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2005.08.31

ブログを公開しました

8月初旬からブログの準備を進めてきた。いろいろな機能を試してみて、そろそろ公開してもいいかなという感じ。

ブログ先輩の島宗先生@鳴門教育大には、いろいろインストラクションしていただきました。ありがとうございます。ココログのサポートセンターにも、質問してから24時間以内に返事をいただけたので、助かりました。ホームページサービスの突然の終了には失望しましたが、そうでもなきゃ、ブログスタートに踏み切ることは当面なかったでしょうから。

自分から新しいことに切り替える(切り替えなきゃならない)のは不愉快なもの。学校教育関係者で、特別支援教育の新しい流れに切り替えたくない人達って、こういうものなのかな。「今までのやり方でもいけるじゃない」という場合には、余計にそう思ってしまうのかもしれない。

まだまだ訳の分からない機能がいっぱいあるが、少しずつ使いながら慣れていくこととしよう。

Posted by 奥田健次 お知らせ |

2005.08.30

初めてのムエタイ観戦

仕事でバンコクに行ったとき、空き時間にムエタイ観戦に出かけた。バンコクには2大スタジアムがあって、1つはラチャーダムヌン、もう1つはルンピニー。今回は、ルンピニースタジアムのほうに観戦に行った。

スタジアムと言うからには、かなり大きな会場をイメージしていたのだが、ごく小さな会場だった。格闘技ファンには、小さな会場のほうが、近くで見られるので好都合。それにしても古い建物だ。気温36度なのに、天井に無数にある扇風機が、蒸し暑い空気をかきまわしているだけなのだ。

その日の試合は8試合。なぜか、7試合目がメインイベントと記されていた。選手入場は派手ではないが、両コーナーから入場した選手は、それぞれ音楽に合わせながら神に祈りを捧げて踊る。会場のアナウンサーは、タイ語だけでなく、日本語、英語で説明してくれる。

選手達を少し見て分かるのだが、彼らはかなり若い。例えば、16歳の少年と22歳の青年が、同じ条件で闘うのだ。どの試合も、1ラウンド目は探り合い。 1ラウンド目から本気で闘わないのは、会場の隅っこで賭博をしている人達のためだという。2ラウンド目以降、かなり壮絶な殴り合い、蹴り合い。

そして、メインイベント。一瞬のカウンターパンチでダウンを奪ったのだが、倒れたほうもすぐに立ち上がる。だが、両足が小刻みに震えて、ゆっくりと倒れてしまった。脳震とうで動けず、タンカで退場。壮絶なピヨピヨKOシーン。

この7試合目のメインまで、とにかく「おいおい、そんな激しく殴り合って大丈夫かよ」と思うほど、激しい熱戦が繰り広げられた。セミのエキシビジョンも凄かった。ムエタイの伝統的な美技を、アナウンサーの解説付きで披露し合うのだが、エキシビジョンとはいえ激しかった。

そして、メイン後の8試合目。7試合目の試合前にアナウンサーによる説明を聞いたとき「もしや?」と思った。その説明によると、最後の8試合目はアメリカ人選手とタイ人選手の試合だという。もうこれだけで、会場の半分近くの白人観光客達は大喜び。

これ、はっきりいって「出来試合」ですわ。だって、7試合目までは両選手の通算成績の発表があったのに、8試合目だけ通算成績の説明が無いんです。「こ れは、もしやアメリカ人観光客を喜ばすための試合か」と推測。

3ラウンド目あたりから、このタイ人、ほとんどガードせえへんの(笑)。ボコボコ殴られ始めたの で、「こりゃあ、楽屋の打ち合わせで、4ラウンド目、ラッシュしてKO」というパターンかなと。そしたら、本当に4ラウンド目、コのコ。思わず「おいっ、ガードしろ、ガード!!」と、あしたのジョーの丹下のおっさんばりに叫んでしまったわ。会場、盛り上がりまくりで、打ち合わせどおり壮絶ダウン。そのままKO。会場のアングロサクソンは総立ち。炎上。

格闘技ファンとしては、タイ人が裏切ってアメリカンをボコボコにしてしまわないかなとなにげに期待しましたが、ありえません。お客様には気持ちよく帰っていただく。これ、エンターテイメントの基本ですから。残念。

最初から最後まで、立ち技系の本気の殴り合いを見せられると、お腹一杯という感じになるものだが、ルンピニースタジアムで観たムエタイは、うまい具合にエンターテイメントを仕込んでいる。現地で招待してくれた方と、大満足で帰りました。
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赤のトランクスがのアメリカ人ムエタイ選手。

