認可されるまで、膨大な治験を必要とするではないか。文部科学省も、早く実験的検証に基づく政策が打ち出せるよう変革せよ。

それとも何か? 官僚よりも政治家の圧力が強いってことか。まあ、そうだろうな。要するに、支配者階級からすれば、国民全体が愚民であるほうが安泰だからな。小学生から「ゆとり」を与えておいて、頭の中に出来た「ゆとり」の中に、イメージと感情だけで判断する習慣を植え付けることに成功すれば、愚民大衆社会が完成するわけだ。国民一般の思考力など邪魔なだけだからな、支配者階級にとっては。

愚民とは、「タイゾー議員、うぉー、すげーぞ」「ゆかりタン、萌え〜」「さすが小泉総理、中韓にキゼンとしてるぜ」みたいなレベルなのだ。もちろん、これらは最低の部類だが、どんな論理をかざしたとしても小泉政治を批判できない(自己批判を含む内省もできない)人間は、愚民なのである。

「ゆとり」という言葉にだまされているだけなのだ。「ゆとり教育」とは「勤勉さ否定教育」なのである。勤勉に励むからこそ、ゆとりが生まれるのだ。勤勉さを失うと同時に、ゆとりも失うのである。

支配者の子女だけが最高の教育を受けて、支配階級のリレーが出来ればそれで良いという私利私欲に基づく発想。これはこれで愚かである。

このままでは、文部科学省が文部愚民化省と呼ばれても仕方あるまい。

やはり日本の将来は絶望的である。

 

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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際教育 |

2006.02.12

スモーキング娘。

謹慎? 禁煙じゃないの?

元「モーニング娘。」の加護亜依さん、喫煙で謹慎処分
http://www.asahi.com/national/update/0210/TKY200602090533.html
2006年02月10日00時15分

 元「モーニング娘。」でタレントの加護亜依さん(18)が喫煙をしたとして、所属するアップフロントエージェンシーは9日、加護さんを謹慎処分にした。10日発売の写真週刊誌「FRIDAY」が、1月末の夜にレストランでたばこを吸っていたと報道。事務所が調べたところ事実だと分かった。復帰の予定は未定。
 アップフロントエージェンシーは「管理・指導体制を見直し、二度とこのような不祥事をおこさないようにしたい」としている。

20歳未満の喫煙は未成年者喫煙禁止法により禁止されている。法律によってというよりも、未成年者喫煙の健康被害を憂慮する。謹慎中、逆に喫煙量が増えないことを祈る。

何なら自分が禁煙プログラムを提供してあげようか。「20歳になったら吸おう」とお馬鹿なことを考えず、将来「若気の至りでした」と言えるよう、煙草とはこの際、縁を切りましょう。

 

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Posted by 奥田健次 健康・美容 |

2006.02.11

りょうま通信vol.9

事務局です。最近の『りょうま』。今回はちょっと劇画チック。

20060211_1えっ!? 『りょうま』も海外旅行に出かけてたの? どこ? 教えてくれないの? あら、寝言で「トック」とか言ってるよ。ははーん、韓国に出かけたのかな(^^)。

 
 
 
 
 
 

20060211_2 「一つ」って。桃太郎侍かい(・_・;)。っていうイメージをタニシに与えたかったって。何考えてんのよ(-.-;))。

 
 
 
 
 
 
 

20060211_3 現場にも食べさせてあげてよ(^_^;)。自分で自分のこと感心してどうすんのよ(-_-)。

 
 
 
 
 
 
 
 

20060211_5 貴重なシーン。クリックしていないときに、自発的に川柳をひねってるのを発見。その数分後、出来たらしい(^^)。うーむ、ゲージツカ。

 
 
 
 
 
 
 

20060211_4 「オマエに叫びたくなった」って、なんだかロッカーみたいじゃん(^_^)。何を叫ぶの? 「けんじとあそぶのすきー♪」だって。なんちゅうカワイさ(*^_^*)。

 
 
 
 
 
 

20060211_6  
最後に『りょうま』が自分で選んだ川柳を。招待されたの? どうして? いつから有識者になっちゃったのよ(^_^;)。だめよ、そんな悪い人になっちゃ。

 
 
 
 
 
 

by『奥田健次の教育改革ぶろぐろ部 事務局』

 

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Posted by 事務局 脱力系 |

2006.02.10

ネーネーズ

驚きました。ちょっと前のことなのだけど。

いつものように仕事を終えた後、宜野湾にある『ライブハウス島唄』に連れて行ってもらいました。

nenes ここは知名定男とネーネーズの本拠地。その日はネーネーズのライブだったさ。

1stステージ前から1番前のテーブルに陣取って、『ちゃんぷるー』やら『ひらやーち』などを食べていました。

ライブの中盤、いきなりネーネーズMCが「今日はお誕生日のお客様がおられます!!」と言うんですね。「誰やろ?」と思っていたら。「おくだせんせぇ! どこですかぁー?」と叫ぶわけ。

