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2005.11.03

喫煙は病気

ようやく、自分らの主張が認められた気分だ。

喫煙は病気である。愛煙家には到底、認めたくないフレーズであろうが、ニコチン依存症であることに間違いはない。先週末、ある研究会に参加したとき、このニュースのことを知った。

--以下、引用。

NIKKEI NET
喫煙は病気、積極治療が必要・医学会が初の診療指針
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3K1800A%2018102005&g=MH&d=20051018

 たばこを吸うのは「ニコチン依存症と関連疾患からなる喫煙病」であり、患者(喫煙者)には「積極的禁煙治療を必要とする」——。日本循環器学会など9学会の合同研究班が18日までに、一般医師向けの初の診療指針「禁煙ガイドライン」を作った。
 喫煙がさまざまな病気の原因になることは知られているが、喫煙率は成人男性で47%と先進国の中では高く、研究班長の藤原久義・岐阜大教授(循環器内 科)によると「自分の意思で喫煙をやめられるのは5—10%程度」。このため「たばこを吸わない社会習慣の定着」には、喫煙自体を病気と位置付けた上で、 すべての医師が患者の喫煙を把握し治療を勧めることが必要と判断した。
 女性には美容にも悪影響と知らせるなど、患者に応じた治療方針を盛り込んだのが特徴だ。
 指針は、禁煙に効く行動療法として「喫煙者に近づかない」「吸いたい衝動が収まるまで秒数を数える」などを挙げた。〔共同〕

--引用終わり。

自分はタバコについても政治的な背景があると言ってきた。ある種の人々にとっては、ニコチン中毒者が多ければ多いほど自分の財布が潤うのだ。当然ながら、 ありとあらゆる手段を使って、タバコは悪くないというキャンペーンを展開しているのである。同時に、タバコは格好いいというイメージの刷り込みも行ってい るのだ。

喫煙者は騙されているだけ

上のように挑発的なことを言えば、「何を言う、騙されているのではなく、自分の意志で吸っているのだ」と反論されるのは目に見えている。それは、そうだろう。自分の意志で吸っているのだ。そこに間違いはない。

では、自分の意志で止めることができるのか?

この問いかけに対して、いくら「止めようと思ったら、いつでも止められる」と答えたとしても、それはトートロジー(同語反復)に過ぎない。一度、試しに止めてみてごらん。

タバコを止めることは難しい。人間は自分にできないことがあることを認めたくない。でもタバコを止めることは難しい。よって、考え方を変えることにしよう。そうだ、タバコは悪くないと考えよう。「タバコは悪くない」。

こういう思考の流れ(あるいは結論づけ)は、心理学では『認知的不協和理論』という枠組みで説明される。自分の結論を補強するために、適当に都合の良い科学論文を引き合いに出してくることも、所詮はそれだけ喫煙行動を止めることが困難だからだ。

自分が病気だったなど、心情的には簡単に受け入れられないことだろう。自分も、自分が不眠症やチックがあることを最初、受け入れることはできなかった。だが、しょうもない意地を張っても仕方がない。自分の病気の状態を、まずは認め受け入れることがスタートである。

これまで自分は、「止めたいけど止められない」という患者のニーズを叶えてきた。もちろん、「止めたい」と思っていない患者は、治療に協力してくれるわけがないので、最初から相談を受けないことにしている。だが、「止めたい」と思ってる患者はすべて治してきた。

自分が使っている技法も行動療法であるが、今回の合同研究班によるガイドラインにおいて行動療法の有効性が明記されている。そう、タバコは生活習慣病なのである。

本来、動物としてのヒトは、タバコなど吸わなくても生存できるわけだし、子孫も残せるのだ。吸わなくても良かったものを、吸い始めてしまっただけのこと。

タバコについての陰謀は、いずれまた記事にしよう。

禁煙のための行動療法の教科書はこれ。もちろん男性にも役立つ実践書である。

Posted by 奥田健次 健康・美容, 経済・政治・国際 |