Posted by 奥田健次 スポーツ |

2005.08.29

子どもはストレスに強いのだ

世の中で、間違った認識の一つ。

子どもはストレスに弱いという。教育関係者や心理臨床家、精神科医から政治家、評論家や学者(近所のオッサン)まで、マスコミ全体も含めて、そのように思い込んでいる。

テレビの報道を見て欲しい。子どもを取り巻く事件が起きたとき、子どもが凶悪犯罪を犯したとき、学者などのコメンテーターが揃って指摘するのは、「ストレス」の存在だ。曰く「ストレスが高いので、学校を休ませたほうが良い」「ストレスが高まって犯罪を犯した」など。

はっきり言って、この「ストレス説」はである。

とうとう、子ども達自身までもが「ストレスが高い」などと言うようになってしまった。大人(社会)が、子どもをストレスに弱い存在にしてしまったのだ。

ストレスに弱いのは大人である。子どもは本来、ストレスに強いのだ。

具体的な事例については、また別の機会に書こうと思う。

Posted by 奥田健次 教育 |

2005.08.22

教育の常識は非常識

このブログは教育改革を冠にしたブログである。

本気で教育改革を、と思っているのだ。しかし、のっけからこんな悲観的なことを言うのはどうかと思うが、実はもう絶望的と思っている。

なぜなら、改革のためには方法(考え方も含めて)を変えなければならないが、それには途方もなく巨大な壁が立ちはだかっているからである。

教育については、だれでも語ることができる。有名大学の教授から、居酒屋でくだを巻いているオッサンまで、だれでも語れる分野である。ヒトゲノムのこと や、化学物質の変異原性のことについて、くだを巻き巻き語れるオッサンはなかなかいない。残念なことだが、教育については、ほとんどの大学の教授と居酒 屋のオッサンとの間で、言っていることに大差はない

教育改革のためには、世間が言っていること、そして世間のほんの一部に過ぎない大学教授の言っていることは役に立たない。

このブログでは、自分が実践の場で成果を積み上げてきたことから、教育改革につながるであろう具体的なアイディアについて、少しずつ披露していく予定である。この国の教育の行く末は絶望的ではあるが、数少ない同志とともに闘っていく。自分は決してニヒリストにはならない。

とにかく、世間で言われる教育・子育てに関する常識は、ほとんどすべて正反対。つまり、間違っていると断言しておこう。

Posted by 奥田健次 教育 |

2005.08.17

郵政民営化について

郵政民営化法案が、衆院本会議では僅差で可決し、参院本会議では反対多数で否決された。両院の本会議前から採決直前まで、小泉首相と自民党執行部からの激しい反対派への切り崩し工作が行われていた。

参院本会議で否決されるまで、小泉首相と党執行部は公然と「衆議院の解散」「反対議員には次の選挙では公認を与えない」という脅しをかけていたが、これらの脅しは実際に実行されてしまったわけである。

参院本会議で否決されたその日、脅し通り小泉首相は衆議院を解散した。そして、反対票を投じた議員には公認を与えない意向を表明。そればかりでなく、反対議員の選 挙区に対立候補を立てる方針を固め、実行に移している。つまり、同じ選挙区で自民党議員同士を戦わせようというのである。

これらの過程で、小泉首相ならびに自民党執行部が、またも掲げるスローガンは「国民に問う」「改革を断行する」「官を縮小する」「古い自民党をぶちこわす」など一般大衆にウケる響きのするものばかりである。

マスコミによる世論調査では、このような強権政治手法を続ける小泉内閣及び自民党を支持するのが50%以上にのぼる。自分は、強権的な政治手法が悪だと考えているわけではない。貴重なリーダーシップが必要なときもあるからである。

ただ、改革というならば「改革の本丸」とか「古い体制を壊すべき」などというスローガンは要らない。具体的なレベルでの、将来の予測が欲しい。

郵政民営化に小泉首相がこだわるのは、さまざまな意見もあるが、アメリカからの政治的要請に応じるためのものである。郵政民営化は、アメリカの政治・経済界に利する道であり、小泉・竹中ラインがそこを邁進しているのである。

--以下、引用。

郵政民営化は米国の国益に 今回の解散・総選挙をどう見ればいいのか。識者に聞く。<政治評論家・森田実氏に聞く> アサヒ・マイタウンズ(8/12)http://mytown.asahi.com/tokyo/news01.asp?kiji=4003