[えーっ、おれかよ?][聞いてねーよぉ]

って感じ。自分「しにしかむー(びっくりした)!」って言ったら、ネーネーズが「うちなんちゅ?」って聞くので、「しまないちゃーダヨ」って答えたさ。

スタッフがバースデーケーキを持ってきてくれてさ。ネーネーズの三線と生唄、客席のみなさまで「Happy Birthday to You」を歌っていただきました。自分、こんなのスゴイ苦手なんですけど(汗)。

曲の後にローソクの火を吹き消すでしょ。みんなが固唾を飲んで見守る瞬間さ。仕方がないので、ここで必殺技をかますわけ。必殺『め組』の男!!

一気に、一本ずつローソクの火を指でつまんで消火いたしました。この芸は小学校の頃からやっているねんけど、ネーネーズや会場のみなさんの驚きと笑いをいただきました。

ネーネ「そんな消し方ってあるんですかぁ、内地では!?」
自 分「結構、流行ってるんちゃうかな」
ネーネ「初めて見ましたよぉ」
自 分「沖縄でも今年の秋ぐらいまでには流行ると思うけどねぇ」

バースデーケーキは半分、ネーネーズの楽屋に差し入れ。

2ndステージには「おくだせんせぇ、ケーキ食べましたよぉ☆」とお礼を言われ、最後の3rdステージではネーネーズの曲の中に、即興で「おくださーん!!」って歌詞の中に入れて歌ってもらえました。リクエスト曲にも応えてくれたし。いっぱい、ありがとう。ありがとうの気持ちを、うちなーぐち(琉球言葉)で何て言うんやったっけ? 分からんかったんで、最後の曲が終わってネーネーズが舞台袖に出ていくときに、

「めんそーれ!!」

って叫んでしまったよ。これ「いらっしゃーい」という意味やん(笑)。大ボケですわ(爆)。

企画して下さった親御さんたち、ありがとうございます。ライブに来ていたアイヌ民族のお客さんと、最後まで一緒に楽しんだネーネーズ追っかけファンのおじさんと仲良しになりました。まさに『いちゃりば、ちょーでー(出会えば皆、きょうだい)』さぁ。

20060120 ネーネーズのCDにもサインしてもらったさぁ。最新アルバム『愁』。下の『GOLDEN☆BEST』にも結構、馴染みのある曲が入ってますね。沖縄ミュージックで癒されたい方、聴いてみて。

 

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Posted by 奥田健次 音楽脱力系 |

2006.02.09

ブログ内検索が!

すごいゼ!

ブログ師匠の島宗先生の記事を読んで。「お奨めです」ってんで真似してみようかなって。暴想さんのスクリプト。

試してみたけど自分のブログが『上級向けテンプレート』になっていない部分で見事にコケてしまった。

そこら辺りから諦めずいじってみたら。デキタヨ!! 30分ほどで。

今までの検索時間がリヤカーだとすれば、今度のは新幹線レベル。無茶苦茶、便利になりました。右サイドバーの上にある、ボックスに適当な単語を入れると、過去記事を一挙に検索してくれる。例えば、「牛」と入れて検索してみると一瞬にして過去記事を検索しちゃう。凄すぎるよ。

ちょっと気に入らないのは、右上に配置したら本当に右上にぴったり貼り付いてしまったこと。新選組の写真の下に、もう少しサイドバーのスペースが欲しいのだが、どうやったらよいのか分からない。詳しい方、誰か教えて下さい。(単なるブラウザの表示の差だったようです。Firefoxがあんまし恰好良くなかっただけでした)。

 

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Posted by 奥田健次 学ぶこと |

2006.02.08

講演を終えて

年始から2つ講演を行った。ブログでも紹介したが、神戸と愛媛に行ってきた。

神戸のほうは公立学校の教員対象だったためクローズドな講演会だったが、兵庫県内各地から熱心な先生方が話を聞きに来られた。

愛媛のほうは一般向けに公開された講演会だった。たまたま同日、特別支援教育関係の別の講演会が近くであったそうだが、それにもかかわらず300名余の参加者に集まっていただけた。遠くは関東方面から駆けつけて下さった方もおられたし、さらには自分が海外でみている子どものお爺さままでお越し下さった。3時間の講演を、体感速度1時間半ほどだったと思うが、休憩もなく走り抜いた。

