見た目で損をする男
巷で見ず知らずの人と話をするときがある。
たとえば、旅先、一人で立ち寄った居酒屋の大将から「お兄さん、お仕事は?」と聞かれるとき。タクシーの運転手さんにも声をかけられたり。「お兄さん」と言われた時点で、もう自分の職業を当てることは不可能だろう。
暇なときは「何やってるように見えますか?」と聞き返してみる。
すると、「スタイリストでしょ」とか、「今、流行のカリスマなんちゃらとちゃいますか?」、「芸能関係?」、「音楽関係?」などが多いかな。レアな回答では「八代目?」と言われたことも(爆)。どういう意味やねん(笑)!
一度も「教育関係」って当てられたことはありませんわ。そりゃ、仕方ないわな。自分、こんなんやし。
まあ、「アーティスト?」って聞かれたら、「まあ、そんなもんです。よく分かりましたね」と答えてみる。まあ、自分のセラピーは「アートだ! 芸術だ!」などとナルシストなことを言っているので、嘘ではないか。
運転手さん、自慢げに「やっぱりそうでしょ、だいたい分かるんですよ」と答える(笑)。
職場の教員専用駐車場に入ろうとすると、警備員さんに「こらーーー! 学生はここ停めたらいかんだろう!」と怒鳴られることも多い。教員証を見せると「せ、先生でしたかっ! 失 礼しましたぁっ!」と詫びられる。態度急変して詫びられるのは何だかキモチ悪いので、近頃は「あ、すみません」と言って学生駐車場に停めたりして。
先日、珍しいことがあった。タクシーの運転手さんの世間話に付き合っていたら「あれでしょ、先生...」と言うので、「何で先生って言うんですか?」と聞くと、「分かりますよ、雰囲気で。塾長さんとかでしょ、カリスマ系の」と言われた。
今までで一番、近い!(ただ、何でカリスマやねん;笑)
しかし、どちらかというと見た目で損をしていることのほうが圧倒的に多いのだ。でも、自分はそれを損だとは、それほど思っていない。お陰で、オモシロいエピソー ドにたくさん恵まれている。
ちょっと変わった関西人の自分は、『カネよりもネタ』である。面白いネタ集めに余念がない。体を張ってでも(笑)。
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