 ——小泉首相がいう郵政民営化の真の狙いは、何なのでしょうか。
            
  「小泉さんは郵政民営化は自分の信念だと言いますが、その根っこに一番重要な日米関係があることを隠し続けていますね。米国政府が毎年、日本政府に突きつ けてくる『年次改革要望書』の存在をご存じですか。93年の宮沢首相とクリントン大統領の日米首脳会談で決まり、翌年から始まった。米国の国益にとって都 合の悪い日本の制度、法律の変更を迫る要望書です。日本のこの10年間のあらゆる構造改革の、いわばバイブル。米国政府の最後の大きな要求が郵政民営化な のです」
            
 ——米国の圧力?
            
 「小泉さんがやりたいことと米国の 利害が一致しているんですよ。クリントン大統領が米国の財政難を救うために、日本の郵政民営化に目をつけたんですね。法案が提出されたとき、米国のウオー ル街は大変だったそうです。『郵政公社の覆いが取れ、巨額マネーが世界のマーケットに流出してくる』と。郵貯・簡易保険の340兆円は国民がつめに火をと もすようにためた金です。郵政民営化は日本国民の利益になると小泉さんは言いますが、米国ファンドのごちそうになるだけだと、私は見ています」
            
 ——総選挙で与党は勝てますか。
            
  「小泉さんは『与党で過半数を取れなかったら退陣する』と大見え切りましたが、そこには数字のトリックがありますね。衆院の過半数は241。解散時の自公 与党の議席は283で、そこから自民の造反議員37を引いても、過半数を5議席も上回っている。何のことはない、現状維持でいいんですよ。無所属で立って 当選した造反議員を入れていけば、勝利の幅がどんどん広がります」
            
 ——選挙後は。
            
  「勝利すれば、小泉さんは郵政民営化法案の修正案を国会に出すでしょう。しかし、それよりも重要なのは、首相の乱暴な政治手法が国民に支持され、承認され たということになる。議会を、党を、民主主義を無視していい。『小泉対国民』なんだと。ヒトラー以上の強権小泉独裁体制が誕生します」
            
 ——民主党の政権交代の可能性は。
            
  「民主が勝つとすれば、争点を『郵政民営化に賛成か、反対か』に絞ろうとする小泉さんの思惑を打ち破れるか、にかかっています。最大の争点が郵政民営化で なく増税問題になれば、小泉さんも解散も無意味になってしまう。民主は自民の分裂を突いていくしかない。解散時の議席は175。自民の造反議員の37プラ スアルファを獲得できれば、比較第1党の可能性はあります。サラリーマン増税反対がポイントになるのでは」
            
 ——投票率は上がりそうですか。
            

  「小泉さんが『郵政解散』といっていることには、投票率を引き下げようという明確な戦略を感じますね。メディアが『総選挙の争点は郵政民営化』と大騒ぎす ればするほど、有権者はしらける。外交や景気、失業、北朝鮮、治安など重要課題は山積み。戦後60年の節目の総選挙です。21世紀の日本をどんな社会にし ていくか。争点を郵政民営化だけに絞ろうとするのは、あまりにも国民を愚弄ぐろうしていると思いますよ」

--以上、引用おわり。

もし、郵政公社に改革するべき問題があるとするならば、役人や官僚の不当な権益を見直すシステムを構築すれば良いのであって、「民営化」に持って行くこと自体が不自然だ。

日本の「公的なもの」を潰していった果てには、あのJR西日本のような公共性よりも利益を重視した結末の事故があるのではないか。失ってはならない公共性というものがあるのではないか。戦後60年の間に、自由の名の下に公共性がことごとく壊されてしまい、そのツケが病みきった現代社会を構築してしまった。

自分のJR西日本の記事と同様、小泉首相と自民党執行部のやり方を見ていて感じるのは、これもまた明らかな「いじめ」である。これまでは、「色んな意見があっていい」と言いながら、最後の最後で反対意見の仲間を切り捨てる。自分に反対した人間に対する、徹底的な「嫌がらせ」。これらは、反対論者を政治家として抹殺しようとする行為である。

小泉首相は、「イメージや雰囲気」に基づいた人気と、無党派層の「しらけ」を頼りにしている。いわゆる「刺客」と言われる反対議員潰しの候補者には、女性が多い。これもまた女性を馬鹿にした手法ではないか。

