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2005.11.11

有識者を信じるなかれ

有識者。自分が忌み嫌う言葉の一つである。

国や地方自治体が、何かの政治的課題を諮問するとき、必ず有識者を集める。

しかし、自分は昔から思っていることだが、有識者なんて輩はほとんど曲者だ。顔触れは、医者や大学教員が多い。そして、若手バリバリではなく、どちらかといえば70過ぎた長老が多いのも特徴だ。

昨今の皇室典範改正だとか、アスベスト対策だとか、ろくなもんじゃない。皇室典範改正にロボット工学の専門家がしゃしゃり出てくる。アスベストを強力に推 進していた人間が、アスベスト対策で呼ばれて出てくる。昔、薬害エイズ。今、狂牛病。いつだって、有識者、有識者。こいつらが、一体、何をしてきた?

地方でも、教育問題なんぞで出てくる有識者には、畑違いの生理学が専門の大学教授とか、ワケが分からないことばかりだ。

「有識者にお願いしたい」
と言われると、自分の専門外でも「待ってました」とばかりに、ホイホイとしゃしゃり出る。まったく節操のない連中。それが有識者なのだ。有識 者とは『学問・識見が広く高い人』のことだが、「自分がそうだ」「自分はエライ」と思っている連中って、はっきりいってキモチ悪い。呼ぶほうも呼ぶほう。こいつら、単に権威か らお墨付きが欲しいだけ。そのお墨付きを何に使うの? 国民を騙すためだよな。

学問ってのは「まだまだ奥が深い」と探求し続けるものじゃないのか?

以前いた職場で、ある教授が「今度、文科省からケンジン会に呼ばれたので出席してくる」と嬉しそうに話してこられた。自分は「福岡県人会か何かですか?」と聞 くと、「いや、賢い人の会、賢人会だ!」とのこと。自分は思わず「あほらしい」と言って笑ってしまった(失礼しました)。あのね、『けんじんかい』って、どう文字変換やっても『県人会』としか出てこないんやけ ど。

自分なら、恥ずかしくてとても出席できない。自分は愚人です。

いい加減、やめようぜ。こんな馬鹿げた名称。有識者なんて『色好き』という意味で「有色者(ゆうしきしゃ)」と表記してはどうか。賢人会は、やっぱり「愚人会」で行こうぜ。それなら、自分も参加できるって。

国民もそろそろ医者や大学教員がどれだけ腐っているかってことに気付くべきだがな。そういう職種の人だからって、人間として優れているわけではないのだから。人間はすべて罪深い愚か者なのだ。

Posted by 奥田健次 社会 |