携帯電話が、子どもの安全を守るか!?
NTTドコモが「子どもを守る携帯電話」を発売するそうだ。
「子どもを守る」だと!? ハァ?
世の中の不安を背景に、中毒性のあるケータイを子どもに持たせて、子どもをケータイ中毒にして大儲けしようって魂胆じゃねえか!! 金儲けじゃないっていうなら、別にケータイでなくてもいいだろうっ!!(マイクを投げる)
[新製品]NTTドコモ、「子どもを守る携帯電話」を来春発売
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051124-00000019-bcn-sci
(Yahoo!ニュース)
NTTドコモ <9437> (中村維夫社長)は11月24日、子ども向け携帯電話としてキッズケータイ「FOMA SA800i」(三洋電機製)を開発したと発表した。来春をめどに発売する予定。
キッズケータイ「FOMA SA800i」は、子どもへの配慮と保護をコンセプトに開発。学校や塾の行き帰りで子どもの安全を守る機能として、通常のFOMAサービスに加えて「防犯ブザー」「GPS測位機能」などの機能を加えた。また、有害サイトなどへのアクセスを制限する「キッズiモード」にも対応した。
「防犯ブザー」昨日では、端末についているスイッチを引くと100デシベルの大音量アラームが作動し、周囲に危険を知らせる。さらに、あらかじめ登録してある父母などの緊急連絡先に自動音声通話で緊急事態を知らせるとともに、GPSにより現在地を測位してメールで送信されるようになっている。
端末デザインは、やさしい形の繭をイメージし、アート・クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が担当した。
NTTドコモは今年9月に「キッズアドバイザリーボード」を設置。子ども向けの商品開発およびサービス展開を推進する。母親の立場として「宣伝会議」編集長の田中里沙氏、犯罪対策専門家の上高家耕一POLICEチャンネル理事兼事務局長、金子郁容慶応義塾大学教授など計5名が来年9月まで2−3か月に1 回のペースで、親と子の「安心」「安全」を実現するためのサービスについて考える。[BCN]
(BCN) - 11月24日19時42分
有害サイトへのアクセスを制限するだけが、子どもを安全から守るバリアになると思っているのか? 携帯電話の中毒性については、どう説明するのだ。子どもに携帯電話を持たせて、子どもが自由気ままに長電話したら誰がお金を払うのか? 携帯電話をコミュニケーションの主流として育つ子どもの心理・社会面の影響は?
ドコモよ、「子どもを守る」と言うなら、その端末をすべての子どもに無料配布し、通話料も全額ドコモが負担してみよ。ドコモがたとえ「そうする」と言ったとしても、自分は子どもに携帯電話を持たせることには反対である(過去の記事を参照『携帯電話を規制する』)。携帯電話は麻薬だ。安易に子どもにそれを持たせようとするな。
NTTドコモによると「保護者の意見を聞いていく」ようだが、そのやり方は今の自民党のやり方そっくりではないか。「民意を反映した」とでも言いたいのか? それは、親としては子どもの安全を願うのは当然だろう。だが、それが携帯電話を持たせることとは、論理の飛躍も甚だしい。GPS付き小型アラームで十分だろう。最近では、学生服にGPS内蔵させているものもあるそうだ。この学生服がすべての子どもに無償提供できるよう、携帯電話会社やら三河の車屋なんかが資金を提供してやれよ。
子どもに携帯電話を持たせることに賛成している親が31%、反対が34%、わからないが35%と拮抗しているが、こんなものは今後、社会情勢の変化や、調査方法一つでコントロールされる可能性だってある。
またも、有識者を使って検討していくそうだが、まず新自由主義に墜ちた企業の目的(カネ儲け)ありきで、実際「子どもの携帯電話利用をより安心してご利用いただけるよう...」などと言っている。また、バカ有識者がドコモからカネと名誉をもらって適当な無責任見解を出しつつ、子どもを売っていくんだろうな。
自分なら過去の記事に書いたように、まずは法によるバリアを作ることから取り組むだろう。それをしようとしない企業の「子どもを守る」は、すべて詭弁である。
マイクを投げる? いや、さじを投げたくなる。
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