しかしながら、こうした「イメージや雰囲気」だけで、根底にある「いじめ」に気付かず、「改革」というスローガンに見事に騙されている世の中を見ると、もう絶望的である。

10年ほど前、ある校長が「学校のいじめって無くならないのかなあ」と呟かれた。自分は「無くなるわけがありません。教員同士でいじめがあり、会社組織だろうと、大学だろうと、文部省だろうといじめがあるんですから」と答えた。

こんな大人のいじめ手法を、毎日ニュースで見せられつつ、小泉支持率が維持あるいは微増していることは、教育的にも全くよろしくないことである。

ほとんどのマスコミも、小泉政治に荷担していると言ってよい。そもそも、郵政法案反対議員のことを「造反議員」と繰り返すのは止めてはどうか。そのようなイメージ操作も、小泉首相のやり方と同じである。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント, 経済・政治・国際 |

2005.08.16

JR福知山線脱線事故の原因

2005年4月25日、JR西日本福知山線(JR宝塚線)塚口から尼崎間で起こった列車脱線事故。事故の直接的な原因については、速度制限を大幅に越えてカーブに突入したために横転脱線したことが報告されている。

自分の実家の最寄駅が宝塚で、普段、家族が使用している路線の事故だったために、余計に身近に感じた事故である。

ここでは、事故の間接的原因とされるJR西日本の日勤教育(Wikipediaから「日勤教育」と検索して参照)について自分の見解を記しておきたい。

自分は、これは間接的原因というより、事故の直接的原因と言って良いと考えている。なぜなら、例えるなら、飛び降り自殺の原因について論じるとき、 物理的原因は「高さ○十メートルから地面に叩きつけられたことによる外傷性ショック死」などを直接的原因云々と説明することに、意義がないからである。

つまり、「どのようにして脱線したか」を問うのではなく、「どのようにして事故が生じたか」を問う必要がある。後者の問いに答える場合、上記の日勤教育を無視することはできない。

一言でいえば、JR西日本が行っていた日勤教育は「職場いじめ」である。「教育」と称しているが、それは職場いじめの、いじめる側が必ず用いる「煙幕」である。いじめを行う人間は、必ず何らかの煙幕を用いており、自分たちにはいじめの感情は無いと言う。

事故を起こしてしまった運転士は、車掌に自分のオーバーランを過小に報告する口裏合わせをしていたという。何としてでも、運転士が日勤教育での懲罰を回避しようとしたゆえの行動であろう。

罰によるコントロールは、人間に対して「回避」や「逃避」の傾向をもたらすばかりか、感情的な側面での悪い副作用をももたらす。運転士は、日勤教育から逃れるために、冷静さを失い、スピードを上げて事故現場のカーブに突入したのであろう。

自分は事故当初、JR西日本の日勤教育の実態を知らなかったので、「何という運転士だ」と思ったものであったが、二度と受けたくない日勤教育を回避しようと追い詰められながら運転していた運転士の心境を想像すると大変気の毒に思う。

同時に、JR西日本の経営姿勢について大きな憤りを感じる。JR西日本が最初に事故の原因として「置き石」を示唆するような発表をしたことは、半ば 意図的な「職場いじめ」隠しと言われても仕方なかろう。運転士が前の駅でオーバーランした後、指令所から乗務員に遅れを取り戻すよう何度も催促する連絡が あったそうだ。つまり、JR西日本側は速度超過を指令していたこと(そのような指令が常態化していたこと)を、できれば隠したかったのだ。

自分が普段から言っていることだが、「いじめ」は人を殺すエネルギーになる。それは、医療界だろうが、教育界だろうが、政界だろうが、どの世界にお いても例外はない。今回のJR福知山線脱線事故が「職場いじめ」によって生じ、多くの犠牲者を生み出したことを、われわれは教訓に出来るのであろうか。

Posted by 奥田健次 いじめ・ハラスメント |

2005.08.12

一般講演会のご案内

熊本大学医学部で講演を行います。主催者側の要望で、少し挑発的なタイトルになっています。挑発的ですが、実現可能な話なので、良しとしましょう。

こちらをご覧下さい。

http://members.at.infoseek.co.jp/kbtg/workshop8.html

Posted by 奥田健次 お知らせ |

2005.08.11

夏なので、ブログ始めました

なんやら分からんけど、なので、ブログ始めました。

Posted by 奥田健次 お知らせ |