郵政関係で粛正、また1名。
国民に選ばれた議員が、とうとう斬首された。
採決の時、苦汁の表情で退席した亀井郁夫氏の姿が目に浮かぶ。
「こんなやり方は民主主義ではない。したがって、賛成か反対かという同じ次元で応じることができない」 そのような気持ちだったのだろう。
亀井郁夫氏も自民党除名 党は地方組織も強化へ
2005年12月19日18時52分(asahi.com)
http://www.asahi.com/politics/update/1219/007.html
郵政民営化法案に賛成せずに自民党から離党勧告を受け、再審査請求も却下されていた亀井郁夫参院議員は、離党届の期限だった18日中に提出せず、19日で自動的に除名となった。造反議員への処分はこれで終わり、同党は来年1月の党大会に向けて地方を含めた組織強化を図る。
亀井氏は再審査請求をしていたようだ。これは至って良識ある態度といえる。このような離党勧告後の亀井氏の動向を、自分は知らなかった。というか、ほとんど報道もされていなかったのではないか?
結果は、問答無用で却下。
こうした「いじめの構図」「邪魔者は粛正」がまかり通る社会。それを黙認し続けるマスメディア。そして、いじめをいじめとも思わない傍観者たる国民。あるいは、いじめる側の論理を使って「亀井は守旧派だ」などと言って、いじめに荷担している品格の無さ。
亀井郁夫氏は、負け犬というのか? いや、知らぬふりを決め込む国民の大多数こそ「負け」なのだ。「意気地なし」である。疚しさを合理化することも正当化することも、その意気地のなさからきているのだ。
こうした事態に及ぶことを知りながら、あえて最後まで抵抗し続けた亀井郁夫氏は英雄である。
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Posted by 奥田健次 経済・政治・国際いじめ・ハラスメント | Permalink
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