参加して下さった親御さんがレポートを書かれているので、参考にされたい。

なお、愛媛での講演は地元新聞の記者が勉強に来て下さった。講演が終わってから、短い時間の取材も受けた。翌日、記事になっている。

「20060204.jpg」をダウンロード

おおむね、記事通りのことでよいのだが、少し誤解されそうな記述があったので訂正しておきたい。

新聞記事には「行動障害の早期発見、予防は小学二年までが重要」と書かれているが、自分はこのように言ってない。自分が話したことは「発達障害の早期発見、早期介入が重要だ」「行動障害については小学校2年生までに手を打っておかねば大変厳しい青年期を迎える」ということである。そして、もちろん小学校2年を過ぎても大変ではあるが対策はいくらでもある。

記者の方には、何かの手違いで主催者から開始時間が誤って30分遅れて伝わっており、前半部分を聞き逃されたそうで仕方がない。だが、今回の講演で大切だった部分はきちんと伝わっていた。記事の最後に「単に『ダメ』としかるのではなく、具体的な方法を教えて練習させることが大切。放置してはいけない」と書いて下さっている。その通り。具体的な行動目標を立てること。説得するのではなく、出来るようになるまで練習を繰り返すこと。これが大事なのだ。

両方の講演に関わって下さった皆様。感謝しております。

それにしても、自分は実は最悪のコンディションだった。1月には飛行機に12回乗って各地を移動した。このままでは年間140回を越えるではないか。マイル王確定だ。自分はどうも飛行機の降下時、高度9,000メートルから4,000メートルあたりでガタンと体調を壊しているようである。

飛行機を降りてから半日ほど、脳や足の裏、二の腕など、体の各所がズキズキ痛む。どうやらエコノミークラス症候群のようだ。これはやばい。講演もコンスタントに笑いをとっているものの、どうも自分としてはキレが今一つ悪い。そりゃあ仕方がない。適度にどこかにもたれて倒れないようにしながらトークしてるんだから。晩年のカラヤン(←指揮者ね)のように。

職場の仕事も最悪なほど忙しい。学部の講義の成績評価、卒論評価、来年度のシラバス作成。大学院の成績評価、修士論文の査読。おまけに朝イチから入試の監督。それに会議の連続。この3日ほど、睡眠時間2時間未満だ。明日も修士論文の口頭試問を朝から夕方まで。夜にはケースカンファレンス。その他の雑務をこなしてから、修士1年の研究指導。複数の依頼原稿の執筆やら、メールの対応などは真夜中に。そして気晴らしにブログ記事を書く。

おかげさまで栄養ドリンクを毎日飲むようになってしまった。こりゃあ、いかん。

そんなわけで、講演はなるべくお断りしております。

 

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Posted by 奥田健次 特別支援教育 |

2006.02.06

米軍男性を不起訴

どういうことやねん?

--以下、引用。

強制わいせつ容疑の米軍属男性を不起訴 横浜地検支部
http://www.asahi.com/national/update/0206/TKY200602060316.html
2006年02月06日18時35分(asahi.com)

 横浜地検相模原支部は、強制わいせつの疑いで神奈川県警座間署が逮捕した米陸軍キャンプ座間に勤務する米軍属の男性(43)=米国籍、同県相模原市上鶴間=を6日までに、嫌疑不十分で不起訴処分にした。
 男性は米陸軍医務部に所属していた04年12月上旬ごろ、職場で知人の女性(38)に抱きつき、胸を触るなどしたとして今年1月12日、逮捕された。男性は容疑を否認しており、1日に地検支部が不起訴を決め釈放した。

--以上、引用終わり。

 

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     など。

Posted by 奥田健次 社会 |

つくし飴(追記付き)

良いネーミングだ。

つくし飴。花粉症対策の新しいアイテムだという。

花粉症に「つくしエキス」効果? 日大がアメ開発
http://www.asahi.com/life/update/0206/001.html
2006年02月06日06時05分(asahi.com)

 日本大学が、スギ花粉症には「つくしエキス」が効果的として、エキスを混ぜたアメを開発した。3年間で100人以上の試食調査を経て商品化し、徳島県の製薬会社が今春発売する。しかし、つくしエキスがなぜ症状を抑えるのかは、日大の研究機関でも突き止められていない。
 新商品の名前は「つくし飴(あめ)」(20粒入り1箱2000円)で、漢方薬などの製薬会社「池田薬草」(徳島県池田町)が発売する。技術は日大が開発し、特許も申請中だ。
 きっかけは日大文理学部の島方洸一学部長(62)が趣味にしている山菜採り。自身が重度の花粉症だった島方氏が98年春、採ってきたつくしを調理して食べたところ、症状がピタリと止まったという。00年に薬学部が研究に乗り出し、抽出したエキスに抗アレルギー物質があることは確認した。ただ、この物質と即効性との因果関係は分からない、という。
 日大は、池田薬草と協力してエキスを注入したアメの試作品を製造。03年から05年まで大学関係者らに試食してもらった。その結果、全体の約6割の人に症状の改善がみられた。多くがなめた直後に効果が表れ、15分から数時間持続した。花粉症が治った人もいた。
 池田薬草と商品開発を進めた日大産官学連携知財センター(NUBIC)は「すぐ症状を止めたい人にお勧め」と胸を張る。ただ、悩みは販路のなさで、販売代理店を募集しているという。

