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2006.01.11

がんばれ、タニシ。

外来種の動植物の繁殖による環境破壊が進んでいる。

日常生活では特に意識することもないのだが、国内旅行に出かけて自然に触れる際、この問題を感じることもある。

外来種の繁殖によって、在来種である動植物が絶滅の危機に瀕しているのだ。

そこで、出張先のホテルでもらった朝刊に、拍手を送りたくなる記事を見つけた。

ブルーギルに天敵 巻き貝、卵食べる
http://www.sanyo.oni.co.jp/newspack/20060110/20060110010030961.html
(山陽新聞WEB NEWS)

 琵琶湖に生息するカワニナ類やヒメタニシなどの巻き貝が外来魚ブルーギルの産卵場所に集まり、卵やふ化したばかりの稚魚を餌にしていることを沢田裕一滋賀県立大助教授(生態学)と大学院生の中尾博行さん(28)らが10日までに突き止め、食べる様子を撮影した。
 琵琶湖では巻き貝の生息場所とブルーギルの産卵場所の深さが一致し、在来種を食い荒らし激増するブルーギルの思わぬ“天敵”となったといえ、県自然環境保全課は「繁殖阻止のヒントになる」と注目している。
 琵琶湖のブルーギルは、水深約0・5−2メートルの浅瀬で、雄が尾びれですり鉢状に穴を掘り、雌が直径約0・7ミリの卵を数万個産む。
 沢田助教授らは昨年夏、湖を調査中に、産卵場所にこうした巻き貝が多いことに気付き、調べると通常の10倍以上いた。卵がふ化し稚魚がいなくなると、巻き貝が半減した場所もあった。
(1月10日17時29分掲載)

いいぞ、いいぞ。どんどん食べてちょうだい。

週に2、3度、回転寿司でさっさと食事を済ませている自分には、この記事、『貝がイクラを食べているシーン』を彷彿させる。

外来の動植物が増えすぎて日本の動植物が食い尽くされるのかと思いきや、『巻き貝による巻き返し』という現象がみられた。自然の摂理だ。学生の頃に読んだ『複雑系』の話が思い出される。

人間社会ではどうなのか。日本は戦後、頭のてっぺんからつま先まで(そして頭の中身まで)外来種の侵入を許してきた。ある程度の交流は必要なことだろうが、なんでもかんでもグローバルスタンダードなどと言う輩には自己愛はあっても、郷土愛は微塵もない。

タニシのような日本人が、どれくらい残っているのだろうか。

 

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Posted by 奥田健次 環境 |