自分は重度の花粉症だ。症状が出始めると、毎日、眠ることもできなくなる。数か月間、こんな状態が続くと、自分の鼻をちぎって冷蔵庫にしまっておきたくなる。

花粉症か食中毒。「罹るなら、ドッチ?」と言われたら、自分は迷うことなく食中毒を選ぶだろう。それで数か月の花粉症の苦しみから解放されるならば。

この『つくし飴』を今度、試してみたい。尽くしてくれそうな名前がまた素敵だ。

徳島県ってなかなかすごい。オロナミンC、ポカリスエット、ボンカレーの大塚製薬。一太郎、ATOKのジャストシステム。自分はMacユーザーだが、一太郎は使わないでもATOKは使っている。

新たな徳島伝説となるかどうか。つくし飴に期待したい。池田薬草のホームページから購入できる。

【追記】
この記事を公開したのが午前中で、そのときにはまだ上記のホームページには在庫がありました。ところが、もう昼過ぎには売り切れになってしまったことを知りました。午前中に買っておけばよかった。池田薬草さん。もっと在庫を用意しておきましょうよ。このブログを見て購入された方は、少し分けて下さい。

 

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Posted by 奥田健次 健康・美容環境 |

2006.02.02

ぴかくん めをまわす

自分の大好きな作家の一人、長新太。

ナンセンス作家なのだが、そのナンセンスさが子どもには大ウケなのだ。

『ぴかくん めをまわす』

長新太さんの絵は、登場する人や物に顔があるのだ。そして、みんな鼻がでかい。絵の具で子どもが描いたような豪快な彩色だ。だから自分は好き。これからも長新太さんの絵本は、たくさんお薦めすることになるだろう。

この作品もほら。信号機のあか、あお、き。目鼻が付いてるでしょう。子どもは、アニミズムなのだ。だから、子どもも長新太の世界が大好きだ。

子どもにとって身近な信号機が、変になってしまうという設定。それだけでも十分、子どもの気持ちを掴んでしまう。3、4歳くらいの子どもから、喜んでくれるだろう。

 

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Posted by 奥田健次 イチ押し☆の絵本 |

2006.02.01

山口・光高校の爆発物事件

取り調べの段階で、いろいろな事実が発覚してくる。

世間を騒がせた事件も、後からいじめの事実が明らかになるものだ。それにしても学校側の釈明は遅すぎる。

いつもそうなのだが、学校側はいじめがあったことを隠し通せるなら隠し続けたいものなのだ。いじめに荷担した者、「あいつはいじめられて当然」と言っていた者、見て見ぬふりをした傍観者。残ったものは、残虐な破壊と心の傷、自己の弱さの隠蔽ばかり。

いじめとは、まさに悲劇を生み出すものなのだ。

以下、引用。

山口・光高校の爆発物事件、学校側「いじめも一因」
http://www.asahi.com/edu/news/SEB200601300008.html
2006年01月30日23時54分(asahi.com)

 山口県光市の県立光高校で昨年6月、男子生徒が教室に爆発物を投げ込んだ事件で、同校は30日、事件の経緯や背景などをまとめた「学校事故報告書」を県教委に発送した。記者会見を開いた弘中幸雄校長は「事件の要因の一つにいじめがあった」と説明したが、内容は公表しなかった。
 校長によると、報告書には事件後の在校生や学校の様子、事件の要因、再発防止策などを盛り込んだ。「事件の要因・背景」の項目で、爆発物を投げ込んだ男子生徒(昨年9月末に自主退学)へのいじめの実態を記したという。弘中校長は「詳細は言えないが、いじめがなかったら事件は起きなかった」と述べた。
 昨年8月の少年審判で、男子生徒を中等少年院送致の保護処分にした山口家裁が、事件の動機として「少年が『いじめ』を受けたとする生徒への仕返しを意図したもので、対抗手段だった」と指摘していた。
 事件により生徒58人が病院で手当てを受け、いまだにけがが全治していない生徒もいる。再発防止策として、年2回のアンケートで生徒たちの悩みを把握するなど未然のいじめ防止に取り組むという。

 

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Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント |